JP2002245209A - 商品リサイクル追跡支援方法及び商品リサイクル追跡支援装置 - Google Patents

商品リサイクル追跡支援方法及び商品リサイクル追跡支援装置

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JP2002245209A
JP2002245209A JP2001041375A JP2001041375A JP2002245209A JP 2002245209 A JP2002245209 A JP 2002245209A JP 2001041375 A JP2001041375 A JP 2001041375A JP 2001041375 A JP2001041375 A JP 2001041375A JP 2002245209 A JP2002245209 A JP 2002245209A
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recycling
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Kazunori Kita
一記 喜多
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄品のリサイクルの実行状況を簡単に追跡
可能にする。 【解決手段】 商品50に電子タグ30を付けて販売す
る。電子タグ30には、商品情報、部品情報、廃棄処理
参考情報があらかじめ記憶される。商品50が廃棄品と
してユーザ60により排出されたとき、リサイクルに関
与する業者、例えば小売店70、処理業者80、運送業
者のそれぞれにより、それぞれの業者が実行したリサイ
クルのための処理を示すリサイクル処理履歴データが電
子タグ30に記憶され、記憶されたデータをリサイクル
追跡支援サーバ20内に設けられたデータベースに記憶
される。ユーザ60、他の個人あるいは監督官庁等がイ
ンターネット90を介してサーバ20をアクセスして、
リサイクル処理履歴データを検索あるいは集計すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電品等の商品の
廃棄物を再商品化等により利用するいわゆるリサイクル
が適切に実行されているか否かを追跡するのを支援する
商品リサイクル追跡支援方法及び商品リサイクル追跡支
援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の有効利用を図るために家電
品等の商品が廃棄された後の有効利用の必要性が高まっ
ている。廃棄された商品の有効利用には、廃棄された商
品を再度商品として利用する商品の再利用と廃棄された
商品を構成する部品、材料等を有効利用する部品の再利
用とがある。これら二つを含めて広い意味でのリサイク
ルと呼ばれる場合もあるが、前者がいわゆるリユースと
呼ばれ、後者が狭い意味でのリサイクルと呼ばれること
もある。本明細書では、リサイクルは後者の狭い意味で
のリサイクルを意味する用語として使用する。
【0003】商品の部品のリサイクルには、廃棄品から
部品又は材料を分離し、新たな商品の部品あるいはその
部品を製造するための材料に利用する再商品化と、分離
された部品又は材料を燃料として利用する熱回収とがあ
る。以下では、再商品化と熱回収を合わせて再商品化等
と呼ぶこともある。
【0004】家電品のリサイクルの推進のために、いわ
ゆる家電リサイクル法が定められている。本法律によれ
ば、エアコンディショナー、テレビジョン受像機、電気
冷蔵庫、電気洗濯機についてのリサイクルが規制されて
いる。以下ではこれらの商品を単にエアコン、テレビ、
冷蔵庫、洗濯機と呼ぶことがある。具体的には、それぞ
れの商品についてリサイクルの基準として、商品の総重
量に対する再商品化された部品又は材料の割合(以下で
は再商品化率と呼ぶことがある)の最低値と、商品の総
重量に対する再商品化又は熱回収された部品又は材料の
重量の比率(以下では再商品化・熱回収率と呼ぶことが
ある)の最低値とが定められている。
【0005】上記法律では、リサイクルの実行を確保す
るために、ユーザは、廃棄品を排出するときに運送料、
廃棄処理料等の廃棄に必要な料金を支払う必要がある。
廃棄品をいろいろな業者が処理する過程では、関与する
業者は管理表を交付し、保存しなければならないことに
なっている。例えば、廃棄品を引き取った小売店は引き
取りを示す所定の事項を記載した管理表を作成し、その
写しをユーザに交付し、管理表を保存しなければならな
い。
【0006】小売店は、引き取った廃棄品を運送業者又
は製造業者等に引き渡すときに、所定の事項を記載した
管理表を交付し、運送業者等はその管理表に所定の事項
を記載して返却し、その写しを保存しなければならな
い。運送業者は、製造業者あるいは廃棄処理業者に引き
取った廃棄品を引き渡すときに、管理表を交付し、製造
業者あるいは廃棄処理業者にその管理表に所定の事項を
記載して返却し、更に自らその写しを保管しなければな
らない。製造業者あるいは処理専門業者は、受け取った
廃棄品に施した廃棄処理について所定の事項を記録した
帳簿を備えなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の法律のもとで
は、ユーザの立場から見ると、廃棄処理に対して料金を
支払ったにもかかわらず廃棄品に対して適切に廃棄処理
がされたかという懸念が生じる可能性がある。法律では
廃棄品を排出したユーザは、小売店が運送業者等に当該
廃棄品を引き渡すときに交付した管理表の閲覧を小売店
に要求することができることになっている。しかし、小
売店に出向いてこのような閲覧要求をすることは、実際
上ユーザにとって面倒である。小売店にとっても、この
ような要求に対応することは実際上面倒である。ユーザ
は、製造業者等についても、受け取った管理表の閲覧を
要求することができる。しかし、このような閲覧の実行
は、ユーザにとっても、製造業者等にとっても実際上手
間が掛かる。更に、商品のリサイクルが法律に規定する
最低基準を満たしているかを監督官庁が監視することも
難しいという別の問題もある。
【0008】したがって、本発明の目的は、廃棄品のリ
