JP2004317661A - マイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡 - Google Patents

マイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2004317661A
JP2004317661A JP2003109371A JP2003109371A JP2004317661A JP 2004317661 A JP2004317661 A JP 2004317661A JP 2003109371 A JP2003109371 A JP 2003109371A JP 2003109371 A JP2003109371 A JP 2003109371A JP 2004317661 A JP2004317661 A JP 2004317661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
microplate
stage
cleaning
cleaning member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003109371A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriko Kato
則子 加藤
Mitsuo Harada
満雄 原田
Sayoko Kobayashi
佐代子 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003109371A priority Critical patent/JP2004317661A/ja
Publication of JP2004317661A publication Critical patent/JP2004317661A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、構成簡易にして、対物レンズを効率よく清浄できるようにすることにある。
【解決手段】クリーニング部23は、マイクロプレート12の枠25の内側で、底面18のウエル24の底面に対応する位置に設けられている。液浸対物レンズ11上にクリーニング部23が配置されたり、液浸対物レンズ11上をクリーニング部23が通過したりして、液浸対物レンズ11がクリーニング部23に接すると液浸対物レンズ11が清浄される。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイクロプレートとそれを用いる対物レンズを有する光分析装置および倒立型顕微鏡に係り、特に、その対物レンズを清浄するクリーニング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液浸観察を行うための液浸対物レンズを用いた倒立型顕微鏡は、その液浸対物レンズのレンズ方向に開放された液溜を設けて、この液溜に試料の液浸と同等の屈折率を持つ透明な液体を滞留させることにより、解像力を高めて、観察の信頼性を高める方法が採られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、このような倒立型顕微鏡は、液浸観察の終了後、液浸対物レンズ上に残った水または油などの液浸用の液体をレンズペーパーなどで除去することが必要である。即ち、液浸対物レンズ上に液体が残っていると、そこに微小な塵等が付着し、液浸対物レンズの汚れの原因となり、次回の高精度な観察が困難となることにより、観察が終了すると、レンズ清浄が要求される。
【0003】
【特許文献1】
特開平10―186239号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記液浸対物レンズの清浄にあっては、観察終了後、オペレーターがレンズペーパーを使って行わなければならないために、その清浄作業に多大な時間を費やすという不都合を有する。特に、マイクロプレート等を用いて試料の観察を自動化した分析装置を含む観察装置では、クリーニングの度に装置の運転を休止しなければならないために、そのクリーニングに費やす時間が長く、観察の効率が低下されるという問題を有する。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、液浸対物レンズを効率よく清浄できるようにしたマイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】
本願発明は、マイクロプレートの外表面でかつ対物レンズが対向する面に、すなわちマイクロプレートの底面に対物レンズ上の付着物を除去するクリーニング部材を設けて構成した。これによれば、対物レンズがクリーニング部材に接触するときに、対物レンズ上の付着物を除去することができる。クリーニング部材はアクリル線維などがよく、水、油などの液体や、紛などの固体を吸着するものであれば、対物レンズをより清浄化できる。特に、液浸対物レンズの清浄化に適用すれば、液浸対物レンズ上の液体を除去でき、液浸対物レンズが汚れるのを防止できる。
【0007】
また、本発明は、クリーニング部材をウエルの底面に対向する位置に設けて構成した。これによれば、クリーニング部材が設けられたウエルが観察位置となるようにマイクロプレートを移動させれば、対物レンズを清浄することができる。
