JP2005332552A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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充洋 那部
Kenichi Takeuchi
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Abstract

【課題】大きな温度変化があってもハウジングに対する光検出器の大きな位置ずれが生じ難い光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】ディスクから反射されたレーザ光を受光する光検出器10と、この光検出器10が取り付けられるハウジング5とを備えた光ピックアップ装置1において、ハウジング5に、直接、光検出器10が取り付けられた。前記ハウジング5に、直接、前記光検出器10が接着された。前記光検出器10は、レーザ光が当てられる受光部11と、この受光部11を守り且つ接着剤206,207が塗布される保護部材15とを備え、保護部材15に対応して、前記ハウジング5に、接着剤206,207が塗布される固定部6,7が設けられ、保護部材15と、固定部6,7とに、光検出器10をハウジング5に固定させる接着剤206,207が塗布されて、ハウジング5に、直接、光検出器10が接着された。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばノート型コンピュータ用の光ディスク装置に装備され、大きな温度変化があってもハウジングに対して光検出器の位置ずれが生じ難い光ピックアップ装置に関するものである。
図6は、従来の光ピックアップ装置の一形態を示す説明図、図7は、従来の光ピックアップ装置の要部を示す拡大図である。
LDD510(図6)からLD520へ電流が流されて、LD520からレーザ光が出力される。「LD」は、「Laser Diode 」の略称とされる。また、LDは、レーザ光を出射するものとされていることから、発光素子とも呼ばれている。また、「LDD」は、「LD Driver 」の略称とされ、LD520を駆動させてLD520からレーザ光を出させるレーザ駆動回路とされている。「LDD」は、レーザドライバ等と呼ばれている。レーザドライバ(LDD)510からレーザダイオード(LD)520に電流が供給され、LD520から出射されたレーザ光により、ディスク700に情報の記録が行われたり、ディスク700に記録された情報の再生が行われたりする。
LD520から出力されたレーザ光は、回折格子530、中間レンズ540、ハーフミラー550、対物レンズ560を介して、ディスク700に照射される。ディスク700から反射されたレーザ光の一部は、PDIC570に当てられる。「PDIC」は、「Photo Diode IC」の略称とされている。PDIC570は、光を受けて、その信号を電気信号に変えて、光学式ピックアップ装置501のレンズホルダ(図示せず)のサーボ機構(図示せず)を動作させるためのものとされている。PDICは、光が当てられたときにその光を検出するものとされていることから、光検出器とも呼ばれている。サーボ(servo )とは、制御の対象の状態を測定し、予め定められた基準値と比較して、自動的に修正制御する機構のものを意味する。
また、LD520から出力されるレーザ光の一部は、FMD580に入る。「FMD」は、「Front Monitor Diode 」の略称とされる。フロントモニタダイオード(FMD)は、レーザダイオードから出力されるレーザ光をモニタして、レーザダイオードの制御のためにフィードバックをかけるものとされている。
前記LDD510、前記LD520、前記回折格子530、前記中間レンズ540、前記ハーフミラー550、前記対物レンズ560、前記PDIC570、前記FMD580は、図7に示すハウジング502に装備される。また、図6に示す前記LDD510、前記LD520、前記PDIC570、前記FMD580は、FPC505に通電可能に接続されている。「FPC」は、「Flexible Printed Circuit」の略称とされている。フレキシブルプリント回路体(FPC)は、複数の回路導体が絶縁シートに印刷されて、例えば銅箔などの金属箔が絶縁シートに並設され、その上に保護層が設けられたものとされている。光学式ピックアップ装置501は、上述した各種のものを備えるものとして構成されている。なお、光学式ピックアップ装置501は、図示されたもの以外に、他のもの(図示せず)も備えるものとされているが、図6においては、それらの他のものは、便宜上、省略した。
前記光学式ピックアップ装置501が用いられて、メディアにおける情報などのデータの再生または記録が行われる。メディアとして、例えば、CD−ROM,DVD−ROM
などの読出し専用の光ディスクや、CD−R,DVD±Rなどの追記型の光ディスクや、CD−RW,DVD±RW,DVD−RAMなどの書込み/消去や書換え可能なタイプの光ディスクなどといった各種光ディスクが挙げられる。
「CD」は、「Compact Disc」の略称とされる。また、「DVD」は、「Digital Versatile Disc」もしくは「Digital Video Disc」の略称とされる。また、「CD−ROM」もしくは「DVD−ROM」の「ROM」は、「Read Only Memory」の略称とされ、CD−ROMもしくはDVD−ROMは、読出し専用のものとされている。また、「CD−R」もしくは「DVD±R」の「R」は、「Recordable」の略称とされ、CD−RもしくはDVD±Rは、書込み可能なものとされている。また、「CD−RW」もしくは「DVD±RW」の「RW」は、「ReWritable」の略称とされ、CD−RWもしくはDVD±RWは、書換え可能なものとされている。また、「DVD−RAM」は、「Digital Versatile Disc Random Access Memory 」の略称とされ、読み書き・消去が可能なものとされている。
光ピックアップ装置501は、前記各種の光ディスクに記録されたデータを再生させたり、前記書込み可能もしくは書換え可能な各種光ディスクにデータを記録させたりするものとされている。
LDD510に電流が供給されることで、LD520からレーザ光が出射される。このとき、LD520から熱が発生する。この熱により、LD520の温度が変化する。LD520からレーザ光が出射されるときに、LD520におけるレーザの発振波長は、温度に依存するため、LD520の温度が大きく変化すると、LD520から出射されるレーザ光の波長が変動する。また、LDD510からLD520へ電流が供給されて、LD520からレーザ光が出射されるときに、LDD510から熱が発生する。LDD510およびLD520は、光ピックアップ装置501における主な熱源とされる。
図7の如く、PDIC570は、FPC505の上に取り付けられている。PDIC570と、FPC505とは、半田付けが行われることで通電可能に接続されている。またFPC505は、アルミニウム板503に装着され、アルミニウム板503は、接着剤504が用いられてハウジング502に接着されている。黒く塗りつぶされた部分が、接着剤504とされる。このように、PDIC570は、FPC505と、アルミニウム板503とを介して、ハウジング502に装備されている。
また、前記従来のもの以外に、例えば製作費が安くされ、温度変化や振動などの過酷な状況に耐えて、フォトダイオードなどの電子部品付きプレートの位置決め固定状態を確実に維持させることが可能な光ピックアップと電子部品付きプレートの固定方法というものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2002−352445号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、図7に示す上記従来の光ピックアップ装置501にあっては、光ピックアップ装置501の温度が大きく変化すると、ハウジング502に対し、PDIC570の取付位置が変動するということが懸念されていた。
PDIC570は、FPC505と、アルミニウム板503とを介した状態でハウジング502に装備されている。さらに、PDIC570およびFPC505を備えるアルミニウム板503と、ハウジング502との間に接着剤504が塗布されることで、ハウジング502にPDIC570が装備されている。このため、光ピックアップ装置501の
温度が上昇すると、例えばハウジング502や、アルミニウム板503や、接着剤504や、FPC505や、PDIC570などの各部が膨張したり、FPC505とPDIC570とを接続する半田剤が軟化したりすること等により、各部に位置ずれが生じることになる。
各部の位置ずれ量は、僅かなものとされていても、各部の位置ずれ量が累積されると、ハウジング502に対するPDIC(光検出器)570の取付誤差は、大きなものとなる。ハウジング502に対し、PDIC(光検出器)570の取付誤差が大きくなると、PDIC(光検出器)570(図6)に入る光の焦点に変化が生じることとなる。このようなことが起こると、光ピックアップ装置501のサーボ機構の動作が不安定になり易く、正確なサーボ機能が発揮されないことが懸念されていた。
本発明は、上記した点に鑑み、大きな温度変化があってもハウジングに対する光検出器の大きな位置ずれが生じ難い光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る光ピックアップ装置は、ディスクから反射されたレーザ光を受光する光検出器と、該光検出器が取り付けられるハウジングとを備えた光ピックアップ装置において、前記ハウジングに、直接、前記光検出器が取り付けられたことを特徴とする。
