JP4810093B2 - 培養観察装置および標本トレー保温装置および蓋 - Google Patents

培養観察装置および標本トレー保温装置および蓋 Download PDF

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Description

本発明は、培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置に関する。
生物研究市場では、生体の動的変化を研究するために培養細胞を用いた実験が行なわれている。培養細胞は牛の血清などから作られた培地と呼ばれる液体と共に、内部温度37℃、炭酸ガス濃度5%、湿度100%に維持された炭酸ガスインキュベーター内に配置され、培養細胞の活性が維持されている。また炭酸ガスインキュベーターの機能を備えた顕微鏡により培養細胞の活性を維持した状態での観察が可能な観察装置が市販されている。
培養細胞と培地は、一般にプラスチックやガラスで作られた外形が円筒形状のディッシュやシャーレなどの容器の中で培養される。
培養細胞を用いた実験には、特定の細胞の変化を追う細胞系譜の実験など、長期間にわたる実験もある。
しかし培地は約3日に1回の交換が必要であり、長期間特定の細胞の観察を行なうためには培地の交換が必要となる。そのため顕微鏡から培養細胞を入れた容器を取り外しクリーンベンチなどで培地交換の作業を行なわなければならない。
顕微鏡とクリーンベンチの間の移動区間およびクリーンベンチ内は、炭酸ガスインキュベーター内の培養空間の温度である37℃であることはまれであり、通常は人間が作業しやすい20〜25℃程度である。このため、培地交換の5分程度の作業の間に、培養細胞を入れた容器の温度が低下して、容器内の培養細胞が損傷するおそれがある。
本発明の主な目的は、培養細胞が不適切な温度にさらされて損傷することが防止された培養観察装置を提供することである。
本発明は、培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置に向けられている。本発明の培養観察装置は、培養細胞の培養に適した環境に制御された培養空間を形成するための培養装置と、培養装置内で培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーと、培養細胞の拡大像を観察するための顕微鏡と、培養空間内において標本トレーの取り外し取り付けを行なえるとともに、標本トレーを再現性良く保持するためのトレー保持機構と、トレー保持機構に保持された標本トレーを顕微鏡の光軸に直交する平面に沿って移動させるための移動機構とを備えており、標本トレーは、標本トレーを加熱するためのヒーターと、ヒーターを駆動するためのエネルギー蓄積部とを有しており、容器を保持したままでトレー保持機構から取り外した標本トレーを培養観察装置の外に移動できる
本発明によれば、培養細胞が不適切な温度にさらされて損傷することが防止された培養観察装置が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第一実施形態]
本実施形態は、培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置に向けられている。培養観察装置は、実質的に、培養細胞を培養するための培養装置(インキュベーター)と、培養細胞を観察するための顕微鏡とを組み合わせて構成されている。図1は、本発明の第一実施形態による培養観察装置を概略的に示す断面図である。
図1に示されるように、培養観察装置100は、培養装置主本体190と、培養装置副本体140と、これらを支持する本体支持台110とを備えている。
本体支持台110は複数の脚部114を備えている。
培養装置副本体140は、脚部114に支持された下側ベース部142と、下側ベース部142の上の周囲を取り囲む側壁部144と、側壁部144の上側の開口を覆う上側ベース部146とを備えている。
上側ベース部146は、下側ベース部142に立てられた複数の支持支柱148によって支持されている。上側ベース部146と側壁部144はシール部材150を介して接しており、両者の間は気密に保たれている。側壁部144は中空構造で断熱空間152を有し、側壁部144の断熱空間152内にはヒーター154が設けられている。下側ベース部142は、培養装置副本体140の内部空間と外気とを連絡する直径30mm程度の貫通穴142aを有している。
