JP2003006791A - 情報処理システム,車載機,路側機 - Google Patents

情報処理システム,車載機,路側機

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JP2003006791A
JP2003006791A JP2001189799A JP2001189799A JP2003006791A JP 2003006791 A JP2003006791 A JP 2003006791A JP 2001189799 A JP2001189799 A JP 2001189799A JP 2001189799 A JP2001189799 A JP 2001189799A JP 2003006791 A JP2003006791 A JP 2003006791A
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vehicle
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roadside
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JP2001189799A
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English (en)
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Kenichi Wakiyama
賢一 脇山
Hiroshi Hayakawa
浩史 早川
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載機と路側機とが無線通信を行うことによ
り各車両に個別に対応したサービスの提供を行う情報処
理システムにおいて、車載機が内蔵すべき情報量や、車
載機,路側機間で伝送される情報量を削減する。 【解決手段】 路側通信機20からの問合信号を受信し
た車載機10は、識別情報,特殊情報からなる応答信号
を路側通信機20に返送する。路側通信機20は、車載
機10からの識別信号と路側通信機20の位置情報とか
らなる検索要求をデータベースサーバ(DBS)30に
送信する。DBS30では、路側通信機20からの識別
情報に基づき、固有情報テーブルから各車両に固有な固
有情報を取得し、この固有情報と路側通信機20からの
位置情報とに基づいてサービスを選択し、そのサービス
の提供に必要な情報を路側通信機20に返送する。路側
通信機20は、DBS30からの情報に基づき車載機1
0にサービスを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
車載機と、車両の走行経路や駐停車場の近傍に設置され
るアンテナを介して車載機との無線通信を行うことによ
り各種情報やサービスの提供を行う路側機とからなる情
報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の情報処理システムと
して、道路脇に光ビーコンや電波ビーコンを設置し、そ
こを通過する車両に渋滞情報などを提供するVICS
(Vehicle Information and Communication System)
や、有料道路の料金所にてノンストップで料金徴収を行
うETC(Electronic Toll Collection System )など
が実用化されている。
【0003】なお、路側機と車載機との無線通信(以下
「路車間通信」ともいう)を介して提供されるサービス
は、VICSやETCによるものに限らず、様々なもの
が考えられている。特に、近年では、全ての車両に対し
て一律ではない、各車両に個別に対応したサービスの提
供を可能とすることが望まれている。
【0004】これに対して、例えば特開2000−30
183号公報には、車載機に、車両に固有な情報である
固有情報を記憶した記憶部を設け、車載機は、路側機か
ら提供される各種情報の中から、自車両に適合するもの
のみを固有情報に基づいて抽出し利用するように構成さ
れた情報処理システムが開示されている。この場合、例
えば、固有情報として車両種別(大型/小型)が設定さ
れているとすると、大型車両に搭載された車載機では、
路側機から提供される駐車場に関する情報の中から、小
型車両しか利用できない駐車場についての情報を排除し
て、自車両が利用可能な駐車場についての情報のみをユ
ーザに提供することが可能となる。
【0005】また、別の方法として、車両のナンバープ
レートに埋め込まれたICチップから、車両やドライバ
ーに関する固有情報を電子的に読み取って様々なサービ
スに利用する、いわゆる電子ナンバープレートも実用化
に向けて研究されている。この電子ナンバープレートで
は、ICチップ(車載機)から読み取った固有情報に基
づき、この固有情報に適合するサービスを路側機側で選
