JP5047669B2 - 走査型共焦点顕微鏡装置 - Google Patents
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Description
また、生きた細胞の経時変化を長時間観察する場合に、細胞を長生きさせる必要があり、そのために、細胞の高温高湿環境を維持する培養器を倒立顕微鏡のステージに載せ、培養器内の温度を37℃、湿度を100%に維持する観察装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
本発明は、標本を配置する空間の内部環境を特定の温度に恒温化し、かつ、高湿度を維持可能な培養容器と、該培養容器に隣接し、該培養容器に対して湿度的に分離された光学系空間とを備え、該光学系空間内に、該光学系空間内に気流を生じさせるファンと、レーザ光を標本上で2次元的に走査する光走査手段および走査光学系と、前記光走査手段により走査されたレーザ光を標本に集光させる一方、標本からの光を集光する対物レンズと、該対物レンズにより集光され前記走査光学系および光走査手段を介して戻る光を通過させる共焦点ピンホールと、前記対物レンズを光軸方向に駆動制御する焦点調節機構とが備えられるとともに、該光学系空間に、該光学系空間内を前記培養容器内の温度とほぼ同等の温度に恒温化する光学系空間恒温化手段が備えられ、前記レーザ光の光路の周囲に防風部材が備えられている走査型共焦点顕微鏡装置を提供する。
また、前記光学系空間内に、該光学系空間内に気流を生じさせるファンが備えられ、前記レーザ光の光路の周囲に防風部材が備えられているので、ファンの作動により発生する気流により光学系空間内の温度を均一化することができ、あるいは、光学系または機械系の冷却を促進することができる。この場合に、レーザ光の光路の周囲に設けられた防風部材の作動により、気流によってレーザ光が変動するのを防止することができる。
このようにすることで、簡易に培養容器内の温度と光学系空間内の温度とをほぼ同等の温度に恒温化することができる。
このようにすることで、光学系空間恒温化手段および観察空間恒温化手段の作動により、装置全体に温度勾配が発生することを効果的に防止することができる。
このようにすることで、標本が生細胞である場合に、これを長時間にわたって生きたままの健全な状態に維持することができる。
このようにすることで、温度センサにより温度を検出し、加温手段により光学系空間あるいは観察空間内の空気を加温するので、所望の温度に精度よく恒温化することができる。
このようにすることで、レーザ光源およびレーザ導光光学系を含め、単一の光学系空間恒温化手段によって、恒温化を図ることができる。
このようにすることで、通常、発熱体となるレーザ光源を光学系空間の外部に配置して、レーザ光のみを光ファイバによって光学系空間内に導くことにより、レーザ光源の熱影響が他の光学系および機械系に及ぶのを防止し、さらに簡易に光学系空間内の恒温化を図ることができる。
このようにすることで、通常、発熱体となる光検出器を光学系空間の外部に配置して、光検出器の熱影響が他の光学系および機械系に及ぶのを防止し、さらに簡易に光学系空間内の恒温化を図ることができる。また、光検出器の温度上昇を防止して、電気ノイズにより画像のSN比が低下するのを防止することができる。
このようにすることで、外装カバーの作用により、外気の温度変化が光学系空間内の光学系や機械系に及ぶことを防止して、さらに精度よく恒温化を図ることができる。
このようにすることで、光学系空間内の温度を変化させて観察を行う場合に、パラメータ記憶部から調整パラメータを読み出すことにより、各温度に適した調整パラメータに迅速に設定することができる。
このようにすることで、ファンの作動により発生する気流により光学系空間内の温度を均一化することができ、あるいは、光学系または機械系の冷却を促進することができる。この場合に、レーザ光の光路の周囲に設けられた防風部材の作動により、気流によってレーザ光が変動するのを防止することができる。
このようにすることで、黒色処理された防風部材の外面により、外部の熱を吸収し、防風部材の内部が比較的高温状態の光学系空間内の雰囲気から隔絶されて、温度勾配が発生することを防止することができる。
このようにすることで、対物レンズの先端の金属部分の熱が、対向する培養容器側に伝播しにくくすることができる。
このようにすることで、半導体レーザからの発熱が熱伝導部材によって光学系空間の外部に導かれる。これにより、光学系空間内における発熱体となる半導体レーザの熱を光学系空間の外部に逃がすことで、光学系空間内の恒温化を容易にすることができる。
