JP2009044645A - 通信用車載器 - Google Patents

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健太 林
Toshihiro Takeuchi
利浩 竹内
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Abstract

【課題】異常信号により、DSRC通信が正常に行えないことを入口料金所または出口料金所の手前で予め報知し、DSRC通信による有料道路の決済処理を安全に行うことができる車載器を提供する。
【解決手段】DSRC車載器200が受信した信号にFCMSの構成の一部であるUWを正常に受信することができるか否か、あるいはUWの検出度合いが所定値以上であるか否かを判断することにより、受信した信号がDSRC路上機100から送信された正規の信号であるのか、それ以外の干渉妨害波であるのかを区別して、干渉妨害波と判断した場合には異常信号が受信されていることを判断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、DSRC路上機との間でDSRC通信方式により通信電波の送受信を行う通信用車載器に関する。
従来より、車載器アンテナ部の不調状態による不具合を未然に防ぐDSRC車載器として車載器アンテナ部での通信能力低下による不調状態を自動的にチェックし、車載器アンテナ部の不調状態を運転者に報知することにより、上記不具合の発生を未然に防ごうとするものが開示されている。(特許文献1、段落[0012]、[0013])
特開2001−291133号公報
しかしながら上記従来技術においては、DSRC車載器の無線部が不調をきたしていることを判別し報知することは可能であるものの、DSRC車載器は正常であるのにもかかわらず、妨害電波や電波反射の影響によってDSRC路上機とDSRC車載器との通信が正常に行われないときにおいては、DSRC無線部が異常である旨の報知は行われていない。これは、DSRC車載器自体は正常であるために、通信が異常であるとの判断ができないためである。
このような状態で、有料道路の自動料金収受レーンに車両が進入した場合、DSRC車載器とDSRC路上機との間の通信が成立しないので、自動料金収受レーン内に入ってからゲートバーが開かない状態となった後にはじめて車両を停車させるという問題がある。
本発明は、DSRC車載器は正常動作をしているのにもかかわらず、DSRC路上機とDSRC車載器との通信を妨害する干渉波が生じているときに、DSRC通信が行えないということを判断して、このような問題を解決しようとするものである。
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明によれば、車両に搭載され、DSRC路上機との間でDSRC通信方式により通信を行うDSRC車載機であって、DSRC路上機から送信される信号を受信する受信手段と、信号の受信電界強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)が所定値以上であるときに、この信号を復調する復調手段と、復調手段によって復調された信号がDSRC路上機から送信される通信制御用スロット(FCMS)信号であるか否かを判断する受信信号判断手段とを備え、受信信号判断手段にて通信制御用スロット(Frame Control Message Slot:FCMS)を検出できないとき、受信信号が異常信号であると判断するDSRC車載器である。これにより、異常信号を受信していることにより、DSRC路上機から送信される信号を受信できない状態であることを判断できる。
そして、請求項2に記載の発明によれば、請求項1において通信制御用スロット信号(FCMS)の一部であるユニークワード(UW)を検出できないときに、受信した信号が異常信号であると判断するものである。ユニークワード(UW)は通信制御用スロット信号(FCMS)の中に含まれる固定データであるので、このユニークワード(UW)を正常に検出することができたか否かによって、受信信号の成否を判断するのが最も確実である。
