JP7116170B2 - 端末装置、後方サーバ、車載トランスポンダ、判定システム、判定方法、及びプログラム - Google Patents

端末装置、後方サーバ、車載トランスポンダ、判定システム、判定方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、端末装置、後方サーバ、車載トランスポンダ、判定システム、判定方法、及びプログラムに関する。
近年、車両を利用する利用者が、携帯電話等の端末装置を利用して車両に関する処理や情報入手をする技術が開発されている。例えば、特許文献1には、車両の利用者が所有する携帯電話と、高速道路等の有料道路に設けられた専用のゲートを介して携帯電話会社のシステムに接続されたサーバとが通信し、有料道路の利用料金を携帯電話会社経由で利用者から徴取する技術が開示されている。
特開2003-187281号公報
特許文献1に開示された技術は、利用料金に関する通信を行っているが、車両の走行状態に関する通信を行っていない。このため、例えば、車両が車線を逆走していても、特許文献1に開示された技術は、車両の逆走を判定することはできない。
本発明は、車両の逆走を判定可能とする端末装置、後方サーバ、車載トランスポンダ、判定システム、判定方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
第1の態様は、車両(2)が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部(107)が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を取得する候補取得部(206)と、前記逆走候補情報にもとづき前記車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバ(3)に、前記逆走候補情報を通知する候補通知部(207)と、を備える端末装置(20、20’)である。
本態様によれば、端末装置は、逆走候補情報を、車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバに通知している。このため、端末装置は、後方サーバが車両の逆走を判定することを可能とする。
また、第2の態様は、前記候補取得部は、前記車両の車載トランスポンダ(10、10’)から、前記逆走候補情報を取得する第1の態様の端末装置である。
本態様によれば、端末装置は、車載トランスポンダから逆走候補情報を取得している。このため、端末装置は、有効な逆走候補情報を取得しやすい。
また、第3の態様は、前記後方サーバから逆走していることを示す逆走判定を受信する判定受信部(208)と、前記逆走判定を受信した場合、アラームを出力するアラーム部(209)と、をさらに備える第1又は第2の態様の端末装置である。
本態様によれば、端末装置が、逆走時にアラームを出力することができる。このため、端末装置から利用者へ注意を促すことができる。
また、第4の態様は、車両が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、端末装置から、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を受信する候補受信部(305)と、前記逆走候補情報にもとづき前記車両が逆走しているか否かを判定する逆走判定部(306)と、前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知する判定通知部(307)と、を備える後方サーバである。
本態様によれば、後方サーバは、逆走候補情報にもとづき車両が逆走しているか否かを判定している。このため、逆走しているか否かを判定するためのアプリケーションが更新されても、後方サーバのアプリケーションを更新するだけでよいので、アプリケーションの更新作業を軽減することができる。
また、第5の態様は、前記逆走判定部は、前記位置情報と前記走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に、前記車両が逆走していると判定する第4の態様の後方サーバである。
本態様によれば、後方サーバが、逆走候補情報の位置情報及び走行方向情報を判定している。このため、位置情報及び走行方向情報を判定するための範囲が更新されても、後方サーバのアプリケーションを更新するだけでよいので、アプリケーションの更新作業を軽減することができる。
また、第6の態様は、車両が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部と、前記候補判定部が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報にもとづき前記車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバに前記逆走候補情報を通知する端末装置に、前記逆走候補情報を転送する候補転送部(108)と、を備える車載トランスポンダである。
本態様によれば、車載トランスポンダは、逆走候補情報を判定し、後方サーバに逆走候補情報を通知する端末装置に逆走候補情報を転送している。このため、車載トランスポンダは、車両の逆走を判定可能とする。
また、第7の態様は、車両が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部と、前記候補判定部が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を通知する候補通知部と、前記逆走候補情報にもとづき前記車両が逆走しているか否かを判定する逆走判定部と、前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知する判定通知部と、を備える判定システムである。
本態様によれば、判定システムは、逆走候補情報にもとづき車両が逆走しているか否かを判定している。このため、判定システムは、車両の逆走を判定可能とする。
また、第8の態様は、車両が逆走している可能性があるか否かを判定するステップと、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を通知するステップと、前記逆走候補情報にもとづき前記車両が逆走しているか否かを判定するステップと、前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知するステップと、を含む判定方法である。
本態様によれば、判定方法は、逆走候補情報にもとづき車両が逆走しているか否かを判定している。このため、判定方法は、車両の逆走を判定可能とする。