【0008】
また、本発明は、クリーニング部材が設けられた部分を、他の部分とは着脱自在に接合させて構成した。これによれば、クリーニング部材が設けられた部分を、マイクロプレートの本体から取り外すことができるので、クリーニング部材の清浄能力が低下した場合に、クリーニング部材が設けられた部分を交換することによって、マイクロプレートの本体を再使用することができる。
【0009】
また、本発明は、マイクロプレートと同様の外形を有するプレートの底面にクリーニング部材を設けて構成した。このプレートを対物レンズのクリーニング専用プレートとして用いることができる。
【0010】
また、本発明は、光分析装置がステージを駆動するステージ駆動装置を有し、クリーニング部材を有するマイクロプレートを用いて対物レンズを清浄する際に、対物レンズ上にクリーニング部材が配置されるように、ステージ駆動装置がステージを駆動するように構成した。これによれば、マイクロプレートを取り出さずに対物レンズ上の付着物を除去できるので、精度良く、連続した測定を行うことができる。液浸対物レンズを用いる分析装置の場合も、マイクロプレートを取り出さずに液浸対物レンズ上の液体が除去され、対物レンズの汚れを防止できるので、精度良く観察を行うことができる。また、オペレーターがレンズペーパーを使って清浄する場合よりも短い時間で容易に対物レンズを清浄できる。特にマイクロプレートの供給を自動化した観察装置では、装置の運転を休止する時間が短くなるので、光分析を短時間で行うことができる。
【0011】
また、本発明は、光分析装置が対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置を有し、クリーニング部材を有するマイクロプレートを用いて対物レンズを清浄する際に、対物レンズ駆動装置は、対物レンズがマイクロプレートのクリーニング部材に接触するように、前記対物レンズを移動させるように構成した。これによれば、マイクロプレートを取り出さずに対物レンズ上の付着物を除去できるので、精度良く、連続した測定を行うことができる。液浸対物レンズを用いる分析装置の場合も、マイクロプレートを取り出さずに液浸対物レンズ上の液体が除去され、対物レンズの汚れを防止できるので、精度良く観察を行うことができる。また、オペレーターがレンズペーパーを使って清浄する場合よりも短い時間で容易に対物レンズを清浄できる。特に光分析を自動化した観察装置では、装置の運転を休止する時間が短くなるので、光分析を短時間で行うことができる。
【0012】
また、本発明は、倒立型顕微鏡がステージを駆動するステージ駆動装置を有し、クリーニング部材を有するマイクロプレートを用いて対物レンズを清浄する際に、対物レンズ上にクリーニング部材が配置されるように、ステージ駆動装置がステージを駆動するように構成した。これによれば、マイクロプレートを取り出さずに対物レンズ上の付着物を除去できるので、精度良く、連続した観察を行うことができる。液浸対物レンズを用いる倒立型顕微鏡の場合も、マイクロプレートを取り出さずに液浸対物レンズ上の液体が除去され、対物レンズの汚れを防止できるので、精度良く観察を行うことができる。また、オペレーターがレンズペーパーを使って清浄する場合よりも短い時間で容易に対物レンズを清浄できる。
【0013】
【発明の実施の様態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光分析装置を示すもので、共焦点光学系を用いた倒立型顕微鏡1、電気信号変換手段である光電気信号変換部2、光電気信号変換部2で求めた測定データに基づいて試料の特性を求めるデータ処理手段であるデータ処理部3および求めた測定データに基づいて試料の各種特性を表示する表示装置4、例えばレーザー光発生装置で構成される光源5が設けられる。
【0015】
なお、上記光電気信号変換部2は、例えばフォトマルチプライヤやアバランシェフォトダイオードで構成され、上記倒立型顕微鏡1で取得した蛍光標識された試料が発する蛍光を、電気信号に変換する。
【0016】
上記倒立型顕微鏡1は、液浸対物レンズ11、マイクロプレート12を支持するステージ13、液浸対物レンズ11とマイクロプレート12との間に液体を供給する液体供給装置14、ステージ13をX−Y方向に駆動するステージ駆動装置15、光源5で発生した光を液浸対物レンズ11に導く光経路16、および液浸対物レンズ11で得られた光を光電気信号変換部2に導く光経路17を有する。
【0017】
上記液体供給装置14には、図2に示すようにマイクロプレート12の底面18と液浸対物レンズ11との間に液体26を供給するための供給ノズル19、および供給される液体26の量を調整する液量調整装置20が設けられる。駆動するステージ駆動装置15は、ステージをX−Y方向へ移動させる移動装置21、および移動装置21の駆動を制御する駆動制御装置22を有する。
【0018】
また、液浸対物レンズ11の上方には、マイクロプレート12が配置される。このマイクロプレート12は、容器支持部材であるステージ13に支持されて、液浸対物レンズ11の上方に配置される。液浸対物レンズ11の近傍には供給ノズル19が配置され、供給ノズル19には液量調整装置20が接続されている。ここで、上記マイクロプレート12の構成について、図3を参照して説明する。なお、図3(a)は、裏面から見た状態を示し、同図(b)は、(a)のA―Aを断面して示す。
