JP2005326495A - 培養顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置環境の温度変化が少なく、洗浄が容易な培養顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】培養顕微鏡装置は、培養細胞の観察するための顕微鏡装置と、温度・湿度・炭酸ガス濃度を制御可能な培養装置101とからなる。顕微鏡装置は、対物レンズ125と、対物レンズ125が設置される上側ベース部材114と、下側ベース部材191と、上側ベース部材114と下側ベース部材191を連結している複数の支持支柱111とを備えている。培養装置101は、上側ベース部材114の上側に位置する扉101aと、上側ベース部材114の下側に位置する基部101bとからなる。扉101aは、上側ベース部材114に対して開閉可能である。扉101aが閉じられたときに扉101aと上側ベース部材114との間を気密に保つために、弾性を有するシール部材112が扉101aと上側ベース部材114との間に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、培養顕微鏡装置に関する。
生物は高度な複雑性を持つため、構造や機能を理解するのは容易なことではない。そのため、近年生命現象を再現できる最小単位である細胞、つまり培養細胞を用いた単純な実験系が用いられている。培養細胞を用いることによって、ホルモンの応答などの解析が生体内の他要因による影響を受けることのない実験が可能となる。
つまり遺伝子の導入や阻害により遺伝子の機能解析を行なうことが可能となる。細胞を培養するためには、生体内を真似た環境を用いる必要がある。そのため温度は体温の37℃とし、また細胞間液を真似た培地が用いられる。培地にはアミノ酸などの栄養源の他に、PH調整のための炭酸バッファーが含まれる。炭酸バッファーは5%という高い分圧の炭酸ガスを含む空気の存在下で平衡状態になり、ディッシュなどの開放系の培養に利用される。また培地から水分の蒸発を防ぐため、高湿度の環境が要求される。
細胞の培養には上記環境条件を備えた炭酸ガスインキュベーターが用いられる。
また細胞の状態観察には位相差顕微鏡、GFPの発現観察には蛍光顕微鏡により、時系列の画像取得によるタイムラプス観察が行なわれている。
しかし一般に顕微鏡は、炭酸ガスインキュベーターの外に設置されるため、観察は細胞に温度やPHなどの変化を与え細胞へのストレスとなり、実験結果に影響する可能性がある。
そのため特開2003−93041号公報は、炭酸ガス・温度・湿度の制御が可能なインキュベーター内に可動装置と顕微鏡を配置した装置を提案している。この装置では、培養環境から培養細胞を取り出すことなく、培養環境下で細胞の観察が可能である。
また、特開平10−28576号公報は、顕微鏡上に設置する、炭酸ガス・温度・湿度の制御が可能な顕微鏡観察用透明恒温培養装置を提案している。
特開2003−93041号公報 特開平10−28576号公報
培養細胞は、細菌やカビなど増殖速度が速い微生物に汚染されると、栄養分が枯渇して死滅してしまう。汚染を防ぐ目的で培養器具は滅菌や消毒が行なわれるが、特開2003−93041号公報の装置は培養装置内部に移動手段を備えているため、装置内部の形状が複雑であり洗浄が困難である。これは、汚染に対する十分な予防を妨げる要因となる。
また特開10−28576号公報の装置は、顕微鏡上の限られた空間で容器を構成するため、外気環境によって温度設定が変化しやすい。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、設置環境の温度変化が少なく、洗浄が容易な培養顕微鏡装置を提供することである。
本発明による培養顕微鏡装置は、培養細胞を観察するための顕微鏡装置と、温度・湿度・炭酸ガス濃度を培養細胞に適切な値に制御可能な培養装置と、培養装置の湿気から顕微鏡装置を隔離する隔離手段とを備えている。
本発明による別の培養顕微鏡装置は、培養細胞の観察を可能とする対物レンズと、培養細胞を照明するための照明装置と、対物レンズによる培養細胞の拡大像を撮像する撮像装置と、照明装置から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する励起フィルターと、撮像装置に向かう観察光のうち特定の波長の観察光だけを選択的に透過する吸収フィルターと、対物レンズの後ろ側焦点面と共役な位置に配置されたリングスリットと、照明装置内で対物レンズの後ろ側焦点面に配置されたリング状の位相板とを備えた顕微鏡装置と、温度・湿度・炭酸ガス濃度を培養細胞に適切な値に制御可能な培養装置と、培養装置の湿気から顕微鏡装置を隔離する隔離手段とを備えている。
本発明によるまた別の培養顕微鏡装置は、培養細胞の観察を可能とする対物レンズと、培養細胞を照明するための照明装置と、対物レンズによる培養細胞の拡大像を撮像する撮像装置と、照明装置から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する励起フィルターと、撮像装置に向かう観察光のうち特定の波長の観察光だけを選択的に透過する吸収フィルターとを備えた顕微鏡装置と、温度・湿度・炭酸ガス濃度を培養細胞に適切な値に制御可能な培養装置と、培養装置の湿気から顕微鏡装置を隔離する隔離手段とを備えており、照明装置は対物レンズの開口の外側から培養細胞を照明する。