サイクルの実行状況を簡単に追跡可能にする商品リサイ
クル追跡支援方法及び装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る商品リサイクル追跡支援方法は、廃棄
品として排出された複数の商品の各々について、リサイ
クルに関与した複数の業者のそれぞれにより、それぞれ
の業者が実行したリサイクルのための処理を示すリサイ
クル処理履歴データを所定の情報処理装置にネットワー
クを介して転送し、各排出された商品に関して転送され
たリサイクル処理履歴データを、前記情報処理装置内に
設けられたデータベースに記憶し、前記ネットワークを
介して入力される検索要求に応答して、前記データベー
スに対して前記検索要求が指定する検索を実行し、検索
されたリサイクル処理履歴データを出力する、ステップ
を含むものである。
【0010】これによれば、各業者がリサイクル処理履
歴データを上記データベースに記憶させるので、廃棄品
のユーザが上記情報処理装置にネットワークを介してア
クセスして上記データベースに対する検索を要求するこ
とにより、自己が排出した廃棄品に対するリサイクル履
歴データを検索することができ、自らが排出した廃棄品
に対するリサイクル処理の実行状況を知ることができ
る。一方、当該廃棄品を処理した業者は、廃棄品を排出
したユーザからの当該廃棄品に対するリサイクル処理の
実行状況についての問い合わせに応答する必要がなくな
る。
【0011】更に望ましくは、上記方法は、前記ネット
ワークを介して入力される集計要求に応答して、前記デ
ータベースに記憶された複数のリサイクル処理履歴デー
タに対して前記集計要求が指定する集計処理を実行し、
その結果得られた集計データを表示するステップを含む
ものである。
【0012】これにより、監督官庁あるいは個人が、適
当な集計処理の実行を上記情報処理装置に要求すること
により、いろいろな集計データを取得することができ、
多くの関与する業者によりリサイクル処理が適正に実行
されているか否かを知ることができるようになる。
【0013】本発明に係る商品リサイクル追跡支援方法
の望ましい態様は、複数の商品の各々に少なくとも当該
商品に関する商品情報を記憶した電子タグを添付して販
売し、各商品が廃棄品として排出された後、当該商品の
リサイクルに関与した複数の業者のそれぞれにより、そ
れぞれの業者が実行したリサイクルのための処理を示す
リサイクル処理履歴データを当該商品に添付された電子
タグに記憶し、各排出された商品に添付された前記電子
タグにそれぞれの業者により記憶されたリサイクル処理
履歴データをそれぞれの業者により所定の情報処理装置
にネットワークを介して転送し、前記転送ステップによ
り転送されたリサイクル処理履歴データを前記情報処理
装置内に設けられたデータベースに記憶し、前記ネット
ワークを介して入力される検索要求に応答して、前記デ
ータベースに対して前記検索要求が指定する検索を実行
し、検索されたリサイクル処理履歴データを出力する、
ステップを含むものである。
【0014】これにより、関係する業者は、商品に添付
された電子タグにリサイクル処理履歴データを記憶する
ことができるので、取引の実行時に簡単にリサイクル処
理履歴データを記憶することができる。しかもこの記憶
されたリサイクル処理履歴データを上記データベースへ
転送すればよいので、転送も容易になる。
【0015】本発明に係る商品リサイクル追跡支援装置
は、廃棄品として排出された複数の商品の各々につい
て、当該商品のリサイクルに関与した複数の業者のそれ
ぞれによりネットワークを介して転送される、それぞれ
の業者が実行したリサイクルのための処理を示すリサイ
クル処理履歴データを受信する手段と、前記受信する手
段により受信された複数のリサイクル処理履歴データを
記憶するためのデータベースと、前記ネットワークを介
して入力される検索要求に応答して、前記データベース
に対して前記検索要求が指定する検索を実行し、検索さ
れたリサイクル処理履歴データを出力する手段と、を備
えるものである。更に望ましくは、上記装置は、前記ネ
ットワークを介して入力される集計要求に応答して、前
記データベースに記憶された複数のリサイクル処理履歴
データに対して前記集計要求が指定する集計処理を実行
し、その結果得られた集計データを出力する手段、を更
に備える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る商品リサイク
ル追跡支援方法及び商品リサイクル追跡支援装置の実施
の形態を図面を参照して更に詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明に係る商品リサイクル追跡
支援方法の一つの実施の形態を使用するシステムを示
す。図において、10は電子タグメーカであり、商品メ
ーカ40が製造する商品に添付される電子タグ30を製
造して当該商品メーカ40に納品する。ここで、電子タ
グ30は、データを記憶するメモリを内蔵し、外部から
そのデータを読み書きすることができる記憶媒体であ
り、データキャリアとも呼ばれることがある。電子タグ
30には、商品メーカ40の依頼を受けて、当該メーカ
が指定した商品情報その他の情報があらかじめ記憶され
て、納品される。電子タグメーカ10は複数の商品メー
カにタグを納品すると仮定しているが、図では簡単化の
ための一つの商品メーカ40のみを図示している。
【0018】11は、電子タグ30に商品情報その他を
読み書きするのに使用するリーダ・ライタである。リー
ダ・ライタ11の詳細は後に説明する。12は、リーダ
・ライタ11に書き込むべき情報を供給し、あるいはリ
ーダ・ライタ11により電子タグ30から読み出したデ
ータを処理する情報処理装置であり、例えば、ワークス
テーション又はパソコン(パーソナルコンピュータ)に
より実現される。
【0019】20は、電子タグメーカ10内に設けられ
たリサイクル追跡支援用の情報処理装置であり、本発明
に係るリサイクル追跡支援装置の一つの実施の形態を実
現している。以下では、本情報処理装置を簡単化のため
のリサイクル追跡支援サーバと呼ぶことがある。リサイ
クル追跡支援サーバ20は、例えば、ワークステーショ
ン又はパソコン(パーソナルコンピュータ)により実現
される。