また、第9の態様は、端末装置のコンピュータに、車両が逆走している可能性があると判定された場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を取得するステップと、前記逆走候補情報にもとづき前記車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバに、前記逆走候補情報を通知するステップと、を実施させるプログラムである。
本態様によれば、プログラムは、端末装置に、逆走候補情報を、車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバに通知させることができる。このため、プログラムは、車両の逆走を判定可能とする。
上述の一態様によれば、車両の逆走が判定可能となる。
第1の実施形態に係る判定システムの全体構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る判定システムの機能構成を説明するブロック図である。 第1の実施形態に係る判定方法のフローチャートである。 第1の実施形態に係る逆走候補情報の例を示す表である。 第1の実施形態に係る逆走判定テーブルの例を示す表である。 第1の実施形態に係る判定結果情報の例を示す表である。 第2の実施形態に係る判定システムの機能構成を説明するブロック図である。 第2の実施形態に係る判定方法のフローチャートである。 各実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の例を示す図である。
以下、本発明に係る各実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において同一または相当する構成には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(判定システムの全体構成)
図1を用いて第1の実施形態に係る判定システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、判定システム1は、車両2に搭載された車載トランスポンダ10と、車両2を利用する利用者Uが所有する端末装置20と、サービスシステム管理サーバ(後方サーバ)3と、を備える。
第1の実施形態の判定システム1は、支払アカウント管理サーバ4をさらに備えてもよい。
第1の実施形態では、「利用者Uが車両2を利用する」という表現が、「利用者Uが車両2に乗車して運転する」ことを意味する場合について説明するが、「利用者Uが車両2を利用する」という表現は、「利用者Uが自動車配車アプリケーションシステムに係る車両2の自動車配車アプリケーションシステムのサービスの提供を受ける」こと、「利用者Uがレンタカーである車両2のレンタカーサービスの提供を受ける」こと、及び「利用者Uが自動運転車である車両2の自動運転サービスの提供を受ける」こと等、利用者Uが車両2を利用するその他の状況の全てを意味する。また、第1の実施形態では、「利用者U」という表現が人間を意味する場合について説明するが、「利用者U」は「人間」以外の、例えば、「自動運転装置」等を意味してもよい。
サービスシステム管理サーバ3は、車両2を利用する利用者Uに特定のサービスを提供するサービスシステムを管理する管理サーバである。また、支払アカウント管理サーバ4は、サービスシステム管理サーバ3に接続されており、利用者Uの支払アカウントを管理する管理サーバである。なお、説明の簡易化の為に、図1では、サービスシステム管理サーバ3が1台だけ示されているが、異なるサービスを提供する異なるサービスシステムのサービスシステム管理サーバ3が複数設けられていてもよい。
第1の実施形態では、車両2に搭載された車載トランスポンダ10は、GNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)の複数の衛星5からの電波を受信し、車両2の位置を算出して決定するように構成されていてよい。車載トランスポンダ10は、車両2と一体型であり、取り外し及び載せ替えができないように構成されている。
例えば、車載トランスポンダ10は、車両2から物理的に取り外すことができないようにケンジントンワイヤ等の固定具で固定されていてもよい。
例えば、車載トランスポンダ10は、搭載した車両を特定するためのタンパー機能等によるソフトウェア的固定機能を有していてもよい。
例えば、車載トランスポンダ10は、RFID(Radio Frequency Identification)を利用して認証され、RFID技術のタンパー機能等によって車両2から取り外したことをソフトウェア的に検知できるように構成されていてよい。
例えば、車載トランスポンダ10は、セキュリティ機能により、識別IDの複製、変更等や車両データの複製、変更等を防止できるように構成されていてよい。
端末装置20は、例えば、車両2の利用者Uが所有するスマートフォン、携帯電話、PDA端末及びその他の通信可能なモバイル電子機器等のインテリジェント端末であり、アプリケーションをインストールして起動できるようにプログラムの実行、記憶、及び演算が可能であってよい。第1の実施形態では、端末装置20がスマートフォンである場合について説明する。端末装置20は、ライト、画像、及びマーク等の表示、音声認識、サウンド機能等によるユーザインタフェースを備えていてよい。端末装置20は、車両2に搭載された車載トランスポンダ10と通信できるように構成されている。また、端末装置20は、例えば、3G回線網、4G回線網、及びLTE回線網等の通信網Nを介してサービスシステム管理サーバ3と通信できるように構成されている。
第1の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3が、高速道路の通行料金の支払い等の高速道路のサービスを提供する高速道路のサービスシステムを管理するETC(登録商標)のシステム統合サーバである場合について説明する。しかしながら、サービスシステム管理サーバ3は、高速道路以外のサービスシステムを管理するサービスシステム管理サーバであってよい。例えば、サービスシステム管理サーバ3は、駐車場のシステム統合サーバ、ERP(Electronic Road Pricing、「電子式道路課金」とも言う。)のシステム統合サーバ、自動車配車アプリケーションシステムのシステム統合サーバ、及び自動運転車のシステム統合サーバ等であってよい。
