JP4643182B2 - 全反射顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、全反射照明により発生するエバネッセント光を用いて蛍光観察を行なうための全反射顕微鏡に関する。
近年、生物顕微鏡の蛍光観察方法として、全反射蛍光顕鏡法(TIRFM:Total Internal Reflection Fluorescence Microscopy)と呼ばれる顕鏡法が注目されている。これは、カバーガラスと標本の境界面で照明光を全反射させたときに、標本側に数100nm程度のわずかな範囲に浸み出すエバネッセント光と呼ばれる光を用いて蛍光物質を励起する方法であり、カバーガラス近傍のわずかな範囲の蛍光物質だけが照明されるので、バックグラウンドが非常に暗く、コントラストの高い蛍光観察や微弱な蛍光の観察が可能である。
全反射蛍光顕微鏡用の光源には、一般に、十分な強度の単色光を発するレーザー光源が用いられる。実際の装置では、通常操作のレボルバーの転換や、その他の誤操作により、カバーガラスと標本の境界面で全反射しなくなり、直接の屈折光や散乱光が外部に漏れる可能性がある。
このため、ユーザーの安全を考慮して、ユーザー操作に伴い起こりえる各部のあらゆる状態で、直接の屈折光や散乱光が外部に漏れないように、ステージ全体をおおうようにステージカバーによるユーザーインターロック部が設けられている。標本の交換やオイルの点着時には、このステージカバーのフタが開くと、レーザー光路中にシャッターが入り、標本へのレーザー光の導入が遮断される。一方、ステージカバーのフタを閉じると、レーザー光路中にシャッターが開放され、標本へレーザー光が導入される。
特開平11−326774号公報は、顕微鏡用光源心出し装置を開示している。この装置では、底面にスクリーンを設けた透明なプラスチックでできた筒状体をレボルバーに装着することにより、スクリーン面の光源像を観察することができる。
特開平10−83060号公報は暗箱用明視装置を開示している。この装置では、作業空間である暗箱内部に赤外線照明器とCCDカメラとを設けており、外部に配置したモニターで暗箱内部の様子を確認することができる。
特開平11−326774号公報 特開平10−83060号公報
しかし従来技術には以下のような不具合がある。
標本へレーザー光を導入する全反射蛍光観察中はステージをステージカバーで覆っているため、ステージカバー内の様子が分からない。この状態で、ステージを操作して対物レンズと標本との位置関係を大きく変更すると、標本やステージ中座と、対物レンズやコンデンサーレンズの先球とが接触する恐れがある。
特開平11−326774号公報の装置では、レボルバーに装着した筒状体のみであり、ステージ上面全体を覆っていない。
特開平10−83060号公報の装置では、暗箱内部に専用のCCDカメラと、外部に専用のモニターとが必要であり、システムが高価になってしまう。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、全反射蛍光観察時にステージカバーの内部の様子を目視することが可能な全反射顕微鏡を提供することである。
本発明の全反射顕微鏡は、標本を載置するためのステージを有する顕微鏡と、標本を全反射照明するための全反射照明光学系と、顕微鏡のステージをおおうように設けられたステージカバーと、ステージカバーの内部を単色波長の光で照明する補助照明光源部とを備えている。顕微鏡は標本を観察するための観察光学系を有し、観察光学系は対物レンズと吸収フィルターとを含んでいる。ステージカバーは固定カバーと着脱カバーとからなる。補助照明光源部は少なくとも一部が固定カバーに固定されている。着脱カバーは観察者がステージカバーの内部の様子を目視することを可能にするバンドパスフィルターを有し、バンドパスフィルターは、補助照明光源部が発する単色波長の光を透過するが、全反射照明光学系の光を透過せず、バンドパスフィルターの透過域は観察光学系内の吸収フィルターの透過域と重複していない。
本発明によれば、全反射蛍光観察時にステージカバーの内部の様子を目視することが可能な全反射顕微鏡が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態による倒立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。
