JP2004258970A

JP2004258970A - 車載用電子ナンバープレート

Info

Publication number: JP2004258970A
Application number: JP2003048964A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Mizuno; 一男水野
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 2003-02-26
Filing date: 2003-02-26
Publication date: 2004-09-16
Anticipated expiration: 2023-02-26
Also published as: JP3956865B2

Abstract

【課題】車載用電子ナンバープレートにおいてプライバシーの保護を計る。
【解決手段】車両データを電波を介して路上機１２０に送信するための車載用電子ナンバープレート２２０であって、この車載用電子ナンバープレート２２０は、車両ユーザにより予め指定された車両データだけを無線部２２２から送信する。このため、車両ユーザの指定により、車両データとして車両の自動車登録番号だけを送信させたり、車両データとして車両の車種識別データだけを送信させたり、車両データとして一切のデータを送信をしないようにしたり、民間事業者の路上機に車両データの送信させないようにしたり、あるいは、車検書に示される車両データを送信させたりすることになる。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車登録番号などの車両データを電波を介して路上機に送信するための車載用電子ナンバープレートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両のナンバープレートに搭載されて、車両データを路上機に無線送信するための車載用電子ナンバープレートが提案されている（例えば、非特許文献１参照）。
【０００３】
【非特許文献１】
国土交通省、［平成１５年２月１４日検索］、インターネット、＜ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｍｌｉｔ．ｇｏ．ｊｐ／ｃｈｕｂｕ／ｓｅｉｂｉ／ｓｍａｒｔ．ｈｔｍ＞
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車載用電子ナンバープレートでは、路上機からの要求信号を受信されたとき、自動車登録番号、車両ユーザ名および車両ユーザの住所を示すデータを車両データとして画一的に路上機に送信すると、この路上機で受信される車両データだけで、車両ユーザおよび車両の識別が可能になる。
【０００５】
すなわち、路上機付近を車両ユーザが通過した旨を示す通行履歴が、車両ユーザの意志に関わらず、路上機に残されることになる。このような通行履歴は不特定の機関に漏れ悪用される可能性もあり、車両ユーザのプライバシーの保護の観点から問題を含んでいると考えられる。
【０００６】
本発明は、上記点に鑑み、車両ユーザの指定された車両データだけを送信するようにした車載用電子ナンバープレートを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明では、車両データを電波を介して路上機（１２０）に送信するための車載用電子ナンバープレートであって、車両ユーザにより予め指定された車両データだけを送信する送信手段（２２２、２２３）を有していることを特徴とする。
【０００８】
請求項２に記載の発明のように、送信手段は、予め選択された車両データとして車両の自動車登録番号だけを送信するように構成してもよい。
【０００９】
請求項３に記載の発明のように、送信手段は、予め選択された車両データとして車両の車種識別データだけを送信するように構成してもよい。
【００１０】
請求項４に記載の発明では、送信手段は、車両ユーザによる指定により一切の車両データを送信をしないように構成してもよい。
【００１１】
請求項５に記載の発明では、車両データを要求するための要求信号を民間事業者の路上機から受けたとき送信手段による予め選択された車両データの送信を行わないように設定可能に構成してもよい。
【００１２】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
図１〜図３に、本発明に係る車載電子ナンバープレートの一実施形態を示す。
【００１４】
車載用電子ナンバープレート２２０は、図１、図２に示すように、車両前側（又は後側）に配置されるナンバープレート４０の裏側に装着されて、路上機１２０との間で無線通信を行う。ナンバープレート４０は、車両の前側、後側に配置されて自動車登録番号が記載された板状部材である。
【００１５】
具体的には、車載用電子ナンバープレート（ＳＰ）２２０は、図３に示すように、アンテナ２２１、無線部２２２、制御部２２３、メモリ２２４、および電池２２５から構成されている。
【００１６】
無線部２２２は、電池２２５から電力が供給されて、アンテナ２２１を介して路上機１２０からの受信信号を受信するとともに、送信信号をアンテナ２２１を介して路上機１２０に送信する。
【００１７】
なお、無線部２２２による無線通信方式としては、ＤＳＲＣ（ＤｅｄｉｃａｔｅｄＳｈｏｒｔＲａｎｇｅＣｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）方式などが用いられている。
