JP2008033886A - 車載無線通信装置および施設側無線通信装置 - Google Patents

車載無線通信装置および施設側無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車載通信装置がどのような形態のICカードと接続可能となっているかの情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に送信されるようにする。
【解決手段】施設側無線通信装置と通信するための車載無線通信装置が、ICカードとの接続を実現するためのインターフェースを備え、さらに、当該インターフェースはICカードと接触タイプで接続可能であること、非接触タイプで接続可能であること、および、接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つの情報を検出し(120、130)、さらにその検出結果に従って、当該インターフェースはICカードと接触タイプで接続可能であること、非接触タイプで接続可能であること、および、接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つを示すICカード接続情報を当該施設側無線通信装置に無線送信する。
【選択図】図6

Description

本発明は、互いに通信する車載無線通信装置および施設側無線通信装置に関する。
従来、車両以外の位置でありかつ車両と通信できる位置にある施設側無線通信装置と通信を行うと共に、接触タイプのICカード専用のインターフェースを備えた車載無線通信装置が広く利用されている。このような車載無線通信装置としては、例えばETC(Electronic Toll Collection:自動料金収受システム)に用いられるETC車載器がある。このETC車載器は、接触タイプのICカード専用のインターフェースを介して、有料道路走行時の課金の対象となる者を特定する情報(具体的にはICカードの固体識別番号)等、課金に必要な情報を取得し、取得した情報を施設側無線通信装置に送信する。また、このETC車載器は、ETC車載器とICカードとの接続が終了すると、取得したそのICカードの情報を自らが有するメモリから消去するようになっている。
また、例えば、ETCをアプリケーションの1つとする通信規格であるDSRC(Dedicated short range communication)においては、道路情報の提供、道の駅の情報提供、プローブ情報収集など、ETC以外の多様なアプリケーションの実現が提案されている。
しかし、車載通信装置が接触タイプ以外のICカード用のインターフェースを備え、そのインターフェースを用いて接触タイプ以外のICカードと接続することも、今後の可能性として考えられる。
そのような可能性に鑑みれば、車載通信装置がどのような形態のICカードと接続可能となっているかの情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に伝達されることが今後望まれる可能性がある。本発明は上記点に鑑み、車載通信装置がどのような形態のICカードと接続可能となっているかの情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に送信されるようにすることを第1の目的とする。
また、現時点においては、車載通信装置がどのような形態のICカードと接続しているかの情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に送信されることはない。本発明は上記点に鑑み、車載通信装置がどのような形態のICカードと接続しているかの情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に送信されるようにすることを第2の目的とする。
また、車載無線通信装置とICカードとの接続が終了しても、そのICカードの情報が車載無線通信装置内に残るようにすることも、今後の可能性として考えられる。しかし、現時点では、車載無線通信装置とICカードとの接続が終了したときに、ICカードの情報が車載無線通信装置内に残るか否かについての情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に送信されることはない。本発明は上記点に鑑み、車載無線通信装置とICカードとの接続が終了したときに、ICカードの情報が車載無線通信装置内に残るか否かについての情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に送信されるようにすることを第3の目的とする。
また、車載無線通信装置と施設側無線通信装置との通信において、あるアプリケーション(例えばETCの場合、有料道路への入退場処理)が実現される場合、そのアプリケーションにおいて発生する課金の対象となる者を特定する情報を、車載無線通信装置がどのような態様で保持しているかの情報が施設側無線通信装置に送信されることはない。本発明は上記点に鑑み、アプリケーションの実現において発生する課金の対象となる者を特定する情報を、車載無線通信装置がどのような態様で保持しているかの情報が、車載無線通信装置から施設側無線通信装置に送信されるようにすることを第4の目的とする。
また、このようにして車載無線通信装置から送信された情報に基づいて、車載無線通信装置に送信するデータを変化させる施設側無線通信装置を提供することを第5の目的とする。
また、車載無線通信装置と施設側無線通信装置との通信において、車載無線通信装置が、多様化するアプリケーションに対応して、車載無線通信装置の構成に関する種々の情報を提供できるようにすることを第6の目的とする。
また、車載無線通信装置と施設側無線通信装置との通信において、施設側無線通信装置が、多様化するアプリケーションに対応して、車載無線通信装置の構成に関する種々の情報を受信し、受信した情報に応じたアプリケーションを実現できるようにすることを第7の目的とする。
上記の目的を達成するための、本発明の第1の特徴は、施設側無線通信装置と通信するための車載無線通信装置が、ICカードとの接続を実現するためのインターフェースを備え、さらに、当該インターフェースはICカードと非接触タイプではなく接触タイプで接続可能であること、当該インターフェースはICカードと接触タイプではなく非接触タイプで接続可能であること、および、当該インターフェースはICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つの情報を検出し、さらにその検出結果に従って、当該インターフェースはICカードと非接触タイプではなく接触タイプで接続可能であること、当該インターフェースはICカードと接触タイプではなく非接触タイプで接続可能であること、および、当該インターフェースはICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つを示すICカード接続情報を当該施設側無線通信装置に無線送信することである。ここで、施設側無線通信装置とは、車載無線通信装置が搭載された車両が施設(例えば、道路、駐車場、ビル)内にいるときに、当該車載無線通信装置と通信することができるようになっている通信装置をいう。このような第1の特徴により、本発明の第1の目的が達成される。
上記の目的を達成するための本発明の第2の特徴は、施設側無線通信装置と通信するための車載無線通信装置が、ICカードとの接続を実現するためのインターフェースを備え、さらに、当該インターフェースがICカードと非接触タイプの接続をしていること、および、当該インターフェースがICカードと接触タイプの接続をしていることの、いずれか1つを検出し、さらにその検出結果に従って、当該インターフェースがICカードと非接触タイプの接続をしていること、および、当該インターフェースがICカードと接触タイプの接続をしていることの、いずれか1つを示すICカード接続情報を当該施設側無線通信装置に無線送信することである。このような第2の特徴により、本発明の第2の目的が達成される。
また、本発明の第3の特徴は、施設側無線通信装置と通信するための車載無線通信装置が、ICカードとの接続を実現するためのインターフェースを備え、さらに、当該インターフェースを介してICカードから取得した情報を、当該ICカードが抜き取られた後も保持するようになっているか否かについての保持態様情報を検出し、さらに、その検出結果に従って、当該保持態様情報を当該施設側無線通信装置に無線送信することである。このような第3の特徴により、本発明の第3の目的が達成される。
また、本発明の第4の特徴は、アプリケーションを実現するための通信を施設側無線通信装置と行うための車載無線通信装置が、当該アプリケーションの実現において発生する課金の対象となる者を特定する情報をどのような態様で保持する構成となっているかについての保持態様情報を検出し、その検出結果に従って、当該保持態様情報を当該施設側無線通信装置に無線送信することである。このような第4の特徴により、本発明の第4の目的が達成される。なお、ここでいう課金の対象となる者は、個人であっても団体であってもよい。
またこのとき、検出する保持態様情報は、接続されたICカードから取得して当該ICカードとの接続が持続する間に限り保持している態様を示す情報、接続されたICカードから取得して当該ICカードとの接続が終了した後に保持している態様を示す情報、および、ICカード以外から取得して保持している態様を示す情報のうちいずれか1つであってもよい。
また、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との通信はDSRCの規定に従って行うようになっていてもよい。この場合、車載無線通信装置が送信するICカード接続情報または保持態様情報は、DSRCに規定されたVSTに含めて送信するようになっていてもよい。DSRCの規定によれば、このVSTは、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との通信開始時に車載無線通信装置が送信するデータである。このVSTにICカード接続情報または保持態様情報が含まれることで、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との通信の早い時期に、ICカード接続情報または保持態様情報を施設側無線通信装置に伝えることができる。
また、本発明の第5の特徴は、車載無線通信装置と通信を行う施設側無線通信装置が、当該車載無線通信装置から、当該車載無線通信装置に搭載されたインターフェースはICカードと非接触タイプではなく接触タイプで接続可能であること、当該インターフェースはICカードと接触タイプではなく非接触タイプで接続可能であること、および、当該インターフェースはICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つを示すICカード接続情報を受信し、さらに、受信した当該ICカード接続情報に基づいたデータを作成し、さらに、作成したデータを当該車載無線通信装置に送信する送信手段と、を備えたことである。このようになっていることで、本発明の第5の目的が達成される。
また、本発明の第6の特徴は、車載無線通信装置と通信を行う施設側無線通信装置が、当該車載無線通信装置から、当該車載無線通信装置に搭載されたインターフェースがICカードと非接触タイプの接続をしていること、および、当該インターフェースがICカードと接触タイプの接続をしていることの、いずれか1つを示すICカード接続情報を受信し、さらに、受信した当該ICカード接続情報に基づいたデータを作成し、さらに、作成したデータを前記車載無線通信装置に送信することである。このようになっていることで、本発明の第5の目的が達成される。
