JP2005327005A - Etcシステムにおけるicカード未装着予告案内システム及び予告案内方法 - Google Patents

Etcシステムにおけるicカード未装着予告案内システム及び予告案内方法 Download PDF

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Abstract

【課題】料金所に進入する前にETC車両のICカード装着の有無を確認して、ETCシステムを安全に利用できるシステムを簡易な構成で、かつ安価に提供する。
【解決手段】料金所の手前に設置した予告用路側無線装置と車載機との間における通信リンク確立手順において、予告用路側無線装置から送信されるBSTデータに応答して車載機からプロファイル情報に加えて車載機ステータス情報を含んで構成されるVSTデータを返す。予告用路側無線装置は受信したVSTデータから車載機のICカード装着の有無を判定し、ICカードが装着されていない場合に、車載機に対してICカードの未装着を指示する車載機指示情報を送信する。車載機は受信した車載機指示情報をヒューマンマシンインタフェース部に通知し、表示又は音声によりICカード装着を促すメッセージをドライバに報知する。
【選択図】図6

Description

本発明は、有料道路を走行する車両に搭載された車載機と料金所に設置した路側無線装置との間で、無線通信を用いて料金の収受処理を行うETCシステムにおいて、車両が料金所へ進入する前に車載機のICカード装着の有無を確認して予告する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム及び予告案内方法に関する。
路側無線装置を有料道路の料金所付近に設け、料金所を通過する走行車両の予め車両情報が登録された車載機との間で路車間通信を行って、車載機情報や車載機に装着されたICカードに記録された個人情報や支払口座等の契約情報を読み取り、また料金所や利用料金等の課金情報をICカードへ書き込む等の処理を自動的に行うことにより、走行車両が料金所をノンストップで通過することを可能とする自動料金収受システム(Electronic Tool Collection system、以下、ETCシステムという)が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
図20は、既存のETCシステムにおける料金所ゲートの概観を示す図である。同図において、ETCレーンの上には車載機を搭載した走行車両(以下、ETC車両という)と無線交信するための路側無線装置1が設置され、ETCレーンの脇には光学的に車両の通過を検知する車両検知器S1〜S4と、走行車両Vに対して「走行可能」または「停車」を表示する路側表示器2と、車両の通過の許可/不許可に応じて遮断機を開閉する発進制御機3と、走行車両がETC車両であるか否かの識別や、路側表示器2及び発進制御機3の動作を制御する車線制御装置4とを備えている。
走行車両VがETCレーンに進入して車両検知器S1がこれを検知すると、検知情報が車線制御装置4に伝えられ、路側無線装置1は無線送信を開始する。このとき、走行車両Vが車載機を備えたETC車両であれば、路側無線装置1との間で路車間通信が行われ、車線制御装置4は走行車両VをETC車両であると識別して、自動料金収受処理を実行する。また、路側表示器2に「走行可能」を表示し、発進制御機3に遮断機を開くように指示する。
走行車両Vが車両検知器S3の位置に到達すると、その検知情報が車線制御装置4に伝えられ、路側無線装置1は無線通信を停止する。また、走行車両Vの後尾が車両検知器S4の位置を通過すると、その検知情報が車線制御装置4に伝えられて発進制御機3に遮断機を閉じるように指示する。
一方、車両検知器S2が走行車両Vの先端を検知するまでに、路側無線装置1の無線送信に対する応答がなければ、車線制御装置4は走行車両VをETC車両ではないと識別する。そして、路側無線装置1は無線送信を停止し、路側表示器2に「停車」を表示する。ETC車両でない走行車両Vが停車して、収受装置又は収受員による料金収受処理が終了すると、遮断機を開いて車両Vの通過を可能にする。
このようなETCシステムを利用するETC車両は、料金所の通過に際して車載機にICカードが装着されていることが路車間通信の前提であるが、ドライバがうっかりしてICカードを装着し忘れたままETCレーンを走行しようとすると、車線制御装置4は車載機の異常状態を検知して、路側表示器2に「停車」を表示するとともに、発進制御機3の遮断機を閉じてしまう。これにより、ノンストップで料金所を通過するつもりで走行してきたETC車両が急停車を余儀なくされたり、停車できずに遮断機に衝突してしまう等、安全上の支障がある。
これを回避するために、車載機のICカードを認証するための予告用路側無線装置を料金所の手前に設け、ETC車両に搭載された車載機との間で路車間通信を行って、車載機の情報やICカードに記録されたID情報等を読み取ることにより、ETCレーンを走行することが可能な条件を満たした車両であるか否かを判定し、満たしていない車両の場合には、そのことを車載機指示情報によりドライバに報知するようにしたETCシステムの予告案内システムが従来から知られている。
このようなETCシステムにおける予告用路側無線装置は、例えば、図21に示すように、制御部11、通信制御部12、RF回路13、及び予告用アンテナ14及び暗号化/復号化装置15から構成されている。
また、車載機は、図22に示すように、車載機制御部21、通信制御部22、RF回路23、車載アンテナ24、ICカードインタフェース部25及びヒューマンマシンインタフェース(HMI)部26から構成されている。
図23は、このように構成された予告用路側無線装置と車載機との間における路車間通信のプロトコルを説明するための通信シーケンス図である。同図に示すように、予告用路側無線装置は常時ポーリング信号を送信し、車載機はこれに応答して接続要求信号を送信する。接続要求信号を受信した予告用路側無線装置は、ビーコンサービステーブル(以下、BSTという)データを送信し、車載機がこれに応答してビークルサービステーブル(以下、VSTという)データを返すことによって通信リンクが確立する。
次いで、予告用路側無線装置は、車載機情報やICカードに記録されたID等の情報を取得するために、図22に示した暗号化/復号化装置15によって暗号化されたデータ送信要求信号を送信する。車載機は、これに応答して要求されたデータを含んで暗号化されたデータ送信応答信号を予告用路側無線装置に返す。