択し、選択されたサービスに必要な情報のみを、固有情
報の供給元である車載機に提供するようにされている。
【0006】なお、固有情報としては、車両の属性を表
す車両情報、登録により車両に付与される分類等を表す
登録情報、車両の整備状態等を表す整備情報、車両の所
有者(使用者)の個人的な情報を表す個人情報など、提
供されるサービスの多様化に応じて多岐に渡る多量の情
報が必要になると考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車載機側で必
要な情報の抽出を行う前者の場合、路側機からの受信デ
ータから必要なデータを抽出するために、図7(a)に
示すように、上述のような多くの固有情報を車載機に記
憶させておかなければならないという問題や、路側機か
ら提供される情報の中には、不要な情報も大量に含まれ
ているため、路側機から車載機に向けた情報の伝送効率
が悪いという問題があった。
【0008】また、車両に格納された個別情報を路側機
に伝えることができないため、例えば、駐車場の入り口
において契約車か否かを判断してゲートを開閉する等、
路側機側で車両の識別等が必要となるサービスを提供す
ることができないという問題もあった。
【0009】一方、電子ナンバープレートを用いる後者
の場合は、車載機の持つ固有情報が路側機に送信される
ため、路側機側で判断を要するサービスにも対応でき、
しかも路側機からは必要な情報のみが提供されるため、
路側機から車載機に向けた情報の伝送効率を向上させる
ことができる。しかし、図7(b)に示すように、前者
の場合と同様、車載機には多くの固有情報を記憶させて
おく必要があり、しかも、路側機側がどの固有情報を必
要としているかは判らないため、通信開始時には、必ず
全ての固有情報を路側機に向けて送信しなければなら
ず、車載機から路側機に向けて伝送される情報量が多く
なってしまうという問題があった。
【0010】そして、いずれにしても、路車間通信で伝
送される情報量が多い場合、路側機の通信エリアの中を
移動する車両に対して限られた時間内でサービスの提供
を完結させるためには、情報の通信速度や処理速度を向
上させなければならず、路側機や車載機が高価なものと
なってしまうという問題があった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するために、
車載機と路側機とが無線通信を行うことにより各車両に
個別に対応したサービスの提供を行う情報処理システム
において、車載機が内蔵する情報量や、車載機,路側機
間で伝送される情報量を削減することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の発明である請求項1記載の情報処理システムにおい
て、車載機は、路側機との無線通信の開始時に、車載機
を搭載する車両の特定に必要な識別情報を送信する。一
方、車両の走行経路や駐車場所の近傍に設置されるアン
テナを介して車載機との無線通信を行う路側機は、識別
情報と各車両に固有な情報である固有情報とを対応づけ
た固有情報テーブルに従い、受信した識別情報の送信元
である車両の固有情報を取得し、この固有情報に適合し
たサービスを選択して、そのサービスの提供に必要な情
報のみを対象車両に提供する。
【0013】従って、本発明の情報処理システムによれ
ば、各車両は自車両に適合したサービスを受けることが
でき、路側機から車載機へはそのサービスの提供に必要
な情報のみ、また車載機から路側機へは識別情報のみが
送信される。しかも、車載機は識別情報のみを保持して
いればよいため、路車間通信で伝送される情報量、及び
車載機が記憶すべき情報量を必要最小限に抑えることが
できる。
【0014】また、本発明の情報処理システムによれ
ば、路車間通信では固有情報が伝送されないため、路車
間通信が傍受されたとしても固有情報が漏洩することが
なく、通信の安全性を向上させることができる。なお、
請求項2記載のように、識別情報には、一般に公開され
ている公開情報を用いることができる。この公開情報と
して、例えばナンバープレートに記載された自動車登録
番号を好適に用いることができる。
【0015】また、請求項3記載のように、識別情報に
は、一般には非公開の秘密情報が含まれていてもよい。
この秘密情報として、例えば使用者の個人情報や暗証番
号、車両の製造時に付与されるフレームナンバー等を用
いることができる。このように識別情報に秘密情報を含
ませた場合、識別情報を改竄して他の車両に成りすます
等の不正を防止することができ、車両の特定を必要とす
るサービスの信頼性を向上させることができる。
【0016】なお、秘密情報は、路車間通信の傍受によ
って外部に漏洩することがないよう暗号化されているこ
とが望ましい。また、秘密情報だけでなく、公開情報を
含む識別情報全体を暗号化してもよい。次に、請求項4
記載の車載機においては、車側通信部が、車両の走行経
路や駐停車場の近傍にアンテナが設置される路側機との