また、本発明の第7の特徴は、車載無線通信装置と通信を行う施設側無線通信装置が、当該車載無線通信装置から、当該車載無線通信装置に搭載されたインターフェースを介してICカードから取得した情報を、当該ICカードが抜き取られた後も保持するように当該車載無線通信装置がなっているか否かについての保持態様情報を受信し、さらに、受信した当該保持態様情報に基づいたデータを作成し、作成したデータを当該車載無線通信装置に送信することである。このようになっていることで、本発明の第5の目的が達成される。
また、本発明の第8の特徴は、アプリケーションを実現するための通信を車載無線通信装置と行う施設側無線通信装置が、当該車載無線通信装置から、当該アプリケーションの実現において発生する課金の対象となる者を特定する情報をどのような態様で当該車載無線通信装置が保持しているかについての保持態様情報を受信し、受信した当該保持態様情報に基づいたデータを作成し、作成したデータを当該車載無線通信装置に送信することである。このようになっていることで、本発明の第5の目的が達成される。
また、本発明の第9の特徴は、施設側無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するための車載無線通信装置が、施設側無線通信装置から、当該施設側無線通信装置が複数種類のアプリケーションを提供することが可能である旨を示すマルチアプリケーション可能情報を受信し、マルチアプリケーション可能情報を受信した後に、当該車載無線通信装置の実現可能なアプリケーションの種類を示すための車載構成情報を、施設側無線通信装置に送信することである。
このように、車載無線通信装置が、施設側無線通信装置からマルチアプリケーション可能情報を受信した後に、当該車載無線通信装置の実現可能なアプリケーションの種類を、施設側無線通信装置に通知するので、当該車載無線通信装置の実現可能なアプリケーションの種類を、複数種類のアプリケーションを提供することができる施設側無線通信装置に対して選択的に送信することができる。
なお、車載無線通信装置の実現可能なアプリケーションの種類を示すための車載構成情報としては、例えば、あるアプリケーションのためのソフトウェアを車載無線通信装置が実行可能となっている旨の情報、あるアプリケーションのためのハードウェアを車載無線通信装置が備えている旨の情報等がある。
また、施設側無線通信装置との通信はDSRCの規定に従って行われてもよい。この場合、マルチアプリケーション可能情報は、DSRCにおけるFCM中において、18という値を持つアプリケーション識別子(すなわちAID)であってもよい。このように、通信の開始のトリガとなるFCMにマルチアプリケーション可能情報が含まれることで、施設側無線通信装置が複数のアプリケーションに対応可能であることを、車載無線通信装置が早期に検出することができる。
また、本発明の第10の特徴は、上述のような車載構成情報を送信する車載無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するため施設側無線通信装置が、上述のマルチアプリケーション可能情報を車載無線通信装置に送信し、そのマルチアプリケーション可能情報を受信した車載無線通信装置からの車載構成情報を受信し、受信した車載構成情報に基づいて、当該車載無線通信装置との間で実現するアプリケーションを変更するようになっていることである。
このようになっていることで、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との間で、車載無線通信装置が対応しているアプリケーションを実現するための通信が行われるようになる。
また、本発明の第11の特徴は、施設側無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するための車載無線通信装置が、当該車載無線通信装置の実現可能な2つ以上のアプリケーションの種類を示すための車載構成情報を施設側無線通信装置に送信するようになっていることである。このようになっていることで、車載無線通信装置が、自機の構成に関する種々の情報を提供できるようになる。
また、本発明の第12の特徴は、有料道路の入口または出口で施設側無線通信装置と通信することで、当該有料道路の走行に対する課金の処理を行うための処理を実行する車載無線通信装置が、当該車載無線通信装置において実現可能な、課金の処理以外のアプリケーションの種類を示すための車載構成情報を施設側無線通信装置に送信することである。
このようにすることで、車載無線通信装置は、有料道路の走行に対する課金以外のアプリケーションに自らが対応していることを、施設側無線通信装置に通知することができる。
また、本発明の第13の特徴は、上述のような車載構成情報を送信する車載無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するため施設側無線通信装置が、車載無線通信装置から受信した車載構成情報に基づいて、車載無線通信装置との間で実現するアプリケーションを変更することである。
このようになっていることで、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との間で、車載無線通信装置が対応しているアプリケーションを実現するための通信が行われるようになる。
また、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との通信がDSRCの規定に従って行われていてもよい。この場合、車載構成情報送信手段は、車載構成情報をDSRCに規定されたVSTに含めて送信するようになっていてもよい。
DSRCの規定によれば、このVSTは、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との通信開始時に車載無線通信装置が送信するデータである。このVSTに車載構成情報が含まれることで、施設側無線通信装置と車載無線通信装置との通信の開始時に、車載構成情報を施設側無線通信装置に伝えることができる。
また、車載無線通信装置は、車載構成情報が含まれたVSTのデータ長を1MDC(Message Data Channel)以内とするようになっていてもよい。MDCとは、DSRCに規定されたデータの送受信を行うためのデータ単位である。このように、送信するVSTのデータ長を1MCD以内に収めることで、短時間で車両構成情報を送信することができるようになる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る通信システムの全体構成を概略的に示す。この通信システムにおいて、ETC車載器1を搭載した車両2が、ETCのシステムを備えた有料道路の入口料金所のゲートに進入しようとしている。料金所は、路上アンテナ3、ETC処理装置4、車両検知器5、発進制御機6、表示器7、不正防止カメラ8を備えている。車両検知器5は、例えば赤外線センサ等から成り、車両の接近を検知すると、その旨の信号をETC処理装置4に出力する。
発進制御機6は、ETC処理装置4から入力された制御信号に基づいて、傾きの変化によって車両の通路の通行を遮り、あるいは開放するバーの挙動を制御する。
表示器7は、ETC処理装置4からの映像信号の入力に基づいて文字やグラフィック等を表示するディスプレイ、およびETC処理装置4からの音声信号の入力に基づいて音声を出力するスピーカから成る。
不正防止カメラ8は、不正にゲートを通過するものの監視のため、ゲートに進入する車両2の映像の信号をETC処理装置4に出力する。
また、ETC処理装置4は、通信ネットワーク9を介して精算処理センター10と通信することができるようになっている。精算処理センター10は、通信ネットワーク9を介してETC処理装置4から課金情報を受け取り、その課金情報に基づいた課金処理を実現する。また精算処理センター10は、通信ネットワーク9を介して、ETC処理装置4に課金情報の作成に必要な料金テーブルを送信する。この料金テーブルについては後述する。
図2に、車両2に搭載されたETC車載器1の構成を示す。ETC車載器1は、無線部11、マイコン13、HMI(Human Machine Interface)14、SAM(Secure Application Module)15、およびICカードインターフェース16を備えている。
無線部11は、アンテナを備え、このアンテナが受信した信号に対して増幅、周波数変換、復調、A/D変換等を施し、その結果のデータをマイコン13に出力する。また無線部11は、マイコン13から入力されたデータに対してD/A変換、変調、周波数変換、増幅等を施し、その結果の信号をこのアンテナに出力する。なお、ここで行われる周波数変換、変調、復調は、DSRCの規格に則ったものである。このような機能により無線部11は、近傍にあるETC処理装置4と無線信号をやりとりすることができる。
マイコン13は、図示しないCPU、RAM、ROM等を備え、それらの周知の作動により、後述する機能を実現する。そしてマイコン13は、その機能の実行の際、無線部11、SAM15、HMI14と信号の授受を行う。
HMI14は、図示しない入力装置および報知装置を備えている。入力装置は、ボタン、スイッチ等を備え、これらへのユーザの操作に基づいた信号をマイコン13に出力する。報知装置は、マイコン13からの映像信号の入力に基づいて文字やグラフィック等を表示するディスプレイ、マイコン13の制御に基づいて点灯、点滅する複数の色の異なるLED、およびマイコン13からの音声信号の入力に基づいて音声を出力するスピーカ等から成る。
ICカードインターフェース16には、ETC用ICカードを抜き差し可能に(すなわち脱着可能に)挿入することができるようになっている。ETC用ICカードは、車両2のゲートへの入退場のためのアプリケーションを実現するための個別決済情報、課金履歴の情報等を記憶するための、ユーザが個々に持ち運び可能なICカードである。なお、アプリケーションとは、DSRCに規定されるアプリケーション層に属する処理をいう。また、個別決済情報としては、ICカードの固体識別番号がある。ICカードの固体識別番号は、課金の対象となる者(個人または団体)を特定する情報でもある。
ETC用ICカードの種類として、3つの種類が考えられる。1つ目は、接触式ICカードである。接触式ICカードにおいては、ICカードに設けられた接点とICカードインターフェース16とが接触することで、ICカード内のチップとICカードインターフェース16との間での信号のやりとりが可能となる。したがって、接触式ICカードとICカードインターフェース16は、接続してデータの授受を行うために、互いにほぼ接触する必要がある。
2つ目は、非接触式ICカードである。非接触式ICカードは、ICカード内にアンテナを有し、このアンテナを介してICカードインターフェース16と信号をやりとりするようになっている。したがって、非接触式ICカードとICカードインターフェース16は、互いに接触せずとも、接続してデータの授受を行うことができる。
3つ目は、ハイブリッドICカードである。ハイブリッドICカードは、接触タイプのための端子と、非接触タイプの接続のためのアンテナとを併せ持つことで、接触式ICカードと非接触式ICカードの機能を共に実現することができるICカードである。