本発明によれば、設置環境の温度変化が少なく、洗浄が容易な培養顕微鏡装置が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
第一実施形態
図1は、本発明の第一実施形態の培養顕微鏡装置を概略的に示している。培養顕微鏡装置は、基本的に、培養細胞の観察するための顕微鏡装置と、温度・湿度・炭酸ガス濃度を培養細胞に適切な値に制御可能な培養装置101とから構成されている。
[顕微鏡装置概要]
図1において、顕微鏡装置は、標本123内の培養細胞の観察を可能とする対物レンズ125と、対物レンズ125による培養細胞の拡大像を撮像する撮像装置150と、標本123(すなわち培養細胞)と対物レンズ125を相対移動させる移動装置と、対物レンズ125と移動装置が設置される上側ベース部材114と、撮像装置150が設置される下側ベース部材191と、上側ベース部材114と下側ベース部材191とを連結している複数の支持支柱111とを備えている。
上側ベース部材114と下側ベース部材191と支持支柱111は共に、熱による膨張が少ない低膨張材料からなる。
移動装置は、直動ガイド115と水平移動部材116とボールネジ117とステッピングモーター118と回転軸119と回転軸受け120とステッピングモーター121とテーブル122と直動ガイド124と上下移動部材126とボールネジ127とステッピングモーター128とから構成されている。
直動ガイド115と水平移動部材116とボールネジ117とステッピングモーター118は共に上側ベース部材114の下側に設けられている。直動ガイド115は水平移動部材116を一方向に移動可能に支持し、ステッピングモーター118はボールネジ117を介して水平移動部材116を移動させる。水平移動部材116は回転軸受け120とステッピングモーター121を保持している。ステッピングモーター121は回転軸受け120に対して同軸に配置されている。回転軸受け120は、回転軸119を水平面に垂直に回転可能に支持するともに与圧を付加する。回転軸119と回転軸受け120の間には摩擦を軽減するために複数のボール135が設けられている(図2参照)。回転軸119の下側の端部はステッピングモーター121に接続されている。回転軸119の上側の端部は、上側ベース部材114に形成された開口を通って上側ベース部材114の上面から突出しており、標本123が装着されるテーブル122が固定されている。
対物レンズ125は、回転軸119から水平移動部材116の移動方向に伸ばした直線上に位置している。対物レンズ125は上下移動部材126によって支持されている。上下移動部材126は、上側ベース部材114に固定された直動ガイド124によって上下に移動可能に支持されている。また上下移動部材126は、ボールネジ127を介して、上側ベース部材114に固定されたステッピングモーター128と連結しており、ステッピングモーター128によって上下に移動される。直動ガイド124と上下移動部材126とボールネジ127とステッピングモーター128は共に上側ベース部材114の下側に設けられている。
このように構成された移動装置によって、テーブル122に装着された標本123と対物レンズ125との間の相対移動が可能になる。つまり、上側ベース部材114に対して水平面内の一方向に水平移動部材116の直線運動が可能となる。また水平移動部材116に対してテーブル122の揺動運動が可能となる。さらに上側ベース部材114に対して上下移動部材126の上下方向への直線移動が可能となる。つまり、標本123は対物レンズ125に対して一方向への直線移動と揺動が可能となり、対物レンズ125は標本123に対して上下方向への相対移動が可能となる。その結果、複数の標本123の観察が可能となる。また撮像装置150を培養装置101の外に配置したため、撮像装置150の温度に起因するノイズを低減することが可能となる。さらに培養装置101の内外で温度の異なる上側ベース部材114と下側ベース部材191を低膨張材料で構成することで、熱膨張による歪みを低減でき光学系の調整を乱すことがない。
[培養装置概要]
培養装置101は、上側ベース部材114の上側に位置する扉101aと、上側ベース部材114の下側に位置する基部101bとからなる。扉101aは、テーブル122への標本123の装着のために、上側ベース部材114に対して開閉可能である。扉101aが閉じられたときに扉101aと上側ベース部材114との間を気密に保つために、弾性を有するシール部材112が扉101aと上側ベース部材114との間に設けられている。基部101bは支持支柱111によって保持されており、上側ベース部材114との間を気密に保つために、弾性を有するシール部材112が基部101bと上側ベース部材114との間に設けられている。
培養装置101は、断熱材102と、抗菌性と耐食性を有するステンレス鋼または抗菌コーティングされた金属材料の内装部103と、培養装置内部の温度・湿度・PHを感知するセンサー104と、培養装置の内装に設けられた内部温度調整用の加温ヒーター105と、上側ベース部材114に設けられた培養装置内部湿度調整用の加湿ヒーター106と、炭酸ガス濃度を調整しPH調整を行なうための炭酸ガスボンベに接続された炭酸ガス供給用の電磁弁107と、培養装置の内外を連結するための支持支柱111の温度調整用の支柱ヒーター108と、支持支柱111の温度測定用の支持支柱センサー109とを備えている。上側ベース部材114の上には、加湿ヒーター106の上方にあたる位置に、培養装置101の内部を加湿する水を入れた加湿パッド113が置かれる。培養装置101はさらに、センサー104からの信号に基づいて設定条件を維持するための演算を行なって加温ヒーター105と加湿ヒーター106と電磁弁107とを制御する制御部110を備えている。