このようにすることで、半導体レーザからの発熱をより効率的に光学系空間の外部に逃がすことができる。
このようにすることで、液浸媒質供給手段の作動により、対物レンズと標本との間に液心媒質が供給されるので、高分解能の観察を行うことが可能となる。
このようにすることで、冷却型光電子増倍管からの発熱が熱伝導部材によって光学系空間の外部に導かれる。これにより、光学系空間内における発熱体となる冷却型光電子増倍管の熱を光学系空間の外部に逃がすことで、光学系空間内の恒温化を容易にすることができる。
このようにすることで、瞳投影倍率可変手段を作動させて、1つの対物レンズを用いて、低倍率から高倍率の広い倍率範囲にわたる観察を行うことが可能となる。
このようにすることで、ズームレンズの作動により、瞳投影倍率を連続的に変化させて、観察倍率を調節することができる。
このようにすることで、貫通孔を介して、培養容器内の標本容器を光学系空間の対物レンズとを直接的に対向させて近接配置することができ、しかも、培養容器と光学系空間とを簡易に湿度的に分離することができる。
このようにすることで、培養容器を区画壁上に吸着状態として安定して支持することができる。
このようにすることで、弾性部材を弾性変形させて区画壁の貫通孔内面と対物レンズ外面との間を密封し、簡易に培養容器と光学系空間とを湿度的に分離することができる。この場合に、弾性部材の摺動により対物レンズを光軸方向に容易に移動させることができ、合焦作業も容易に行うことができる。
標本近傍の参照面からのレーザ光の反射光が共焦点ピンホールを通過する光量が最大となる前記焦点調節機構の駆動位置と、実際に観察する標本のデータを取得する際の前記焦点調節機構の駆動位置とのオフセット量を予め入力し、一定のインターバルで観察を実行する前に、前記参照面からのレーザ光の反射光が最大となる焦点調節機構の駆動位置をサーチし、前記オフセット量を基に実際に観察したい標本部位に焦点調節機構を移動させる制御手段を備える走査型共焦点顕微鏡装置を提供する。
このようにすることで、参照面のサーチの際に標本に照射するレーザ光として、標本に対して光毒性の少ないレーザ光を利用することができ、標本の健全性を低下を防止することができる。
このようにすることで、培養容器内の高湿度の雰囲気が、加圧手段の作動により気圧を高められた状態の光学系空間内に入ることを防止し、これによって、培養容器と光学系空間とを簡易に湿度的に分離することができる。
本実施形態に係る走査型共焦点顕微鏡装置1は、図1に示されるように、直方体の箱状の断熱材からなる外装カバー2の内部に、水平に配された区画壁3により上下に仕切られた観察空間4と光学系空間5とを備えている。
培養容器6は電動ステージ7上に搭載されている。これにより、電動ステージ7の作動により、例えば、水平方向に移動可能に設けられている。
前記ヒータは、観察空間4内の温度を培養容器6の温度と同等の温度に加温するようになっている。
また、光学系空間5内には、コントロールユニット31が配置されている。
前記ダイクロイックミラー23は、回転可能なターレット32に複数搭載され、ステッピングモータ33の作動により、任意のダイクロイックミラー23が択一的に光路上に配置されるようになっている。
前記共焦点ピンホール25は、ピンホール位置駆動手段34により、光軸と直交する2次元方向に位置調節可能に設けられている。
調整パラメータの具体例としては、例えば、半導体レーザ18a,18bの駆動電流と明るさの関係、光走査手段22による走査中心および走査幅、ダイクロイックミラー23毎の共焦点ビンホール25の位置、光検出器27である光電子増倍管のアナログオフセット等があり、これらは、光学系空間5内の各部位が使用時の温度に恒温化された状態で設定調整されている。
また、光学系空間5の恒温化温度を可変設定できる場合には、温度毎に最適化された調整パラメータを予め作成、保持しておき、使用時に設定された温度に対応する調整パラメータを読み出して使用してもよい。
本実施形態に係る走査型共焦点顕微鏡装置1を用いて標本Aの観察を行うには、標本容器10の底面に生細胞等の標本Aを接着させた状態として、標本容器10を培養容器6内に収容し、標本容器10の底面によって電動ステージ7の貫通孔9を閉塞する。
また、コントロールユニット31を作動させ、ヒータ8,30の作動により培養容器6内および光学系空間5内の温度センサ11,29の出力が37℃となるようにそれぞれ加温する。
また、培養容器6が、外装カバー2により構成される観察空間4内に配置されているので、外気温の変動により標本Aに温度変化が発生することを効果的に抑制することができる。