上記構成により、光検出器は、ハウジングに精度よく装備され続ける。光ピックアップ装置が大きな温度変化条件下で使用されても、ハウジングに、直接、光検出器が取り付けられていれば、ハウジングに対する光検出器の取付誤差は、小さくなる。ハウジングに対する光検出器の取付誤差が小さくなることにより、ハウジングに対し、光検出器に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。従って、光検出器に入る光の焦点に大きな変化が生じることなく、光ピックアップ装置のサーボ機構は、安定した動作を行うこととなる。これにより、光ピックアップ装置における正確なサーボ機能が発揮される。サーボとは、制御の対象の状態を測定し、予め定められた基準値と比較して、自動的に修正制御する機構のものを意味する。
請求項2に係る光ピックアップ装置は、請求項1記載の光ピックアップ装置において、前記ハウジングに、直接、前記光検出器が接着されたことを特徴とする。
上記構成により、光検出器は、ハウジングに精度よく装着され続ける。光ピックアップ装置が大きな温度変化条件下で使用されることがあっても、ハウジングに、直接、光検出器が接着されていれば、ハウジングに対する光検出器の累積誤差は、小さいものとなる。ハウジングに対する光検出器の累積誤差が小さくなることにより、ハウジングに対し、光検出器に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。従って、光検出器に入る光の焦点に大きな変化が生じることなく、光ピックアップ装置のサーボ機構は、安定した動作を行うこととなる。これにより、光ピックアップ装置における正確なサーボ機能が発揮される。
請求項3に係る光ピックアップ装置は、請求項1又は2記載の光ピックアップ装置において、前記光検出器は、レーザ光が当てられる受光部と、該受光部を守り且つ接着剤が塗布される保護部材とを備え、該保護部材に対応して、前記ハウジングに、該接着剤が塗布される固定部が設けられ、該保護部材と、該固定部とに、該光検出器を該ハウジングに固定させる該接着剤が塗布されて、該ハウジングに、直接、該光検出器が接着されたことを特徴とする。
上記構成により、光検出器は、ハウジングに精度よく取り付けられる。光検出器を構成する保護部材と、ハウジングに設けられた固定部とに接着剤が塗布されることで、光検出器は、ハウジングに精度よく装着される。従って、ハウジングに光検出器が精度よく装着されて構成された光ピックアップ装置の提供が可能となる。
請求項4に係る光ピックアップ装置は、請求項3記載の光ピックアップ装置において、前記固定部は、前記ハウジングの周壁から、該ハウジングの外側へ向けて延設された突出部として形成されたことを特徴とする。
上記構成により、光検出器は、容易にハウジングに接着される。光検出器を構成する保護部材と、ハウジングの周壁からハウジングの外側に向けて延設された突出部とに、接着剤が塗布されることで、光検出器は、容易にハウジングに装着される。従って、ハウジングに光検出器が精度よく容易に装着されて構成された光ピックアップ装置の提供が可能となる。
請求項5に係る光ピックアップ装置は、請求項3又は4記載の光ピックアップ装置において、前記保護部材の側部に前記接着剤が塗布され、前記固定部の先端部に該接着剤が塗布されたことを特徴とする。
上記構成により、光検出器は、ハウジングに精度よく接着される。光検出器を構成する保護部材の側部に接着剤が塗布され、ハウジングの固定部の先端部に接着剤が塗布されるので、ハウジングの固定部に対する光検出器の保護部材の接着作業は、容易に行われる。ハウジングに対する光検出器の接着作業が容易に行われることにより、接着作業が難しいことに起因した接着不良の発生は、低減化される。接着作業が容易化されることにより、光検出器を構成する保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先端部とは、正確に接着される。
請求項6に係る光ピックアップ装置は、請求項3〜5の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記接着剤は、前記保護部材の側部と、前記固定部の先端部との間に盛り付けられた状態で塗布され、該接着剤が固化することにより、該保護部材と、該固定部とを繋ぐ接合部が形成され、該接合部により、前記光検出器は、前記ハウジングに固定されたことを特徴とする。
上記構成により、光検出器は、ハウジングに確実に固定される。光検出器の保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先端部との間に、接着剤が盛り付けられた状態で塗布されるので、光検出器の保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先端部とは、盛り付けられた接着剤により架け渡される。また、この接着剤が固化することにより、光検出器の保護部材と、ハウジングの固定部とを確実に繋ぐ接合部が形成される。光検出器の保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先端部との間に盛り付けられた接着剤が固化し、この接着剤が固化して形成された接合部により、光検出器は、ハウジングに確実に固定される。
請求項7に係る光ピックアップ装置は、請求項3〜6の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記保護部材は、略矩形箱状のものとして形成されて、一側部と、該一側部の反対側とされる他側部とを備えるものとされ、前記固定部は、一対の略板状のものとして形成されて、一方の固定部と、該一方の固定部に対して並設された他方の固定部とを備えるものとされ、該一方の固定部の先端部に対応して、該保護部材の該一側部の取付位置が定められ、該保護部材の該一側部と、該一方の固定部の先端部とに、前記接着剤が塗布されて該接着剤が固化することにより、該保護部材の該一側部と、該一方の固定部の該先端部とを繋ぐ一方の接合部が形成され、該他方の固定部の先端部に対応して、該保護部材の該他側部の取付位置が定められ、該保護部材の該他側部と、該他方の固定部の先
端部とに、該接着剤が塗布されて該接着剤が固化することにより、該保護部材の該他側部と、該他方の固定部の該先端部とを繋ぐ他方の接合部が形成されたことを特徴とする。
上記構成により、略矩形箱状の保護部材を備える光検出器は、一対の固定部を備えるハウジングに、精度よく位置決めされた状態で接着固定される。略板状に形成された一対の固定部に対し、略矩形箱状に形成された保護部材の両側部は、精度よく取付位置が定められた状態で、接着剤により固定される。従って、ハウジングに光検出器が精度よく接着固定されて構成された光ピックアップ装置の提供が可能となる。
請求項8に係る光ピックアップ装置は、請求項3〜7の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記光検出器は、該光検出器の信号が通されるフレキシブル基板に取り付けられ、前記ハウジングの前記固定部に対応した逃し部が、該フレキシブル基板に設けられ、前記接着剤は、該ハウジングの該固定部から該フレキシブル基板の該逃し部を通り該光検出器の前記保護部材まで塗布されたことを特徴とする。
上記構成により、フレキシブル基板に取り付けられた光検出器がハウジングに固定されるときに、フレキシブル基板に邪魔されることなく、光検出器は、ハウジングに固定される。ハウジングの固定部に対応した逃し部がフレキシブル基板に設けられていない場合、フレキシブル基板に阻害されて、ハウジングの固定部と、光検出器を構成する保護部材との間に、接着剤が塗布され難いことが懸念される。しかしながら、ハウジングの固定部に対応した逃し部がフレキシブル基板に設けられていれば、接着剤は、ハウジングの固定部からフレキシブル基板の逃し部を通り光検出器を構成する保護部材まで、容易で迅速に塗布される。従って、ハウジングに光検出器を固定させるための接着剤の塗布工程は、効率よく迅速に行われる。
請求項9に係る光ピックアップ装置は、請求項2〜8の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記ハウジングに対し、前記光検出器が接着されるときに、紫外線が照射されることで硬化する紫外線硬化型接着剤が用いられて、接着が行われたことを特徴とする。
上記構成により、光検出器は、容易で迅速にハウジングに固定される。紫外線硬化型接着剤に紫外線が照射されることで、紫外線硬化型接着剤の硬化反応が促進され、ハウジングに対し、光検出器は、速やかに接着される。また、接着剤として紫外線硬化型接着剤が用いられているから、ハウジングに対し、光検出器は、精度よく固定される。従って、ハウジングに光検出器が精度よく固定されて構成された光ピックアップ装置の提供が可能となる。
請求項10に係る光ピックアップ装置は、請求項1〜9の何れか1項に記載の光ピックアップ装置において、前記ハウジングは、ノート型コンピュータ用ディスク装置に装備可能とされたことを特徴とする。
上記構成により、ノート型コンピュータ用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のサーボ動作が安定せず、光ピックアップ装置が正常に機能しないということは、回避される。最近のノート型コンピュータは、高性能化されると共に、小型化、軽量化、軽薄化される傾向にある。ノート型コンピュータの小型化、軽量化、軽薄化に伴って、光ピックアップ装置も、小型化、軽量化、軽薄化されつつある。また、ノート型コンピュータが高性能化されると、ノート型コンピュータから多くの熱が発生することとなる。デスクトップ型コンピュータに対し、ノート型コンピュータは小さいものとされ、また、ノート型コンピュータが高性能化されることにより、ノート型コンピュータの内部は、デスクトップ型コンピュータの内部よりも高温となり易い。従って、ノート型コンピュータ用ディス
