JP2006350996A - 公道駐車管理システム及び公道駐車管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両1には、GPS位置計測装置4、無線通信装置7、音声出力装置5及びディスプレイ6が設けられ、基地局41には、固定通信局43と、データサーバ50と、GPS固定受信局44と、駐車管理制御装置46と、通信端末45とが設けられる。車両1から基地局41に駐車位置の情報が送信されると、固定基地局41は、データサーバ50に記憶された駐車禁止区域及び駐車許可区域の位置情報に基づいて駐車許可か禁止かを判定する。駐車禁止の場合には、車両1の運転者に対して駐車違反であることが音声出力装置5及びディスプレイ6により警告される。警告に応じずに駐車違反を継続する車両1や、有料の駐車許可区域に駐車する車両1の反則金・駐車料金の算出が行われる。
【選択図】図1
Description
しかし、パーキングメータの管理には、コストと手間かかることから、GPSを利用して自動車の位置を測定し、測定された位置が、有料道路や路上の有料で駐車可能な地域の場合に、運転者からのネットワークを介した申請等に基づいて、有料道路の通行料や公道上の駐車に対する駐車料金を課金する路面使用有料サービス情報提供・課金システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、駐車違反者のごく一部だけが取り締まりの対象となってしまうことから、法の施行が極めて不公平な状態となっており、取り締まられる違反者は、たまたま運が悪かったと思うことになり、公道の通行を円滑にする上で駐停車禁止区域等における駐車を避けることの重要性を十分に認識させることができない。
また、自動車に駐車違反に対する出頭要請の書類等が取り付けられても、警察に出頭せず無視し、駐車違反に対する反則金等の支払いを行わない者がいることから、さらに不公平感を助長することになっている。
すなわち、公道上の駐車が許可される区域の車両の駐車の管理だけでなく、駐車が禁止される区域における車両の駐車の管理も望まれていたが、従来、公道上の駐車許可区域及び駐車禁止区域の両方において車両の駐車を確実に管理するシステムが存在しなかった。
公道上を通行することが許可されて登録された車両を個々に識別する識別情報と、前記識別情報に対応して車両の所有者もしくは運転者を示す車両責任者情報と、前記識別情報に対応して反則金及び駐車料金の決済方法を示す決済情報とを含む各車両の車両情報を記憶した車両情報記憶手段と、
公道上の車両において、検出装置によって検出可能な所定条件として車両の移動停止を含む複数の条件のうちの少なくとも一つ以上の所定条件の成立に基づいて車両の駐車を判定し、前記車両が駐車したと判定した場合に、前記車両の駐車を示す駐車開始情報を出力する駐車判定手段と、
前記車両の位置を計測し、計測された位置を示す車両位置情報を前記識別情報とともに出力する車両位置計測手段と、
前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が入力された車両が移動した場合に、前記車両が駐車を解除したと判定し、前記車両が駐車を解除したと判定した場合に、前記車両の駐車解除を示す駐車終了情報を前記識別情報とともに出力する駐車解除判定手段と、
前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が入力された車両に対して前記車両位置計測手段により計測された車両位置情報に基づいて、前記駐車規制情報記憶手段に記憶された駐車規制情報を検索し、車両位置情報に示される位置が駐車禁止区域か駐車許可区域かを判定し、判定結果を示す情報を前記識別情報とともに出力する駐車禁止許可判定手段と、
前記駐車禁止許可判定手段が判定した車両の運転者に判定結果を報知する駐車禁止許可報知手段と、
前記駐車禁止許可報知手段が前記判定結果を報知した車両に対して所定時間以内に前記駐車解除手段から前記駐車終了情報が入力しない場合に、前記車両の車両位置計測手段に計測された車両位置情報と前記駐車規制情報記憶手段に記憶された反則金課金情報及び駐車料金課金情報とに基づいて反則金及び駐車料金を算出し、算出結果を前記識別情報とともに出力する反則金及び駐車料金算出手段と、
前記反則金及び駐車料金算出手段から出力された識別情報に基づいて前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両責任者情報と前記決済情報とを検索し、検索された所有者もしくは運転者に対して検索された決済方法で前記反則金及び駐車料金算出手段で算出された反則金及び駐車料金を決済する決済手段と、
を備えることを特徴とする。
次に、駐車した車両の位置が駐車禁止区域か駐車許可区域が判定される。
そして、車両の運転者に対して、駐車した場所が駐車禁止区域か駐車許可区域が報知される。
次いで、上述の報知が行われた後に所定時間経過しても車両が移動しない場合に、駐車禁止区域の場合には、反則金の算出が行われ、駐車許可区域の場合には駐車料金の算出が行われる。なお、駐車料金は、駐車許可区域の位置に対応して設定されるので、駐車許可区域の位置によっては、駐車料金を0とすることにより、全ての駐車許可区域での駐車に駐車料金が必要となるようなことはない。基本的には駐車許可区域の一部でのみ駐車に駐車料金が必要となる。また、予め駐車許可区域を無料許可区域と有料許可区域とに分けて登録するものとしても良い。
なお、決済に電子マネーを用いるようにしても良いし、直接銀行口座から自動引き落とし可能としても良い。なお、車両の所有者や運転者に反則金や駐車料金の決済に対して意義を申し立てられるようにし、意義が申し立てられた場合に、公道駐車管理システムにおけるデータや、駐車位置の現場の状況を審査し、審査によって、反則金や駐車料金の返金を可能とすることが好ましい。
