JP4184255B2 - 物品管理システム - Google Patents
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Description
また、特許文献3には、ICタグから読み込んだデータに応じて廃製品をどのルートに送るかを区別する技術が開示されている。
本願発明は、上記のような課題を解決するものであり、物品に関連する部品構成情報や所有者等の登録情報や詳細な履歴情報を管理することができ、それらの情報をさらに様々な用途で利用し、工数削減や信頼性を備えた物品管理システムを提供することを目的とする。
このような構成では、販売店に設置されたタグ情報読み取り手段により、廃棄する物品に固着されたタグから情報を読み取る。販売店から読み取った廃棄する物品固体の認識問合せを受けると、識別手段は、前記タグから読み取る情報に基づいて前記物品個体を識別するとともに、当該物品個体に関する登録情報又は履歴情報の少なくともいずれか一方を前記物品情報記憶手段から読み取り、前記物品個体を識別する識別情報に関連付けて廃棄物管理票を発行する。
したがって、例えば、車両廃棄時において、廃棄車両の年限の特定を行って判断結果を送り返す場合に、廃棄管理表やマニュフェストの記入が物品個体に関する登録情報又は履歴情報と関連付けて実行されるため、一度廃棄処理された車両と保有車両とが判別可能になる。
このような構成では、販売店に設置された暗号データ印字手段が、前記廃棄物管理票発行手段が発行する廃棄物管理票の記載データを暗号化して、前記廃棄物管理票に印字する。
このような構成では、物品の認証要求のためには、販売店IDが認証済みであることが要求される。
なお、車両情報管理サーバ10や端末20や車両販売ウェブサイトのサーバ30は、コンピュータを用いて実現する。また、携帯端末21としては、携帯型電話端末(携帯電話端末あるいはPHS(登録商標、パーソナル・ハンディフォン・システム)端末)やPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などを用いる。これらの各装置は、内部にCPU(中央処理装置)を備えている。そして、これら各装置が行う処理の過程は、コンピュータプログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをCPUが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータに設けられたCPUが当該プログラムを実行するようにしても良い。
図2は、車両が自動二輪車である場合にICタグを取付ける場所の概略を示す概略図である。図2において、符号90は人が乗るためのシートであり、このシートは樹脂部材によってできている。そして、前記のICタグを、このシートの内部に設けることとする。
なお、図3(a)に示すように、シートを構成する樹脂部材は乗る人のための緩衝の役割を果たすために上下方向にある程度の厚みを持っている。従って、71b、71c、71d、71eの位置にICタグを取付けた場合には、シート表面までの距離が比較的長くなる。一方、71a又は71fのように、シート内の前方又は後方の部分にICタグを取付けた場合には、それぞれ前方又は後方のシート表面までの距離が比較的短くなる。従って、ICタグの読み書き信号(電磁波)の到達距離が比較的短い場合には、71aあるいは71fといったシート表面までの距離が相対的に短い位置にICタグを設けることによって、ICタグにより近い場所まで読取装置を持っていくことが可能となり、読み書きがし易くなる。
なお、金属製の屋根を有する乗用車やバスやトラックなど車両等の場合には、シート内にICタグを取付けておいて、ハンディ型の読み書き装置を車両内部に持ち込むことによって、そのICタグの情報を読み書きする。あるいは、乗用車のフロントウィンドウ付近あるいはリアウィンドウ付近にICタグを取付ける。例えば、ダッシュボード部分にICタグを取付けて、車外上方などから、ICタグの読み書きするようにしても良い。また、ダッシュボード部分を構成する樹脂部材の中にICタグを取付けるようにしても良い。
なお、この車籍証明証は、車両を製造する製造業者や車籍を管理する公的機関等によって発行されるものとする。また、この車籍証明証のサイズは、例えば、縦5.3センチメートル、横8.5センチメートルのクレジットカードサイズ程度で、その材質はプラスチック等とする。