【0020】商品メーカ40は、製造した商品50を電
子タグ30を添付して販売する。電子タグ30は、例え
ば、商品50の外側の側面に固定される。商品50を購
入したユーザ60が、その商品を廃棄品として排出する
ときには、例えば小売店70に引き取りを依頼する。小
売店70は、自己が行ったリサイクルに関連する処理を
示すリサイクル履歴データ、今の場合には廃棄品の引き
取りに関するデータをリーダ・ライタ71を用いて電子
タグ30に記憶し、記憶されたデータを情報処理装置7
2を用いてリサイクル追跡支援サーバ20に転送し、そ
こに登録する。
【0021】小売店70は、引き取った商品を商品メー
カ40又はそのメーカから指定された処理業者80に廃
棄処理を依頼する。商品メーカ40が廃棄処理を行うと
きには、廃棄品を引き取り、処理した場合には、実行し
た処理を示すリサイクル履歴データを引き取った商品に
添付されていた電子タグ30にリーダ・ライタ41を用
いて記憶し、記憶されたリサイクル履歴データを情報処
理装置42を用いてリサイクル追跡支援サーバ20にイ
ンターネット90等のようなネットワークを介して転送
する。
【0022】同様に処理業者80が廃棄品を引き取り、
処理したときには、実行した処理を示すリサイクル履歴
データを引き取った商品に添付されていた電子タグ30
にリーダ・ライタ81を用いて記憶し、記憶されたリサ
イクル履歴データを情報処理装置82を用いてリサイク
ル追跡支援サーバ20にインターネット90等のような
ネットワークを介して転送する。
【0023】ユーザ60は、情報処理装置61を用いて
リサイクル追跡支援サーバ20にインターネット90等
のようなネットワークを介してアクセスして自己が廃棄
した商品に関するリサイクル履歴データを検索して、リ
サイクルの実行状況を知ることができる。また、リサイ
クルの監督官庁あるいはリサイクルに関心がある個人又
は団体も、図示しない情報処理装置を用いてリサイクル
追跡支援サーバ20にインターネット90等のようなネ
ットワークを介してアクセスしていろいろな商品に対す
るリサイクルの実行状況を知ることができる。商品メー
カ40も情報処理装置42を用いてリサイクル追跡支援
サーバ20にインターネット90等のようなネットワー
クを介してアクセスして自社の商品に関するいろいろな
処理業者によるリサイクルの実行状況を知ることもでき
る。
【0024】電子タグ30にはいろいろな構造の電子タ
グを使用することができるが、非接触でデータを読み書
きできる非接触型の電子タグは、使用しやすく便利であ
る。非接触型の電子タグの例にはRF−IDタグ(Radi
o Frequency-Identifierタグ)と呼ばれる電子タグがあ
る。
【0025】図2は、RF−IDタグにより構成された
電子タグ30の回路の一例の概略ブロック図である。図
において、31はアンテナコイルであり、32は、アン
テナコイル31より受信した電波から内部の回路の各部
に供給する電力を発生する電源回路である。33は、ア
ンテナコイル31が受信した電波からそこに重畳された
情報を復調する復調回路である。34は、電子タグ30
内の回路の動作を制御する中央処理装置(CPU)であ
る。35は、CPU34を制御するプログラム及び当該
プログラムが使用するデータを記憶する固定記憶装置
(ROM)である。
【0026】36は不揮発性のデータメモリであり、デ
ータを書き込むことはできるが、書き込まれたデータ
は、アンテナコイル31から電波を受信しない状態でも
消滅しないようになっている。37は、CPU14の制
御の元で、データメモリ36に記憶されたデータをアン
テナコイル31から発信させるための変調回路である。
これらの回路が、例えば樹脂製のカードに組み込まれ
る。その場合、電子タグ30はいわゆるICカードとも
呼ばれるものとなる。
【0027】図3は、リーダ・ライタ、例えば11の回
路の一例の概略ブロック図である。他のリーダ・ライタ
41、71、81も同じ構造を有する。リーダ・ライタ
11は、アンテナ111、送受信部112、復調回路1
13、CPU114、変調回路115、ROM116、
RAM117、バス118等を含んでいる。待機時には
送受信部112は、所定周期で所定の周波数の電波をア
ンテナ111から送信させ、アンテナ111により電波
を受信させる。このように、リーダ・ライタ11は、簡
単な回路にて構成されるので、小型で携帯可能に製造で
きる。
【0028】電子タグ30内のデータメモリ36に書き
込むべきデータは、情報処理装置12よりリーダ・ライ
タ11内のバス118を介してRAM117に転送す
る。リーダ・ライタ11では、RAM117に書き込ま
れたデータをCPU114により、ROM116に記憶
されたプログラムの制御の元で読み出し、変調回路11
5により書き込みコマンドとこの読み出された書き込み
データでもってあらかじめ定められた周波数の搬送波を
変調し、送受信部112が、変調された電波をアンテナ
111より送出させる。
【0029】電子タグ30では、アンテナコイル31が
リーダ・ライタ11から電波を受信すると、電源回路3
2が受信された電波により自己充電して電力を発生し、
電子タグ30内の各回路に電力を供給する。こうして、
復調回路33、CPU34、変調回路37等の内部の回
路が駆動される。復調回路33は、受信された電波を復
調し当該電波に重畳された書き込みコマンドと書き込み
データを検出し、CPU34に供給する。CPU34
は、書き込みコマンドに応答してROM35に記憶され
たプログラムの制御の元で、復調された書き込みデータ
をデータメモリ36に書き込む。
【0030】一方、リーダ・ライタ11は、書き込みコ
マンドを送出していない状態では所定の周波数の電波を
発信する。電子タグ30がリーダ・ライタ11に近接さ
れて配置されると、データメモリ36に記憶されたデー
タが読み出される。すなわち、アンテナコイル31がリ
ーダ・ライタ11から所定の周波数の電波を受信する
と、同様にして電源回路32が動作し、CPU34はデ
ータメモリ36からデータを読み出し、変調回路37が
読み出されたデータで無線周波数の搬送波を変調し、ア
ンテナコイル31を介して変調された電波を発信する。
リーダ・ライタ11がアンテナ111によりこの電波を
受信すると、送受信部112を介して復調回路113よ