また請求項3に記載の発明によれば、通信用制御スロット(FCMS)を所定期間検出し、この通信制御用スロット(FCMS)に含まれるユニークワード(UW)の検出度合いが所定値より低いとき、受信手段によって受信された信号が異常信号であると判断するものである。なお、ユニークワード(UW)の検出度合いは、予め定められた期間で本来検出されるべきユニークワード(UW)と、実際に検出されたユニークワード(UW)との割合としても、予め定められた期間に何回のユニークワード(UW)が検出できたかといった検出回数としてもよい。これにより、より的確に異常信号を受信しているかどうかの判断をすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、車両に搭載されたナビゲーション装置から車両とDSRC路上機との位置関係を示す情報を受信し、この受信信号に基づいて通信制御用スロット信号(FCMS)を検出するための所定期間を短くするものである。なお、ナビゲーション装置から受信する車両とDSRC路上機との位置関係を示す情報とは、ナビゲーション装置で車両と路上機とが接近しているかどうかを判断し、車両が路上機に対して所定距離に接近していると判断されたときに出力される信号である。
ナビゲーション装置から送信されるの位置関係を示す情報に基づいて、ユニークワード(UW)の検出度合いを測定するための検出期間を短くすることで、より早い検出期間で受信信号の正否判断が行えるようになる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明をDSRC車載器に適用した場合の第1の実施形態について図1、図2、図3、図4を用いて説明する。なお、本実施例ではDSRC(Dedicated Short Range Communication)の一例として有料道路の課金処理を無線通信で行うETCシステムについて記すが、その他のシステム、例えば駐車場の課金処理を無線通信で行うDSRCシステムに適用することができる。
(図1:路上機の説明)
まず、図1は高速道路のインターチェンジなどに設置されるDSRC路上機100の構成を示す概略図である。DSRC路上機100は、ガントリ110、路上アンテナ120、第1の車両検知器130、第2の車両検知器140、第3の車両検知器150、発進制御機160、路側表示機170、監視カメラ180、車線制御装置190、料金所コンピュータ195などから構成されている。
路上アンテナ120は車線を跨ぐように設置されているガントリ110の上部に設置さており、車両400が走行する路上に向けて電波を放射することにより、路側に所定の範囲(図中の斜線範囲)の通信エリアを形成している。この図1において、車両検知器130は、一対の投光器と受光器とからなる光電センサにより構成されており、路上アンテナ120により形成されている通信エリアの車両が進入してくる方向側に設置されている。
そして、第1の車両検知器130は、車両400が通信エリアに進入しようとすることに伴って、投光器から発せられる光が車両400の前端部によって遮られ、受光器への受光が到達しなくなると、車両進入検知信号を車線制御装置190に出力する。
なお、車線制御装置190はコンピュータを主体として構成されており、このコンピュータが制御するプログラムを実行することにより、DSRC路上機100の動作全般を制御する。
第2の車両検知器140は、上記した第1の車両検知器130と同様にして一対の投光器と受光器とからなる光電センサによって構成されており、路上アンテナ120により形成される通信エリアの車両400が退出する側の端部に設置されている。この場合、第2の車両検知器140は、車両400が通信エリアから退出しようとするのに伴って、投光器から発せられる光が車両400の端部によって遮られ、受光器への受光が到達しなくなると、車両進入検知信号を車線制御装置190に出力する。
第3の車両検知器150は、上記した第1の車両検知器130、第2の車両検知器140と同様にして一対の投光器と受光器とからなる光電センサによって構成されており、路上アンテナ120により形成される通信エリアの車両400が退出する側の端部に設置されている。この場合、第3の車両検知器150は、車両400が発進制御バー160を通過したのち、投光器から発せられる光が車両400の端部によって遮られ、受光器への受光が到達しなくなると、車両進入検知信号を車線制御装置190に出力する。
発進制御機160は、発進制御機160の指示によって開閉可能なゲートバーを制御する構成となっており、ゲートバーを開けることにより車両400の通過を許可し、ゲートバーを閉鎖することにより車両400の通過を禁止するようになっている。
路側表示機170は、車線制御装置190からの表示信号を出力する表示機であり、車両400の乗員に各種情報を表示する。監視カメラ180は、車両400を撮影し、画像信号を車線制御装置190に出力する。
そして、車両400が図1の左から右に向かって移動するときについてこれらDSRC路上機100の構成の作動について説明する。まず、車両検知器130、車両検知器140が車両400の存在を検出すると、これらの信号が車線制御装置190に送信される。車線制御装置190はこの情報を基に、車両の速度、車両の長さ、車両の高さ等を算出し、車両400の車種を判別する。また、車両400に搭載されたDSRC車載器200と、路上アンテナ120とがDSRC通信をし、この内容が車線制御装置190に伝えられる。