培養装置主本体190は、底面が開口した箱状の筐体192を備えている。筐体192はヒンジ194によって側壁部144に取り付けられており、培養装置副本体140に対して開閉可能である。筐体192と上側ベース部146の間にはシール部材200が設けられており、筐体192は閉じられた際にシール部材200を介して上側ベース部146に接し、筐体192と上側ベース部146の間は気密に保たれる。筐体192は中空構造で断熱空間204を有し、筐体192の断熱空間204内にはヒーター206が設けられている。
筐体192が閉じられることにより、培養装置副本体140と培養装置主本体190は、標本を培養するための培養空間202を形成する。培養観察装置100は、筐体192の開閉を感知するための開閉センサー196を有している。
筐体192には、炭酸ガスなどの気体を培養空間202に供給するための気体供給流路208が連結されている。気体供給流路208は気体供給源210に連結される。気体供給流路208の途中には、気体の供給量を制御するためのバルブ212が設けられている。
培養観察装置100は、培養空間202内において、標本トレー550が取り付けられるトレー取り付け部252と、トレー取り付け部252を水平に移動させるための水平移動機構260を備えている。
トレー取り付け部252は、標本トレー550を受けるトレー受け部254と、トレー受け部254から上方に突出している凸部256と、トレー受け部254から下方に延びている回転シャフト258とを有している。回転シャフト258は図示しない機構により回転可能に支持されている。
上側ベース部146は貫通穴146aを有し、トレー取り付け部252の回転シャフト258は上側ベース部146の貫通穴146aを通って延びている。上側ベース部146の貫通穴146aとトレー取り付け部252の回転シャフト258とのすき間は、湿気の漏れを良好に抑えるために、好ましくは0.1mm以下であるとよい。また、湿気の漏れをさらに抑えるため、上側ベース部146の貫通穴146aとトレー取り付け部252の回転シャフト258の間に弾性部材が設けられてもよい。
水平移動機構260は、トレー取り付け部252を回転させるためのモーター262と、モーター262を支持するモーター支持部材264と、モーター支持部材264を移動可能に支持しているリニアガイド266と、モーター支持部材264に係合しているボールネジ268と、ボールネジ268を駆動するためのモーター270と、モーター270を支持しているモーター支持部材272とを備えている。
モーター支持部材264はリニアガイド266を介して上側ベース部146に取り付けられており、上側ベース部146に対して横に移動可能である。またモーター支持部材272は上側ベース部146に固定されている。ボールネジ268はモーター270の軸の回転運動をモーター支持部材264の直線運動に変換する。
顕微鏡は、対物光学部310と結像光学部340とを備えている。対物光学部310は培養装置副本体140の内部に収容されている。また結像光学部340は培養装置副本体140の下方外部に配置されている。
対物光学部310は、対物レンズ312と、対物レンズ312を上下に移動させるための準焦機構320とを備えている。
準焦機構320は、対物レンズ312を支持するための対物レンズ支持部材322と、対物レンズ支持部材322を移動可能に支持しているリニアガイド324と、対物レンズ支持部材322に係合しているボールネジ326と、ボールネジ326を駆動するためのモーター328と、モーター328を支持しているモーター支持部材330とを備えている。
モーター支持部材330は上側ベース部146に固定されている。対物レンズ支持部材322はリニアガイド324を介してモーター支持部材330に取り付けられており、モーター支持部材330に対して上下に移動可能である。ボールネジ326はモーター328の軸の回転運動を対物レンズ支持部材322の直線運動に変換する。
上側ベース部146は貫通穴146bを有し、対物レンズ312は上側ベース部146の貫通穴146bを通って延びている。上側ベース部146の貫通穴146bと対物レンズ312とのすき間は、湿気の漏れを良好に抑えるために、好ましくは0.1mm以下であるとよい。また、湿気の漏れをさらに抑えるため、上側ベース部146の貫通穴146bと対物レンズ312との間に弾性部材が設けられてもよい。
結像光学部340は、結像レンズ342と撮像装置344とを備えている。下側ベース部142は貫通穴142bを有し、貫通穴142bには光学窓142cが密閉状態で設けられている。結像光学部340は下側ベース部142に設けられた光学窓142cを介して対物レンズ312と光学的に結合されている。