このような構成により、断熱材102は、培養装置101から撮像装置150を熱的に隔離する。断熱材102とシール部材112によって培養装置101の内外での熱の出入りが少なくなる。このため、外気温度の変動を受けずらく、温度の安定化が可能となる。また熱の出入りが少ないため、加温ヒーター105と加湿ヒーター106の容量と加湿パッド113の水容量とを少なくできる。また、細胞を培養する培地には豊富な栄養分が備わるため、増殖能の高い微生物が浸入すると培養細胞に悪影響を与えてしまう。しかし抗菌性と耐食性を有する培養装置の内装部103により、微生物の浸入を抑え、培養細胞の活性を維持することが可能となる。
また培養装置は水分の蒸発による培地の乾燥を防ぐため高湿度に保たれている。そのため23℃程度の室内で作業した標本を培養装置に持ち込むと容器外側に結露が生じ、顕微鏡による観察像の劣化を生じてしまう。そのため、制御部110は以下に述べる加湿制御を行なうとよい。培養装置101は、特に図示していないが、扉101aの開閉を感知する扉センサーを有している。制御部110は、扉センサーの信号に基づいて、容器を含む培養細胞が培養装置101の内部の温度と同じになるための一定時間(例えば10分後)から加湿ヒーター106により加湿パッド113を加温して加湿を開始する。この制御により、培養細胞は培養装置101の内部と同じ温度に達した後に加湿されるため、容器を含む培養細胞が結露することなく、良好な顕微鏡観察像を取得可能となる。また、扉センサーに代えて標本装着ボタンを制御部110に設け、標本装着ボタンによる指示に基づいて制御部110が同様の加湿制御を行なっても同様の効果を得ることが可能である。また加湿ヒーター106のオン・オフに代え、加湿パッド113に設けた扉の開閉を行なってもよい。
[顕微鏡装置のテーブル部と対物レンズ部の詳細]
図2は、図1に示されたテーブルの周辺部分を拡大して示している。テーブル122と上側ベース部材114の間には、水平移動部材116に固定された中間部材129が配置されている。テーブル122と中間部材129の間には、四フッ化エチレン(PFTE)からなるリング状の二枚のシートシール199と、弾性を有するOリング130とが設けられている。Oリング130は押圧された状態で配置されている。また上側ベース部材114と中間部材129の間にも、同様に、二枚のシートシール199とOリング130とが設けられ、Oリング130は押圧された状態で配置されている。
図3は、図1に示された対物レンズの周辺部分を拡大して示している。上側ベース部材114は、対物レンズ125を突出させるための開口114bを有し、開口114bの内周面には溝が形成されており、開口114bの溝内には弾性を有するOリング134が収容されている。対物レンズ125が開口114bを通って上側ベース部材114の上面に突出している状態では、Oリング134は押圧されている。
図2において、ステッピングモーター121の回転はテーブル122を揺動させる。テーブル122の揺動によって、摩擦係数の小さいPTFE材の二枚のシートシール199の間には主に滑りが生じる。また、シートシール199を介するテーブル122と中間部材129の間に間隔変動が生じても、Oリング130が弾性変形して間隔変動を吸収し常に隙間の発生を防止する。同様に、シートシール199を介する上側ベース部材114と中間部材129の間にも間隔変動が生じても、Oリング130が同様の作用により隙間の発生を防止する。またシートシール199は摩擦係数が小さいため、摺動抵抗は低く抑えられている。ガイドやステージを構成する部材の剛性を低くしても、精密な移動が可能となる。また摩擦力は小さいため部材の摩耗も抑えることが可能である。
また、図3において、対物レンズ125の上下移動においても、対物レンズ125と上側ベース部材114の開口114bの間に間隔変動が生じるが、Oリング134が弾性変形して間隔変動を吸収し常に隙間の発生を防止する。
また、図1において、扉101aを閉めると、扉101aと上側ベース部材114の間でシール部材112が押圧される。従って、扉101aつまり培養装置101と上側ベース部材114の間に隙間は生じない。
この構成により、閉じられた扉101aと上側ベース部材114とで規定される培養空間を外気と遮断することが可能である。さらに、培養空間の内部のテーブル122と対物レンズ125を培養空間の外部から移動させることが可能となる。そのため、培養空間の温度と湿度維持が容易なため、必要なヒーター容量と必要な水分量の削減が可能である。さらに、機構部(移動装置)と光学部への湿気の浸入を低減可能となり、錆と結露の発生を抑制できる。
また摩擦係数の小さいPTFEをシール面に用いたことによって、位置精度とシール性を兼ね備えた顕微鏡が実現可能である。