予告用路側無線装置は、車載機から受信したデータ送信応答信号から、当該車両における車載機の異常の有無、及びICカードの装着有無を判定し、判定結果に応じた車載機指示情報を車載機に送信する。そして、これを受信した車載機から終了応答が返信されると、通信リンク開放指令を発し通信を終了する。
次に、予告用路側無線装置及び車載機の動作について、それぞれ図24及び図25に示すフローチャートを用いて説明する。
図24において、予告用路側無線装置は、ポーリング送信を行って(ステップS11)、車載機からの接続要求があるか否かを判定し(ステップS12)、接続要求があれば予告用路側無線装置のプロファイル情報をBSTデータとして送信する(ステップS13)。続いて、接続要求があった車載機のプロファイル情報を含むVSTデータを受信したか否かを判定する(ステップS14)。ここまでの手順により、車載機との通信リンクが確立する。
ステップS14で車載機のVSTデータを受信したら、車載機情報やICカードに記録された情報を要求する車載機データ要求信号を図22に示した暗号化/復号化装置15により暗号化して送信する(ステップS15)。次いで、要求した車載機データを受信し(ステップS16)、これを基にして車載機にICカードが装着されているか否かを判定する(ステップS17)。その結果、ICカードが装着されていると判定された場合は、通信リンク開放指令信号を送信して(ステップS19)、通信を終了する。
一方、ステップS17において、車載機にICカードが装着されていないと判定された場合は、車載機にICカードの装着を促すための車載機指示情報を送信し(ステップS18)、続いて通信リンク開放指令信号を送信する。
図25において、車載機は、まず予告用路側無線装置からのポーリングを受信したかを判定し(ステップS21)、受信した場合は接続要求信号を送信する(ステップS22)。続いて、予告用路側無線装置のプロファイル情報を含むBSTデータを受信し(ステップS23)、これに応答して車載機のプロファイル情報をVSTデータとして送信する(ステップS24)。ここまでの手順により、予告用路側無線装置との通信リンクが確立する。
次いで、暗号化した車載機データ要求信号を受信して(ステップS25)復号化した後、車載機情報やICカードに記録された情報を暗号化して送信する(ステップS26)。
ステップS27では、車載機にICカードが装着されていないことを示す車載機指示情報を予告用路側無線装置から受け取ったか否か判定し、受け取っていない場合ICカードは装着されているので、通信リンク開放指令信号を受信して(ステップS29)、通信を終了する。
一方、ステップS27において車載機指示情報を受け取っていると判定された場合は、ICカードの装着を促すための車載機指示情報をヒューマンマシンインタフェース部26に通知し、音声又は表示によってドライバに報知する(ステップS28)。その後、通信リンク開放指令信号を受信して(ステップS29)、通信を終了する。
以上説明したように、従来のETCシステムにおける予告案内システムでは、予告用路側無線装置と車載機の間で通信リンクが確立した後、予告用路側無線装置は車載機に対して車載機データ要求を送信し、これに応答して車載機から受信した車載機データに基づいて、車載機にICカードが装着されているか否かを判定する。その結果、ICカードが未装着の場合は、車載機に対して車載指示情報を送信する。
車載機は、車載指示情報を受信するとこれをヒューマンマシンインタフェース部26に通知して、ドライバにICカードの装着を促すためのメッセージを音声又は表示により報知する。これにより、ドライバは料金所に到達するまでにICカードを車載機に装着することが可能となり、急停車若しくは遮断機に衝突することなく安全にETCレーンを走行して、ICカードによる利用料金の決済ができる。
しかしながら、上記従来のETCシステムにおける予告案内システムは、走行車両に搭載された車載機やICカードが適正なものであるかの認証を行う観点から、車載機にICカードが装着されているか否かの判定を、登録認定済みIDとの照合チェック等も含めて実行しているので、予告用路側無線装置及び車載機双方に暗号化/復号化装置の装備が必須となり、構成が複雑になるとともに、システムの価格が高いという事情があった。
特許第3069341号公報 特許第3213300号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ETCシステムにおいて、ETC車両が料金所へ進入する前に車載機のICカード装着の有無を確認して、ETCシステムを安全に利用することのできるICカード未装着予告案内システム及び予告案内方法を、簡易な構成で、かつ安価に提供することを目的とする。
本発明は、料金所に進入する車両に搭載された車載機のICカード未装着状態を予告、案内するETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、料金所手前に設置された予告用路側無線装置を備え、前記予告用路側無線装置は、前記車載機との間の路車間無線通信のリンク確立時に前記車載機から送信されるビークルサービステーブルデータを利用して、前記車載機のICカード装着の有無を判定するとともに、ICカードが未装着の場合に、前記車載機にICカード未装着を示す指示情報を送信するものである。
この構成により、ETC車両が料金所へ進入する前に車載機のICカード未装着を確認して車載機に指示情報を送信し、安全にETCシステムを利用することが可能なICカード未装着予告案内システムを、簡易な構成で、かつ安価に提供することができる。
また、本発明の一態様として、上記のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記車載機は、メッセージ変換テーブル及びヒューマンマシンインタフェース手段を備え、前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報を前記メッセージ変換テーブルによりICカードの装着を促す案内情報に変換し、これを前記ヒューマンマシンインタフェース手段に通知してドライバに報知するものも含まれる。
