JP2005337197A - 小型エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯性を維持または向上させるとともに、別途部品を用いることなく簡単な構成で、燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度上昇を防止することができる小型エンジンを提供する。
【解決手段】クランク軸2を支持するクランクケース3と、クランクケース3の上方に取り付けられるシリンダ6と、シリンダ6の吸気フランジ9に接続されるインシュレータ11を介して設けられるキャブレタ12と、クランクケース3の下方に通風空間30を介して配される燃料タンク15とを備える小型エンジンにおいて、吸気フランジ9とインシュレータ11との間に介装されるガスケット31を、通風空間30のクランクケース3と燃料タンク15との間で、クランクケース3の外周をクランク軸2の軸心Cに対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に携帯用作業機などに用いられる小型エンジンにおいて、部材間に介装されるガスケットを利用して、燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度上昇を防止する技術に関する。
従来から、刈払機のような携帯用作業機などに用いられる小型のエンジンとしては、特許文献1に示されているような構成のものが一般的に用いられている。すなわち、クランク軸を収納するクランクケース及びこのクランクケースの上方に取り付けられるシリンダブロックから構成されるエンジン本体を有し、このエンジン本体の吸気側にキャブレタ(気化器)、排気側にマフラをそれぞれ備え、エンジン本体の下方に、前記キャブレタに供給される燃料を貯溜する燃料タンクを配した構成のものである。
このような構成においては、エンジン本体で発生する熱がクランクケースから燃料タンクに伝わり、燃料タンク及びこの燃料タンク内に貯溜されている燃料の温度が上昇するという現象が生じる。このような燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度上昇が高ずると、燃料が供給されるキャブレタの温度上昇を生じさせ、また、燃料気化によるエンジン回転の安定性不良や高負荷運転後の再始動不良などを誘発することとなる。
そこで、前記特許文献1においては、このようなエンジン本体の下部に配される燃料タンクの温度上昇を防止するための技術が示されている。
すなわち、特許文献1では、冷却ファンを有し、クランクケース及びシリンダブロックから構成されるエンジン本体の下部に燃料タンクを配する空冷エンジンにおいて、燃料タンクを支持するとともに燃料タンクの下面を覆う下部カバーを、エンジン本体に固着することによって設けている。そして、この下部カバーに開口される冷却風入口を冷却ファンの吸入部に連通させるための通風間隙を、エンジン本体と燃料タンクとの間に設けることにより、エンジン本体の下面及び燃料タンクの上面の効果的な冷却を図っている。
また、これに加え、燃料タンクをエンジン本体の下部一側に片寄せ配置する一方、前記下部カバーをエンジン本体の下部他側をも覆う構成としている。そして、この下部カバーとエンジン本体との間に冷却ファンの吸入部に連通する、前記通風間隙よりも通路面積が大きい冷却風上流通路を設けることにより、大量の冷却風を確保してエンジン本体周りの効果的な冷却を図っている。
特開平11−324633号公報
ところで、前述したような燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度上昇を防止するための方策としては、エンジン本体と燃料タンクとの物理的な距離を充分にとることにより、熱の伝導を抑制する方法が考えられる。
しかし、前述したような携帯用作業機などに用いられる小型エンジンは、その携帯性を向上させるという観点から、エンジンの全高・全幅を抑え小型化を図りつつ、燃料タンクの充分な容量を確保するということが望まれる。このためには、エンジン本体と燃料タンクとを可能な限り近接した構成とする必要があり、前述のエンジン本体と燃料タンクとの距離を充分にとるという方法は不適当である。
また、このような観点からは、特許文献1に示されている技術は、エンジン本体と燃料タンクとの間に通風間隙を設け、さらに、燃料タンクを片寄せ配置するとともに前記通風間隙よりも通路面積が大きい冷却風上流通路を形成する構成であるため好ましいとはいえない。つまり、エンジン本体と燃料タンクとの間に通風間隙を設けることによってエンジン本体と燃料タンクとの間の遮熱効果を得るためには、ある程度以上の空間を確保する必要があり、また、燃料タンクを片寄せ配置して前記冷却風上流通路を形成する構成では、燃料タンクの充分な容量を確保することが難しいと考えられる。
また、エンジン本体と燃料タンクとの間の遮熱を行う他の方策としては、エンジン本体を構成するクランクケースの外周を金属製や樹脂製の略半管状の板部材で覆う方法が考えられる。この場合、前記板部材を設ける方法としては、ボルト等を用いてクランクケースに直接取り付ける方法や、小型エンジンの起動装置として用いられるリコイルスタータを覆うリコイルケース(図4参照)と共締めする方法、また、このリコイルケースと一体に形成する方法が考えられる。
しかし、このようにエンジン本体と燃料タンクとの遮熱を行うため別途部品を用いる構成とした場合、部品点数が増加し、製造コストや製造工程が増加してしまう。このことは、特許文献1においても、燃料タンクの下部を覆う下部カバーを設ける構成であることから同様である。
