JP2016541027A - 小型顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

小型顕微鏡は、筐体と、支持部材と、筺体内に配置され支持部材によって支持された一次光学支持部材と、支持体と一次光学支持部材との間にある少なくとも一つの防振架台と、照明部と、対物レンズ系と、一次光学支持部材に搭載される試料ステージと、照明光ビームを照明部から試料ステージに導く照明光学系と、試料ステージから戻り光を受光しそれを検出装置に伝送する戻り光学系とを備え、照明光学系および戻り光学系は、一次光学支持部材に搭載される。【選択図】図2

Description

本出願は、小型顕微鏡と、小型顕微鏡および照明用光源モジュールを備えたシステムと、顕微鏡焦点制御システムと、顕微鏡焦点を制御する方法とに関する。
光学顕微鏡および分光法の用例には、数多くの技術および応用例が含まれる。技術例には、微分干渉コントラストと位相コントラストと暗視野とを用いた顕微鏡、吸収顕微鏡、コヒーレント干渉顕微鏡、ラマン分光法を用いた顕微鏡、および、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)分光法や、蛍光寿命イメージングや、蛍光偏光や異方性などの蛍光に基づく技術を用いた顕微鏡、マルチカラーと交互レーザー励起を用いた顕微鏡、単一粒子の局在化と構造化照明に基づく超解像度顕微鏡が含まれる。
多くの応用例に対し、顕微鏡システムは、非常に安定していて、振動およびその他の外的影響から保護され、正確な位置合わせと制御が可能であり、非常に弱い信号を検出することができ、しかも、安全に操作できる必要がある。特定の応用例向けの市販システムや特注顕微鏡システムは、高価であり、寸法も重量も大きいので持ち運ぶことができず、その上、相当な設備と、メンテナンスコストと、オペレータ研修およびカスタムソフトウェアと、結果的に相当な総所有コストとを必要とする。
本発明の第一態様によれば、小型顕微鏡を提供することができ、前記小型顕微鏡は、筐体と、支持部材と、前記筺体内に配置され前記支持部材によって支持された一次光学支持部材と、前記支持体と前記一次光学支持部材との間にある少なくとも一つの防振架台と、前記一次光学支持部材に搭載される試料ステージと、前記試料ステージからの戻り光を受光し検出装置に戻り光を伝送する戻り光学系と、を備え、前記戻り光学系は、前記一次光学支持部材に搭載されることを特徴とする。
前記小型顕微鏡は、前記一次光学支持部材に搭載された対物レンズ系を有していてもよい。
前記小型顕微鏡は、さらに、照明部と、前記照明部から前記試料ステージ上の試料に照明光ビームを導く照明光学系とを備え、前記照明光学系は、前記一次光学支持部材に搭載されていてもよい。
少なくとも一部の前記照明光学系および前記戻り光学系は、前記小型顕微鏡の異なる平面に配置されていてもよい。前記異なる平面は、前記一次光学支持部材または二次光学支持部材の不透明部分によって分離されていることが好ましい。
前記検出装置は、前記一次光学支持部材によって支持されていてもよい。
前記照明光学系および前記戻り光学系の少なくとも一部は、前記一次光学支持部材によって支持された二次光学支持部材を備えていてもよい。
前記照明部は、光源に接続された光ファイバを収容する接続部を備えていてもよい。
前記検出装置は、光検出器を備えていてもよい。
前記検出装置は、撮像装置を備えていてもよい。
前記照明部は、出力計を備えていてもよい。
前記照明光学系は、照明光ビームの形状を制御するために、ビーム整形光学系を備えていてもよい。
前記照明光学系は、照明光ビームの形状を制御するために、少なくとも一つの絞りを含んでいてもよい。
前記戻り光学系は、戻り光を少なくとも第一波長帯域と第二波長帯域とに分離するように動作可能であってもよい。
前記小型顕微鏡が撮像装置を備える場合、前記戻り光学系は、第一波長帯域の戻り光を前記撮像装置の第一領域に導き、第二波長帯域の戻り光を前記撮像装置の第二領域に導いてもよい。
前記試料ステージは、可動であってもよい。
前記小型顕微鏡は、さらに、焦点安定化ビームを前記対物レンズ系に導くために焦点安定化ビーム光学系を備えていてもよい。
前記小型顕微鏡システムは、前記対物レンズ系から焦点安定ビームの基準画像を受信し、前記焦点安定化ビームの後続画像を受信し、そして、前記基準画像と後続画像に応じて前記試料ステージを制御するように動作可能な焦点制御部を備えていてもよい。
前記照明光ビームがパルス化されている場合、前記後続画像は、前記照明光ビームのパルスとパルスとの間で取得してもよい。
本発明の第二態様によれば、顕微鏡システムを提供することができ、前記顕微鏡システムは、本発明の第一態様による小型顕微鏡と、照明光源モジュールとを備え、前記小型顕微鏡の前記照明光学系と前記照明光源モジュールは光ファイバによって接続されている。
前記照明光源モジュールは、レーザ光源を備えていてもよい。
前記照明光源モジュールは、第一波長を有する第一照明光ビームを生成する第一レーザ光源、および、第二波長を有する第二照明光ビームを生成する第二レーザ光源と、前記第一照明光ビームおよび前記第二照明光ビームを前記光ファイバに伝送するビーム合成光学系とを備えていてもよい。
前記照明光源モジュールは、焦点安定化ビームレーザ光源と、前記焦点安定性化ビームを前記小型顕微鏡に伝送する焦点安定化ビーム光ファイバを備えていてもよい。
本発明の第三態様によれば、顕微鏡焦点制御システムを提供することができ、前記顕微鏡焦点制御システムは、可動試料ステージと、対物レンズ系と、焦点安定化ビームを前記対物レンズ系に導く焦点安定化ビーム光学系と、撮像装置と、前記撮像装置に光を戻す戻り光学系と、前記対物レンズ系からの前記焦点安定化ビームの基準画像を有する制御系とを備え、前記制御系は、前記焦点安定化ビームの後続画像を受信し、前記基準画像と後続画像に応じて前記試料ステージを制御するように動作可能である。
前記制御系は、後続画像が前記基準画像と一致するように前記試料ステージを制御する動作を行なうことが可能であってもよい。
本発明の第四態様によれば、顕微鏡の焦点を制御する方法を提供することができ、前記方法は、焦点安定化ビームの基準画像を格納することと、顕微鏡の対物レンズ系に焦点安定化ビームを伝送することと、前記焦点安定化ビームの後続画像を受信することと、前記基準画像と後続画像に応じて前記顕微鏡の試料ステージを制御することとを含む。
前記方法は、後続画像が前記基準画像と一致するように前記試料ステージを制御することを含んでいてもよい。
ほんの一例として、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明することにする。
本発明の実施形態である小型顕微鏡の斜視図である。 図1の小型顕微鏡の概略断面図である。 図2の小型顕微鏡の照明部を図示したものである 図1の小型顕微鏡の一次光学支持部材に対して代替となる支援部材の平面図である。 図1の小型顕微鏡で使用する照明光源モジュールの概略図である。 デュアルカラー広視野蛍光顕微鏡用の反射光路の例である。 デュアルカラー広視野蛍光顕微鏡用の反射光路の代替例である。 デュアルカラー広視野蛍光顕微鏡で使用する、図1の小型顕微鏡内のビーム経路の斜視図である。 図4の小型顕微鏡内の別のビーム経路の斜視図である。 図4と図5の小型顕微鏡内の撮像装置で形成された画像の例である。 本発明の実施形態である、別の小型顕微鏡の斜視図である。 図7の小型顕微鏡の一次光学支持部材の斜視図である。 図7の小型顕微鏡の一次光学支持部材の斜視図である。 図7の小型顕微鏡の一次光学支持部材の斜視図である。 図7の小型顕微鏡の一次光学支持部材の斜視図である。 図7の小型顕微鏡の構成の線図である。 図7の小型顕微鏡の構成の線図である。 図7の小型顕微鏡の構成の線図である。 図7の小型顕微鏡の構成の線図である。 図9B〜9Dの光学的構成の斜視図である。 図7の小型顕微鏡の二次光学支持部材の斜視図である。 図8A〜図8Dの一次光学支持部材に搭載された図7の小型顕微鏡の二次光学支持部材の斜視図である。 図7の小型顕微鏡の一体型ミラー架台の断面図である。 図7の小型顕微鏡の別の一体型ミラー架台の断面図である。 本発明の実施形態の小型顕微鏡で使用する対物ステージの側面図である。 焦点制御系の動作を説明する図である。 図13の焦点制御系で使用する複数の基準画像例を示している。 単色の広視野蛍光顕微鏡に対する検出経路の例を示している。 二色の広視野蛍光顕微鏡に対する検出経路の例を示している。 三色の広視野蛍光顕微鏡に対する検出経路の例を示している。 二色共焦点蛍光顕微鏡に対する光経路の一例である。 蛍光偏光顕微鏡に対する光経路の一例である。 明視野干渉散乱顕微鏡の光経路の一例である。 同時二色広視野蛍光顕微鏡に対する光路の一例である。 同時二色暗視野蛍光顕微鏡に対する光路の一例である。