【００１８】
制御部２２３は、マイクロコンピュータなどから構成されたもので、後述するようにデータ書き込み装置から送られる車両データをメモリ２２４に記憶させたり、路上機１２０からの要求に基づき、この車両データを路上機１２０に送信するための処理を行う。
【００１９】
メモリ２２４は、フラッシュメモリ、ＲＡＭなどから構成されて、コンピュータプログラム、制御部２２３の処理に伴うデータおよび識別コードなどを記憶する。この識別コードは、車載用電子ナンバープレート２２０自体の識別を示すデータである。また、メモリ２２４の特定エリアには、予め車両ユーザに指定された車両データが記憶されている。
【００２０】
なお、車両データとしては、自動車登録番号（例えば名古屋３３３さ４２８９）、車長、車幅、車高、車種、車両ユーザの氏名、車両ユーザの住所が用いられる。
【００２１】
路上機１２０は、道路の側部に設置されたもので、一定期間毎に車両データを要求する要求信号を送信するとともに、この要求信号に応じて車載用電子ナンバープレート２２０から送られてきた車両データを情報管理サーバ１１０に送信する。この情報管理サーバ１１０では、車載用電子ナンバープレート２２０毎に車両データを記憶管理する。
【００２２】
次に、車載用電子ナンバープレート２２０に車両データを記憶させる手順について図４〜図８を用いて説明する。図４は、車載用電子ナンバープレート２２０に車両データを記憶させるための手順を示す概略図、図５〜図８は、車載用電子ナンバープレート２２０に車両データを記憶させるための手順を示すフローチャートである。
【００２３】
先ず、ユーザが自動車販売店で車両を購入する際に、この購入した自動車に装着される車載用電子ナンバープレート２２０の「情報公開内容許諾書」がユーザに手渡され、このユーザは、この「情報公開内容許諾書」に対して氏名、住所等を記入後、車載用電子ナンバープレート２２０による車両データの公開許諾範囲を「情報公開内容許諾書」に対して記載して指定する（図５、６のＳ１００〜１９０）。
【００２４】
具体的に、公開許諾範囲として、（１）ナンバープレート（標板）４０に記載される自動車登録番号だけ選択したり、（２）車検書に記載される情報の全てを選択したり、（３）個車判定、すなわち車両ユーザの特定は不能だが車両種別だけを示す車種データだけ選択したり、（４）一切の車両データを選択しなかったり、（５）民間事業者への車両データの送信の禁止を設定したりする。
【００２５】
以上のような車両データの公開許諾範囲の指定が終了すると、自動車販売店の従業員は、「情報公開内容許諾書」から光学文字読み取り装置（ＯＣＲ）により、公開許諾範囲を示す指定範囲情報を読み取り、この指定範囲情報を車長データ、車幅データ、車高データ、車種データ、車両ユーザの氏名データ、車両ユーザの住所データと共に、電子メール（或いは、ＦＡＸ）にて自動車情報登録センターの登録管理サーバ４００に送信する（図７中のＳ２００）。
【００２６】
このように指定範囲情報、車長データなどのデータが自動車販売店から登録管理サーバ４００に送られてくると、登録管理サーバ４００は、自動車登録番号を発行する。そして、登録管理サーバ４００は、上述のように自動車販売店から送られる指定範囲情報、車長データなどのデータとともに、自動車登録番号とともにデータベースに記憶させる（図７のＳ２１０）。
【００２７】
次に、登録管理サーバ４００は、このデータベースに記憶された各データを陸運支局等の自動車登録窓口の管理コンピュータ（管理ＰＣ）４１０に送信する。
【００２８】
これに伴い、管理コンピュータ４１０は、登録管理サーバ４００から送られるデータを基に、プリンターを用いて車検書を発行する。これに加えて、データベースに記憶された指定範囲情報、車長データなどの各データから上述のように車両ユーザにより指定された公開許諾範囲内の車両データを抽出する。さらにこの抽出された車両データ（以下、ユーザ指定車両データという）をバーコード（例えば、二次元バーコード）にてプリンターを用いて車検書の一部に印字する（Ｓ２２０）。
【００２９】
その後、自動車登録窓口のオペレータが、管理コンピュータ４１０を用いて次のようにユーザ指定車両データを車載用電子ナンバープレート２２０に記憶させる。
【００３０】
すなわち、光学式バーコードスキャナーにより車検書の一部からバーコードにてユーザ指定車両データを読み取りそのユーザ指定車両データを管理コンピュータ４１０に記憶させる（Ｓ２３０）。
【００３１】
その後、オペレータが、管理コンピュータ４１０を操作してデータ読み書き装置４２０から電波を介して識別データ要求信号を送信させる。これに伴い、識別データ要求信号が車載用電子ナンバープレート２２０の無線部２２２で受信されると、制御部２２３が、識別データをメモリ２２４から読み出して無線部２２４から送信させる。
【００３２】
このような識別データがデータ読み書き装置４２０を介して管理コンピュータ４１０に送られると、この管理コンピュータ４１０は、表示ディスプレイにて識別データを表示させる。ここで、この表示された識別データと車載用電子ナンバープレート２２０自体に印字された識別データとが一致していることをオペレータが確認すると、ユーザ指定車両データを車載用電子ナンバープレート２２０に記憶させる為の操作を行う。
【００３３】