また、標本Aが配置されている培養容器6内の空間と光学系が配置されている光学系空間5とが湿度的に隔離されているので、半導体レーザ18a,18b、光走査手段22、対物レンズ15や走査光学系17等の各光学系構成要素に湿気が付着することがなく、常に安定した状態で長時間観察を行うことができる。
また、半導体レーザ18a,18b以外にも温度特性をもつ光検出器27および光走査手段22に対しても、最適な恒温化温度を30〜37℃の範囲内で設定することも可能である。
このようにすることで、ヒータ39を共通化することができる等、構造が簡単になり、全体の温度をより均一にすることができる。
対物レンズ15としては、低倍率高開口数のものを使用し、走査光学系17が、モータ43の作動により瞳投影倍率を変化させる電動ズーム機構を有するものを採用すればよい。
このようにすることで、ズーム式と比較して光学設計が容易になり、レンズ枚数を削減し、光量ロスが少なく、かつ、安価に構成することができるという利点がある。
このようにすることで、瞳投影レンズ17aと結像レンズ17bとを相互に固定することができ、切替による芯ズレや性能劣化が発生することはなく、再現性の高い観察を行うことができる。
また、対物レンズ15を交換しなくても、低倍観察と、高倍高解像度観察とを切り替えることができ、光学系空間5への湿気の混入がない。
このようにすることで、冷却ファン37を用いなくても済み、光学系空間5内部の温度上昇を防止して安定的に温度制御することが可能となる。
なお、発熱源となるレーザ光源については、光学系空間5の外部に配置し、図示しない光ファイバにより光学系空間5内に導光することにしてもよい。
この場合には、参照面P2のサーチ時に対物レンズ15から出射するレーザ光の波長を、観察時に出射するレーザ光の波長よりも十分に長い波長に設定することが好ましい。このようにすることで、生細胞のような標本Aにレーザ光が与える光毒性を低減して、標本Aの健全性を維持することができる。
B 液浸媒質
1 走査型共焦点顕微鏡装置
2 外装カバー
3 区画壁
4 観察空間
5 光学系空間
6 培養容器
8 ヒータ(加温手段、観察空間恒温化手段)
9 貫通孔
10 標本容器
11 温度センサ(観察空間恒温化手段)
12 環境制御部(加温空気供給手段)
15 対物レンズ
16 焦点調節機構
17 走査光学系
17a 瞳投影レンズ
17b 結像レンズ
18a,18b 半導体レーザ(レーザ光源)
19a,19b コリメートレンズ(レーザ導入光学系)
20 ミラー(レーザ導入光学系)
21 ダイクロイックミラー(レーザ導入光学系)
22 光走査手段
23 ダイクロイックミラー(レーザ導入光学系)
25 共焦点ピンホール
29 温度センサ(光学系空間恒温化手段)
30 ヒータ (加温手段、光学系空間恒温化手段)
31 コントロールユニット(制御手段)
37 冷却ファン(ファン)
38 カバー(防風部材)
42 Oリング(弾性部材)
43 モータ(瞳投影倍率可変手段)
44 ヒートパイプ(熱伝導部材)
45 ヒートシンク(放熱部材)
46 チューブ(液浸媒質供給手段)
Claims (30)
- 標本を配置する空間の内部環境を特定の温度に恒温化し、かつ、高湿度を維持可能な培養容器と、該培養容器に隣接し、該培養容器に対して湿度的に分離された光学系空間とを備え、
該光学系空間内に、該光学系空間内に気流を生じさせるファンと、レーザ光を標本上で2次元的に走査する光走査手段および走査光学系と、前記光走査手段により走査されたレーザ光を標本に集光させる一方、標本からの光を集光する対物レンズと、該対物レンズにより集光され前記走査光学系および光走査手段を介して戻る光を通過させる共焦点ピンホールと、前記対物レンズを光軸方向に駆動制御する焦点調節機構とが備えられるとともに、
該光学系空間に、該光学系空間内を前記培養容器内の温度とほぼ同等の温度に恒温化する光学系空間恒温化手段が備えられ、
前記レーザ光の光路の周囲に防風部材が備えられている走査型共焦点顕微鏡装置。 - 標本を配置する空間の内部環境を特定の温度に恒温化し、かつ、高湿度を維持可能な培養容器と、該培養容器に隣接し、該培養容器に対して湿度的に分離された光学系空間とを備え、
該光学系空間内に、レーザ光を標本上で2次元的に走査する光走査手段および走査光学系と、前記光走査手段により走査されたレーザ光を標本に集光させる一方、標本からの光を集光する対物レンズと、該対物レンズにより集光され前記走査光学系および光走査手段を介して戻る光を通過させる共焦点ピンホールと、前記対物レンズを光軸方向に駆動制御する焦点調節機構とが備えられるとともに、