サービスシステム管理サーバ3は、車両2の利用者Uが所有する端末装置20と通信を行い、端末装置20から、所定のサービスについて利用者Uが利用する車両2に係る料金と、端末装置20に予め記憶されている支払アカウントIDとを関連付けた課金情報を受信するように構成されている。第1の実施形態では、所定のサービスが高速道路のサービスであり、利用者Uが利用する車両2に係る料金が高速道路の通行料金である場合について説明するが、利用するサービスに応じて、例えば、駐車場の利用料金、ERPの課金料金、自動車配車アプリケーションシステムの利用料金、及び自動運転車利用料金等であってよい。サービスシステム管理サーバ3は、受信した課金情報を支払アカウント管理サーバ4に送信するように構成されている。
支払アカウント管理サーバ4は、サービスシステム管理サーバ3から利用者Uの課金情報を受信すると、利用者Uが契約している銀行及びクレジットカード会社等の金融機関のシステム(図示せず)に課金情報を送信するように構成されている。これにより、金融機関のシステム側で、所定のサービスについて利用者Uが利用する車両2に係る料金の支払処理が行われる。支払アカウント管理サーバ4は、金融機関のシステムに課金情報を送信した後、利用者Uが利用する車両2に係る料金の利用明細書を通知するように構成されている。
(判定システムの機能構成)
図2を用いて、判定システム1が備える車載トランスポンダ10、端末装置20、及びサービスシステム管理サーバ3の各機能構成を説明する。
(車載トランスポンダの機能構成)
車載トランスポンダ10は、候補判定部107と、候補転送部108と、を備える。
車載トランスポンダ10は、識別ID記憶部101と、識別ID送信処理部102と、料金決定用情報記憶部103と、料金決定用情報送信処理部104と、車両情報管理部105と、地図情報記憶部106と、電波受信インタフェース110と、通信インタフェース120と、をさらに備えてもよい。
識別ID記憶部101は、車両2に搭載された車載トランスポンダ10を一意に識別可能な識別IDを記憶するように構成されている。例えば、識別IDは、車載トランスポンダ10に対し、当該車載トランスポンダ10を搭載する車両2の製造番号と1対1に関連付けて一意に付与される数字、英字、及び記号等の少なくともいずれかを含む固有の文字列であってよい。これにより、車載トランスポンダ10の識別IDから、当該車載トランスポンダ10が搭載されている車両2を識別することが可能である。なお、車載トランスポンダ10と車両2の製造番号との関連付けを示す情報は、車載トランスポンダ10の製造会社等の特定の機関が保持していてよい。
識別ID送信処理部102は、識別ID記憶部101に記憶されている識別IDを取得し、通信インタフェース120を介して車両2の利用者Uの所有する端末装置20に送信する送信処理を行うように構成されている。
料金決定用情報記憶部103は、車両2に係る料金を決定するための料金決定用情報を記憶するように構成されている。第1の実施形態では、料金決定用情報が、利用者Uが利用中の車両2の走行経路、走行距離、車種、ナンバープレート情報、車両情報等を含む場合について説明するが、料金決定用情報は、車両2に係る料金を決定するためのその他の情報であってよい。車両2の走行経路及び走行距離は、後述する車両情報管理部105によって決定され、例えば、定期的に料金決定用情報記憶部103に記憶されてよい。また、車両2の車種、ナンバープレート情報、及び車両情報は、例えば、車載トランスポンダ10が車両2に搭載される前に予め料金決定用情報記憶部103に記憶されていてよい。 ここで車両情報とは、車両2の重量、サイズ、料金クラス等を特定するための車両データであって、例えば、車検情報である。
料金決定用情報送信処理部104は、料金決定用情報記憶部103に記憶されている料金決定用情報を取得し、端末装置20及び車載トランスポンダ10が連携している間に、取得した料金決定用情報を、通信インタフェース120を介して車両2の利用者Uの所有する端末装置20に送信する送信処理を行うように構成されている。具体的には、第1の実施形態では、料金決定用情報送信処理部104は、通信インタフェース120を介して端末装置20の識別ID受付部201から車載トランスポンダ10を受け付けた旨の受付通知信号を受信すると、車載トランスポンダ10及び端末装置20の連携が開始され、料金決定用情報の取得と端末装置20への送信を行うように構成されている。以後、車載トランスポンダ10及び端末装置20の接続が切断されるまで、料金決定用情報送信処理部104による料金決定用情報の取得と端末装置20への送信が定期的に行われてよい。なお、料金決定用情報送信処理部104による料金決定用情報の取得と端末装置20への送信とが不定期に行われてもよい。
車両情報管理部105は、車両2の車両情報を管理するように構成されている。
車両情報管理部105は、現在の車両2の位置を示す情報(位置情報)を取得する。
例えば、車両情報管理部105は、電波受信インタフェース110を介して受信したGNSS衛星5からの電波の情報に基づいて現在の車両2の位置情報を定期的に算出してもよい。
車両情報管理部105は、車両2の走行方向を示す情報(走行方向情報)を取得する。
例えば、車両情報管理部105は、取得した車両2の位置情報を順次取得し、車両2の位置情報の経時的な変化から、現在の車両2の走行方向情報を取得する。
車両情報管理部105は、算出した車両2の位置情報の変化量から、現在の車両2の走行経路及び走行速度を決定してよい。
車両情報管理部105は、決定した車両2の走行経路及び走行速度を料金決定用情報として料金決定用情報記憶部103に記憶してよい。
電波受信インタフェース110は、GNSS衛星5からの電波を受信できるように構成されている。
通信インタフェース120は、車載トランスポンダ10及び端末装置20の間の通信を可能とするインタフェースである。第1の実施形態では、通信インタフェース120は、例えば、車載トランスポンダ10及び端末装置20の間でブルートゥース(登録商標)の規格に準拠した無線通信が行われるように構成されている場合について説明するが、赤外線通信、WiFi通信等、その他の規格での無線通信が行われるように構成されていてもよい。また、通信インタフェース120は、例えば、車載トランスポンダ10及び端末装置20の間で有線通信が行われるように構成されていてもよい。
地図情報記憶部106は、各車線と、各車線の走行すべき方向と、を識別可能な地図情報を記憶している。第1の実施形態では、各高速道路の各車線と、各車線の走行すべき方向と、を識別可能な地図情報を記憶している。
候補判定部107は、車両2が逆走している可能性があるか否かを判定する。