ク装置に装備された光ピックアップ装置は、高温に曝され易くなり、熱の影響を受け易くなる。しかしながら、光ピックアップ装置を構成するハウジングに、直接、光検出器が取り付けられていれば、光ピックアップ装置が大きな温度変化条件下で使用されても、ハウジングに対する光検出器の取付誤差は小さくなる。従って、ハウジングに対し、光検出器に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。これにより、光検出器に入る光の焦点に大きな変化が生じるということは回避され、ノート型コンピュータ用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のサーボ機構は、安定した状態で作動する。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、ハウジングに精度よく光検出器を装備させ続けることができる。光ピックアップ装置が大きな温度変化条件下で使用されても、ハウジングに、直接、光検出器が取り付けられていれば、ハウジングに対する光検出器の取付誤差を小さくすることができる。ハウジングに対する光検出器の取付誤差を小さくしたことにより、ハウジングに対し、光検出器に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。従って、光検出器に入る光の焦点に大きな変化が生じることなく、光ピックアップ装置のサーボ機構は、安定した動作を行うこととなる。これにより、光ピックアップ装置に正確なサーボ機能を発揮させることができる。
請求項2記載の発明によれば、ハウジングに精度よく光検出器を装着させ続けることができる。光ピックアップ装置が大きな温度変化条件下で使用されることがあっても、ハウジングに、直接、光検出器が接着されていれば、ハウジングに対する光検出器の累積誤差を小さくすることができる。ハウジングに対する光検出器の累積誤差を小さくしたことにより、ハウジングに対し、光検出器に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。従って、光検出器に入る光の焦点に大きな変化が生じることなく、光ピックアップ装置のサーボ機構は、安定した動作を行うこととなる。これにより、光ピックアップ装置に正確なサーボ機能を発揮させることができる。
請求項3記載の発明によれば、精度よく光検出器をハウジングに取り付けることができる。光検出器を構成する保護部材と、ハウジングに設けられた固定部とに接着剤を塗布させることで、ハウジングに精度よく光検出器を装着させることができる。従って、ハウジングに光検出器が精度よく装着されて構成された光ピックアップ装置を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、容易に光検出器をハウジングに接着させることができる。光検出器を構成する保護部材と、ハウジングの周壁からハウジングの外側に向けて延設された突出部とに、接着剤を塗布させるから、容易に光検出器をハウジングに装着させることができる。従って、ハウジングに光検出器が精度よく容易に装着されて構成された光ピックアップ装置を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、ハウジングに精度よく光検出器を接着させることができる。光検出器を構成する保護部材の側部に接着剤が塗布され、ハウジングの固定部の先端部に接着剤が塗布されるので、ハウジングの固定部に対する光検出器の保護部材の接着作業は、容易に行われる。ハウジングに対する光検出器の接着作業が容易に行われることにより、接着作業が難しいことに起因した接着不良の発生を低減化させることができる。接着作業を容易化させたことにより、光検出器を構成する保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先端部とを、正確に接着させることができる。
請求項6記載の発明によれば、ハウジングに光検出器を確実に固定させることができる。光検出器の保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先端部との間に、接着剤が盛り付けられた状態で塗布されるので、光検出器の保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先
端部とは、盛り付けられた接着剤により架け渡される。また、この接着剤が固化することにより、光検出器の保護部材と、ハウジングの固定部とを確実に繋ぐ接合部が形成される。光検出器の保護部材の側部と、ハウジングの固定部の先端部との間に盛り付けられた接着剤が固化し、この接着剤が固化して形成された接合部により、ハウジングに光検出器を確実に固定させることができる。
請求項7記載の発明によれば、略矩形箱状の保護部材を備える光検出器は、一対の固定部を備えるハウジングに、精度よく位置決めされた状態で接着固定される。略板状に形成された一対の固定部に対し、略矩形箱状に形成された保護部材の両側部は、精度よく取付位置が定められた状態で、接着剤により固定される。従って、ハウジングに光検出器が精度よく接着固定されて構成された光ピックアップ装置を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、フレキシブル基板に取り付けられた光検出器をハウジングに固定するときに、フレキシブル基板に邪魔されることなく、光検出器をハウジングに固定することができる。ハウジングの固定部に対応した逃し部がフレキシブル基板に設けられていない場合、フレキシブル基板に阻害されて、ハウジングの固定部と、光検出器を構成する保護部材との間に、接着剤が塗布され難いことが懸念されていた。しかしながら、ハウジングの固定部に対応した逃し部がフレキシブル基板に設けられていれば、ハウジングの固定部からフレキシブル基板の逃し部を通り光検出器を構成する保護部材まで、容易で迅速に接着剤を塗布させることができる。従って、ハウジングに光検出器を固定するための接着剤の塗布工程を、効率よく迅速に行うことができる。
請求項9記載の発明によれば、容易で迅速に光検出器をハウジングに固定することができる。紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射させることで、紫外線硬化型接着剤の硬化反応を促進させ、速やかに光検出器をハウジングに接着させることができる。また、接着剤として紫外線硬化型接着剤が用いられているから、ハウジングに対し、精度よく光検出器を固定することができる。従って、ハウジングに光検出器が精度よく固定されて構成された光ピックアップ装置を提供することができる。
請求項10記載の発明によれば、ノート型コンピュータ用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のサーボ動作が安定せず、光ピックアップ装置が正常に機能しないということは、回避される。最近のノート型コンピュータは、高性能化されると共に、小型化、軽量化、軽薄化される傾向にある。ノート型コンピュータの小型化、軽量化、軽薄化に伴って、光ピックアップ装置も、小型化、軽量化、軽薄化されつつある。また、ノート型コンピュータが高性能化されると、ノート型コンピュータから多くの熱が発生することとなる。デスクトップ型コンピュータに対し、ノート型コンピュータは小さいものとされ、また、ノート型コンピュータが高性能化されることにより、ノート型コンピュータの内部は、デスクトップ型コンピュータの内部よりも高温となり易い。従って、ノート型コンピュータ用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置は、高温に曝され易くなり、熱の影響を受け易くなる。しかしながら、光ピックアップ装置を構成するハウジングに、直接、光検出器が取り付けられていれば、光ピックアップ装置が大きな温度変化条件下で使用されても、ハウジングに対する光検出器の取付誤差は小さくなる。従って、ハウジングに対し、光検出器に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。これにより、光検出器に入る光の焦点に大きな変化が生じるということを回避でき、ノート型コンピュータ用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置のサーボ機構を、安定した状態で作動させることができる。
以下に本発明に係る光ピックアップ装置の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光ピックアップ装置の一実施形態を示す分解斜視図、図2は、光ピックアップ装置が組み立てられる状態を示す斜視図、図3は、接着剤が用いられて光ピックアップ装置が組み立てられる状態を示す斜視図、図4は、光ピックアップ装置が組み立てられた状態を示す斜視図、図5は、光ピックアップ装置の要部を示す拡大図である。
図1〜図4は、光ピックアップ装置を上面側から眺めた斜視図である。また、図5は、光ピックアップ装置を下面側から眺めた拡大図である。なお、この明細書における「上」、「下」の定義は、光ピックアップ装置を説明するための便宜上のものとされる。
光ピックアップ(optical pickup)は、「OPU」と略称されている。光ピックアップ装置を備える光ディスク装置(図示せず)が用いられて、光ディスクに記録された情報などのデータが再生される。また、光ディスク装置が用いられて、光ディスクに情報などのデータの記録が行われる。光ディスクとして、例えば、「CD−ROM」,「DVD−ROM」などの読出し専用の光ディスクや、「CD−R」,「DVD−R」,「DVD+R」などの追記型の光ディスクや、「CD−RW」,「DVD−RW」,「DVD+RW」,「DVD−RAM」,「HD DVD」,「Blu-ray Disc」などの書込み/消去や書換え可能なタイプの光ディスクなどが挙げられる。
上述した如く、「CD」は、「Compact Disc」の略称とされる。また、「DVD」は、「Digital Versatile Disc」もしくは「Digital Video Disc」の略称とされる。また、「CD−ROM」もしくは「DVD−ROM」の「ROM」は、「Read Only Memory」の略称とされ、CD−ROMもしくはDVD−ROMは、データ読出し専用のものとされている。また、「CD−R」または「DVD−R」もしくは「DVD+R」の「R」は、「Recordable」の略称とされ、CD−RまたはDVD−RもしくはDVD+Rは、データの書込みが可能なものとされている。また、「CD−RW」または「DVD−RW」もしくは「DVD+RW」の「RW」は、「ReWritable」の略称とされ、CD−RWまたはDVD−RWもしくはDVD+RWは、データの書換えが可能なものとされている。また、「DVD−RAM」は、「Digital Versatile Disc Random Access Memory 」の略称とされ、データの読み書き・消去が可能なものとされている。