該光学系空間に、該光学系空間内を前記培養容器内の温度とほぼ同等の温度に恒温化する光学系空間恒温化手段が備えられ、
標本近傍の参照面からのレーザ光の反射光が共焦点ピンホールを通過する光量が最大となる前記焦点調節機構の駆動位置と、実際に観察する標本のデータを取得する際の前記焦点調節機構の駆動位置とのオフセット量を予め入力し、一定のインターバルで観察を実行する前に、前記参照面からのレーザ光の反射光が最大となる焦点調節機構の駆動位置をサーチし、前記オフセット量を基に実際に観察したい標本部位に焦点調節機構を移動させる制御手段を備える走査型共焦点顕微鏡装置。 - 標本を配置する空間の内部環境を特定の温度に恒温化し、かつ、高湿度を維持可能な培養容器と、該培養容器に隣接し、該培養容器に対して湿度的に分離された光学系空間とを備え、
該光学系空間内に、レーザ光を標本上で2次元的に走査する光走査手段および走査光学系と、前記光走査手段により走査されたレーザ光を標本に集光させる一方、標本からの光を集光する対物レンズと、該対物レンズにより集光され前記走査光学系および光走査手段を介して戻る光を通過させる共焦点ピンホールと、前記対物レンズを光軸方向に駆動制御する焦点調節機構とが備えられるとともに、
該光学系空間に、該光学系空間内を前記培養容器内の温度とほぼ同等の温度に恒温化する光学系空間恒温化手段が備えられ、
前記光学系空間と前記培養容器内を湿度的に分離する手段が、前記光学系空間内の気圧を高める加圧手段である走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記光学系空間内に前記培養容器が内蔵されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記培養容器が、該培養容器に対して湿度的に分離された観察空間内に配置され、
該観察空間に、該観察空間内を前記培養容器内の温度とほぼ同等の温度に恒温化する観察空間恒温化手段が備えられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記培養容器内の温度が37±1℃、湿度が90〜100%に設定されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記光学系空間恒温化手段が、前記光学系空間内の温度を計測する温度センサと、前記光学系空間内の空気を加温する加温手段とを備える請求項1から請求項6のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記観察空間恒温化手段が、前記観察空間内の温度を計測する温度センサと、前記観察空間内の空気を加温する加温手段とを備える請求項5に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記加温手段が、恒温化された気体を供給する加温気体供給手段である請求項7または請求項8に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- レーザ光を出射するレーザ光源および該レーザ光源からのレーザ光を光走査手段に導くレーザ導入光学系が、前記光学系空間内に配置されている請求項1から請求項9のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- レーザ光を出射するレーザ光源が前記光学系空間の外部に配置され、
該レーザ光源からのレーザ光を光学系空間内に導く光ファイバが備えられている請求項1から請求項9のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記共焦点ピンホールを通過した光を検出する光検出器が前記光学系空間の外部に配置されている請求項1から請求項11のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記光学系空間が、断熱材からなる外装カバーに覆われている請求項1から請求項12のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記走査光学系による標本上のレーザ光の走査範囲および走査位置、または、共焦点ピンホールの位置と共焦点ピンホールに結像する標本からの光のスポット位置とのズレを含む調整パラメータの設定が、前記光学系空間恒温化手段により光学系空間内の温度が使用時の温度に恒温化された状態で行われる請求項1から請求項13のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記光学系空間内の温度と、前記調整パラメータとを対応づけて記憶するパラメータ記憶部を備える請求項14に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記光学系空間内に、該光学系空間内に気流を生じさせるファンが備えられ、