車線制御装置190はこれらの情報を元に発進制御機160に対し、ゲートバーの開閉制御指示を出す。発進制御機160はゲートバーを開閉させることにより車両を通過させることや、停止させることができる。以上が図1のDSRC路上機100に関する説明である。
ここで、DSRC路上機100が送信している信号について図4を用いて説明する。DSRCシステムに用いられる無線通信は、社団法人電波産業会の定める標準規格((狭域通信(DSRC)システム:ARIB STD−T75)に定められた無線通信方式に従っており、この標準規格において、通信制御用スロット信号(Frame Control Message Slot:FCMS)は図4のように定められている。
FCMSはDSRC路上機から一定のタイミングで送信される無線信号であり、データ長2ビットのプリアンブル(PR)、4ビットのユニークワード(UW)などから構成されている。そして、本発明に記載のDSRC路上機100も、もちろんこの標準規格に則って動作する。ちなみに、DSRC車載器200は待受け時、DSRC路上機100から送信されるFCMSを受信できるように無線信号の待ち受け動作を行っている。以上が図4のDSRC路上機100が送信している信号に関する説明である。次に、DSRC車載器200の構成について記す。
(図2:車載器の説明)
図2は、本発明が適用されたDSRC車載器200の構成を示したものである。DSRC車載器200は、道路や施設に設置されたDSRC路上機100との間で通信電波の送受信を行うアンテナ210と、アンテナスイッチ回路211と、受信回路220と、送信回路230と、局部発振回路240と、制御回路250とを備えている。
DSRC車載器200はまた、制御回路250により制御される不揮発性メモリ260、ICカードI/F回路270、車両I/F回路280、操作部290、表示部291、音声回路292、スピーカ293を備えている。
アンテナ210は、DSRC路上機100から送信される電波を受信したり、DSRC車載器200からDSRC路上機100へ電波を送信するアンテナである。
アンテナスイッチ回路211は、後述する制御回路250からの指示に基づいて、受信状態(アンテナ210と受信回路220とを接続する状態)または、送信状態(アンテナ210と送信回路230とを接続する状態)に設定する回路である。
受信回路220は、受信用増幅器221、受信ミキサ222、電界強度検出回路223、電界強度判定回路224、データ復調回路225から構成されており、アンテナ210にて受信した電波を受信して信号処理によって受信データに変換して、制御回路250に出力する部位である。
アンテナスイッチ回路211が受信状態であるとき、受信回路220では、受信用増幅器221を介して入力されるDSRC路上機の電波と局部発振回路240が出力する局部発信信号とが受信ミキサ222によって混合される。
なお、局部発振回路240は、DSRCで用いられる5.8GHz帯の発振器である。
そして、受信回路220では、受信ミキサ222から出力される混合信号のうち、中間周波数に変換された成分がデータ復調回路225を介して、制御回路250に出力される。
また、受信ミキサ222から出力される混合信号は電界強度検出回路223を介して電界強度判定回路224に出力される。そして、電界強度判定回路224にて所定値以上の電界強度であると判定すると、この結果を制御手段250に出力する。
制御回路250は、DSRC通信方式によりDRSC路上機100とDSRC車載器200との間でデータ送受信するための各種制御処理を実行するものであり、図示しない周知のCPU、ROM、RAM、入出力回路であるI/O、これらの構成を接続するバスライン等を備えており制御プログラムによって動作する。また、後述する受信回路にて受信したデータをもとに演算処理を実行したり、DSRC車載器200全体を制御する制御回路である。
制御回路250はまた、受信回路220から出力される受信信号の電界強度が所定値以上であるときに、復調された受信信号を信号解析することにより、受信した信号がDSRC路上機100から送信された正規のDSRC信号であるか、それ以外の異常な干渉妨害波であるかを判断する。
ここで、制御回路250は、受信した信号が正規のDSRC信号であるか否かの判断をどのように行うのかについて記す。DSRC路上機100からの信号を待ち受けしているDSRC車載器200は、アンテナ210、アンテナスイッチ回路211、受信回路220を介して受信した信号を制御回路250に出力する。そして制御回路250は、受信回路220から出力された信号の中にFCMSの一部を構成するユニークワード(UW)データが存在するか否かをチェックする。