各図面について詳細に亘り具体的に言及する場合、図示した詳細は、一例として挙げたものであって、本発明の好ましい実施形態を分かりやすく説明するためのものに過ぎず、本発明の原理および概念的側面について最も有用な、しかも、容易に理解できる説明であると考えられるものを提供するために提示するということを強調しておきたい。したがって、本発明の基本的な理解のために必要な程度以上に詳細に本発明の構造的詳細を示すことは行なわず、図面とともになされる説明は、本発明のいくつかの形態を実際にどのように具体化することができるのかについて当業者に対して明確にするものである。
本発明の少なくとも一つの実施形態を説明する前に、本発明は、それを適用する際に、以下の説明で記載したり図示したりする、構造および構成要素の配置に関する詳細内容に限定されないということを理解されたい。本発明は、他の実施形態に適用したり、さまざまな形で実践もしくは実施したりすることが可能である。また、本明細書中で用いられる表現および用語は説明のためであり、限定するものとみなされるべきではないことを理解されたい。
<第一実施形態>
本願の実施形態である小型顕微鏡は、一般的に、図1の符号10で示すものである。顕微鏡10は、顕微鏡の光経路を完全に覆う筺体11を有している。筺体11は、以下で記載するように、試料ステージへアクセスすることができるハッチ部11aを備えている。筺体11の側壁および天井壁は、顕微鏡10内の構成要素へアクセスすることができるために取り外し可能であることが好ましい。この例では、筐体11は、横24センチメートル、縦21.5センチメートル、高さ15センチメートルで非常に小型であり、顕微鏡の設置面積はほぼA4用紙と同じで、体積は約8リットルである。筐体11内の未使用スペースをさらに減らせば、ほかに主要な設計変更をせずに、顕微鏡の大きさを23センチメートルx16センチメートルx15センチメートルまでさらに減らすことができ、構成要素および光経路を適切に設計すればもっと小さくすることもできると想定される。この可搬性により、顕微鏡の向きや設置場所を簡単に変えたり、冷蔵庫とか、例えば、pH感受性の哺乳動物細胞培養のために二酸化炭素濃度が制御された、特殊な大気の組成の培養器などの制御環境に設置することもできる。
ハッチ11aと連動して、照明部を遮断したり、ハッチが開いているときは照明部の動作ができないようにしたりすることができる。エンクロージャ11が顕微鏡内から光が漏れないようにすることで、本顕微鏡は、クラスIレーザー製品とすることができ、したがって、どこでも使用することができるので、レーザ制御領域などに限定されないようにすることができる。
顕微鏡10の断面図を図2に示す。筐体11内には、符号12で大まかに示した位置に、支持部材がある。この例では、支持部材12は、通常はその中間点に架台ホルダー14を有する複数の支柱13で構成されている。この例では、支持部材12は離散構造であるが、支持部材を筐体11と一体化して設けることもできる。
光学構成要素を支持するために、一次光学支持部材16が設けられている。一次光学支持部材16は、例えば、アルミニウムのブロック、チタンのブロック、または炭素繊維から製造したり他の手法で製造される、インバーのブロックのような、寸法が安定していて単一の連続した緻密な材料でできたものであることが好ましい。この例では、一次光学支持部材16は、ほぼ矩形の板であるが、例えば、筐体11内の他の構成要素や系を収容するために、必要に応じて他の幾何学形状または不規則な形状を使用することもできる。一次光学支持部材16は、光学部品用の既存のホルダといっしょに鋳造や機械加工をしたり、一体化して設けたりすることによって、安定性を高め、該部品の位置ずれが発生する可能性を低減することができる。
一次光学支持部材16は、支柱13上の架台ホルダー14に保持された防振架台15を介して支柱13に支持されている。この例では、防振架台15はゲル状ポリマー覆いを備えているが、十分な防振を提供することができれば、任意の適切な架台を使用してもよい。また、筐体11にはゴム足17が設けられて支持面と係合し、伝達される振動をさらに低減することができる。所望であれば、他の防振部品を設けてもよいし、実際に筐体11および/または支持部材12あるいはその一部は、防振材料を備えてもよい。図2bの代替例に示すように、一次光学支持部材16'は、一次光学支持部材16'の溝部16'aに納められた、ゲルコーティング処理チタン棒15'に支持されている。ゲルコーティング処理チタン棒15'の端部15'aは、筐体12'の内面の凹部18'で支持されたゴム架台17'に納められている。さらに別の代替例では、一次光学支持部材が、調整空気ピストンのような能動型防振部品によって支持されていてもよい。
この例では、ゲル状ポリマー覆い15は、ほぼ10ヘルツの周波数カットオフ能力を有するローパス制振材として機能する。一次光学支持部材16の長さと幅は、当部材の適度な厚さを維持しながら、小さくなるように選択され、例えば、一次光学支持部材としてアルミニウムを使用する場合、モード周波数を1キロヘルツよりもはるかに高くまで押し上げる。本実施形態におけるカメラは、100ヘルツの全フレーム読み出し周波数を有する。したがって、これらの特性周波数の大きさが桁違いなので、外部の力がモード周波数を励起して影響が出ることはなく、モード周波数が高いので励起の振幅は小さく、モード周波数における振動は、カメラのデータ取得時間規模に対して取るに足りない。
図2から明らかなように、各構成要素は、一次光学支持部材16の両側に搭載することができる。一次光学支持部材16は、最上部の第一側面16aと最下部の第二側面16bとを有している。最上部の第一側面16aには、対物レンズ系18と試料ステージ19とが搭載される。試料ステージ19は、対物レンズ18の上方で試料ホルダ20を支持するように配置され、試料21を撮像することができるようになっている。試料ステージ19は、対物レンズ系18に対して、試料21をx−y平面内で移動させることができる横方向位置決め部19aと、試料ホルダ20を垂直に移動させることができるz軸位置決め部19bとを有している。位置決め部19a、19bは、機械的ドリフトおよび反動が少ない、圧電摩擦駆動であることが好ましく、試料の多くの領域を撮像できるように、比較的大きな距離(数センチメートル)にわたりナノメートルの精度で自動的に制御することができる。圧電摩擦駆動は、ナノメートル規模の移動ステップとすることが可能であり、この移動ステップは使用する駆動手段に従って約1〜100ナノメートルの範囲である。これによって、本顕微鏡は、横方向の位置を操作して試料の異なる領域を対物レンズの視野内に順次移動させて自動的に多数の測定値を取得する、自動操作に適したものとなっている。本顕微鏡を合焦させることに加えて、z軸位置の制御によって、例えば、細胞の端から端まで、異なる平面上で測定値を取得することができる。
照明部は、符号22で一般的に、そして図2Aでより詳細に、一次光学支持部材16の第一側面16a上に搭載されているものとして示してある。照明部22は、レーザかLEDかランプ、または、複数の光源からなるか、または、この例のように、別の照明源モジュールに接続するための光ファイバの受け口となる接続部を備えてもよい。別の照明源モジュールを使用することによって、本顕微鏡は、異なる光源を提供する、異なる技術や異なる応用例に適合させることができる。図2aに示すように、光ファイバ接続部23は、光ファイバ24の受け口となって保持する。照明光ビーム25は、円筒形レンズ26a、26bを通過した後に成形されて平行光線となる。可調節絞り27は、該ビームをさらに成形し、次に広視野レンズ28が、対物レンズ系18の後側焦点面に合焦した収束ビームを提供する。ビームスプリッタ29は、ほぼ10%以下の光を出力メータ30へ分光させ、ビーム出力を監視して、ビーム強度の変動に起因する、結果データにおけるノイズを低下させることができるようにする。次に、ミラー32が、絞り16cを介して照明光ビーム25を導く。以下に説明するように、いくつかの応用例に対しては、レンズ28を調整または交換して、平行となったり分光されたりした照射ビーム、または光経路内のどこか別の点に合焦した照明ビームを提供することが望ましい。