ICカードインターフェース16は、これらのICカードと接続するための装置として、接触インターフェース16aおよび非接触インターフェース16bを含んでいる。接触インターフェース16aは、接触式ICカードまたはハイブリッドICカードと接触タイプの接続を行うためのインターフェースである。
非接触インターフェース16bは、非接触式ICカードまたはハイブリッドICカードと非接触タイプの接続を行うためのインターフェースである。非接触インターフェース16bは、無線アンテナを有し、このアンテナを介して非接触式ICカードまたはハイブリッドICカードに電力を供給すると共に、非接触式ICカードまたはハイブリッドICカードと信号のやりとりを行うための接続を実現する。
なお、ICカードインターフェース16は、ICカードが挿入されたことを検出することができるようになっている。これは、例えばICカードインターフェース16が可動部を有し、さらに、ICカードが挿入されることによってその可動部が動いたことを電気的に検出するセンサを有することで実現することができる。また、接触インターフェース16aと非接触インターフェース16bが所定のレベル以上の信号を検出することで、ICカードの挿入を検出するようになっていてもよい。
SAM15は、CPU15a、RAM15b、およびROM15cを有し、CPU15aが、ROM15cから読み出したプログラムを実行し、その実行の際にはROM15c、RAM15bから情報を読み出し、RAM15bに対して情報の書き込みを行い、必要に応じてICカードインターフェース16に接続されたICカードに対して情報の書き込み、読み出しを行い、マイコン13と信号の授受を行うことで所定の機能を実現する。
図3に、ETC処理装置4のハードウェア構成を示す。この図3に示す通り、ETC処理装置4は、ETC通信部41、ネットワークインターフェース42、ハードディスクドライブ43、マイコン44、およびSAM45を有している。
ETC通信部41は、アンテナを備え、このアンテナが受信した信号に対して増幅、周波数変換、復調、A/D変換等を施し、その結果のデータをマイコン44に出力する。またETC通信部41は、マイコン44から入力されたデータに対してD/A変換、変調、周波数変換、増幅等を施し、その結果の信号をこのアンテナに出力する。なお、ここで行われる周波数変換、変調、復調は、DSRCの規格に則ったものである。このような機能によりETC通信部41は、近傍にあるETC車載器1の無線部11と無線信号をやりとりすることができる。
ネットワークインターフェース42は、通信ネットワーク9を介して精算処理センター10と通信するためのインターフェースである。
ハードディスクドライブ43は、料金テーブル43aを含む各種データを記録している。料金テーブル43aは、有料道路走行料金としての課金額を決定するために用いるテーブルである。具体的には、ETC車載器1から受信するインターフェース情報(ICカード接続情報の一例でもあり、保持態様情報の一例でもある)と、割引率(または課金額算定に関する他のパラメータ)との対応関係を示すデータである。
マイコン44は、CPU44a、RAM44b、およびROM44cを有し、CPU44aが、ROM44cから読み出したプログラムを実行し、その実行の際にはROM44c、RAM44bから情報を読み出し、RAM44bに対して情報の書き込みを行い、必要に応じてETC通信部41、ネットワークインターフェース42、ハードディスクドライブ43、SAM45とデータのやりとりを行う。
SAM45は、図示しないCPU、RAM、ROM等を備え、それらの周知の作動により、後述する機能を実現する。そしてSAM45は、その機能の実行の際、マイコン44と信号の授受を行う。
以上のようなハードウェア構成のETC車載器1とETC処理装置4との通信における信号のやりとりの手順、および、その信号のやりとりにおいて実行されるICカードでのデータの書き込みのタイミングを、図4に示す。この図に沿って、ETC車載器1およびETC処理装置4の、課金のための基本作動について説明する。
まずETC車載器1のSAM15は、ICカードインターフェース16に挿入されたICカードのデータを読み取る(図4のステップ401)。ETC処理装置4のCPU44aは、ETC通信部41を制御することで、DSRCにおいて規定されているFCM(Flame Control Message)を、ETC通信部41を介して送信している。ETC車載器1のマイコン13は、ETC処理装置4から送信されるこのFCMを、無線部11を介して受信すると(図4の信号405)、ETC処理装置4とのリンク確立のためのデータのやりとりを、無線部11を介して行う。具体的には、ETC車載器1とETC処理装置4との通信リンク確立のためのDSRCに規定されたACT(Activation)信号(信号410)を送信する。
ETC処理装置4のCPU44aは、そのACT信号を受信すると、DSRCに規定されたBST(Beacon Service Table)信号415を、ETC通信部41を用いて送信する。ETC車載器1のマイコン13は、このBST信号を受信すると続いて、SAM15が読み出したICカードの情報を含むVST(Vehicle Service Table)信号を生成し、その受け取ったVST信号420を送信する。ここまでのマイコン13の処理が成功すると、続いてETC通信処理が始まる。
ETC通信処理において、ETC車載器1のマイコン13およびETC処理装置4のマイコン44は、図4に示す通り、ETC処理装置4との課金のためのデータのやりとりを、無線部11、ETC通信部41を介して行う。具体的には、DSRCに規定された手順で、SAM15が、DSRC通信が開始されたことに基づいて、Action1.req信号425、Action2.req信号435、Action3.req信号445、Action4.req信号455をこの順に作成して逐次マイコン44に出力し、CPU44aは、SAM45から受けたこれらreq信号425、435、445、455を、逐次ETC車載器1に送信する。
ETC車載器1のマイコン44は、送信されたreq信号425、435、445、455を受信し、それぞれに応じてAction1.res信号430、Action2.res信号440、Action3.res信号450、Action4.res信号460をETC処理装置4に送信する。ここで、Action1.req信号425、Action1.res信号430のやりとりは、ETC車載器1とETC処理装置4との相互認証のためのデータのやりとりであり、Action2.req信号435、Action2.res信号440のやりとりは、ETC車載器1からETC処理装置4への車両保有情報の送信のためのデータのやりとりであり、Action3.req信号445、Action3.res信号450のやりとりは、ETC処理装置4からETC車載器1への料金所情報の送信のためのデータのやりとりであり、Action4.req信号455、Action4.res信号460のやりとりは、ETC車載器1とETC処理装置4とのETC処理結果通知のためのデータのやりとりである。
そして、Action4.req信号455には、ETC処理結果のデータをICカードに書き込むことを要求する書き込みコマンドが含まれている。マイコン13は、この書き込みコマンドに基づいて、ETC処理結果のデータをICカードに書き込むよう、SAM15に命令を出力する。そしてSAM15は、この命令に基づいて、ETC処理結果のデータをICカードに記録する(ステップ458)。そしてその後、CPU44aがEventReport.req信号465を送信し、マイコン13がそれを受信することで、ETC処理のための一群の通信が終了する。なお、ステップ458においてICカードに書き込まれる情報の1つには、課金額の情報がある。
このようなETC処理において、SAM15が生成して送信するVST信号について説明する。VST信号は、図5にASN.1形式で示すような構造のVST情報を示す信号である。VST情報は、この図に示す通り、4ビットの固定値(ゼロ)であるfill情報、通信のバージョンを示すprofile情報、application情報、およびアプリケーションの種類に関わりない車載器情報を示すobeConfiguration情報から成る。
application情報は、ETC車載器1が実現するアプリケーション(例えば有料道路の入退場処理)毎の情報を格納するための、ApplicationList型のデータである。ApplicationList型は、DSRCの規格において定義されたデータ型であり、図5に示す通り、対象とするアプリケーションを指定するaid情報、アプリケーションを構成する要素を示すeid情報、およびparameter情報から成る組を1組以上有する構造となっている。このparameter情報に、SAM15がICカードから読み出したデータが含まれる。
SAM15のCPU15aは、このparameter情報を生成するために、図6に示すようなプログラム100をROM15cから読み出して繰り返し実行する。このプログラム100の実行において、CPU15aは、まずステップ110で、ICカードがICカードインターフェース16に挿入されるまで待ち、挿入されると続いてステップ120を実行する。
ステップ120では、ICカードへのアクセス、すなわち接続を試みる。ここでいう接続は、ICカードとICカードインターフェース16との間でデータのやりとりが可能な状態になることをいう。このステップ120でCPU15aが実行する処理の詳細を、図7に示す。この図に示す通り、CPU15aは、まずステップ122でICカードに非接触タイプの接続を試みる。CPU15aは、非接触インターフェース16bに対して所定の無線信号を送信させることで、非接触タイプの接続を試みることができる。
続いてステップ124でその非接触タイプのアクセスが成功であるか否かを判定し、成功であれば続いてステップ130を実行し、成功でなければ続いてステップ126を実行する。ステップ126では、ICカードへの接触タイプの接続を試み、その接触タイプの接続が成功すると続いてステップ130を実行する。CPU15aは、接触インターフェース16aに対して所定の無線信号を送信させることで、接触タイプの接続を試みることができる。
ステップ130では、インターフェース情報を取得する。インターフェース情報は、2種類の情報を含む情報である。1つは、ICカードインターフェース16が非接触タイプでICカードと接続されているか、または接触タイプで接続されているかを示す情報である。この情報は、ステップ120の実行結果に基づいて作成することで、取得可能となる。もう1つは、ICカードインターフェース16がICカードと接触タイプのみで接続可能であるか、ICカードと非接触タイプのみで接続可能であるか、ICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能であるかを示す情報である。この情報は、あらかじめ(例えばETC車載器1の製造時等)ROM15c等の、ETC車載器1中の記憶媒体に記憶されている。
続いてステップ140では、取得したインターフェース情報およびICカードから読み出した個別決済情報等の各種情報に基づいて、parameter情報を作成する。なお、インターフェース情報は、parameter情報のうち、ICカードが格納されるように規定されていないビット群、すなわち予備ビット群に含める。
