JP2004302615A - 表示媒体廃棄装置及びシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】RF−IDタグ付き表示媒体100を廃棄する廃棄部107と前記RF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取るRF−ID読取部106とを有する表示媒体廃棄装置102と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報を前記RF−IDの識別情報と関連付けて蓄積するデータ管理装置103とを有し、表示媒体100を表示媒体廃棄装置102において廃棄する際にデータ管理装置102に蓄積された前記コンテンツ情報に関連する管理情報を書き換える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示媒体を廃棄する表示媒体廃棄装置及び該装置を有するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の印刷システムでは、例えば、パーソナルコンピュータ等によって生成された印刷データをプリンタに送信することにより、所定のコンテンツを印刷することができるようになっている。このような印刷システムは、ネットワーク接続されることで、電子情報コンテンツの共有は可能である。
【0003】
しかしながら、コンテンツが、一端、表示媒体である紙に印刷されると、紙情報は、ネットワークからは切断されて、共有することや管理することは難しかった。
【0004】
また、紙情報の電子化に関しては、特開2000−285203号公報において、ICチップ入りペーパを情報伝達方法に用いることが開示されている。これは、ICチップに情報の電子データを蓄積し、表示媒体である紙上に情報を印刷することで、紙を電子記憶媒体として用いて、情報を配布・授受・保存する方法である。
【0005】
また、印刷物発行管理システムとしては、特開平11−78176号公報において不正な印刷物の発行を防止するシステムが開示されている。このシステムは、例えば、有価証券や著作物等の印刷物の発行管理に使われる。これは、識別情報を有する表示媒体において、正当な識別情報であると認識した場合にのみ要求されたコンテンツを印刷するというもので、正当な識別情報を持つ印刷物を管理することができる。ここでは、「識別情報」としては、例えば、文字や記号等の印字情報、磁気情報、バーコード等の光学的検出情報、透かし等が開示されている。
【0006】
また、特開2002−120475号公報には、書類管理システムとして、識別子が付いた用紙を含む書類を用いることで、書類の検索、稟議、回覧等と共に、取扱者、承認場所等の把握を容易に行なえるようにした技術が開示されている。また、識別子が付いた表示媒体である用紙を廃棄するための事務機として、読取装置が組み込まれたシュレッダも開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一般的な紙書類の利用・管理システムでは、印刷や複製された表示媒体である紙は、ネットワーク・システムから切り離され、印刷物の管理は事実上不可能であった。
【0008】
また、上述した特開2000−285203号公報においては、ICチップへコンテンツを格納する技術が開示されているが、以下の理由により、コンテンツのネットワーク管理が主流になると思われる。
▲1▼今後ICチップの低価格化実現のためのICチップサイズの縮小化に伴い、1チップ当たりのメモリ量が減少する可能性があり、蓄積できるコンテンツの内容が限定的となる。
▲2▼ネットワークの高速・大伝送容量化により、いつでも、どこからでも、ネットワーク管理されたコンテンツにアクセス可能となる。
▲3▼コンテンツ内容へのアクセスをセキュリティ管理したい。また、印刷の許可を管理したい。
【0009】
よって、コンテンツを内蔵したICチップを有する表示媒体である紙の応用は限定される。
【0010】
また、上述した特開平11−78176号公報に開示されたシステムは、表示媒体情報管理装置とコンテンツ管理装置と利用管理装置とプリンタとで構成されており、印刷物の発行に必要なコンテンツ、印刷記録媒体及び印刷機構の3つの要素をそれぞれ独立に管理し、印刷物の発行を管理することで、不正な印刷物の発行を未然に防ぐことができ、有価証券、入場券、著作物、会員証、証明証等の重要な印刷物をリモート印刷することができる。
【0011】
一方、このシステムは、ホスト側からの印刷物の発行管理のためのものであるために、ユーザーがコンテンツを登録したり、コンテンツを変更したり、コンテンツの管理情報にアクセスすることは不可能であった。
【0012】
また、特開2002−120475号公報に開示された書類管理システムでは、識別子が付いた用紙を含む書類を用いることで、書類の管理を可能にし、読取装置が組み込まれたシュレッダが開示されているが、ユーザーがコンテンツや紙情報を管理することができなかった。
【0013】
このシステムは、コンテンツ管理者が守秘管理すべき紙の存在・廃棄を管理するためのものであり、ユーザーが誤って重要な書類を廃棄することを防ぐことができず、また、ユーザーがコンテンツにアクセスすることもできなかった。
【0014】