また、「HD DVD」は、「High Definition DVD 」の略称とされる。「HD DVD」は、従来のDVD系列のものと互換性をもたせ、且つ、従来のDVD系列の光ディスクよりも記憶容量の大きいものとされる。従来のCDやDVDには、赤色のレーザが用いられていたが、「HD DVD」の光ディスクに記録されたデータが読み出されるときには、青紫色のレーザが用いられる。また、「Blu-ray 」とは、従来のCDやDVDで信号の読み書きに用いられていた赤色のレーザに対し、高密度記録が実現されるために採用された青紫色のレーザを意味するものとされている。
不図示のレーザドライバからレーザダイオード20(図1〜図4)へ電流が流されて、レーザダイオード20からレーザ光が出力される。不図示のレーザドライバは、レーザダイオード20を駆動させて、レーザダイオード20からレーザ光を出させるレーザ駆動回路とされている。また、上述した如く、レーザドライバは、「LD Driver 」と呼ばれ、「LDD」と略称されている。
CDを再生させるために、レーザダイオード20から約770〜805nm(ナノメータ)の波長のレーザ光が出力される。また、DVDを再生させるために、レーザダイオード20から約630〜670nmの波長のレーザ光が出力される。このように、レーザダイオード20は、異なる波長のレーザ光を出射可能な2波長レーザダイオード20として構成されている。上述した如く、レーザダイオード(Laser Diode )は、「LD」と略称
されている。LD20として2波長LD20が用いられることにより、例えばLDの部品点数が削減化され、光ピックアップ装置1の小型軽量化が図られる。
前記2波長LD20は、放熱性に優れる金属製のレーザホルダ25内に収容されている。レーザホルダ25内にLD20が収められていることから、レーザホルダ25は、LDホルダ25などと呼ばれている。
LDホルダ25は、耐食性や、価格の点で優れる亜鉛を含有した合金が用いられて形成されている。亜鉛や、アルミニウムなどの非鉄金属や、亜鉛や、アルミニウムを含有する合金が用いられて、LDホルダが形成されていれば、LDホルダから錆などが生じることなく、LDホルダの放熱も良好に行われる。亜鉛や、アルミニウムは、耐食性に優れたものとされ、鉄よりも比重の小さい非鉄金属とされている。
また、LDホルダ25の本体25Hに、LDホルダ25の熱を発散させる複数の薄肉状放熱フィン28が設けられている。このような放熱フィン28がLDホルダ25の本体25Hに設けられていれば、LD20から発せられる熱によりLDホルダ25が蓄熱されるということは、回避される。従って、LDホルダ25内に収められたLD20から出射されるレーザ光の波長が大きく変化するということは、回避される。これらの放熱フィン28は、LDホルダ25の本体25Hから突出されることなく、ホルダ本体25Hに彫り込まれるようにして設けられている。
また、放熱性に優れるLDホルダ25が用いられることにより、光ピックアップ装置1に熱がたまり、光ピックアップ装置1が異常に高温化されるということは、回避される。従って、光ピックアップ装置1が高温化され、激しい温度変化条件下で光ピックアップ装置1が使用されるということは、回避され易くなる。
不図示のレーザドライバからLD20に電流が供給され、LD20から出射されたレーザ光により、不図示の光ディスクに情報の記録が行われたり、不図示の光ディスクに記録された情報の再生が行われたりする。
LD20から出力されたレーザ光は、不図示の回折格子、不図示のプリズム、中間レンズ40(図2)、リフレクトミラー50(図2)、対物レンズ60(図2〜図4)を介して、不図示の光ディスクに照射される。
不図示の回折格子は、光の回折を利用して、LD20から出されたレーザ光を一つのメインビームと、二つのサブビームとに分ける役割を果すものとされている。また、不図示のプリズムは、DVD用のレーザ光が透過されるときに、非点が出されないものとさせる役目を果す。また、中間レンズ40は、レーザ光を集める役割を果すものとされている。また、リフレクトミラー50は、大部分のレーザ光を反射させ、一部のレーザ光を透過させるものとされている。リフレクトミラー(Reflect Mirror)は、「RM」と略称される。リフレクトミラー50に代えて、例えばハーフミラーが用いられたものも使用可能とされる。対物レンズ60は、LD20から出されたレーザ光を、CDやDVDなどの光ディスク上に集光させる役割を果すものとされている。対物レンズは、「Objective Lens」と呼ばれ、「OBL」と略称される。合成樹脂製の対物レンズ60(図2〜図4)は、合成樹脂製のレンズホルダ65に装着されている。
不図示の光ディスクから反射されたレーザ光の一部は、ハウジング本体5Hの内側に取り付けられたハーフミラー55(図1,図2)を通り、ハーフミラー55の先に設けられた略矩形状の開口部5D(図1)を通り抜けて、ハウジング本体5Hの外側に設けられた光検出器10(図3〜図5)に当てられる。光検出器10は、不図示の光ディスクから反
射されたレーザ光の一部の光軸延長線上に位置するものとされている。光検出器10は、レーザ光を受けて、その信号を電気信号に変え、アクチュエータ30(図2〜図4)のサーボ機構により、OBL60を備えたレンズホルダ65を適正な位置に動作させるためのものとされている。上述した如く、サーボ(servo )とは、制御の対象の状態を測定し、予め定められた基準値と比較して、自動的に修正制御する機構のものを意味する。
光検出器10(図1〜図5)は、レーザ光が当てられる受光部11と、受光部11を外部のもの等から守る略透明をした略矩形箱状の保護部材15とを備えるものとして構成されている。略矩形箱状をした保護部材15の一側面部16に対し、これの反対側の部分が保護部材15の他側面部17とされる(図1〜図4)。上述した如く、光検出器は、「Photo Diode IC」と呼ばれ、「PDIC」と略称されている。ハーフミラー55(図1,図2)は、一部のレーザ光を透過させ、一部のレーザ光を反射させるものとされている。ハーフミラー(Half Mirror )は、「HM」と略称される。
アクチェータとは、あるものを移動させたり調整させたりするものを意味する。アクチュエータ30(図2,図3)は、レンズホルダ65の内側に巻かれた略矩形円筒状のコイル32と、略矩形円筒状のコイル32の近傍に位置する磁石34とを備えるものとして構成されている。また、電流が流されるコイル32を備えたレンズホルダ65は、アクチュエータ30を構成するものとされる。アクチュエータ30により、OBL60を備えたレンズホルダ65のフォーカス制御や、トラッキング制御が行われる。
また、例えば図1〜図4に示す光ピックアップ装置1に、LD20から出力されるレーザ光をモニタして、LD20の制御のためにフィードバックをかけさせるフロントモニタダイオード(図示せず)が装備されたものも使用可能とされる。
不図示の前記LDDと、前記LD20と、前記アクチュエータ30と、前記PDIC10と、コンデンサ91,92とは、フレキシブル基板100に通電可能に接続される。また、PDIC10、LD20、コンデンサ91,92などの各種電気/電子部品は、フレキシブル基板100に装着される(図2〜図4)。
図1の如く、フレキシブル基板100は、フレキシブル基板100の本体を構成するメイン回路部101と、メイン回路部101から枝分れ形成されたサブ回路部110,120,130とを少なくとも備えるものとして形成されている。フレキシブル基板100は、可撓性に優れる薄肉状の回路基板として形成されている。
フレキシブル基板100の各部について詳しく説明すると、フレキシブル基板100は、フレキシブル基板100の本体を構成するメイン回路部101と、メイン回路部101に設けられ相手側の回路基板(図示せず)に接続されるコネクタ部105と、メイン回路部101から延設されPDIC10と通電可能に接続される第一サブ回路部110と、メイン回路部101と第一サブ回路部110とを繋ぐ連成部111と、メイン回路部101から延設され2波長LD20と通電可能に接続される第二サブ回路部120と、メイン回路部101から延設されレンズホルダ65を駆動させるアクチュエータ30と通電可能に接続される第三サブ回路部130とを少なくとも備えるものとして形成されている。
フレキシブル基板100として、フレキシブルプリント回路体が用いられた。上述した如く、フレキシブルプリント回路体(Flexible Printed Circuit)は、「FPC」と略称されている。FPCは、複数の回路導体(図示せず)が絶縁シートに印刷されて、例えば銅箔などの金属箔(図示せず)が絶縁シートに並設され、その上に保護層(図示せず)が設けられたものとされている。図1〜図4に示すFPC100の回路導体は、省略されている。FPC100は、便宜上、簡略化されたものとして示されている。
半田付けが行われることで、フレキシブル基板100に、PDIC10などの各種電気/電子部品が通電可能に接続されるために、FPC100の基部は、耐熱性に優れるポリイミド系樹脂などの耐熱性合成重合体が用いられて形成されている。ポリイミド(polyimide)は、「PI」と略称される。ポリイミド樹脂が用いられて基部が形成されたFPCとして、例えば、日東電工社製:ニトフレックス(登録商標)や、東レ・デュポン社製カプトン(登録商標)などが挙げられる。
日東電工社製ニトフレックス(登録商標)の商品として、例えば、高精細FPC(両面)、高精細FPC、微細接続FPC、高絶縁信頼性FPC、高耐熱性FPC、高屈曲FPCなどが挙げられる。また、東レ・デュポン社製カプトン(登録商標)の商品として、例えば、Hタイプ、Vタイプ、SuperVタイプ、ENタイプ、KJタイプなどが挙げられる。東レ・デュポン社製カプトン(登録商標)は、約−269℃の極低温から約+400℃の高温までの広い温度範囲に使用可能なものとされている。