以上のことから、公道駐車管理システムの管理下における車両においては、パーキングメータを必要とすることなく、駐車料金の徴収が可能となり、コスト、手間の低減となるとともに、駐車違反者に対して、公平に罰則としての反則金を適用することになり、違反者の不公平感をなくすことができる。
なお、駐車判定手段が、前記駐車開始情報を出力する際に、前記識別情報を一緒に出力するものとしても良いが、前記車両位置計測手段が、前記駐車開始情報を入力された場合に、前記車両位置情報と前記識別情報を出力することで、必ずしも駐車判定手段が識別情報を出力する必要がない場合も考えられる。
前記駐車禁止許可位置情報には、駐車許可区域の位置に対応して駐車が許可される最大駐車時間を示す駐車許可時間情報と、日時によって駐車禁止と駐車許可とが入れ替わる地域における駐車が許可される許可開始日時と駐車が禁止される禁止開始日時とを示す禁止許可切替情報と、が含まれ、
前記反則金課金情報及び駐車料金課金情報では、駐車時間の経過に対応して金額が増加するように反則金及び駐車料金が設定され、
前記駐車禁止許可判定手段は、前記駐車判定手段が駐車と判定した車両の車両位置計測手段により計測された車両位置が駐車許可区域であることにより駐車許可と判定した後に、前記駐車解除判定手段から駐車終了情報が入力することなく前記最大駐車時間が経過した場合に駐車禁止と判定し、
かつ、前記駐車判定手段が駐車と判定した車両の車両位置計測手段により計測された車両位置が日時によって駐車禁止と駐車許可とが入れ替わる地域の場合に、現在の日時に基づいて、駐車許可か駐車禁止かを判定するとともに、駐車許可と判定した後に、前記駐車解除判定手段から駐車終了情報が入力することなく禁止開始日時に至った場合に、駐車禁止と判定し、
前記駐車禁止許可報知手段は、前記駐車禁止許可判定手段が駐車許可と判定した後に駐車禁止と判定した場合に、駐車許可から駐車禁止となったことを報知し、
前記反則金及び駐車料金算出手段は、反則金及び駐車料金の算出を開始した車両に対して前記駐車解除判定手段から駐車終了情報が入力するまで、時間経過に対応して反則金及び駐車料金を増額するように算出し、
かつ、前記駐車禁止許可報知手段が駐車許可から駐車禁止となったことを報知してから所定時間以内に前記駐車解除手段から前記駐車終了情報が入力しない場合に、前記駐車料金課金情報に基づく駐車料金の算出から前記反則金課金情報に基づく反則金の算出に切り替えることを特徴とする。
また、駐車許可区域においても、特定の車両による長時間に渡る駐車、すなわち、公道を占有するようなことは認めておらず、最大駐車時間が設定され、駐車を開始してから最大駐車時間が経過した場合には、運転者に報知されることになるが、この場合に、運転者が車両に不在となっている可能性が高く、駐車禁止許可報知手段もしくはその一部として車両の運転者もしくは所有者が所持する携帯電話が用いられることが好ましい。
前記駐車禁止許可位置情報には、駐車禁止区域の位置に対応して予め設定された駐車禁止レベルの情報が含まれ、
前記駐車禁止許可判定手段は、前記車両位置情報に基づいて駐車禁止許可位置情報を検索して駐車禁止と判定した場合に、駐車禁止許可位置情報に含まれる駐車禁止レベルを前記車両位置情報に基づいて検索し、判定結果及び識別情報とともに駐車禁止レベルを出力し、
前記駐車禁止許可判定手段から出力される駐車禁止レベルが所定レベル以上の場合に、前記識別情報に基づいて車両情報記憶手段に記憶された車両情報と、前記車両位置情報を外部に送信する外部送信手段を備えたことを特徴とする。
従って、交通への影響が深刻な駐車禁止区域に駐車した車両を放置することなく、迅速に対応することができる。また、たまたま取り締まり中に取り締まり地域に駐車したためにレッカー移動されるのではなく、交通への影響が深刻な駐車禁止区域に駐車した場合にレッカー移動されるので、違反者が不公平感を抱くのを防止することができる。
前記車両情報記憶手段には、前記識別情報に対応して特定の位置の駐車禁止区域を駐車許可区域とする例外規定を示す例外情報が含まれ、
前記駐車禁止許可判定手段は、前記駐車判定手段が駐車と判定した車両に対して前記車両位置計測手段から出力される車両位置情報に基づいて、前記駐車規制情報記憶手段に記憶された駐車規制情報を検索するとともに、前記車両位置計測手段から出力される車両位置情報と前記識別情報に基づいて、前記車両情報記憶手段に記憶される例外情報を検索し、
前記車両規制情報を検索した結果が駐車禁止区域であっても、前記例外情報に前記駐車禁止区域を駐車許可区域とする例外規定があった場合に、駐車許可と判定することを特徴とする。
なお、駐車が許可される時間に制限を設けても良い。
また、商店に商品を配送する配送車など、路上に駐車しての荷物の積み降ろしを行う車両に関しても、配送先(商品の積み降ろし場所)において、駐車が認められることが好ましく、このような車両に関しても配送先となる駐車禁止区域において駐車が例外的に許可されることが好ましい。また、車両の運転者や所有車の自宅の前も駐車が例外的に許可されることが好ましい。これらの場合も駐車が許可されるのは、交通への影響が少ない前記駐車禁止レベルが所定のレベルより低い駐車禁止区域であることが好ましい。
また、車両の用途に応じて、その用途で駐車が必要となる駐車禁止区域で駐車を例外的に許可したりしても良い。
そして、例外的に駐車が許可された車両に対しては、反則金の課金が行われることがなく、配送車が配送を行うたび反則金が課金されてしまうような事態を防止することができる。
車両に設置される車載装置と、
基地局に設置される管理基地装置と、
車載装置と管理基地装置との間で情報を無線通信可能とする通信設備とを備え、
前記車載装置には、前記駐車判定手段、前記車両位置計測手段、前記駐車解除判定手段、前記駐車禁止許可報知手段が含まれ、
前記管理基地装置には、前記駐車規制情報記憶手段、前記車両情報記憶手段、前記駐車禁止許可判定手段、前記反則金及び駐車料金算出手段、前記決済手段が含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の公道駐車管理システム。