本実施形態の倒立型の全反射蛍光顕微鏡は、倒立顕微鏡と、標本を全反射照明するための全反射照明光学系と、インターロック部と、補助照明部とを備えている。
倒立顕微鏡は、標本112を入れたディッシュ113を載置するためのステージと、ステージに載置されるディッシュ113の下方に位置する対物レンズ110と、対物レンズ110を含む標本112を観察するための観察光学系と、対物レンズ110を保持するためのレボルバー111と、レボルバー111を対物レンズ110の光軸Tに沿って移動させるための準焦機構(図示せず)とを備えている。
対物レンズ110は、レボルバー111に取り付けられている。レボルバー111は、準焦機構によって対物レンズ110の光軸Tに沿って移動可能である。
ステージは、上ステージ117と下ステージ118とステージ固定部119とから構成されている。上ステージ117は、ボールガイド機構(図示せず)などを介して下ステージ118に連結されている。下ステージ118は、ボールガイド機構(図示せず)などを介してステージ固定部119に連結されている。下ステージ118は、対物レンズの光軸Tと垂直な平面内で、紙面の垂直方向に移動可能である。上ステージ117は、対物レンズの光軸Tと垂直な平面内で、紙面の横の方向に移動可能である。
上ステージ117の中央部の開口に中座116が設けられている。従って、中座116は、対物レンズ110の光軸Tと垂直な平面内で移動可能である。中座116の上に標本112を入れたディッシュ113が載置される。ディッシュ113は、透明なプラスチック製で、底面をくりぬいてできた開口をふさいでいるカバーガラス114を有している。標本112は、カバーガラス114の上面に培養されている。ディッシュ113の内部は、培養液115で浸されている。対物レンズ110の先端とカバーガラス114の間にはオイル120が浸されている。
観察光学系は、対物レンズ110と吸収フィルター121と結像レンズ122とCCDカメラ123とを備えている。吸収フィルター121と結像レンズ122とCCDカメラ123は、対物レンズ110の光軸T上に、対物レンズ110から順に配置されている。
全反射照明光学系は、レーザーヘッド101と、レーザー投光管107と、観察光学系内の対物レンズ110とから構成されている。またインターロック部は、固定カバー124と着脱カバー125とからなるステージカバーと、インターロックボックス102とを有している。
レーザーヘッド101にはインターロックボックス102がビス(図示せず)などで固定され、インターロックボックス102にはファイバー固定部103がビス(図示せず)で固定されている。ファイバー固定部103にはファイバー105の導入部104が装着されており、ファイバー105の他端の射出部106はレーザー投光管107にビス(図示せず)などで固定されている。レーザー投光管107は、内部に、集光レンズ108と反射ミラー109とを備えている。集光レンズ108は、ファイバー105からの射出光を対物レンズ110の後側焦点位置に集光する焦点距離を有している。レーザー投光管107の光軸Mは対物レンズ110の光軸Tに直交している。反射ミラー109は、レーザー投光管107の光軸Mに対して45度の角度をなしており、レーザー投光管107に導入された光を対物レンズ110の外周部に向けて反射するように配置されている。反射ミラー109は、直動機構(図示せず)とバネ(図示せず)などにより、レーザー投光管107の光軸M方向に対物レンズ110の外周部あたりで移動可能である。
上ステージ117には、アルミなどの金属製の固定カバー124が上ステージ117の上面のほぼ全体をおおうようにビス(図示せず)などで固定されている。固定カバー124は上部に開口部を有している。固定カバー124の上には、アルミなどの金属製の着脱カバー125が装着される。着脱カバー125は固定カバー124に対して着脱可能である。着脱カバー125は上部に開口部を有し、この開口部にはバンドパスフィルター126が接着などによって固定されている。着脱カバー125を固定カバー124に装着した状態では、着脱カバー125と固定カバー124が一体となって箱型形状となる。固定カバー124の内側面には、スイッチ127がビス(図示せず)などで固定されている。スイッチ127はON/OFF切り換えのためのレバー128を有している。着脱カバー125の裏面にはピン129がビス(図示せず)で固定されている。ピン129は、着脱カバー125が固定カバー124に装着されたときに、スイッチ127のレバー128を押す。スイッチ127には、ON/OFF信号を送信するためのケーブル130が接続されている。スイッチ127からのON/OFF信号は、ケーブル130を通して、インターロックボックス102の内部の回路(図示せず)に送られて、内部のモーター(図示せず)などで駆動されるシャッター131を開閉させる。