一次光学支持部材16の下側の第二側面16bでは、ミラー33、34が、照明光ビーム25を絞り16dを通して対物レンズ系18に導き、そこで照明光ビーム25は、広視野撮像用として、対物レンズ系18の背面焦点面に合焦して試料21を均一に照明するか、または、共焦点顕微鏡用として、対物レンズ18系によりその背面絞りに入る平行光を介して試料21上に合焦する。照明部22およびミラー33、34は、照明光学系と総称することにする。他の応用例に対しては、他の構成要素が、照明光学系に使用される場合もある。例えば、ミラー34は、ダイクロイックミラー、ビームスプリッタ、または小型ミラーのいずれかであることもあれば、完全に省略されることもある。ミラー33は、可動または平行移動可能であって、例えば、全反射顕微鏡用として、照明角度を変更することができてもよい。
試料21からの戻り光は、おおまかに符号35で示している。戻り光は、ミラー34を通過する。ミラー34がダイクロイックミラーである場合、ダイクロイックミラー34の特性は、照明光ビーム25の波長または波長範囲は反射されるが、戻り光は通過するように選択される。ミラー34を通過後、戻り光は、ミラー36によって検出装置37に導かれる。検出装置37は、適切な検出器またはカメラ(あるいは、必要に応じて複数の検出器またはカメラ)と、必要な応用例に対して適切な光学部品とを備える。この検出装置は、接続部38を有し、制御システムまたはコンピュータにデータを送信することができる。戻り光を検出装置に導く光学部品と、検出装置内の光学部品とは、戻り光学系と総称することにする。他の応用例に対しては、他の構成要素が、戻り光学系に使用される場合もある。
本例では、構成要素を単一の一次光学支持部材の表面付近に実装し、この一次光学支持部材を防振架台上で支持することによって、該顕微鏡は、外力および温度やその他の周囲条件の変動に対して非常に影響を受けにくくなっている。光経路用として一次光学支持部材の両側を使用すること、および一次光学支持部材の表面に近いビーム高を使用することによって、これらの構成要素を比較的小さな体積内に含めることができる。本実施例では、ビーム高は、一次光学支持体の表面から約10〜約30ミリメートルである。対物レンズと試料ホルダーを一次光学支持部材の片側に搭載し、少なくとも一部の照明および反射光学系を反対側に搭載することによって、不要な光学反射が戻りビーム経路に混入するのを低減することができる。光学系は、一次光学支持部材の両側にあるので、すべての構成要素にアクセスできる状態が保たれる。
図2と図2Aに示した構成は、一般的な構成であり、所望の顕微鏡技術で使用するために適合させることができる。一例として、二色広視野蛍光顕微鏡の構成を、図3A〜6を参照して説明する。図3Aは照明光源モジュールの図であり、図3Bと図3Cは代替となる単純戻り光学系であり、図4と図5はそれぞれ顕微鏡10内のビーム系路の斜視図である。図2および図2Aと同等の構成要素は、同一の参照番号が付されている。
二色広視野蛍光顕微鏡では、試料21は、二つの励起波長のうち一つで光を吸収した後、蛍光を発する蛍光分子で標識される。したがって、本実施形態において、照明光ビームは、より正確には励起光ビームとみなすことができる。
図3Aに見られるように、照明光源モジュールは、一般的に符号40で示される。照明光源モジュール40は、第一波長を有する第一照明光ビーム41aを生成する第一レーザ光源41と、第二波長を有する第二照明光ビーム42aを生成する第二レーザ光源42とを備えている。ビーム結合光学系43は、第一照明光ビーム41aと第二照明光ビーム42aとを混合させ、その光を光ファイバ24に結合させる。この例では、第一波長は640ナノメートルであり、第二波長は532ナノメートルである。照明光ビーム41a、42aは、ビームのパルスが重ならないようにパルスのタイミングをとって、交互レーザ励起顕微鏡用にパルス化することもできる。必要に応じて、照明光源モジュール40は、出力計27の代わりに、またはそれに加えて、所定の出力計を有していてもよい。また、図3Aは、以下でより詳細に説明するように、単一モード光ファイバ61aに結合される焦点安定化ビーム60を発生させるためのフォーカス安定ビーム源59を示している。二色顕微鏡では、両方の照明ビームが同時に照射されることもあり得る。ビーム進路に励起除去フィルタを配置して、主たる照明レーザ波長のみ通過させる。
図3B〜5の検出装置5は、2Dカメラ、この例では、CMOSカメラ37'を備えるが、用途に応じてCCDカメラまたはEMCCDカメラを使用することもできる。戻り光経路には光学部材が備えられていて、波長によって戻り光を分離する。図5に示すように、照明光路は、実質的に図2aで示したものである。
戻り光の光路は図3Bと図4に示してある。戻り光は、この応用例ではダイクロイックミラーであるミラー34を透過し、ミラー36によって導かれる。そして、該ビームは、分離ダイクロイックミラー38aを通過する。分離ダイクロイックミラー38aは、戻り光のうち545〜620ナノメートルの範囲545nmの波長を有する緑色蛍光光を反射する。656ナノメートル以上の赤の波長は、通過し、ミラー38bによって反射される。赤の戻り光ビームと緑の戻り光ビームは、CMOSカメラ37'の異なる領域に導かれる。図3Bと図4の例では、緑のビームと赤のビームは、別々のミラー39c、39dによって別々に反射され、集光レンズ39eを介してCMOSカメラ37'に入射される。この例における緑のビームと赤のビームは、レンズ39eの中心近くを通過することで収差が少なくて済むように、カメラ37'の手前で互いに交差する。ミラー38a、38b、39c、39dがあるので、CMOSカメラ37'の異なる領域上で画像の位置決めが制御可能になる。CMOSカメラ37 'によって得られたフレームの例が、図6に符号50で示してあるが、画像51はフレームの左側における一方の波長または波長範囲に対応し、画像52はフレームの右側における他方の波長または波長範囲に対応する。この例において、画像が緑色フルオロフォアから赤色フルオロフォアへの微弱な蛍光共鳴エネルギー移動を示すので、右側の赤の帯域の信号は、明るさが少ない信号を示している。戻り光を異なる波長帯域および異なる検出器の領域に分離することによって、散乱と蛍光など、複数の技術を組み合わせて同時に使用することが可能になる。発光除去フィルタを使えば、照明レーザー波長の光が検出装置に到達するのを遮断することができる。
ミラー39c、39dとレンズ39eとCMOSカメラ37'の代替構成が図3Cに示されているが、この場合には、光経路は、図3Bに示されている180°の反射とは対照的に、図に見られるように概して左から右へ進行する。これらの図は、光経路および一次光学支持部材16上の構成要素の最も効率的な配置のやり方に応じて、異なる光経路を選択することによって、小型システムを得ることができることを説明するためのものである。
<第二実施形態>
今度は、小型顕微鏡の第二実施形態について、図7〜11Bを参照しながら説明する。図7に示すように、符号200で示される小型顕微鏡は、一次光学支持部材202を支持する、実質的に平坦な支持部材201を備えている。一次光学支持部材202は、防振架台203を介し支持部材201によって支持されている。また、支持部材201は、伝達される振動をさらに低減するために、小型顕微鏡200が配置される潜在的に不安定な作業面に係合するようにその下面に防振足204を有している。
図7に示すように、小型顕微鏡200は、さらに、支持部材201によって支持されているが、物理的に一次光学支持部材202とは別個のものであってそれに接続されていない筐体205を備えている。筐体205は、該顕微鏡の光学系を環境の影響および外光から隔離し、該顕微鏡内の有害な光強度からユーザを保護する働きをする。第一実施形態と同様に、筐体205は、必要に応じて試料ステージへアクセスできるように、連動アクセスハッチを備えていてもよい。
今度は、図8A〜8Dを参照しながら一次光学支持部材202についてより詳細に説明する。これらの図では、一次光学支持体202は、支持部材201上に配置した状態で示されているが、筐体205と以下で説明する二次光学支持部材は省略してある。図1〜6に示してある小型顕微鏡の実施形態とは対照的に、この例では、一次光学支持部材202は、多平面構造の光学部品を収容するように設計された複雑な形状であり、比較的単純な平面の一次光学支持部材より小型の構成を組むことができる。一次光学支持部材202は、符号210で大まかに示したカメラ支持部、および符号211で大まかに示した光学支持部という二つの部位を有している。光学支持部211は、多くの二次光学支持部材としての光学部品を収納する容積212を備えている。容積212の上部213は、以下でより詳細に説明する対物ステージを収納するように成形されている。一次光学支持部材202は、さらに、以下でより詳細に説明するように顕微鏡筒レンズからの光をカメラに導く内蔵ミラー架台を備えている。この例の一次光学支持部材202は、互いに堅固に結合された四つの機械加工部品を備えているが、任意の適切な製造手段および組立手段を用いてもよい。一次光学支持部材を単一部品として製造することも可能であるが、複数の部材を使用すれば、モジュール化することができ(異なるカメラを使用してもよいようにすることや、鏡筒レンズとカメラとの間の信号を操作することなど)、部品加工をより簡単にすることができる。