りこの電波を復調して送信されたデータを検出する。検
出されたデータは、CPU114によりROM116に
記憶されたプログラムの制御の元に処理されて、RAM
117に記憶される。
【0031】電子タグメーカ10は、商品メーカ40か
らの依頼を受けて、商品メーカ40に納品すべき電子タ
グに商品メーカ40があらかじめ指定した情報を記憶し
て納品する。しかし、これらの情報あるいはその一部を
商品メーカ40自身が納品された電子タグ30に記憶す
るようにしてもよい。
【0032】図4は、電子タグ30のデータメモリ36
に設けられた複数の記憶領域の例を示す。電子タグ30
には、タグ番号記憶領域361、商品情報記憶領域36
2、部品情報記憶領域363、処理参考情報記憶領域3
64、暗号化商品特定情報記憶領域365、処理履歴情
報記憶領域366が設けられる。タグ番号記憶領域36
1には、タグ番号が記憶される。タグ番号は、例えば、
電子タグメーカ10が複数の商品メーカに納品した全て
の電子タグに対してユニークになるように電子タグメー
カ10により定められる。
【0033】図5は、これらの情報記憶領域のいくつか
に記憶される情報の例を示す例を示す。商品情報記憶領
域362には、電子タグ30が添付される商品に関する
情報が記憶される。同図(a)は、商品情報記憶領域3
62に記憶される商品情報の例を示す。商品情報には、
例えば、テレビ、冷蔵庫等のような商品種別、商品のメ
ーカ名、型名、製造番号、製造年月、総重量、製造国、
製造事業所、ロット番号、耐久年数、使用期限があると
きには使用期限等が含まれる。
【0034】部品情報記憶領域363には、商品を構成
する複数の部品に関する情報が記憶される。図5(b)
は、部品情報記憶領域363に記憶される部品情報の例
を示す。部品情報には、例えば、各部品について部品
名、部品番号、部品重量、素材の名称、素材の素性(化
学式、組成又は配合比率など)、加工方法、混入剤又は
添加剤などが含まれる。
【0035】処理参考情報記憶領域364には、商品の
リサイクル処理の実行に役立つ情報が記憶される。図5
(c)は、処理参考情報記憶領域364に記憶される処
理参考情報の例を示す。処理参考情報には、例えば、各
素材に対して、推奨される処分方法、焼却の可否、焼却
可のときの望ましい焼却温度、分解方法、危険性(例え
ば危険物、その等級、毒物、有害成分)等が含まれる。
【0036】暗号化商品特定情報記憶領域365には、
暗号化された商品特定情報が記憶される。この商品特定
情報は、電子タグ30に記憶された情報が、いずれの商
品に関する情報であるかを特定する情報であり、例え
ば、商品情報内に含まれた製造メーカ名、型番、製造番
号を商品特定情報として使用することができる。この商
品特定情報は、電子タグ30にその後記憶される処理履
歴情報が後にリサイクル追跡支援サーバ20に転送され
たときに、その処理履歴情報を記憶すべきリサイクル処
理履歴データベース内のレコードを特定するのに使用さ
れる。したがって、商品特定情報として他の情報、例え
ばタグ番号を使用してもよい。暗号化は、商品特定情報
が偽造された場合に、処理履歴情報をリサイクル処理履
歴データベースに登録されるのを防止するために用いら
れる。暗号化には、例えば電子タグメーカ10が定めた
特定の暗号鍵を使用することができる。
【0037】処理履歴情報記憶領域366には、商品の
リサイクル過程でリサイクルに関与する業者が行った処
理に関するリサイクル処理履歴情報が記憶される。図6
には、処理履歴情報記憶領域366に記憶される処理履
歴情報の例が示されている。処理履歴情報記憶領域36
6には、例えば小売店が引き取り情報を記憶するための
引き取り情報記憶領域366A、運送業者が運送情報を
記憶するための運送情報記憶領域366B、商品メーカ
又は処理業者が処理実行情報を記憶するための処理実行
情報記憶領域366Cが設けられている。これらの記憶
領域に記憶される情報は、後に説明する。
【0038】図7は、リサイクル追跡支援サーバ20の
一例の概略ブロック図を示す。リサイクル追跡支援サー
バ20は、例えばウェブサーバ21と、電子メールサー
バ22と、管理・処理サーバ23と、データベース記憶
装置24と、それらを接続するバス25とを備え、デー
タベース記憶装置24は、例えば磁気ディスク記憶装置
のような複数の補助記憶装置241、242、243、
…からなる。
【0039】ウェブサーバ21、電子メールサーバ2
2、管理・処理サーバ23はいずれもワークステーショ
ン又はパーソナルコンピュータからなり、それぞれの内
部には、図示されていないが、CPUからなる制御部
と、制御プログラムを記憶したROMと、メインメモリ
としてのRAMと、補助記憶装置と、CRTを用いた表
示装置あるいは液晶表示装置などからなる表示部と、キ
ーボードやマウスなどのポインティングデバイスを含む
入力部と、プリンタ等の周辺機器を接続するための入出
力部とが設けられ、これらの回路が内部バスにより相互
に接続されている。補助記憶装置には、例えば当該サー
バで実行されるプログラムが記憶される。ウェブサーバ
21には、更に、インターネット90をバス25に接続
するための図示しない通信制御部が設けられている。
【0040】ウェブサーバ21は、インターネット90
を介していろいろな情報処理装置42、72、82等と
の通信を行うサーバである。ここでは、このウェブサー
バ21によりホームページも設けられ、管理されると仮
定する。補助記憶装置241には、ホームページの表示
データ等を記憶する領域が設けられる。電子メールサー
バ22は、例えばリサイクルに関与する業者あるいは商
品メーカ等とメールで通信を行うために使用される。補
助記憶装置242には、送信するメールあるいは受信し
たメール等の電子メールデータを記憶する領域が設けら
れる。管理・処理サーバ23は、例えば、サーバ20の
ユーザを管理するユーザ管理プログラム、リサイクル処
理履歴データベースへのリサイクル処理履歴情報の登録
を管理する情報登録プログラム及び当該データベースに
登録された情報に対して検索あるいは集計を行うデータ
ベース検索プログラム等を実行する。補助記憶装置24
3には、リサイクル処理履歴データベースを記憶する領
域200が設けられる。
【0041】図8は、リサイクル処理履歴データベース