また顕微鏡は、標本を透過照明するための透過照明光学系を備えている。透過照明光学系は、筐体192の外壁192aに密閉状態で取り付けられた照明光源372と、筐体192の内壁192bに密閉状態で設けられた光学窓374とを有している。照明光源372と光学窓374は共に対物レンズ312の上方に位置している。照明光源372は照明光を発し、光学窓374は照明光の通過を許す。
さらに顕微鏡は、標本を励起するための励起照明光学系を備えている。励起照明光学系は、励起光源部400と、蛍光キューブユニット410とを有している。
励起光源部400は複数の励起光源402を含んでおり、それらは波長の異なる光を発する。励起光源部400はさらに複数の励起光源402から延びる光路を一本に統合する素子404と、素子404からの光を蛍光キューブユニット410に導く投光管406とを備えている。
蛍光キューブユニット410は複数の蛍光キューブ412を含んでいる。複数の蛍光キューブ412は例えば回転可能なターレットに保持されており、それらのうちの一つが対物光学部310と結像光学部340の間の光路上に選択的に配置される。各蛍光キューブ412は、蛍光フィルター414とダイクロイックミラー416と吸収フィルター418とを有している。蛍光フィルター414は特定の波長域の光を選択的に透過して励起光を作る。ダイクロイックミラー416は蛍光フィルター414を透過した励起光を反射するとともに、標本510から発生した蛍光を選択的に透過する。吸収フィルター418はダイクロイックミラー416を透過した蛍光中の特定の波長域の光を選択的に透過して不所望な波長成分を取り除く。
さらに培養観察装置100は、装置全体を制御するための制御部420を備えている。制御部420は、例えば、水平移動機構260や準焦機構320、ヒーター154、ヒーター206、蛍光キューブユニット410、励起光源402、照明光源372などを制御する。
図2は、図1に示された標本トレーの平面図である。図3は、図2のIII-III線に沿った断面を示している。図4は、図3の一部を拡大して示している。図5は、図2のV-V線に沿った断面を示している。
図2に示されるように、トレー取り付け部252のトレー受け部254は円形で、その上面は対物レンズ312の光軸に直交している。トレー取り付け部252の凸部256はほぼ五角形をしている。凸部256は、互いに直交する二つの側面にそれぞれ形成された二つのオスアリ256aと256bを有している。オスアリ256aと256bは共に外側に約60度の勾配を有している。また凸部256は、オスアリ256aと256bをそれぞれを有する二つの側面に交わる押圧面256cを有している。押圧面256cは、オスアリ256aと256bをそれぞれを有する二つの側面の二等分線にほぼ直交している。
標本トレー550は、中央に形成されたほぼ矩形の開口部554と、開口部554の外側で底面に形成された円形の凹平面556とを有している。開口部554は凸部256より大きく、凸部256は開口部554を通り得る。凹平面556はトレー受け部254より大きく、トレー受け部254の上面は凹平面556に面接触し得る。
標本トレー550は、図3と図4に示されるように、凸部256のオスアリ256aと対向する開口部554の側面に、凸部256のオスアリ256aに面接触するメスアリ558を有している。
また標本トレー550は、図5に示されるように、凸部256のオスアリ256bと対向する開口部554の側面に、オスアリ256bに接触して配置されるボール560を受ける凹部562を有している。
図2と図3に示されるように、標本トレー550は、外周側面と中央の開口部554の側面との間に延びているメスネジ564と、メスネジ564に螺合している固定ネジ566とを有している。メスネジ564と固定ネジ566は、凸部256の押圧面256cを押圧する押圧手段を構成している。また押圧手段は開口部554と共にトレー取り付け部252の凸部256を把持する把持機構を構成しており、この把持機構はトレー取り付け部252と共働してトレー保持機構250を構成している。
標本トレー550は次のようにしてトレー取り付け部252に取り付けられる。
固定ネジ566を引き込んだ状態で標本トレー550がトレー取り付け部252に載せられる。この状態では、標本トレー550の底面はトレー受け部254に面接触し、凸部256は標本トレー550の開口部554の内側に位置する。固定ネジ566を締めて押圧面256cに押圧する。その反力により標本トレー550が移動し、凸部256に押し付けられる。