小型顕微鏡200のレイアウトは、図9A〜9Eに一定の縮尺で図示している。図9Aは、光学装置およびカメラの相対的な配置および寸法を一定の縮尺で示した平面図である。防振架台203の位置は参照のために示されており、この例でいうと、総設置面積は、各側で約180ミリメートルである。顕微鏡光学系は、光学装置の寸法が146ミリメートルx90 ミリメートルであるように配置され、複数層の光学系を極めて接近した状態でお互いの上にまたは隣に積み重ねることによって達成している。
図9A〜9Eに示されるように、光学系は、下側平面220と上側平面221と垂直平面222との三つの平面に配置されている。大まかに言えば、照明光学系は下側平面220と垂直平面222に配置され、受光光学系は上側平面221に配置されている。図9Bに示されるように、下側平面220は、図3Aにあるものと同様の照明源モジュールのような、適切な光源に由来する複数の光ファイバからの光を受光する受光部223を備えている。光ファイバは、符号225a〜225fで示している。光ファイバ225c〜225fから受光した光は、一対の筒型レンズ226および図2Aの絞り27と同様の絞り227をそれぞれ通過する。これは、図2Aの例のように、所望の輪郭を有するビーム、この例ではほぼ矩形のビーム形状を提供するものであって、複雑な光学系を必要とせず、したがって、必要スペースを削減することができる。一連のダイクロイックミラー228は、共通パス229に沿って混合ビームを反射し、この混合ビームはミラー230a、230bに入射し、混合ビームを上方に反射する、垂直平面222にある第一上方反射ミラー231に導かれる。
複数のフォトダイオード232は、ダイクロイックミラー228を透過する光を受光し、顕微鏡に到着する各ビームの出力をそれぞれ測定することができるように配置されている。優位点として、追加のビームスプリッタがなくても各ビームの出力を判定することができるので、得られる利用可能出力を最大化することができるとともに他の構成要素の必要性も減らすことができる。
光ファイバ225a、225bからの光は、光ファイバ225c〜225fからの光とは別に受光する。受光した光は、集光レンズ226aを通り、ミラー233a、233b、233cによって、垂直平面222にある第二上方反射ミラー234に導かれる。ミラー233bは、ダイクロイックミラーとすることができる。
垂直平面222における光学系を、図9Dと9Eに示している。第一上方反射ミラー231から反射された光は、広視野レンズ部235が受光する。この光は、広視野レンズ235aによって合焦し、ミラー236によりダイクロイックミラー240に向けて横方向に導かれ、その後にミラー239が収束ビームを対物レンズに反射させ、対物レンズの後側焦点平面に合焦して対物レンズの前側焦点平面から平行光が出て行く。広視野レンズ部235は、自動的にまたは手動でレンズ235aの位置を変化させるように制御することができる圧電アクチュエータ237を備えている。圧電アクチュエータ237は、レンズ235aから対物レンズまでの距離が一定のままであるよう、レンズ235aおよびミラー236を平行移動する。この点は、短焦点レンズ235aにとって特に必要であるが、対物レンズまでの距離が一定であることは、はるかに長い焦点距離を有するレンズが使用される、より大きな顕微鏡にとっては重要ではない。圧電アクチュエータがあることによって、レンズ235aは、全反射顕微鏡用の照明を調整することができる。第二上方反射ミラー234からの光は、溶融石英窓238に当たり、単純にミラー239まで、そして対物ステージ300の中に導かれる。溶融石英窓238が関連する波長領域において透過性であり、反射防止コーティングされているので、第一上方反射ミラー231から導かれる光は、最小限の損失で済む。溶融石英を使用することによって、ミラー231から出て該窓を透過する光によって発生する蛍光を最小限に抑えることができる。
本例では、試料平面内の大きな(例えば、120マイクロメートルx60マイクロメートル)面積を照射するのでより多くの出力を必要とする、上方反射ミラー231からの収束光に対しては、最小の伝送損失しか発生しないことが要求されるが、小さな(例えば、1マイクロメートルx1マイクロメートル)面積を照射するのでより小さい出力しか必要としない、上方反射ミラー234からの平行光に対しては、高反射損失が発生しても許容される。他の応用例では、溶融石英窓の代わりにダイクロイックミラーのような他の部品を使用することができる場合がある。
試料と対物レンズ301からの戻り光は、その後、ミラー239とダイクロイックミラー240によって、図9Cに大まかに示した受光光学系に導かれる。受光光学部は、領域241内に、顕微鏡で使用される技術や機能に応じて除去したり調整したりする複数のモジュール部材を備えている。この例では、モジュール241は、図3Cに示したものと同様の光学部品を備え、二つの波長範囲からなる、試料からの戻り光を、二つの空間的にずれたビームに分離し、鏡筒レンズ250に導く。出力ビームは、一体型架台214に保持されたミラー251と一体型架台215に保持されたミラー252によってカメラに導かれる。ずれたビームは、異なる波長または波長範囲に対応する画像51と52が画像フレームのニつの別々の部分に作成されて、図6で示した出力画像となる。
この場合もやはり、図9B〜9Eの配置は非常に順応性があり、必要に応じて、入力光ファイバ225a〜225fの一部のみしか使用する必要がなく、必要に応じて、戻り光モジュール241を交換することができることが明らかであろう。要件としては、モジュール241に入りそこから出るビームは、容易に交換できるように無限大に合焦するということだけである。
二次光学支持部材を、図10Aと10Bに示してある。第一二次光学支持部材261は、光ファイバ225c〜225fを収納する接続部261aを有し、レンズ226と、絞り227と、ミラー228および230aとを備えている。第二二次光学支持部材262は、第一および第二上方反射ミラー231、234を支持している。第三二次光学支持部材263も同様に、簡単に言えば、光ファイバ225a、225bの受け口となる接続部(図示せず)と、レンズ232と、ミラー233a、233b、233cとを備えている。第四二次光学支持部材264は、広視野レンズ235aと、圧電アクチュエータ237と、ミラー236とを備えた広視野レンズ部235を保持している。溶融石英窓238は、別の二次光学支持部材によって適所に保持され、ミラー239は、一次光学支持部材202によって直接保持されている。第五二次光学支持部材265は、一つの装置としてまたはサブモジュール群として受光光学系241を提供している。図10Bに示すように、これらの各構成要素は、一次光学支持部材202の容積212内に収容され、ほぼ容積212を満たすので、モジュール式で必要に応じて調整可能な、剛性があって精密に位置合わせされた構成となっている。必要であれば、特にそうしない限り二次光学支持モジュールによって占有されていない容積212の部分を、固体または中空の充填ブロックで占有して、さらに剛性を高めてもよい。同時に、ビームが伝搬しやすいように多数の絞りを必要とするので、顕微鏡は穴だらけであり、自然に剛性があって、軽量で、中空な構造となっており、自重による変形が起こりにくくなっている。優位点として、異なる平面は、一次光学支持部材または二次光学支持部材の不透明な部分によって分離されている。
一体型ミラー架台214は、図11Aと11Bでより詳細に示してある。図11Aで見るように、一体型ミラー架台214は、垂直に延びるスロット270を備えている。ビーム絞りは、符号271で示し、直角な溝部を備えている。垂直スロット270は、その深さがビーム絞り271の深さよりも大きく、下部支持ステップ272を呈するように成形されている。ミラー251は、下部支持ステップ272に係合し、ビーム絞り271に沿って端から端まで延び、ビーム絞り271の上方にあるスロット270の上縁274と係合するような大きさとする。ミラー251とスロット270の後壁276との間にあるバネ275は、ミラーを所定位置に保持している。該バネは、該光学部品を位置合わせする面に対して垂直に一定であって温度に影響を受けない力をかける。同様の構成は、一体型ミラー架台215に対しても使用されるが、スロット270は、ミラー252が位置合わせ面に対して平行ではなく垂直に導入され、バネを圧縮する適切なロック部材によって所定位置に保持される点は異なる。したがって、各一体型ミラー架台214、215は、機械加工によって恒久的に決まり変更することができず、位置ずれが起こり得ない、ミラー保持面を有している。位置合わせ面を決めることに加え、機械加工によって、ミラーとバネを挿入することができるようなアクセスポートを同時に作成する。ミラーが位置合わせ面と物理的に接触して、光が伝搬する機械加工された絞りを封止するので、粉塵も防ぐことができる。図には一体型ミラー架台214、215だけが示してあるが、同様の一体型ミラー架台は、必要に応じて一次および二次光学支持部材の各所で使用されている。