以上のようなプログラム100をCPU15aが実行することで、SAM15は、ICカードの挿入を検出したときに(ステップ110)、まずICカードに対して非接触タイプの接続を試み(ステップ122参照)、それが失敗したときに接触タイプの接続を試みる(ステップ124、126参照)。そして、どちらの接続が成功したかに基づいて、現在のICカードとの接続が非接触タイプのものなのか、接触タイプのものなのかを示す情報を作成し、さらに、ICカードインターフェース16が接触タイプの接続も非接触タイプの接続も可能な旨の情報を作成し、それらの情報をまとめてインターフェース情報とする(ステップ130参照)。そして、そのインターフェース情報をparameterの予備ビット群に含め(ステップ126参照)、その後parameter情報をマイコン13に出力する。
また、ETC処理装置4のマイコン44のCPU44aは、図8に示すプログラム200をETC処理のために実行する。このプログラム200の実行において、CPU44aは、ステップ220でETC車載器1を検出するまで、すなわち、ACT信号を受信するまで、ネットワークインターフェース42を介して精算処理センター10から最新の料金テーブルの受信およびハードディスクドライブ43への記録をステップ210で試み続ける。したがって、ETC車載器1を検出した段階における料金テーブル43aの内容は、常に最新の状態となっている。
ETC車載器1を検出すると、CPU44aは、続いてステップ230で、図4を参照して説明した通り、BST信号415の送信およびVST信号420の受信を行う。続いてステップ240では、VST信号420中のインターフェース情報を取得する。具体的には、ETC車載器1から受信したVST情報中のparameter情報を、SAM45に出力する。すると、SAM45は、受信したparameter情報を復号し、さらに復号されたparameter情報中のインターフェース情報をマイコン44に出力する。このインターフェース情報を受信することで、CPU44aは、インターフェース情報を取得することができる。
続いてステップ250で、取得したインターフェース情報に応じた課金額を算出する。具体的には、まず、図4に示したETC車載器1からのreq信号425、435、445、455に基づいて、車両に対する基本走行料金を特定する。続いて、ハードディスクドライブ43に記録されている最新の料金テーブル43aにおいて、取得したインターフェース情報に対応する割引率を特定する。そして、(基本走行料金)×(1.0−割引率)という数式によって導き出される額を、課金額とする。
ここで、料金テーブルにおいては、例えば、非接触タイプのみと接続できるインターフェースよりも、他の種類のインターフェースの方が、割引率が大きくなり、かつ、現在接続しているICカードが非接触タイプのものである場合の方が、接触タイプのICカードと接続している場合よりも、割引率が大きくなるようにする。
続いてステップ260では、ステップ250で算出された課金額の情報を、Action4.res信号としてETC車載器1に送信する。ETC車載器1のマイコン13は、このような課金額の情報を受信し、受信した情報をSAM15に出力することで、ICカードにこの課金額の情報を記録することができる。
このようなプログラム200をCPU44aが実行することで、マイコン44は、最新の料金テーブル(ステップ210参照)と、取得したparameter情報中のインターフェース情報(ステップ240参照)とに基づいて、ETC車載器1を搭載する車両2の走行に対する課金額を算出し(ステップ250参照)、その課金額の情報をETC車載器1に送信する(ステップ260参照)。
以上のように、本実施形態の通信システムにおいて、ETC車載器1は、ETC処理のための通信においてインターフェース情報を送信し、ETC処理装置4は、送信されたインターフェース情報に応じて課金額を算出し、その算出結果をETC車載器1に送信する。
このようになっているので、例えば従来のような、接触タイプでのみ接続可能なインターフェースのみを有するETC車載器に対する割引額よりも、接触タイプでも非接触タイプでも接続可能なインターフェースを有するETC車載器に対する割引額の方を大きくすることで、新規なETC車載器への買い替え需要を誘起することができる。
なお、上記の第1実施形態において、ETC車載器1が車載無線通信装置の一例に相当し、ETC処理装置4が施設側無線通信装置の一例に相当する。また、ETC車載器1およびETC処理装置4が通信システムの一例に相当する。ICカードインターフェース16がインターフェースの一例に相当する。また、CPU15aが、プログラム100のステップ120および130を実行することで、検出手段の一例として機能する。また、無線部11が、車載無線通信装置の送信手段の一例に相当する。また、CPU44aが、プログラム200のステップ230および240を実行することで受信手段の一例として機能し、ステップ250を実行することで作成手段の一例として機能し、ステップ260を実行することで施設側無線通信装置の送信手段として機能する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図9に、本実施形態において車両に搭載されるDSRC車載器50の概略構成をブロック図で示す。DSRC車載器50は、DSRC部51、ナビゲーション部52、VICS受信部53、カメラ54等を有している。
DSRC部51は、DSRC通信およびETC処理(すなわち、有料道路の出口および入口の一方または両方において当該有料道路の走行に対する課金を行うための処理)を行う部分である。具体的には、DSRC部51は、無線部511、マイコン513、HMI514、およびICカードインターフェース516を有している。
無線部511、HMI514、およびICカードインターフェース516は、それぞれ第1実施形態のETC車載器1中の無線部11、HMI14、およびICカードインターフェース16と同じ機能を有する。ただし、ICカードインターフェース16は、挿入されているICカードが、ETC用のカードであるかまたはそれ以外のカードであるかを判別してマイコン513に通知する機能を有している。なお、無線部511は、ETCにおいて用いられる周波数帯とは異なる周波数帯を利用して無線信号の送受信を行うようになっていてもよい。また、無線部511は、ETCにおいて用いられるASK変調以外の変調方式(例えばQPSK変調)を用いた変調および復調を行うようになっていてもよい。
マイコン513は、第1実施形態のETC車載器1中のマイコン13およびSAM15の両方の機能を具有するものである。ただし、マイコン513は、ナビゲーション部52、VICS受信部53、プローブ用センサ54、およびDSRC車載器50内の他の機器と信号を授受することで、それら機器の存在の有無を検出することができるようになっている。
ナビゲーション部52は、現在の自車両の存在位置を特定する現在位置特定機能、当該自車位置を含む地図を車両の乗員に表示する地図表示機能、現在の自車位置から乗員が入力した目的地までの最適な経路を決定して乗員に案内する経路案内機能等を有する装置である。具体的には、ナビゲーション部52は、位置検出部521、地図データ部522、操作部523、表示部524、ナビデータ処理部525、HMI処理部526等を有している。
位置検出部521は、自車両の現在位置を検出するための各種位置検出用機器を有し、その位置検出用機器の出力をナビデータ処理部525に出力する。位置検出用の機器としては、GPS受信機、ジャイロセンサ、ヨーレートセンサ、車速センサ、地磁気センサ等がある。
地図データ部522は、乗員に表示するための周知の地図データを記憶する記憶媒体から成る。なお、地図データは、自らのバージョン情報を有している。そして、この記憶媒体は、書き換え可能な記憶媒体である。したがって、地図データ部522中の地図データは、書き換え可能な地図データである。
操作部523は、目的地の入力等のユーザの操作を受け付ける装置(メカニカルスイッチ、タッチパネル等)である。表示部524は、ユーザに地図等の画像を表示するためのディスプレイ、および、ユーザに経路案内等の音声を出力するためのスピーカ等を備えた装置である。
ナビデータ処理部525は、ナビゲーション部52内の記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて、各種データ処理を行う。例えば、ナビデータ処理部525は、位置検出部521からの信号によって自車両の現在の所在位置を特定することで上記の現在位置特定機能を実現する。また、地図データ部522から読み出した地図および操作部523から入力された目的地に基づいて、現在位置から目的地までの最適経路を算出して、HMI処理部526に地図を利用した当該最適経路の案内をさせるための指令を出力することで、地図表示機能および経路案内機能を実現する。
HMI処理部526は、ナビゲーション部52内の記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて、ユーザインターフェースに関する各種処理を行う。具体的には、HMI処理部526は、操作部523に対する操作内容をナビデータ処理部525に通知する。また、無線部511、マイコン513を通じてETC処理装置4から取得したデータ(例えばHTTPプロトコルに従うデータ、特定の言語仕様(例えば、JAVA(登録商標)、BREW(登録商標)に基づくプログラムデータ)を、それらプロトコルまたは言語仕様に応じた処理を施した結果生成される表示データを、操作部523に、画像または音声で表示させる。またナビデータ処理部525からの指令に基づいて、表示部524のディスプレイに地図表示データを表示させ、表示部524のスピーカに経路案内のための音声を出力させる。
VICS(Vehicle Information and Communication System)受信部53は、周知の光VICS、FM−VICS、2.4GHz電波VICS等によって道路の交通状況情報(例えば、渋滞情報、規制情報、事故情報)を取得し、取得した交通状況情報をDSRC部51、ナビゲーション部52に出力する。
プローブ用センサ54は、カメラ等、車両の周辺環境の情報を取得してDSRC部51、ナビゲーション部52に出力する。
以上のような構成のDSRC車載器50は、無線部511を介して、ETC処理装置とDSRCの規格に従った通信を行う。本実施形態におけるETC処理装置のハードウェア構成は、第1実施形態のETC処理装置4と同じである。また、本実施形態におけるETC処理装置の処理内容のうち、ETC処理に関するものは、第1実施形態のETC処理装置4と同じである。
図10に、DSRC車載器50とETC処理装置との間のDSRCの規格に従った通信手順の一例を、図4と同じ形式で示す。FCM、ACT、BST、VSTのやりとりの手順は、図4に示した手順と同じである。ただし、本実施形態においては、FCM、ACT、BST、VSTの内容が、第1実施形態と異なる。
図11に、FCM、ACT、BST、VSTのやりとりのためにDSRC車載器50のマイコン513が実行するプログラム300のフローチャートを示す。マイコン513は、プログラム300の実行において、まずステップ310で、無線部511を介してFCMをETC処理装置から受信するまで待つ。