固定ネジ566が適度に締められることにより、標本トレー550がトレー取り付け部252に固定される。この状態では、オスアリ256aとメスアリ558の相互作用およびオスアリ256bとボール560と凹部562との相互作用により、標本トレー550の凹平面556がトレー受け部254の上面に確実に押し付けられており、標本トレー550は水平に配置されている。つまり、標本トレー550は、その上面が対物レンズ312の光軸に直交する平面に平行になるように配置されている。また、標本トレー550はメスアリ558の一面とボール560とでトレー取り付け部252に接するため、標本トレー550はトレー取り付け部252に常に再現性良く固定される。
図6は、図2のVI-VI線に沿った断面を示している。図6には標本が一緒に描かれている。
図6に示されるように、標本510は、培養細胞502と培地504を収容した容器512と、容器512を覆う蓋518とから構成される。容器512と蓋518は共に光学的に透明である。
容器512は、容器本体514とカバーガラス516とから構成されている。容器本体514は直径35mmのシャーレ状のプラスチック容器であり、その底部に直径10mm程度の開口514aを有している。カバーガラス516は顕微鏡分野において広く使用されている0.17mm厚のカバーガラスであり、容器本体514の底部の開口514aをふさいでいる。
対物レンズ312は明るさや解像のために高いNAが要求される。高いNAの対物レンズは一般に0.17mm厚のカバーガラスに対して最適設計されている。容器512は対物レンズ312に面する部分に0.17mm厚のカバーガラスを有しているので、一般に使用されている高いNAの対物レンズが対物レンズ312に適用できる。
標本トレー550は、対物レンズ312による下方からの観察を可能にする複数の開口568と、開口568の周囲にそれぞれ形成された凹部570とを有している。複数の開口568は約80mmの円周上に位置している。開口568の直径は25mm程度であり、標本トレー550と対物レンズ312の相対移動に対して両者が干渉しない大きさである。凹部570の直径は、容器512の直径より若干大きく、40mm程度である。容器512は凹部570の内側に配置され、凹部570は容器512を支持する。
さらに標本トレー550は、凹部570のおのおのに対して、容器512を保持するための容器保持機構を備えている。容器保持機構は、固定された二つの容器保持部材572と、移動可能な一つの容器保持部材574と、容器保持部材574を付勢しているコイルバネ582とを備えている。
凹部570の周囲には、二つの容器保持部材572と、一つの容器保持部材574が配置されている。容器保持部材572と容器保持部材574は等間隔で、すなわち120度の角度間隔で配置されている。容器保持部材572は、容器512に接する当接部572aを有し、当接部572aは尖った先端を有している。当接部572aの先端は例えば50μm程度の径を有している。また容器保持部材574は、容器512に接する当接部574aを有し、当接部574aは尖った先端を有している。当接部574aの先端は例えば50μm程度の径を有している。
容器保持部材572は円柱形状をしており、標本トレー550に形成された穴576に収容され、固定ビス578によって固定されている。容器保持部材572の固定位置は変更可能であり、容器512の大きさに合わせて調整される。
容器保持部材574は、円柱形状の本体部分574bと、本体部分574bよりも一回り大きい円柱形状の端部574cとを有している。容器保持部材574は、標本トレー550に形成された穴580に収容されており、穴580の中で移動可能である。穴580は小径部分580aと大径部分580bとからなり、小径部分580aに容器保持部材574の本体部分574bが収容され、大径部分580bに容器保持部材574の端部574cが収容されている。大径部分580bの中にコイルバネ582が配置され、コイルバネ582は端部574cを押している。容器保持部材574の本体部分574bにはノブ584が固定されており、ノブ584は標本トレー550の上面から突出している。ノブ584を操作することにより、コイルバネ582の弾性力に逆らって容器保持部材574を移動させることが可能である。
