JP2002242674A - 汎用エンジン用冷却ファン - Google Patents

汎用エンジン用冷却ファン

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JP2002242674A
JP2002242674A JP2001039503A JP2001039503A JP2002242674A JP 2002242674 A JP2002242674 A JP 2002242674A JP 2001039503 A JP2001039503 A JP 2001039503A JP 2001039503 A JP2001039503 A JP 2001039503A JP 2002242674 A JP2002242674 A JP 2002242674A
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JP
Japan
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fan
cooling
disk
cooling fan
engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001039503A
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English (en)
Inventor
Masaya Shibata
正也 柴田
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却ファンを大型とすることなく、多量の冷
却風をエンジン本体に向けて吐出し得るようにする。 【解決手段】 エンジン本体8を冷却する冷却風を生成
する冷却ファン12は、クランクシャフト1に装着され
るディスク31とその表面31aに軸方向に突出して設
けられる複数のファンブレード32とを有する。それぞ
れのファンブレード32は、円周方向に所定の通風空間
33を隔てて放射状に設けられており、ファンブレード
相互間におけるディスク31の表面31aは、径方向外
側に向かうに従って通風空間33の軸方向高さが大きく
なるように径方向に傾斜するとともに、ファンブレード
32の回転方向後面側から回転方向に隣り合うファンブ
レード32の回転方向前面側に向けて通風空間33の軸
方向高さが大きくなるように円周方向に傾斜している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機、動力噴霧
器および草刈機などの動力源として使用される汎用エン
ジンに適用される汎用エンジン用冷却ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】発電機、動力噴霧機および草刈機などの
動力源として、汎用エンジンが広く用いられている。汎
用エンジンにあっては、クランクシャフトにはエンジン
始動用のリコイル装置とエンジン冷却用の冷却ファンが
取り付けられている。冷却ファンとしては、たとえば、
実開昭59-62225号公報に開示されるように、ラジアル形
の遠心送風機が使用されいる。このタイプの冷却ファン
はクランクシャフトに取り付けられるディスクと、ディ
スク表面に放射状に設けられた複数のファンブレードと
を有しており、ディスクの表面に向けて軸方向に流入し
た空気はファンブレードによって径方向外方に向けて吐
出される。冷却ファンはフライホイールを介してクラン
クシャフトに取り付けるようにしたタイプと、冷却ファ
ンのディスクとフライホイールとを一体に形成しディス
クの部分でクランクシャフトに取り付けるようにしたタ
イプがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような冷却ファン
としては、ファンの外径を大きくすることなく、所望の
冷却風量を確保し得ることが、汎用エンジン全体のサイ
ズを小型化するために好ましい。そこで、冷却ファンを
小型化するためにその外径寸法を大きくすることなく、
冷却風量を増加すべく種々の研究を行った。その結果、
吐出風量を増加させるには、各々のファンブレードの回
転方向の前面と後面とを比較すると、前面の面積が大き
く影響していることが判明した。従来のように、ファン
ブレードの前面と後面の面積を同一とした場合には、風
量増加のためにファンブレードの軸方向の長さ寸法を大
きくしなければならないので、ファンブレードの厚みを
大きくすることに限度があることから、ブレードの強度
確保には限度があった。
【0004】また、汎用エンジンの冷却ファンは、ディ
スクの背面側がエンジン本体に対向することになり、デ
ィスクの表面はエンジン本体に対して反対側を向くこと
になる。このため、冷却ファンによって径方向外方に吐
出された空気をエンジン本体側に回り込ませることが困
難であり、ファンカバーやエアーガイドなどによって冷
却風の流れを規制する必要がある。
【0005】本発明の目的は、冷却ファンを大型とする
ことなく、多量の冷却風をエンジン本体に向けて吐出し
得るようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の汎用エンジン用
冷却ファンは、エンジン本体に設けられたクランクシャ
フトに装着され、前記エンジン本体を冷却する冷却風を