なお、ユニークワード(UW)は上述した図4のようにユニークワード(UW)フォーマットに則ったデータである。そして、このデータと一致する信号が検出され、さらにその後に続く伝送チャネル制御フィールド(SIG)以下、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)が正常であると、制御回路250は、FCMSを正常に受信することができたと判断する。
なお、制御回路250は、所定期間連続的に複数回ユニークワード(UW)を受信し、所定期間内に、どの程度ユニークワード(UW)を正しく受信することができたかを測定する検出率(UW検出率)を求めることにより、DSRC車載器200が受信した信号の通信品質を測定することができる。そして、この検出率(UW検出率)が所定値より高い場合は正常な信号が受信できていると判断し、所定値より低い場合には異常な信号が受信されていると判断することができる。
なお、この検出率(UW検出率)に替えて、検出回数(UW検出回数)としてもよい。例えば、正常な信号が受信できているときであれば5回のユニークワード(UW)が受信される期間を所定期間と設定しておき、この所定期間内に何回のユニークワード(UW)が受信されたかという検出回数(UW検出回数)とするのである。
もちろん、UW検出率とUW検出回数とを組み合わせて、受信信号の正否判断を行うようにしてもよい。なお、検出率(UW検出率)及び又は検出回数(UW検出回数)を測定するために要す時間を後述するナビゲーション装置500から与えられる条件によって調節とすることができる。
送信回路230は、LPF(ローパスフィルタ)233、送信変調回路232、送信用増幅器231から構成されており、制御回路250から入力される信号をアンテナ210からDSRC路上機100へ送信できるデータに変換し、アンテナ210に出力する部位である。
不揮発性メモリ260は、DSRC路上機100がDSRC車載器200を識別する際に用いられるDSRC車載器管理番号や、DSRC車載器200が搭載される車両情報(車検証に記載された車種、車両長、車両幅、自動車登録番号等)を記憶するメモリである。
ICカードインターフェイス(I/F)回路270は、図示しないICカードと電気的に接触をして、ICカードに記憶された情報を読み出したり、ICカードに有料道路で支払った通行金額等を記憶させる際に用いられるI/Fである。
車両I/F回路280は、DSRC車載器200が取り付けられた車両に搭載されているナビゲーション装置や、この車両に設けられた車両LANと接続するための外部I/Fである。
操作部290は、利用者がDSRC車載器200から報知される音量を設定したり、DSRC車載器200の諸設定を行うための操作ボタンである。
表示部291はLEDやLCDにより構成されており、DSRC車載器200とDSRC路上機200との通信が正常に行われたか否かを表示したり、操作部290により操作をした内容や操作結果を表示したりする表示部である。
音声回路292は、制御回路250からの指示に基づき動作をするものであり、上記通信が正常に行われたか否かといった内容や、DSRC車載器200の諸設定を音声信号に変換する回路である。そして、音声回路292にて生成された信号は利用者により設定された音量でスピーカ293から報知されるようになっている。
なお、受信回路220が請求項の受信手段に相当し、データ復調回路225が請求項の復調手段に相当する。また制御回路250が受信信号判断手段に相当する。
そして、本発明の特徴部である受信信号の異常検出処理について図3を用いて説明する。
図3は本発明に適用されるDSRC車載器200の制御回路250による処理である。この処理はDSRC車載器200がDSRC路上機100からの信号を受信することができる待ち受け状態となると開始する。
まずステップ301(以下S301と記す)は、DSRC車載器200が受信する受信電界強度(RSSI)が閾値以上であるか否かを判断するステップである。なお、受信電界強度は電界強度判定回路224によって閾値以上であるか否かを判断する。そして、受信電界強度が閾値以下であると判断すると(S301:NO)、再びS301に戻るように制御する。これはDSRC車載器200が受信する電界強度を監視し続けるための処理である。続いて受信電界強度が閾値以上であると判断すると(S301:YES)、S302に進む。
S302は受信電界強度が閾値を超えたときをトリガとしてスタートするタイマーをスタートさせる処理である。なお、このタイマーは所定時間経過すると、タイムアウトをしてタイマーを無効とする。S302にてタイマーを起動させてタイマーを有効とさせた後、S303に進む。