【0019】
上記マイクロプレート12は、一方面に試料を収容する複数のウエルと称する凹部24が配され、例えば光源5からの光が透過されるものが好ましい。そして、このマイクロプレート12の底面18には、クリーニング部23が設けられる。このクリーニング部23は、マイクロプレート12の底面18より0.1mmから1mmの高さで隆起しており、水、油、紛などを吸着する。
【0020】
例えば、クリーニング部23はマイクロプレート12の枠25の内側で、底面18の凹部24の底面に対応する位置に設けられている。液浸対物レンズ11上にクリーニング部23が配置されたり、液浸対物レンズ11上をクリーニング部23が通過したりして、液浸対物レンズ11がクリーニング部23に接すると液浸対物レンズ11が清浄される。
【0021】
また、上記クリーニング部23は、水、油、紛などを吸着する材料でシート状に形成したものを、底面18より0.1mmから1mmの高さで隆起するように、底面18に接着して配するようにしてもよい。
【0022】
上記水、油、紛などを吸着する材料としては、超多孔質アクリル繊維や超極細アクリル繊維を用いたレンズペーパーと呼ばれる素材などがよい。例えば、アサクラ株式会社製スパークロスAS−25(旭化成株式会社製アクリル極細繊維SHRLERIA/C1025を使用)を用いた場合は、8〜16枚を重ねて底面18に熱融着させるとよい。
【0023】
ここで、上記光分析装置は、例えば図4に示す制御部6を備える。この制御部6には、上記光源5、光経路16,17の光学系を制御する光源・光学系制御部7、上記ステージ13の移動を制御するステージ制御部8、上記液体供給装置14を制御する液体供給制御部9、上記液浸対物レンズ11の移動や焦点合わせを制御する対物レンズ制御部28、及び中央制御部29が設けられ、これら光源・光学系制御部7、ステージ制御部8、液体供給制御部9、対物レンズ制御部28は、中央制御部28を介して予め定められた蛍光分析運転手順(図5参照)に基づいて動作制御される。
【0024】
次に、蛍光分析運転手順について、図5を参照して説明する。制御部6は、マイクロプレート12がステージ13にセットされると(ステップS29)、中央制御部29は、予め決められた位置にステージ13を移動させるようにステージ制御部8に命令する。ステージ制御部8は、命令に従ってステージ13を駆動させる(ステップS30)。
【0025】
測定開始前に、中央制御部29は、液浸対物レンズ11とマイクロプレート12との間に液体を供給するように液体供給制御部9に命令する。すると、液体供給制御部9は、命令に従って液量調整装置20を駆動し、液体調整装置20が対物レンズ11上に予め定められた量の液体を供給ノズル19から吐出させる(ステップS31)。
【0026】
続いて、中央制御部29は、液浸対物レンズ11の移動および焦点合わせを行うように対物レンズ制御部28に命令し、光源・光学系制御部7に光を供給するように命令する。対物レンズ制御部28は命令に従って液浸対物レンズ11をマイクロプレート12の方向(紙面上向き)へ移動させる(ステップS32)。ここで、光源・光学系制御部7が光源1にレーザー光を予め定められた時間供給するのと同時に、対物レンズ制御部28は、焦点合わせ行う。そして、中央制御部29は、データ処理を開始するようにデータ処理装置3に命令する。データ処理装置3は命令に従ってデータ処理を行う(ステップS33)。
【0027】
続いて、中央制御部29は、次の測定位置にマイクロプレート12を移動させるようにステージ制御部8に命令する。ステージ制御部8は、命令に従ってマイクロプレート12を水平方向に移動させる(ステップS34)。
【0028】
再び、中央制御部29は、液浸対物レンズ11の焦点合わせを行うように対物レンズ制御部28に命令し、対物レンズ制御部28は、命令に従って焦点合わせを行う(ステップS33)。マイクロプレート12を水平方向に移動させて、予定された位置での測定が終了するまで、マイクロプレート12の移動・焦点合わせおよび測定を繰り返す(ステップS34,S35)。
【0029】
予定された位置での測定が終了すると、央制御部29は、液浸対物レンズ11上にクリーニング部23が配置されるようにステージ制御部8に命令する。すると、ステージ制御部8は、命令に従ってステージ13を駆動させる(ステップS36)。このとき、液浸対物レンズ11上の液体26は、クリーニング部23によって吸収され、液浸対物レンズ11が清浄される。
【0030】
次に、中央制御部29は、液浸対物レンズ11をマイクロプレート12から遠ざけるように対物レンズ制御部28に命令する。対物レンズ制御部28は、命令に従って液浸対物レンズ11をマイクロプレート12から遠ざける(ステップS37)。この後、オペレーターは、マイクロプレート12を新たな分析用のマイクロプレート12と交換し(ステップS38)、清浄動作が終了されて新たな光分析が行われる。
【0031】
上記光分析装置は、マイクロプレート12を取り出さずに液浸対物レンズ11上の液体26が除去され、液浸対物レンズの汚れを防止できることにより、精度良く、連続した測定を行うことが可能となる。
【0032】
また、これによれば、従来のようにオペレーターがレンズペーパーを使って清浄する場合よりも短い時間で容易に液浸対物レンズ11を清浄できる。さらに、光分析装置中で、液浸対物レンズ11がオペレーターの手が入らない場所に配置されている場合にも、容易に液浸対物レンズ11を清浄でき、その設計を含む製作の自由度の向上を図ることが可能となる。