例えば、まず、候補判定部107は、地図情報を参照し、車両情報管理部105が取得する車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とから、車両2が走行している車線を識別する。続いて、候補判定部107は、地図情報を参照し、識別された車線の走行すべき方向を特定する。続いて、候補判定部107は、車両2の走行方向情報が、走行すべき方向に対し、逆となっている否かを判定することによって、車両2が逆走している可能性があるか否かを判定する。
候補転送部108は、候補判定部107が、車両2が逆走している可能性があると判定した場合に、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を端末装置20に転送する。
第1の実施形態では、車両2が逆走している可能性があると候補判定部107が判定した場合に、候補転送部108は、逆走候補情報を端末装置20に転送する。
(端末装置の機能構成)
端末装置20は、候補取得部206と、候補通知部207と、を備える。
端末装置20は、サービスシステム管理サーバ3に、逆走候補情報を通知する。
端末装置20は、識別ID受付部201と、料金決定用情報取得部202と、料金決定部203と、課金情報送信処理部204と、設定情報記憶部205と、判定受信部208と、アラーム部209と、第1の通信インタフェース210と、第2の通信インタフェース220と、をさらに備えてもよい。
第1の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3と協働するアプリケーションがスマートフォンである端末装置20にインストールされ、このアプリケーションが、識別ID受付部201、料金決定用情報取得部202、料金決定部203、課金情報送信処理部204、候補取得部206、候補通知部207、判定受信部208、及びアラーム部209として機能してよい。なお、識別ID受付部201、料金決定用情報取得部202、料金決定部203、課金情報送信処理部204、候補取得部206、候補通知部207、判定受信部208、及びアラーム部209は、アプリケーションとして導入されずに最初から端末装置20が備えていてもよい。
第1の実施形態では、端末装置20にインストールされるアプリケーションが、高速道路のサービスを提供するアプリケーションである場合について説明するが、端末装置20にインストールされるアプリケーションは、利用者Uが利用する特定のサービスに応じたその他のアプリケーションであってよい。利用者Uがスマートフォンである端末装置20を操作し、端末装置20にアプリケーションの起動命令を入力することにより、アプリケーションが起動する。同様に、利用者Uが端末装置20サービス開始命令を入力することによりアプリケーションのサービスが開始し、サービス終了命令を入力することによりアプリケーションのサービスが終了する。
識別ID受付部201は、利用者Uが利用の対象とする車両2に搭載された車載トランスポンダ10から送信され、第1の通信インタフェース210を介して受信した識別IDを受け付けるように構成されている。識別ID受付部201が識別IDを受け付けることにより、利用者Uが利用する車両2に搭載された車載トランスポンダ10が識別され、従って、車載トランスポンダ10と1対1に関連付けられた車両2が識別される。識別ID受付部201は、利用者Uが利用する車両2に搭載された車載トランスポンダ10の識別IDを受け付けた旨の受付通知信号を第1の通信インタフェース210を介して車載トランスポンダ10に送信するように構成されている。
料金決定用情報取得部202は、端末装置20及び車載トランスポンダ10が連携している間に、車両2に係る料金を決定するための料金決定用情報を取得するように構成されている。第1の実施形態では、料金決定用情報取得部202は、車両2に搭載された車載トランスポンダ10から送信された料金決定用情報を、第1の通信インタフェース210を介して受信することにより、料金決定用情報を取得してよい。料金決定用情報取得部202は、取得した料金決定用情報を料金決定部203に入力するように構成されている。第1の実施形態では、料金決定用情報取得部202が車載トランスポンダ10の料金決定用情報送信処理部104から定期的に送信される料金決定用情報を、料金決定用情報取得部202が定期的に取得する場合について説明するが、料金決定用情報取得部202による料金決定用情報の取得が不定期に行われてもよい。
料金決定部203は、料金決定用情報取得部202が取得した料金決定用情報に基づいて車両2の料金を決定するように構成されている。第1の実施形態では、利用者Uから端末装置20にアプリケーションのサービス終了命令が入力されたタイミングで、料金決定部203が料金決定用情報に基づいて車両2の料金を決定する場合について説明するが、料金決定部203がその他のタイミングで車両2の料金を決定してもよい。例えば、料金決定用情報取得部202が料金決定用情報を定期的に取得して、料金決定用情報を料金決定部203に入力するタイミングで、料金決定部203が定期的に車両2の料金を決定してもよい。料金決定部203は、決定した料金の情報を課金情報送信処理部204に入力するように構成されている。
課金情報送信処理部204は、料金決定部203から決定された料金の情報が入力されると、設定情報記憶部205に予め記憶されている利用者Uの支払アカウントIDを取得し、料金の情報と支払アカウントIDとを関連付けて課金情報としてサービスシステム管理サーバ3に送信するように構成されている。
設定情報記憶部205は、端末装置20を保持する利用者Uの支払アカウントIDが記憶されるように構成されている。第1の実施形態では、例えば、端末装置20にアプリケーションをインストールする際に、利用者Uが自分の支払アカウントIDを端末装置20に入力することで設定情報記憶部205に利用者Uの支払アカウントIDが記憶されてよい。
第1の通信インタフェース210は、車載トランスポンダ10及び端末装置20の間の通信を可能とするインタフェースである。第1の通信インタフェース210は、上述した車載トランスポンダ10の通信インタフェース120と同じ規格に準拠した通信が行われるように構成されている。第1の実施形態では、例えば、車載トランスポンダ10及び端末装置20の間でブルートゥース(登録商標)の規格に準拠した無線通信が行われるように構成されているが、通信インタフェース120にと同様に赤外線通信、WiFi通信等、その他の規格での無線通信が行われるように構成されていてもよい。また、第1の通信インタフェース210は、例えば、車載トランスポンダ10及び端末装置20の間で有線通信が行われるように構成されていてもよい。
第2の通信インタフェース220は、端末装置20及びサービスシステム管理サーバ3の間の通信を可能とするインタフェースである。第1の実施形態では、第2の通信インタフェース220は、例えば、3G回線網、4G回線網、及びLTE回線網等の通信網Nに接続され、通信網Nを介してサービスシステム管理サーバ3と通信できるように構成されている。