これに伴い、管理コンピュータ４１０は、データ読み書き装置４２０からユーザ指定車両データを電波を介して送信させる。その後、ユーザ指定車両データが車載用電子ナンバープレート２２０の無線部２２２で受信されると、制御部２２３が、ユーザ指定車両データをメモリ２２４の特定エリアに記憶させる（Ｓ２７０）。
【００３４】
ここで、上述のごとくユーザにより一切の車両データが選択されていない場合には、メモリ２２４の特定エリアには、一切の車両データが記憶されない。また、民間事業者への車両データの送信の禁止が設定されている場合には、民間事業者への車両データの送信を禁止する旨を示す禁止データが特定エリアに記憶される。
【００３５】
次に、本実施形態の作動について図９を用いて説明する。車載用電子ナンバープレート２２０の制御部２２３が、図９のフローチャートに従って、コンピュータプログラムを実行する。このプログラムは、車両走行中にて一定期間毎に繰り返される。
【００３６】
先ず、路上機２１０からの要求信号を無線部２２２で受信すると（Ｓ３００）、要求信号を送信してくる路上機２１０の管理者が民間事業者であるか否かを判定する（Ｓ３１０）。
【００３７】
ここで、要求信号には管理者の識別を示す識別コードが含まれており、この識別コードに応じて、路上機２１０の管理者が公的機関（例えば警察）であると判定すると、メモリ２２４の特定エリアからユーザ指定車両データを呼出して無線部２２２から送信させる（Ｓ３３０、Ｓ３４０）。
【００３８】
また、Ｓ３１０において、要求信号に含まれる識別コードに応じて、路上機２１０の管理者が民間事業者であると判定したとき、民間事業者への車両データの送信の禁止が設定されているか否かを判定する（Ｓ３２０）。
【００３９】
ここで、メモリ２２４の特定エリアに上述の禁止データが記憶されている場合には、民間事業者への車両データの送信の禁止が設定されていると判定して、無線部２２２によるユーザ指定車両データの送信を行わない。また、メモリ２２４の特定エリアに上述の禁止データが記憶されていない場合には、民間事業者への車両データの送信の禁止が設定されていないと判定して、メモリ２２４の特定エリアからユーザ指定車両データを呼出して無線部２２２から送信させる（Ｓ３３０、Ｓ３４０）。
【００４０】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。すなわち、車両データを電波を介して路上機１２０に送信するための車載用電子ナンバープレート２２０において、車両ユーザの指定により、車両データとして車両の自動車登録番号だけを送信させたり、車両データとして車両の車種識別データだけを送信させたり、車両データとして一切のデータを送信をしないようにしたり、車検書に示される車両データを送信させたりすることになる。また、ユーザの希望により、民間事業者の路上機に車両データの送信させないように設定可能になっている。
【００４１】
以上により、この車載用電子ナンバープレート２２０は、車両ユーザにより予め指定された車両データだけを無線部２２２から送信するので、車両ユーザの指定により、プライバシーの保護を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の車載用電子ナンバープレートの概略作動を示す模式図である。
【図２】図１の車載用電子ナンバープレートの取り付け位置を示す図である。
【図３】図１の車載用電子ナンバープレートの概略電気回路構成を示す図である。
【図４】図１の車載用電子ナンバープレートへの車両データの記憶の手順を示す模式図である。
【図５】図１の車載用電子ナンバープレートへの車両データの記憶の手順の一部を示すフローチャートである。
【図６】図１の車載用電子ナンバープレートへの車両データの記憶の手順の一部を示すフローチャートである。
【図７】図１の車載用電子ナンバープレートへの車両データの記憶の手順の一部を示すフローチャートである。
【図８】図１の車載用電子ナンバープレートへの車両データの記憶の手順の一部を示すフローチャートである。
【図９】図１の車載用電子ナンバープレートの制御部による処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１２０…路上機、２２０…車載用電子ナンバープレート、２２１…アンテナ、
２２２…無線部、２２３…制御部、２２４…メモリ。

Claims

車両データを電波を介して路上機（１２０）に送信するための車載用電子ナンバープレートであって、
車両ユーザにより予め指定された車両データだけを送信する送信手段（２２２、２２３）を有していることを特徴とする車載用電子ナンバープレート。
前記送信手段は、前記予め選択された車両データとして車両の自動車登録番号だけを送信するものであることを特徴とする請求項１に記載の車載用電子ナンバープレート。
前記送信手段は、前記予め選択された車両データとして車両の車種識別データだけを送信するものであることを特徴とする請求項１に記載の車載用電子ナンバープレート。
前記送信手段は、前記車両ユーザによる指定により一切の車両データを送信をしないようになっていることを特徴とする請求項１に記載の車載用電子ナンバープレート。
前記車両データを要求するための要求信号を民間事業者の路上機から受けたとき前記送信手段による前記予め選択された車両データの送信を行わないように設定可能になっていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１つに記載の車載用電子ナンバープレート。