以上のことをまとめると、小型エンジンにおいて、その携帯性を向上させるためには、エンジン本体と燃料タンクとを可能な限り近接した構成とする必要があるが、このような構成にすると、エンジン本体の熱が燃料タンクに伝わり易くなり、前述したようなエンジン回転の安定性不良などの不具合をより喚起することとなる。
また、エンジン本体と燃料タンクとの間の遮熱を行うため、別途部品を用いる構成とすると、部品点数の増加などとなり好ましくない。
そこで、本発明においては、携帯性を維持または向上させるとともに、別途部品を用いることなく簡単な構成で、燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度上昇を防止することができる小型エンジンを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記シリンダの吸気フランジに接続されるインシュレータを介して設けられるキャブレタと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、前記吸気フランジと前記インシュレータとの間に介装されるガスケットを、前記通風空間の前記クランクケースと前記燃料タンクとの間で、前記クランクケースの外周を前記クランク軸の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としたものである。
請求項2においては、クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記シリンダの排気フランジに接続されるマフラと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、前記排気フランジと前記マフラとの間に介装されるガスケットを、前記通風空間の前記クランクケースと前記燃料タンクとの間で、前記クランクケースの外周を前記クランク軸の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としたものである。
請求項3においては、クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記シリンダの吸気フランジに接続されるインシュレータを介して設けられるキャブレタと、前記シリンダの排気フランジに接続されるマフラと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、前記吸気フランジと前記インシュレータとの間に介装されるガスケットと、前記排気フランジと前記マフラとの間に介装されるガスケットとを略U字型に一体に形成し、このガスケットにより、前記通風空間で、前記クランクケースの外周を取り囲む構成としたものである。
請求項4においては、クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、前記クランクケースと前記シリンダとの間に介装されるガスケットを、前記通風空間の前記クランクケースと前記燃料タンクとの間で、前記クランクケースの外周を前記クランク軸の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、吸気フランジとインシュレータとの間に介装されるガスケットを利用して、クランクケースと燃料タンクとの間の遮熱を行うことができる。このことから、次のような効果を得ることができる。すなわち、エンジンの連続運転などによってエンジン本体が高温となる場合でも、クランクケースで発生する熱の燃料タンクへ伝導を防止することができ、燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度上昇を防止することができる。この結果、燃料タンク及び燃料タンク内の燃料の温度上昇にともなうエンジン回転の安定性不良などの不具合を防止することができる。
また、クランクケースと燃料タンクとをより近接した構成とすること(クランクケースと燃料タンクとの間の通風空間をより狭くすること)が可能となるので、エンジンの全高・全幅を抑え小型化を図りつつ、燃料タンクの充分な容量を確保または増加することができる。つまり、エンジンの携帯性を維持または向上することができる。
さらに、既存の部材であるガスケットを利用しているので、部品点数を増加することなく、簡単な構成であり経済性にも優れたものとなる。
請求項2においては、排気フランジとマフラとの間に介装されるガスケットを利用して、クランクケースと燃料タンクとの間の遮熱を行うことができる。これにより、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項3においては、吸気フランジとインシュレータとの間に介装されるガスケット及び排気フランジとマフラとの間に介装されるガスケットを利用し、さらにこれらを一体に形成することにより、クランクケースと燃料タンクとの間の遮熱を行うことができる。これにより、請求項1記載の発明と同様の効果が得られるとともに、部品点数が削減できるという効果を得ることができる。
請求項4においては、クランクケースとシリンダとの間に介装されるガスケットを利用して、クランクケースと燃料タンクとの間の遮熱を行うことができる。これにより、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の小型エンジンの第1実施形態を示す縦断面正面図、図2は同じく一部断面側面図、図3は本発明の小型エンジンの第2実施形態を示す縦断面正面図、図4は本発明の小型エンジンの第3実施形態を示す縦断面正面図、図5は本発明の小型エンジンの第4実施形態を示す縦断面正面図である。
