JPH11156802A - 内燃エンジンのマフラー及び携帯型動力作業機 - Google Patents

内燃エンジンのマフラー及び携帯型動力作業機

Info

Publication number
JPH11156802A
JPH11156802A JP32587497A JP32587497A JPH11156802A JP H11156802 A JPH11156802 A JP H11156802A JP 32587497 A JP32587497 A JP 32587497A JP 32587497 A JP32587497 A JP 32587497A JP H11156802 A JPH11156802 A JP H11156802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muffler
internal combustion
combustion engine
exhaust gas
lid member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32587497A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Tajima
克也 田島
Hiroaki Koga
博明 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioritz Corp filed Critical Kioritz Corp
Priority to JP32587497A priority Critical patent/JPH11156802A/ja
Publication of JPH11156802A publication Critical patent/JPH11156802A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マフラーから排ガスが地面側に向けて吹き出
されても、地面上の土砂、雪、塵埃等を舞い上がり難く
できて、作業環境の悪化を緩和でき、かつ、排気温度や
騒音レベルを効果的に低減できる内燃エンジン用マフラ
ーを提供する。 【解決手段】 内燃エンジン(20)からの排ガスが導
入される膨張室(61、62)を有し、前記排ガスを外
方に排出すべく、前記膨張室(61、62)の外端側に
互いに独立した複数の排出口(91、92)が相互に所
定距離以上離隔して設けられたマフラーからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンソー、エ
ンジンカッター、ヘッジトリマー等の携帯型動力作業機
に好適な内燃エンジンのマフラーに関する。
【0002】
【従来の技術】チェーンソー、エンジンカッター、ヘッ
ジトリマー等の携帯型動力作業機にあっては、通常、そ
の動力源として、マフラーを備えた比較的小型の空冷2
サイクルガソリンエンジン等の内燃エンジンが本体ハウ
ジング内に搭載され、チェーンソーを例にとれば、前記
本体ハウジングの前部右側部に、ガイドバーとこれに摺
走自在に掛け回されるソーチェーンとからなるソーチェ
ーンセットが取り付けられ、前記内燃エンジンにより前
記ソーチェーンを摺走駆動するようにされている。この
場合、マフラーは、通常、例えば実公平3−13527
号公報等にも所載のように、その外端部が前記本体ハウ
ジングの前端部付近に位置せしめられ、排ガスを前記外
端部に設けられた単一の排出口から、前記ソーチェーン
側の右斜め前方に吹き出して排出するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した如くのチェー
ンソー等の携帯型動力作業機においては、ソーチェーン
等の作業部の姿勢を90度回転させて使用する場合があ
る。つまり、チェーンソーを例にとれば、横に寝かせた
状態の木を切る際には、ソーチェーンを含む全体を正立
姿勢にするが、立木を切る場合には、ソーチェーンを含
む全体を、例えば、右側へ横に寝かせるように90度回
転させて使用する。
【0004】ここで、上記のようにソーチェーンを含む
全体を正立姿勢で使用しているときには、排ガスは、前
記したようにマフラーの排出口から右斜め前方に吹き出
されるが、ソーチェーンを含む全体を横に寝かせて使用
するときには、前記マフラーの排出口が地面に対向する
ように下側となり、排ガスが前記マフラーの排出口から
地面に向けて斜め前方に吹き出されることになる。とこ
ろが、排ガスが単一の排出口から勢いよく地面に向けて
吹き出されると、従来のマフラーの排出口形態では、地
面上の土砂、雪、塵埃等が舞い上がって作業環境が損な
われ、作業に支障を来してしまうという問題があった。
【0005】上に述べた例からもわかるように、携帯型
動力作業機におけるマフラーは、その排ガスの方向性に
制約が課せられ、また、米国のANSI(全米規格協
会)による、マフラー表面温度規制や騒音規制等の制約
も課せられることから、従来様様な構造のものが提案さ
れているが、いずれも構造が複雑で、コストも高くなり
がちであった。本発明は、上述した如くの問題を解消す
べくなされたもので、その目的とするところは、排ガス