【0033】
また、クリーニング部23を任意の凹部24の底面18に設けておき、その凹部24で通常の光分析を行うようにステージ13と液浸対物レンズ11を駆動させて、液浸対物レンズ11を清浄するようにしてもよい。
【0034】
また、複数のマイクロプレート12について光分析を自動化して行う光分析装置では、液浸対物レンズ11を清浄するための運転休止期間が短くなるので、効率よく光分析を行うことができる。
【0035】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る液浸対物レンズ用のクリーニングプレート40を示すもので、同図(a)は、裏面から見た状態を示し、同図(b)は、(a)のB―Bを断面して示す。
【0036】
上記クリーニング専用のクリーニングプレート40は、例えば上述したマイクロプレート12で構成され、その底面18の枠25内の全面に前記クリーニング部23を取り付けて構成したものである。
【0037】
上記クリーニング専用のクリーニングプレート40を用いた上述した光分析装置の液浸対物レンズ11の清浄方法について図7を参照して説明する。
【0038】
先ず、オペレーターは、液浸対物レンズ11を清浄するために、光分析装置10をクリーニングモードにし、クリーニングプレート40をステージ13にセットする(ステップS69)。ここで、制御部6の中央制御部29は、予め決められた位置にステージ13を移動させるようにステージ制御部8に命令する。ステージ制御部8は、命令に従ってステージ13を駆動させる(ステップS70)。
【0039】
続いて、中央制御部29は、液浸対物レンズ11の移動を行うように対物レンズ制御部28に命令する。対物レンズ制御部28は命令に従って液浸対物レンズ11をクリーニングプレート40の方向(紙面上向き)へ移動させ、液浸対物レンズ11をクリーニング部23に接触させる(ステップS71)。このとき、液浸対物レンズ11上の液体は、クリーニング部23によって吸収され、液浸対物レンズ11が清浄される。
【0040】
続いて、中央制御部29は、液浸対物レンズ11をクリーニングプレート40から遠ざけるように対物レンズ制御部28に命令する。対物レンズ制御部28は命令に従って液浸対物レンズ11をクリーニングプレート40から遠ざける(ステップS72)。
【0041】
次いで中央制御部29は、クリーニングプレート40の取り出し位置にステージ13を移動させるようにステージ制御部8に命令する。ステージ制御部8は命令に従ってステージ13を駆動させる(ステップS73)。この後、オペレーターはクリーニングプレート40をステージ13から取り出し(ステップS74)、清浄動作が終了される。
【0042】
また、液浸対物レンズ11をクリーニング部23に接触させる(ステップS71)前に、供給ノズル19から洗浄液を供給してもよい。
【0043】
クリーニングプレート40を自動的にステージ13に積載するプレート供給装置を用いる場合には、該クリーニングプレート40を、試料の収容したマイクロプレート12群と共に、図示しないト供給装置に装着してクリーニングプレート40を使用するように構成してもよい。
【0044】
また、クリーニング部23は、図8に示すようなクリーニングシート80をマイクロプレート12に接着して形成してもよい。クリーニングシート80は、実施例1で説明した水、油、紛などを吸着する材料81に接着テープ82を接合して作られている。オペレーターは接着テープ82の剥離紙83を剥がしマイクロプレート12の底面18に接着すれば、クリーニング用プレートをつくることができる。
【0045】
本実施例によれば実施例1と同様の効果が得られると共に、マイクロプレートと同様にクリーニングプレート40を光分析装置10に投入する作業によって、液浸対物レンズ11を清浄できるので、液浸対物レンズ11の清浄を簡便に行うことができる。
【0046】
上述した実施の各形態では、液浸対物レンズを用いた光分析装置の場合について説明したが、乾燥状態の対物レンズを用いる光分析装置の場合についてもクリーニング機能を持つマイクロプレートやクリーニングプレートを使用することができる。この場合、クリーニング部が対物レンズの表面に接して動くようにステージ13を駆動すると、対物レンズ上の付着物をより吸着し易くなる。
【0047】
(第3の実施の形態)
図9は、液浸対物レンズ清浄化機能付きマイクロプレート90を示すもので、同図(a)は、裏面から見た状態を示し、同図(b)は、(a)のC―Cを断面して示す。
【0048】
マイクロプレート90のプレート本体92の凹部24の一部、例えば一列にクリーニングプレート部91を着脱自在に設ける。そして、このプレート部91には、上述したクリーニング部23を取付ける。
【0049】
上記構成により、上記マイクロプレート90は、そのクリーニングプレート部91のクリーニング部23が繰り返し清浄に供されて、その清浄能力が低下した場合、クリーニングプレート部分91をプレート本体92から離脱させ、新たなクリーニングプレート部91をプレート本体92に装着する。これにより、マイクロプレート90は、そのプレート本体92を再利用することができる。
【0050】