候補取得部206は、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を取得する。
第1の実施形態では、候補取得部206は、車載トランスポンダ10から逆走候補情報を取得する。
候補通知部207は、車両2が逆走している可能性がある場合、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報をサービスシステム管理サーバ3に通知する。
例えば、候補通知部207は、候補判定部107が、車両2が逆走している可能性があると判定した場合に、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報をサービスシステム管理サーバ3に通知する。
第1の実施形態では、車載トランスポンダ10から逆走候補情報を候補取得部206が取得した場合に、逆走候補情報をサービスシステム管理サーバ3に通知する。
判定受信部208は、サービスシステム管理サーバ3から逆走していることを示す逆走判定を受信する。
第1の実施形態では、判定受信部208は、サービスシステム管理サーバ3から逆走判定を含む判定結果情報を受信する。
アラーム部209は、逆走判定を受信した場合、アラームを出力する。
第1の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3から逆走判定を判定受信部208が受信した場合に、アラームを出力する。
アラーム部209は、端末装置20のユーザインタフェースにより、アラームを出力する。例えば、ユーザインタフェースは、アラームの出力として、音声、表示、発光、振動等を発生させる。
(後方サーバの機能構成)
サービスシステム管理サーバ3は、候補受信部305と、逆走判定部306と、判定通知部307と、を備える。
サービスシステム管理サーバ3は、車両2の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報にもとづき、車両2が逆走しているか否かを判定する。
候補受信部305は、車両2が逆走している可能性がある場合、端末装置20から車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を受信する。
例えば、候補受信部305は、候補判定部107が、車両2が逆走している可能性があると判定した場合に、端末装置20から車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を受信する。
第1の実施形態では、候補受信部305は、候補通知部207から逆走候補情報を受信する。
逆走判定部306は、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定する。
第1の実施形態では、逆走判定部306は、候補受信部305が受信した車両2の逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定する。
逆走判定部306は、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とが、あらかじめ規定された範囲内である場合に、車両2が逆走していると判定する。
車両2の位置情報に関するあらかじめ規定された範囲は、例えば、インターチェンジ周辺領域やパーキングエリア周辺領域等、逆走が発生しやすい領域が規定される。
車両2の走行方向情報に関するあらかじめ規定された範囲は、例えば、車両2の位置情報に関連する車線の走行すべき方向に対する反対の方向を中心する範囲が規定される。
判定通知部307は、車両2が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知する。
第1の実施形態では、逆走判定部306が判定した場合に、判定通知部307は、逆走判定を含む判定結果情報を判定受信部208に通知する。
(判定方法)
図3を用いて、判定システム1を用いた判定方法を説明する。
まず、車両2の位置情報と、車両2の走行方向情報と、を取得する(ステップST01)。
第1の実施形態では、車載トランスポンダ10(の車両情報管理部105)が、車両2の位置情報と、車両2の走行方向情報と、を取得する。
ステップST01の実施に続いて、車両2が逆走している可能性があるか否かを判定する(ステップST02)。
第1の実施形態では、車載トランスポンダ10(の候補判定部107)が、車両2が逆走している可能性があるか否かを判定する。
車両2が逆走している可能性がないと判定した場合(ステップST02:NO)に、再びステップST01を実施する。
車両2が逆走している可能性があると判定した場合(ステップST02:YES)に、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を通知する(ステップST03)。
第1の実施形態では、端末装置20(の候補通知部207)が、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を、サービスシステム管理サーバ3(の候補受信部305)に通知する。
図4には、送信する逆走候補情報の例を示す。
ステップST03の実施に続いて、逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定する(ステップST04)。
第1の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3(の逆走判定部306)が、逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定する。
図5には、逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定するための逆走判定テーブルの例を示す。
逆走判定部306は、位置情報と走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に、車両2が逆走していると判定する。逆走判定部306は、逆走判定テーブルに規定された複数の範囲(No.1、No.2、No.3、・・・)の中から、逆走候補情報に関連する範囲を検索し、検索された範囲をあらかじめ規定された範囲として、逆走しているか否かを判定する。