補助照明部は、小型なLED光源であるLEDヘッド132と、ケーブル133を介してLEDヘッド132に接続されているハンドスイッチ134とから構成されている。LEDヘッド132は、固定カバー124の後側の内側面に設けられている。LEDヘッド132から発せられる照明光は、単色波長の光であり、ステージカバー(固定カバー124と着脱カバー125)の内部を照明する。具体的にはディッシュ113と中座116と対物レンズ110の先端を照明する。LEDヘッド132はケーブル133を介して接続されているハンドスイッチ134によってON/OFF制御が可能である。
全反射照明光学系内のレーザーヘッド101からの単色光の波長をλL、LEDヘッド132からの単色光の波長をλ0、吸収フィルター121の透過域をλ1〜λ2、バンドパスフィルター126の透過域をλ3〜λ4とする。観察光学系内の吸収フィルター121の透過域λ1〜λ2とバンドパスフィルター126の透過域λ3〜λ4は重複していない。バンドパスフィルター126は、LEDヘッド132からの単色光を透過する。つまり、λ3<λ0<λ4である。さらにバンドパスフィルター126は、レーザーヘッド101からの単色光を透過しない。つまり、λL<λ3またはλ4<λLである。
次に本実施形態の作用について述べる。
着脱カバー125を固定カバー124に装着すると、ピン129がスイッチ127のレバー128を押してスイッチ127からON信号が出力される。ON信号はケーブル130を通してインターロックボックス102の内部の回路に送られて、シャッター131を開く。レーザーヘッド101からのレーザービームはファイバー105に導入され、レーザー投光管107の集光レンズ108で集光され、反射ミラー109で反射されたのち、全反射状態で標本112を照明する。全反射照明により境界面近くにエバネッセント光が生じ、生じたエバネッセント光が標本112を励起する。エバネッセント光により励起された標本112は蛍光を発する。標本112からの蛍光は、対物レンズ110で集光されたのち、不要な光が吸収フィルター121でカットされ、結像レンズ122によりCCD123の受光面に結像される。
このような全反射蛍光照明観察状態で、ハンドスイッチ134をONにしてLEDヘッド132で照明する。これにより、バンドパスフィルター126を通して観察者135がステージカバー(固定カバー124と着脱カバー125)の内部の様子を目視観察できるようになる。具体的には対物レンズ110とディッシュ113と中座116の位置関係を観察者135が把握できるようになる。従って、中座116や準焦部を動かした際に、対物レンズ110の先端の外周部との中座116の中央開口部の内壁面との位置関係、対物レンズ110がディッシュ113底面を持ち上げているかどうかを認識することができる。
以上に述べたように、本実施形態では、倒立型の全反射蛍光顕微鏡において、対物レンズの先端周辺部を目視することができるため、対物レンズの先端とディッシュ底面、対物レンズ先端の側面と中座の内壁面との接触を避けることができる。また、ステージの移動やピント合わせを迅速に行なえるため、作業性の向上につながる。
[第二実施形態]
図2は、本発明の第二実施形態による正立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。図2において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
本実施形態の正立型の全反射蛍光顕微鏡は、ステージ固定式正立顕微鏡と、標本を全反射照明するための全反射照明光学系と、インターロック部と、補助照明部とを備えている。
正立顕微鏡は、標本112を入れたディッシュ113を載置するためのステージと、ステージに載置されるディッシュ113の上方に位置する対物レンズ110と、対物レンズ110を含む標本112を観察するための観察光学系と、対物レンズ110を光軸Tに沿って移動させるための準焦機構(図示せず)とを備えている。