ETC処理装置が定期的に送信するFCM中には、サービスアプリケーション情報フィールド(以下、SCという)が設けられている。そして、SCは、図12に示すような、最大4つまでのアプリケーション識別子(以下、AIDという)を有している。本実施形態においては、AIDのうち1つの値が18となっている。この値18は、DSRCの規格によれば、多目的情報システムに相当するアプリケーションに対応する値である。したがって、18という値は、本実施形態のETC処理装置がETC以外の複数のアプリケーションを実行可能である旨を示している。なお、第1実施形態においてETC処理装置4から送信されるFCM中のAIDの値は、ETCを示す14である。なお、本実施形態において送信されるAIDのうち、1つの値が18となっており、他の1つの値が14となっていてもよい。
DSRC車載器50のマイコン513は、上記のようなFCMを受信すると、続いてステップ320で、受信したFCM内に記載されているAIDをすべて読み出し、読み出したAIDのうち、自らが対応可能なアプリケーションが属するAIDがあるか否かを判定する。DSRC車載器50においては、自らが対応可能なアプリケーションが属するAIDとして、値14および値18があらかじめ(例えばDSRC車載器50の製造時、プログラム300のコーディング時に)設定されている。
自らが対応可能なアプリケーションが属するAIDがない場合は再度ステップ310を実行する。これによりDSRC車載器50は、自らが対応しないアプリケーションのみを実現する施設側の無線通信装置に対しては、応答しないようになる。
本実施形態におけるETC処理装置が送信するFCM中のAIDのうち1つは、18番の値を有する。したがって、マイコン513は、ステップ320で肯定の判定をし、続いてステップ330で、無線部511を用いてACTを送信する。DSRCの規格によれば、ACT中にはリンク要求情報フィールド(以下、LRIという)が設けられている。そして、LRIは、図13に示すような4つのアプリケーション識別フラグを有している。各アプリケーション識別フラグは、それぞれがFCM中の4つのAIDに対応するものである。あるアプリケーション識別フラグの値が1であれば、DSRC車載器50がその識別フラグに対応するAIDに属するアプリケーションを実現可能であることを示す。また、あるアプリケーション識別フラグの値が0であれば、DSRC車載器50がその識別フラグに対応するAIDに属するアプリケーションを実現不可能であることを示す。
本実施形態においては、DSRC車載器50のマイコン513は、値18を示すAIDに対応するアプリケーション識別フラグの値を1にセットした上で、ACTをETC処理装置に送信する。
このETC処理装置は、このようにしてDSRC車載器50から送信されたACTを受信すると、続いてBSTをDSRC車載器50に対して送信する。図14に、図5と同じくASN.1形式で、BSTの構造を示す。BSTは、この図に示す通り、ビーコンIDを示すrsu情報、時刻を示すtime情報、通信のバージョンを示すprofile情報、主要なアプリケーションのリストを示すmandApplications情報、nonmandApplications情報、およびprifilelist情報を有している。
mandApplications情報は、ETC処理装置が実現可能なアプリケーション毎の情報を格納するための、ApplicationList型のデータである。このApplicationList型のデータ構造については、既に第1実施形態において説明した通りである。ETC処理装置は、このmandApplications中のaid情報に、受信したACT情報中で値が1となっていたアプリケーション識別フララグに対応するAIDの値を設定する。また、ETC処理装置は、当該aid情報と組になるeid情報に、当該AIDに属する複数のアプリケーションのうち、ETC処理装置が実現可能なアプリケーションの識別子を1つまたは複数設定する。
AIDの値18に属するアプリケーションとしては、例えば、トランスペアレント通信、VICS情報通知、プローブ情報収集、位置情報通知、地図データ更新、Web閲覧等がある。これらアプリケーションのそれぞれには、あらかじめeidのための識別番号が取り決められている。
トランスペアレント通信アプリケーションは、ICカードインターフェース16中のICカードが認識可能な当該ICカードへのデータの書き込みまたは読み出しコマンドを、ETC処理装置が直接送信することで、ICカードへのデータの読み書きを実現するアプリケーションである。
VICS情報通知アプリケーションは、ETC処理装置からDSRC車載器50にVICSの交通状況情報を送信し、ナビゲーション部52においてその交通状況情報を利用した処理を行うアプリケーションである。
プローブ情報収集アプリケーションは、プローブ用センサ54の出力する情報(またはプローブ用センサ54の出力した情報が蓄積されたデータ)が、DSRC車載器50からETC処理装置に送信されることで、DSRC車載器50を搭載する車両の情報を車両外部の施設側が収集するアプリケーションである。
位置情報通知アプリケーションは、ETC処理装置が、あらかじめ記憶しているETC処理装置自体の所在位置情報を、ETC処理装置の近くのDSRC車載器50に送信することで、DSRC車載器50が自らの現在位置を特定することができるようにするアプリケーションである。また、位置情報通知アプリケーションは、DSRC車載器50が位置検出部521を利用して特定した自らの現在位置情報をETC処理装置に送信し、それを受信したETC処理装置(またはETC処理装置と通信可能なセンタ)が、受信した現在位置情報を道路の交通状況(例えば渋滞状況)の解析に利用するアプリケーションである。
地図データ更新アプリケーションは、地図データ部522中の地図データを新たなものに変更するために、新たなバージョンの地図データをETC処理装置からDSRC車載器50に送信するアプリケーションである。
Web閲覧アプリケーションは、httpプロトコル等に従ったWebデータが、ETC処理装置からDSRC車載器50に送信され、DSRC車載器50のHMI処理部526が、そのWebデータに基づいて表示部524に画像表示等をさせるアプリケーションである。
DSRC車載器50のマイコン513は、このようにして送信されるBSTを、ステップ340で、無線部511を介して受信するまで待ち、受信すると、続いてステップ350を実行する。
ステップ350では、受信したBST内のeidに記載されたアプリケーションから、自機が実行可能なアプリケーションを決定する。あるアプリケーションについての自機が実行可能であるか否かの判定(以下、アプリ対応判定)は、そのアプリケーションを実行するのに必須のハードウェア構成を自機が有しているか否かの判定によって行ってもよい。また、アプリ対応判定は、対象となるアプリケーションを実行するのに必須のソフトウェアを自機が有しているか否かの判定によって行ってもよい。また、アプリ対応判定は、対象となるアプリケーションを実行するのに必須のハードウェアおよびソフトウェアの両方を自機が有しているか否かの判定によって行ってもよい。
具体的には、トランスペアレント通信をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、ICカードインターフェース16にETCカード以外のカードが挿入されているか否かで判定してもよい。
また、VICS情報通知をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、DSRC車載器50がVICS受信部53を有しているか否かで判定してもよいし、ナビデータ処理部525またはHMI処理部526が、VICS受信部53からの情報を利用して経路案内機能および地図表示機能を実現するプログラムを実行するようになっているか否かで判定してもよい。
また、プローブ情報収集をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、DSRC車載器50がプローブ用センサ54を有しているか否かで判定してもよいし、マイコン513またはナビデータ処理部525が、プローブ用センサ54からの信号を記録する機能を実現するプログラムを実行するようになっているか否かで判定してもよい。
また、プローブ情報収集をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、DSRC車載器50が位置検出部521としてGPS受信機を有しているか否かで判定してもよい。また、プローブ情報収集をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、DSRC車載器50が位置検出部521としてジャイロセンサを有しているか否かで判定してもよい。
また、位置情報通知をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、DSRC車載器50が位置検出部521としてGPS受信機の搭載を省略しているか否かで判定してもよいし、ナビデータ処理部525がETC処理装置からの現在位置情報を用いて現在位置特定機能を実現するプログラムを実行するようになっているか否かで判定してもよい。
また、地図データ更新をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、地図データ部522の記憶媒体が書き換え可能であるか否かで判定してもよいし、現在の地図データ部522中の地図データのバージョンが、所定のバージョンより古いものであるか否かで判定してもよい。
また、Web閲覧をDSRC車載器50が実行可能であるか否かは、HMI処理部526が、ETC処理装置からのWebデータを処理して表示部524に表示させる機能を実現するプログラムを実行するようになっているか否かで判定してもよい。
続いてステップ360では、ステップ350で特定した自機が実行可能なアプリケーションの識別情報(車載構成情報の一例に相当する)をVSTのparameter情報に含めた上で、当該VSTをETC処理装置に送信する。なおこの際、実行可能なアプリケーションの識別情報として、上述のような各種ハードウェアの有無そのものの情報をVSTに含めてもよいし、上述のような各種ソフトウェアの有無そのものの情報をVSTに含めてもよい。
また、実行可能なアプリケーションの識別情報として、有しているセンサ(ジャイロセンサ、GPS受信機等)の検出精度の高低の情報をVSTに含めるようになっていてもよい。センサの検出精度が高いということは、高精度検出というアプリケーションが実行可能であるということであるから、センサの検出精度は実行可能なアプリケーションを識別する情報である。
またさらに、実行可能なアプリケーションの識別情報として、ETC処理装置からのWebデータを処理して表示部524に表示させるHMI処理部526の機能が、どのような言語仕様のデータ(例えば上述のJAVA(登録商標)、BREW等)を実行可能であるかについての情報をVSTに含めるようになっていてもよい。
またさらに、実行可能なアプリケーションの識別情報として、操作部523がタッチパネルを有しているか否かの情報をVSTに含めるようになっていてもよい。
またさらに、実行可能なアプリケーションの識別情報として、表示部524の詳細情報(解像度、実寸、ヘッドマウントディスプレイを有するか否か等)をVSTに含めるようになっていてもよい。
以上のような手順によって、ETC処理装置とDSRC車載器50との間で互いに実行可能なアプリケーションが、ETC処理装置とDSRC車載器50の両者において検出される。