また、市販のGPS装置には、車載専用と、車載も可能な携帯用と、GPS機能を有する携帯電話が知られており、いずれかを車載することで本発明の車両位置計測手段として利用することができる。
なお、将来的には、飛行船を用いたリモートセンシングなどによりリモートセンシングでも現状より安価に車両位置の計測、駐車及び駐車解除の判定等を行うことが可能となることも有り得え、リモートセンシングのシステムが、駐車判定手段、車両位置計測手段、駐車解除判定手段となる。なお、リモートセンシングにより車両位置等を計測する場合に、車両を識別する必要があり、例えば、特定のマーカとなる信号を発信する発信装置等を車両に設置する必要がある。
また、通信設備は、車載の通信装置と、基地局に設置される通信装置とからなり、例えば、車載の通信装置として携帯電話(PHS、双方向通信可能なページャも含む)を利用することができる。この場合にも、車載装置に装着可能なデータ通信用の携帯電話と、運転者が携帯する携帯電話とを併用することが好ましい。なお、車両位置計測手段としてGPS機能を有する携帯電話を用いた場合に、この携帯電話をそのまま車載の通信装置として利用可能である。
また、通信装置として無線LAN用の装置を用いるものとしても良い。また、無線LANにおいては、携帯電話用や、広域のデータ通信用のものが開発されており、このような無線LANの固定局が携帯電話の基地局と同様に多数設置されれば、携帯電話とほぼ同様に利用可能である。このようにGPSや携帯電話の通信網等の既存の設備を使用するものとすれば、設備コストを極めて小さなものとすることができる。
前記管理基地装置には、前記駐車禁止許可判定手段の判定結果を前記駐車禁止許可報知手段に送信する報知情報送信手段が設けられ、
前記車両情報記憶手段には、前記識別情報に対応して車両の所有者もしくは運転者の携帯電話の電話番号及びメールアドレスのうちの少なくとも一方が記憶され、
前記駐車禁止許可報知手段には、前記携帯電話が含まれ、
前記報知情報送信手段は、前記車両情報記憶手段に記憶された携帯電話番号もしくはメールアドレスを用いて前記携帯電話に前記駐車禁止許可判定手段の判定結果を通知することを特徴とする。
前記管理基地装置には、前記駐車禁止許可判定手段の判定結果を前記駐車禁止許可報知手段に送信する報知情報送信手段が設けられ、
前記報知情報送信手段は、前記車両位置計測手段に計測された車両位置に基づいて前記駐車規制情報記憶手段を検索し、前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を求め、求められた前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を前記判定結果に加えて前記駐車禁止許可報知手段に送信し、
前記駐車禁止許可報知手段は、前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を報知することを特徴とする。
公道上の車両において、前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が出力された場合に、
前記車両位置計測手段が、前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が出力された車両の前記車両位置情報を前記識別情報とともに出力し、
前記駐車禁止許可判定手段が、前記駐車判定手段により前記駐車開始情報が出力され、かつ、前記車両位置計測手段から前記車両位置情報と前記識別情報とが出力された車両に対して、前記車両位置情報に基づいて、前記駐車規制情報記憶手段に記憶された駐車禁止許可位置情報を検索し、前記車両位置情報に示される位置が駐車禁止区域か駐車許可区域かを判定して判定結果を前記識別情報とともに出力し、
前記駐車禁止許可報知手段は、前記駐車禁止許可判定手段が出力した前記識別情報に対応する車両の運転手に対して、前記駐車禁止許可判定手段が出力した判定結果を報知し、
前記反則金及び駐車料金算出手段は、前記駐車禁止許可報知手段が前記判定結果を報知した車両に対して所定時間以内に前記駐車解除手段から前記駐車終了情報が入力しない場合に、前記車両の車両位置計測手段に計測された車両位置情報と前記駐車規制情報記憶手段に記憶された反則金課金情報及び駐車料金課金情報とに基づいて反則金及び駐車料金を算出し、算出結果を前記識別情報とともに出力し、
前記決済手段は、前記反則金及び駐車料金算出手段から出力された識別情報に基づいて前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両責任者情報と前記決済情報とを検索し、検索された所有者もしくは運転者に対して検索された決済方法で前記反則金及び駐車料金算出手段で算出された反則金及び駐車料金を決済することを特徴とする公道駐車管理方法。
これにより、駐車違反の防止を図ることができるとともに、公道駐車管理システムの管理下にある車両に対して不公平となるこなく、反則金を適用できることから、違反者が不公平に思うのを防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る公道駐車管理システムの概略構成例を説明するための図である。
本発明の公道駐車管理システムは、公道上に駐車した車両1に対して、駐車位置が、駐車が禁止される駐車禁止区域か、駐車が許可される駐車許可区域かを報知することにより駐車違反を防止するとともに、報知後に駐車禁止区域で駐車を続行する車両1に対して反則金を課金し、駐車許可区域の特に有料で駐車を許可する有料駐車許可区域で駐車を続行する車両1に駐車料金を課金するものである。なお、この例における車両1は、自動車であり、自動二輪等の二輪車は含まないものとしているが、大型の自動二輪車を含めるものとしても良い。
離席検出装置33は、車両1を駐車し、運転者が降りるために離席することを検出することで駐車を判定するためのものであり、離席による座面での重量変化もしくは温度変化や、撮像素子を用いて運転席を撮影した際の映像の変化等により運転者の離席を判定する。また、運転者の離席が駐車判定の一つの条件となる。