前記レーザ光の光路の周囲に防風部材が備えられている請求項2または請求項3に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記防風部材の外面が黒色処理されている請求項1または16のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記対物レンズの先端の金属部分を覆う樹脂製のカバーを備える請求項1から請求項17のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記レーザ光源が半導体レーザからなり、
該レーザ光源の発熱を光学系空間の外部に導く熱伝導部材を備える請求項10に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記熱伝導部材がヒートパイプからなる請求項19に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 光学系空間の外部に配置される熱伝導部材の端部に放熱部材が設けられている請求項19または請求項20に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記対物レンズと標本との間に液浸媒質を供給する液浸媒質供給手段を備える請求項1から請求項21のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記共焦点ピンホールを通過した光を検出する光検出器が前記光学系空間内に配置され、
前記光検出器が、前記光学系空間内に配置された冷却型光電子増倍管からなり、
該光検出器の発熱を光学系空間の外部に導く熱伝導部材を備える請求項1から請求項11のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記走査光学系が瞳投影レンズと結像レンズとを備え、
前記瞳投影レンズと前記結像レンズとの焦点距離の比により定まる瞳投影倍率を可変する瞳投影倍率可変手段を備える請求項1から請求項23のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記瞳投影倍率可変手段が、前記瞳投影レンズまたは前記結像レンズの少なくとも一方を構成するズームレンズからなる請求項24に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記観察空間と前記光学系空間との間を仕切る区画壁を備え、
該区画壁および前記培養容器にレーザ光を通過させる貫通孔が形成され、
前記培養容器の前記貫通孔を閉塞する位置に標本を収容した標本容器を配置することにより、培養容器と光学系空間とを湿度的に分離する請求項5に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 前記培養容器を前記区画壁に吸着状態に支持させる吸着手段を備える請求項26に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記培養容器と前記光学系空間との間に区画壁を備え、
該区画壁にレーザ光を通過させる貫通孔が形成され、
該貫通孔に前記対物レンズが挿入され、
該貫通孔の内面と前記対物レンズの外面との間に挟まれて両者間を密封する弾性部材を備え、該弾性部材により、培養容器と光学系空間とを湿度的に分離する請求項1から請求項3のいずれかに記載の走査型共焦点顕微鏡装置。 - 標本近傍の参照面からのレーザ光の反射光が共焦点ピンホールを通過する光量が最大となる前記焦点調節機構の駆動位置と、実際に観察する標本のデータを取得する際の前記焦点調節機構の駆動位置とのオフセット量を予め入力し、一定のインターバルで観察を実行する前に、前記参照面からのレーザ光の反射光が最大となる焦点調節機構の駆動位置をサーチし、前記オフセット量を基に実際に観察したい標本部位に焦点調節機構を移動させる制御手段を備える請求項3に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
- 前記参照面に照射するレーザ光の波長が、前記標本を観察するときに使用するレーザ光の波長よりも長い請求項2または請求項29に記載の走査型共焦点顕微鏡装置。
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