そして、VSTが送信された後は、両者で実現可能なアプリケーションの上述した作動が、ETC処理装置およびDSRC車載器50の両者で始まり、そのアプリケーションの作動において、図10に示すように、送信問い合わせのためのWaitmessage.req信号およびWaitmessage.res信号、および、データ送信のためのSendMessage.req信号等の、DSRCの規格に則った信号のやりとりにより、ETC処理装置からDSRC車載器50へ、またはDSRC車載器50からETC処理装置へ、当該アプリケーションの実現のためのデータが送信される。そして、当該アプリケーションの実行が完了すると、ETC処理装置からDSRC車載器50へEventReport.req信号が送信されることで、ETC処理装置とDSRC車載器50との通信が終了する。
なお、ETC処理装置は、DSRC車載器50から受信したVST中にジャイロセンサまたはGPS受信機の検出精度の高低の情報が含まれていた場合、ETC処理装置(またはETC処理装置と通信可能なセンタ)は、位置情報通知アプリケーションによってDSRC車載器50から受信した位置情報を、当該検出精度が高いほど、より重み付けを高くして交通状況解析に利用するようになっていてもよい。
また、ETC処理装置は、DSRC車載器50から受信したVST中に実行可能な言語仕様が含まれていた場合、ETC処理装置は、Web閲覧アプリケーションにおいて、当該言語仕様によって記述されたWebデータをDSRC車載器50に送信するようになっていてもよい。
また、ETC処理装置は、DSRC車載器50から受信したVST中に操作部523がタッチパネルを有しているか否かの情報が含まれている場合、当該情報に基づいて、タッチパネルを有していればタッチパネル操作に適合したインターフェース画像(例えば、選択ボタン表示を含む画像)をDSRC車載器50に送信し、タッチパネルを有していなければメカニカルキーの操作を促す旨の画像をDSRC車載器50に送信するようになっていてもよい。
また、ETC処理装置は、DSRC車載器50から受信したVST中に表示部524の詳細情報が含まれている場合、その詳細情報に適合した表示用画像をDSRC車載器50に送信するようになっていてもよい。例えば、表示部524の解像度や実寸が大きい場合は、より詳細な画像を送信するようになっていてもよい。
以上説明した通り、ETC処理装置と通信することによって各種アプリケーションを実現するためのDSRC車載器50が、ETC処理装置から、18番のAIDを有するFCM(当該ETC処理装置が複数種類のアプリケーションを提供することが可能である旨を示すマルチアプリケーション可能情報の一例に相当する)を受信し、当該FCMを受信した後に、当該DSRC車載器50の実現可能なアプリケーションの種類を示すための車載構成情報をVSTに含め、ETC処理装置に当該VSTを送信する。
このように、DSRC車載器50が、ETC処理装置からマルチアプリケーション可能情報を受信した後に、当該DSRC車載器50の実現可能なアプリケーションの種類を、ETC処理装置に通知するので、当該DSRC車載器50の実現可能なアプリケーションの種類を、複数種類のアプリケーションを提供することができるETC処理装置に対して選択的に送信することができる。
また、通信の開始のトリガとなるFCMにマルチアプリケーション可能情報が含まれることで、ETC処理装置が複数のアプリケーションに対応可能であることを、DSRC車載器50が早期に検出することができる。
また、ETC処理装置とDSRC車載器50との通信がDSRCの規定に従って行われており、DSRC車載器は、車載構成情報をDSRCに規定されたVSTに含めて送信するようになっている。
DSRCの規定によれば、このVSTは、ETC処理装置とDSRC車載器50との通信開始時にDSRC車載器50が送信するデータである。このVSTに車載構成情報が含まれることで、ETC処理装置とDSRC車載器50との通信の開始時に(よリ具体的にはDSRC通信の初期段階で、すなわち、アプリケーションを実際に実現する通信の開始前に)、従来システムとの互換性を維持しつつ、車載構成情報をETC処理装置に伝えることができる。
また、別の観点から見れば、DSRC車載器50は、当該DSRC車載器50の実現可能な2つ以上のアプリケーションの種類を示すための車載構成情報をETC処理装置に送信するようになっている。したがって、DSRC車載器50が、自機の構成に関する種々の情報を提供できるようになる。
さらに別の観点から見れば、ETC車載機の機能を有するDSRC車載器50は、当該DSRC車載器50において実現可能な、課金の処理以外のアプリケーションの種類を示すための車載構成情報をETC処理装置に送信する。このようにすることで、DSRC車載器50は、有料道路の走行に対する課金以外のアプリケーションに自らが対応していることを、ETC処理装置に通知することができる。
また、このようなDSRC車載器50と通信することによってアプリケーションを実現するためETC処理装置が、上述のマルチアプリケーション可能情報をDSRC車載器50に送信し、そのマルチアプリケーション可能情報を受信したDSRC車載器50からの車載構成情報を受信し、受信した車載構成情報に基づいて、当該DSRC車載器50との間で実現するアプリケーションを変更するようになっている。
このようになっていることで、ETC処理装置とDSRC車載器50との間で、DSRC車載器50が対応しているアプリケーションを実現するための通信が行われるようになる。
なお、上記の第2実施形態において、DSRC車載器50が車載無線通信装置の一例に相当し、ETC処理装置が施設側無線通信装置の一例に相当し、無線部511が、無線通信手段の一例に相当する。また、DSRC車載機50のマイコン513が、プログラム300のステップ310を実行することでマルチアプリケーション可能情報受信手段の一例として機能し、ステップ370を実行することで車載構成情報送信手段の一例として機能する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
例えば、上記第1実施形態においては、ETC車載器1は、2種類の情報、すなわち、ICカードインターフェース16が非接触タイプでICカードと接続されているかまたは接触タイプで接続されているかを示す情報、およびICカードインターフェース16がICカードと接触タイプのみで接続可能であるか、ICカードと非接触タイプのみで接続可能であるか、ICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能であるかを示す情報を、ETC処理装置4に送信するようになっている。しかし、これらのうちのどちらか一方のみを送信するようになっていてもよい。この場合、ETC処理装置4は、その送信された方の情報に基づいて、割引率を決定するようになっていてもよい。
また、上記第1実施形態においては、車載無線通信装置として機能するETC車載器1は、ICカードと非接触タイプの接続も接触タイプの接続も実現可能なインターフェース16を備えている。
しかし、ETC車載器1のインターフェースは、ICカードと接触タイプの接続しかできないものであってもよい。このような場合、ETC車載器1のCPU15aは、プログラム100のステップ120では、図7に示したような処理に代えて、接触タイプの接続のみを試みるようになっていればよい。そして、ステップ130においては、あらかじめROM15cまたはETC車載器1内の他の記憶媒体に記憶されたICカード接続情報を読み出して、ステップ140でその読み出したICカード接続情報をVSTのparameterに含めるようにしてもよい。なお、この場合においては、当該ICカード接続情報は、ETC車載器1のインターフェースがICカードと接触タイプの接続しかできないものである旨を示すようにあらかじめ設定されている。
また、ETC車載器1のインターフェースは、ICカードと非接触タイプの接続しかできないものであってもよい。このような場合、ETC車載器1のCPU15aは、プログラム100のステップ120では、図7に示したような処理に代えて、非接触タイプの接続のみを試みるようになっていればよい。そして、ステップ130においては、あらかじめROM15cまたはETC車載器1内の他の記憶媒体に記憶されたICカード接続情報を読み出して、ステップ140でその読み出したICカード接続情報をVSTのparameterに含めるようにしてもよい。なお、この場合においては、当該ICカード接続情報は、ETC車載器1のインターフェースがICカードと非接触タイプの接続しかできないものである旨を示すようにあらかじめ設定されている。
このように、車載無線通信装置のインターフェースが、ICカードと接触タイプの接続しかできないものである場合や、ICカードと非接触タイプの接続しかできないものであっても、車載無線通信装置は、インターフェースはICカードと非接触タイプではなく接触タイプで接続可能であること、または、インターフェースはICカードと接触タイプではなく非接触タイプで接続可能であることを検出することができる。また、車載無線通信装置は、ICカードとの接続を確立した後に、記憶媒体に記憶されたICカード接続情報を読み出すようになっていれば、インターフェースがICカードと非接触タイプの接続をしていること、または、インターフェースがICカードと接触タイプの接続をしていることを検出することができることになる。
このように、車載無線通信装置が検出して施設側無線通信装置に送信する情報は、ICカードの情報(すなわち個別決済情報等)を、車載無線通信装置がどのようにして保持しているかを示す保持態様情報となる。この場合の保持態様情報は、接触タイプで接続されたICカードから取得して当該ICカードとの接続が持続する間に限り保持している態様を示す情報、または、非接触タイプで接続されたICカードから取得して前記ICカードとの接続が持続する間に限り保持している態様を示す情報である。
また、上記の第1実施形態においては、ETC車載器1は、ICカードとの接続が終了すると、当該ICカードの情報をETC車載器1内から消去する種類の車載無線通信装置、すなわち、ICカードデータ破棄型の車載無線通信装置であった。しかし、車載無線通信装置は、ICカードとの接続が終了しても、当該ICカードが記憶している情報をETC車載器1内に保持し続ける種類の車載無線通信装置、すなわち、ICカードデータ保持型の車載無線通信装置であってもよい。
そして、ETC車載器1は、自らがICカードデータ保持型の車載無線通信装置であるか否か、ICカードデータ保持型の車載無線通信装置の通信装置である否かの情報を、VSTのparameterに含めて送信するようになっていてもよい。この情報は、ICカード内の情報をどのような態様で保持する構成となっているかについての保持態様情報である。
また、ETC車載器1は、ICカードを介して個別決済情報を取得するICカード接続型の車載無線通信装置ではなく、あらかじめ(例えば製造時、販売時等)個別決済情報を記憶する記憶媒体(例えばROM、EEPROM)を備え、この記憶媒体から個別決済情報等の情報を取得する車載無線通信装置であってもよい。このような特徴を有する車載無線通信装置を、1ピース型の車載無線通信装置という。
そして、ETC車載器1は、自らがICカード接続型であるか、または、1ピース型であるかの情報を、ROM15c等の記憶媒体から読み出すことで検出し、その検出結果を施設側無線通信装置に送信するようになっていてもよい。この情報は、ICカード内の情報をどのような態様で保持する構成となっているかについての保持態様情報である。