これまでに述べたシール構造(シール部材112とシートシール199とOリング130とOリング134)によっても、上側ベース部材114の下面側へ僅かではあるが湿気は侵入する。そのような湿気に対して機構部(移動装置)と光学部を湿気に曝さないため、図2において、上側ベース部材114の下面と水平移動部材116との隙間は0.1mm以下に設定され、また水平移動部材116には吸気管131と排気管132が接続されている。吸気管131と排気管132は外部に導かれ、吸気管131には吸気のために空圧源が接続されている。また吸気管131は培養装置101の内部での経路を長くするため、培養装置101の内部で数巻き巻かれている。吸気管131と排気管132は、顕微鏡装置の内部と培養顕微鏡装置の外気と接続する除湿手段を構成している。また中間部材129は、水平移動部材116に接続されている円筒部に、円筒部を貫通している連絡穴129aを備えている。
また図3において、上側ベース部材114には、上側ベース部材114から対物レンズ125の軸方向に伸びた捕獲部材133が設けられている。捕獲部材133は、対物レンズ125が通る開口を有し、開口の内周面に形成された溝にはOリング134が装着され、対物レンズ125を押圧している。捕獲部材133のOリング134と上側ベース部材114のOリング134の間にも、前述した吸気管131と排気管132が接続されている。
閉じられた扉101aと上側ベース部材114とで規定された培養空間から二枚のシートシール199の間を通って侵入した湿気は、中間部材129と回転軸119の隙間から連絡穴129aを通って、上側ベース部材114と水平移動部材116の間に拡散する。上側ベース部材114と水平移動部材116に拡散した湿気は吸気管131から導入される外気とともに排気管132から外部に排気される。吸気管から導入される外気は、培養装置101の内部での長い経路により暖められた空気となり水平移動部材116に達するため、部材の温度低下を生じさせることがない。対物レンズ125とOリング134の間から侵入した湿気も同様に外部に排気される。
上記の構成により、それぞれのシール構造(シートシール199とOリング130とOリング134)から侵入した僅かな湿気も外部に強制的に排出される。このため、機構部(移動装置)や光学部に湿気が到ることがなく、錆や結露が生じる恐れがなくなる。また対物レンズ125の温度を一定にすることによって、温度変化による対物レンズ125の焦点移動を排除することが可能である。このため、長時間の観察でもピントズレのない観察が可能となる。
[マニュピレータ]
次に、培養細胞に遺伝子や薬剤を導入するマニュピレータ装置について図3を参照しながら説明する。マニュピレータ装置は、揺動と上下移動が可能なアーム142を有し、アーム142は端部にシリンジ143を保持している。アーム142は上下移動軸138に固定されている。上下移動軸138は、円筒状の回転軸136の中に収容されており、回転軸136に対して上下移動し得る。回転軸136は、軸受け137を介して上側ベース部材114に取り付けられており、上側ベース部材114に対して回転し得る。回転軸136は下端部に大歯車195を備えている。大歯車195は、上側ベース部材114に固定されたステッピングモーター194の出力軸に取り付けられた小歯車193とかみ合っている。上下移動軸138は下端部にメスネジを有している。上下移動軸138のメスネジは、ステッピングモーター140の出力軸に形成されたオスネジとかみ合っている。上下移動軸138は外周面に上下に延びる溝138aを有している。溝138aには、回転軸136に固定されたピン139が収容されている。ピン139は、回転軸136に対する上下移動軸138の上下移動の範囲を定めるとともに、回転軸136に対する上下移動軸138の回転を規制する。上下移動軸138に対するアーム142の固定位置は、シリンジ143と回転軸136の芯との間の距離が対物レンズ125の光軸と回転軸136の芯との間の距離と同じになるように調整されている。
以上の構成により、高湿度環境下でも、アーム142を移動して視野中心の細胞にシリンジ143を配置することが可能となり、例えば上側ベース部材114の上に設置した試薬を培養細胞に投与することが可能となる。
[水補給]
水浸対物レンズへの水補給装置について図3を参照しながら説明する。本実施形態の培養顕微鏡装置は、対物レンズ125が水浸対物レンズである場合も考慮して、水浸対物レンズへ水を補給する水補給装置を備えている。水補給装置は、培養装置101の設定温度とは異なる温度への設定が可能な冷却部を備えている。冷却部は、これに限らないが、本実施形態ではペルチェ素子144で構成されている。ペルチェ素子144は、テーブル122の下面で、テーブル122の移動の際に対物レンズ125の光軸上に位置し得る個所に固定されている。ペルチェ素子144は、対物レンズ125に対向し得る水補給面144aを有している。培養空間は相対湿度100%に近い飽和状態に維持されるため、ペルチェ素子144の水補給面144aを数度冷却すると、水補給面144aに水蒸気が結露する。前述した移動装置によってテーブル122を移動して、水補給面144aを対物レンズ125の上方に配置した後に降下させることにより、水補給面144aに結露した水を対物レンズ125に補給することができる。この構成によれば、ペルチェ素子144だけで、ほかに特別な部材を用いることなく、対物レンズ125への水の補給が可能となる。つまり、安価な水補給装置が提供される。
ペルチェ素子144をテーブル122に設ける代わりに上側ベース部材114の上面に設け、ペルチェ素子144の上面に結露した水を前述したマニュピレータを利用して対物レンズ125に供給することも可能である。この構成では、ペルチェ素子144をテーブル122に設けていないため、標本の温度変化を少なくすることが可能となる。
[暗視野]