キーオフ検出装置34は、車両1を駐車し、エンジンを停止するためにエンジンキーがオフされることを検出することで駐車を判定するためのものであり、エンジンキーのオフが駐車判定の条件の一つとなる。
ここで、実際に車両位置を出力する場合には、車載制御装置8のROM等のメモリに記憶された識別情報を車両位置情報とともに出力するようになっているので、車載制御装置8とGPS位置計測装置4とを合わせた構成が、前記車両1の位置を計測し、計測された位置を示す車両位置情報を前記識別情報とともに出力する車両位置計測手段として機能することになる。なお、GPS携帯電話を利用した場合には、電話番号を識別情報として利用することができる。
そして、音声出力装置5及びディスプレイ6は、上述のようにカーナビゲーション装置やGPS携帯電話に組み込まれているものを本発明に利用するものとしても良いし、専用のものを車両1に取り付けるものとしても良い。
また、GPS携帯電話を利用した場合には、GPS携帯電話に組み込まれたMPU等から車載制御装置8が構成されることになる。この場合に、GPS携帯電話に、本発明の車載制御装置8としての機能を実現するプログラムやスクリプトを予めフラッシュメモリやEEPROM等に記憶しておき、上述の固定装置にセットした際に、このプログラムが起動し、位置の計測やその他の処理を行うようになっていることが好ましい。
なお、GPS携帯電話を利用した場合に、車速検出装置31、ドア開検出装置32、離席検出装置33、キーオフ検出装置34等を直接接続せずに、他の車載制御装置に接続するようにし、GPS携帯電話と他の車載制御装置とを合わせてこの例の車載制御装置8として機能するようにしても良い。また、GPS携帯電話にブルートゥース等の近距離データ通信装置が設けられている場合には、これを用いて他の機器と接続しても良い。
また、車載制御装置8は、管理基地装置42から送信され、無線通信装置7が受信した駐車禁止、駐車許可の判定結果の情報や、駐車料金、反則金に関する情報や、駐車した位置の周囲の駐車許可区域の位置の情報を音声出力装置5からの音声として主力したり、ディスプレイ6にテキストや画像として表示したりする音声出力及び画像(テキスト)出力の制御を行う。
また、車載装置2に設けられた駐車禁止許可報知手段としての音声出力装置5及びディスプレイ6と、無線通信装置7としてのデータ通信用携帯電話とは別に、車両1の運転者が所持する携帯電話9が本発明の公道駐車管理システムの駐車禁止許可報知手段の一部として機能する。
なお、車載装置2の電源は、車両1において、エンジンキーがオフとなっても電力を供給されるようになっている。なお、車両1のバッテリーとは別のバッテリーから電力を供給されるようになっていても良い。
上述のようにGPS携帯電話を用いた場合に、GPS位置計測装置4、車載制御装置8、無線通信装置7、駐車禁止許可放置手段等としての音声出力装置5やディスプレイ6としての機能を1台の携帯電話に集約することができる。すなわち、本発明の公道駐車管理システムに含まれる自動車の車載装置としての機能の多くを携帯電話に集約することにより、自動車側で必要とされる装置を最低限のものとすることができる。さらに、公道駐車管理システム適用したGPS携帯電話を所持していれば、異なる自動車に乗り換えても公道駐車管理システムのサービスを受けられることになり、自動車単位ではなくGPS携帯電話を所持した個人単位で公道駐車管理システムに登録可能となる。
そして、管理基地装置42は、携帯電話用の移動体通信網に接続され、複数の携帯電話用の無線回線に同時接続可能な固定通信局43(車載装置2との通信用)と、公道の駐車規制を示す駐車規制情報として、駐車禁止区域及び駐車許可区域の位置を示す駐車禁止許可位置情報5a、駐車禁止許可位置情報5aに示される駐車禁止区域の位置に対応して反則金を設定した反則金課金情報5b、駐車禁止許可位置情報5aに示される駐車許可区域の位置に対応して駐車料金を設定した駐車料金課金情報5cを検索可能に記憶した駐車規制情報記憶手段としての駐車規制情報データベース51を構築されるとともに、公道上を通行することが許可されて登録された車両1を個々に識別する識別情報、前記識別情報に対応して車両1の所有者もしくは運転者を示す車両責任者情報、前記識別情報に対応して反則金及び駐車料金の決済方法を示す決済情報を含む各車両1の車両情報5dを検索可能に記憶した車両情報記憶手段としての車両情報データベース52が構築されたデータサーバ50と、GPS位置計測装置4による車両位置情報を補正してその精度を向上するためのGPS固定受信局44と、前記固定通信局43を介して車載装置2から送信される駐車開始情報、車両位置情報、駐車終了情報等を受信し、これら情報に基づいてデータサーバ50に記憶された駐車規制情報データベース51及び車両情報データベース52を検索することにより、車両1が駐車した位置が駐車禁止か否かを判定し、駐車料金及び反則金の課金に関する演算を行う駐車管理制御装置46(ワークステーション等のコンピュータシステムでデータサーバ50と一体であっても良い)と、データ回線を介して警察等の公的機関及びクレジットカード会社もしくは電話会社等の課金の徴収の代行を行う課金代行機関に接続される通信端末45(公道駐車管理システムの外部との通信用)とを備える。
そして、駐車規制情報データベース51には、上述の駐車禁止許可位置情報5aと、反則金課金情報5bと、駐車料金課金情報5cと、公道位置情報が車両位置に基づいて検索可能の記憶されている。そして、それらのうちの駐車禁止許可位置情報5aには、管理下にある公道における駐車禁止区域と、駐車許可区域の位置情報が、緯度と経度とで示される位置の範囲の情報として記憶されている。また、公道情報においては、公道の中心線の位置と、公道の路肩の位置(駐車帯がある場合は、駐車帯の位置)と、公道の側縁の位置とがそれそれ緯度及び経度で示される位置の範囲として記憶されている。