この構成により、車載機のICカード未装着を料金所の手前で知ることができ、ETCシステムを安全に利用することが可能なICカード未装着予告案内システムを、簡易な構成、かつ安価に提供することができる。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記予告用路側無線装置は、その設置位置を示す位置情報を設定する位置設定手段と、車載機へ送信する前記ICカード未装着を示す指示情報を選択する指示情報選択手段を備え、前記位置設定手段により設定した位置情報に応じて、前記指示情報選択手段によりICカード未装着を示す指示情報を選択して車載機へ送信するものも含まれる。
この構成により、車載機にICカードの装着を忘れた場合に、予告用路側無線装置の設置位置に応じて適切な指示情報を車載機に送信することができ、ETCシステムを利用する際の安全性が向上する。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記車載機は、前記予告用路側無線装置から前記ICカード未装着を示す指示情報を受信した際に、実行中のカーナビゲーションの音声又は表示処理を一時中断して、前記ICカード未装着を示す指示情報の処理を割り込み実行し、前記ヒューマンマシンインタフェース手段に優先的に通知するものも含まれる。
この構成により、車載機にICカードの装着を忘れた場合に、ドライバはこれを遅滞なく知ることができ、ETCシステムを利用する際の安全性が向上する。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記車載機は、前記予告用路側無線装置から前記ICカード未装着を示す指示情報を受信した際に、実行中のカーオーディオ装置の音声又は表示処理を一時中断して、前記ICカード未装着を示す指示情報の処理を割り込み実行し、前記ヒューマンマシンインタフェース手段に優先的に通知するものも含まれる。
この構成により、車載機にICカードの装着を忘れた場合に、ドライバはこれを遅滞なく知ることができ、ETCシステムを利用する際の安全性が向上する。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記車載機は、前記予告用路側無線装置から前記ICカード未装着を示す指示情報を受信した際に、実行中の各種車載装置の機能のうち車両の運転に直接関わりのない処理を一時中断して、前記ICカード未装着を示す指示情報の処理を割り込み実行し、前記ヒューマンマシンインタフェース手段に優先的に通知するものも含まれる。
この構成により、車載機にICカードの装着を忘れた場合に、ドライバはこれを遅滞なく知ることができ、ETCシステムを利用する際の安全性が向上する。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記予告用路側無線装置は、前記車載機に対する前記ICカード未装着を示す指示情報の送信履歴を保持する指示情報送信履歴ファイルを備え、前記指示情報送信履歴ファイルを参照することにより、所定の時間内で同一の車載機に対する前記ICカード未装着を示す指示情報の送信を所定回数以上は行わないようにするものも含まれる。
この構成により、装着を忘れたICカードを車載機に再装着した後に、ICカード未装着を示す指示情報を繰り返して送信する煩わしさを回避することができる。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記車載機は、前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報に基づいて行う案内情報の前記ヒューマンマシンインタフェース手段に対する通知履歴を保持する案内情報通知履歴ファイルを備え、前記案内情報通知履歴ファイルを参照することにより、所定の時間内で前記ヒューマンマシンインタフェース手段に対する前記ICカードの装着を促す案内情報の再通知を行わないようにするものも含まれる。
この構成により、装着を忘れたICカードを車載機に再装着した後に、ICカードの装着を促す案内情報を繰り返して通知する煩わしさを回避することができる。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記車載機は、前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報の受信履歴を保持する指示情報受信履歴ファイルを備え、前記指示情報受信履歴ファイルを参照することにより、所定の時間内で前記ヒューマンマシンインタフェース手段に対する前記案内情報の通知を所定回数以上は行わないようにするものも含まれる。
この構成により、装着を忘れたICカードを車載機に再装着した後に、ICカードの装着を促す案内情報を繰り返して通知する煩わしさを回避することができる。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記ETCシステムにおける料金所の制御装置に、料金所用路側無線装置と予告用路側無線装置を接続し、有料道路の料金収受処理と、前記ICカード未装着予告案内処理を並行して行うものも含まれる。
この構成により、車載機のICカード未装着を料金所の手前で知ることができ、ETCシステムを安全に利用することが可能なICカード未装着予告案内システムを、簡易な構成、かつ安価に提供することができる。
また、本発明の一態様として、上記のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、前記予告用路側無線装置は、前記車載機との間の路車間無線通信のリンク確立時に前記車載機から送信されるビークルサービステーブルデータを利用して、更に、前記車載機の異常の有無を判定するとともに、前記車載機が異常の場合に、前記車載機に対してICカード未装着及び前記車載機の異常を示す指示情報を送信するものも含まれる。
この構成により、車載機の異常及びICカード未装着を料金所の手前で知ることができ、ETCシステムを安全に利用することが可能なICカード未装着予告案内システムを、簡易な構成、かつ安価に提供することができる。