無線通信を行い、車側情報処理部が、車側通信部を介し
て送受信される情報を処理する。そして、車側情報処理
部は、当該車載機を搭載する車両の特定に必要な識別情
報を記憶する識別情報記憶手段を備えており、路側機と
の無線通信の開始時には、車側通信部を介して識別情報
記憶手段に記憶された識別情報の送信を行うようにされ
ている。
【0017】また、請求項5記載の路側機においては、
路側通信部が、車両の走行経路や駐停車場の近傍に設置
されるアンテナを介して車両に搭載された車載機との無
線通信を行い、路側情報処理部が、路側通信部を介して
送受信される情報を処理することにより、車両に対して
各種サービスの提供を行う。
【0018】特に、路側情報処理部では、車載機を搭載
する車両の特定に必要な識別情報と各車両に固有な固有
情報とを対応づけた固有情報テーブルが設けられてお
り、固有情報取得手段が、車載機との無線通信の開始時
に路側通信部を介して取得した識別情報に基づいて、そ
の識別情報の送信元である車両の固有情報を取得し、提
供サービス選択手段が、固有情報取得手段にて取得され
た固有情報に基づき、提供すべきサービスを選択する。
そして、路側情報処理部は、提供サービス選択手段にて
選択されたサービスの提供に必要な情報のみを、路側通
信部を介して車両に向けて送信する。
【0019】つまり、本発明の請求項4記載の車載機、
及び請求項5記載の路側機を用いれば、請求項1ないし
請求項3いずれか記載の情報処理システムを構成するこ
とができ、これと同様の効果を得ることができる。な
お、路側機は、請求項6記載のように、路側通信部と路
側情報処理部とが通信網を介して接続され、且つ路側情
報処理部が複数の路側通信部により共用されるように構
成してもよい。
【0020】即ち、固有情報テーブルは全ての路側機に
共通であるため、このような共用が可能となるのであ
り、しかも、路側情報処理部を共用する場合、路側通信
部毎に路側情報処理部を設ける場合と比較して、各路側
機全体で必要となる記憶容量を大幅に削減できるだけで
なく、固有情報テーブルを更新する際の手間も大幅に軽
減できる。
【0021】また、このように、路側通信部と路側情報
処理部とが通信網を介して接続されている場合、請求項
7記載のように、路側通信部は、該路側通信部の設置位
置を表す位置情報を、車載機からの識別情報に付加して
路側情報処理部に転送し、路側情報処理部の提供サービ
ス選択手段は、識別情報に基づいて取得される固有情報
と位置情報とに基づいて提供すべきサービスを選択する
ように構成してもよい。
【0022】つまり、アンテナ(路側通信部)の設置位
置によって提供するサービスが異なる場合があるため、
このような位置情報を用いることにより、提供すべき情
報やサービスを効率良く選択することができる。ところ
で、路側通信部と路側情報処理部とが通信網を介して接
続されている場合、路側通信部と路側情報処理部との通
信が増えるため、処理の応答性が低下する可能性があ
る。
【0023】そこで、情報やサービスの提供の要否を迅
速に判定する必要がある場合には、その判定のために必
要な情報を特殊情報とし、路側通信部は、請求項8記載
のように、受信した識別情報に前記固有情報の一部から
なる特殊情報が付加されている場合に、特殊情報に基づ
いて提供すべきサービスを選択し、その選択されたサー
ビスの提供に必要な情報を車両に向けて送信する即時サ
ービス提供手段を備えるように構成してもよい。
【0024】つまり、この場合、特殊情報は、情報処理
部に転送されることなく、路側通信部内でのみ処理され
るため、迅速なサービスの提供が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。図1は、実施形態の情報処理システムの
全体構成を表すブロック図である。図示の如く、本実施
形態の情報処理システムは、車両に搭載される車載機1
0と、車両の走行経路や駐車場所の近傍にアンテナが設
置される多数の路側通信機20と、各路側通信機20と
無線或いは有線の通信網を介して接続されるデータベー
スサーバ(DBS)30とからなる。なお、路側通信機
20及びDBS30が本発明における路側機に相当す
る。
【0026】このうち車載機10は、路側通信機20と
の無線通信を行う車側通信部としての通信部11と、通
信部11を介して送受信される情報を処理する車側情報
処理部としての情報処理部12と、路側通信機20との
無線通信を開始する際に、路側通信機20に向けて送信
する識別情報及び特殊情報が記憶された識別情報保持手
段としての情報保持部13と、通信部11と情報処理部
12及び情報保持部13との間で入出力される情報の暗
号化,復号を行う暗号処理部14と、情報処理部12で
の処理結果を、使用者が認識可能な状態で出力するため
の装置が接続されるインタフェース部15とを備えてい
る。なお、インタフェース部15には、例えばナビゲー
ション装置等、画面やスピーカといったヒューマンイン
タフェースを備えた装置が接続され、情報処理部12