本発明に係る小型エンジンは、主として、刈払機のような携帯用作業機などに用いられるものであり、その一実施の形態として2サイクルエンジン(以下「エンジン1」とする。)を用い、本発明の第1実施形態について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に係るエンジン1は、クランク軸2を回転自在に支持するクランクケース3を有している。このクランクケース3には、コンロッド4を介してクランク軸2に連結されたピストン5をスライド自在に収納するシリンダ6がガスケット34を介して取り付けられている。つまり、これらクランクケース3及びこのクランクケース3の上方に取り付けられるシリンダ6からエンジン本体を構成している。シリンダ6は、ピストン5上部のピストンヘッドとの間に燃焼室7を形成し、この燃焼室7内にはシリンダ6に固定されるスパークプラグ8の着火部が配置されている。そして、シリンダ6には、クランクケース3に連通して燃焼室7に混合気を導入するための吸気ポート9aを構成する吸気フランジ9と、爆発後の排気ガスを燃焼室7から排出する排気ポート10aを構成する排気フランジ10とが形成されている。
シリンダ6の吸気フランジ9には、吸気管を構成するとともにキャブレタ(気化器)12の昇温防止体であるインシュレータ11がガスケット31を介して接続されており、このインシュレータ11を介してキャブレタ12が設けられている。このキャブレタ12には、吸入する空気を浄化するためのエアクリーナ13が取り付けられている。また、シリンダ6の排気フランジ10には、排気ポート10aから排出される排気ガスによる排気音を低減させる等のためのマフラ14がガスケット32を介して接続されている。
そして、エンジン1は、その下部において、キャブレタ12に供給する燃料を貯溜する燃料タンク15を備えており、エンジン1の略全体がカバー16によって覆われている。つまり、エンジン本体を構成するクランクケース3の下方には、燃料タンク15が通風空間30を介して配されている。
このような構成のエンジン1において、エアクリーナ13を通って浄化された空気と、キャブレタ12内に導かれる霧状となった燃料とがキャブレタ12内にて混合気となり、この混合気がピストン5の上昇時にインシュレータ11を介して吸気ポート9aからクランクケース3内に吸引される。このクランクケース3内への混合気の導入時、同時に燃焼室7に先に導かれている混合気が圧縮される。この際、混合気が圧縮されるタイミングでスパークプラグ8が着火され、混合気が爆発してピストン5が押し下げられる。これにより、燃焼室7と排気ポート10aとが連通し、この排気ポート10aから爆発後の排気ガスが排出されるとともに、クランクケース3内に吸引されていた混合気が図示しない掃気通路を通って燃焼室7内に導かれ、後続する圧縮、爆発に備えられる。
また、図2に示すように、前記クランク軸2の一端側には、送風ファン17aが付設されたロータ17が固着されており、このロータ17から遠心クラッチ18を介して作業機用駆動軸19が設けられている。また、クランク軸2の他端側には、リコイルケース20によって覆われるエンジン1の起動装置としてのリコイルスタータ(図示略)が設けられている。なお、図2においては、説明の便宜上、スパークプラグ8、キャブレタ12及びエアクリーナ13を取り外した状態を示している。
以上の構成のエンジン1において、本発明では、部材間に介装されるガスケットを利用して、燃料タンク15及び燃料タンク15内燃料の温度上昇の防止を図るものである。
本実施形態においては、シリンダ6の吸気フランジ9とインシュレータ11との間に介装されるガスケット31を利用して、クランクケース3と燃料タンク15との間の遮熱を行う。すなわち、このガスケット31を、前記通風空間30のクランクケース3と燃料タンク15との間で、クランクケース3の外周をクランク軸2の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としている。
具体的には、ガスケット31を下方に延設して遮熱部31aを形成することによりクランクケース3を取り囲む。つまり、ガスケット31を延設した遮熱部31aをクランクケース3の外周側面に沿わせる形状とし、この遮熱部31aの端部が、排気フランジ10とマフラ14との間に介装されるガスケット32の下端部の近傍に位置するまで延設する。すなわち、ガスケット31が吸気フランジ9とインシュレータ11との間に介装された状態で、ガスケット31全体として正面視で略J字型となるような構成とする。ここで、遮熱部31aの端部を係止する場合は、マフラ14の内側面または前記カバー16のマフラ14の内側を覆う部分にて係止する。この際、ガスケット31の一端部(ガスケット部)は、部材間(吸気フランジ9とインシュレータ11との間)で強固に固定されるものであるから、ガスケット31の他端部(遮熱部31aの端部)は係止するだけで十分保持することができ、別途固定部品などを用いる必要がない。なお、略J字型の形状にガスケット31を構成する金属の塑性を利用して遮熱部31aの端部を係止しない構成としてもよい。つまり、ガスケット31は、このガスケット31を延設した遮熱部31aにより、クランクケース3の外周をクランク軸2の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲むような構成であればよい。