本発明は、料金所に進入する車両に搭載された車載機のICカード未装着状態を予告、案内するETCシステムにおけるICカード未装着予告案内方法において、料金所手前に設置された予告用路側無線装置は、前記車載機との間の路車間無線通信のリンク確立時に前記車載機から送信されるビークルサービステーブルデータを利用して、前記車載機のICカード装着の有無を判定するとともに、ICカードが未装着の場合に、前記車載機にICカード未装着を示す指示情報を送信し、前記車載機は、前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報を、メッセージ変換テーブルで案内情報に変換し、ヒューマンマシンインタフェース手段に通知してドライバに報知するものである。
この方法により、車載機のICカード未装着を料金所の手前で知ることができ、ETCシステムを安全に利用することが可能なICカード未装着予告案内システムを、簡易な構成、かつ安価に提供することができる。
本発明によれば、ETCシステムにおいて、ETC車両が料金所へ進入する前に車載機のICカード装着の有無を確認して、ETCシステムを安全に利用することのできるICカード未装着予告案内システム及び予告案内方法を、簡易な構成で、かつ安価に提供することが可能となる。
本実施形態では、高速道路の入口料金所手前、又はサービスエリアの出口に予告用路側無線装置を設け、走行車両の車載機との間の路車間無線通信のリンク確立時に車載機から送信されるVSTデータを利用して車載機のICカード装着の有無を判定し、ICカードが未装着の場合に、車載機にICカード未装着を示す指示情報を送信するとともに、車載機は、受信したICカード未装着を示す指示情報をICカードの装着を促す案内情報に変換してヒューマンマシンインタフェース手段に通知し、ドライバに報知するように構成したETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムを例示してその概要を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムに適用される予告用路側無線装置の概観を示す図である。本実施形態の予告用路側無線装置は、制御装置110と予告用アンテナ114を有し、道路R1の脇に設置されて走行車両Vに搭載された車載機と路車間通信を行うように構成されている。
図2は、本発明の実施形態における予告用路側無線装置の第1の設置例を示すものであり、予告用路側無線装置100は、一般道路R2から入口料金所G1に至る途中の導入路R3付近を通信ゾーンZ1としてカバーするように設置される。
図3は、本発明の実施形態における予告用路側無線装置の第2の設置例を示すものであり、予告用路側無線装置100は、サービスエリアE1の高速道路R4への出口U1付近を通信ゾーンZ2としてカバーするように設置される。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図4は、第1の実施形態における予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、予告用路側無線装置は、制御装置110と予告用アンテナ114からなり、制御装置110は、装置各部を統括して制御する制御部111と、車載機との路車間無線通信におけるデータの送受信制御を行う通信制御部112と、送受信データの変復調及び電力増幅を行うRF回路113を有する構成である。
図5は、第1の実施形態における車載機の概略構成を示すブロック図である。同図において、車載機は、装置各部を統括して制御する車載機制御部211と、予告用路側無線装置との路車間無線通信におけるデータを制御する通信制御部212と、送受信データの変復調及び送受信を行うRF回路213と、ICカードに記録されたデータの読み取り、及びICカードへのデータ書き込みを行うICカードインタフェース部215と、電波を送受信する車載アンテナ214と、予告メッセージを表示又は音声でドライバに報知するヒューマンマシンインタフェース部216と、予告用路側無線装置から送信された情報を予告メッセージに変換するメッセージ変換テーブル217と、を有する構成である。
次に、上記のように構成された本実施形態のICカード未装着予告案内システムの動作及び通信処理手順について、図6〜図9を参照しながら説明する。
図6は、予告用路側無線装置と車載機との間における路車間通信のプロトコルを説明するための通信シーケンスの一例を示す図である。まず、通信リンク確立手順を以下のように実行する。
予告用路側無線装置は、通信プロファイルを示すためのポーリング信号を常時送信し、通信ゾーンに進入してきた車載機は、これに応答して接続要求信号を送信する。車載機からの接続要求信号を受信した予告用路側無線装置は、路車間通信のダウンリンクで必要な指示項目を指定するためのビーコンサービステーブル(BST)データを送信し、これに対応して車載機からアップリンクで必要な指示項目を指定するためのビークルサービステーブル(VST)データが送信され、予告用路側無線装置がこれを受信する。この手順により、予告用路側無線装置と車載機の間で通信リンクが確立する。

次いで、予告用路側無線装置は、車載機に対して指示情報を送信する。これを受け取った車載機は終了応答信号を予告用路側無線装置に返し、予告用路側無線装置は通信リンク開放指令信号を車載機に送信して通信リンクを開放する。
次に、上述の通信シーケンスに従って通信プロトコルを実行する予告用路側無線装置及び車載機の動作について説明する。図7及び図8は、それぞれ予告用路側無線装置及び車載機における通信処理手順を説明するためのフローチャートである。
まず、図7を用いて、本実施形態の予告用路側無線装置における通信処理手順を説明する。
予告用路側無線装置は、ポーリング信号を常時送信し(ステップS111)、ポーリングに対する応答として、車載機から接続要求があるか否かを判定する(ステップS112)。その結果、接続要求がない場合は、ステップS111の手順に戻り、ポーリングを継続する。
ステップS112において、車載機から接続要求がある場合は、車載機との路車間通信において実施可能な通信方式等のプロファイル情報を含むBSTデータを送信し(ステップS113)、BSTデータに対する応答として、車載機から車載機のプロファイル情報を含むVSTデータを受信したか否かを判定する(ステップS114)。その結果、VSTデータを受信していない場合は、ステップS111の手順に戻り、ポーリングを継続する。
図9は、VSTデータの例であり、アプリケーションコードや車載機の製造者番号等のプロファイル情報に加えて、複数のフレームからなる車載機ステータス情報を含んで構成されている。車載機ステータス情報には、例えば、車載機の状態を示すフレーム、ICカードの状態を示すフレームを設けて、正常である場合は0、異常若しくはICカードが車載機に装着されていない場合は1を設定してある。