例えば、ステップST04において、まず逆走判定部306は、逆走判定テーブルに規定された複数の範囲(No.1、No.2、No.3、・・・)の中から、逆走候補情報の位置情報の緯度及び経度が含まれる範囲を検索する。続いて、逆走判定部306は、検索された範囲に規定されている「走行方向の逆走判定」の範囲と、「走行方向の注意判定」の範囲と、「通知なし判定」の範囲と、のうち、逆走候補情報の走行方向情報がいずれの範囲に属するか判定する。続いて、逆走判定部306は、逆走候補情報の走行方向情報が「走行方向の逆走判定」の範囲内にあれば、逆走していると判定する。逆走判定部306は、逆走候補情報の走行方向情報が「走行方向の注意判定」の範囲内にあれば、注意と判定してもよい。
ステップST04の実施に続いて、車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知する(ステップST05)。
第1の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3(の判定通知部307)が、車両が逆走していると判定した場合に、逆走判定を含む判定結果情報を端末装置20(の判定受信部208)に通知する。
逆走判定部306が注意と判定した場合、注意判定を端末装置20(の判定受信部208)に通知してもよい。端末装置20は、注意判定を受信し、アラームを出力してもよい。その際、端末装置20は、逆走判定を受信した場合とは異なる音声、表示、発光、振動等によりアラームを出力してもよい。
図6には、判定通知部307が送信する判定結果情報の例を示す。
(作用、効果)
以上のとおり、第1の実施形態では、判定システム1は、車両2の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定している。このため、車両2の逆走を判定可能とする。
車両が高速道路に流入する際、ドライバーが走行方向を誤っていることに気付かずに逆走してしまい重大交通事故を引き起こすケースがある。
これを防止するため、路側の設備としてカメラやセンサーを用いた逆走車両の検知システムが考えられるが、全ての高速道路の流入地点にこういったシステムを導入するには、高速道路運用側の投資コストが増大する。
第1の実施形態のように、車両へ搭載するシステムにて、こういった逆走を検知することができると、高速道路運用側のコストインパクトがなく、重大交通事故の低減を図ることができる。
すなわち、判定システム1は、例えば、道路側にセンサーやカメラを用いなくとも、車両2が逆走していることを判定できる。
第1の実施形態では、端末装置20は、逆走候補情報を、車両2が逆走しているか否かを判定する後方サーバに通知している。このため、端末装置20は、車両2の逆走を判定可能とする。
第1の実施形態では、端末装置20は、車載トランスポンダ10から逆走候補情報を取得している。車載トランスポンダ10は、端末装置20に比べて、車両2の位置情報と走行方向情報とを精度よく取得することに特化している。このため、端末装置20は、有効な逆走候補情報を取得しやすい。
第1の実施形態では、端末装置20は、逆走時にアラームを出力することができる。このため、端末装置20から利用者Uへ注意を促すことができる。
加えて、端末装置20がアラーム部209を備えることで、端末装置20のアプリケーションの更新によって、利用者Uが確認しやすいユーザインタフェースにアラームを更新できる。一般に車載トランスポンダ10に比べて、端末装置20の方が、アプリケーションを更新しやすい。このため、利用者Uが確認しやすいユーザインタフェースにアラームを更新する際の作業が軽減される。
第1の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3は、逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定している。このため、逆走しているか否かを判定するためのアプリケーションが更新されても、サービスシステム管理サーバ3のアプリケーションを更新するだけでよいので、アプリケーションの更新作業を軽減することができる。
第1の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3は、逆走候補情報の位置情報及び走行方向情報を判定している。このため、位置情報及び走行方向情報を判定するための範囲が更新されても、サービスシステム管理サーバ3のアプリケーションを更新するだけでよいので、アプリケーションの更新作業を軽減することができる。
第1の実施形態では、車載トランスポンダ10は、逆走候補情報を判定し、サービスシステム管理サーバ3に逆走候補情報を通知する端末装置20に逆走候補情報を転送している。このため、車載トランスポンダ10は、車両2の逆走を判定可能とする。
<第2の実施形態>
以下、第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態では、車載トランスポンダが判定受信部208と、アラーム部209とを備える点が、第1の実施形態と異なっている。
なお、第2の実施形態に係る判定システム1’が備える各構成要素は、特に言及する場合を除き、第1の実施形態に係る判定システム1が備える各構成要素と同様に構成され、同様に機能するので、重複する説明については省略する。
(判定システムの全体構成)
図7を用いて第2の実施形態に係る判定システム1’の構成について説明する。
図7に示すように、判定システム1’は、車載トランスポンダ10’と、端末装置20’と、及びサービスシステム管理サーバ3と、を備える。
判定システム1’は、支払アカウント管理サーバ4をさらに備えてもよい。
(各機能構成)
車載トランスポンダ10’は、候補判定部107と、候補転送部108と、判定受信部208と、を備える。
車載トランスポンダ10’は、識別ID記憶部101と、識別ID送信処理部102と、料金決定用情報記憶部103と、料金決定用情報送信処理部104と、車両情報管理部105と、地図情報記憶部106と、アラーム部209と、電波受信インタフェース110と、通信インタフェース120と、をさらに備えてもよい。
端末装置20’は、候補通知部207を備える。
端末装置20’は、識別ID受付部201と、料金決定用情報取得部202と、料金決定部203と、課金情報送信処理部204と、設定情報記憶部205と、候補取得部206と、第1の通信インタフェース210と、第2の通信インタフェース220と、をさらに備えてもよい。
(判定方法)
図8を用いて、判定システム1’を用いた判定方法を説明する。
なお、第2の実施形態に係る判定システム1’を用いた判定方法の各ステップは、特に言及する場合を除き、第1の実施形態に係る判定システム1を用いた判定方法と同様に実施されるので、重複する説明については省略する。
まず、車両2の位置情報と、車両2の走行方向情報と、を取得する(ステップST11)。