ステージの構成は、第一実施形態と同様である。観察光学系の構成は、全反射照明光学系と標本を挟んで上方向に、第一実施形態と同様に、対物レンズ110から、吸収フィルター121、結像レンズ122、CCDカメラ123が順に配置されている。
全反射照明光学系は、レーザーヘッド101と、レーザー投光管107と、コンデンサーレンズ136とから構成されている。またインターロック部は、固定カバー137と着脱カバー138とからなるステージカバーと、インターロックボックス102とを有している。
レーザーヘッド101の構成とインターロックボックス102の構成は第一実施形態と同様である。
コンデンサーレンズ136は、ステージに載置されるディッシュ113の下方に位置し、コンデンサーベース141に固定されている。コンデンサーベース141は、コンデンサーレンズ136の光軸T方向にラックアンドピニオン方式などによって移動可能で、ステージ固定式正立顕微鏡に固定されている。コンデンサーレンズ136の先端とカバーガラス114の間にはオイル120が浸されている。
レーザー投光管107内の集光レンズ108は、ファイバー105からの射出光をコンデンサーレンズ136の後側焦点位置に集光する焦点距離を有している。レーザー投光管107の光軸Mはコンデンサーレンズ136の光軸Tに直交している。反射ミラー109は、レーザー投光管107の光軸Mに対して45度の角度をなしており、レーザー投光管107に導入された光をコンデンサーレンズ136の外周部に向けて反射するように配置されている。反射ミラー109は、直動機構(図示せず)とバネ(図示せず)などにより、レーザー投光管107の光軸M方向にコンデンサーレンズ136の外周部あたりで移動可能である。
上ステージ117には、アルミなどの金属製の固定カバー137が上ステージ117の上面後部をおおうようにビス(図示せず)などで固定されている。アルミなどの金属製の着脱カバー138は、固定カバー137に対して着脱可能である。着脱カバー138は観察者側に開口部を有し、この開口部にはバンドパスフィルター140が接着(図示せず)などよって固定されている。着脱カバー138を固定カバー137に装着させると、着脱カバー138と固定カバー137が一体となって、上ステージ117の上面のほぼ全体と対物レンズ110をおおう箱型形状となる。固定カバー137にはスイッチ127が固定されている。スイッチ127はON/OFF切り換えのためのレバー128を有している。着脱カバー138にはピン129がビス(図示せず)などで固定されている。ピン129は、着脱カバー138が固定カバー137に装着されたときに、スイッチ127のレバー128を押す。スイッチ127からのON/OFF信号は、ケーブル130を通して、インターロックボックス102の内部の回路(図示せず)に送られて、内部のモーター(図示せず)などで駆動されるシャッター131を開閉させる。
補助照明部は、小型なLED光源であるLEDヘッド132と、ケーブル133を介してLEDヘッド132に接続されているハンドスイッチ134とから構成されている。LEDヘッド132は、固定カバー137の後側の内側面に設けられている。LEDヘッド132から発せられる照明光は、単色波長の光であり、ステージカバー(固定カバー137と着脱カバー138)の内部を照明する。具体的にはディッシュ113と中座116と対物レンズ110の先端を照明する。LEDヘッド132はケーブル133を介して接続されているハンドスイッチ134によってON/OFF制御が可能である。
次に本実施形態の作用について述べる。
着脱カバー138を固定カバー137に装着すると、ピン129がスイッチ127のレバー128を押してスイッチ127からON信号が出力される。ON信号はケーブル130を通してインターロックボックス102の内部の回路に送られて、シャッター131を開く。レーザーヘッド101からのレーザービームはファイバー105に導入され、レーザー投光管107の集光レンズ108で集光され、反射ミラー109で反射されたのち、全反射状態で標本112を照明する。全反射照明により境界面近くにエバネッセント光が生じ、生じたエバネッセント光が標本112を励起する。エバネッセント光により励起された標本112は蛍光を発する。標本112からの蛍光は、対物レンズ110で集光されたのち、不要な光が吸収フィルター121でカットされ、結像レンズ122によりCCD123の受光面に結像される。