ステップS114において、車載機からVSTデータを受信した場合は、そのVSTデータの車載機ステータス情報を参照して、車載機にICカードが装着されているか否かを判定する(ステップS115)。その結果、車載機にICカードが装着されていると判定された場合は、通信リンク開放指令信号を送信して(ステップS117)、車載機との路車間通信を終了する。
一方、ステップS115において、車載機にICカードが装着されていないと判定された場合は、ICカードが装着されていないことを示す車載機指示情報を送信し(ステップS116)、その後通信リンク開放指令信号を送信する(ステップS117)。
次に、図8に示すフローチャートを用いて、本実施形態における車載機の通信処理手順を説明する。
まず、ステップS211において、予告用路側無線装置からポーリング信号を受信したか否かを判定し、受信した場合は、ポーリングに対する応答として予告用路側無線装置に接続要求を送信する(ステップS212)。
ステップS213において、接続要求に応答して予告用路側無線装置からBSTデータを受信すると、続いてVSTデータを送信する(ステップS214)。
ステップS215では、ICカードが装着されていないことを示す車載機指示情報を予告用路側無線装置から受信したか否かを判定する。その結果、車載機指示情報を受信しなかった場合は、通信リンク開放指令信号を受信して(ステップS217)、予告用路側無線装置との路車間通信を終了する。
一方、ステップS215において、予告用路側無線装置から車載機指示情報を受信したと判定した場合は、これを図5に示したメッセージ変換テーブル217によってICカードの装着を促す予告メッセージ又は警告メッセージに変換してヒューマンマシンインタフェース部216に通知し(ステップS216)、ヒューマンマシンインタフェース部216は、予告メッセージ又は警告メッセージを表示又は音声でドライバに報知する。続いて、予告用路側無線装置から通信リンク開放指令信号を受信して(ステップS217)、路車間通信を終了する。
このような本発明の第1の実施形態によれば、予告用路側無線装置は、車載機との通信リンク確立手順で受信するVSTデータに基づいて、車載機のICカード装着の有無を判定し、ICカードが装着されていないと判定した場合に、車載機に指示情報を送信する。 車載機は、予告用路側無線装置から送られた指示情報に基づいて、ICカードの装着を促す予告メッセージを表示又は音声でドライバに報知する。
これにより、車載機にICカードの装着を忘れたまま料金所に進入して、急停車を余儀なくされたり、停車できずに遮断機に衝突することなどの不意の事故を未然に防止することができる。
また、車載機から予告用路側無線装置に送信するVSTデータには、車載機情報やICカードに記録された個人情報を含まないので、暗号化/復号化処理が不要となり、装置構成が簡単になり、装置価格が安価となる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態における予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、予告用路側無線装置は、図4に示した第1の実施形態における構成に加え、料金所アンテナに対する予告用アンテナ114の設置位置を記憶する予告用アンテナ設置位置記憶部121と、予告用アンテナ114の設置位置に応じて車載機に対する予告通知メッセージを変換するための、例えば図12に示すような予告通知メッセージテーブル122を有する構成である。なお、図4と対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態における車載機の構成は、第1の実施形態において図5に示したものと同一であり、説明を省略する。
図12は、図10に示した予告通知メッセージテーブル122の例であり、予告用アンテナ114が料金所アンテナの近傍にある場合は、「一般レーンへ進入して下さい」というメッセージを生成し、遠方にある場合は、「ICカードを装着して下さい」というメッセージを生成する。
次に、上記のように構成された本実施形態のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムの通信処理手順について説明する。図11は、予告用路側無線装置の通信処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図7のフローチャートにおけるステップと対応する手順については、同一符号を付して説明を省略する。
ステップS115において、車載機にICカードが装着されていないと判定された場合、予告用アンテナ114が料金所アンテナの近傍にあるか否かを、図10に示した予告用アンテナ設置位置記憶部121に記憶した設置位置情報と照合して判定する(ステップS121)。その結果、予告用アンテナ114が料金所アンテナの近傍にあると判定された場合は、予告用路側無線装置から料金所へ到達するまでに、車載機にICカードを装着する時間的な余裕がないと判断して、図12に示すように、一般用レーンへ進入するよう指示する車載機指示情報Aを送信する(ステップS122)。
一方、ステップS121において、予告用アンテナ114が料金所アンテナから遠方にあると判定された場合は、料金所へ到達するまでに車載機にICカードを装着する時間的な余裕が十分あると判断して、図12に示すように、ICカードが未装着であることを示す警報メッセージ、又はICカードの装着を促すための車載機指示情報Bを送信する(ステップS123)。
車載機は、予告用路側無線装置から送られた車載機指示情報A、又は車載機指示情報Bに応じて、一般レーンに進入するよう指示するメッセージ、又はICカードの装着を促すメッセージを表示又は音声でドライバに報知する。
このような本発明の第2の実施形態によれば、車載機にICカードが装着されていないと判定された場合に、料金所に対する予告用路側無線装置の設置位置による時間的な余裕度に応じて、車載機指示情報を選択して送信することができ、ETCレーンに進入して急停車を余儀なくされたり、遮断機に衝突するなどの不意の事故を未然に防止することができる。
(第3の実施形態)