<対物ステージ>
対物ステージ300は、より詳細に図12に示してある。対物ステージ300は、顕微鏡の対物レンズ301を支持している。対物ステージ300は、例えば、主としてアルミニウム製の移動ステージ304が搭載されたインバー基板302を備えている。移動ステージ304は、インバー試料ホルダ305を支持するとともに移動させ、顕微鏡の対物レンズ301に対して試料ホルダ305の三次元位置の調整ができるようになっている。移動ステージ304は、それと同じ材料の板303によってインバー基板302に接続されている。第一取り付け位置306は、それがステージ304の前面307と位置合わせされるように、アルミニウム板303とインバー基板302を連結している。その後方にあって、アルミニウム板303とインバー基板302を連結する第二取り付け位置308は、アルミニウム板303とインバー基板302との間の相対的なスライド移動を可能にしている。このインバー基板は、一次光学支持構造体202の凹部213に取り付けられて、対物レンズの軸と一直線になった第一固定取り付け位置302a、およびアルミニウム製の一次光学支持構造202とインバー基板302との間の相対的なスライド移動を可能にする第ニ取り付け位置(図示せず)を介して、一次光学支持構造体202に固定されている。移動ステージ304は、おおまかに符号309a、309b、309cでそれぞれ示した三つの圧電摩擦モータを有している。
対物レンズ301は、このように、一次光学支持構造体202およびその内部に搭載された光学系に対して固定位置に保持されている。対物ステージ300の構成によって、移動ステージ304の熱膨張、試料ホルダの熱膨張、および対物レンズと移動ステージ304を接続する物質の熱膨張を補償することができる。
移動ステージ304の熱膨張の補償は、アルミニウム板303の固定取り付け位置306を、インバー試料ホルダ305と接触している、移動ステージ304の前面307と位置合わせされたアルミニウム製ステージの下に配置することによって実現することができる。したがって、アルミニウム製の移動ステージ304が左に膨張した場合、アルミニウム板303は右に拡張し、前面307に対する膨張量が同じであるため、打ち消し合う。この補償は、ステージ304が中心位置から対物レンズに近づいたり遠ざかったりして前面307が固定取り付け位置306からずれると、相対的な拡張を完全に打ち消し合うことはできなくなる。しかし、この配置によって乖離は最小レベルとなり、この乖離は、ステージ304が初期設定の位置にあるゼロから、(中心位置に近い位置よりも使用される可能性が少ない)ステージの移動範囲の両端における小さな最大値まで直線的に増加する。
この配置では、対物レンズ301と試料ホルダ305上の試料との間の相対運動が打ち消し合うように、対物レンズ301と前面307との間のインバー部分の熱膨張は、試料ホルダ305の熱膨張と大きさが等しいが向きは反対である。固定取り付け位置302aは、対物レンズ301が所定の位置に維持されることを保証するが、取り付け位置をスライドさせれば、インバー基板が一次光学支持部材202に対して膨張もしくは収縮することができる。
ここで、対物ステージ300は、インバー製構成要素とアルミニウム製構成要素とを備えているが、必要に応じて該ステージが他の材料から製造された構成要素を備えることができることは明らかであろう。以下の二対の部品は、熱膨張係数が一致している必要があり、第一の対は試料ホルダーと対物レンズ取り付け板で、第二の対は移動ステージと板303である。対物ステージは、本明細書に記載した例だけでなく任意の他の適切な顕微鏡で使用することができ、試料ホルダの移動の所望の自由度に対する必要に応じて、一つのアクチュエータまたは任意の数のアクチュエータを備えることができる。
<フォーカス制御>
フォーカス制御系は、試料ホルダー305の位置を制御することによって、対物レンズ301の焦点に対する試料の軸方向位置を維持することができる。
これを実現するために、焦点安定化ビームファイバ接続部から焦点安定化ビームが提供される。小型顕微鏡の第一実施形態では、顕微鏡の焦点制御系は、図2、3A、4に示している。焦点安定化ビーム60は、この場合には単一モード光ファイバ61aに接続されて、照明光源モジュール40の焦点安定化ビームレーザ光源59からの光を伝送する焦点安定化ビームファイバ接続部61から供給される。焦点安定化ビーム60は、レンズ62によって平行光線となり、ミラー63およびダイクロイックミラー34によって対物レンズ系に導かれる。ミラー63、34は、光軸25に対して所定の角度で対物レンズ系18内に焦点安定化ビーム60を導く。焦点安定化ビームファイバ接続部61、レンズ62、ミラー63、およびダイクロイックミラー34は、総称して焦点安定化ビーム光学系と呼ぶことにする。
小型顕微鏡の第二の実施形態では、ファイバ225a、225bの一つが、焦点安定化ビームファイバ接続部として使用される場合がある。この場合、上述したように、焦点安定化ビームは、ミラー233a、233b、233c、および234によって対物レンズ301に導かれる。
焦点安定化ビームの波長は、試料が光に影響されないように選択することができる(例えば、試料が蛍光分子を含む場合、オフレゾナンス光など)。焦点安定化ビームは、試料が撮像されていないときだけ動作することが好ましい。対物レンズ系は、光の一部が反射される、カバーガラスと試料媒体との間の境界面に焦点安定化ビームを合焦させる。このビームは、励起レーザと同じ経路で対物レンズに入るが、カバーガラスと試料媒体との間の境界面が対物レンズの前方焦点面にあるときには、ほぼ合焦したスポットが(カメラの)画像面に表示されるように平行化される。このビームは、対物レンズの開口数が高いので、境界面が焦点面から少しでも離れると反射画像が大幅に拡大するように、強く収束する。照射領域から散乱した光は、戻り光学系によって検出装置に戻り、そこで画像を撮ることができる。反射する画像は、対物レンズと境界面との間の距離に依存した大きさ、形状、および位置を有することになる。焦点を制御するために、本システムおよび本方法は、基準画像を後続の画像と比較する。
焦点安定化系を動作させる第一の手法は、焦点ロックモードで行なうことである。試料が最初に正確に位置決めされた後、焦点安定化ビームを対物レンズ系に伝送して、参照画像を保存することができる。試料の位置が対物レンズに対してシフトした場合、その後に撮影した画像では照明領域の外観が変化する。したがって、別の視野に移動した後、後続の画像を撮る。これが基準画像と異なる場合、Z軸位置決め装置を反復動作させる。Z軸位置は、基準画像と後続画像と間の差の計算結果に応じて変えられ、さらに後続の画像を撮る。再び、差分を計算し、さらにZ軸の位置決め手順を行なう。このようにすれば、この系は、いくつかの手順後に元の焦点に収束することになる。画像間の差は、任意の適切な方法で計算することができる。
焦点安定化系を動作させる第二の手法では、基準画像を格納することは、各々が既知の異なる垂直位置に対応する大量の基準画像を格納することを含むものとする。これを使って、所望のZ軸位置に試料を移動させたり、試料のZ軸位置を決定したりすることができる。所望のZ軸位置に試料を移動させたい場合、そのZ軸位置に対応する参照画像を読み取り、後続画像が所望の基準画像に収束するまで後続画像を撮影しては少しずつZ軸位置を移動させるという、上述した処理に似た反復プロセスを実行することができる。別法として、後続画像を撮影しどの基準画像が後続画像と最も一致するかを決定することによって、試料のZ軸位置を決定することができる。
装置を製造または較正するときに、基準画像や大量の画像を格納することができる。新しい焦点面が必要な場合、または、試料や顕微鏡系が変わることによって基準画像が正しい焦点と合わなくなった場合、取得を開始する前など、顕微鏡の動作中の任意の適切な時点で、追加または置換する基準画像を撮ることができる。後続画像は、後続の操作に対し基準画像としての役割を果たすことができる。