第2の実施形態では、車載トランスポンダ10’(の車両情報管理部105)が、車両2の位置情報と、車両2の走行方向情報と、を取得する。
ステップST11の実施に続いて、車両2が逆走している可能性があるか否かを判定する(ステップST12)。
第2の実施形態では、車載トランスポンダ10’(の候補判定部107)が、車両2が逆走している可能性があるか否かを判定する。
車両2が逆走している可能性がないと判定した場合(ステップST12:NO)に、再びステップST11を実施する。
車両2が逆走している可能性があると判定した場合(ステップST12:YES)に、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を通知する(ステップST13)。
第2の実施形態では、端末装置20’(の候補通知部207)が、車両2の位置情報と車両2の走行方向情報とを含む逆走候補情報を、サービスシステム管理サーバ3(の候補受信部305)に通知する。
図4には、送信する逆走候補情報の例を示す。
ステップST13の実施に続いて、逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定する(ステップST14)。
第2の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3(の逆走判定部306)が、逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定する。
図5には、逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定するための逆走判定テーブルの例を示す。
ステップST14の実施に続いて、車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知する(ステップST15)。
第2の実施形態では、サービスシステム管理サーバ3(の判定通知部307)が、車両が逆走していると判定した場合に、逆走判定を含む判定結果情報を車載トランスポンダ10’(の判定受信部208)に通知する。
本実施形態では、サービスシステム管理サーバ3は、端末装置20’(の第1の通信インタフェース210及び第2の通信インタフェース220)を介して、判定結果情報を車載トランスポンダ10’に通知している。
逆走判定部306が注意と判定した場合、注意判定を車載トランスポンダ10’(の判定受信部208)に通知してもよい。車載トランスポンダ10’は、注意判定を受信し、アラームを出力してもよい。その際、車載トランスポンダ10’は、逆走判定を受信した場合とは異なる音声、表示、発光、振動等によりアラームを出力してもよい。
図6には、判定通知部307が送信する判定結果情報の例を示す。
(作用、効果)
以上のとおり、第2の実施形態では、判定システム1’は、車両2の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報にもとづき車両2が逆走しているか否かを判定している。このため、第1の実施形態と同様に、車両2の逆走を判定可能とする。
他の点についても、第1の実施形態と同様である。
また、判定システム1’は、逆走時、車載トランスポンダ10’は、逆走時にアラームを出力することができる。このため、車載トランスポンダ10’から利用者Uへ注意を促すことができる。
<変形例>
上記各実施形態では、候補取得部206は、車載トランスポンダから、車両2の位置情報と、車両2の走行方向情報と、を取得している。
変形例として、候補取得部206は、車載トランスポンダを介さず、GNSS衛星5の電波から直接、車両2の位置情報を取得してもよい。
すなわち、端末装置にも電波受信インタフェースを設け、候補取得部206が、GNSS衛星5の電波から端末装置の現在の位置を、現在の車両2の位置情報として取得してもよい。
さらに、候補取得部206が、車載トランスポンダを介さず、端末装置の現在の位置の経時的な変化から車両2の走行方向情報を取得してもよい。
上記各実施形態の判定システムは、料金決定システム(又は課金システム)としても機能している。
変形例として、判定システムは、料金決定システム(又は課金システム)として機能しなくてもよい。
例えば、車載トランスポンダは、料金決定用情報記憶部103と、料金決定用情報送信処理部104と、を備えなくてもよい。
例えば、端末装置は、料金決定用情報取得部202と、料金決定部203と、課金情報送信処理部204と、を備えなくてもよい。
上記各実施形態の判定システムでは、サービスシステム管理サーバ3が、後方サーバとして機能している。
変形例として、支払アカウント管理サーバ4が、後方サーバとして機能してもよい。
他の変形例として、サービスシステム管理サーバ3及び支払アカウント管理サーバ4とは別のサーバが、後方サーバとして機能してもよい。
なお、上述の各実施形態においては、端末装置の各種機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをマイコンといったコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行うものとしている。ここで、コンピュータシステムのCPUの各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
上述の各実施形態において、端末装置の各種機能を実現するためのプログラムを実行させるコンピュータのハードウェア構成の例について説明する。
図9は、端末装置20(20’)が備えるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図9に示すように、端末装置20(20’)が備えるコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)51と、メモリ510と、記憶/再生装置520と、IO I/F(Input Output Interface)530と、通信I/F(Interface)540と、をさらに備える。
メモリ510は、端末装置20(20’)で実行されるプログラムで使用されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の媒体である。
記憶/再生装置520は、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアへデータ等を記憶したり、外部メディアのデータ等を再生したりするための装置である。
IO I/F530は、端末装置20(20’)と他の装置との間で情報等の入出力を行うためのインタフェースである。