顕微鏡装置は蛍光観察と暗視野観察とが可能である。蛍光観察は目的部位での蛍光蛋白の発現確認などに利用し、暗視野観察は細胞の核や輪郭を可視化し細胞の位置や培養の状態、または細菌汚染の確認などに利用する。
顕微鏡装置は、培養細胞を照明するための照明装置と、培養細胞を観察するための観察装置とを含んでいる。図4は、図1に示される顕微鏡装置に適用可能な照明装置を示している。図4に示されるように、照明装置は、発光波長が異なる複数の発光ダイオード145と、発光ダイオード145の前方にそれぞれ配置された複数の励起フィルター146と、屈折部材147とを備えている。発光ダイオード145と励起フィルター146と屈折部材147は共に対物レンズ125の外周部に配置されている。励起フィルター146は、発光ダイオード145から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する。屈折部材147は、励起フィルター146を透過した照明光を屈折させて標本123に方向付ける。
観察装置は、図1に示されるように、対物レンズ125と、対物レンズ125と共働して結像光学系を構成する結像レンズ149と、結像光学系によって結像された光学像を撮る撮像装置150と、撮像装置150で取得された像を表示するモニター192とを備えている。さらに観察装置は、撮像装置150に向かう観察光のうち特定の波長の観察光だけを選択的に透過する吸収フィルター148と、吸収フィルター148を必要に応じて光軸上に配置するためのターレット151とを備えている。撮像装置150は、蛍光観察を考慮して冷却CCDであるとよい。
暗視野観察では、図1において、ターレット151を切り換えて空穴を光軸上に配置し、吸収フィルター148を光軸上から外す。図4において、発光ダイオード145が発した光は、励起フィルター146を透過し、屈折部材147により標本123を対物レンズ125のNAの外から照明する。そのため照明光や標本容器の下面で正反射した光は、対物レンズ125に捕獲されない。標本123内の培養細胞による反射光や散乱光だけが対物レンズ125に捕獲され、撮像装置150によって検出される。そのため透明な培養細胞でも染色することなく可視化が可能となる。また通常用いられている位相差観察で用いる透過照明部が不要なため、標本上部に空間が生じるため、培養装置101への標本123の出し入れや、標本123への試薬の投与などの操作が容易となる。
図5は、図1に示される顕微鏡装置に適用可能な別の照明装置を示している。対物レンズ125のNAが例えば0.85とすると、対物レンズ125が捕獲する光の範囲は光軸から約60度の範囲となる。標本容器底面の中央に向け、光軸から70度の母線上には複数の照明光軸が設定され、照明光軸上には、励起フィルター152とコリメートレンズ153と発光ダイオード154とが配置される。励起フィルター152とコリメートレンズ153と発光ダイオード154は、上側ベース部材114上でテーブル122の移動範囲の外に設けた照明部材155の内部に防塵ガラス156によって封じられている。
言い換えれば、図5の照明装置は、照明光を発する発光ダイオード154と、発光ダイオード154から発せられる照明光を平行光にするコリメートレンズ153と、発光ダイオード154から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する励起フィルター152と、発光ダイオード154とコリメートレンズ153と励起フィルター152を収容する照明部材155と、照明部材155に設けられた光学窓を構成する防塵ガラス156とを備えている。発光ダイオード154とコリメートレンズ153と励起フィルター152を通る照明光軸は、対物レンズ125の光軸に対して70度傾いている。
発光ダイオード154が発した光は、コリメートレンズ153で平行光となり対物レンズ125での観察視野内を均一に照明する。標本123を透過した光は、対物レンズ125のNAの外からの光のため、対物レンズ125に捕獲されない。標本123による反射光や散乱光だけが対物レンズ125に捕獲され、撮像装置150によって検出される。そのため透明な培養細胞でも染色することなく可視化が可能となることや、透過照明部が不要になることなど、図4に示される照明装置による暗視野照明と同様の効果がある。蛍光観察を兼ねない場合または励起波長で狭帯域の波長が不要な場合は、励起フィルター152を取り除いた構成でもよい。
[蛍光]
図4の照明装置を用いて蛍光観察も可能である。蛍光観察では、図1において、ターレット151を切り換えて、標本123の蛍光波長に合わせた吸収フィルター148を光軸上に配置する。図4において、発光ダイオード145が発した光は、励起フィルター146によって標本励起に必要な波長の光だけが選択的に透過され、標本123を照明する。照明光により励起された標本123は、励起に用いた波長より長い波長の蛍光を発する。蛍光は対物レンズ125に捕獲され、平行光となり対物レンズ125を出て吸収フィルター148に到る。吸収フィルター148を透過した光は結像レンズ149により撮像装置150の受光面に結像され、モニター192上に物体像を表示する。暗視野照明のため、照明光が対物レンズ125で捕獲されないので、照明光による対物レンズ125での自家蛍光によるSNの低下が生じない。
図5の照明装置を用いて蛍光観察も可能である。図5において、発光ダイオード154が発した光は、コリメートレンズ153によって平行光となり、励起フィルター152によって標本励起に必要な光だけが選択的に透過され、標本を均一に照明する。結像までに到る作用は図4の照明装置の場合と同様である。