以上のことをまとめると、車載無線通信装置は、大別してICカード接続型と1ピース型の2種類に分類することができる。ICカード接続型の車載無線通信装置は、ICカードと接続するためのインターフェースを有し、このインターフェースを介して接続されたICカードから個別決済情報等の情報を取得する車載無線通信装置である。
また、ICカード接続型の車載無線通信装置は、ICカードデータ保持型であるかまたはICカードデータ破棄型であるかという区別、および、ハイブリッド型であるか、接触型であるか、または非接触型であるかという区別によって、さらに2×3=6種類に分類される。
したがって、車載無線通信装置の種類としては、
(a)1ピース型
(b)ICカードデータ保持型&接触型
(c)ICカードデータ保持型&非接触型
(d)ICカードデータ保持型&ハイブリッド型
(e)ICカードデータ破棄型&接触型
(f)ICカードデータ破棄型&非接触型
(g)ICカードデータ破棄型&ハイブリッド型
がある。それぞれの車載無線通信装置は、自らの記憶媒体にあらかじめ(例えば製造時)記憶されたデータに基づいて、自らがこれら(a)〜(d)のうちいずれに属するかを検出し、その検出結果のデータ(記憶されたデータと同じデータであってもよい)を施設側無線通信装置に送信する。このように、車載無線通信装置は、個別決済情報をどのような態様で保持する構成となっているかについての保持態様情報を検出して施設側無線通信装置に送信する。
さらに、車載無線通信装置が(d)ICカードデータ保持型&ハイブリッド型、または(g)ICカードデータ破棄型&ハイブリッド型である場合には、車載無線通信装置は、現在ICカードと接触タイプで接続しているか、非接触タイプで接続しているかの情報、すなわちICカードとの接続形態接続しているICカードの種別を検出し、その検出結果を施設側無線通信装置に送信してもよい。
またこの場合、車載無線通信装置は、現在接続しているICカードが非接触式ICカードであるか、接触式ICカードであるか、またはハイブリッド式ICカードであるかの情報、すなわち接続しているICカードの種別を検出し、その検出結果を施設側無線通信装置に送信してもよい。なお、車載無線通信装置は、接続されているICカードに、接触タイプの接続を試み、さらに、非接触タイプの接続を試み、それらの両方が成功したときに、自らのインターフェースがハイブリッド式ICカードと接続していると判定するようになっていればよい。
さらに、車載無線通信装置が、(b)〜(d)のICカードデータ保持型である場合には、車載無線通信装置は、施設側無線通信装置との通信時に、現在ICカードが挿入された状態であるか否かの情報も、施設側無線通信装置に送信してもよい。
また、このように送信された保持態様情報、ICカード接続情報に基づいて、施設側無線通信装置の一例であるETC処理装置4は、割引率を決定する。この決定においては、車載無線通信装置が(a)〜(g)のどの型に該当するか、接続しているICカードの種別が3つのうちいずれか、および、(b)〜(d)のICカードデータ保持型である場合における、車載無線通信装置が、施設側無線通信装置との通信時に、現在ICカードが挿入された状態であるか否か、という場合の組み合わせごとに、割引額を変更してもよい。なお、保持態様情報、ICカード接続情報に基づいて変化させる、車載無線通信装置に送信するためのデータは、必ずしも割引率のデータである必要はなく、どのようなデータであってもかまわない。
また、上記第1実施形態においては、インターフェース情報はVST情報のparameter情報に格納に含めてETC車載器1からETC処理装置4に送信されるようになっている。しかし、必ずしもparameter情報に含める必要はない。例えば、VST情報中のObeConfiguration中の装置クラスの予備ビットに含めるようになっていてもよい。また、VST情報以外の、Action1.res信号〜Action5.res信号のいずれかの予備ビットに、インターフェース情報を含めるようにしてもよい。
また、本発明の車載無線通信装置は、ETC車載器1である必要はなく、ETC車載器以外のDSRC車載器であってもよい。また、DSRC車載器以外の無線通信装置であってもよい。
また、課金の対象となる者(個人または団体)を特定する情報は、ICカードの固体識別番号のみならず、例えば当該対象者のクレジットカード番号、銀行口座番号であってもよい。
また、図11のプログラム300のステップ360においては、マイコン513は、ステップ310で受信したFCM中のAIDに値18が含まれていた場合にのみ、作成するVSTに車載構成情報を含めるようになっていてもよい。
この場合は、ETC処理装置と通信することによって各種アプリケーションを実現するためのDSRC車載器50が、ETC処理装置から、18番のAIDを有するFCM(当該ETC処理装置が複数種類のアプリケーションを提供することが可能である旨を示すマルチアプリケーション可能情報の一例に相当する)を受信し、当該FCMを受信したことに基づいて、当該DSRC車載器50の実現可能なアプリケーションの種類を示すための車載構成情報をVSTに含め、ETC処理装置に当該VSTを送信することになる。
また、「アプリケーションの実現において発生する課金の対象となる者を特定する情報をどのような態様で保持する構成となっているかについての保持態様情報」は、第1実施形態に記載されたものに限られない。
例えば、ETC車載器1のICカードインターフェース16に挿入されるICカードが、課金の対象となる者を他の者と識別するためのIDのみを記録している場合を考える。この場合、ETC車載器1は当該IDを、有料道路入口および出口のETC処理装置4に送信し、入口および出口のETC処理装置4は、受信したIDに加え、自らの入口または出口の位置を、精算処理センター10に送信するようになっていてもよい。
さらにこの場合、精算処理センター10は、入口のETC処理装置4および出口のETC処理装置4のそれぞれから送信された、IDおよび入口または出口の位置の組から成る情報に基づいて、課金額を算出し、さらに課金処理を行ってもよい。課金処理としては、例えば、IDに紐付けられた者の銀行口座から、課金額に相当する額を、精算処理センターの銀行口座に移す方法を用いてもよい。
このように、課金の対象となる者を特定する情報としては、IDのみを保持している場合があるETC車載器1においては、そのような場合に、「精算処理センター10でID管理による紐付けを行うことで課金処理を行う」旨の情報をVSTに付加してETC処理装置4に送信することで、ETC処理装置4および精算処理センター10に対して上記のような作動を実行させるようになっていてもよい。
また、第2実施形態のETC処理装置は、ETC処理以外のDSRC処理のみを行うDSRC処理装置に置き換えられてもよい。
また、第2実施形態において、ETC処理装置は、送信するBSTのeidに、自らが実現可能なアプリケーションを必ずしも含めなくともよい。そしてこの場合、DSRC車載器50のマイコン513は、ステップ350を実行せず、ステップ340でBSTを受信後直ちにステップ360でVSTを送信するようになっていてもよい。この場合、VSTのparameter情報には、ETC処理装置が対応可能であるか否かに関わらず、DSRC車載器50自体が対応可能なアプリケーションを示す情報を含めるようになっていればよい。
また、上記実施形態において、車載無線通信装置は、車載構成情報が含まれたVSTのデータ長を1MDC(Message Data Channel)以内とし、そのVSTを1個のMDCに収めて送信するようになっていてもよい。MDCとは、DSRCに規定されたデータの送受信を行うためのデータ単位である。車載無線通信装置が変調方式としてASKを用いる場合は、1個のMDCは65バイトのデータを格納することができ、QPSKを用いる場合は193バイトのデータを格納することができる。例えばASKの変調方式においては、送信するVSTのデータ長が1バイトであっても65バイトであっても、そのVSTの送信に必要なMDCの数は1個であり、それゆえVSTを送信するために必要な時間は同じである。しかし、VSTのデータ長が65バイトを1バイトでも超えると、そのVSTの送信に必要なMCSの数は複数個となってしまう。したがって、送信するVSTのデータ長を1MCD以内に収めることで、短時間で効率よく車両構成情報を送信することができるようになる。
例えば、特定の典型的な車載構成のそれぞれに対し、固有のプロファイル名(例えばバージョン番号)が割り当てられている場合、車載無線通信装置は、VSTに複数種類のプロファイル名のうち1つを含めるようにすることで、車載無線通信装置の機能がどのようなものであっても、常にVSTのサイズを1MDC以内に収めるようになっていてもよい。これらプロファイルのそれぞれは、データ長が1MDC以下のデータなっている。すなわち、車載無線通信装置がASKを変調方式に採用する場合は、各プロファイル名のデータ長は65バイト以下であり、車載無線通信装置がQPSKを変調方式に採用する場合は、各プロファイルのデータ長は193バイト以下である。これらプロファイル名は、それぞれが異なる種類の車載構成情報に対応している。この場合、車載無線通信装置は、プロファイル名と車載構成との間の対応関係のテーブルを記憶媒体中に記憶しており、自機の車載構成情報を検出した後に、このテーブルを用いて当該車載構成に対応するプロファイル名を特定し、その特定したプロファイル名をVSTに含める。
また、特定の典型的な車載構成以外の車載構成を車載無線通信装置が有している場合は、上述のプロファイル名(以下、基本プロファイルという)に加え、当該プロファイル名の示す車載構成と自機の車載構成との差を表す情報として、差分プロファイル名をVSTに含めるようになっていてもよい。この場合は、基本プロファイルのデータ長と差分プロファイルのデータ長との和が1MDC内に収まるようにする。
このようにすることで、車載無線通信装置の機能の種別が増大しても、VSTのサイズの上昇を低減することができる。また、施設側無線通信装置においても、この対応間関係のテーブルを記憶するようになっていれば、車載無線通信装置から送信されたプロファイルを受信し、その受信したプロファイルと当該テーブルとを対比することで、当該車載無線通信装置の車載構成情報を特定することができるようになる。
本発明の第1実施形態にかかる通信システムの全体構成を概略的に示す図である。 第1実施形態に係るETC車載器1のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るETC処理装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。 ETC処理装置4とETC車載器1の通信における信号のやりとりを示す図である。 VST情報のデータ構成を示す図である。 ETC車載器1のCPU15aが実行するプログラム100のフローチャートである。 プログラム100のステップ120の詳細な処理を示すフローチャートである。 ETC処理装置4のCPU44aが実行するプログラム200のフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるDSRC車載器50の構成を概略的に示すブロック図である。 DSRC処理における通信手順の一例を示す図である。 DSRC車載器50のマイコン513が実行するプログラム300のフローチャートである。 ETC処理装置4からのFCMに含まれるAIDの構成を示す図である。 DSRC車載器50からのACTに含まれるアプリケーション識別フラグの構成を示す図である。 BST情報のデータ構成を示す図である。