ここで、クランク軸2の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲とは、クランク軸2の軸心をCとすると、この軸心Cを中心とする正面視での角度範囲のことであり、通風空間30においてクランクケース3と燃料タンク15とが最も近接する範囲(本実施形態においてはクランクケース3の下方)における角度範囲Aのことを指す。そして、前記ガスケット31の遮熱部31aによってクランクケース3を取り囲む範囲が、前記角度範囲Aの少なくとも90度以上に渡るということである。
また、エンジン1においては、その作動中に前記送風ファン17aによる空冷が行われるが、ガスケット31を前述したような構成とした場合の冷却風の流れとしては、図2に示すようなものとなる。すなわち、エンジン1の作動中、クランク軸2の回転駆動によって送風ファン17aが回転されると、エンジン1の背面側の外気がクランクケース3周囲の通風空間30から取り込まれる。この取り込まれる外気が冷却風となり、通風空間30を通過してクランクケース3や燃料タンク15の表面などを冷却するとともにエンジン1の正面側へと導入される。この際、送風ファン17aによって導入される冷却風は、クランクケース3とガスケット31との間の空間も通過することとなる。
以上のように構成されるエンジン1においては、ガスケット31の遮熱部31aにより、クランクケース3と燃料タンク15との間の遮熱を行うことができる。このことから、次のような効果を得ることができる。
すなわち、エンジン1の連続運転などによりエンジン本体が高温となる場合でも、クランクケース3で発生する熱の燃料タンク15へ伝導を防止することができ、燃料タンク15及び燃料タンク15内の燃料の温度上昇を防止することができる。この結果、燃料タンク15及び燃料タンク15内の燃料の温度上昇にともなうエンジン回転の安定性不良などの不具合を防止することができる。
また、クランクケース3と燃料タンク15とをより近接した構成とすること(クランクケース3と燃料タンク15との間の通風空間30をより狭くすること)が可能となるので、エンジン1の全高・全幅を抑え小型化を図りつつ、燃料タンク15の充分な容量を確保または増加することができる。つまり、エンジン1の携帯性を維持または向上することができる。
さらに、既存の部材であるガスケット31を利用しているので、部品点数を増加することなく、簡単な構成であり経済性にも優れたものとなる。
なお、クランクケース3とガスケット31の遮熱部31aとの間の空間の空気は、クランクケース3の表面に近接する遮熱部31aによって閉じ込められて温度が上昇することとなるが、前述したように、クランクケース3とガスケット31の遮熱部31aとの間の空間には送風ファン17aによって導入される冷却風が通過するため、エンジン1の連続運転下においても効果的に燃料タンク15及び燃料タンク15内の燃料の昇温防止を行うことができる。
以下、本発明に係るエンジン1の他の実施形態について、図3から図5を用いて説明する。なお、以下に説明する各実施形態においては、第1実施形態と重複する部分については説明を省略し、同様の部材については同符号を付すことにより、その説明を省略する。
まず、図3を用いて本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態においては、シリンダ6の排気フランジ10とマフラ14との間に介装されるガスケット32を利用して、クランクケース3と燃料タンク15との間の遮熱を行う。すなわち、このガスケット32を、通風空間30のクランクケース3と燃料タンク15との間で、クランクケース3の外周をクランク軸2の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としている。
具体的には、ガスケット32を下方に延設して遮熱部32aを形成することによりクランクケース3を取り囲む。つまり、ガスケット32を延設した遮熱部32aをクランクケース3の外周側面に沿わせる形状とし、この遮熱部32aの端部が、吸気フランジ9とインシュレータ11との間に介装されるガスケット31の下端部の近傍に位置するまで延設する。すなわち、ガスケット32が排気フランジ10とマフラ14との間に介装された状態で、ガスケット32全体として正面視で略逆J字型となるような構成とする。ここで、遮熱部32aの端部を係止する場合は、インシュレータ11の下面に係止凸部11aを設け、この係止凸部11aにて係止する。なお、略逆J字型の形状にガスケット32を構成する金属の塑性を利用して遮熱部32aの端部を係止しない構成としてもよい。つまり、ガスケット32は、このガスケット32を延設した遮熱部32aにより、クランクケース3の外周をクランク軸2の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲むような構成であればよい。
このような構成にすることによっても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、図4を用いて本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態においては、シリンダ6の吸気フランジ9とインシュレータ11との間に介装されるガスケット(前記ガスケット31)と、シリンダ6の排気フランジ10とマフラ14との間に介装されるガスケット(前記ガスケット32)との両方をクランクケース3と燃料タンク15との間の遮熱に利用している。すなわち、これらの位置にそれぞれ介装されるガスケットを略U字型に一体に形成してガスケット33とし、このガスケット33により、通風空間30で、クランクケース3の外周を取り囲む構成としている。
このような構成にすることによっては、部品点数の削減が図れるとともに、前記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