また、半田材として、環境に配慮された鉛を含有しない半田いわゆる鉛フリー半田が用いられた。半田材として、鉛フリー半田が用いられていれば、例えば光ピックアップ装置1もしくは光ピックアップ装置1に装備されたフレキシブル基板100が廃棄されるときに、鉛により自然環境に影響が及ぶということは、回避される。鉛フリー半田として、例えば千住金属工業社製:エコソルダM30などが挙げられる。また、リフロータイプの鉛フリー半田として、例えば千住金属工業社製:エコソルダL21などが挙げられる。なお、前記鉛フリー半田に代えて、通常の半田材が用いられたものも使用可能とされる。通常の半田材として、例えば千住金属工業社製:スパークルペーストOZシリーズ等が挙げられる。
半田付け方法として、例えば要部にクリーム状のリフロー半田材を塗布し、半田付け対象物をリフロー半田槽内に収容し、例えば約240〜250℃の温度でリフロー半田を溶かし、その後、徐々に冷却させることで、対象物の半田付け工程を行うといった方法などが挙げられる。FPC100は、半田付け工程が行われるときの約240〜250℃の温度に耐えることのできるポリイミドが基部に用いられて形成されているので、例えば熱によりFPC100に変形が生じるということは、回避される。
ポリイミドとして、例えば約250〜400℃の熱に曝されても熱変形などの不具合が生じない耐熱性ポリイミドが用いられた。耐熱温度が約250℃よりも低いものとされた場合、そのものは、前記半田付け工程が行われるときの熱に耐えることができない。約400℃よりも高い耐熱性をもつものは、高価なものとされ、そのようなものは、大量生産性に優れたものとされない。例えば約300℃の熱に曝されても熱変形などの不具合が生じない耐熱性ポリイミドが用いられて形成されたものは、前記半田付け工程に十分耐えうる。
LD20が収容されたLDホルダ25と、不図示の回折格子と、不図示のプリズムと、中間レンズ40と、RM50と、HM55と、PDIC10と、FPC100とは、ハウジング5に装備される。また、対物レンズ60を適正な位置に動作させるアクチュエータ30は、ハウジング5に構成される。光ピックアップ装置1は、上述した各種のものを備えるものとして構成されている。
ハウジング5(図2,図3)は、不図示の回折格子と、不図示のプリズムと、中間レンズ40と、RM50と、HM55(図1,図2)と、OBL60(図2,図3)を備えたレンズホルダ65と、アクチュエータ30を構成するもの等とが収容されるハウジング本体5Hを備えるものとされている。
また、ハウジング5は、上記各部品が装備されるハウジング本体5Hと、ハウジング本体5Hから突設されPDIC10が接着される固定部6,7と、ハウジング本体5Hから突設され第一ガイド軸(図示せず)と合わせられる第一ガイド部5Iと、第一ガイド部5Iに対し反対側に向けてハウジング本体5Hから突設され第二ガイド軸(図示せず)と合わせられる第二ガイド部5II,5IIとを備えるものとして形成されている。
前記第一ガイド部5Iと、前記第二ガイド部5II,5IIと、前記固定部6,7とは、射出成形が行われて前記ハウジング本体5Hと一体成形されている。前記固定部6,7と、前記第一ガイド部5Iと、前記第二ガイド部5II,5IIと、前記ハウジング本体5Hとは、同一の材料が用いられて射出成形により一つのものとして形成されている。
このようにハウジング5は、合成樹脂などの合成重合体が基材として用いられ、射出成形法に基づいて形成されている。射出成形法に基づいてハウジング5が形成されることにより、図1〜図5に示す複雑な形状のハウジング5とされていても、効率よく大量にハウジング5が生産される。また、合成樹脂などの合成重合体が用いられてハウジング5が形成されることにより、金属製ハウジングよりも軽量化されたハウジング5が形成されることとなる。従って、光ピックアップ装置1の軽量化が図られる。また、これにより、光ピックアップ装置1が内蔵された光ディスク装置(図示せず)の軽量化を図ることができる。
光ピックアップ装置の設計仕様などにより、合成樹脂などの合成重合体に代えて、例えば、亜鉛や、アルミニウムなどの非鉄金属や、亜鉛や、アルミニウムを含有する合金が用いられて、ハウジングが形成されたものも使用可能とされる。亜鉛や、アルミニウムは、耐食性に優れたものとされ、鉄よりも比重の小さい非鉄金属とされている。
図1〜図5の如く、光ピックアップ装置1は、CDもしくはDVDなどの光ディスクから反射されたレーザ光を受光するPDIC10と、PDIC10が取り付けられるハウジング5とを少なくとも備えるものとして構成されている。図3〜図5の如く、ハウジング5に、直接、PDIC10が取り付けられている。詳しく説明すると、ハウジング5に、直接、PDIC10が接着されている。
ハウジング5に、直接、PDIC10が取り付けられていれば、PDIC10は、ハウジング5に精度よく装備され続ける。ハウジング5に、直接、PDIC10が接着されていれば、PDIC10は、ハウジング5に精度よく装着され続けることとなる。光ピックアップ装置1は、例えば約0℃〜70℃の温度条件下で使用されることが考えられる。
しかしながら、このような大きな温度変化条件下で光ピックアップ装置1が使用されることがあっても、ハウジング5に、直接、PDIC10が取り付けられていれば、ハウジング5に対するPDIC10の取付寸法誤差は、小さくなる。ハウジング5に、直接、PDIC10が接着されていれば、ハウジング5に対するPDIC10の累積寸法誤差は、小さいものとなる。
ハウジング5に対するPDIC10の取付寸法誤差や累積寸法誤差などの誤差が小さくなることにより、ハウジング5に対し、PDIC10に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。従って、PDIC10に入る光の焦点に大きな変化が生じることなく、光ピックアップ装置1のアクチュエータ30を構成するサーボ機構は、安定した動作を行うこととなる。ハウジング5に、直接、PDIC10が接着されて、ハウジング5に、直接、PDIC10が取り付けられたことにより、光ピックアップ装置1における正確なサーボ機能が発揮される。
PDIC10は、レーザ光が当てられる受光部11と、受光部11を外部のもの等から守り、且つ、接着剤206,207が塗布される保護部材15とを備えるものとして構成されている。保護部材15は、略透明の合成樹脂材料が用いられて、略矩形箱状に形成されている。
PDIC10を構成する保護部材15に、接着剤206,207(図3,図4)が塗布される一対の側面部16,17(図1,図2)が設けられている。略矩形箱状をした保護部材15の一対の側面部16,17に対応して、接着剤206,207(図3,図4)が塗布される一対の固定部6,7(図1)が、ハウジング5から突出されて形成されている。図3〜図5において、接着剤206,207は、便宜上、黒く塗りつぶされた状態で示されている。
PDIC10(図1)を構成する保護部材15の一側面部16(図1,図5)と、ハウジング5(図1)から突出形成された一方の固定部6(図1,図5)との間に、PDIC10(図3〜図5)をハウジング5に固定させる接着剤206が盛られて塗布される。また、これと共に、PDIC10(図1〜図4)を構成する保護部材15の他側面部17と、ハウジング5(図1)から突出形成された他方の固定部7との間に、PDIC10(図3,図4)をハウジング5に固定させる接着剤207が盛られて塗布される。これにより、ハウジング5に、直接、PDIC10が接着される。
このようにすることで、PDIC10は、ハウジング5に精度よく取り付けられる。PDIC10を構成する保護部材15の一側面部16と、ハウジング5に設けられた一方の固定部6との間に接着剤206が盛られて塗布され、また、PDIC10を構成する保護部材15の他側面部17と、ハウジング5に設けられた他方の固定部7との間に接着剤207が盛られて塗布され、二ヶ所の接着剤206,207が固化することにより、PDIC10は、ハウジング5に精度よく装着される。
従って、ハウジング5にPDIC10が精度よく装着されて構成された光ピックアップ装置1を、光ディスク装置の組立メーカなどに提供することができる。また、光ピックアップ装置1の組立メーカなどにおいて、光ピックアップ装置1が組み立てられるときに、PDIC10は、ハウジング5に精度よく装着される。
PDIC10の一対の側面部16,17が、ハウジング5に設けられた一対の固定部6,7に合わせられ、合わせられた二ヶ所に接着剤206,207が塗布されて固化することにより、PDIC10は、ハウジング5から突出形成された一対の固定部6,7に精度よく固定される。接着剤206,207として、光が当てられることで硬化する光硬化型接着剤206,207が用いられた。
図1の如く、ハウジング5に設けられた一対の固定部6,7は、ハウジング5の周壁5Aから、ハウジング5の外側へ向けて互いに略平行に延設された一対の平板状の接着用突出部6,7として形成されている。接着用突出部6,7の先端面部6a,7aに接着剤206,207が塗布される。
このような一対の接着用突出部6,7がハウジング5に設けられていれば、PDIC10は、容易にハウジング5に接着される。
PDIC10(図3〜図5)を構成する保護部材15と、ハウジング5の外側に向けて延設された一方の接着用突出部6とが接着剤206で接合されるために、PDIC10を構成する保護部材15の一側面部16と、ハウジング5の外側に向けて延設された一方の
接着用突出部6の先端面部6a(図1)との間に、両者を繋ぐ接着剤206(図3〜図5)が塗布される。詳しく説明すると、PDIC10を構成する保護部材15の一側面部16と、ハウジング5を構成するハウジング本体5Hの周壁5Aからハウジング5の外側に向けて延設された一方の接着用突出部6の先端面部6aとの間に、接着剤206が盛られて塗布される。
また、PDIC10(図3,図4)を構成する保護部材15と、ハウジング5の外側に向けて延設された他方の接着用突出部7とが接着剤207で接合されるために、PDIC10を構成する保護部材15の他側面部17と、ハウジング5の外側に向けて延設された他方の接着用突出部7の先端面部7a(図1)との間に、両者を繋ぐ接着剤207(図3,図4)が塗布される。詳しく説明すると、PDIC10を構成する保護部材15の他側面部17と、ハウジング5を構成するハウジング本体5Hの周壁5Aからハウジング5の外側に向けて延設された他方の接着用突出部7の先端面部7aとの間に、接着剤207が盛られて塗布される。