がマフラーから地面側に向けて吹き出されても、地面上
の土砂、雪、塵埃等を舞い上がり難くできて、作業環境
の悪化を緩和でき、かつ、排気温度や騒音レベルを効果
的に低減できる、構造が簡単で安価な内燃エンジンのマ
フラー及び携帯型動力作業機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成すべ
く、本発明に係る内燃エンジンのマフラーは、基本的に
は、内燃エンジンからの排ガスが導入される膨張室を有
し、前記排ガスを外方に排出すべく、前記膨張室の外端
側に互いに独立した複数個の排出口が相互に所定距離以
上離隔して設けられてなる。より具体的には、前記内燃
エンジンからの排ガスが導入される本体部と、該本体部
の外端側に取着された蓋部と、を有し、前記本体部と前
記蓋部とで前記膨張室が画成される一方、前記蓋部が外
蓋部材と内蓋部材とからなっていて、前記外蓋部材と前
記内蓋部材との間に複数の分配室が画成され、該各分配
室にそれぞれ前記独立排出口が設けられる。
【0007】前記排出口は、好ましくは、前記外蓋部材
の外端面部の一部が前記内蓋部材側に打ち出されて凹入
鎧戸状に形成される。また、前記本体部は、好ましく
は、前記内燃エンジンからの排ガスが導入される内筒部
と、この内筒部の外周側に配置された外周ケースとから
なっており、前記膨張室は、前記内筒部と前記蓋部とで
画成された内側膨張室と、前記外周ケース、前記内筒
部、及び前記蓋部で画成された外周膨張室と、からなっ
ていて、前記排ガスが前記内周膨張室と前記外周膨張室
とで二段階に膨張せしめられた後、前記複数の分配室に
導かれて前記各排出口を通じて斜め外方に排出される。
本発明のマフラーの好ましい態様では、前記複数の排出
口から排出される排ガスを相互に干渉させるべく、前記
複数の排出口の向きが互いに異なるように設定される。
【0008】また、他の好ましい態様では、前記蓋部の
前記外蓋部材が正面視概略矩形とされ、前記排出口が前
記外蓋部材の対角線上のコーナー部近傍にそれぞれ設け
られる。一方、本発明に係る携帯型動力作業機は、前記
したマフラーを備えた内燃エンジンが本体ハウジング内
に搭載され、前記マフラーが前記本体ハウジングの前部
に位置せしめられてなる。本発明の携帯型動力作業機と
して好ましいの例としては、チェーンソーが挙げられ、
チェーンソーである場合には、前記本体ハウジングの前
部右側部に、ガイドバーとこれに摺走自在に掛け回され
るソーチェーンとからなるソーチェーンセットが取り付
けられ、前記内燃エンジンにより前記ソーチェーンを摺
走駆動するようにされる。
【0009】前述の如くの構成とされた携帯型動力作業
機に搭載された内燃エンジンのマフラーにおいては、内
燃エンジンからの排ガスが膨張室に音速に近い速度で導
入されてそこで膨張拡散せしめられ、それによって排気
音が減衰せしめられる。そして、前記膨張室に導入され
た排ガスは、その後、好ましくは、複数の分配室に分散
されて導入され、この複数の分配室にそれぞれ設けられ
た排出口から斜め外方、例えば右斜め前方、に吹き出さ
れて排出される。
【0010】ここで、携帯型動力作業機がチェーンソー
である場合を例にとれば、ソーチェーンを含む全体を正
立姿勢で使用しているときには、排ガスは前記マフラー
の排出口から右斜め前方に吹き出される。それに対し、
ソーチェーンを含む全体を右側へ横に寝かせて使用する
ときには、前記マフラーの排出口が地面に対向するよう
に下側となり、排ガスが前記マフラーの排出口から地面
に向けて斜め前方に吹き出されるが、本発明のマフラー
では、前記のように排出口が複数個設けられているの
で、排ガスは各排出口から分散されて排出されることに
なる。
【0011】この場合、各排出口から分散されて排出さ
れる排ガスの圧力は、従来のように単一(一箇所)の排
出口から集中的に排出される場合に比して小さくなるの
で、地面上の土砂、雪、塵埃等が舞い上がり難くなり、
作業環境の悪化が緩和され、さらに、排気温度や騒音レ
ベルが効果的に低減せしめられるとともに、エンジンか
らマフラー外に至る排ガスの流れが良くなることからエ
ンジン出力も向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。図1〜図4は本実施形態
に係る内燃エンジンのマフラー(50)を示し、図5は
前記マフラー(50)を備えた内燃エンジン(20)が
搭載された携帯型動力作業機の一つであるチェーンソー
(10)の一実施形態を示している。
【0013】図示のチェーンソー10は、動力源として
の比較的小型の空冷2サイクルガソリンエンジン20
が、合成樹脂等からなる本体ハウジング12の中央部付
近にシリンダ縦置き搭載されている。前記本体ハウジン
グ12の平面視で右側部12R(図6参照)の前部側
に、ガイドバー101とこれに摺走自在に掛け回される
ソーチェーン102とからなるソーチェーンセット10
0が取り付けられ、前記ソーチェーン102を後述する
ように前記エンジン20により摺走駆動するようにされ
ている。
【0014】前記本体ハウジング12の後部には、前記
エンジン20を制御するためのセーフティレバー15、
スロットルトリガー16等が配置された後ハンドル14
が配設され、前記本体ハウジング12の中央部付近外周