生成する汎用エンジン用冷却ファンであって、前記クラ
ンクシャフトに装着されるディスクと、前記ディスクに
その表面から軸方向に突出するとともに円周方向に所定
の通風空間を隔てて放射状に設けられた複数のファンブ
レードとを有し、前記ファンブレード相互間における前
記ディスクの表面を、径方向外側に向かうに従って前記
通風空間の軸方向高さが大きくなるように径方向に傾斜
させるとともに、前記ファンブレードの回転方向後面側
から回転方向に隣り合う前記ファンブレードの回転方向
前面側に向けて前記通風空間の軸方向高さが大きくなる
ように前記円周方向に傾斜させたことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、ファンブレード相互間に
おけるディスク表面を径方向と円周方向との両方向に傾
斜させるようにしたので、冷却ファンからの冷却風をエ
ンジン本体に向けて回り込ませることができるととも
に、冷却ファンを大型化することなく、吐出風量を増加
させて、エンジン本体の冷却能率を向上させることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である冷却ファンを有する汎用エンジンを示す断面図
であり、図2は図1に示された冷却ファンの表面側の一
部を示す正面図であり、図3は図2におけるA−A線に
沿う断面図である。
【0009】図1に示す汎用エンジンは、単気筒4サイ
クルガソリンエンジンであり、クランクシャフト1が回
転自在に組み込まれたクランクケース2を有する。クラ
ンクケース2にはクランクシャフト1の一端部を支持す
るベアリングケース3が取り付けられ、このベアリング
ケース3にはベアリング4aが固定され、クランクシャ
フト1の他端部はクランクケース3に固定されたベアリ
ング4bにより支持されている。クランクケース3には
シリンダ5が一体となっており、クランクケース3およ
びシリンダ5はアルミニウムなどの軽合金や鉄などによ
って形成されている。シリンダ4の上側には、アルミニ
ウム合金製のシリンダヘッド6が取り付けられており、
シリンダヘッド6の上側には板金製若しくは合成樹脂製
のロッカカバー7が装着され、クランクケース3、シリ
ンダ5およびシリンダヘッド6によりエンジン本体8が
形成されている。
【0010】シリンダ5内にはピストン9が往復動自在
に装着され、ピストン9はコンロッド10を介してクラ
ンクシャフト1に連結されている。クランクシャフト1
の他端部には、フライホイール11と一体となった冷却
ファン12が取り付けられ、冷却ファン12はファンカ
バー13により覆われている。ファンカバー13の外側
にはリコイル装置14がクランクシャフト1に連結され
て配置され、リコイルレバー15を手動により引っ張る
ことによってクランクシャフト1が回転され、エンジン
が始動される。エンジン回転時には冷却ファン12の回
転によって、ファンカバー13の正面壁に形成された空
気取入口13aから外気が流入してエンジン本体8に向
けて冷却風が生成される。
【0011】図示する汎用エンジンは、OHCエンジン
であり、シリンダヘッド6内にはクランクシャフト1と
平行にカムシャフト16が設けられている。カムシャフ
ト16には動弁カム17と従動側のスプロケット18と
が一体に形成され、クランクシャフト1に取り付けられ
た駆動側のスプロケット19と従動側のスプロケット1
8とにはチェーン21が掛け渡されている。動弁カム1
7にはロッカーアーム22が取り付けられ、動弁カム1
7によって、図示しない吸気弁と排気弁が所定のタイミ
ングが開閉動作する。
【0012】シリンダヘッド6には吸気ポート23が形
成されており、吸気ポート23に混合気を供給するため
に気化器つまりキャブレター24がインシュレータ25
を介してシリンダヘッド6に取り付けられており、キャ
ブレター24に対して清浄化された外気を供給するため
にエアークリーナ26がキャブレター25に取り付けら
れている。クランクケース2内のブローバイガスをエア
ークリーナ26に戻すために、ロッカーカバー5内に連
通するブローバイ通路27がエアークリーナ26に接続
され、ブローバイガスはバーシリンダヘッド6に形成さ
れた気液分離室28およびロッカーカバー5内を通って
エアークリーナ26に案内される。なお、符号29は点
火プラグを示す。
【0013】冷却ファン12は、図1に示すように、フ
ライホイール11と一体となったディスク31を有し、
樹脂を素材として一体成形したり、金属を素材として一
体に鋳造され、ディスク31の部分でクランクシャフト
1に取り付けられている。ディスク31にはその表面3
1aから軸方向に突出して複数のファンブレード32が
設けられており、ファンブレード32はディスク31の
円周方向に所定の通風空間33を隔てて放射状となって
いる。それぞれのファンブレード32は図2において矢
印Bで示す方向を回転方向とすると、回転方向前面32
aが径方向に沿って凹面となり、回転方向後面32bが
凸面となるように径方向に湾曲形成されている。
【0014】ディスク31の表面31aのうちファンブ
レード32相互間の通風空間33に対応する部分は、図
1に示すように、径方向外方に向かうに従ってエンジン
本体8に向かうように径方向に傾斜している。したがっ
て、通風空間33の軸方向の高さは径方向外方に向かう
に従って高くなっている。また、ファンブレード相互間