本発明は、上述したような従来技術の有する問題点を解消するためになされたもので、その第1の目的は、ユーザーによる印刷物の廃棄等を管理することが可能なシステムを提供することである。
【0015】
また、本発明の第2の目的は、コンテンツを誤って廃棄してしまうことを防止することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明のシステムは、RF−IDタグを有する表示媒体を廃棄する機能と前記RF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能とを有する表示媒体廃棄装置と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報を前記RF−IDの識別情報と関連付けて蓄積するデータ管理装置とを有し、前記表示媒体を前記表示媒体廃棄装置において廃棄する際に前記データ管理装置に蓄積された前記コンテンツ情報に関連する管理情報を書き換える管理情報書き換え手段を有することを特徴とする。
【0017】
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の表示媒体廃棄装置は、RF−IDタグを有する表示媒体を廃棄する機能を有する表示媒体廃棄装置において、前記RF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取るID情報読取手段と、前記ID情報読取手段により読み取られた識別情報に応じたコンテンツ情報に関連する管理情報等を表示する表示手段と、ユーザによる指示に応じて前記識別情報を読み取ったRF−IDタグを有する表示媒体を廃棄処理し、前記識別情報に関連するコンテンツ情報の管理情報を書き換えるための処理を行う手段を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づき説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を、図1及び図2に基づき説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図であり、同図において、100はRF−IDタグ付き表示媒体、101はネットワーク、102は表示媒体廃棄装置(RF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置)、103はデータ管理装置である。ネットワーク101に表示媒体廃棄装置102及びデータ管理装置103が接続されている。
【0021】
ここで、RF−IDタグ付き表示媒体100とは、ICチップに内蔵された識別情報(例えば、ID番号)を無線方式によりRF−IDリーダーであるRF−ID読取部106と通信可能なRF−IDタグが、表示媒体の表面、または裏面に取れないように接着等により固定されているか、または表示媒体の中に折り込まれていたり、2枚以上の表示媒体により挟まれるように形成されている表示媒体のことである。また、表示媒体とは、一般的な普通の紙、表面がコートされている紙、写真等の印画紙、感熱紙、ジアゾ感光紙、オーバー・ヘッド・プロジェクタ用PETフィルムやポリエチレン、プラスチック等の樹脂膜等、印刷可能なシート状の表示媒体であれば何でも良い。
【0022】
表示媒体廃棄装置102は、ネットワーク・インターフェース(I/F)104、制御部105、RF−ID読取部106、表示媒体廃棄部107、メモリ部108及び操作部109を備えている。データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)110、データ保持部111及びデータ管理部112を備えている。
【0023】
RF−IDタグ付き表示媒体100と表示媒体廃棄装置102は、RF−ID読取部106とRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行なう。
【0024】
ネットワーク・インターフェース104は、通信回線を介してデータ通信を行なうためのものである。表示媒体廃棄装置102にはIPアドレスが割り振られており、ネットワーク101上において識別されている。制御部105は、RF−IDの読み取り、印刷、データ通信、データ表示、データ保持等を制御し、複数枚の表示媒体廃棄装置102全体の機能制御を行なう。RF−ID読取部106は、RF−IDタグ付き表示媒体100に付いたRF−IDタグの識別情報を無線方式で読み取るためのもので、制御やデータ処理を行なうプロセッサ部と送信データの変調や受信データの符号化を行なうRF部とRF−IDタグとRF通信を行なうためのアンテナ部とから成る。
【0025】
表示媒体廃棄部102は、読み取り不可能なように裁断、または溶解等、RF−IDタグ付き表示媒体100上のコンテンツの内容認識ができないように廃棄する全ての方式が適応可能である。RF−IDタグを分離した後に、RF−IDタグ付き表示媒体100を廃棄する機能を有する場合もある。
【0026】
メモリ部108は、情報確認時に、識別情報、該識別情報に関するコンテンツ情報、該コンテンツ情報に関連する管理情報等を一時的に格納し、高度なセキュリティを実現するために用いられる。
【0027】