には、概略C字ないしループ状の前ハンドル17が、そ
のグリップ部17aを前記エンジン20の前寄り斜め上
方及び左側方に位置させた状態で配設されている。前記
本体ハウジング12内に搭載された前記エンジン20
は、排気量20cc〜40cc程度であり、アルミニュ
ウム合金ダイキャストにより胴部と頭部が一体成型され
たシリンダ21と、その下部に気密的に連結された半円
筒状のクランクケース25と、を備えており、該クラン
クケース25が前記本体ハウジング12の半円筒状据え
付け部12Uに固定されている。
【0015】前記シリンダ21の頭部には点火プラグ4
2が配設され、また、前記シリンダ21の胴部には、そ
こに摺動自在に嵌挿されたピストン30により開閉され
る吸気口31、掃気口(図示せず)、排気口32が形成
され、前記シリンダ21と前記クランクケース25との
境目部分を通るようにクランク軸27が軸支され、この
クランク軸27の一端側には、図示していないが冷却フ
ァンが取り付けられている。また、前記クランク軸27
に連接ロッド29を介して前記ピストン30が連結され
ており、前記ピストン30の2行程で1サイクルを完了
するようになっている。
【0016】また、前記シリンダ21の後方側(前記本
体ハウジング12の後部側)には、エアークリーナ37
及び気化器35が配設され、前記気化器35からの混合
気が前記吸気口31を介して前記クランクケース25の
前記クランク室26に導入されるようになっている。な
お、前記気化器35には、前記エアークリーナ37から
の清浄化された空気が導かれるとともに、前記本体ハウ
ジング12の後部側の底部に設けられた燃料タンク38
から潤滑油を混入した混合燃料が供給され、該燃料が前
記気化器35により霧化されて空気−燃料混合気となっ
て、前記クランク室26に導かれるようになっている。
【0017】かかる構成の前記エンジン20において
は、従来の一般的な2サイクルエンジンと同様に、前記
ピストン30の上昇動作により前記吸気ポート31から
前記ピストン30下方の前記クランク室26に混合気を
吸入するとともに、該混合気を前記ピストン30の下降
動作により予圧縮し、この予圧縮された混合気を、前記
掃気ポートを通じて前記ピストン30上方の燃焼作動室
40に吹き出し、該燃焼作動室40において前記点火プ
ラグ42により点火燃焼せしめられた燃焼ガス(排ガ
ス)が、前記シリンダ21の前部側に設けられた前記排
気口32から、それに連設されたマフラー50に導出さ
れる。
【0018】該マフラー50は、図1〜図4を参照すれ
ばよくわかるように、前記シリンダ21の前記排気口3
2周辺部に、その前方から水平に挿通された2本のボル
ト67、67により締め付け固定されている。このマフ
ラー50は、前記エンジン20側である内方に位置する
本体部51と、該本体部51の前面側である外方に取着
された蓋部52と、からなっており、前記本体部51
は、図4を参照すればよくわかるように、前記エンジン
20からの排ガスが導入される断面概略角丸矩形の内筒
部55と、この内筒部55の外周側に配置された外周ケ
ース53とからなっている。該外周ケース53は、前面
側が開口し、その後部中央に排ガス導入口51aが設け
られ、この排ガス導入口51aの外縁部が前記排気口3
2の外縁部に板状のガスケット23を介して対接せしめ
られており、前記排ガス導入口51a部分に前記内筒部
55の後端部が補強板24を介して接合されている。
【0019】前記内筒部55は、図4を参照すればよく
わかるように、多数の透孔55aが形成された断面概略
コ字状の二つの半体55A、55Bを閉じ合わせたもの
で、その合わせ面の両端部近傍には前記シリンダ21に
螺入される前記ボルト67、67が挿通せしめられる円
筒状のボルト挿通部63、63が形成されている。
【0020】一方、前記蓋部52は、中央部に凹入部5
6Dが設けられた外蓋部材56と、この外蓋部材56内
に嵌挿された、中央部に凹入部57Dと凸出部57d、
57dとが設けられ、かつ、背面視(図4)で上部左寄
りと下部右寄りとにそれぞれ3個づつ丸穴57aが形成
された内蓋部材57とからなっていて、前記外蓋部材5
6の後端部が前記外周ケース53の前端部に内嵌せしめ
られ、前記外蓋部材56の凹入部56Dに前記内蓋部材
57の前記凸出部57d、57dが対接せしめられてお
り、それら外蓋部材56と内蓋部材57との間の上下
に、互いに独立した二つの分配室71、72が画成され
ている。また、前記内蓋部材57の前記凸出部57d、
57dの後面側には、前記内筒部55の前端が対接せし
められ、かかる部位において、前記外蓋部材56、前記
内蓋部材57、及び前記内筒部55の三者は、前記ボル
ト67、67の締め付けによって気密的に圧接せしめら
れている。
【0021】これにより、前記内筒部56の前端開口
は、前記内蓋部材57により閉じられて、その内部に内
側膨張室61が画成され、また、前記外周ケース53、
前記内筒部55、及び前記蓋部52により外周膨張室6
2が画成されている。そして、前記外蓋部材56と前記
内蓋部材57との間の上下に画成された前記二つの分配
室71、72には、それぞれ独立した上側排出口91と
下側排出口92が設けられている。
【0022】ここでは、前記蓋部51の前記外蓋部材5