符号の説明
1…ETC車載器、2…車両、3…路上アンテナ、4…ETC処理装置、
5…車両検知器、6…発進制御機、7…表示器、8…不正防止カメラ、
9…通信ネットワーク、10…精算処理センター、11…無線部、12…通信制御部、
13…マイコン、14…HMI、15…SAM、16…ICカードインターフェース、
16a…接触インターフェース、16b…非接触インターフェース、
41…ETC通信部、42…ネットワークインターフェース、
43…ハードディスクドライブ、43a…料金テーブル、44…マイコン、
45…SAM、50…DSRC車載器、51…DSRC部、52…ナビゲーション部、
53…VICS受信部、54…プローブ用センサ、
100、200、300…プログラム、511…無線部、513…マイコン、
514…HMI、516…ICカードインターフェース、521…位置検出部、
522…地図データ部、523…操作部、524…表示部、
525…ナビデータ処理部、526…HMI処理部。

Claims (19)

  1. 施設側無線通信装置と通信するための車載無線通信装置であって、
    ICカードとの接続を実現するためのインターフェースと、
    前記インターフェースはICカードと非接触タイプではなく接触タイプで接続可能であること、前記インターフェースはICカードと接触タイプではなく非接触タイプで接続可能であること、および、前記インターフェースはICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つの情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に従って、前記インターフェースはICカードと非接触タイプではなく接触タイプで接続可能であること、前記インターフェースはICカードと接触タイプではなく非接触タイプで接続可能であること、および、前記インターフェースはICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つを示すICカード接続情報を前記施設側無線通信装置に無線送信する送信手段と、を備えた車載無線通信装置。
  2. 施設側無線通信装置と通信するための車載無線通信装置であって、
    ICカードとの接続を実現するためのインターフェースと、
    前記インターフェースがICカードと非接触タイプの接続をしていること、および、前記インターフェースがICカードと接触タイプの接続をしていることの、いずれか1つを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に従って、前記インターフェースがICカードと非接触タイプの接続をしていること、および、前記インターフェースがICカードと接触タイプの接続をしていることの、いずれか1つを示すICカード接続情報を前記施設側無線通信装置に無線送信する送信手段と、を備えた車載無線通信装置。
  3. 施設側無線通信装置と通信するための車載無線通信装置であって、
    ICカードとの接続を実現するためのインターフェースと、
    前記インターフェースを介してICカードから取得した情報を、当該ICカードが抜き取られた後も保持するようになっているか否かについての保持態様情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に従って、前記保持態様情報を前記施設側無線通信装置に無線送信する送信手段と、を備えた車載無線通信装置。
  4. アプリケーションを実現するための通信を施設側無線通信装置と行うための車載無線通信装置であって、
    前記アプリケーションの実現において発生する課金の対象となる者を特定する情報をどのような態様で保持する構成となっているかについての保持態様情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に従って、前記保持態様情報を前記施設側無線通信装置に無線送信する送信手段と、を備えた車載無線通信装置。
  5. 前記検出手段が検出する前記保持態様情報は、接続されたICカードから取得して前記ICカードとの接続が持続する間に限り保持している態様を示す情報、接続されたICカードから取得して前記ICカードとの接続が終了した後に保持している態様を示す情報、および、ICカード以外から取得して保持している態様を示す情報のうちいずれか1つであることを特徴とする請求項4に記載の車載無線通信装置。
  6. 前記施設側無線通信装置との通信はDSRCの規定に従って行い、
    前記送信手段は、前記ICカード接続情報を前記DSRCに規定されたVSTに含めて送信することを特徴とする請求項1または2に記載の車載無線通信装置。
  7. 前記施設側無線通信装置との通信はDSRCの規定に従って行い、
    前記送信手段は、前記保持態様情報を前記DSRCに規定されたVSTに含めて送信することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の車載無線通信装置。
  8. 車載無線通信装置と通信を行う施設側無線通信装置であって、
    前記車載無線通信装置から、前記車載無線通信装置に搭載されたインターフェースはICカードと非接触タイプではなく接触タイプで接続可能であること、前記インターフェースはICカードと接触タイプではなく非接触タイプで接続可能であること、および、前記インターフェースはICカードと接触タイプと非接触タイプのどちらででも接続可能なことの、いずれか1つを示すICカード接続情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記ICカード接続情報に基づいたデータを作成する作成手段と、
    前記作成手段が作成したデータを前記車載無線通信装置に送信する送信手段と、を備えた施設側無線通信装置。
  9. 車載無線通信装置と通信を行う施設側無線通信装置であって、
    前記車載無線通信装置から、前記車載無線通信装置に搭載されたインターフェースがICカードと非接触タイプの接続をしていること、および、前記インターフェースがICカードと接触タイプの接続をしていることの、いずれか1つを示すICカード接続情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記ICカード接続情報に基づいたデータを作成する作成手段と、
    前記作成手段が作成したデータを前記車載無線通信装置に送信する送信手段と、を備えた施設側無線通信装置。
  10. 車載無線通信装置と通信を行う施設側無線通信装置であって、
    前記車載無線通信装置から、前記車載無線通信装置に搭載されたインターフェースを介してICカードから取得した情報を、当該ICカードが抜き取られた後も保持するように前記車載無線通信装置がなっているか否かについての保持態様情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記保持態様情報に基づいたデータを作成する作成手段と、
    前記作成手段が作成したデータを前記車載無線通信装置に送信する送信手段と、を備えた施設側無線通信装置。
  11. アプリケーションを実現するための通信を車載無線通信装置と行う施設側無線通信装置であって、
    前記車載無線通信装置から、前記アプリケーションの実現において発生する課金の対象となる者を特定する情報をどのような態様で前記車載無線通信装置が保持しているかについての保持態様情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記保持態様情報に基づいたデータを作成する作成手段と、
    前記作成手段が作成したデータを前記車載無線通信装置に送信する送信手段と、を備えた施設側無線通信装置。
  12. 施設側無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するための車載無線通信装置であって、
    前記施設側無線通信装置から、当該施設側無線通信装置が複数種類のアプリケーションを提供することが可能である旨を示すマルチアプリケーション可能情報を受信するマルチアプリケーション可能情報受信手段と、
    前記マルチアプリケーション可能情報受信手段が前記マルチアプリケーション可能情報を受信した後に、当該車載無線通信装置の実現可能なアプリケーションの種類を示すための車載構成情報を、前記施設側無線通信装置に送信する車載構成情報送信手段と、を備えた車載無線通信装置。
  13. 前記施設側無線通信装置との通信はDSRCの規定に従って行われ、
    前記マルチアプリケーション可能情報は、DSRCにおけるFCM中において、18という値を持つアプリケーション識別子であることを特徴とする請求項12に記載の車載無線通信装置。
  14. 請求項12または13に記載の車載無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するため施設側無線通信装置であって、
    前記マルチアプリケーション可能情報を前記車載無線通信装置に送信するマルチアプリケーション可能情報送信手段と、
    前記マルチアプリケーション可能情報を受信した前記車載無線通信装置からの前記車載構成情報を受信し、受信した前記車載構成情報に基づいて、前記車載無線通信装置との間で実現するアプリケーションを変更するアプリケーション変更手段と、を備えた施設側無線通信装置。
  15. 施設側無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するための車載無線通信装置であって、
    前記施設側無線通信装置と通信する無線通信手段と、
    当該車載無線通信装置の実現可能な2つ以上のアプリケーションの種類を示すための車載構成情報を前記施設側無線通信装置に送信する車載構成情報送信手段と、を備えた車載無線通信装置。
  16. 有料道路の入口または出口で施設側無線通信装置と通信することで、前記有料道路の走行に対する課金の処理を行うための処理を実行する車載無線通信装置であって、
    前記施設側無線通信装置と通信する無線通信手段と、
    当該車載無線通信装置において実現可能な、前記課金の処理以外のアプリケーションの種類を示すための車載構成情報を前記施設側無線通信装置に送信する車載構成情報送信手段と、を備えた車載無線通信装置。
  17. 請求項15または16に記載の車載無線通信装置と通信することによってアプリケーションを実現するため施設側無線通信装置であって、
    前記車載無線通信装置と通信する施設側無線通信手段と、
    前記車載無線通信装置から受信した前記車載構成情報に基づいて、前記車載無線通信装置との間で実現するアプリケーションを変更するアプリケーション変更手段と、を備えた施設側無線通信装置。
  18. 前記施設側無線通信装置との通信はDSRCの規定に従って行われ、
    前記車載構成情報送信手段は、前記車載構成情報を前記DSRCに規定されたVSTに含めて送信することを特徴とする請求項12、13、15、および16のいずれか1つに記載の車載無線通信装置。
  19. 前記車載構成情報送信手段は、前記車載構成情報が含まれた前記VSTのデータ長を1MDC以内とすることを特徴とする請求項18に記載の車載無線通信装置。
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