二ヶ所の接着剤206,207が固化することにより、PDIC10は、ハウジング5に精度よく容易に装着される。従って、ハウジング5にPDIC10が精度よく容易に装着されて構成された光ピックアップ装置1を、光ディスク装置の組立メーカなどに提供することができる。また、光ピックアップ装置1の組立メーカなどにおいて、光ピックアップ装置1が組み立てられるときに、PDIC10は、ハウジング5に精度よく容易に装着される。
図1の如く、一対の接着用突出部6,7は、ハウジング本体5Hに対し、第一ガイド部5Iが延設される方向と同じ方向に沿って延設されている。一対の接着用突出部6,7は、不図示の光ディスクから反射されたレーザ光の一部の光軸延長線上に沿って、ハウジング本体5Hに設けられた開口部5Dからハウジング本体5Hの外側に向けて延設されている。また、一方の接着用突出部6と、他方の接着用突出部7とは、平行に並ばされている。
一対の接着用突出部6,7は、熱可塑性合成樹脂材料が用いられ射出成形法に基づいて、ハウジング本体5Hに一体成形されている。一対の接着用突出部6,7と、ハウジング本体5Hとは、同一の材料が用いられて一つのものとして形成されている。熱可塑性合成樹脂として、例えば熱安定性性や、絶縁特性などの電気的特性や、機械的特性や、寸法安定性などに優れるポリフェニレンサルファイド等のポリアリーレンサルファイド系樹脂などが挙げられる。ポリフェニレンサルファイド(Poly Phenylene Sulfide)は、「PPS」と略称される。ポリフェニレンサルファイド樹脂を基材としたものとして、例えば大日本インキ化学工業製:DIC・PPS_ガラス繊維強化耐熱タイプ(架橋型)FZ−1130−D5等が挙げられる。基材にガラス繊維が混合されることで、ハウジング5の機械的特性などが強化される。前記PPSが用いられてハウジング5が形成された。
PDIC10(図1〜図4)を構成する保護部材15の各側面部16,17に、接着剤206,207(図3,図4)が塗布される。また、これに対応して、ハウジング5の各突出部6,7の先端面部6a,7a(図1)に、接着剤206,207(図3,図4)が塗布される。
これにより、PDIC10は、ハウジング5に精度よく接着される。PDIC10を構成する保護部材15の各側面部16,17に、接着剤206,207が塗布され、ハウジング5の各突出部6,7の先端面部6a,7aに接着剤206,207が塗布されるので、ハウジング5の突出部6,7に対するPDIC10の保護部材15の接着作業は、容易に行われる。ハウジング5に対するPDIC10の接着作業が容易に行われることにより
、接着作業が難しいことに起因した接着不良の発生は、低減化される。接着作業が容易化されることにより、PDIC10を構成する保護部材15の各側面部16,17と、ハウジング5の各突出部6,7の先端面部6a,7aとは、正確に接着される。
接着剤206(図3〜図5)は、PDIC10を構成する保護部材15の一側面部16(図5)と、ハウジング本体5Hに設けられた一方の突出部6の先端面部6a(図1,図2,図5)との間に、盛り付けられた状態で塗布される(図3,図4)。また、接着剤207は、PDIC10を構成する保護部材15の他側面部17と、ハウジング本体5Hに設けられた他方の突出部7の先端面部7a(図1)との間に、盛り付けられた状態で塗布される(図3,図4)。
接着剤206(図3〜図5)が固化することにより、PDIC10を構成する保護部材15の一方の側部16と、ハウジング5の一方の突出部6とを繋ぐ接合部206が形成される。また、接着剤207(図3,図4)が固化することにより、PDIC10を構成する保護部材15の他方の側部17と、ハウジング5の他方の突出部7とを繋ぐ接合部207が形成される。両接合部206,207により、PDIC10は、ハウジング5に確実に固定される。接合部206,207の大きさは、略米粒大の略半分の大きさとされている。
各接着剤206,207が固化して各接合部206,207が形成されることにより、PDIC10は、ハウジング5に確実に固定される。
PDIC10を構成する保護部材15の一方の側面部16と、ハウジング5に設けられた一方の突出部6の先端面部6aとの間に、接着剤206が盛り付けられた状態で塗布されるので、PDIC10を構成する保護部材15の一方の側面部16と、ハウジング5に設けられた一方の突出部6の先端面部6aとは、盛り付けられた接着剤206により架け渡される。
また、PDIC10を構成する保護部材15の他方の側面部17と、ハウジング5に設けられた他方の突出部7の先端面部7aとの間に、接着剤207が盛り付けられた状態で塗布されるので、PDIC10を構成する保護部材15の他方の側面部17と、ハウジング5に設けられた他方の突出部7の先端面部7aとは、盛り付けられた接着剤207により架け渡される。
これらの接着剤206,207が固化することにより、PDIC10の保護部材15と、ハウジング5の両突出部6,7とを確実に繋ぐ一対の接合部206,207が形成される。PDIC10の保護部材15の両側面部16,17と、ハウジング5の両突出部6,7の先端面部6a,7aとの間に盛り付けられた各接着剤206,207が固化し、これらの接着剤206,207が固化して形成された両接合部206,207により、PDIC10は、ハウジング5に確実に固定される。
ハウジング5に設けられた一方の突出部6の先端面部6aと、ハウジング5に設けられた他方の突出部7の先端面部7aとは、略平行な面として形成されている。詳しく説明すると、ハウジング5に設けられた一方の突出部6の先端面部6aと、ハウジング5に設けられた他方の突出部7の先端面部7aとは、一つの仮想面上において、面一なものとして形成されている。
PDIC10(図1〜図4)を構成する保護部材15は、略矩形箱状のものとして形成されて、一側面部16と、一側面部16の反対側とされる他側面部17とを備えるものとされている。ハウジング5の各固定部6,7は、一対の略板状のものとして形成されてい
る。ハウジング5に設けられた固定部6,7は、一方の突出部6と、一方の突出部6に対して並設された他方の突出部7とを備えるものとして構成されている。
一方の突出部6の先端面部6a(図1,図2)に対応して、保護部材15の一側面部16の取付位置が定められる(図3〜図5)。保護部材15の一側面部16と、一方の突出部6の先端面部6a(図1,図2)とに、接着剤206が塗布される(図3〜図5)。この接着剤206が固化することにより、保護部材15(図1,図2)の一側面部16と、一方の突出部6の先端面部6aとを繋ぐ一方の接合部206(図3〜図5)が形成される。
また、他方の突出部7の先端面部7a(図1)に対応して、保護部材15の他側面部17の取付位置が定められる(図3,図4)。保護部材15の他側面部17と、他方の突出部7の先端面部7a(図1)とに、接着剤207が塗布される(図3,図4)。この接着剤207が固化することにより、保護部材15の他側面部17と、他方の突出部7の先端面部7a(図1)とを繋ぐ他方の接合部207(図3,図4)が形成される。
このような接合方法が行われることにより、略矩形箱状の保護部材15を備えるPDIC10は、一対の突出部6,7を備えるハウジング5に、精度よく位置決めされた状態で接着固定される。略板状に形成された一対の突出部6,7に対し、略矩形箱状に形成された保護部材15の両側面部16,17は、精度よく取付位置が定められた状態で、接着剤206,207により固定される。
従って、ハウジング5にPDIC10が精度よく接着固定されて構成された光ピックアップ装置1を、光ディスク装置の組立メーカなどに提供することができる。また、光ピックアップ装置1の組立メーカなどにおいて、光ピックアップ装置1が組み立てられるときに、PDIC10は、ハウジング5に精度よく接着固定される。
一方の突出部6の先端面部6aに対応して、保護部材15の一側面部16の取付位置が定められ、且つ、他方の突出部7の先端面部7aに対応して、保護部材15の他側面部17の取付位置が定められるときに、一時的に仮止めテープ(図示せず)が用いられる。仮止めテープとして、例えばポリイミド製粘着テープなどの粘着テープが用いられた。ポリイミド製粘着テープとして、例えば、日東電工社製:ポリイミド粘着テープNo.360シリーズや、東レ・デュポン社製カプトン(登録商標)Hタイプ等が挙げられる。
ハウジング5に装備された各光学系部品に対し、PDIC10の位置合せが行われて、ハウジング5にPDIC10が装着される工程について説明する。まず、FPC100を構成するメイン回路部101に対し、メイン回路部101と第一サブ回路部110とを繋ぐ連成部111を、略直角に折り曲げる(図2,図3)。この状態で、不図示のポリイミド製粘着テープを、ハウジング5と、PDIC10とに貼り付ける。これにより、FPC100の連成部111は、略直角に曲げられた状態に維持される。
次に、FPC100の曲げくせ加工を行うために、FPC100などの各種部品を備える光ピックアップ装置1を、電気炉などの加熱炉(図示せず)に収容する。その後、FPC100などの各種部品を備える光ピックアップ装置1に、アニール処理などの熱処理を行う。アニール(aneal )とは、材料内部に残留する歪みを取り除くための加熱処理を意味する。光ピックアップ装置1を構成する各種部材に、熱による悪影響が及ぶことを回避するために、熱処理温度は、例えば約80℃以下で行われる。
FPC100の連成部111が湾曲した状態で、例えば約80℃、約12時間の条件下で加熱されることにより、FPC100の連成部111にくせ付け工程が行われる。これ
により、FPC100の連成部111が元の略平面状態に戻されることなく、略直角に曲げられた緩やかな折曲げ部113が、確実にFPC100に形成される。