6が正面視概略矩形とされ、前記二つの排出口91、9
2は、それぞれ前記外蓋部材56の対角線上のコーナー
部近傍に位置せしめられている。これら二つの排出口9
1、92は、図2(B)を参照すればよくわかるよう
に、前記外蓋部材56の外端面部56aの一部が前記内
蓋部材57側に打ち出されて、矩形開口を持つ凹入鎧戸
状に形成されている。また、図2を参照すればくわかる
ように、前記二つの排出口91、92のうちの前記上側
排出口91は水平に形成されているが、前記下側排出口
92は若干上向きに形成されており、それら二つの排出
口91、92から排出される排ガスが相互に干渉するよ
うにされている。
【0023】このような構成とされた本実施形態のマフ
ラー50においては、図4において二点鎖線矢印で示さ
れる如くに、前記エンジン20の前記排気口32からの
排ガスは、まず前記内筒部55の前記内側膨張室61に
音速に近い速度で導入されてそこで膨張拡散せしめら
れ、さらに、前記内筒部55の透孔55aを通じて前記
外周膨張室62に導出され、ここでも膨張拡散、つま
り、二段階に膨張拡散せしめられ、それによって排気音
が減衰せしめられる。
【0024】そして、前記外周膨張室62に導入された
排ガスは、その後、前記内蓋部材57に形成された前記
丸穴57aを通じて前記二つの分配室71、72に分散
されて導入されて再び膨張し、この二つの分配室71、
72にそれぞれ設けられた前記上側排出口91及び前記
下側排出口92から、図6において二点鎖線矢印で示さ
れる如くに、前記ソーチェーンセット100側の右斜め
前方に吹き出されて排出される。
【0025】ここで、前記ソーチェーンセット100を
含む前記チェーンソー10全体を正立姿勢で使用してい
るときには、前記のように排ガスは前記マフラー50の
前記二つの排出口91、92から右斜め前方に吹き出さ
れる。それに対し、前記ソーチェーンセット100を含
む前記チェーンソー10全体を右側へ横に寝かせて使用
するときには、前記二つの排出口91、92が地面に対
向するように下側となり、排ガスが前記排出口91、9
2から地面に向けて斜め前方に吹き出されるが、本実施
形態のマフラー10では、前記のように排出口が二つ設
けられているので、排ガスは各排出口91、92から分
散されて排出されることになる。
【0026】この場合、各排出口91、92から分散さ
れて排出される排ガスの圧力は、従来のように単一(一
箇所)の排出口から集中的に排出される場合に比して小
さくなるので、地面上の土砂、雪、塵埃等が舞い上がり
難くなり、作業環境の悪化が緩和され、さらに、排気温
度や騒音レベルが効果的に低減せしめられるとともに、
前記エンジン20から前記マフラー50を介して外部に
至る排ガスの流れが良くなることから、エンジン出力も
向上する。
【0027】また、前記したように前記上側排出口91
と前記下側排出口92の向きが多少異なるように設定さ
れているので、排ガスが相互に干渉してさらに拡散され
る。このため、排ガスの集中が一層緩和されるととも
に、前記二つの排出口91、92から排ガスが吹き出さ
れることから、前記マフラー50周辺の外気の拡散が助
長され、前記マフラー50の冷却効果が向上するといっ
た副次的な効果も得られる。
【0028】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱
しない範囲で、設計において適宜変更できるものであ
る。例えば、前記実施形態においては、内燃エンジンと
して2サイクルエンジンをチェーンソーに搭載した場合
を説明したが、内燃エンジンとして4サイクルエンジン
にも本発明を同様に適用でき、また、携帯型動力作業機
としてエンジンカッターやヘッジトリマー等にも本発明
を同様に適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、マフラーに互いに独立した排出口を複数設
けているので、排ガスが地面側に向けて吹き出されて
も、地面上の土砂、雪、塵埃等を舞い上がり難くでき
て、作業環境の悪化を緩和でき、かつ、排気温度や騒音
レベルを効果的に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5のマフラー部分を示す拡大斜視図。
【図2】図1に示されるマフラー示し、(A)は正面
図、(B)は(A)のIIB−IIB矢視拡大断面図。
【図3】図2のIII −III 矢視断面図。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図。
【図5】本発明に係るマフラーの一実施形態を備える内
燃エンジンを搭載したチェーンソーの一実施形態を示す
部分切欠左側面図。
【図6】図5のVI矢視部分切欠拡大図。
【符号の説明】
10 チェーンソー(携帯型動力作業機) 12 本体ハウジング 12R 前部右側部 20 2サイクルエンジン(内燃エンジン) 50 マフラー 51 本体部 52 蓋部 53 外周ケース 55 内筒部 56 外蓋部材 56a 外端面部 57 内蓋部材 61 内側膨張室 62 外周膨張室 71、72 分配室 91 上側排出口 92 下側排出口 100 ソーチェーンセット 101 ガイドバー 102 ソーチェーン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジン(20)からの排ガスが導