におけるディスク31の表面31aは、図1および図3
に示すように、各々のファンブレード32の後面32b
から回転方向の後側に隣り合うファンブレード32の前
面32a側に向けてエンジン本体8に向かうように円周
方向に傾斜している。したがって、通風空間33の軸方
向高さは相互に回転方向に隣り合うファンブレード32
の後面32b側から前面32a側に向けて高くなるよう
に円周方向に傾斜している。さらに、ファンブレード3
2の先端面はフライホイール11の端面と平行となるよ
うに、径方向に真っ直ぐとなっている。
【0015】このように、ファンブレード相互間におけ
るディスク31の表面31aは、径方向と円周方向との
両方向に傾斜している。これにより、冷却ファン12か
らの冷却風を冷却ファン12の後面側に配置されている
エンジン本体8に向けて吐出させることができる。ま
た、風量増加に大きく寄与するファンブレード32の前
面の面積を充分に確保するとともに、通風空間33は径
方向外方に向かうに従って通風面積が大きくなり、冷却
ファン12径および軸方向寸法を大きくすることなく、
風量を増加させることができる。また、表面31aを円
周方向に傾斜させることにより、図3に示すように、フ
ァンブレード32の根元部34の厚みを充分に確保する
ことができ、それぞれのファンブレード32の強度を高
めることができる。
【0016】以上、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能であることはいうまでもない。たとえば、図示する
場合には冷却ファンはディスク31とフライホイール1
1とが一体に形成されているが、ディスク31とフライ
ホイール11とを別体としてこれらをボルトなどを用い
て締結するようにしても良い。また、単気筒の空冷エン
ジンに本発明を適用した例を示したが、本発明を多気筒
の空冷エンジンや、単気筒または多気筒の水冷エンジン
に適用することも可能である。さらに、シリンダ2とク
ランクケース3を一体に形成した例を示したがこれらを
分離形成することも可能であり、シリンダヘッド4とシ
リンダ2とを一体に形成するようにしても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ファンブレード相互間
におけるディスク表面を径方向と円周方向との両方向に
傾斜させるようにしたので、冷却ファンからの冷却風を
エンジン本体に向けて回り込ませることができるととも
に、冷却ファンを大型化することなく、吐出風量を増加
させて、エンジン本体の冷却能率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である冷却ファンを有す
る汎用エンジンを示す断面図である。
【図2】図1に示された冷却ファンの表面側の一部を示
す正面図である。
【図3】図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 クランクケース 8 エンジン本体 12 冷却ファン 13 ファンカバー 31 ディスク 32 ファンブレード 32a 前面 32b 後面 33 通風空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体に設けられたクランクシャ
    フトに装着され、前記エンジン本体を冷却する冷却風を
    生成する汎用エンジン用冷却ファンであって、 前記クランクシャフトに装着されるディスクと、前記デ
    ィスクにその表面から軸方向に突出するとともに円周方
    向に所定の通風空間を隔てて放射状に設けられた複数の
    ファンブレードとを有し、 前記ファンブレード相互間における前記ディスクの表面
    を、径方向外側に向かうに従って前記通風空間の軸方向
    高さが大きくなるように径方向に傾斜させるとともに、
    前記ファンブレードの回転方向後面側から回転方向に隣
    り合う前記ファンブレードの回転方向前面側に向けて前
    記通風空間の軸方向高さが大きくなるように前記円周方
    向に傾斜させたことを特徴とする汎用エンジン用冷却フ
    ァン。
JP2001039503A 2001-02-16 2001-02-16 汎用エンジン用冷却ファン Pending JP2002242674A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225553A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Honda Motor Co Ltd エンジン駆動発電機
CN102705438A (zh) * 2012-05-08 2012-10-03 中国兵器工业集团第七0研究所 一种带叶片的风冷柴油机飞轮
CN106979276A (zh) * 2016-01-19 2017-07-25 杨德亭 风扇降温配重飞轮

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009225553A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Honda Motor Co Ltd エンジン駆動発電機
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