FPC100の連成部111が湾曲した状態で、約80℃、約12時間の条件下で加熱されるので、FPC100が元の略平面状態に戻されることのない略直角の折曲げ部113が、FPC100の連成部111に形成される。また、FPC100の連成部111が湾曲した状態で加熱されて、FPC100の連成部111に折曲げ部113が形成される。このような熱処理が行われることにより、緩やかに略直角に曲げられた折曲げ部113が、FPC100の連成部111に形成される。FPC100は、ハウジング5の形状に対応して緩やかなカーブを描いた状態で、ハウジング5に装備される。
図1の如く、PDIC10は、PDIC10からの電気信号や、PDIC10への電気信号が通されるFPC100の第一サブ回路部110に取り付けられている。半田付けが行われることにより、PDIC10は、FPC100の第一サブ回路部110に通電可能に接続される。ハウジング5に設けられた一対の接着用突出部6,7に対応して、FPC100に、一対の逃し部116,117が設けられている。ハウジング5に設けられた一方の接着用突出部6に対応して、一方の逃し部116がFPC100に設けられている。フレキシブル基板100に設けられた一方の逃し部116は、略凹形状に形成されたへこみ部116とされている。また、ハウジング5に設けられた他方の接着用突出部7に対応して、他方の逃し部117がFPC100に設けられている。フレキシブル基板100に設けられた他方の逃し部117は、略矩形状に形成された貫通部117とされている。
接着剤206(図3〜図5)は、ハウジング本体5Hに設けられた一方の接着用突出部6の先端面部6a(図1)からFPC100(図3〜図5)のへこみ状逃し部116を通りPDIC10の保護部材15の一側面部16(図5)まで塗布される。また、接着剤207(図3,図4)は、ハウジング本体5Hに設けられた他方の接着用突出部7の先端面部7a(図1)からFPC100(図3,図4)の貫通孔状逃し部117を通りPDIC10の保護部材15の他側面部17まで塗布される。
このようにすることで、FPC100に取り付けられたPDIC10がハウジング5に固定されるときに、FPC100に邪魔されることなく、PDIC10は、接着剤206,207によってハウジング5に固定される。
例えば、ハウジング(5)(図1)の一方の接着用突出部(6)に対応したへこみ形状の逃し部(116)がFPC(100)に設けられていない場合、FPC(100)に阻害されて、ハウジング(5)(図3〜図5)の一方の接着用突出部(6)と、PDIC(10)を構成する保護部材(15)の一側面部(16)との間に、接着剤(206)が盛られて塗布され難いことや、ハウジング本体(5H)に設けられた一方の接着用突出部(6)の先端面部(6a)(図1)と、PDIC(10)(図3〜図5)を構成する保護部材(15)の一側面部(16)との間に、接着剤(206)を盛って塗布させることができないことが懸念される。
また、例えば、ハウジング(5)(図1)の他方の接着用突出部(7)に対応した貫通孔形状の逃し部(117)がFPC(100)に設けられていない場合、FPC(100)に阻害されて、ハウジング(5)(図3,図4)の他方の接着用突出部(7)と、PDIC(10)を構成する保護部材(15)の他側面部(17)との間に、接着剤(207)が盛られて塗布され難いことや、ハウジング本体(5H)に設けられた他方の接着用突出部(7)の先端面部(7a)(図1)と、PDIC(10)(図3,図4)を構成する保護部材(15)の他側面部(17)との間に、接着剤(207)を盛って塗布させることができないことが懸念される。
しかしながら、ハウジング5(図1)の一方の接着用突出部6に対応したへこみ形状の一方の逃し部116がFPC100に設けられていれば、接着剤206(図3〜図5)は、FPC100に干渉することなく、ハウジング本体5Hに設けられた一方の接着用突出部6の先端面部6a(図1)からFPC100(図3〜図5)の一方の逃し部116を通り抜けPDIC10を構成する保護部材15の一側面部16まで、容易で迅速に塗布される。
また、ハウジング5(図1)の他方の接着用突出部7に対応した貫通孔形状の他方の逃し部117がFPC100に設けられていれば、接着剤207(図3,図4)は、FPC100に干渉することなく、ハウジング本体5Hに設けられた他方の接着用突出部7の先端面部7a(図1)からFPC100(図3,図4)の他方の逃し部117を通り抜けPDIC10を構成する保護部材15の他側面部17まで、容易で迅速に塗布される。
従って、ハウジング5にPDIC10を固定させるための接着剤206,207の塗布工程は、効率よく迅速に行われる。
ハウジング5にPDIC10が接着されるときに、光が当てられることで硬化する光硬化型接着剤206,207が用いられて接着作業が行われた。詳しく説明すると、ハウジング5に対し、PDIC10が接着されて固定されるときに、紫外線が照射されることで硬化する紫外線硬化型接着剤206,207が用いられて接着が行われ、ハウジング5にPDIC10が固定された。
紫外線硬化型接着剤206,207などの光硬化型接着剤206,207が用いられて接着工程が行われるものとされていれば、PDIC10は、容易で迅速にハウジング5に固定される。光硬化型接着剤206,207に光が当てられることで、光硬化型接着剤206,207の硬化反応が促進され、ハウジング5に対し、PDIC10は、接着される。詳しく説明すると、紫外線硬化型接着剤206,207に紫外線が照射されることで、紫外線硬化型接着剤206,207の硬化反応が促進され、ハウジング5に対し、PDIC10は、速やかに接着される。また、接着剤206,207として紫外線硬化型接着剤206,207などの光硬化型接着剤206,207が用いられているから、ハウジング5に対し、PDIC10は、精度よく固定される。
従って、ハウジング5にPDIC10が精度よく固定されて構成された光ピックアップ装置1を、光ディスク装置などの組立メーカ等に提供することができる。また、光ピックアップ装置1の組立メーカなどにおいて、光ピックアップ装置1が組み立てられるときに、PDIC10は、ハウジング5に精度よく固定される。
光硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤として、例えば米国NORLAND社製:光学UV接着剤NOA60,NOA77等が挙げられる。光学UV接着剤NOA60,NOA77等の紫外線硬化型接着剤は、アクリル系のものとされ、一液性の紫外線硬化型接着剤とされているため、二液性の紫外線硬化型接着剤が使用されるときに行われる液と液との混合作業が不要となる。従って、接着剤の塗布工程は、迅速で効率的に行われる。「UV」とは、「ultraviolet 」を意味し、「ultraviolet radiation 」は、「紫外線」を意味する。紫外線硬化型接着剤は、UV硬化型接着剤などと呼ばれている。光ピックアップ装置やフレキシブル基板の設計仕様などにより、例えば二液性の紫外線硬化型接着剤が用いられて接着工程が行われたものも使用可能とされる。二液性の紫外線硬化型接着剤として、例えば二液性エポキシ系の紫外線硬化型接着剤などが挙げられる。
次に、PDIC10を備えるフレキシブル基板100が、合成樹脂製のハウジング5に
取り付けられ、光ピックアップ装置1が組み立てられる状態について、図1〜図5を用いて説明する。
図1,図2の如く、先ず、ハウジング5の上に、フレキシブル基板100の取付部108が合わせられる。次に、フレキシブル基板100のメイン回路部101と、第一サブ回路部110とを繋ぐ連成部111が折り曲げられる(図3)。フレキシブル基板100の連成部111が折り曲げられた状態で、ハウジング5に設けられた接着用突出部6,7の先端部6a,7a(図1)と、PDIC10(図3)の保護部材15の側部16,17とに、紫外線硬化型接着剤206,207が塗布される。その後、前記接着剤206,207に紫外線が照射され、接着剤206,207が硬化することで、PDIC10がハウジング5に固定される。
また、図4の如く、ハウジング5の上面に、ハウジング5内の各種のものを保護する被覆板150が被せられる。放熱性に優れる金属製の被覆板150には、レンズホルダ65の周辺を囲む合成重合体製の黒色系囲み部材160が設けられている。ハウジング5の第一ガイド部5Iに、第一ガイド軸(図示せず)が合わせられ、ハウジング5の第二ガイド部5II,5IIに、第二ガイド軸(図示せず)が合わせられる。光ピックアップ装置1のハウジング5は、前記第一ガイド軸および前記第二ガイド軸に支持された状態で移動する。ハウジング5に設けられた各ガイド部5I,5II,5IIは、ハウジング本体5Hと同じ耐熱性合成重合体を基材とするものから形成されているので、摺動性に優れたものとされる。光ピックアップ装置1のハウジング5は、フレキシブル基板100のメイン回路部101の長手方向に略沿って移動する。
上記光ピックアップ装置1は、例えばCD−ROM,DVD−ROMなどに対応したデータ読出し専用の光ディスク装置に装備可能とされる。また、上記光ピックアップ装置1は、例えば、CD−ROM,DVD−ROMなどの読出し専用の光ディスクや、CD−R,DVD−R,DVD+Rなどの追記型の光ディスクや、CD−RW,DVD−RW,DVD+RW,DVD−RAM,HD−DVD,Blu-ray Discなどの書込み/消去や書換え可能なタイプの光ディスクに対応した光ディスク装置に装備可能とされる。
また、上記光ピックアップ装置1を備える不図示の光ディスク装置は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ(図示せず)や、デスクトップ型パーソナルコンピュータ(図示せず)などのパーソナルコンピュータ(Personal Computer )や、CDプレーヤなどの音響機器や、DVDプレーヤなどの音響/映像機器(図示せず)などに装備可能なものとされる。パーソナルコンピュータ(Personal Computer )は、「PC」と略称とされている。また、上記光ディスク装置は、CD系光ディスクや、DVD系光ディスク等の複数のメディアに対応可能なものとされる。