例示的な方法を図13に符号320で記載している。ステップ321で示すように、焦点ビームの画像を取得する。ステップ322で、最も高い正規化相互相関最大値(NCCM)を有する基準画像を識別する。NCCMは、撮った画像と基準画像がお互いにどの程度似ているかの尺度であって、完全な類似性を有する場合はスコアが1となり、全く類似性がない場合はスコアが0となる。このようなアルゴリズムは、反射パターンの形状に敏感であるが、その強度やカメラ上でのその位置には敏感ではない。
矢印323で示すように、最も高いNCCMが0.5未満である場合、ステップ324で、任意の基準画像に対して相互相関尺度が0.5を超える画像が見つかるまで、現在のZ軸位置の範囲を拡げながら試料ステージ305を移動させ、繰り返して画像を撮影する。このステップが完了すると、該方法は、ステップ326に移行する。最も高いNCCMが0.5を超えるものの設定位置の基準画像からではない場合、矢印325で示すように、代わりにステップ322からステップ326に直接移行することができる。ステップ326で、比較的大きい200ナノメートルの移動ステップを用いて、相互相関測定値が0.9を超えるか設定位置を通り過ぎるまで、ステージを設定位置に向かって移動させる。ステップ326を完了した後か、または、最も高いNCCMが0.5と0.99の間にあって設定位置の基準画像のものである場合はステップ322の後すぐに、微調整段階327で、100から10ナノメートルまで移動ステップを減少させながらNCCMを最大化する。NCCMが最大化されると、符号328に示すように、手順は完了する。矢印329で示すように、取得した画像と基準画像のNCCMが最初から0.99よりも大きい場合、自動焦点手順は直ちに終了する。一連の基準画像例が図14に示されており、中央にある図340aは設定位置を表している。一連の図340b〜340dは、漸進的に低い試料位置からの画像を表している。同様に、基準画像340e〜340gは、位置が高すぎる試料位置から得られた画像である。したがって、図13に示すように、焦点装置は、焦点ビームの取得画像と最も一致する画像を探し出して、設定位置に向かってZ軸位置を調整する、つまり、焦点ビームの取得画像が設定位置の基準画像340aに事実上一致するまで、処理を繰り返すことになる。ステップ321における、焦点ビームの取得画像が、撮像画像340a〜340gのいずれにも十分に類似していない場合、試料位置が撮像画像の範囲外であることを示すので、符号323および324に示したように、格納されている基準画像のうちの一つに十分に類似している焦点ビーム画像が取得されるまで、この処理は引き続き試料位置を移動させる。
顕微鏡の焦点制御系は、こうして、顕微鏡10の長時間操作にわたって、安定した試料位置を維持することができる。合焦は、1秒未満しかかからずにナノメートルの精度を実現している。この自動合焦方法は、基準ビームのための追加の光検出器を必要とせず、ビーム品質、出力および出力安定性が非常に低いレーザを使用することができる。本実施例における焦点安定化ビームの出力は、集束レンズなしで光ファイバ61aに結合する非効率的な単一モード光ファイバ結合であるために極めて低く、最小の危険性にとどまる。光ファイバ結合レンズが存在しないので、単一モード光ファイバに対してレーザの(再)位置合わせを行なう必要もなくなる。
試料がガラス基板上に固定化された実験では、励起レーザがまだ当たっていない新しい領域に視野を移動させることによって、独立した一連のデータを記録することがしばしば起こり得るし、そうすることがしばしば望ましい。数ミクロン程度のカバーガラスの厚さのばらつきおよび試料ステージの動作不規則性が原因で、新しい視野を得る前には、通常、再合焦手順が必要である。本発明の焦点制御系は、この移動及び再合焦手順を自動的に行なうことができる。例えば、試料を螺旋状に移動して、複数の視野を記録することが考えられる。各視野に励起レーザが当てられる前に、この焦点制御によって、試料は所定の軸方向位置に移動される。焦点安定化ビーム用の光が、顕微鏡の主要光学支持部材にしっかりと取り付けられた光ファイバの端から照射され、焦点安定化ビーム用の平行光線化レンズとビーム誘導ミラーは、調整の自由度がほとんどないので、ビームの角度安定性が向上する。専用のセンサを使用する代わりに、主カメラを使って焦点安定化ビームの像を検出するので、この場合も必要な構成要素の数を減らすことができる。
焦点を制御し、ユーザが所望する平面への移動を可能にする別の方法として、ガラス・試料の媒体境界面を設定位置として設定し、ユーザにはそれを変更できないようにする。その後、焦点制御機構がこの境界面を焦点平面まで移動し、次に、圧電ステージの位置センサ(約1ナノメートルの精度を有する)を使用して、この境界面から離れて所望の位置までナビゲートする。換言すれば、境界面は、移動の起点として使用されて、ユーザが基準画像を記録する必要性をなくするとともに、この境界面を明確に定義された座標系の原平面として規定することができる。
<代替の光学構成>
この顕微鏡をどのように他の応用例に対して適合させることができるかの例を、図15〜19Bに示している。優位点としては、小型顕微鏡200は、適切な第五二次支援モジュール265を提供することによって、これらの構成のいずれにも適応可能である。
図15A〜15Cは、単色、二色、または三色の広視野蛍光顕微鏡に適応可能な戻り光学系の構成を示している。一般的な装置は、図15Aに符号400で示してあり、ビームは、レンズ401によってカメラ437上に直接に合焦する。図3Bおよび3Cの光経路と同等である図15Bでは、ダイクロイックミラー402が、戻り光を第一波長帯域および第二波長帯域に分離する。第一波長帯域の光は、ダイクロイックミラー402を通過し、ミラー403および404によって反射され、第一バンドパスフィルタ405を通過する。第二波長帯域の光は、ダイクロイックミラー402およびミラー406によって反射され、バンドパスフィルタ407を通過する。得られた二つのビームは、空間的にずれており、カメラ437の異なる領域に合焦する。図15Cに示される、さらに変形したものとして、ミラー403は追加のダイクロイックミラー408で置換されている。第三波長帯域の光は、ダイクロイックミラー402、408およびロングパスフィルタ409を通過し、得られた三つのビームは、カメラ437の別々の互いにずれた領域に合焦する。
図16は、二色蛍光共焦点顕微鏡用としてこの顕微鏡を使用する場合を示しており、例示的な光経路が符号410で示されている。この応用例における検出装置は、一対の光検出器411a、411b、具体的には、高い検出感度を提供するアバランシェフォトダイオードを備えている。励起ビーム412は、上述したように、ニつの波長帯域の光を含み、平行光線となっている。対物レンズ系は、試料21上に照明光を合焦させる。戻ってきた蛍光は、ダイクロイックミラー413を通過し、ミラー414によって検出装置に導かれる。第一波長帯域の光は、ロングパスダイクロイックミラー415によって反射され、バンドパスフィルタ416を通過し、レンズ417によって第一光検出器411aに合焦する。第二波長帯域の光は、ダイクロイックミラー415を通過し、ミラー418で反射され、ロングパスフィルタ419を通過し、レンズ420によって第二光検出器411bに合焦する。
図17は、蛍光偏光顕微鏡に対する戻り光経路を符号430で示している。戻り蛍光431は、発光フィルター432を通過し、戻り光は、偏光ビームスプリッタ433によって異なる偏光成分に分離される。ミラー434、435、436は、異なって偏光されたビームをレンズ438を介して導き、異なるビームは、撮像装置437'のずれた領域に合焦する。
図18は、明視野干渉散乱(iSCAT)顕微鏡に対する構成を符号440で示している。照明ビーム441はやや収束気味である。照明ビーム441は、照明光の一部を対物レンズ系18に導くビームスプリッタ442を通過して、試料21の所定領域を照明する。ビームストップ443は、ビームスプリッタ442を直接に通過する分の照明ビーム441を吸収する。試料21から散乱した照明光は、試料スライドの境界面から反射された照明光と干渉する。反射された光は、ビームスプリッタ442を介して戻り、ミラー444によって反射され、レンズ445によって撮像装置437に合焦する。
図19Aと19Bは、それぞれ符号450a、450bで示した、同時暗視野顕微鏡および多色広視野顕微鏡に対する光経路を示している。符号450bにおいて、小楕円ミラー451は、対物レンズの光軸上で対物レンズの後方焦点平面に収束する照明光を反射し、反射された照明光が光軸上を戻りミラー451によって再び反射されて検出経路の外に出る。符号450aにおいて、小ミラー452は、その背面絞りの端で対物レンズの後方焦点平面に収束する照明光を反射する。照明光は、ガラス・試料の境界面で全内部反射(TIR)され、背面絞りの直径方向反対の端に戻り、そこで別の小ミラー453によって吸収部材454に導かれる。後者の形状は十分に高い開口数の液浸対物レンズを必要とする。