操作部109は、印刷指示部を行なうためのヒューマン・インタフェースであり、表示部と入力部とを有する。具体的に、表示部は、少なくともコンテンツに関連する情報を表示できるようなディスプレイであったり、入力可能なデジタイザが表面に形成されたタッチパネル付きのディスプレイであったり、また、単なるLED(発光ダイオード)の点灯表示により処理状況を表す場合もある。この表示部において、識別情報に関連するコンテンツ情報、該コンテンツ情報に関連する管理情報等を表示したり、また、表示媒体の廃棄の確認情報等を表示する。また、入力部は、タッチパネルの他に、操作ボタン、音声入力等でも良い。また、RF−IDタグ付き表示媒体100が表示媒体廃棄装置102の所定の場所に置かれることで、RF−IDタグ付き表示媒体100を自動的に認識し、その廃棄命令が出る構成をとることもできる。RF−ID読取部106がRF−IDタグ付き表示媒体100のRF−IDを検出した場合においても、その検出信号によってRF−IDタグ付き表示媒体100を自動的に認識し、コンテンツ問い合わせの指示を行なう構成でも良い。
【0028】
表示媒体廃棄装置102は、上記機能の他に、光学的読取機能、データ保持部、データ管理部を有している場合もある。また、表示媒体廃棄装置102は、コンピュータと一体化、またはコンピュータを内蔵していても良い。
【0029】
データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)110、データ保持部111及びデータ管理部112を備えている。
【0030】
ネットワーク・インターフェース110は、通信回線を介してデータ通信を行なうためのものである。データ管理装置103にはIPアドレスが割り振られており、ネットワーク101上において識別されている。
【0031】
データ保持部111は、使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースと、登録済の識別情報、該識別情報に関連するコンテンツ情報、該コンテンツ情報に関連する管理情報等を有するデータベースを備えている。
【0032】
使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースは、本発明のシステムに使用可能なRF−IDタグ付き表示媒体100が市場に投入された時点に、ネットワーク101を介して随時、登録更新される。これにより、セキュリティの保証された表示媒体を用いることが可能となり、コンテンツの印刷物のセキュリティ管理が可能となる。
【0033】
登録後の識別情報とは、RF−IDタグ付き表示媒体100上にコンテンツが印刷された際に登録されたRF−IDタグのID番号である。識別情報に関連するコンテンツ情報とは、RF−IDタグ付き表示媒体100上に印刷された情報を意味し、場合によってはRF−IDタグ付き表示媒体100上に印刷されてはいないが、その識別情報に関連付けられて蓄積されているコンテンツ情報を意味する場合もある。即ち、RF−IDタグ付き表示媒体100上には、コンテンツ情報の一部のみが印刷形成されており、そのコンテンツ情報に関連する情報が蓄積されており、必要に応じてアクセスし、印刷することが可能である。また、コンテンツ情報が変更された場合には、その変更前のコンテンツ情報及び変更後のコンテンツ情報が関連付けられて蓄積される場合もある。
【0034】
コンテンツ情報に関連する管理情報とは、少なくともコンテンツ付加情報と、印刷付加情報と、関連する識別情報と、セキュリティ情報とから成る。コンテンツ付加情報は、コンテンツの作成者、使用したソフトウエア、作成日時、作成されたコンピュータ情報等である。また、印刷付加情報は、印刷日時、印刷された印刷機情報、印刷範囲、印刷オプション、プリンタ機種名、ドライバのバージョン、プリントプロパティ等である。また、関連する識別情報は、同一のコンテンツを印刷した表示媒体に付いたRF−IDタグのID番号、または、同一のコンテンツ情報の修正されたコンテンツ情報を印刷した表示媒体に付いたRF−IDタグのID番号等である。
【0035】
表示媒体廃棄装置102により表示媒体が廃棄される際、コンテンツ情報に関連する管理情報が書き加えられたり、またはコンテンツ情報が削除されるように指示された場合には、一連の情報も削除される。RF−IDタグ付き表示媒体100のセキュリティ情報は、コンテンツへのアクセス許可情報、つまり閲覧、変更、印刷等の可否に関連する情報である。
【0036】
データ管理部112は、データ保持部111に蓄積されたデータの新規登録、追加登録、修正登録、削除等のデータ蓄積制御処理、ネットワーク101を介したデータ通信の制御、使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースの更新等を行なう。
【0037】
図2は、本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムにおける表示媒体廃棄装置102の廃棄プロセスの各装置におけるフローチャートである。
【0038】
以下、図2について説明する。
【0039】
まず、RF−IDタグ付き表示媒体100を表示媒体廃棄装置102の所定の場所に置き、操作部109より表示媒体の廃棄命令を出して、廃棄作業を開始する(ステップS200)。最初にRF−IDの識別情報の読み取りを行ない(ステップS201)、データ管理装置において、その識別情報が本システムのデータ管理装置103に登録されているものであるか否かを確認する(ステップS202)。そして、識別情報がデータ管理装置103に登録されていない場合には、表示媒体廃棄装置102の表示部に該表示媒体が登録されていないことを表示し、表示媒体の廃棄を実行するか否かの確認を表示し、ユーザーは廃棄を実行するか、または廃棄を中断するかを選択して(ステップS203)、その選択結果に応じて処理する(ステップS206,208)。