は、路側通信機20から得た情報を、これら装置を介し
て利用者が認識できる形式にて提供するようにされてい
る。
【0027】ここで、図2に示す説明図は、情報保持部
13に記憶される識別情報の一例を示すものであり、こ
の識別情報は、32ビットのデータからなり、ナンバー
プレートに記載された自動車登録番号を表している。ま
た、特殊情報は7ビットのデータからなり、救急車や消
防車などの緊急車であるか否か、事業用車であるか否
か、身体障害者用の車両であるか否か、低公害車である
か否かを各1ビットずつで表し、車種(特大車/大型車
/中型車/普通車/軽自動車等)を3ビットで表してい
る。
【0028】次に、路側通信機20は、図1に示すよう
に、車両の走行経路や駐車場所の近傍に設置されたアン
テナを介して車載機10との無線通信を行う通信部21
と、通信網を介してDBS30との通信を行う通信部2
2と、両通信部21,22にて送受信される情報を処理
する情報処理部23と、両通信部21,22と情報処理
部23との間で入出力されるデータの暗号化,復号を行
う暗号処理部24とを備えており、本発明における路側
通信部に相当する。
【0029】また、DBS30は、通信網を介して路側
通信機20との通信を行う通信部31と、提供すべき各
種情報やサービスに関するデータが記憶されたデータベ
ース32と、識別情報と各車両に固有な固有情報とを対
応させた固有情報テーブルを記憶する変換情報記憶部3
3と、通信部31を介して送受信される情報を処理する
情報処理部34と、通信部31とデータベース32及び
情報処理部34との間で入出力されるデータの暗号化,
復号を行う暗号処理部35とを備えており、本発明にお
ける路側情報処理部に相当する。
【0030】ここで、固有情報テーブルに記憶される固
有情報としては、車両情報,登録情報,整備情報,個人
情報等がある。具体的には、車両情報は、製造時に付与
されるフレームナンバー,車名,型式,乗員数,車両重
量,車両総重量,原動機の型式,車両寸法(長さ、幅、
高さ),総排気量,燃料の種類などからなり、登録情報
は、ナンバープレートに記載される自動車登録番号,自
動車の大きさによる分類(大型/小型など),用途によ
る分類(自家用/業務用)などからなる。また、整備情
報は、前回の整備年月日,次回の整備(車検)年月日,
事故歴,修理歴,装着オプション,タイヤ交換歴,タイ
ヤの設定空気圧などからなり、個人情報は、車両の所有
者(運転者)の氏名,生年月日,住所,電話番号,血液
型、勤務先,治療歴などからなる。
【0031】なお、各路側通信機20は、アンテナを中
心とした半径数m〜数十mの大きさの通信エリアを有し
ており、路側通信機20が常時あるいは周期的に送信す
る問合信号に対して、車載機10が応答信号を返送する
ことで両者間の通信が行われるように設定されている。
【0032】また、暗号処理部14,24,35は、車
載機10と路側通信機20との間、及び路側通信機20
とDBS30との間で送受信されるデータのうち、外部
への漏洩を阻止する必要があるものは全て暗号化するよ
うに構成されている。次に、車載機10の情報処理部1
2が実行する処理の内容を、図3に示すフローチャート
に沿って説明する。
【0033】車載機10への電源投入により、本処理が
起動すると、まず、通信部11が路側通信機20からの
問合信号を受信したか否かを判断し(S110)、受信
していなければ、そのまま本処理を終了する。一方、問
合信号を受信していれば、情報保持部13に記憶されて
いる識別情報及び特殊情報を暗号処理部14にて暗号化
したものを応答信号とし、これを通信部11を介して送
信する(S120)。
【0034】その後、通信部11を介して路側通信機2
0から受信するデータに従って、路側通信機20により
提供されるサービスを特定し、その特定されたサービス
に対応する手順に従ってデータの送受信を行うサービス
対応処理を実行し(S130)、その処理が終了すると
S110に戻る。
【0035】次に、路側通信機20の情報処理部23が
実行する処理の内容を、図4に示すフローチャートに沿
って説明する。路側通信機20への電源投入により、本
処理が起動すると、まず、通信部21に問合信号を送信
させ(S210)、その後、所定の応答時間内に車載機
10から応答信号を通信部21が受信したか否かを判断
する(S220)。
【0036】そして、応答信号の受信がなければそのま
まS210に戻り、応答信号を受信するまで問合信号を
繰り返し送信する。一方、応答時間内に応答信号の受信
があれば、暗号処理部24にて復号された応答信号内の
識別情報と、当該路側通信機20の設置位置を表す位置
情報とを暗号処理部24にて暗号化したものを検索要求
として、通信部22を介してDBS30に送信する(S
230)。
【0037】続けて、DBS30を介することなく提供
可能な即時サービスがあるか否かを判断し(S24
0)、提供可能な即時サービスがある場合には、暗号処
理部24にて復号された応答信号内の特殊情報に基づい