なお、交通への悪影響の度合いと、それに基づく駐車禁止レベルは、例えば、警察等の公的機関により設定される。例えば、現状で駐停車禁止となっている区域は、例えば、交通への悪影響が高く、駐車禁止レベルを6以上とし、現状で駐車禁止となっている区域は、駐車禁止レベルを5以下とする。さらに、交差点内、Rの小さなカーブ内等は交通への悪影響が極めて高く、駐車レベル10とし、交通量が少なく、広い道路に沿った駐車禁止区域は、駐車禁止レベルを1とする。
すなわち、駐車禁止レベルが高くなるにつれて、単位時間当たりの反則金額が高くなるか、単位時間が短くなるように設定されている。
また、駐車許可と駐車禁止とが日時により入れ替わる地域においても、駐車許可時の最大駐車時間が設定されており、最大駐車時間が経過するのと、禁止開始日時に至るのとのうちの早い方の条件が成立した場合に、駐車禁止と判定される。
従って、駐車禁止区域に駐車すると駐車開始から駐車終了まで、単位時間毎に単位時間当たりの反則金額が加算されることになる。これにより、駐車違反者に対して早急に車両1を移動するように促すようになっている。
また、駐車料金を算定するための単位時間と、単位時間当たりの駐車料金額は、基本的に駐車車両1の量に応じて設定されるようになっており、公道での駐車車両1の多さを予め計測しておき、駐車車両1の多い地域では、単位時間を短く、単位時間当たりの駐車料金額を高くし、駐車車両1の少ない地域では、駐車車両1の多い地域に比較して、単位時間を長く、単位時間当たりの駐車料金額を低くしている。これは、駐車車両1の多い地域において、各駐車車両1に短時間の駐車を促すことにより駐車車両1の入れ替えを促進し、できるだけ多数の車両1が駐車できるようにすることである。
また、前記反則金課金情報5b及び駐車料金課金情報5cでは、駐車時間の経過に対応して金額が増加するように反則金及び駐車料金が設定されている。
また、前記駐車禁止許可位置情報5aには、駐車禁止区域の位置に対応して予め設定された駐車禁止レベルの情報が含まれている。
また、車両情報データベース52には、車外に出てしまった運転手に対して駐車禁止等を報知するために、運転者が携帯する携帯電話の電話番号及び携帯電話のメールアドレスのうちの少なくとも一方が登録されている。さらに、車両情報データベース52に車種(名称やメーカ名等も含む)や色等を示す車種情報が含まれていても良い。
また、例外情報において、例えば、大型バスや大型トラックなどの大型車で、乗用車に比較して駐車による交通への影響が大きな車両1に関して、乗用車では駐車許可区域とされても大型車では駐車禁止とされるようにしても良い。
また、車両情報記憶手段には、前記識別情報に対応して特定の位置の駐車禁止区域を駐車許可区域とする例外規定を示す例外情報が含まれている。また、前記車両情報記憶手段には、前記識別情報に対応して車両1の所有者の携帯電話の電話番号及びメールアドレスのうちの少なくとも一方が記憶されている。
なお、この例の公道駐車管理システムの管理下にある全ての公道で、計測された車両位置を高精度化する必要はなく、GPS固定受信局44は、例えば、繁華街等の駐車車両1の多い地域として、例えば、鉄道の駅の近傍にだけ設けたり、都市部にだけ設けたりするものとしても良い。この場合に、GPS固定受信局44が対応しない地域、すなわち、駐車車両1の少ない地域については、駐車料金の課金や、反則金の課金を行わず、駐車禁止か否かだけを報知するものとしても良い。
なお、以下の説明では、車両1から管理基地装置42側に車両位置情報が受信されるものとして説明し、車両1から出力される車両位置情報がGPS固定受信局44に一旦送られ、GPS固定局において車両位置情報の高精度化が行われてから駐車管理制御装置46に出力される説明を省略するが、GPS固定受信局44が対応する地域においては、GPS固定受信局44で車両位置情報が高精度化され、車両位置が公道上か公道に隣接する駐車場等の駐車可能スペースかを判定可能となっているものとする。
また、駐車管理制御装置46は、車両位置が駐車禁止区域の場合に、車両位置情報に基づいて駐車規制情報データベースを検索して駐車禁止レベルを求め、駐車禁止レベルが所定レベル以上の場合に、通信端末45を介して警察等に駐車禁止レベルの高い場所に駐車している車両1がいることと、その車両1の車両位置情報と、上述の車両情報データベース52から識別情報に基づいて検索される車両情報5d(登録ナンバ、車両1の責任者の名前及び住所等)を出力する処理を行う。
車載制御装置8においては、駐車判定処理が行われる。
まず、駐車判定条件として車速検出装置31により検出されて車載制御装置8に入力される車速が0以外から0になったか否かを判定し、0となった場合に、内蔵されるタイマ機能により停止時間の計測を開始する。
そして、車載制御装置は、前記タイマが所定時間に達する前に、ドア開信号、離席信号、オフ信号のいずれかが入力された場合には、その時点で駐車開始と判定して駐車開始判定処理を終了する。
また、ドア開信号、離席信号、オフ信号のいずれも入力されず、さらに、車速検出装置31から入力される車速が0以外となることなく、前記タイマの計測時間が所定時間に達した場合には、タイマをリセットするとともに駐車開始と判定して駐車判定処理を終了する。
この駐車判定処理により、運転者が車外に完全に出てしまう前、すなわち、ドアを開放した際や、運転席から降りようとした際や、エンジンを切った際に、駐車開始を判定することができ、後述するように運転者が車外にでる前に駐車禁止を警告することが可能となる。以上のことから車載制御装置8は、公道上の車両1において、検出装置3によって検出可能な所定条件として車両1の移動停止を含む複数の条件のうちの少なくとも一つ以上の所定条件の成立に基づいて車両1の駐車を判定し、前記車両1が駐車したと判定した場合に、前記車両1の駐車を示す駐車開始情報を出力する駐車判定手段として機能する。
そして、駐車開始情報を送信した車載制御装置8は、管理基地装置42からの情報の受信と、車速検出装置31から入力される車速が0から0以外になるのを待機する状態となる。