記憶領域200の概略を示す。図には、この領域200
に設けられるリサイクル処理履歴データベースの一つの
レコードを記憶する領域を示す。領域200には、タグ
番号記憶領域201、商品情報記憶領域202、部品情
報記憶領域203、処理参考情報記憶領域204、処理
履歴情報記憶領域205が設けられる。
【0042】電子タグ30が添付された商品50が出荷
された後の適当なタイミングに電子タグメーカ10は、
納品した電子タグ30に記憶された全ての情報、すなわ
ち、タグ番号、商品情報、部品情報及び処理参考情報を
情報処理装置12によりリサイクル追跡支援サーバ20
のリサイクル処理履歴データベースに登録する。この登
録は商品メーカ40が行ってもよい。
【0043】ユーザ60が、購入した商品50を小売店
70に廃棄品として排出すると、小売店70は、廃棄さ
れた商品を引き取り、リーダ・ライタ71を用いてその
商品に添付された電子タグ30の引き取り情報記憶領域
366Aに引き取りに関する情報をリサイクル処理履歴
情報として記憶する。例えば、図6に示すように、その
小売店が定めた引き取り番号、排出者の氏名、電話番
号、引き取り店名、引き取り年月日、処理を依頼する商
品のメーカ又は処理業者名等の引き取り行為に関する情
報(引き取り情報)を記憶する。商品を特定する情報、
例えば、商品種別、メーカ名、型名、製造番号等は既に
電子タグ30の商品情報記憶領域362に記憶されてい
るので、小売店70は、これらの情報を入力する必要は
ない。
【0044】小売店70により電子タグ30に記憶され
た情報は、管理表に記載して排出者に渡される内容を含
んでいる。したがって、小売店70は、上記商品を特定
する情報と上記引き取り情報を印字したものを管理表と
してユーザ60に渡すことができる。しかし、後に説明
するように、本実施の形態では、ユーザ60は、リサイ
クル追跡支援サーバ20を用いて、排出した商品のリサ
イクルの進捗状況を追跡することができるので、小売店
70は、管理表をユーザに渡さないで、タグ番号のみあ
るいは引き取り番号のみをユーザ60に通知すればよ
い。後に説明するように、ユーザは、タグ番号を検索キ
ーとして用いてリサイクル追跡支援サーバ20に設けら
れたリサイクル処理履歴データベースから自己の廃棄品
に関するリサイクル処理履歴情報を検索することができ
る。あるいは引き取り番号と引き取り店名を検索キーと
して用いても同様な検索をすることができる。
【0045】その後、小売店70は、電子タグ30に記
憶された情報を全てリーダ・ライタ71を用いて読み出
し、情報処理装置72を用いてリサイクル追跡支援サー
バ20にインターネット90を介して登録する。この登
録は以下のようにして実行される。まず、情報処理装置
72が、リサイクル追跡支援サーバ20にアクセスする
と、情報処理装置72に組み込まれたブラウザプログラ
ムの画面にホームページが表示される。
【0046】図9は、リサイクル追跡支援サーバ20が
表示するホームページの例を示す。このホームページ
は、企業登録ボタン301、情報登録ボタン302の他
にいろいろな検索を指示するための検索ボタン303と
いろいろな集計を指示するための集計ボタン304が表
示される。リサイクル処理履歴データを登録する業者
は、あらかじめ企業登録することが求められる。企業登
録は、企業登録ボタン301を用いて行われる。このボ
タン301がマウスでクリックされると、ユーザ管理プ
ログラムが起動される。このプログラムでは、図示しな
い登録画面が表示され、企業名、住所、電話番号、メー
ルアドレス等の入力が要求される。これらの事項の入力
が済むと、リサイクル追跡支援サーバ20によりユーザ
IDが決定され、登録しようとする業者はパスワードの
入力を要求される。パスワードの入力が終ると、登録が
終了し、図9に示す画面が再度表示される。
【0047】リサイクル処理履歴情報の登録は、情報登
録ボタン302を用いて行われる。ボタン302がマウ
スでクリックされると、情報登録プログラムが実行され
る。図10は、情報登録プログラムの処理の一例のフロ
ーチャートである。このプログラムが実行されると、ま
ず情報を登録しようとするユーザの認証が行われる(ス
テップS201)。すなわち、図示しない情報登録画面
が表示され、情報を登録しようとするユーザ(業者)は
ユーザ識別情報(ユーザID)とパスワードの入力を要
求され、これらの識別情報が入力されると、入力された
認証情報の正当性が検査される。
【0048】ユーザ認証が不成功な場合には(ステップ
S202)、ファイルの転送が拒否され、処理履歴情報
の登録が拒否されることになる(ステップS203)。
ユーザ認証が成功すると(ステップS202)、ユーザ
が指定するファイルが受信される(ステップS20
4)。すなわち、ファイル転送画面が表示され、リサイ
クル処理履歴情報を登録しようとする業者は、使用中の
情報処理装置(例えば72又は82)に記憶された、そ
のリサイクル処理履歴情報を含むファイルを指定するこ
とにより、その情報をリサイクル追跡支援サーバ20に
転送する。転送時には、電子タグ30に記憶された暗号
化商品特定情報もリサイクル処理履歴情報とともに転送
される。
【0049】その後、受信されたファイルに含まれた暗
号化商品特定情報から商品特定情報が解読され、解読さ
れた商品特定情報に対応するリサイクル処理履歴データ
ベース内のレコードが検出される(ステップS20
6)。例えば、商品特定情報が、商品のメーカ名、型
番、製造番号からなるとき、解読された商品特定情報に
含まれたこれらの情報を商品情報に含むレコードが検出
される。商品特定情報がタグ番号のときには、そのタグ
番号に一致するタグ番号を有するレコードが検出され
る。
【0050】検出が不成功のときには(ステップS20
7)、受信された処理履歴情報の登録が拒否され、その
ことが、例えば電子メールにより情報転送元の業者に通
知される(ステップS208)。検出が成功したときに
は(ステップS207)、検出されたレコードに受信さ
れた処理履歴情報が記憶される(ステップS209)。
こうして情報登録プログラムが終了する。
【0051】小売店70は、以上のような操作により電
子タグ30に記憶された処理履歴情報をリサイクル処理
履歴データベースに登録することができる。その後、小