図13は、第3の実施形態における予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、予告用路側無線装置は、図4に示した第1の実施形態における構成に加え、ICカードが未装着であることを車載機に指示する車載機指示情報の送信履歴を記憶した予告情報送信履歴ファイル131を有する構成である。なお、図4と対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施形態における車載機の構成は、第1の実施形態において図5に示したものと同一であり、説明を省略する。
次に、上記のように構成された本実施形態のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムの通信処理手順について説明する。図14は、予告用路側無線装置の通信処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図7のフローチャートにおけるステップと対応する手順については、同一符号を付して説明を省略する。
ステップS115において、車載機にICカードが装着されていないと判定された場合、続いて予告情報送信履歴ファイル131の確認を行う(ステップS131)。そして、所定の時間T1内における車載機指示情報の送信回数が予め設定した回数N1に達したか否かを判定し(ステップS132)、N1回送信済みである場合は、通信リンク開放指令を送信して(ステップS117)、車載機との通信を終了する。
一方、ステップS132において、時間T1内において車載機指示情報の送信回数がN1回未満である場合は、車載機指示情報を送信し(ステップS116)、その後通信リンク開放指令を送信して(ステップS117)、車載機との通信を終了する。
このような本発明の第3の実施形態によれば、ICカードが未装着であることを車載機に指示する車載機指示情報の送信履歴を記憶した予告情報送信履歴ファイルを備え、車載機にICカードが装着されていないと判定された場合にこれを参照して、車載機指示情報を所定の時間内で予め設定した回数以上送信しないようにすることにより、ドライバが装着を忘れたICカードを車載機に再装着した後に、ICカード未装着を示す指示情報を予告用路側無線装置から繰り返して送信する煩わしさを回避することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、料金所用の制御装置に料金所用路側無線装置と予告用路側無線装置を接続して統合し、1台の制御装置でETC用の料金所処理と、料金所に進入しようとする車載機のICカード未装着の予告処理を行うものである。
図15は、本実施形態におけるシステム構成を示すブロック図である。同図において、暗号化/復号化装置101、料金所用通信制御部102、RF回路103、料金所用アンテナ104からなる料金所用路側無線装置と、図10に示した第2の実施形態における予告用路側無線装置とが、料金所の車線制御装置105を介して接続される構成である。なお、図10の予告用路側無線装置と対応する構成については、同一の符号を付してある。
第4の実施形態における車載機の構成は、第1の実施形態において図5に示したものと同一であり、説明を省略する。
また、予告用路側無線装置と車載機との間における路車間通信のプロトコルの実行手順と、予告用路側無線装置及び車載機の通信処理手順は、第1の実施形態の場合と同一であり、説明を省略する。
本実施形態の構成により、車載機に対するICカード未装着の予告処理を簡単なシステム構成により、安価に実現することができる。
(第5の実施形態)
図16は、第5の実施形態における車載機の概略構成を示すブロック図である。同図において、車載機は、図5に示した第1の実施形態における構成に加え、予告用路側無線装置から受信した車載機指示情報に基づいてヒューマンマシンインタフェース部216に通知する通知履歴データを保持する予告情報通知履歴データファイル251を有する構成である。なお、図5と対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態における予告用路側無線装置の構成は、第1の実施形態において図4に示したものと同一であり、説明を省略する。
次に、上記のように構成された本実施形態のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムの通信処理手順について説明する。図17は、車載機の通信処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図8のフローチャートにおけるステップと対応する手順については、同一符号を付して説明を省略する。
ステップS215において、予告用路側無線装置から車載機指示情報を受信したと判定された場合、続いて予告情報通知履歴データファイル251の確認を行う(ステップS251)。そして、ヒューマンマシンインタフェース部216に対するIC未装着を予告する予告情報を所定の時間T2内において再通知、又は所定の回数以上通知したか否かを判定し(ステップS252)、再通知が済み、又は所定の回数以上通知したと判定された場合は、ステップS217にスキップして予告用路側無線装置から通信リンク開放指令を受信して通信を終了する。
一方、ステップS252において、時間T2内においてヒューマンマシンインタフェース部216に対するIC未装着を予告する予告情報の再通知、又は所定の回数以上の通知がなされていない場合は、車載機指示情報をヒューマンマシンインタフェース部216に通知して(ステップS216)、ICカードが未装着であることを表す警告メッセージ、又はICカードの装着を促すメッセージを、表示又は音声によりドライバに報知する。
このような本発明の第5の実施形態によれば、予告用路側無線装置から受信した車載機指示情報に基づいてヒューマンマシンインタフェース部216に通知する通知履歴データを保持する予告情報通知履歴データファイルを備え、予告用路側無線装置から車載機指示情報を受信した際にこれを参照して、所定の時間内でヒューマンマシンインタフェース部216に車載機指示情報の通知を繰り返し行わないようにすることにより、ドライバに対する煩わしさを解消し、運転の安全性を向上させることができる。
(第6の実施形態)