また、車載制御装置8は、駐車と判定した後に、データ受信の待機と並行して、駐車解除判定処理が行われる。
なお、上述のように車速検出装置31で検出される車速が必ずしも実際の速度と対応していない場合には、所定長さに対応すると推測される予め設定された車速の積算値に、算出された積算値が至った場合に、駐車解除と判定する。
以上のことから、駐車管理制御装置46は、前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が入力された車両1に対して前記車両位置計測手段により計測された車両位置情報に基づいて、前記駐車規制情報記憶手段に記憶された駐車規制情報を検索し、車両位置情報に示される位置が駐車禁止区域か駐車許可区域かを判定し、判定結果を示す情報を前記識別情報とともに出力する駐車禁止許可判定手段として機能する。
すなわち、駐車位置が駐車許可区域の場合に駐車禁止許可位置情報5aから最大駐車時間情報を取得し記憶する。また、駐車位置に基づいて駐車禁止許可位置情報5aを検索した結果が駐車許可と判定されるとともに、駐車位置が駐車許可と駐車禁止が日時により入れ替わる地域の場合、すなわち、駐車禁止許可位置情報5aの検索結果が駐車禁止と駐車許可が入れ替わる地域で、現在時刻が駐車許可の場合に、駐車許可から駐車禁止に入れ替わる禁止開始日時を取得し記憶する。
そして、有料駐車許可区域の場合には、車両位置情報に基づいて駐車規制情報データベース51の駐車料金課金情報5cを検索し、前記車両位置情報に示される位置における単位時間当たりの駐車料金額と単位時間とを取得して記憶する。
また、駐車管理制御装置46は、駐車禁止と判定されら駐車位置の近傍の駐車許可区域を駐車禁止許可位置情報5aから検索して駐車許可区域の位置を取得して記憶する。
従って、管理基地装置42である車載制御装置8及び無線通信装置7は、駐車禁止許可判定手段の判定結果を前記駐車禁止許可報知手段に送信する報知情報送信手段として機能する。
また、音声出力装置5とディスプレイ6により、駐車禁止区域近傍の駐車許可区域を案内する報知が行われる。これは、上述のように取得された駐車位置近傍の駐車許可区域の位置情報に基づいて行われるものである。例えば、駐車位置と駐車許可区域との位置を比較し、駐車位置の100m先が駐車許可区域の場合に、「前方に100m以上移動すると駐車が許可されます」等の報知が行われる。なお、ディスプレイ6に地図を表示して、駐車許可区域を地図上に示しても良い。
以上のことから、前記報知情報送信手段としての車載管理装置及び固定通信局43は、前記車両位置計測手段に計測された車両位置に基づいて前記駐車規制情報記憶手段を検索し、前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を求め、求められた前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を前記判定結果に加えて前記駐車禁止許可報知手段としての音声出力装置5及びディスプレイ6に無線通信設備を介して送信し、前記駐車禁止許可報知手段は、前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を報知することになる。
次いで、単位時間と、単位時間当たりの駐車料金が報知される。例えば、「30分毎に、100円の駐車料金が課金されます」等の報知が行われる。
この後、無料駐車許可区域の場合と同様に、最大駐車時間や禁止開始日が報知され、これらを超えて継続して駐車すると駐車違反となることが報知される。
さらに、後述するように駐車管理制御装置46において、駐車料金の算出が行われるが、この際には、駐車料金が短時間毎に加算される度に駐車料金の情報を駐車管理制御装置46から車載制御装置8に送信し、車載制御装置8によりディスプレイ6を用いて駐車料金課金中を報知するとともに、算出された駐車料金を報知するようにしても良い。
そして、駐車位置が駐車禁止区域の場合には、上述のように取得した単位時間及び単位時間当たりの反則金額と、時間計測処理で計測される時間とに基づいて、対応する識別情報とともに駐車終了情報が受信されるまで、反則金算出処理が行われる。反則金算出処理は、例えば、時間計測処理により計測された時間が所定時間(例えば、数分)経過した際に、未だ駐車終了情報が入力しない場合に、単位時間当たりの反則金額を加算し、次いで、単位時間が経過する度に、単位時間当たり反則金額を加算するものである。
駐車管理制御装置46は、車両情報データベース52を駐車禁止レベルが所定レベル以上と判定された車両1の識別情報に基づいて検索し、車両1の運転者もしくは所有者である車両責任者の情報とともに、登録番号を検索する。この際に車両情報データベース52に車種情報を記憶するものとした場合には、車種情報も検索する。
これにより、公的機関等に駐車違反車両1の情報が送信され、公的機関において、駐車禁止地域に駐車した車両1を撤去するためのレッカー移動等の処置を行うことが可能となる。
なお、外部に情報が送信された車両1から駐車終了情報が入力された場合は、再び、公的機関等に駐車違反者が移動したことを送信することが好ましい。
以上のことから、前記駐車禁止許可判定手段としての駐車管理制御装置46が、前記車両位置情報に基づいて駐車禁止許可位置情報5aを検索して駐車禁止と判定した場合に、駐車禁止許可位置情報5aに含まれる駐車禁止レベルを前記車両位置情報に基づいて検索し、判定結果及び識別情報とともに駐車禁止レベルを出力し、前記駐車禁止許可判定手段から出力される駐車禁止レベルが所定レベル以上の場合に、前記識別情報に基づいて車両情報記憶手段に記憶された車両情報5dと、前記車両位置情報を外部に送信する外部送信手段となる。
また、駐車位置が、前記駐車位置が日時により駐車許可と駐車禁止とが切り替わる地域の場合で、かつ、現在時刻に対応して駐車許可区域と判定された場合に、駐車管理制御装置46が駐車終了情報が受信されずに、前記地域に設定された禁止開始日時に至った場合に、駐車許可から駐車禁止となったと判定する。