売店70は、引き取った廃棄品を商品メーカ40又は処
理業者80に引き渡す。小売店70は、引渡しに際して
商品メーカ40又は処理業者80のために廃棄品を輸送
する運送業者に管理表を交付する。なお、商品メーカ4
0又は処理業者80自身が輸送を行う場合には、ここで
は商品メーカ40又は処理業者80が運送業者を兼ねる
と考える。運送業者は、運送業者名、運送年月日、荷受
け場所等の運送に関する情報(運送情報)を記載して管
理表を小売店70に返却するとともに、自らその管理表
の写しを管理する必要がある。
【0052】しかし、本実施の形態では、以下に説明す
るように、運送業者は、引き取った廃棄品に添付された
電子タグ30に運送情報を記録し、その運送情報をリサ
イクル追跡支援サーバ20に登録できるので、小売店7
0は、管理表の交付を省略することができる。
【0053】運送業者は、図6に例示するように、電子
タグ30の運送情報記憶領域366Bに、運送業者が定
めた引き取り番号、運送業者名、運送年月日、荷受け場
所等の運送情報を記憶することができる。この記憶は、
リーダ・ライタ及び携帯型の情報処理装置又はそれらを
一体にした携帯型の情報端末を用いて行うことができ
る。運送業者は、電子タグ30に記憶した運送情報を、
先に説明した処理履歴情報のリサイクル追跡支援サーバ
20への登録の要領にしたがって、リサイクル処理履歴
データベースに登録する。
【0054】この登録は、廃棄品の引き取り場所、廃棄
品の運送途中あるいは運送の終了後に行うことができ
る。この登録を引き取り場所で行う場合には、上記携帯
型の情報処理装置を用いればよい。運送中に上記登録を
行うには、上記情報処理装置として移動無線通信機能を
有するものを用いればよい。運送の終了後に上記登録を
行う場合には、運送業者が携帯する情報処理装置と異な
る情報処理装置を用いてもよい。
【0055】このように、運送業者が、運送情報をリサ
イクル追跡支援サーバ20に登録するので、小売店70
は、廃棄品を引き渡したときに、運送業者が定めた引き
取り番号と輸送業者名のみを運送業者から通知して貰う
ようにしてもよい。小売店70は、その引き取り番号と
輸送業者名を用いて後に上記運送情報を上記サーバ20
から取得することができる。あるいは、小売店70は、
運送業者が引き渡し時に電子タグ30に書き込んだ運送
情報をその電子タグ30からリーダ・ライタ71及び情
報処理装置72を用いて読み込みようにしてもよい。
【0056】運送業者は、引き取った廃棄品を処理業者
80に引き渡す。なお、商品メーカ40自身が廃棄品の
処理を行う場合には、ここでは商品メーカ40が処理業
者80を兼ねると考える。運送業者は、商品を引き渡し
たときに、管理表を処理業者80に交付し、処理業者8
0はこの管理表に、例えば、処理業者名、引き取り年月
日、荷受け場所等を記載してその管理表を運送業者に返
却し、自らその写しを保存しなければならない。しか
し、本実施の形態では、以下に説明するように処理業者
80が、引き取った廃棄品に対して実行したリサイクル
処理を示す処理実行情報をリサイクル追跡支援サーバ2
0に登録できるので、運送業者は、管理表の交付を省略
することができる。
【0057】処理業者80は、廃棄品を引き取ったとき
に、図6に例示するように、電子タグ30の処理実行情
報記憶領域366Cに、処理業者80が定めた引き取り
番号、処理業者名、引き取り年月日、荷受け場所等の処
理実行情報をリーダ・ライタ81と情報処理装置82を
用いて記憶することができる。処理業者80は、引き取
った廃棄品を処理するときに、その廃棄品に添付された
電子タグ30の処理参考情報記憶領域364(図4)に
記憶された処理参考情報を利用してリサイクル処理を効
果的に行うことができる。処理業者80は、リサイクル
処理の適当な段階まで、電子タグ30を廃棄品に添付し
たままにして、その後、電子タグ30を廃棄品から分離
し、リサイクル処理が終了したときに、分離された電子
タグ30の処理実行情報記憶領域366Cに、処理終了
日、廃棄物の総重量、再生品化した部品又は材料の重
量、熱回収した部品又は材料の重量、再商品化率、再商
品化・熱回収率等の他の処理実行情報を追加して記憶す
ることができる。更に、電子タグ30に記憶された処理
実行情報を情報処理装置82を用いてリサイクル追跡支
援サーバ20内のリサイクル処理履歴データベースにイ
ンターネット90を介して登録することができる。
【0058】したがって、運送業者は、管理表の交付に
代えて、処理業者80から引き取り番号と処理業者名だ
けを通知して貰えば、後にこれらの情報を用いて上記デ
ータベースから処理実行情報を取得することができる。
【0059】なお、処理業者80は、廃棄品に添付され
ていた電子タグ30をその廃棄品から再生品化された部
品に添付して使用することもできる。あるいは、電子タ
グメーカ10に返却し、電子タグメーカ10により再利
用してもよい。
【0060】以上のようにしてリサイクル追跡支援サー
バ20に登録されたリサイクル処理履歴情報は、以下の
ようにして利用することができる。リサイクル処理履歴
情報を利用したい個人又は企業あるいは監督官庁は、リ
サイクル追跡支援サーバ20のホームページにアクセス
して、図9に例示される検索ボタン303又は集計ボタ
ン304を操作して検索あるいは集計を行うことができ
る。
【0061】例えば、検索ボタン303をクリックする
と、検索条件として少なくとも一つの項目と検索結果と
して表示する少なくとも一つの項目を入力するための図
示しない画面が表示され、検索条件と表示項目を入力す
ることにより、入力した検索条件に合致するリサイクル
処理履歴情報が検索され、表示される。
【0062】図11は、いろいろな検索入力に対して表
示される検索結果の例を示す。例えば、検索条件として
タグ番号を入力し、表示項目としてタグ番号と処理履歴
情報を入力すると、同図(a)に示すように、ヒットし
たレコードに含まれたタグ番号と処理履歴情報が表示さ
れる。表示される処理履歴情報は、当該タグ番号を有す
る商品に対して実行されたリサイクル処理の全てに関す
る情報、すなわち、小売店での引き取り情報、運送業者
による運送情報、処理業者による処理実行情報が表示さ
れる。
【0063】あるいは、検索項目として処理業者名と引