続いて、図5を用いて本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態においては、クランクケース3とシリンダ6との間に介装されるガスケット34を利用して、クランクケース3と燃料タンク15との間の遮熱を行う。すなわち、このガスケット34を、通風空間30のクランクケース3と燃料タンク15との間で、クランクケース3の外周をクランク軸2の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としている。
具体的には、ガスケット34の正面視における左右一側(図示においては左側)を延設して遮熱部34aを形成することによりクランクケース3を取り囲む。つまり、ガスケット34を延設した遮熱部34aをクランクケース3の外周側面に沿わせる形状とし、図示のようにガスケット34の左側(マフラ14側)を延設した場合は、遮熱部34aの端部が、吸気フランジ9とインシュレータ11との間に介装されるガスケット31の下端部の近傍に位置するまで延設する。すなわち、ガスケット34がクランクケース3とシリンダ6との間に介装された状態で、遮熱部34aが正面視で略U字型となるような構成とする。ここで、遮熱部34aの端部を係止する場合は、インシュレータ11の下面に係止凸部11aを設け、この係止凸部11aにて係止する。一方、図示は省略するが、ガスケット34の右側(キャブレタ12側)を延設した場合は、遮熱部34aの端部は、マフラ14の内側面または前記カバー16のマフラ14の内側を覆う部分にて係止する。なお、略U字型の形状にガスケット34の遮熱部34aを構成する金属の塑性を利用して遮熱部34aの端部を係止しない構成としてもよい。つまり、ガスケット34は、このガスケット34を延設した遮熱部34aにより、クランクケース3の外周をクランク軸2の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲むような構成であればよい。
このような構成にすることによっても、前記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の小型エンジンの第1実施形態を示す縦断面正面図。 同じく一部断面側面図。 本発明の小型エンジンの第2実施形態を示す縦断面正面図。 本発明の小型エンジンの第3実施形態を示す縦断面正面図。 本発明の小型エンジンの第4実施形態を示す縦断面正面図。
符号の説明
1 エンジン
2 クランク軸
3 クランクケース
6 シリンダ
9 吸気フランジ
10 排気フランジ
11 インシュレータ
12 キャブレタ
14 マフラ
15 燃料タンク
30 通風空間
31 ガスケット
32 ガスケット
33 ガスケット
34 ガスケット

Claims (4)

  1. クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記シリンダの吸気フランジに接続されるインシュレータを介して設けられるキャブレタと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、
    前記吸気フランジと前記インシュレータとの間に介装されるガスケットを、前記通風空間の前記クランクケースと前記燃料タンクとの間で、前記クランクケースの外周を前記クランク軸の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としたことを特徴とする小型エンジン。
  2. クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記シリンダの排気フランジに接続されるマフラと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、
    前記排気フランジと前記マフラとの間に介装されるガスケットを、前記通風空間の前記クランクケースと前記燃料タンクとの間で、前記クランクケースの外周を前記クランク軸の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としたことを特徴とする小型エンジン。
  3. クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記シリンダの吸気フランジに接続されるインシュレータを介して設けられるキャブレタと、前記シリンダの排気フランジに接続されるマフラと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、
    前記吸気フランジと前記インシュレータとの間に介装されるガスケットと、前記排気フランジと前記マフラとの間に介装されるガスケットとを略U字型に一体に形成し、このガスケットにより、前記通風空間で、前記クランクケースの外周を取り囲む構成としたことを特徴とする小型エンジン。
  4. クランク軸を支持するクランクケースと、前記クランクケースの上方に取り付けられるシリンダと、前記クランクケースの下方に通風空間を介して配される燃料タンクとを備える小型エンジンにおいて、
    前記クランクケースと前記シリンダとの間に介装されるガスケットを、前記通風空間の前記クランクケースと前記燃料タンクとの間で、前記クランクケースの外周を前記クランク軸の軸心に対して少なくとも90度以上の角度範囲に渡って取り囲む構成としたことを特徴とする小型エンジン。
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