容器512を固定する際は、ノブ584を操作して容器保持部材574を後退させ、容器512を凹部570の底に配置した後、ノブ584を放す。これにより、容器512は容器保持部材574によって押されて二つの容器保持部材572に接する。容器保持部材574はコイルバネ582により決まる所定の力で容器512を押し続けるため、二つの容器保持部材572と一つの容器保持部材574とによって容器512が保持される。
容器保持部材572の当接部572aと容器保持部材574の当接部574aは共に先端が50μm程度の径であるため、容器512に食い込む。このため、容器512は底面から上方に向かって広がった形状をしているが、上方にせり上がることなく確実に保持される。これにより、培地交換などのために容器512から蓋518を外す際などに、容器512が不用意に動いたり回ったりすることがない。つまり、容器512の位置をずらすことなく培地交換などの作業を行なえる。また、容器512の底面に近い部分を押圧するため、付属されている容器の蓋も利用可能である。
培養観察装置100の使用時は、複数の標本510を保持した標本トレー550がトレー取り付け部252に取り付けられ、純水を入れた加湿パッド214が培養空間202の中に配置される。培養空間202は、ヒーター206によって内部温度が37℃に制御され、バルブ212によって炭酸ガス濃度が5%に制御される。また、培養装置副本体140の内部空間は、ヒーター154によって内部温度が37℃に制御される。
筐体192の断熱空間204により培養空間202は外気の影響を受けにくく、また培養装置副本体140の内部空間も37℃であるため、培養空間202の内部温度は良好に37℃に保たれる。また、培養空間202に生じた湿気は外部へ漏れにくいため、培養空間202内は100%に近い高湿度に保たれる。
培養装置副本体140の内部空間と外部空間をつなぐ貫通穴142aは小径であるので培養装置副本体140内への外気の流入はわずかである。また培養装置副本体140の内部空間は断熱空間152によって囲まれているので外気の影響を受けにくい。このため、培養装置副本体140の中に配置された対物レンズ312と準焦機構320は外気に影響されず37℃に良好に保たれる。対物レンズ312と準焦機構320は温度の影響を受けると容易にピントズレを生じさせるが、対物レンズ312と準焦機構320の温度が一定に保たれるためピントズレの発生が良好に抑えられる。
また培養空間202から培養装置副本体140の内部に浸入したわずかな湿気は貫通穴142aを通って外気に拡散するため、培養装置副本体140の内部は低い湿度に保たれる。これにより、対物レンズ312に結露が生じたり、準焦機構320に錆が生じたりすることが防止される。
また観察時は、対物レンズ312の上方に位置する標本510が観察される。観察対象の標本510は、水平移動機構260により標本トレー550を大きく回転させることによって切り換えられる。標本510内の観察個所は、水平移動機構260により標本トレー550を対物レンズ312の光軸に直交する平面に沿って移動させることによって調整される。この調整は、標本トレー550の回転と並進移動との組み合わせによって行なわれる。回転と並進移動は、開口568の内側に位置している対物レンズ312の先端が標本トレー550に当たらない範囲で行なわれる。
本実施形態では、容器512の外径が35mmであり、標本トレー550の上に八個の標本510が半径80mmの円周上に配置される。標本510の切り換えは標本トレー550の回転によって行なわれるので、標本トレー550は標本510の切り換えのために並進移動されない。標本トレー550は観察位置調整のために並進移動されるが、その量は10mm程度である。このため、標本トレー550が移動するための空間が少ない。
比較例として、九個の標本510を縦横に3×3の格子状に配置し、XYステージによって切り換える例を考える。この場合、80mm以上のXYステージの並進移動がXY方向のそれぞれに必要である。これに対して、本実施形態では、標本トレー550は、標本510の切り換えのために並進移動されず、観察位置調整のために10mm程度並進移動されるだけである。従って、XYステージを用いた装置に比べて、標本510の切り換えと観察位置調整のために必要な空間が非常に少なくて済む。これは、装置の小型化や低価格にとって非常に有利である。
また、長期間にわたる観察では培地の交換が必要である。培地の交換は、トレー取り付け部252から標本トレー550ごと取り外して行なわれる。つまり、培地交換の間、容器512は標本トレー550に保持されたままであり、容器保持機構によってしっかり固定されているため位置ずれも生じない。培地交換の済んだ標本トレー550は、再びトレー取り付け部252に培地交換前と同じ状態で取り付けられる。