き取り番号を入力し、表示項目として処理業者名と引き
取り番号と処理履歴情報を入力すると、例えば図11
(b)に例示するように、引き取り業者名と、引き取り
番号と、処理履歴情報とが表示される。ここで引き取り
業者名は、小売店、運送業者又は処理業者の名称であ
り、引き取り番号には、当該業者が通知した引き取り番
号である。あるいは、検索項目として商品種別、商品メ
ーカ名、製造番号を入力し、表示項目として商品種別、
商品メーカ名、製造番号、処理履歴情報を入力すると、
例えば図11(c)に例示するように、商品種別、商品
メーカ名、製造番号、処理履歴情報が表示される。
【0064】したがって廃棄品を排出したユーザが、例
えば以上の3つのいずれかの検索方法を用いて小売店に
引き渡した廃棄品に関するリサイクル処理の実行履歴を
検索することができる。したがって、ユーザは、小売店
に出向かなくても、廃棄した商品に関するリサイクル処
理の実行状況を知ることができる。当該廃棄品に対して
処理履歴情報が何も登録されていないときには、小売店
に引き取られた廃棄品は適正に処理されていない可能性
が高いことになる。
【0065】一方、集計ボタン304をクリックする
と、集計条件項目と表示項目を入力する図示しない画面
が表示され、集計条件項目に合致する複数のレコードに
含まれた情報のうち表示項目として指定された項目が表
示される。
【0066】例えば、集計条件として処理業者別、商品
種別別の集計を指定し、表示項目として処理業者名、商
品種別、再商品化率とその合否及び再商品化・熱回収率
及びその合否を指定し、所望の集計期間を指定すると、
図12に示すように、いろいろの処理業者が当該指定さ
れた集計期間に処理した複数の廃棄品についての再商品
化率と再商品化・熱回収率の平均を商品種別ごとに計算
し、それぞれの平均値が法律で規定された最低値を越え
ているか否かという合否判定結果とともに表示される。
【0067】あるいは、集計条件として商品メーカ別、
商品種別別の集計を指定し、表示項目として商品メーカ
名、商品種別、再商品化率とその合否及び再商品化・熱
回収率及びその合否を指定し、所望の集計期間を指定す
ると、図13に示すように、当該指定された集計期間に
処理された各商品メーカの製造に係る複数の廃棄品につ
いての再商品化率と再商品化・熱回収率の平均を商品種
別ごとに計算し、それぞれの平均値が法律で規定された
最低値を越えているか否かという合否判定結果とともに
表示される。
【0068】したがって、監督官庁は、このような集計
を用いて各処理業者によるリサイクル処理の実行状況あ
るいは各商品メーカ別にそのメーカの商品に対するリサ
イクルの実行状況を知ることができる。
【0069】あるいは、集計条件として特定の商品メー
カの特定の種別の商品について型名別の集計を指定し、
表示項目として商品メーカ名、商品種別、型名、再商品
化率とその合否及び再商品化・熱回収率及びその合否を
指定し、所望の集計期間を指定すると、図14に示すよ
うに、当該指定された集計期間に処理された当該特定の
商品メーカの製造に係る上記特定の種別の商品、例えば
テレビの複数の廃棄品についての再商品化率と再商品化
・熱回収率の平均を計算し、それぞれの平均値が法律で
規定された最低値を越えているか否かという合否判定結
果とともに表示される。
【0070】したがって、各商品メーカは、このような
集計を用いて、当該メーカが製造した特定の商品に対す
るリサイクル処理の実行状況を知ることができる。この
ような集計結果をリサイクルしやすい商品を開発するの
に利用することもできる。
【0071】以上のように、本実施の形態では、廃棄さ
れた商品に対するリサイクル処理の履歴情報を、管理表
を使用しなくても追跡することが可能になる。更に、い
ろいろな条件で集計を行うことにより、多くの廃棄され
た商品に対するリサイクルの実行状況を知ることがで
き、個人、企業あるいは監督官庁等にとって有益な情報
を得ることができる。
【0072】なお、本発明は、以上の実施の形態に限定
されず、本発明の要旨を変更しない範囲で上記実施の形
態を変更あるいは修正してもよいことは言うまでもな
い。例えば、以上の実施の形態では、リサイクル追跡支
援サーバ20のリサイクル処理履歴データベースには商
品に添付された電子タグ30にあらかじめ記憶された商
品情報等の情報が全てそのまま記憶されたが、このよう
な情報をあらかじめ上記データベースに記憶しないよう
にすることもできる。
【0073】このことは例えば以下のようにして実現す
ることができる。電子タグメーカ10が商品メーカ40
に納品する電子タグ30には、例えば、図15に示すよ
うに電子タグメーカ10の秘密鍵で暗号化されたタグ番
号、商品情報、部品情報、処理参考情報と当該秘密鍵に
対する公開鍵が記憶される。この電子タグ30が添付さ
れた商品が廃棄品として排出されたときに、その商品の
リサイクルに関与する業者は、電子タグ30に記憶され
た公開鍵を用いて、その電子タグ30に記憶された商品
情報等を解読して使用することができ、当該業者が行っ
たリサイクル処理に関する処理履歴情報を電子タグ30
に記憶する。
【0074】この処理履歴情報をリサイクル追跡支援サ
ーバ20に登録するときに、電子タグ30に記憶された
情報を全てリサイクル追跡支援サーバ20に転送する。
当該サーバ20においては、転送された情報のうち処理
履歴情報以外の暗号化された商品情報等の暗号化された
情報を電子タグメーカ10が有する公開鍵で解読し、解
読された情報をデータベース登録する。暗号化された商
品情報等が偽造されている場合には、上記解読は成功し
ない。したがって、このような方法では、電子タグ30
に記憶された商品情報等の偽造を防止でき、電子タグ3
0に記憶された商品情報をデータベースに登録しても問
題はない。
【0075】なお、同じ商品に対する他の処理履歴情報
を他の業者が上記サーバ20に転送した時点で、上記デ
ータベースに同じ商品に関する商品情報及び部品情報が
既に登録されているときには、当該他の処理業者が転送
した商品情報及び商品情報は重複して上記データベース
に登録されず、当該他の処理履歴情報が既に登録されて
いる同じ商品に関する処理履歴情報に追加して登録され