このような全反射蛍光照明観察状態で、ハンドスイッチ134をONにしてLEDヘッド132で照明する。これにより、バンドパスフィルター140を通して観察者135がステージカバー(固定カバー137と着脱カバー138)の内部の様子を目視観察できるようになる。具体的には対物レンズ110とディッシュ113と中座116の位置関係を観察者135が把握できるようになる。従って、中座116や準焦部を動かした際に、対物レンズ110先端の外周部との中座116の中央開口の内壁面との位置関係、対物レンズ110と標本112と位置を認識することができる。
以上に述べたように、本実施形態では、正立型の全反射蛍光顕微鏡において、対物レンズの先端周辺部を目視することができるため、対物レンズの先端とディッシュ底面、対物レンズ先端の側面と中座の内壁面との接触を避けることができる。また、ステージの移動やピント合わせを迅速に行なえるため、作業性の向上につながる。
[第三実施形態]
図3は、本発明の第三実施形態による倒立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。図3において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
本実施形態は、補助照明部の構成が第一実施形態と相違している。
固定カバー124の後側の内側面に、LEDヘッド132が設けられている。LEDヘッド132から発せられる照明光は、ディッシュ113と中座116と対物レンズ110先端を照明する。LEDヘッド132はケーブル142通してインターロックボックス102の回路(図示せず)に接続されている。インターロックボックス102の内部の回路はケーブル142を通してLEDヘッド132に、シャッター131が閉じた状態のときにOFF信号を送り、シャッター131が開いた状態のときにON信号を送る。
次に本実施形態の作用について述べる。
着脱カバー125の固定カバーへ124の着脱に連動して、LEDヘッド132がON/OFFされる。
以上から分かるように、本実施形態は、第一実施形態の利点に加えて、LEDヘッド132のON/OFFの手間が省けるという利点を有している。これにより、全反射蛍光観察をよりいっそう迅速に行なえる。
本実施形態は、倒立型の全反射蛍光顕微鏡に適用されている例であるが、第二実施形態で述べた正立型の全反射蛍光顕微鏡に適用されてもよい。
[第四実施形態]
図4は、本発明の第四実施形態による倒立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。図4において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
本実施形態は、補助照明部の構成が第一実施形態と相違している。
固定カバー124の後側面にはバンドパスフィルター145が設けられている。このバンドパスフィルター145は、着脱カバー125のバンドパスフィルター126と同様な透過域を有している。つまり、バンドパスフィルター145の透過域はλ3〜λ4である。また、連続波長の光を発するハロゲン光源144がビーム射出側をバンドパスフィルター145側に向けて配置されている。ハロゲン光源144はアダプター143を介して固定カバー124の外側側面にビス(図示せず)などで固定されている。
次に本実施形態の作用について述べる。
ハロゲン光源144からの射出光はバンドパスフィルター145を通過して、λ3〜λ4の波長成分だけの光になり、ディッシュ113と中座116と対物レンズ110の先端を照明する。このため、バンドパスフィルター126を通してディッシュ113と中座116と対物レンズ110の先端の位置関係を観察者が把握することができるようになる。
以上に述べたように、本実施形態では、連続波長の光を発する通常のハロゲン光源を用いてステージカバー(固定カバー124と着脱カバー125)の内部の様子を目視することができる。
[変形例]
変形例では、バンドパスフィルター145に代えて別のバンドパスフィルターが、観察者135側の固定カバー124の側面に設けられている。バンドパスフィルターはバンドパスフィルター145同様な透過域を有している。さらに、ハロゲン光源144などの専用の補助照明光源は配置せずに、懐中電灯などでバンドパスフィルターを通してステージカバーの内部を照明する。