なお、車載装置2の音声出力装置5及びディスプレイ6においても、駐車許可から駐車禁止となったことを報知する。
そして、反則金や駐車料金の算出が行われて終了した場合には、算出された反則金や駐車料金の決済処理を行う。すなわち、駐車管理制御装置46は、識別情報に基づいて車両情報データベース52を参照して反則金・駐車料金が算出された車両1の責任者に対応して設定された決済方法に基づいて決済を行う。決済方法としては、例えば、クレジットカード会社による決済と、電話会社による料金徴収の代行による決済がある。
さらに、警告しても車両1を移動しない駐車違反者に対して反則金の課金が可能となることから、上述の警告及び要請に実行力を持たせることができ、より確実に駐車違反を抑制することができる。
2 車載装置
3 検出装置
4 GPS位置計測装置(車両位置計測手段)
5 音声出力装置(駐車禁止許可報知手段)
6 ディスプレイ(駐車禁止許可報知手段)
7 無線通信装置(通信設備)
8 車載制御装置(駐車判定手段、駐車解除判定手段)
9 携帯電話(駐車禁止許可報知手段)
41 基地局
42 管理基地装置
43 固定通信局(通信設備、報知情報送信手段)
45 通信端末(外部送信手段)
46 駐車管理制御装置(駐車禁止許可判定手段、反則金及び駐車料金算出手段、決済手段、報知情報送信手段)
50 データサーバ
51 駐車規制情報データベース(駐車規制情報記憶手段)
52 車両情報データベース(車両情報記憶手段)
5a 駐車禁止許可位置情報
5b 反則金課金情報
5c 駐車料金課金情報
5d 車両情報(識別情報、車両責任者情報、決済情報)
Claims (8)
- 公道の駐車規制を示す駐車規制情報として、駐車禁止区域及び駐車許可区域の位置を示す駐車禁止許可位置情報と、駐車禁止許可位置情報に示される駐車禁止区域の位置に対応して反則金を設定した反則金課金情報と、駐車禁止許可位置情報に示される駐車許可区域の位置に対応して駐車料金を設定した駐車料金課金情報とを更新可能に記憶した駐車規制情報記憶手段と、
公道上を通行することが許可されて登録された車両を個々に識別する識別情報と、前記識別情報に対応して車両の所有者もしくは運転者を示す車両責任者情報と、前記識別情報に対応して反則金及び駐車料金の決済方法を示す決済情報とを含む各車両の車両情報を記憶した車両情報記憶手段と、
公道上の車両において、検出装置によって検出可能な所定条件として車両の移動停止を含む複数の条件のうちの少なくとも一つ以上の所定条件の成立に基づいて車両の駐車を判定し、前記車両が駐車したと判定した場合に、前記車両の駐車を示す駐車開始情報を出力する駐車判定手段と、
前記車両の位置を計測し、計測された位置を示す車両位置情報を前記識別情報とともに出力する車両位置計測手段と、
前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が入力された車両が移動した場合に、前記車両が駐車を解除したと判定し、前記車両が駐車を解除したと判定した場合に、前記車両の駐車解除を示す駐車終了情報を前記識別情報とともに出力する駐車解除判定手段と、
前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が入力された車両に対して前記車両位置計測手段により計測された車両位置情報に基づいて、前記駐車規制情報記憶手段に記憶された駐車規制情報を検索し、車両位置情報に示される位置が駐車禁止区域か駐車許可区域かを判定し、判定結果を示す情報を前記識別情報とともに出力する駐車禁止許可判定手段と、
前記駐車禁止許可判定手段が判定した車両の運転者に判定結果を報知する駐車禁止許可報知手段と、
前記駐車禁止許可報知手段が前記判定結果を報知した車両に対して所定時間以内に前記駐車解除手段から前記駐車終了情報が入力しない場合に、前記車両の車両位置計測手段に計測された車両位置情報と前記駐車規制情報記憶手段に記憶された反則金課金情報及び駐車料金課金情報とに基づいて反則金及び駐車料金を算出し、算出結果を前記識別情報とともに出力する反則金及び駐車料金算出手段と、
前記反則金及び駐車料金算出手段から出力された識別情報に基づいて前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両責任者情報と前記決済情報とを検索し、検索された所有者もしくは運転者に対して検索された決済方法で前記反則金及び駐車料金算出手段で算出された反則金及び駐車料金を決済する決済手段と、
を備えることを特徴とする公道駐車管理システム。 - 前記駐車禁止許可位置情報には、駐車許可区域の位置に対応して駐車が許可される最大駐車時間を示す駐車許可時間情報と、日時によって駐車禁止と駐車許可とが入れ替わる地域における駐車が許可される許可開始日時と駐車が禁止される禁止開始日時とを示す禁止許可切替情報と、が含まれ、
前記反則金課金情報及び駐車料金課金情報では、駐車時間の経過に対応して金額が増加するように反則金及び駐車料金が設定され、
前記駐車禁止許可判定手段は、前記駐車判定手段が駐車と判定した車両の車両位置計測手段により計測された車両位置が駐車許可区域であることにより駐車許可と判定した後に、前記駐車解除判定手段から駐車終了情報が入力することなく前記最大駐車時間が経過した場合に駐車禁止と判定し、
かつ、前記駐車判定手段が駐車と判定した車両の車両位置計測手段により計測された車両位置が日時によって駐車禁止と駐車許可とが入れ替わる地域の場合に、現在の日時に基づいて、駐車許可か駐車禁止かを判定するとともに、駐車許可と判定した後に、前記駐車解除判定手段から駐車終了情報が入力することなく禁止開始日時に至った場合に、駐車禁止と判定し、
前記駐車禁止許可報知手段は、前記駐車禁止許可判定手段が駐車許可と判定した後に駐車禁止と判定した場合に、駐車許可から駐車禁止となったことを報知し、
前記反則金及び駐車料金算出手段は、反則金及び駐車料金の算出を開始した車両に対して前記駐車解除判定手段から駐車終了情報が入力するまで、時間経過に対応して反則金及び駐車料金を増額するように算出し、