    入される膨張室(61、62)を有し、前記排ガスを外
    方に排出すべく、前記膨張室(61、62)の外端側に
    互いに独立した複数個の排出口(91、92)が相互に
    所定距離以上離隔して設けられていることを特徴とする
    内燃エンジンのマフラー。
  2. 【請求項2】 前記内燃エンジン(20)からの排ガス
    が導入される本体部(51)と、該本体部(51)の外
    端側に取着された蓋部(52)と、を有し、前記本体部
    (51)と前記蓋部(52)とで前記膨張室(61、6
    2)が画成される一方、前記蓋部(52)が外蓋部材
    (56)と内蓋部材(57)とからなっていて、前記外
    蓋部材(56)と前記内蓋部材(57)との間に複数の
    分配室(71、72)が画成され、該各分配室(71、
    72)にそれぞれ前記独立排出口(91、92)が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の内燃エン
    ジンのマフラー。
  3. 【請求項3】 前記排出口(91、92)は、前記外蓋
    部材(56)の外端面部(56a)の一部が前記内蓋部
    材(57)側に打ち出されて凹入鎧戸状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の内燃エンジンのマ
    フラー。
  4. 【請求項4】 前記本体部(51)は、前記内燃エンジ
    ン(20)からの排ガスが導入される内筒部(55)
    と、この内筒部(55)の外周側に配置された外周ケー
    ス(53)とからなっており、前記膨張室は、前記内筒
    部(56)と前記蓋部(52)とで画成された内側膨張
    室(61)と、前記外周ケース(53)、前記内筒部
    (55)、及び前記蓋部(52)で画成された外周膨張
    室(62)と、からなっていて、前記排ガスが前記内周
    膨張室(61)と前記外周膨張室(62)とで二段階に
    膨張せしめられた後、前記複数の分配室(71、72)
    に導かれて前記各排出口(91、92)を通じて斜め外
    方に排出されることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の内燃エンジンのマフラー。
  5. 【請求項5】 前記複数の排出口(91、92)から排
    出される排ガスを相互に干渉させるべく、前記複数の排
    出口(91、92)の向きが互いに異なるように設定さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
    項に記載の内燃エンジンのマフラー。
  6. 【請求項6】 前記蓋部(51)の前記外蓋部材(5
    6)が正面視概略矩形とされ、前記排出口(91、9
    2)が前記外蓋部材(56)の対角線上のコーナー部近
    傍にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2
    乃至5のいずれか一項に記載の内燃エンジンのマフラ
    ー。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    マフラー(50)を備えた内燃エンジン(20)が本体
    ハウジング(12)内に搭載され、前記マフラー(5
    0)が前記本体ハウジング(12)の前部に位置せしめ
    られてなる携帯型動力作業機。
  8. 【請求項8】 前記本体ハウジング(12)の前部右側
    部(12R)に、ガイドバー(101)とこれに摺走自
    在に掛け回されるソーチェーン(102)とからなるソ
    ーチェーンセット(100)が取り付けられ、前記内燃
    エンジン(20)により前記ソーチェーン(102)を
    摺走駆動するようにされていることを特徴とする請求項
    7に記載の携帯型動力作業機。
JP32587497A 1997-11-27 1997-11-27 内燃エンジンのマフラー及び携帯型動力作業機 Pending JPH11156802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32587497A JPH11156802A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 内燃エンジンのマフラー及び携帯型動力作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32587497A JPH11156802A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 内燃エンジンのマフラー及び携帯型動力作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11156802A true