【0040】
また、識別情報がデータ管理装置103に登録されている場合には、表示媒体廃棄装置102の表示部に識別情報に関連するコンテンツの管理情報の一部等を表示して、表示媒体の廃棄を実行するか否かの確認を警告表示し(ステップS204)、ユーザーは廃棄を実行するか、または廃棄を中断するかを選択して(ステップS205)、その選択結果に応じて処理する(ステップS207,208)。
【0041】
このようにしてRF−IDタグ付き表示媒体100が廃棄される場合、表示媒体廃棄装置102では、データ管理装置103に蓄積されている識別情報に関連するデータ群(例えば、ID番号とそれに関連するコンテンツ情報と、コンテンツ管理情報とから成る)の消去も可能である。このため、表示媒体廃棄装置102は、廃棄した表示媒体上のコンテンツ情報に関連するデータをデータ管理装置103に残しておくか否かの問い合わせを表示し、この表示内容に基づいてユーザーは選択できる(ステップS209)。そして、データを残しておく場合には、識別情報に関連する管理情報に廃棄事実と廃棄の日時、装置名、その他の諸条件をデータ管理装置103に追記登録しておく(ステップS210)。また、データを消去する場合には、識別情報に関連するコンテンツ情報と管理情報等をデータ管理装置103から削除する(ステップS211)。また、データの消去の有無に拘らず、識別情報に関連づけられている他の識別情報のコンテンツ管理情報に、表示媒体が廃棄されたことを追記しておく。
【0042】
以上の工程を終了後は、図2の廃棄プロセスを終了する(ステップS212)。
【0043】
本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムは、個人の印刷書類の管理、複数人への機密性の高い重要な書類等印刷物を配布する際の書類の管理等に適応し、特に、会社内での機密文章の管理等に適している。
【0044】
また、本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムは、不正な印刷、複製、改ざん等を防止するような目的にも有効であり、有価証券、公的文書、契約書、申請書、証明書、カルテ、領収書、入場券、著作物(小説、絵画、ポスター、絵葉書)、会員証、電子政府用書類出力、写真等々の管理に適している。
【0045】
本実施の形態では、表示媒体を廃棄した後で、データをデータ管理装置103に残しておくか否かの確認を行なって、データ管理装置103において処理しているが、表示媒体を廃棄プロセスとデータのデータ管理装置103からの消去については、同時でも、逆でも良い。
【0046】
本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムにおける表示媒体廃棄装置102を用いることで、表示媒体(紙)情報とデジタル情報の両方を消去・管理することが可能となった。
【0047】
即ち、表示媒体にRF−IDタグを付け、該表示媒体上に印刷されたコンテンツに識別情報を対応させて、該識別情報に対応するコンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報を、ネットワーク101に接続されたデータ管理装置103において管理することで、ネットワーク101上に接続された表示媒体廃棄装置102において前記表示媒体を廃棄処理し、前記コンテンツ情報に関連する管理情報を書き換えることで、前記表示媒体の管理が可能となった。また、表示媒体廃棄装置102より、前記コンテンツを廃棄することが可能となり、その結果、セキュリティに優れた管理下において、コンテンツの共有化が可能となった。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を、図3に基づき説明する。
【0049】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第1の実施の形態における図1と同一部分には、同一符号が付してある。
【0050】
本実施の形態においては、ネットワーク101上に、複数の表示媒体廃棄装置(RF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置)102a,102bと、複数のデータ管理装置103a,103bが接続されており、各々異なるIPアドレスにおいて接続されている。
【0051】
図3においては、その一部として、表示媒体廃棄装置2台、データ管理装置2台が記載されている。
【0052】
本実施の形態に係るコンテンツは、ID情報と、コンテンツ情報と、該コンテンツ情報に関連する管理情報とから成るデータ群として、データ管理装置103a,103b上に蓄積されている。
【0053】
本実施の形態では、このデータ群をデータ保持部111に蓄積する際に、どのIPアドレス上に蓄積されているかという情報を付加することと、データ管理装置103a,103bが時々、識別情報であるID番号とIPアドレスから成るデータテーブルを共有し、更新することで実現できる。