図18は、本実施形態におけるシステム構成を示すブロック図である。同図において、車載機は、図5に示した第1の実施形態における構成に加え、カーナビゲーション装置261を車載機制御部211に接続する構成である。なお、図5と対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第6の実施形態における予告用路側無線装置の構成は、図4に示した第1の実施形態におけるものと同一であり、説明を省略する。
次に、上記のように構成された本実施形態のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムの通信処理手順について説明する。図19は、車載機の通信処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図8のフローチャートにおけるステップと対応する手順については、同一符号を付して説明を省略する。
ステップS215において、予告用路側無線装置から車載機指示情報を受信したと判定された場合、車載機制御部211からカーナビゲーション装置261に対してその動作を一時停止させるための信号を送出し(ステップS261)、予告用路側無線装置から受信した車載機指示情報をヒューマンマシンインタフェース部216に通知して(ステップS216)、ICカードが未装着であることを表す警告メッセージ、又はICカードの装着を促すメッセージをカーナビゲーション装置261の動作に優先して表示、又は音声でドライバに報知する。
このような本発明の第6の実施形態によれば、予告用路側無線装置とカーナビゲーション装置261を接続し、予告用路側無線装置から車載機指示情報を受信した際に、カーナビゲーション装置261の動作を一時停止させて、ヒューマンマシンインタフェース部216に車載機指示情報を優先的に通知することにより、車載機にICカードが未装着であることを表す警告メッセージ、又はICカードの装着を促すメッセージを表示、又は音声でドライバに報知することができるので、ETCシステムにおける安全性が向上する。
なお、本実施形態では、予告用路側無線装置から車載機指示情報を受信した際に、ICカードが未装着であることを表す警告メッセージ、又はICカードの装着を促すメッセージをヒューマンマシンインタフェース部216に優先的に表示、又は音声でドライバに報知するために、カーナビゲーション装置の動作を中断したが、走行車両に装備されたオーディオ装置の機能や、その他の各種車載装置の機能のうち車両の運転に直接関わりのない処理を一時中断するようにしても同様の効果を奏することはいうまでもない。
本発明は、ETCシステムにおいて、ETC車両が料金所へ進入する前に車載機のICカード装着の有無を確認して、ETCシステムを安全に利用することのできるICカード未装着予告案内システム及び予告案内方法を、簡易な構成で、かつ安価に提供することが可能となる効果を有し、路車間通信を用いて有料道路の利用料金をICカードで決済するETCシステム等に有用である。
本発明の実施形態に係るETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムに適用される予告用路側無線装置の概観を示す図 本発明の実施形態における予告用路側無線装置の第1の設置例を示す図 本発明の実施形態における予告用路側無線装置の第2の設置例を示す図 本発明の第1の実施形態における予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における車載機の概略構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における予告用路側無線装置と車載機との路車間通信のプロトコルを説明するための通信シーケンス図 本発明の第1の実施形態における予告用路側無線装置の通信処理手順を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施形態における車載機の通信処理手順を説明するためのフローチャート 本発明の第1の実施形態におけるVSTデータの構成を示す図 本発明の第2の実施形態における予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態における予告用路側無線装置の通信処理手順を説明するためのフローチャート 本発明の第2の実施形態における予告通知メッセージテーブルの構成を示す図 本発明の第3の実施形態における予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図 本発明の第3の実施形態における予告用路側無線装置の通信処理手順を説明するためのフローチャート 本発明の第4の実施形態における予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図 本発明の第5の実施形態における車載機の概略構成を示すブロック図 本発明の第5の実施形態における車載機の通信処理手順を説明するためのフローチャート 本発明の第6の実施形態における車載機の概略構成を示すブロック図 本発明の第6の実施形態における車載機の通信処理手順を説明するためのフローチャート 既存のETCシステムにおける料金所ゲートの概観を示す図 従来の予告用路側無線装置の概略構成を示すブロック図 従来の車載機の概略構成を示すブロック図 従来の予告用路側無線装置と車載機との間における路車間通信のプロトコルを説明するための通信シーケンス図 従来の予告用路側無線装置の通信処理手順を説明するためのフローチャート 従来の車載機の通信処理手順を説明するためのフローチャート
符号の説明
100 予告用路側無線装置
105 車線制御装置
110 制御装置
111 制御部
114 予告用アンテナ
121 予告用アンテナ設置位置記憶部
122 予告通知メッセージテーブル
131 予告情報送信履歴ファイル
211 車載機制御部
215 ICカードインタフェース部
216 ヒューマンマシンインタフェース部
217 メッセージ変換テーブル
251 予告情報通知履歴データファイル
261 カーナビゲーション装置

Claims (12)

  1. 料金所に進入する車両に搭載された車載機のICカード未装着状態を予告、案内するETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    料金所手前に設置された予告用路側無線装置を備え、