JPH11156802A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18181590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32587497A Pending JPH11156802A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 内燃エンジンのマフラー及び携帯型動力作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11156802A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174991B1 (en) * 2000-11-03 2007-02-13 Aktiebolaget Electrolux Muffler for internal combustion engine
JP2009019524A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Husqvarna Zenoah Co Ltd チェーンソー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174991B1 (en) * 2000-11-03 2007-02-13 Aktiebolaget Electrolux Muffler for internal combustion engine
JP2009019524A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Husqvarna Zenoah Co Ltd チェーンソー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3930961B2 (ja) 内燃エンジンのマフラー
US6640755B2 (en) Two-cycle internal combustion engine
JP3816581B2 (ja) 内燃エンジンのマフラー
US6513465B2 (en) Two-stroke internal combustion engine
US6367432B1 (en) Two-stroke cycle internal combustion engine
US20090095269A1 (en) Two-Cycle Engine
US7243622B2 (en) Two-stroke internal combustion engine
US6662766B2 (en) Two-stroke internal combustion engine
JP4606966B2 (ja) 層状掃気2サイクル内燃エンジン
US6595168B2 (en) Two-stroke internal combustion engine
US20080098992A1 (en) Two-Stroke Internal Combustion Engine
US6450135B1 (en) Two-stroke internal combustion engine
CA2310291A1 (en) Exhaust gas muffler for internal combustion engines
CA2127524A1 (en) Two-cycle, air cooled uniflow gasoline engine for powering a portable tool
US4934345A (en) Two-cycle internal combustion engine
JP2000320338A (ja) 2サイクル内燃エンジン
GB2098272A (en) Portable two-stroke engine chain saw
JPH11156802A (ja) 内燃エンジンのマフラー及び携帯型動力作業機
JPS6321362Y2 (ja)
CA2126579C (en) Compression release for an internal combustion engine
JP2001323816A (ja) 2サイクル内燃エンジン
JP2008274804A (ja) 2サイクルエンジン
JP3499741B2 (ja) 内燃エンジンのマフラー
JP2014194164A (ja) エンジン及び携帯作業機
WO2012090256A1 (en) Two-stroke engine

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Effective date: 20040730

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040928

A521 Written amendment

Effective date: 20041129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20041202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20050204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912