また発光ダイオード154に代えて、装置外部に設けた光源をファイバー伝達して用いることも可能である。ファイバーを用いる場合は、光源の大きさや光源の熱への配慮が不要となるため高輝度光源を用いることも可能となる。
[位相差]
図6は、本実施形態の変形例の培養顕微鏡装置を示している。具体的には、図1に示される顕微鏡装置を暗視野観察に適した構成から位相差観察に適した構成に変更した培養顕微鏡装置を示している。図6において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
本変形例の培養顕微鏡装置では、顕微鏡装置は、図6から分かるように、図1の対物レンズ125に代えて位相差対物レンズ157を備えており、また図4や図5の暗視野照明装置に代えて透過照明装置を備えている。
透過照明装置は、照明支柱158とリングスリット159と発光ダイオード160と反射ミラー161とコリメートレンズ162とを備えている。照明支柱158は、上側ベース部材114上でテーブル122の移動範囲の外に設置されている。照明支柱158は、リングスリット159と発光ダイオード160と反射ミラー161とを収容している。コリメートレンズ162は照明支柱158の開口部に挿入され、接着材によって隙間なく固定されている。リングスリット159はリング状の開口を有し、位相差対物レンズ157の後ろ側焦点面と共役な位置に配置されている。発光ダイオード160は、リングスリット159の近傍に配置されている。
位相差対物レンズ157は後ろ側焦点面に位相板163を備えている。位相板163の大きさは投影されるリングスリット159を含む大きさである。つまり、リングスリット159の像は位相板163の内側に投影される。また位相板163は、透過光の位相を1/4波長シフトする光学部材と透過光を減衰させるND膜とから構成されている。
発光ダイオード160を発した光は、リングスリット159の開口を透過し、反射ミラー161で方向転換され、コリメートレンズ162により平行光となり、標本123をムラなく照明する。
標本123を透過した0次光は、位相差対物レンズ157の位相板163上に集光し、位相シフトと光量減衰がなされる。また標本123で回折した一次光は、位相差対物レンズ157の後ろ側焦点面で位相板163上に集光しないため、位相シフトと光量減衰はなされない。
0次光と一次光は結像レンズ149によって撮像装置150の受光面に結像する。位相板163による0次光の位相シフトによって一次光との間で干渉が生じ、無染色標本でも観察が可能となる。また、コリメートレンズ162によって照明支柱158の内部と培養空間が遮断されるため、照明支柱内部の光学部材を結露させることがない。
<第一実施形態の変形例>
図7は、本発明の第一実施形態の別の変形例の培養顕微鏡装置を示している。
培養装置101内の上側ベース部材114には、複数の支持支柱201を介して固定した脚取付部202が設置され、脚取付部202の中央と下側ベース部材191は一本の支持支柱111によって接続されている。
また、対物レンズ125のシール部材203として以下の部材を用いる。シール部材203は弾性を有する肉薄形状のゴム材料であり、円筒部と二個所の平面部を持つ。二個所の平面部は対物レンズ125と上側ベース部材114に固定部材204を介して固定されている。
一本の支持支柱111により培養装置101の内外で設定温度の異なる脚取付部202と下側ベース部材191を接続することにより、温度による膨張差で生じる材料の歪みを低減可能であり、光学調整を狂わすことがない。
またシール部材203により摺動抵抗が低いシールが可能となり、位置再現性の向上が可能となる。
第二実施形態
図8は、本発明の第二実施形態の培養顕微鏡装置を概略的に示している。本実施形態の培養顕微鏡装置は、温度・湿度・PHの制御が可能で細胞培養に用いるインキュベーター164と、インキュベーター164の内部に収容される顕微鏡装置165と、顕微鏡装置165をインキュベーター164の内部と外部の間で移動させるスライド装置166とを備えている。スライド装置166はインキュベーター164の内部に設けられている。
顕微鏡装置165は、培養細胞を照明するための照明装置167と、培養細胞を観察するための観察装置168と、移動装置169と、顕微鏡容器170から構成される。照明装置167は、発光ダイオード171と、コリメートレンズ172と、励起フィルター173とを備えている。観察装置は168、対物レンズ174と、吸収フィルター175を備えたターレット176と、結像レンズ177と、撮像装置178とを備えている。移動装置は、顕微鏡容器170に設置された標本と対物レンズ174とを相対的に移動させるためのものであり、水平面内で二次元移動が可能な水平ステージ179と、水平ステージ179に設置された上下方向への移動が可能な上下ステージ180とを備えている。
対物レンズ174と照明装置167は上下ステージ180に一体的に固定されている。吸収フィルター175とターレット176と結像レンズ177と撮像装置178は水平ステージに一体的に固定されている。顕微鏡容器170は、実質的に、二つの開口を有する直方体形状の箱である。一方の開口は顕微鏡容器170の上面に位置し、他方の開口は顕微鏡容器170の側面に位置している。上面の開口近傍に設けた溝には弾性を有するOリング181が装着され、光学的に透明なガラス板182がOリング181を押圧した状態で顕微鏡容器170に固定されている。