また、書き替え可能領域には、所有者データと、部品構成データと、車両履歴データと、廃棄物管理票発行データとが記憶されており、さらに予備領域が設けられている。これら所有者データと部品構成データと車両履歴データと廃棄物管理票発行データは、後述するように、車両管理システムの記憶手段である車両情報データベース102においても同様の情報が保持され管理されている。本システムでは、通信ネットワーク80を介して車両管理サーバ10と端末20(3者で登録手段)とが通信可能となっているため、車両情報データベース102に記憶されているデータ(所有者データと部品構成データと車両履歴データと廃棄物管理票発行データ)とICタグに記憶されているデータ(所有者データと部品構成データと車両履歴データと廃棄物管理票発行データ)とは、必要に応じて適宜、同期的に更新される。また、ICタグの記憶容量には限りがあるため、車両情報データベース102にはこれらの各データのフルセットを持たせておき、ICタグにはこれらの各データのサブセットのみを持たせるようにしても良い。車体IDを記憶するICタグは読書き可能なメモリを用い、前述のシートやメータを設けるのがよい。特に2輪車のメータは交換されやすいので有効である。
図6は、車両情報データベースに含まれる所有者データのデータ構造を示す概略図である。図示するように、所有者データには、車両IDと対応付けられた所有者情報が含まれている。所有者情報とは、所有者の氏名、生年月日、住所等の情報である。
なお、図7では、部品階層数が2階層の場合を例示しているが、階層数はいくつでも良い。
なお、履歴概略が「新車製造」の場合には、製造会社名や工場名が詳細データとして書き込まれている。履歴概略が「所有者登録」の場合には、所有者名や所有者住所などが詳細データとして書き込まれている。履歴概略が「給油」の場合には、給油所を特定する情報や給油量や給油時点の走行距離計情報などが詳細データとして書き込まれている。履歴概略が「修理」の場合には、修理工場名や修理内容の情報などが詳細データとして書き込まれている。履歴概略が「所有者変更」の場合には、新たな所有者名やその新たな所有者の住所などが詳細データとして書き込まれている。
さらに詳細に言うと、車両ライフサイクル管理系機能には、(1)新規車両登録、(2)新車販売(所有者新規登録)、(3)輸入、(4)中古車移転(所有者変更登録)、(5)輸出、(6)車両登録情報抹消(排出事業者登録)、(7)給油、(8)修理などの各機能が含まれている。また、手配系機能には、(11)車両盗難手配、(12)特定車種・特定部品手配、(13)不法投棄車両管理などの各機能が含まれている。また、廃棄・リサイクル系機能には、(21)廃棄物管理票(マニュフェスト)発行、(22)排出管理、(23)収集・運搬管理、(24)中間処理管理、(25)最終処理管理などの各機能が含まれている。以下、各機能の概要について説明する。
(2)新車販売(所有者新規登録)機能は、販売店の端末20や車両販売ウェブサイトのサーバ30などから所有者の氏名・住所などのデータを受信し、車両情報データベース102の所有者データを登録する。
(3)輸入機能は、当該車両管理システムによる管理対象国(地域)からの輸入の場合には後述する中古車移転と同様の処理を行う。その他の国(地域)からの輸入の場合には、新たな車両として、その所有者データや部品構成データを登録するとともに、過去の履歴情報を車両履歴データとして登録する。輸入機能の処理に必要な機能は、例えば税関の端末20から受信する。
(5)輸出機能は、当該車両管理システムによる管理対象国(地域)への輸出の場合には前述の中古車移転と同様の処理を行う。その他の国(地域)への輸出の場合には、所有者データを更新又は抹消するとともに、輸出野記録を車両履歴データとして追加する。輸出機能の処理に必要な機能は、例えば税関の端末20から受信する。
(7)給油機能は、給油スタンドの端末20から給油に関するデータ(給油量情報、走行距離計情報、給油地情報など)を受信し、これを車両履歴データとして登録する処理を行う。
(8)修理機能は、修理工場の端末20から修理に関するデータを受信し、これを車両履歴データとして登録する。また、修理において部品の交換等が行われた場合には、車両情報データベースの部品構成データの更新も行う。
(13)不法投棄車両管理機能は、不法投棄された車両に関する情報を出力する。例えば、不法投棄された車両が発見された場合、投棄現場においてハンディ端末装置等(可搬型端末装置)を用いることによってその車両に設けられたICタグから車両IDを読み取る。そして、この車両IDを車両IDを基に制御部101は、該当する車両の車両履歴データや所有者データを車両情報データベース102から読み出す。また、もしその車両が既に登録抹消されていて廃棄処理にまわっている場合には、後述する廃棄・リサイクル系の機能から車両情報データベース102に書かれたデータに基づいて、廃棄物処理の状況を追跡する。
なお、この図で示す処理は、電子的な廃棄物管理票が既に発行されていることを前提とする。すなわち、車両登録情報抹消の処理を行う場合において、ユーザが販売店に廃棄車両を持ち込むと、まず販売店に設置された読取装置によって、車両証明書50のICタグ72から車両IDが読み取られる。販売店の端末20は、この読み取った車両IDを車両情報管理サーバ10に送信する。
車両情報管理サーバ10は、廃棄車両の車両IDを受信すると、車両情報データベース102を検索し、当該車両IDが登録されているか否かの判定結果を返却する。車両情報管理サーバ10によって廃棄車両が認証されると、この認識処理と連動して、販売店の端末20と接続されたプリンタにより、車両情報、販売店名、原本性証明用暗号化データがマニュフェストに印字される。