また、上述した各実施例では、光分析装置にクリーニング機能を有するマイクロプレートを適用するように構成した場合で説明したが、これに限ることことなく、その他、液浸対物レンズを備える倒立型顕微鏡に適用することも可能で、同様の効果を期待することができる。
【0051】
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱いない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0052】
【発明の効果】
本発明のマイクロプレートによれば、対物レンズがクリーニング部材に接触するときに、対物レンズ上の付着物を除去することができる。液浸対物レンズに適用した場合にも、液浸対物レンズ上の液体が除去され、液浸対物レンズが汚れるのを防止できる。クリーニング部材が水、油などの液体や、紛などの固体を吸着するものであれば、対物レンズをより清浄化できる。
【0053】
また、底面に対向する位置にクリーニング部材が設けられたウエルを観察位置になるようにマイクロプレートを移動させれば、対物レンズを清浄することができる。
【0054】
また、クリーニング部材が設けられた部分を交換することによって、マイクロプレートの本体を再利用できる。
【0055】
また、マイクロプレートと同様の外形を有するプレートの底面にクリーニング部材を設けたプレートを対物レンズのクリーニング専用プレートとして用いることができる。
【0056】
また、本発明の分析装置によれば、マイクロプレートを取り出さずに対物レンズ上の付着物を除去できるので、精度良く測定を行うことができる。液浸対物レンズを用いる分析装置の場合も、マイクロプレートを取り出さずに液浸対物レンズ上の液体が除去され、対物レンズの汚れを防止できるので、精度良く観察を行うことができる。また、オペレーターがレンズペーパーを使って清浄する場合よりも短い時間で容易に対物レンズを清浄できる。特にマイクロプレートの供給を自動化した観察装置では、装置の運転を休止する時間が短くなるので、光分析を短時間で行うことができる。
【0057】
また、本発明の分析装置によれば、マイクロプレートを取り出さずに対物レンズ上の付着物を除去できるので、精度良く測定を行うことができる。液浸対物レンズを用いる分析装置の場合も、マイクロプレートを取り出さずに液浸対物レンズ上の液体が除去され、対物レンズの汚れを防止できるので、精度良く観察を行うことができる。また、オペレーターがレンズペーパーを使って清浄する場合よりも短い時間で容易に対物レンズを清浄できる。特に光分析を自動化した観察装置では、装置の運転を休止する時間が短くなるので、光分析を短時間で行うことができる。
【0058】
また、本発明の倒立型顕微鏡によれば、マイクロプレートを取り出さずに対物レンズ上の付着物を除去できるので、精度良く観察を行うことができる。液浸対物レンズを用いる倒立型顕微鏡の場合も、マイクロプレートを取り出さずに液浸対物レンズ上の液体が除去され、対物レンズの汚れを防止できるので、精度良く観察を行うことができる。また、オペレーターがレンズペーパーを使って清浄する場合よりも短い時間で容易に対物レンズを清浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る光分析装置の構成を示した図である。
【図2】図1の倒立型顕微鏡の要部を取り出して示した図である。
【図3】この発明の一実施の形態に係るマイクロプレートを示した図である。
【図4】図1の制御部を取り出して示した図である。
【図5】図1の清浄運転手順を示した図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態に係るクリーニングプレートを取り出して示した図である。
【図7】図6の清浄運転手順を示した図である。
【図8】図6のクリーニング部を構成するクリーニングシートを示した図である。
【図9】この発明の第3の実施の形態に係るマイクロプレートを取り出して示した図である。
【符号の説明】
1…倒立型蛍光顕微鏡、2…光電気信号変換部、3…データ処理部、4…表示装置、5…光源、6…制御部、7…光源・光学系制御部、8…ステージ制御部、9…、11…液浸対物レンズ、12…マイクロプレート、13…ステージ液体供給制御部、14…液体供給装置、15…ステージ駆動装置、16,17…光経路、18…底面、19…供給ノズル、20…液量調整装置、21…移動装置、22…駆動制御装置、23…クリーニング部、24…ウエル、25…枠、26…液体、27…、28…対物レンズ制御部、29…中央制御部、40…クリーニングプレート、80…クリーニングシート、81…材料、82…接着テープ、83…剥離紙、90…マイクロプレート、91…クリーニングプレート部、92…プレート本体。

Claims (12)

  1. 試料が収容可能な複数のウエルを有するマイクロプレートにおいて、
    マイクロプレートの外表面でかつ対物レンズが対向する面に、前記対物レンズ上の付着物を除去するクリーニング部材を有することを特徴とするマイクロプレート。
  2. 前記クリーニング部材は前記ウエルの底面に対向する位置に設けられたことを特徴とする請求項1記載のマイクロプレート。
  3. 前記マイクロプレートのうち、前記クリーニング部材が設けられた部分が、他の部分とは着脱自在に接合されることを特徴とする請求項1記載のマイクロプレート。
  4. 前記クリーニング部材は、アクリル繊維を含むことを特徴とする請求項1記載のマイクロプレート。