ればよい。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄品を排出した人、
他の個人又は監督官庁などが廃棄品のリサイクルの実行
状況を簡単に追跡することができる。一方、廃棄品を処
理した業者は、ユーザからの廃棄品に対するリサイクル
処理の実行状況についての問い合わせに応答しなくても
よくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る商品リサイクル追跡支援方法の一
つの実施の形態を使用するシステムを示す図である。
【図2】RF−IDタグにより構成された電子タグの回
路の一例の概略ブロック図である。
【図3】リーダ・ライタの回路の一例の概略ブロック図
である。
【図4】電子タグのデータメモリに設けられた複数の記
憶領域の例を示す図である。
【図5】電子タグのデータメモリに設けられたいくつか
の情報記憶領域に記憶される情報の例を示す図である。
【図6】電子タグのデータメモリの処理実行情報記憶領
域に記憶される情報の例を示す図である。
【図7】リサイクル追跡支援サーバの一例の概略ブロッ
ク図である。
【図8】リサイクル処理履歴データベース記憶領域の概
略を示す図である。
【図9】リサイクル追跡支援サーバが表示するホームペ
ージの例を示す図である。
【図10】リサイクル追跡支援サーバで実行される情報
登録プログラムの処理の一例のフローチャートである。
【図11】リサイクル処理履歴データベースに対するい
ろいろな検索の結果の例を示す図である。
【図12】処理業者別リサイクル実行状況の集計結果を
示す図である。
【図13】商品メーカ別リサイクル実行状況の集計結果
を示す図である。
【図14】商品メーカ別商品別リサイクル実行状況の集
計結果を示す図である。
【図15】電子タグのデータメモリに設けられた複数の
記憶領域の他の例を示す図である。
【符号の説明】
90 インターネット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄品として排出された複数の商品の各
    々について、当該商品のリサイクルに関与した複数の業
    者のそれぞれにより、それぞれの業者が実行したリサイ
    クルのための処理を示すリサイクル処理履歴データを所
    定の情報処理装置にネットワークを介して転送し、 各排出された商品に関して転送されたリサイクル処理履
    歴データを、前記情報処理装置内に設けられたデータベ
    ースに記憶し、 前記ネットワークを介して入力される検索要求に応答し
    て、前記データベースに対して前記検索要求が指定する
    検索を実行し、検索されたリサイクル処理履歴データを
    出力する、 ステップを含むことを特徴とする商品リサイクル追跡支
    援方法。
  2. 【請求項2】 前記ネットワークを介して入力される集
    計要求に応答して、前記データベースに記憶された複数
    のリサイクル処理履歴データに対して前記集計要求が指
    定する集計処理を実行し、その結果得られた集計データ
    を出力する、ステップを更に含むことを特徴とする請求
    項1に記載の商品リサイクル追跡支援方法。
  3. 【請求項3】 複数の商品の各々に少なくとも当該商品
    に関する商品情報を記憶した電子タグを添付して販売
    し、 各商品が廃棄品として排出された後、当該商品のリサイ
    クルに関与した複数の業者のそれぞれにより、それぞれ
    の業者が実行したリサイクルのための処理を示すリサイ
    クル処理履歴データを当該商品に添付された電子タグに
    記憶し、 各排出された商品に添付された前記電子タグにそれぞれ
    の業者により記憶されたリサイクル処理履歴データをそ
    れぞれの業者により所定の情報処理装置にネットワーク
    を介して転送し、 前記転送ステップにより転送されたリサイクル処理履歴
    データを前記情報処理装置内に設けられたデータベース
    に記憶し、 前記ネットワークを介して入力される検索要求に応答し
    て、前記データベースに対して前記検索要求が指定する
    検索を実行し、検索されたリサイクル処理履歴データを
    出力する、 ステップを含むことを特徴とする商品リサイクル追跡支
    援方法。
  4. 【請求項4】 前記ネットワークを介して入力される集
    計要求に応答して、前記データベースに記憶された複数
    のリサイクル処理履歴データに対して前記集計要求が指
    定する集計処理を実行し、その結果得られた集計データ
    を出力する、ステップを更に含むことを特徴とする請求
    項3に記載の商品リサイクル追跡支援方法。
  5. 【請求項5】 各商品に添付された前記電子タグには、
    当該商品のリサイクル処理に有益な処理情報が更に記憶
    されていることを特徴とする請求項3から4のいずれか
    一つに記載の商品リサイクル追跡支援方法。
  6. 【請求項6】 廃棄品として排出された複数の商品の各
    々について、当該商品のリサイクルに関与した複数の業
    者のそれぞれによりネットワークを介して転送される、
    それぞれの業者が実行したリサイクルのための処理を示
    すリサイクル処理履歴データを受信する手段と、 前記受信する手段により受信された複数のリサイクル処
    理履歴データを記憶するためのデータベースと、 前記ネットワークを介して入力される検索要求に応答し
    て、前記データベースに対して前記検索要求が指定する
    検索を実行し、検索されたリサイクル処理履歴データを
    出力する手段と、 を備えることを特徴とする商品リサイクル追跡支援装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ネットワークを介して入力される集
    計要求に応答して、前記データベースに記憶された複数
    のリサイクル処理履歴データに対して前記集計要求が指
    定する集計処理を実行し、その結果得られた集計データ
    を出力する手段、を更に備えることを特徴とする請求項
    6に記載の商品リサイクル追跡支援装置。
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