顕微鏡容器170の側面の開口には連絡管183が固定されている。連絡管183は、伸縮が可能なベローズで、顕微鏡容器170の内部とインキュベーター164の外部を接続している。スライド装置166は、固定部184と移動部185と転動部186とからなり、固定部184はインキュベーター164に固定され、移動部185は顕微鏡容器170に固定されている。
インキュベーター164には内部の温度・湿度ムラをなくす目的でファンが設けられている。しかしファンによる振動は取得画像を劣化させる。そのため、制御部は、照明装置167の点灯と同時にファンを停止させるブレ防止制御を行なう。このブレ防止制御によって、ファンの振動による像ボケが生じることなく、高品位な画像取得が可能となる。
Oリング181を用いた密閉構造により、高湿度のインキュベーター164環境においても顕微鏡容器170内部への湿気の侵入が軽減されるとともに、侵入した僅かな湿気も連絡管183によって外部に排出されるため、顕微鏡部に錆や結露を生じることがない。また、スライド装置166を設けてインキュベーター164に対する顕微鏡容器170の出し入れを容易にすることにより洗浄しやすくしているため、細菌やカビなどへの汚染を嫌う細胞培養においても汚染予防が可能となる。またOリングによるシール部では僅かな湿気の侵入があるため、二本の連絡管を設け、一方の連絡管で外気を導入し他方の連絡管で内部の湿気を強制的に除去してもよい。これにより、さらに湿気対策を完全なものとすることが可能となる。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明は培養顕微鏡装置に向けられており、以下の各項に列記する培養顕微鏡装置を含んでいる。
1. 本発明の培養顕微鏡装置は、培養細胞の観察を可能とする対物レンズと、対物レンズによる培養細胞の像を撮像する撮像装置と、培養細胞と対物レンズを相対的に移動させる移動装置とを備えた顕微鏡装置と、温度・湿度・炭酸ガス濃度を制御可能な培養装置と、培養装置の湿気から顕微鏡装置を隔離する隔離手段とを備えている。
2. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項において、顕微鏡装置は、培養細胞を照明するための照明装置と、照明装置から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する励起フィルターと、撮像装置に向かう観察光のうち特定の波長の観察光だけを選択的に透過する吸収フィルターと、対物レンズの後ろ側焦点面と共役な位置に配置されたリングスリットと、対物レンズの後ろ側焦点面に配置されたリング状の位相板とをさらに備えている。
3. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項において、顕微鏡装置は、培養細胞を照明するための照明装置と、照明装置から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する励起フィルターと、撮像装置に向かう観察光のうち特定の波長の観察光だけを選択的に透過する吸収フィルターとをさらに備え、照明装置は対物レンズの開口の外側から培養細胞を照明する。
4. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、隔離手段は、光学的に透明なガラスからなる。
5. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、顕微鏡装置は、顕微鏡装置の内部と培養装置の外気と接続する除湿手段を備えている。
6. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、隔離手段は、金属の板状の隔離壁と、隔離壁に移動装置の一部であるテーブルを突出させる開口を有し、テーブルと隔離壁間には培養装置の湿気の侵入を防止するシール部が設けられている。
7. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第6項において、シール部は、四フッ化エチレンからなるシールシートと、シールシートを押圧する弾性部材とからなる。
8. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、培養装置の空気循環用のファンを備えており、制御部は照明装置の点灯と同時に培養装置のファンを停止させる。
9. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、顕微鏡装置は、対物レンズと移動装置が設置される上側ベース部材と、撮像装置が設置される下側ベース部材とを備え、培養装置は、培養装置から撮像装置を熱的に隔離する断熱材含む隔離壁を備え、上側ベース部材と下側ベース部材は共に低膨張部材で構成され、上側ベース部材と下側ベース部材は複数の支持支柱で連結されている。
10. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、顕微鏡装置は、対物レンズと移動装置が設置される上側ベース部材と、撮像装置が設置される下側ベース部材とを備え、培養装置は、培養装置から撮像装置を熱的に隔離する断熱材を含む隔離壁備え、上側ベース部材の中央に固定された脚部で下側ベース部材が連結されている。
11. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第10項において、対物レンズは水浸対物レンズであり、顕微鏡装置は、水浸対物レンズに水を補給する水補給装置をさらに備えており、水補給装置は、培養装置の設定温度とは異なる温度への設定が可能な冷却部と、冷却部に結露した水を水浸対物レンズに移動させる水移動機構とを備えている。
12. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、隔離手段は、培養装置の内部において顕微鏡装置の全体を囲う顕微鏡容器を備えている。
13. 本発明の別の培養顕微鏡装置は、第1項〜第3項のいずれかにおいて、制御部は、培養細胞の装着指示に基づいて一定時間経過後に加湿を開始する。
本発明の第一実施形態の培養顕微鏡装置を概略的に示している。 図1に示されたテーブルの周辺部分を拡大して示している。 図1に示された対物レンズの周辺部分を拡大して示している。 図1に示される顕微鏡装置に適用可能な照明装置を示している。 図1に示される顕微鏡装置に適用可能な別の照明装置を示している。 本発明の第一実施形態の変形例の培養顕微鏡装置を示している。 本発明の第一実施形態の別の変形例の培養顕微鏡装置を示している。 本発明の第二実施形態の培養顕微鏡装置を概略的に示している。
符号の説明
101…培養装置、101a…扉、101b…基部、102…断熱材、103…内装部、104…センサー、105…加温ヒーター、106…加湿ヒーター、107…電磁弁、108…支柱ヒーター、109…支持支柱センサー、110…制御部、111…支持支柱、112…シール部材、113…加湿パッド、114…上側ベース部材、114b…開口、115…直動ガイド、116…水平移動部材、117…ボールネジ、118…ステッピングモーター、119…回転軸、120…回転軸受け、121…ステッピングモーター、122…テーブル、123…標本、124…直動ガイド、125…対物レンズ、126…上下移動部材、127…ボールネジ、128…ステッピングモーター、129…中間部材、129a…連絡穴、130…Oリング、131…吸気管、132…排気管、133…捕獲部材、134…Oリング、135…ボール、136…回転軸、137…軸受け、138…上下移動軸、138a…溝、139…ピン、140…ステッピングモーター、142…アーム、143…シリンジ、144…ペルチェ素子、144a…水補給面、145…発光ダイオード、146…励起フィルター、147…屈折部材、148…吸収フィルター、149…結像レンズ、150…撮像装置、151…ターレット、152…励起フィルター、153…コリメートレンズ、154…発光ダイオード、155…照明部材、156…防塵ガラス、157…位相差対物レンズ、158…照明支柱、159…リングスリット、160…発光ダイオード、161…反射ミラー、162…コリメートレンズ、163…位相板、164…インキュベーター、165…顕微鏡装置、166…スライド装置、167…照明装置、168…観察装置、169…移動装置、170…顕微鏡容器、171…発光ダイオード、172…コリメートレンズ、173…励起フィルター、174…対物レンズ、175…吸収フィルター、176…ターレット、177…結像レンズ、178…撮像装置、179…水平ステージ、180…上下ステージ、181…Oリング、182…ガラス板、183…連絡管、184…固定部、185…移動部、186…転動部、191…下側ベース部材、192…モニター、193…小歯車、194…ステッピングモーター、195…大歯車、199…シートシール、201…支持支柱、202…脚取付部、203…シール部材、204…固定部材。

Claims (3)

  1. 培養細胞を観察するための顕微鏡装置と、
    温度・湿度・炭酸ガス濃度を培養細胞に適切な値に制御可能な培養装置と、
    培養装置の湿気から顕微鏡装置を隔離する隔離手段とを備えている、培養顕微鏡装置。
  2. 培養細胞の観察を可能とする対物レンズと、培養細胞を照明するための照明装置と、対物レンズによる培養細胞の拡大像を撮像する撮像装置と、照明装置から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する励起フィルターと、撮像装置に向かう観察光のうち特定の波長の観察光だけを選択的に透過する吸収フィルターと、対物レンズの後ろ側焦点面と共役な位置に配置されたリングスリットと、照明装置内で対物レンズの後ろ側焦点面に配置されたリング状の位相板とを備えた顕微鏡装置と、
    温度・湿度・炭酸ガス濃度を培養細胞に適切な値に制御可能な培養装置と、
    培養装置の湿気から顕微鏡装置を隔離する隔離手段とを備えている、培養顕微鏡装置。
  3. 培養細胞の観察を可能とする対物レンズと、培養細胞を照明するための照明装置と、対物レンズによる培養細胞の拡大像を撮像する撮像装置と、照明装置から発せられる照明光のうち特定の波長の照明光だけを選択的に透過する励起フィルターと、撮像装置に向かう観察光のうち特定の波長の観察光だけを選択的に透過する吸収フィルターとを備えた顕微鏡装置と、
    温度・湿度・炭酸ガス濃度を培養細胞に適切な値に制御可能な培養装置と、
    培養装置の湿気から顕微鏡装置を隔離する隔離手段とを備えており、
    照明装置は対物レンズの開口の外側から培養細胞を照明する、培養顕微鏡装置。
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