て提供するサービスを特定し、その特定されたサービス
の提供に必要な情報を、通信部21を介して予め決めら
れた手順に従って送信する即時サービス提供手段として
の即時サービス対応処理を実行する(S250)。
【0038】先のS230にて提供可能な即時サービス
がないと判断されるか、或いはS240の即時サービス
対応処理が終了すると、先のS230にて送信した検索
要求に対する応答である検索応答を受信したか否かを判
断し(S260)、検索応答を受信していなければ同ス
テップを繰り返し実行することで待機する。
【0039】一方、検索応答を受信している場合には、
検索応答に添付されているサービス情報を、通信部21
を介して予め決められた手順に従って送信する一般サー
ビス対応処理を実行し(S270)、その処理が終了す
るとS210に戻る。次に、DBS30の情報処理部3
4が実行する処理の内容を、図5に示すフローチャート
に沿って説明する。
【0040】DBS30への電源投入により、本処理が
起動すると、まず、通信部31を介して路側通信機20
から検索要求を受信したか否かを判断し(S310)、
検索要求を受信していなければ同ステップを繰り返し実
行することで待機する。一方、検索要求を受信していれ
ば、暗号処理部35にて復号された検索要求内の識別情
報に基づいて、変換情報記憶部33に記憶された固有情
報テーブルを検索し、識別情報にて特定される車両につ
いての固有情報を取得する(S320)。
【0041】そして、この取得した固有情報と暗号処理
部35にて復号された検索要求内の位置情報とに基づい
て提供すべきサービスの選択を行い(S330)、選択
されたサービスの提供に必要なデータをデータベース3
2から読み出し、これを検索応答として、通信部31を
介して路側通信機20に送信し(S340)、S310
に戻る。
【0042】なお、本処理において、S320が本発明
における固有情報取得手段、S330が提供サービス選
択手段に相当する。このように構成された本実施形態の
情報処理システムでは、車載機10に対する各種サービ
スの提供は、図6(a)のシーケンス図に示す手順に従
って行われる。
【0043】即ち、まず、路側通信機20は、定期的に
問合信号を送信しており、この路側通信機20の通信エ
リアに車両が進入し、その車両に搭載された車載機10
が路側通信機20からの問合信号を受信すると、応答信
号(識別情報及び特殊情報)を路側通信機20に対して
返送する。
【0044】この応答信号を受信した路側通信機20
は、車載機10からの識別信号に路側通信機20の位置
情報を付加したものを検索要求としてDBS30に転送
すると共に、提供可能な即時サービスがある場合には、
車載機10からの特殊情報にに基づいて、この特殊情報
に適合した即時サービスを選択し、その即時サービスの
提供に必要な情報を車載機10に向けて送信する即時サ
ービス対応処理を実行する。
【0045】また、検索要求を受信したDBS30は、
路側通信機20からの識別情報に基づいて固有情報を取
得すると共に、この固有情報と路側通信機20からの位
置情報とに基づいて提供すべきサービスを選択し、その
選択したサービスの提供に必要な情報を検索応答とし
て、路側通信機20に返送する。
【0046】この検索応答を受信した路側通信機20
は、DBS30からのサービス情報を車載機10に向け
て送信する一般サービス対応処理を実行する。具体的に
は、例えば、路側通信機20を介して駐車場の空き状態
を通知するサービスを提供する場合、路側通信機20か
らの検索要求を受けたDBS30では、位置情報から情
報提供する駐車場を絞り込み、更に、サービスの対象と
なる車両が使用可能な駐車場であるか否か(車種や車高
による制限に抵触するか否か)を、固有情報の中の車両
情報(車両寸法)等に基づいて絞り込み、その絞り込ん
だ結果のみを、検索応答として路側通信機20に返送す
る。その結果、サービスの提供対象となった車両には、
その車両にて利用可能な情報のみが提供されることにな
る。
【0047】また、例えば、路側通信機20が、即時サ
ービスとして、ETCと連動し特定車両に対する割引課
金や割増課金を行うものである場合、応答信号内の特殊
情報を用いることにより割引対象や割増対象の車両を直
ちに特定することが可能となる。
【0048】なお、路側通信機20に、提供可能な即時
サービスがない場合、或いは応答信号にて特殊情報の送
信を行わない場合には、即時サービス対応処理が行われ
ないため、シーケンス図は、図6(b)に示すようなも
のとなる。また、路側通信機20が、即時サービスしか
行わないものである場合には、DBS30とのやり取り
(検索要求,検索応答)、及び一般サービス対応処理が
行われないため、シーケンス図は、図6(c)に示すよ
うなものとなる。
【0049】以上説明したように、本実施形態の情報処
理システムにおいては、車載機10は、路側通信機20
との通信の開始時に、識別情報及び特殊情報のみを送信
し、路側通信機20及びデータベース30側では、固有