本変形例では、専用の補助照明光源を必要とせずに、ステージカバーの内部の様子を目視観察することができる。
本実施形態は、倒立型の全反射蛍光顕微鏡に適用されている例であるが、第二実施形態で述べた正立型の全反射蛍光顕微鏡に適用されてもよい。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明の第一実施形態による倒立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。 本発明の第二実施形態による正立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。 本発明の第三実施形態による倒立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。 本発明の第四実施形態による倒立型の全反射蛍光顕微鏡の縦断面図である。
符号の説明
101…レーザーヘッド、102…インターロックボックス、103…ファイバー固定部、104…導入部、105…ファイバー、106…射出部、107…レーザー投光管、108…集光レンズ、109…反射ミラー、110…対物レンズ、111…レボルバー、112…標本、113…ディッシュ、114…カバーガラス、115…培養液、116…中座、117…上ステージ、118…下ステージ、119…ステージ固定部、120…オイル、121…吸収フィルター、122…結像レンズ、123…CCDカメラ、124…固定カバー、125…着脱カバー、126…バンドパスフィルター、127…スイッチ、128…レバー、129…ピン、130…ケーブル、131…シャッター、132…LEDヘッド、133…ケーブル、134…ハンドスイッチ、135…観察者、136…コンデンサーレンズ、137…固定カバー、138…着脱カバー、140…バンドパスフィルター、141…コンデンサーベース、142…ケーブル、143…アダプター、144…ハロゲン光源、145…バンドパスフィルター。

Claims (6)

  1. 標本を載置するためのステージを有する顕微鏡と、
    標本を全反射照明するための全反射照明光学系と、
    顕微鏡のステージをおおうように設けられたステージカバーと、
    ステージカバーの内部を単色波長の光で照明する補助照明光源部とを備えており、
    顕微鏡は標本を観察するための観察光学系を有し、観察光学系は対物レンズと吸収フィルターとを含んでおり、ステージカバーは固定カバーと着脱カバーとからなり、補助照明光源部は少なくとも一部が固定カバーに固定されており、着脱カバーは観察者がステージカバーの内部の様子を目視することを可能にするバンドパスフィルターを有し、バンドパスフィルターは、補助照明光源部が発する単色波長の光を透過するが、全反射照明光学系の光を透過せず、バンドパスフィルターの透過域は観察光学系内の吸収フィルターの透過域と重複していない、全反射顕微鏡。
  2. 請求項1において、顕微鏡が倒立顕微鏡であり、倒立顕微鏡はステージに載置された標本の下方に位置する対物レンズを有し、全反射照明光学系は対物レンズを含んでいる、全反射顕微鏡。
  3. 請求項1において、顕微鏡が正立顕微鏡であり、正立顕微鏡はステージに載置された標本の下方に位置するコンデンサーレンズを有し、全反射照明光学系はコンデンサーレンズを含んでいる、全反射顕微鏡。
  4. 請求項1において、補助照明光源部がLED光源からなり、LED光源が固定カバーに固定されている、全反射顕微鏡。
  5. 請求項4において、固定カバーに対する着脱カバーの着脱に連動してLED光源が点灯・消灯する、全反射顕微鏡。
  6. 請求項1において、補助照明光源部は、固定カバーに固定されたバンドパスフィルターと、連続波長の光を発する連続波長光源とを備えており、固定カバーのバンドパスフィルターは、着脱カバーのバンドパスフィルターと同様な透過域を有しており、連続波長光源から発せられた連続波長の光は固定カバーに設けられたバンドパスフィルターを通してステージカバーの内部を照明する、全反射顕微鏡。
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