  5. 前記クリーニング部材は液体を吸着する性質を有するものであることを特徴とする請求項1記載のマイクロプレート。
  6. マイクロプレートと同様の外形を有するクリーニングプレートであって、
    前記クリーニングプレートの外表面でかつ対物レンズが対向する面に、前記液浸対物レンズ上の付着物を除去するクリーニング部材を有することを特徴とするクリーニングプレート。
  7. 前記クリーニング部材は液体を吸着する性質を有するものであることを特徴とする請求項6記載のクリーニングロプレート。
  8. 試料に光を照射するための光源、倒立型顕微鏡、前記倒立型顕微鏡で得られた光を電気信号に変換する光電気信号変換装置、前記光電気信号変換装置で変換された電気信号に基づいて前記試料の各種特性を求めるデータ処理装置を備える光分析装置において、
    前記倒立型顕微鏡を、対物レンズ、マイクロプレートを支持するステージを備えて構成し、
    さらに、前記ステージを駆動するステージ駆動装置を具備し、
    前記ステージ駆動装置は、前記マイクロプレートの各ウエルに収容された試料について測定を行った後に、前記ステージを、前記液浸対物レンズ上に前記マイクロプレートのクリーニング部材が配置されるように駆動することを特徴とする光分析装置。
  9. 試料に光を照射するための光源、倒立型顕微鏡、前記倒立型顕微鏡で得られた光を電気信号に変換する光電気信号変換装置、前記光電気信号変換装置で変換された電気信号に基づいて前記試料の各種特性を求めるデータ処理装置を備える光分析装置において、
    前記倒立型顕微鏡を、対物レンズ、マイクロプレートを支持するステージを備えて構成し、
    さらに、前記対物レンズを駆動する対物レンズ駆動装置を具備し、
    前記対物レンズ駆動装置は、前記対物レンズがマイクロプレートのクリーニング部材に接触するように、前記対物レンズを移動させることを特徴とする光分析装置。
  10. 前記対物レンズは液浸対物レンズであり、
    前記倒立型顕微鏡は、前記液浸対物レンズ上に液体を供給する液体供給装置を有することを特徴とする請求項8又は9記載の光分析装置。
  11. 対物レンズ、およびマイクロプレートを支持するステージ、前記ステージを駆動するステージ駆動装置を有する倒立型顕微鏡において、
    前記ステージ駆動装置は、前記ステージを、前記マイクロプレートの各ウエルに収容された試料について測定を行った後に、前記対物レンズ上に前記マイクロプレートのクリーニング部材が配置されるように駆動することを特徴とする倒立型顕微鏡。
  12. 前記対物レンズは液浸対物レンズであり、
    前記対物レンズ上に液体を供給する液体供給装置を有することを特徴とする請求項11記載の倒立型顕微鏡。
JP2003109371A 2003-04-14 2003-04-14 マイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡 Withdrawn JP2004317661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003109371A JP2004317661A (ja) 2003-04-14 2003-04-14 マイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003109371A JP2004317661A (ja) 2003-04-14 2003-04-14 マイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004317661A true JP2004317661A (ja) 2004-11-11

Family

ID=33470551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003109371A Withdrawn JP2004317661A (ja) 2003-04-14 2003-04-14 マイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004317661A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005234457A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Nikon Corp 顕微鏡観察装置
JP2008170867A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Olympus Corp 液浸対物レンズを備えた観察装置
JP2008256927A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Olympus Corp 走査型共焦点顕微鏡装置
JP2008261940A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Olympus Corp 顕微鏡装置
JP2010102263A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Olympus Corp 顕微鏡装置