情報テーブルを用いて識別情報から、サービスの提供対
象となる車両の固有情報を取得し、この固有情報と路側
通信機20の設置位置を表す位置情報とに基づいて、提
供すべきサービスを選択し、そのサービスの提供に必要
な情報のみを車載機10側に送信するようにされてい
る。
【0050】従って、本実施形態の情報処理システムに
よれば、各車両は自車両に適合したサービスを個別に受
けることができるだけでなく、路側通信機20から車載
機10へはそのサービスの提供に必要な情報のみ、また
車載機10から路側通信機20へは識別情報及び特殊情
報のみが送信され、しかも、車載機10には識別情報及
び特殊情報のみを保持していればよいため、路車間通信
で伝送される情報量、及び車載機10が記憶すべき情報
量を必要最小限に抑えることができる。
【0051】また、本実施形態の情報処理システムによ
れば、車載機10及び路側通信機20間の路車間通信や
路側通信機20及びDBS30間の通信では、固有情報
が伝送されないため、これら機器10,20,30間の
通信が傍受されたとしても固有情報が漏洩することがな
く、通信の安全性を向上させることができる。
【0052】更に、本実施形態の情報処理システムで
は、路側通信機20とDBS30とが通信網を介して接
続され、しかもDBS30が、複数の路側通信機20に
より共用されるように構成されている。従って、本実施
形態の情報処理システムによれば、路側通信機20毎に
データベースを設ける場合と比較して、システム全体で
必要となる記憶容量を大幅に削減できるだけでなく、固
有情報テーブルを更新する際の手間も大幅に軽減でき
る。
【0053】また更に、本実施形態の情報処理システム
では、車載機10は路側通信機20からの問合信号に対
する応答信号に特殊情報を含ませており、路側通信機2
0では、この特殊情報に従って、DBS30を介するこ
となく即時サービスの選択を行い、この選択された即時
サービスの提供に必要な情報を、車載機10に送信する
ようにされている。
【0054】従って、本実施形態の情報処理システムに
よれば、迅速な応答が要求されるサービスを提供するこ
とができ、様々な用途に適用することができる。なお、
本実施形態では、各機器10,20,30間で送受信さ
れるデータは、暗号処理部14,24,35によって全
て暗号化されているが、秘密にする必要のあるデータの
みを暗号化するように構成してもよい。
【0055】また、本実施形態では、識別情報としてナ
ンバープレートに表示され一般に公開されている車両登
録番号のみを用いているが、この識別情報に、例えば暗
証番号やフレームナンバー等、一般には非公開の秘密情
報を含ませてもよい。この場合、識別情報を改竄して他
の車両に成りすます等の不正を防止することができ、車
両の特定を必要とするサービスの信頼性を向上させるこ
とができる。
【0056】更に、本実施形態では、車載機10が送信
する応答信号に特殊情報を含ませているが、これを省略
し、応答信号には識別情報のみからなるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の情報処理システムの全体構成を表
すブロック図である。
【図2】 識別情報及び特殊情報の詳細を表す説明図で
ある。
【図3】 車載機の情報処理部が実行する処理の内容を
表すフローチャートである。
【図4】 路側通信機の情報処理部が実行する処理の内
容を表すフローチャートである。
【図5】 データベースサーバの情報処理部が実行する
処理の内容を表すフロチャートである。
【図6】 情報処理システムを構成する各機器間の動作
を表すシーケンス図である。
【図7】 従来の情報処理システムの問題点を表す説明
図である。
【符号の説明】
10…車載機 11,21,22,31…通信部 12,23,34…情報処理部 13…情報保持部 14,24,35…暗号処理部 15…インタフェ
ース部 20…路側通信機 30…データベースサーバ(D
BS) 32…データベース 33…変換情報記憶部
フロントページの続き Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 EE07 EE10 FF03 FF25 FF32 5K067 AA13 BB36 DD17 EE02 EE10 GG01 GG11 HH22 HH23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される車載機と、車両の走行
    経路や駐車場所の近傍に設置されるアンテナを介して前
    記車載機との無線通信を行うことにより各種サービスを
    提供する路側機とからなる情報処理システムであって、 前記車載機は、前記路側機との無線通信の開始時に、該
    車載機を搭載する車両の特定に必要な識別情報を送信
    し、 前記路側機は、前記識別情報と各車両に固有な情報であ
    る固有情報とを対応づけた固有情報テーブルに従って、