【0054】
これは、インターネットにおけるDNSサーバが実施していることに近似している。この機能は、データ管理装置103a,103bが担ってもいるが、ネットワーク101の規模に応じて、別途管理装置を設定しても良い。
【0055】
本実施の形態において、識別情報と、コンテンツ情報と、該コンテンツ情報に関連する管理情報とから成るデータ群は、通常、組織形態、設置場所、その他の要因から、全体として最適化されたデータ管理装置103a,103bの順位に基づいてデータ蓄積される。
【0056】
本実施の形態においては、インターネット101に接続され且つあらゆる場所に接続された表示媒体廃棄装置102a,102bを用いることで、コンテンツ共有システムを活用することが可能となった。
【0057】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図4に基づき説明する。
【0058】
尚、本実施の形態に係るコンテンツ共有システムの基本的な構成は、上述した第1の実施の形態と同一であるから、図1を流用して説明する。
【0059】
本実施の形態において、第1の実施の形態と異なる点は、表示媒体廃棄装置102にRF−IDタグの分離回収機能が付いていることであり、このようにRF−IDタグの分離回収機能が付いていると、リサイクルにおいて有効である。
【0060】
図4は、本実施の形態に係るコンテンツ共有システムにおける表示媒体廃棄装置102のRF−IDタグの分離廃棄プロセスのフローチャートである。
【0061】
RF−IDタグ付き表示媒体100の廃棄実行命令が出ると(ステップS401)、まず、RF−IDタグ付き表示媒体100からのRF−IDタグの分離を行ない(ステップS402)、RF−IDタグを回収する(ステップS403)。
【0062】
RF−IDタグは、ICチップとアンテナとから成るが、RF−IDタグ付き表示媒体100に付着しているため、該表示媒体100のRF−IDタグ部を表示媒体より切断して分離する。RF−IDタグ部が分離されて残った表示媒体は、表示されているコンテンツが解読できないように裁断されて廃棄され(ステップS404)、廃棄された表示媒体は回収されてリサイクルされる(ステップS405)。また、回収されたRF−IDタグは、溶解等によりICチップ部を取り出し、リサイクルすることも可能である。
【0063】
本実施の形態によれば、RF−IDタグ付き表示媒体のリサイクルを促進することができる。
【0064】
以上では、本発明の様々な例と実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるものではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々な修正と変更に及ぶことが可能であることは言うまでもない。
【0065】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0066】
[実施態様1] RF−IDタグを有する表示媒体を廃棄する機能と前記RF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能とを有する表示媒体廃棄装置と、
コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報を前記RF−IDの識別情報と関連付けて蓄積するデータ管理装置とを有し、
前記表示媒体を前記表示媒体廃棄装置において廃棄する際に前記データ管理装置に蓄積された前記コンテンツ情報に関連する管理情報を書き換える管理情報書き換え手段を有することを特徴とするシステム。。
【0067】
この実施態様1によれば、表示媒体の管理を行なうことができる。
【0068】
[実施態様2] 前記表示媒体を前記表示媒体廃棄装置において廃棄する際、前記データ管理装置に蓄積された前記コンテンツ情報を廃棄することが可能なことを特徴とする実施態様1に記載のシステム。
【0069】
この実施態様2によれば、表示媒体廃棄装置からデータ管理装置に蓄積されたコンテンツ情報を廃棄することができるため、不要なデータの削除処理を他のコンピュータやサーバ等からの操作を必要とせずに、容易に行なうことができる。
【0070】
[実施態様3] 複数台の前記データ管理装置及び複数台の前記表示媒体廃棄装置がネットワーク接続されており、各々の前記データ管理装置に蓄積されている前記コンテンツ情報と前記コンテンツ情報に関連する管理情報と前記RF−IDのID情報とから成る全てのデータ群を共有することが可能で、各々の前記表示媒体廃棄装置において前記全てのデータ群にアクセスすることが可能なことを特徴とする実施態様1に記載のシステム。
【0071】
この実施態様3によれば、本システムの規模が大きくなり、ネットワーク上に複数のデータ管理装置と複数の表示媒体廃棄装置が接続されている場合においても、本発明のシステムを実現できる。具体的には、例えば、インターネットにおけるDNSサーバにおいてIPアドレスを共有するように、随時ID情報であるID番号とそのコンテンツ情報の蓄積されているデータ管理装置のIPアドレス等を共有しておく機能をデータ管理装置が有するとか、別途DNSサーバのようなID番号とコンテンツ情報の有るデータ管理装置のIPアドレスを管理するサーバを設置することで可能である。