CN109683302A (zh) * 2019-01-29 2019-04-26 广州市妙伊莲科技有限公司 一种具有调节和擦拭功能的医用显微镜
JP2020086044A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 オリンパス株式会社 倒立型顕微鏡

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005234457A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Nikon Corp 顕微鏡観察装置
JP2008170867A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Olympus Corp 液浸対物レンズを備えた観察装置
JP2008256927A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Olympus Corp 走査型共焦点顕微鏡装置
JP2008261940A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Olympus Corp 顕微鏡装置
US8144396B2 (en) 2007-04-10 2012-03-27 Olympus Corporation Microscope apparatus
JP2010102263A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Olympus Corp 顕微鏡装置
US8456770B2 (en) 2008-10-27 2013-06-04 Olympus Corporation Method of switching from immersion objective lens to dry objective lens
JP2020086044A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 オリンパス株式会社 倒立型顕微鏡
JP7145051B2 (ja) 2018-11-21 2022-09-30 株式会社エビデント 倒立型顕微鏡
CN109683302A (zh) * 2019-01-29 2019-04-26 广州市妙伊莲科技有限公司 一种具有调节和擦拭功能的医用显微镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070206279A1 (en) Device for inspecting a microscopic component by means of an immersion objective
JP5244801B2 (ja) 細胞及び/又は細胞コロニーの自動化した除去のための方法及び装置
CN100380153C (zh) 固体浸没透镜保持器
JP6262254B2 (ja) 対象物の移動装置
TW505788B (en) Apparatus for laser cutting of preparations and microscope
EP1944643A1 (en) Observation apparatus provided with immersion objective lens
WO2005066682A1 (ja) 液浸対物レンズ、蛍光分析装置および倒立型顕微鏡
JP2000515641A (ja) 表面レーザークリーニングの監視方法及び装置
JP2004317661A (ja) マイクロプレート、クリーニングプレート、光分析装置および倒立型顕微鏡
CN110491795A (zh) 粘取元件、微型发光二极管光学检修设备及光学检修方法
JP2008509426A (ja) 微細要素の検査用装置
JP6387427B2 (ja) 対象物の移動装置
EP1693670A1 (en) Reaction vessel and reaction device using the same, detection device and reaction vessel producing method
CN111381355B (zh) 光学成像装置和方法
JP2007033181A (ja) 蛍光検出装置
EP2913654B1 (en) Substrate recovery device
JP4643182B2 (ja) 全反射顕微鏡
US20220404602A1 (en) Systems, methods, and apparatuses for immersion media application and lens cleaning
JP4601000B2 (ja) 特定物質観察装置及び特定物質観察方法
JP2016106571A (ja) スクリーニング装置およびスクリーニング方法
JP2004085443A (ja) 光分析装置、その運転方法及び顕微鏡
JP2006138654A (ja) 有形成分分析装置および有形成分分析方法
JP2000069953A (ja) 特定物質の細胞導入装置及びこれを用いた観察装置
JP3582390B2 (ja) 微細物体の自動探索装置
JP6099967B2 (ja) 異物除去装置および異物除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704