    受信した識別情報の送信元である車両の固有情報を取得
    し、該固有情報に適合したサービスを選択して、該サー
    ビスの提供に必要な情報のみを車両に向けて送信するこ
    とを特徴とする情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記識別情報には、一般に公開されてい
    る公開情報が少なくとも含まれていることを特徴とする
    請求項1記載の情報処理システム。
  3. 【請求項3】 前記識別情報には、一般には非公開の秘
    密情報が含まれていることを特徴とする請求項2記載の
    情報処理システム。
  4. 【請求項4】 車両に搭載され、車両の走行経路や駐停
    車場の近傍にアンテナが設置される路側機との無線通信
    を行う車側通信部と、 該車側通信部を介して送受信される情報を処理する車側
    情報処理部と、 を備えた車載機において、 前記車側情報処理部は、当該車載機を搭載する車両の特
    定に必要な識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備
    え、前記路側機との無線通信の開始時に、前記車側通信
    部を介して前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報
    の送信を行うことを特徴とする車載機。
  5. 【請求項5】 車両の走行経路や駐停車場の近傍に設置
    されるアンテナを介して車両に搭載された車載機との無
    線通信を行う路側通信部と、 該路側通信部を介して送受信される情報を処理する路側
    情報処理部と、 を備え、車両に対して各種サービスの提供を行う路側機
    において、 前記路側情報処理部は、 前記車載機を搭載する車両の特定に必要な識別情報と各
    車両に固有な固有情報とを対応づけた固有情報テーブル
    と、 前記車載機との無線通信の開始時に、前記路側通信部を
    介して取得した識別情報に基づいて、該識別情報の送信
    元である車両の固有情報を取得する固有情報取得手段
    と、 該固有情報取得手段にて取得された固有情報に基づき、
    提供すべきサービスを選択する提供サービス選択手段
    と、 を備え、該提供サービス選択手段にて選択されたサービ
    スの提供に必要な情報のみを、前記路側通信部を介して
    車両に向けて送信することを特徴とする路側機。
  6. 【請求項6】 前記路側通信部と前記路側情報処理部と
    が通信網を介して接続され、且つ前記路側情報処理部は
    複数の路側通信部により共用されていることを特徴とす
    る請求項5記載の路側機。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の路側機において、 前記路側通信部は、該路側通信部の設置位置を表す位置
    情報を、車載機から受信した識別情報に付加して前記路
    側情報処理部に転送し、 前記路側情報処理部の提供サービス選択手段は、前記識
    別情報に基づいて取得される固有情報と前記位置情報と
    に基づいて提供すべきサービスを選択することを特徴と
    する路側機。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の路側機において、 前記路側通信部は、受信した識別情報に前記固有情報の
    一部からなる特殊情報が付加されている場合に、前記特
    殊情報に基づいて提供すべきサービスを選択し、該サー
    ビスの提供に必要な情報を車両に向けて送信する即時サ
    ービス提供手段を備えることを特徴とする路側機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004258970A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Denso Corp 車載用電子ナンバープレート
JP2005267063A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Bank Of Tokyo-Mitsubishi Ltd 外国為替取引支援装置及びプログラム
JP2006295628A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Mitsubishi Electric Corp 地上局装置および移動体通信システム
JP2008228051A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Toyota Infotechnology Center Co Ltd 暗号通信システム、暗号通信方法、暗号通信プログラム、車載端末およびサーバ

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