かつ、前記駐車禁止許可報知手段が駐車許可から駐車禁止となったことを報知してから所定時間以内に前記駐車解除手段から前記駐車終了情報が入力しない場合に、前記駐車料金課金情報に基づく駐車料金の算出から前記反則金課金情報に基づく反則金の算出に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の公道駐車管理システム。 - 前記駐車禁止許可位置情報には、駐車禁止区域の位置に対応して予め設定された駐車禁止レベルの情報が含まれ、
前記駐車禁止許可判定手段は、前記車両位置情報に基づいて駐車禁止許可位置情報を検索して駐車禁止と判定した場合に、駐車禁止許可位置情報に含まれる駐車禁止レベルを前記車両位置情報に基づいて検索し、判定結果及び識別情報とともに駐車禁止レベルを出力し、
前記駐車禁止許可判定手段から出力される駐車禁止レベルが所定レベル以上の場合に、前記識別情報に基づいて車両情報記憶手段に記憶された車両情報と、前記車両位置情報を外部に送信する外部送信手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の公道駐車管理システム。 - 前記車両情報記憶手段には、前記識別情報に対応して特定の位置の駐車禁止区域を駐車許可区域とする例外規定を示す例外情報が含まれ、
前記駐車禁止許可判定手段は、前記駐車判定手段が駐車と判定した車両に対して前記車両位置計測手段から出力される車両位置情報に基づいて、前記駐車規制情報記憶手段に記憶された駐車規制情報を検索するとともに、前記車両位置計測手段から出力される車両位置情報と前記識別情報に基づいて、前記車両情報記憶手段に記憶される例外情報を検索し、
前記車両規制情報を検索した結果が駐車禁止区域であっても、前記例外情報に前記駐車禁止区域を駐車許可区域とする例外規定があった場合に、駐車許可と判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の公道駐車管理システム。 - 車両に設置される車載装置と、
基地局に設置される管理基地装置と、
車載装置と管理基地装置との間で情報を無線通信可能とする通信設備とを備え、
前記車載装置には、前記駐車判定手段、前記車両位置計測手段、前記駐車解除判定手段、前記駐車禁止許可報知手段が含まれ、
前記管理基地装置には、前記駐車規制情報記憶手段、前記車両情報記憶手段、駐車禁止許可判定手段、反則金及び駐車料金算出手段、決済手段が含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の公道駐車管理システム。 - 前記管理基地装置には、前記駐車禁止許可判定手段の判定結果を前記駐車禁止許可報知手段に送信する報知情報送信手段が設けられ、
前記車両情報記憶手段には、前記識別情報に対応して車両の所有者もしくは運転者の携帯電話の電話番号及びメールアドレスのうちの少なくとも一方が記憶され、
前記駐車禁止許可報知手段には、前記携帯電話が含まれ、
前記報知情報送信手段は、前記車両情報記憶手段に記憶された携帯電話番号もしくはメールアドレスを用いて前記携帯電話に前記駐車禁止許可判定手段の判定結果を通知することを特徴とする請求項5に記載の公道駐車管理システム。 - 前記管理基地装置には、前記駐車禁止許可判定手段の判定結果を前記駐車禁止許可報知手段に送信する報知情報送信手段が設けられ、
前記報知情報送信手段は、前記車両位置計測手段に計測された車両位置に基づいて前記駐車規制情報記憶手段を検索し、前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を求め、求められた前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を前記判定結果に加えて前記駐車禁止許可報知手段に送信し、
前記駐車禁止許可報知手段は、前記車両位置の周囲の駐車許可区域に関する情報を報知することを特徴とする請求項5に記載の公道駐車管理システム。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の公道駐車管理システムを用いた公道駐車管理方法であって、
公道上の車両において、前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が出力された場合に、
前記車両位置計測手段が、前記駐車判定手段から前記駐車開始情報が出力された車両の前記車両位置情報を前記識別情報とともに出力し、
前記駐車禁止許可判定手段が、前記駐車判定手段により前記駐車開始情報が出力され、かつ、前記車両位置計測手段から前記車両位置情報と前記識別情報とが出力された車両に対して、前記車両位置情報に基づいて、前記駐車規制情報記憶手段に記憶された駐車禁止許可位置情報を検索し、前記車両位置情報に示される位置が駐車禁止区域か駐車許可区域かを判定して判定結果を前記識別情報とともに出力し、
前記駐車禁止許可報知手段は、前記駐車禁止許可判定手段が出力した前記識別情報に対応する車両の運転手に対して、前記駐車禁止許可判定手段が出力した判定結果を報知し、
前記反則金及び駐車料金算出手段は、前記駐車禁止許可報知手段が前記判定結果を報知した車両に対して所定時間以内に前記駐車解除手段から前記駐車終了情報が入力しない場合に、前記車両の車両位置計測手段に計測された車両位置情報と前記駐車規制情報記憶手段に記憶された反則金課金情報及び駐車料金課金情報とに基づいて反則金及び駐車料金を算出し、算出結果を前記識別情報とともに出力し、
前記決済手段は、前記反則金及び駐車料金算出手段から出力された識別情報に基づいて前記車両情報記憶手段に記憶された前記車両責任者情報と前記決済情報とを検索し、検索された所有者もしくは運転者に対して検索された決済方法で前記反則金及び駐車料金算出手段で算出された反則金及び駐車料金を決済することを特徴とする公道駐車管理方法。
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