S303はS301と同じように受信電界強度が閾値以上であるか否かを判断するステップである。一般に受信電界強度は利用される周辺の環境によって大きく左右されやすいものであり、DSRC車載器200が受信した信号を復調処理する時間に対して非常に短い間であっても受信電界強度が閾値を上回ることがある。そこで、S302のタイマーが有効である間は改めて本ステップS303の判断を行う。ここで受信電界強度が閾値以下であると判断すると(S303:NO)、S301に戻る。また、S303において受信電界強度が閾値以上であると判断する(S303:YES)と、S304に進む。
S304は受信した信号を復調し、DSRC路上機100から送信される通信制御用スロット信号(FCMS)が受信できたか否かを判断するステップである。そして、通信制御用スロット信号(FCMS)に含まれるユニークワード(UW)が検出できたときは(S304:YES)、DSRC路上機100から送信された通信制御用スロット信号(FCMS)が正常に受信できたと判断し、本処理を終了する。また、通信制御用スロット信号(FCMS)が受信できなかったとき(S304:NO)はS305に進む。
S305はS302で起動させたタイマーが有効であるか否かを判断するステップである。そして、タイマーが有効であると判断すると(S305:NO)、S303に進む。そしてS302のタイマーが有効である間は、受信電界強度が閾値以上(S303:YES)であれば何度も通信制御用スロット信号(FCMS)を受信できたかどうか(S304)の処理を繰り返す。そして、通信制御用スロット信号(FCMS)が受信できないまま(S304:NO)、S302にて起動させたタイマーが無効となると(S305:YES)、S306に進む。
S306は、異常信号が受信されたことを利用者に警告するステップである。異常信号が受信されている間は、正規の通信制御用スロット信号(FCMS)を受信することができない。そして、DSRC路上機100の手前で異常信号が受信された場合、利用者はこの警告によりDSRC路上機100との通信が正常に行えない状態であることを知ることができるので、車両の速度を抑えて正常な通信を行うタイミングを待つことや、ゲートバーが開かない可能性を事前に知ることができる。そして、いつでも車両を停止させられるような処置をゲートバーの手前で取ることができる。なお、この異常警告は、次のS307の処理が(NO)である間、継続される。
S307は、異常信号が継続的に受信されているか否かを判断するステップである。そして、受信電界強度(RSSI)が閾値以下にはなっていない間、及びまたは通信制御用スロット信号(FCMS)が受信されない間は異常信号が継続的に受信されている(S307:NO)と判断する。また、受信電界強度が閾値以下となったとき及びまたは、通信制御用スロット信号が受信できたときに(S307:YES)と判断する。つまり受信電界強度が閾値以上の異常信号がなくなったり、DSRC路上機100から送信される通信制御用スロット信号が正常に受信できたときに利用者への警告を解除するのである。これがS308の処理である。そして、異常信号の検出処理を終える。
このようにDSRC車載器200が受信した信号に通信制御用スロット信号の構成の一部であるユニークワード(UW)を正常に受信することができるか否か、あるいはユニークワード(UW)の検出度合いが所定値以上であるか否かを判断することにより、受信した信号がDSRC路上機100から送信された正規の信号であるのか干渉妨害波であるのかを区別して、干渉妨害波と判断した場合には異常信号が受信されていることを利用者に報知する。
そして利用者はDSRC路上機100との通信が正常に行うことができる電波環境であるのかそうでないのかをDSRC路上機100が設置される有料道路料金所の手前で予め知ることができるので、ゲートバーへの衝突を事前に回避するように車両の速度を落とすといった処置をとることができるようになる。以上が図3の受信信号異常検出処理の説明である。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態で示した構成のDSRC車載器200の車両I/F回路280を車両LAN410に接続し、この車内LAN410に接続されたナビゲーション装置500と通信が可能な構成となっている。そしてナビゲーション装置500から与えられる有料道路の料金所(DSRC路上機100)に接近していることを示す信号に基づいて、ユニークワード(UW)の検出度合いを算出するために要する時間を短くするように設定するものである。
図5のナビゲーション装置500には、経路案内や位置情報などの演算処置を行う制御回路508を主体として、複数の構成が設けられている。位置検出器501には、地磁気センサ502、ジャイロスコープ503、距離センサ504、GPS受信装置505から構成され、車両400の現在位置を算出できるようになっている。