    前記予告用路側無線装置は、前記車載機との間の路車間無線通信のリンク確立時に前記車載機から送信されるビークルサービステーブルデータを利用して、前記車載機のICカード装着の有無を判定するとともに、ICカードが未装着の場合に、前記車載機にICカード未装着を示す指示情報を送信する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  2. 請求項1に記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記車載機は、メッセージ変換テーブル及びヒューマンマシンインタフェース手段を備え、
    前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報を前記メッセージ変換テーブルによりICカードの装着を促す案内情報に変換し、これを前記ヒューマンマシンインタフェース手段に通知してドライバに報知する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  3. 請求項1又は2に記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記予告用路側無線装置は、その設置位置を示す位置情報を設定する位置設定手段と、車載機へ送信する前記ICカード未装着を示す指示情報を選択する指示情報選択手段を備え、
    前記位置設定手段により設定した位置情報に応じて、前記指示情報選択手段によりICカード未装着を示す指示情報を選択して車載機へ送信する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記車載機は、前記予告用路側無線装置から前記ICカード未装着を示す指示情報を受信した際に、
    実行中のカーナビゲーションの音声又は表示処理を一時中断して、前記ICカード未装着を示す指示情報の処理を割り込み実行し、前記ヒューマンマシンインタフェース手段に優先的に通知する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記車載機は、前記予告用路側無線装置から前記ICカード未装着を示す指示情報を受信した際に、
    実行中のカーオーディオ装置の音声又は表示処理を一時中断して、前記ICカード未装着を示す指示情報の処理を割り込み実行し、前記ヒューマンマシンインタフェース手段に優先的に通知する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記車載機は、前記予告用路側無線装置から前記ICカード未装着を示す指示情報を受信した際に、
    実行中の各種車載装置の機能のうち車両の運転に直接関わりのない処理を一時中断して、前記ICカード未装着を示す指示情報の処理を割り込み実行し、前記ヒューマンマシンインタフェース手段に優先的に通知する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記予告用路側無線装置は、前記車載機に対する前記ICカード未装着を示す指示情報の送信履歴を保持する指示情報送信履歴ファイルを備え、
    前記指示情報送信履歴ファイルを参照することにより、所定の時間内で同一の車載機に対する前記ICカード未装着を示す指示情報の送信を所定回数以上は行わないようにする、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記車載機は、前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報に基づいて行う案内情報の前記ヒューマンマシンインタフェース手段に対する通知履歴を保持する案内情報通知履歴ファイルを備え、
    前記案内情報通知履歴ファイルを参照することにより、所定の時間内で前記ヒューマンマシンインタフェース手段に対する前記ICカードの装着を促す案内情報の再通知を行わないようにする、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記車載機は、前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報の受信履歴を保持する指示情報受信履歴ファイルを備え、
    前記指示情報受信履歴ファイルを参照することにより、所定の時間内で前記ヒューマンマシンインタフェース手段に対する前記ICカードの装着を促す案内情報の通知を所定回数以上は行わないようにする、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記ETCシステムにおける料金所の制御装置に、料金所用路側無線装置と予告用路側無線装置を接続し、
    有料道路の料金収受処理と、前記ICカード未装着予告案内処理を並行して行う、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載のETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システムにおいて、
    前記予告用路側無線装置は、前記車載機との間の路車間無線通信のリンク確立時に前記車載機から送信されるビークルサービステーブルデータを利用して、更に、前記車載機の異常の有無を判定するとともに、前記車載機が異常の場合に、前記車載機に対してICカード未装着及び前記車載機の異常を示す指示情報を送信する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内システム。
  12. 料金所に進入する車両に搭載された車載機のICカード未装着状態を予告、案内するETCシステムにおけるICカード未装着予告案内方法において、
    料金所手前に設置された予告用路側無線装置は、前記車載機との間の路車間無線通信のリンク確立時に前記車載機から送信されるビークルサービステーブルデータを利用して、前記車載機のICカード装着の有無を判定するとともに、ICカードが未装着の場合に、前記車載機にICカード未装着を示す指示情報を送信し、
    前記車載機は、前記予告用路側無線装置から受信した前記ICカード未装着を示す指示情報を、メッセージ変換テーブルでICカードの装着を促す案内情報に変換し、ヒューマンマシンインタフェース手段に通知してドライバに報知する、ETCシステムにおけるICカード未装着予告案内方法。
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