通信I/F540は、インターネット、専用通信回線等の通信回線を介して、端末装置20(20’)と車載トランスポンダとの間、及び端末装置20(20’)と後方サーバとの間で通信を行うインタフェースである。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
上述の一態様によれば、車両の逆走が判定可能となる。
1 判定システム
1’ 判定システム
2 車両
3 サービスシステム管理サーバ(後方サーバ)
4 支払アカウント管理サーバ
5 衛星
10 車載トランスポンダ
10’ 車載トランスポンダ
20 端末装置
20’ 端末装置
51 CPU
510 メモリ
520 記憶/再生装置
530 IO I/F
540 通信 I/F
101 記憶部
102 送信処理部
103 料金決定用情報記憶部
104 料金決定用情報送信処理部
105 車両情報管理部
106 地図情報記憶部
107 候補判定部
108 候補転送部
110 電波受信インタフェース
120 通信インタフェース
201 受付部
202 料金決定用情報取得部
203 料金決定部
204 課金情報送信処理部
205 設定情報記憶部
206 候補取得部
207 候補通知部
208 判定受信部
209 アラーム部
210 第1の通信インタフェース
220 第2の通信インタフェース
305 候補受信部
306 逆走判定部
307 判定通知部
N 通信網
U 利用者

Claims (8)

  1. 車両が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を取得する候補取得部と、
    前記逆走候補情報について前記位置情報と前記走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に前記車両が逆走していると判定することによって、前記車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバに、前記逆走候補情報を通知する候補通知部と、
    前記後方サーバから、前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を受信する判定受信部と、
    を備える端末装置。
  2. 前記候補取得部は、前記車両の車載トランスポンダから、前記逆走候補情報を取得する請求項1に記載の端末装置。
  3. 記逆走判定を受信した場合、アラームを出力するアラーム部と、
    をさらに備える請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 車両が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、端末装置から、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を受信する候補受信部と、
    前記逆走候補情報について前記位置情報と前記走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に前記車両が逆走していると判定することによって、前記車両が逆走しているか否かを判定する逆走判定部と、
    前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知する判定通知部と、
    を備える後方サーバ。
  5. 車両が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部と、
    前記候補判定部が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報について前記位置情報と前記走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に前記車両が逆走していると判定することによって、前記車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバに前記逆走候補情報を通知する端末装置に、前記逆走候補情報を転送する候補転送部と、
    前記後方サーバから、前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を受信する判定受信部と、
    を備える車載トランスポンダ。
  6. 車両が逆走している可能性があるか否かを判定する候補判定部と、
    前記候補判定部が、前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を通知する候補通知部と、
    前記逆走候補情報について前記位置情報と前記走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に前記車両が逆走していると判定することによって、前記車両が逆走しているか否かを判定する逆走判定部と、
    前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知する判定通知部と、
    を備える判定システム。
  7. 車両が逆走している可能性があるか否かを判定するステップと、
    前記車両が逆走している可能性があると判定した場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を通知するステップと、
    前記逆走候補情報について前記位置情報と前記走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に前記車両が逆走していると判定することによって、前記車両が逆走しているか否かを判定するステップと、
    前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を通知するステップと、
    を含む判定方法。
  8. 端末装置のコンピュータに、
    車両が逆走している可能性があると判定された場合に、前記車両の位置情報と走行方向情報とを含む逆走候補情報を取得するステップと、
    前記逆走候補情報について前記位置情報と前記走行方向情報とがあらかじめ規定された範囲内である場合に前記車両が逆走していると判定することによって、前記車両が逆走しているか否かを判定する後方サーバに、前記逆走候補情報を通知するステップと、
    前記後方サーバから、前記車両が逆走していると判定した場合に、逆走していることを示す逆走判定を受信するステップと、
    を実施させるプログラム。
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