各代替案において、ダイクロイックミラーとフィルターとで構成された系は、戻り光から蛍光と散乱光を分離し、さまざまな波長帯域を撮像装置437の異なる領域まで導く。ニ帯域ダイクロイックミラー455は、第一波長帯域および第二の波長帯域の蛍光はダイクロイックミラー455を通過するが、散乱光は反射されるように選択されている。散乱光は、ミラー456で反射され、デュアルレーザー線パスフィルタ457およびレンズ458を通って、撮像装置437の第一領域に合焦する。ロングパスダイクロイックミラー459は、蛍光を第一波長帯域および第二波長帯域に分離し、それらはロングパスフィルタ460と帯域パスフィルタ461とをそれぞれ通過して、撮像装置437の第ニ領域と第三領域に合焦する。
顕微鏡焦点制御系は、上述した小型顕微鏡の実施形態だけでなく、他のいずれのタイプの顕微鏡に使用する場合にも適切であることは明らかであろう。適切であれば、この焦点制御系は、顕微鏡の主検出器とは別に、独自の撮像装置を有することもできる。
<適応性>
本明細書に記載した小型顕微鏡は、小型で、堅牢で、持ち運ぶことができ、低コストであるフォームファクタに納まりながら、広視野撮像の最も望ましい特徴である、低い試料ドリフト、高い振動安定性、単一分子の検出感度、自動化、および、高スループットを提供することができるという優位点がある。
光経路は、可能な限り最高の検出効率を提供するとともに、できるだけ小型になるように設計されている。単一アレイセンサ上のマルチチャネル撮像に対して、この設計は、画像をカットするスリット絞りの平面に画像を形成する必要がない。これは、通常、画像をアレイセンサ上の矩形領域に合わせるために行われる。対照的に、上述した小型顕微鏡は、検出しようとしている領域のみを照明する成形入射ビームを使用している。非点収差レンズおよび適切な絞りを使用して、入射ビームの幅と長さを定めることができる。他のチャネル分割光学系と比較して、本発明の系では、検出経路にニつのレンズおよび調整可能なスリット絞りを配置する必要がないので、検出効率を増加させ、空間コストと部品コストの両方を節約することができる。
分離した照明光源モジュールを提供することは、それによって本発明の顕微鏡の筺体から構成要素を除くことができるので筺体をより小さくすることができ、レーザやそれを支援する機器からの熱で顕微鏡筐体および筐体内の温度に反応しやすい試料が加熱されるのを防ぐので優位性がある。分離した照明光源モジュールによって適応性を高めることもでき、本発明の顕微鏡の機能を変更するためには、異なる照明光源モジュールを提供し光ファイバリンクを介して接続するだけで済ませることができる。本発明の顕微鏡を複数の照明部に接続することができる複数の接続部を提供することもできるし、並列動作やコスト削減のために、実際に複数の顕微鏡を単一の照明光源モジュールに接続することもできる。レーザ光源は、連続波、または、デュアルレーザー励起やトリプルレーザー励起や、シングルレーザー励起とデュアルレーザー励起を交互に配列するような複雑なパルス配列を含む、パルス源の任意の組合せとして提供してもよい。光ファイバが使用される場合、この光ファイバは、加熱するか、または、伸ばすか圧搾するかして機械的に折り曲げるなど既知の方法で操作することによって、均質な照明光を生成することができる。電源、圧電駆動装置、レーザ駆動装置、信号伝達と入出力のハードウェア、および、光ファイバ圧搾圧電駆動装置などを含む制御用電子回路は、照明光源モジュールの一部として提供してもよい。これは、例えば、特定の実験に対して本発明の顕微鏡を適合させるためには、適切な照明光源モジュールおよび(必要に応じて)補助的光学支援モジュールが小型顕微鏡に接続されていることだけが必要となる。
所望であれば、その代わりとして、または、それに加えて、照明光源モジュール、略して、光源を顕微鏡筺体内に設けることができる。本発明の顕微鏡を所望の機能に適合させるために、任意の適切な検出器または検出器群、および、対応する戻り光学系を設けてもよい。一つの対物レンズ系について上述したが、本発明の顕微鏡は、必要であれば、複数の対物レンズ系を備えることができる。本明細書に記載の顕微鏡は、対物レンズ系を有しているが、いくつかの応用例に対しては、反射型対物レンズ系のような他の集光部材で置き換えてもよい。顕微鏡光学系と対物ステージがモジュールタイプなので、そのような適応が可能である。
優位点として、本発明の顕微鏡は、温度、湿度、圧力、雰囲気の組成、加速度、磁場と電場、および所在地などの測定パラメータを検出し記録するセンサを備えることができる。これらのセンサからの情報をフィードバック系で顕微鏡の筐体の内部または外部にある制御システムと併せて使用することによって、所望の正確な測定条件を実現することができる。例えば、一次光学支持部材に搭載された温度制御装置は、顕微鏡全体(および、筺体内の空気)を所定の温度まで加熱または冷却することができる。適切な温度制御を行なうことによって、本発明の顕微鏡は、特に試料を一定の温度で維持する必要がある培養器の役割を果たすことができる。通常の顕微鏡を用いた場合の既知のアプローチは、対物ヒータを使用して試料を必要な温度で維持することだけである。このようにすると、必然的に顕微鏡ならびに試料の中に温度勾配を引き起こし、顕微鏡のドリフトと試料の対流につながる。これらの問題は、環境全体を必要とされる温度で維持することによって、低減または排除することができる。内部の雰囲気も調整することができる。例えば、CO2パイプを顕微鏡およびガス流量調整器に接続し環境センサからフィードバックさせるようにすれば、本発明の顕微鏡に哺乳動物細胞の培養器の役割を果たさせることができる。顕微鏡ソフトウェアもセンサ情報を使用することによって、測定値の品質を判断し、必要であれば、無効な測定値を廃棄することができる。記録されたセンサ情報は、測定値の再現性の助けともなる。
本発明の顕微鏡は、照明および検出のオプション、観察対象、および、集結形態の面で、非常に適応性と柔軟性がある。例えば、単一波長連続レーザ、ピコ秒〜秒の時間領域で変調するパルス励起光源、異なる変調方式(電子的オン/オフ変調、チョッパー、音響光学変調器、音響光学波長可変フィルタ、電気光学変調など)で変調した複数の変調レーザを使用する複雑な励起体系といった、さまざまな照明部を使用することができる。(蛍光発光を担う状態が化学反応によって生成される)化学発光化合物の場合など、一部の例では、顕微鏡は、照明部が存在しない状態でも動作することができる。本発明の顕微鏡は、発光化合物を含む溶液、固定化分子が載ったカバースリップ、蛍光分子を含有するフローセル、定着した哺乳動物細胞または組織試料が載ったスライドなど、多様な形態を有する試料を収容するように適合させることができる。本発明の顕微鏡は、個々の分子を検出する感度を有するが、単一または複数のスペクトル放射チャネルの平均強度を観察する高濃度モードで動作することもできる。検出という点では、(集光レーザービームによって照射される回折限界量が、アバランシェフォトダイオード検出器、略してAPD、のような点検出器に合焦する)共焦点顕微鏡、または、(試料平面の大面積が、CCDカメラ、EMCCDカメラ、sCMOSカメラのようなニ次元検出器上に撮像される)広視野撮像などの点光源検出用フォーマットを実現することができる。蛍光イメージング機能および蛍光寿命イメージング機能に加えて、放射経路のフィルタおよび適切な配置を慎重に選択することによって、散乱測定が可能になる。レーザ光波長、略して、波長を選択して、(UVレーザによる)蛍光体の光活性化、または、蛍光体全般の化学的および量子的な状態の誘導放出と制御のような、試料の光化学的または(光)物理的な処理を発生させる試料変化、および(集光IRレーザーによる)局所的な温度変化を誘発することができる。複数の光源を使用すれば、いくつかの波長の光を必要な分だけ一つの試料に、または同じ試料の異なる領域に導くことができる。
本発明の顕微鏡システムは、ハードウェア制御、データ収集・格納処理、および、可視化処理が密接に統合された、適切な制御および分析ソフトウェアを伴う自動化に非常に適している。適切なソフトウェアがあれば、ユーザ対話をほとんどまたは全く必要としない、自動データ収集、リアルタイム分析、インテリジェントデータ分析、および、リアルタイムのデータ可視化・レポーティングを行なうことができる。広い範囲の応用例において、単一の視野内で多くの信号を同時に測定することができる。圧電摩擦駆動装置を使用すれば、数千の視野を、データ分析と解釈が並列に行なわれる、完全自動化されたやり方で測定することができるように、試料を数センチメートル単位で平行移動することができる。非常に大きな一連のデータを、非常に短い時間で収集し処理することができる。そのような顕微鏡またはそのような一連の顕微鏡は、したがって、薬学環境で使用するような、高処理能力で大規模並列多次元なスクリーニング応用例に使用することができる。