このように廃棄物管理票データと車両情報データベース内の他のデータとを関連付けることで、一度廃棄処理した車両を車両情報データベースにおいて、保有車両と識別可能とし、廃棄リサイクル時の引き取り条件やリサイクル情報の信頼性を向上させる。
なお、廃棄物管理票発行時には、マニュフェストの記入データが暗号化されて印字される。具体的な印字内容は、暗号化された点、線、数字等で構成される。したがって、例えば車両メーカー等の特定者にしか車両廃棄情報が復号化できず、認証の信頼性を高めることができる。
なお、廃棄物管理票データを車両情報データベース102に保持する代わりに、車両情報管理サーバ10内の他の記憶領域あるいは他のコンピュータ内の磁気ディスク等の記録媒体(図示せず)に記録して保持するようにしても良い。
次に、制御部101が有する収集・運搬管理機能は、車両情報データベース102から排出事業者情報を読み出し、収集・運搬情報(収集・運搬事業者に関する情報を含む)を付加する(ステップS120)。そして、通信ネットワーク80を介してこの付加後の情報を収集・運搬事業者の端末20に送信し、暗号化を依頼する。収集・運搬事業者側では収集・運搬事業者の秘密鍵でこの情報を暗号化してから制御部101の収集・運搬管理機能に返す。収集・運搬管理機能は、返送された暗号化後の情報を収集・運搬事業者情報として車両情報データベース102に書き込むとともに、収集・運搬事業者の公開鍵も車両情報データベース102に書き込む(ステップS121)。
次に、制御部101が有する最終処理管理機能は、車両情報データベース102から中間処理事業者情報を読み出し、最終処理情報(最終処理事業者に関する情報を含む)を付加する(ステップS140)。そして、通信ネットワーク80を介してこの付加後の情報を最終処理事業者の端末20に送信し、暗号化を依頼する。最終処理事業者側では最終処理事業者の秘密鍵でこの情報を暗号化してから制御部101の最終処理管理機能に返す。最終処理管理機能は、返送された暗号化後の情報を最終処理事業者情報として車両情報データベース102に書き込むとともに、最終処理事業者の公開鍵も車両情報データベース102に書き込む(ステップS141)。
なお、図11の例では、排出事業者〜収集・運搬事業者〜中間処理事業者〜最終処理事業者の順に処理していくことを前提としているが、必ずしもこの順序でなくても良く、段階的に廃棄・リサイクル系の事業者の情報を暗号化しながら追加していけば良い。例えば、単一の事業者が例えば収集・運搬と中間処理の両方をまとめて行っていたり、中間処理がさらに複数の事業者による複数の段階に分かれていたり、廃棄物を構成する物質等に応じて処理事業者が分かれたりしていても良い。
30…車両販売ウェブサイトのサーバ,50…車籍証明証,
71a〜71f…ICタグ,72…ICタグ,80…通信ネットワーク,
81…携帯電話網,101…制御部,102…車両情報データベース
Claims (4)
- 単一の管理サーバと複数の端末装置とが通信可能に接続された物品管理システムであって、
前記端末装置は、
物品個体の識別情報を記憶したICタグから前記識別情報を読み取るタグ情報読み取り手段と、
前記タグ情報読み取り手段によって読み取られた前記識別情報を前記管理サーバへ送信する送信手段と、
を備え、
前記管理サーバは、
前記識別情報に関連付けて、物品の廃棄物管理票データを記憶する廃棄物処理情報記憶手段と、
前記端末装置から送信された前記識別情報について、一度廃棄処理された車両であるか否かについて認証し、認証された場合には前記識別情報に関連付けて前記廃棄物処理情報記憶手段に記憶される前記廃棄物管理票発行データを読み出し、前記廃棄物管理票の記載データを暗号化して原本性証明用暗号化データと共に前記端末装置に接続された印刷機において印字する暗号データ印字手段と、
を備えることを特徴とする物品情報管理システム。 - 前記暗号データ印字手段は、車両情報、販売店情報を暗号化して印字することを特徴とする請求項1に記載の物品情報管理システム。
- 前記暗号化された廃棄物管理票データは、前記端末装置が備えられた拠点でのみ復号化可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品情報管理システム。
- 前記廃棄物処理情報記憶手段は、前記識別情報に関連付けて、前記物品の廃棄物処理の各段階における事業者の情報であって当該事業者に固有の秘密鍵によって暗号化された情報と、前記秘密鍵に対応する公開鍵と、をさらに記憶し、
前記タグ情報読み取り手段によって読み取られた前記識別情報に関連付けて前記廃棄物処理情報記憶手段に記憶されている前記事業者の情報を、前記公開鍵を用いて復号化することによって読み取って出力する情報出力手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の物品情報管理システム。
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