不図示の光ディスク装置は、例えばCDまたはDVDの何れか一方または両方の光ディスクを使用可能なプレーヤ(図示せず)などとして構成される。CDプレーヤや、DVDプレーヤや、CDおよびDVDの両方の光ディスクが使用可能なプレーヤは、例えば、ノート型PCや、据え置き型PCなどに組み込まれて使用される。デスクトップ型コンピュータは、卓上型コンピュータとされ、机の上で使用可能なコンピュータとされている。しかしながら、デスクトップ型コンピュータは、容易に持運びができないタイプのものとされている。
デスクトップ型PCに対し、ノート型PCは、軽量化、軽薄化が要求されることから、スリム型ドライブとされる光ディスク装置(図示せず)を備えた構造のものとされている。ノート型PCは、デスクトップ型PCと異なる構造のものとされている。ノート型PCは、不図示のディスプレイと、不図示のパーソナルコンピュータ本体とが、一体構造のも
のとされている。パーソナルコンピュータ本体に対し、ディスプレイが折りたたまれることで、ノート型PCは、薄型サイズのものとなる。ノート型PCは、このものが折りたたまれて平面視されたときに、略A4判もしくはこれ以下の大きさの汎用PCとされる。このようなことから、ノート型PCは、ブック型PCとも呼ばれている。このように、ノート型PCは、コンパクトなものとされて容易に持運びができるものとされている。
光ピックアップ装置1(図1〜図4)を構成するハウジング5は、薄型とされるノート型PC用ディスク装置に装備可能なものとされている。このため、ハウジング5は、略扁平形状をした薄型のものとして形成されている。
接着により、ハウジング5(図3,図4)にPDIC10が直接取り付けられて光ピックアップ装置1が構成され、この光ピックアップ装置1(図4)が、ノート型PC用ディスク装置に装備されていれば、ノート型PC用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置1のサーボ動作が安定せず、光ピックアップ装置1が正常に機能しないということは、回避される。
最近のノート型PCは、高性能化されると共に、小型化、軽量化、軽薄化される傾向にある。ノート型PCの小型化、軽量化、軽薄化に伴って、光ピックアップ装置1も、小型化、軽量化、軽薄化されつつある。また、ノート型PCが高性能化されると、ノート型PCから多くの熱が発生することとなる。デスクトップ型PCに対し、ノート型PCは小さいものとされ、また、ノート型PCが高性能化されることにより、ノート型PCの内部は、デスクトップ型PCの内部よりも高温となり易い。従って、ノート型PC用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置1は、高温に曝され易くなり、熱の影響を受け易くなる。ノート型PCに装備された光ピックアップ装置11は、約0℃〜70℃の温度条件下で使用される。
しかしながら、光ピックアップ装置1を構成するハウジング5に、直接、PDIC10が接着されて取り付けられ、この光ピックアップ装置1がノート型PC用ディスク装置に装備されていれば、ノート型PC内において、光ピックアップ装置1が大きな温度変化条件下で使用されても、ハウジング5に対するPDIC10の取付寸法誤差は小さくなる。従って、ハウジング5に対し、PDIC10に大きな位置ずれが生じるということは、回避される。これにより、PDIC10に入る光の焦点に大きな変化が生じるということは回避され、ノート型PC用ディスク装置に装備された光ピックアップ装置1のサーボ機構は、安定した状態で作動する。
本発明の光ピックアップ装置は、図示されたものに限定されるものではない。例えば、冷却用ファンなどの冷却装置が設けられたPCや音響/映像機器などに、本発明の光ピックアップ装置が装備されてもよい。また、冷却用ファンなどの冷却装置が設けられていないPCや音響/映像機器などに、本発明の光ピックアップ装置が装備されてもよい。
また、例えば、フレキシブル基板100を構成する第一サブ回路部110に、アルミニウム製の支持板や耐熱性合成樹脂製の支持板が備えられたものや、フレキシブル基板100を構成する第一サブ回路部110に、アルミニウム製の支持板や耐熱性合成樹脂製の支持板が備えられていないものに、本発明のものが適用可能とされる。本発明のものは、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能なものとされる。
本発明に係る光ピックアップ装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 光ピックアップ装置が組み立てられる状態を示す斜視図である。 接着剤が用いられて光ピックアップ装置が組み立てられる状態を示す斜視図である。 光ピックアップ装置が組み立てられた状態を示す斜視図である。 光ピックアップ装置の要部を示す拡大図である。 従来の光ピックアップ装置の一形態を示す説明図である。 従来の光ピックアップ装置の要部を示す拡大図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
5 ハウジング
5A 周壁
5D 開口部
5H ハウジング本体
5I 第一ガイド部(ガイド部)
5II 第二ガイド部(ガイド部)
6,7 突出部(固定部)
6a,7a 先端面部(先端部)
10 PDIC(光検出器)
11 受光部
15 保護部材
16,17 側面部(側部)
20 LD(レーザダイオード)
25 LDホルダ(レーザホルダ)
25H ホルダ本体(本体)
28 放熱フィン
30 アクチュエータ
32 コイル
34 磁石
40 中間レンズ
50 RM(リフレクトミラー)
55 HM(ハーフミラー)
60 OBL(対物レンズ)
65 レンズホルダ
91,92 コンデンサ
100 FPC(フレキシブル基板)
101 メイン回路部
105 コネクタ部
108 取付部
110 第一サブ回路部(サブ回路部)
111 連成部
113 折曲げ部
116 へこみ部(逃し部)
117 貫通部(逃し部)
120 第二サブ回路部(サブ回路部)
130 第三サブ回路部(サブ回路部)
150 被覆板
160 囲み部材
206,207 接着剤(接合部)

Claims (10)

  1. ディスクから反射されたレーザ光を受光する光検出器と、
    該光検出器が取り付けられるハウジングと
    を備えた光ピックアップ装置において、
    前記ハウジングに、直接、前記光検出器が取り付けられたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記ハウジングに、直接、前記光検出器が接着されたことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記光検出器は、
    レーザ光が当てられる受光部と、
    該受光部を守り且つ接着剤が塗布される保護部材と
    を備え、
    該保護部材に対応して、前記ハウジングに、該接着剤が塗布される固定部が設けられ、
    該保護部材と、該固定部とに、該光検出器を該ハウジングに固定させる該接着剤が塗布されて、該ハウジングに、直接、該光検出器が接着されたことを特徴とする請求項1又は2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記固定部は、前記ハウジングの周壁から、該ハウジングの外側へ向けて延設された突出部として形成されたことを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記保護部材の側部に前記接着剤が塗布され、
    前記固定部の先端部に該接着剤が塗布されたことを特徴とする請求項3又は4記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記接着剤は、
    前記保護部材の側部と、
    前記固定部の先端部との間に盛り付けられた状態で塗布され、
    該接着剤が固化することにより、該保護部材と、該固定部とを繋ぐ接合部が形成され、
    該接合部により、前記光検出器は、前記ハウジングに固定されたことを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記保護部材は、略矩形箱状のものとして形成されて、一側部と、該一側部の反対側とされる他側部とを備えるものとされ、
    前記固定部は、一対の略板状のものとして形成されて、一方の固定部と、該一方の固定部に対して並設された他方の固定部とを備えるものとされ、
    該一方の固定部の先端部に対応して、該保護部材の該一側部の取付位置が定められ、
    該保護部材の該一側部と、該一方の固定部の先端部とに、前記接着剤が塗布されて該接着剤が固化することにより、該保護部材の該一側部と、該一方の固定部の該先端部とを繋ぐ一方の接合部が形成され、
    該他方の固定部の先端部に対応して、該保護部材の該他側部の取付位置が定められ、
    該保護部材の該他側部と、該他方の固定部の先端部とに、該接着剤が塗布されて該接着剤が固化することにより、該保護部材の該他側部と、該他方の固定部の該先端部とを繋ぐ他方の接合部が形成されたことを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記光検出器は、該光検出器の信号が通されるフレキシブル基板に取り付けられ、
    前記ハウジングの前記固定部に対応した逃し部が、該フレキシブル基板に設けられ、
    前記接着剤は、該ハウジングの該固定部から該フレキシブル基板の該逃し部を通り該光検出器の前記保護部材まで塗布されたことを特徴とする請求項3〜7の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記ハウジングに対し、前記光検出器が接着されるときに、紫外線が照射されることで硬化する紫外線硬化型接着剤が用いられて、接着が行われたことを特徴とする請求項2〜8の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記ハウジングは、ノート型コンピュータ用ディスク装置に装備可能とされたことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
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