本発明に至る作業は、第七次欧州研究開発フレームワーク計画(FP7、2007年〜2013年)下のERC助成金契約番号261227で欧州研究評議会から資金提供を受けている。
上記の説明において、実施形態は、本発明の例または実装である。「一実施形態」、「実施形態」、または「いくつかの実施形態」などのさまざまな表現は、かならずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。
本発明のさまざまな特徴が単一の実施形態の文脈で説明されているかもしれないが、これらの特徴は、別々に、または任意の適切な組み合わせで提供されてもかまわない。逆に、本発明は、本明細書では明確性のため別々の実施形態の文脈で記載されているが、単一の実施形態で実装してもよい。
また、本発明は、さまざまな方法で実施または実践することができるし、上記の説明で概説したもの以外の実施形態で実装することもできることを理解すべきである。
本明細書で使用される技術用語および科学用語の意味は、別途定義されない限り、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものである。

Claims (27)

  1. 筐体と、
    支持部材と、
    前記筺体内に配置され前記支持部材によって支持された一次光学支持部材と、
    前記支持体と前記一次光学支持部材との間にある少なくとも一つの防振架台と、
    前記一次光学支持部材に搭載される試料ステージと、
    前記試料ステージからの戻り光を受光し検出装置に戻り光を伝送する戻り光学系と、を備え、
    前記戻り光学系は、前記一次光学支持部材に搭載される
    ことを特徴とする小型顕微鏡。
  2. 前記一次光学支持部材に搭載された対物レンズ系を有している
    ことを特徴とする、請求項1に記載の小型顕微鏡。
  3. 照明部と、
    前記照明部から前記試料ステージ上の試料に照明光ビームを導く照明光学系とを備え、
    前記照明光学系は、前記一次光学支持部材に搭載されている
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の小型顕微鏡。
  4. 前記照明光学系および前記戻り光学系の少なくとも一部は、前記小型顕微鏡の異なる平面に配置されている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の小型顕微鏡。
  5. 前記検出装置は、前記一次光学支持部材によって支持されている
    ことを特徴とする、請求項4に記載の小型顕微鏡。
  6. 少なくとも一部の前記照明光学系と前記戻り光学系は、前記一次光学支持部材によって支持された二次光学支持部材を備えている
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  7. 前記照明部は、光源に接続された光ファイバを収容する接続部を備えている
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  8. 前記検出装置は、光検出器を備えている
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  9. 前記検出装置は、撮像装置を備えている
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  10. 前記照明部は、出力計を備えている
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項9のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  11. 前記照明光学系は、照明光ビームの形状を制御するために、ビーム整形光学系を備えている
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項10のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  12. 前記照明光学系は、照明光ビームの形状を制御するために、少なくとも一つの絞りを含んでいる
    ことを特徴とする、請求項11に記載の小型顕微鏡。
  13. 前記戻り光学系は、戻り光を少なくとも第一波長帯域と第二波長帯域とに分離するように動作可能である
    ことを特徴とする、請求項3乃至請求項12のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  14. 請求項8に記載の小型顕微鏡であって、
    前記戻り光学系は、第一波長帯域の戻り光を前記撮像装置の第一領域に導き、第二波長帯域の戻り光を前記撮像装置の第二領域に導いる
    ことを特徴とする、請求項13に記載の小型顕微鏡。
  15. 前記試料ステージは、可動である
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の小型顕微鏡。
  16. さらに、焦点安定化ビームを前記対物レンズ系に導くために焦点安定化ビーム光学系を備えている
    ことを特徴とする、請求項15に記載の小型顕微鏡。
  17. 前記対物レンズ系から焦点安定ビームの基準画像を受信し、前記焦点安定化ビームの後続画像を受信し、そして、前記基準画像と後続画像に応じて前記試料ステージを制御するように動作可能な焦点制御部を備えている
    ことを特徴とする、請求項16に記載の小型顕微鏡。
  18. 前記照明光ビームはパルス化されていて、前記後続画像は前記照明光ビームのパルスとパルスとの間で取得される
    ことを特徴とする、請求項17に記載の小型顕微鏡。
  19. 前記焦点安定化ビームの前記後続画像は、前記前記検出装置から受信する
    ことを特徴とする、請求項17または請求項18に記載の小型顕微鏡。
  20. 請求項1乃至請求項19のいずれかに記載の小型顕微鏡と、
    照明光源モジュールとを備え、
    前記小型顕微鏡の前記照明光学系と前記照明光源モジュールは光ファイバによって接続されている
    ことを特徴とする、顕微鏡システム。
  21. 前記照明光源モジュールは、レーザ光源を備えている
    ことを特徴とする、請求項20に記載の顕微鏡システム。
  22. 前記照明光源モジュールは、
    第一波長を有する第一照明光ビームを生成する第一レーザ光源と、
    第二波長を有する第二照明光ビームを生成する第二レーザ光源と、
    前記第一照明光ビームおよび前記第二照明光ビームを前記光ファイバに伝送するビーム合成光学系とを備えている
    ことを特徴とする、請求項21に記載の顕微鏡システム。
  23. 請求項16に記載の小型顕微鏡を備える顕微鏡システムであって、
    前記照明光源モジュールは、
    焦点安定化ビームレーザ光源と、
    前記焦点安定性化ビームを前記小型顕微鏡に伝送する焦点安定化ビーム光ファイバを備えている
    ことを特徴とする、請求項21または請求項22に記載の小型顕微鏡システム。
  24. 可動試料ステージと、
    対物レンズ系と、
    焦点安定化ビームを前記対物レンズ系に導く焦点安定化ビーム光学系と、
    撮像装置と、
    前記撮像装置に光を戻す戻り光学系と、
    前記対物レンズ系から前記焦点安定化ビームの基準画像を受信し、前記焦点安定化ビームの後続画像を受信し、前記基準画像と後続画像に応じて前記試料ステージを制御するように動作可能である制御系とを備える
    ことを特徴とする、顕微鏡焦点制御システム。
  25. 前記制御系は、後続画像が前記基準画像と一致するように前記試料ステージを制御する動作を行なうことが可能である
    ことを特徴とする、請求項24に記載の顕微鏡焦点制御システム。
  26. 焦点安定化ビームの基準画像を格納することと、
    顕微鏡の対物レンズ系に焦点安定化ビームを伝送することと、
    前記焦点安定化ビームの後続画像を受信することと、
    前記基準画像と後続画像に応じて前記顕微鏡の試料ステージを制御することとを含む
    ことを特徴とする、顕微鏡の焦点を制御する方法。
  27. 後続画像が前記基準画像と一致するように前記試料ステージを制御することを含む
    ことを特徴とする、請求項26に記載の方法。
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