地図データ入力器506は、CD−ROMやDVDなどの地図情報を記録した媒体から情報を読み込み、制御回路508に出力する。操作スイッチ群507は、経路案内のための入力や各種設定を行うために使用者が操作するためのものである。
車両I/F513は、制御回路508と車内LAN410との間の情報の授受を行うためのインターフェースである。送受信機512は、VICS情報や種々の情報を無線通信により授受するためのものである。
外部メモリ509は、各種設定情報や必要な情報を記憶するためのもので不揮発性メモリあるいはハードディスクなどである。表示器510は、経路を表示したり各種の情報を表示するための液晶パネルである。音声案内装置511は、経路案内や各種情報を音声合成してスピーカから出力するためのものである。
上記構成においてナビゲーション装置500の制御回路508は、車内LAN410を介して、DSRC車載器200に対して、有料道路の料金所(DSRC路上機100)が近づいていることを通知するように構成されている。ナビゲーション装置500は、利用者が設定した目的地までの経路を制御回路508で算出する。
その際、地図データ入力器506から読み出された地図情報に記憶される有料道路の料金所と、位置検出器501が算出した車両の現在位置とから、制御回路508は車両の現在位置が有料道路の料金所と所定距離以内となったかどうかを判断し、所定距離以内となったと判断すると、DSRC車載器200に有料道路の料金所が接近していることを通知する。この通知を受信したDSRC車載器は、ユニークワード(UW)の検出度合いを算出するために必要な時間を、例えば200ミリ秒から50ミリ秒へと短くするように設定をする。
一般的にはユニークワード(UW)の検出度合いは、算出時間を長くしたほうが正常な信号であるのか、異常な信号であるのかを判断する精度が高められるものであるが、DSRC路上機100が接近していることが予想されるときは、この精度の高さよりも、判断の速さを優先させるのである。これにより、ユニークワード(UW)の検出度合いの算出をより早く行うことができ、その結果、受信した信号が異常な信号であるか否かの判断をより速められるようになる。
DSRC路上機100の構成図である。 DSRC車載器200の構成を示すブロック図である。 DSRC車載器200の異常信号を検出するフローチャートである。 DSRC通信に用いられる通信制御用スロット信号(FCMS)、ユニークワード(UW)のデータフォーマットである。 ナビゲーション装置500の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100…DSRC路上機、120…路上アンテナ、220…受信回路、221…受信用増幅器、222…受信ミキサ、223…電界強度検出回路、224…電界強度判定回路、225…データ復調回路、250…制御回路、500…ナビゲーション装置、501…位置検出器、508…制御回路、513…車両I/F。

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、DSRC路上機との間でDSRC通信方式により通信を行うDSRC車載機であって、
    前記DSRC路上機から送信される信号を受信する受信手段と、
    前記信号の受信電界強度(RSSI)が所定値以上であるときに、この信号を復調する復調手段と、
    前記復調手段によって復調された信号がDSRC路上機から送信される通信制御用スロット(FCMS)信号であるか否かを判断する受信信号判断手段とを備え、
    該受信信号判断手段にて前記通信制御用スロット(FCMS)を検出できないとき、前記受信信号が異常信号であると判断することを特徴とするDSRC車載器。
  2. 前記受信信号判断手段は、前記通信制御用スロット信号(FCMS)を検出する際、当該通信制御用スロット信号(FCMS)の一部であるユニークワード(UW)を検出できないとき、前記受信信号が異常信号であると判断することを特徴とする請求項1に記載のDSRC車載器。
  3. 前記受信信号判断手段は、前記ユニークワード(UW)を含む前記通信制御用スロット信号(FCMS)を所定期間検出し、前記所定期間における前記ユニークワード(UW)の検出度合いが所定値より低いとき、前記受信手段によって受信された信号が異常信号であると判断することを特徴とする請求項2に記載のDSRC車載器。
  4. 前記車両に搭載されたナビゲーション装置から前記車両と前記DSRC路上機との位置関係を示す情報を受信し、この受信信号に基づいて前記通信制御用スロット信号(FCMS)を検出するための前記所定期間を短くすることを特徴とする請求項3に記載のDSRC車載器。
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