【0072】
また、この実施態様3によれば、インターネット接続された世界中どこにおいても、本発明の表示媒体廃棄装置が接続されていれば、コンテンツを高度のセキュリティにおいて共有することが可能となる。
【0073】
[実施態様4] RF−IDタグを有する表示媒体を廃棄する機能を有する表示媒体廃棄装置において、
前記RF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る識別情報読取手段と、
前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報に応じたコンテンツ情報に関連する管理情報等を表示する表示手段と、
ユーザによる指示に応じて前記識別情報を読み取ったRF−IDタグを有する表示媒体を廃棄処理して前記識別情報に関連するコンテンツ情報の管理情報を書き換えるための処理を行う手段と
を有することを特徴とする表示媒体廃棄装置。
【0074】
この実施態様4によれば、ユーザーが表示媒体を廃棄する際に、該表示媒体を廃棄しても良いか否かを確認することができるため、誤って表示媒体を廃棄することを防ぐことができる。また、表示媒体を廃棄したことを確認してデータ管理装置へ廃棄情報を送信するため、コンテンツに関連する表示媒体の管理を徹底することが可能である。
【0075】
[実施態様5] 前記表示媒体廃棄装置において前記表示媒体上に付いているRF−IDタグを分離回収する分離回収手段を有することを特徴とする実施態様4に記載の表示媒体廃棄装置。
【0076】
特に、表示媒体である紙の分別回収及びリサイクルは、今後益々重要なプロセスとなり、RF−IDタグ付き表示媒体では、その分別回収の際にRF−IDタグを取り除く必要があるが、この実施態様5によれば、RF−IDタグの表示媒体での位置を予め決めておくことで、その部分を除去し、他の部分を表示媒体である紙のリサイクルに回すことが可能となる。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明のシステムによれば、表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報の廃棄履歴等々を管理することができ、高度なセキュリティにおいて共有できる。また、ユーザーにとってセキュリティに注意を要するコンテンツの印刷物を容易且つ厳重に管理できる。
【0078】
また、本発明の表示媒体廃棄装置によれば、表示媒体の識別情報を利用して、重要なコンテンツを誤って廃棄してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムにおける表示媒体廃棄装置の廃棄プロセスのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムにおける表示媒体廃棄装置のRF−IDタグ分離廃棄工程プロセスのフローチャートである。
【符号の説明】
100 RF−IDタグ付き表示媒体
101 ネットワーク
102 表示媒体廃棄装置(RF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置)
102a 表示媒体廃棄装置(RF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置)
102b 表示媒体廃棄装置(RF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置)
103 データ管理装置
103a データ管理装置
103b データ管理装置
104 ネットワーク・インターフェース(I/F)
105 制御部
106 RF−ID読取部
107 表示媒体廃棄部
108 メモリ部
109 操作部
110 ネットワーク・インターフェース(I/F)
111 データ保持部
112 データ管理部
Claims (2)
- RF−IDタグを有する表示媒体を廃棄する機能と前記RF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能とを有する表示媒体廃棄装置と、
コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報を前記RF−IDの識別情報と関連付けて蓄積するデータ管理装置とを有し、
前記表示媒体を前記表示媒体廃棄装置において廃棄する際に前記データ管理装置に蓄積された前記コンテンツ情報に関連する管理情報を書き換える管理情報書き換え手段を有することを特徴とするシステム。 - RF−IDタグを有する表示媒体を廃棄する機能を有する表示媒体廃棄装置において、
前記RF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る識別情報読取手段と、
前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報に応じたコンテンツ情報に関連する管理情報等を表示する表示手段と、
ユーザによる指示に応じて前記識別情報を読み取ったRF−IDタグを有する表示媒体を廃棄処理して前記識別情報に関連するコンテンツ情報の管理情報を書き換えるための処理を行う手段と
を有することを特徴とする表示媒体廃棄装置。
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