このように本実施形態では、容器512を標本トレー550から外すことなく培地交換を行なえるとともに、標本トレー550をトレー取り付け部252に位置再現性良く取り付けることができるので、容器512を元の位置に配置できる。これにより、特定の細胞を長期間にわたって観察することが可能である。
培養観察装置100において、培地交換作業は、複数の標本510を保持している標本トレー550を、トレー取り付け部252から取り外し、クリーンベンチに移動し、培地を交換し、培養観察装置100に移動し、トレー取り付け部252に取り付ける、という手順で行なわれる。また培地の交換は、標本510の蓋518を開け、古い培地を吸い取り、新しい培地を入れ、標本510の蓋518を閉める、という手順で行なわれる。この作業は、標本510の個数だけ繰り返し行なわれる。
培養細胞は体内の温度に近い37℃程度でなければ死滅してしまう。たとえ短時間であっても36.5℃を下回ることがあれば培養細胞は確実に損傷を受ける。また標本510と標本トレー550は物理的に接触しているため、両者の温度はほぼ一致している。
培養観察装置100とクリーンベンチとの間の移動区間およびクリーンベンチ内は、培養空間の温度である37℃であることはまれであり、通常は人間が作業しやすい20〜25℃程度である。このため、培地交換の5分程度の作業の間に、標本トレー550と標本510の温度が低下して、標本510内の培養細胞が損傷するおそれがある。
以下、図7と図8を参照しながら、培地交換の作業の間に標本510内の培養細胞502が損傷するのを避けるための対策について述べる。図7は、図1に示された標本トレーの内部構造を模式的に示している。図8は、図7に示された標本トレーの別の断面による内部構造を模式的に示している。
図7に示されるように、標本トレー550は、標本トレー550を加熱するためのヒーター632と、ヒーター632を駆動するためのエネルギー蓄積部634とを備えている。ヒーター632は標本トレー550の内部に配置されており、エネルギー蓄積部634は標本トレー550の内部に収納され、防水性の蓋636により液密に密閉されている。エネルギー蓄積部634は、これに限らないが、例えば電力を蓄積する充電式電池で構成されてよい。ヒーター632は例えば電力供給に応じて発熱する抵抗体で構成されてよいが、これに限定されるものではなく、ペルチェ素子などの温度調整可能な任意の電気素子で構成されてもよい。
トレー保持機構250のトレー取り付け部252は、標本トレー550内のエネルギー蓄積部634に蓄積されるエネルギー(例えば電力)を供給するためのエネルギー供給部640を有している。エネルギー供給部640はトレー受け部254の上面に設けられており、図示しない電源に電気的に接続さている。標本トレー550は、トレー取り付け部252に取り付けられた際に、トレー取り付け部252のエネルギー供給部640に電気的に接続されるコネクター638を有している。これによりエネルギー蓄積部634は、標本トレー550がトレー取り付け部252に取り付けられている間、すなわち標本510内の培養細胞502の培養と観察の間にエネルギー(例えば電力)が蓄積される。
標本トレー550はさらに、図8に示されるように、エネルギー蓄積部634からヒーター632へのエネルギーの供給を制御するためのスイッチ642を有している。スイッチ642は例えば感圧スイッチであり、標本トレー550がトレー取り付け部252のトレー受け部254から離れたときにエネルギー蓄積部634からヒーター632へのエネルギーの供給を開始し、標本トレー550がトレー取り付け部252のトレー受け部254についたときにエネルギー蓄積部634からヒーター632へのエネルギーの供給を停止する。
このため、培地交換のための一連の作業の間、すなわち培養観察装置100とクリーンベンチとの間の移動とクリーンベンチ内での作業の間、ヒーター632はエネルギー蓄積部634からのエネルギーの供給を受けて発熱し、標本トレー550の温度を約37℃に保ち続ける。これにより、標本トレー550に保持されている標本510内の培養細胞502が不適切な温度にさらされて損傷することが効果的に防止される。
本実施形態では、筐体192は培養装置副本体140に対して開閉可能であるが、これに限定されるものではなく、筐体192は培養装置副本体140に固定されていてもよい。その場合、標本トレー550や加湿パッド214の出し入れのために、筐体192は、側壁に形成された開口と、側壁の開口をふさぐための扉とを備えていればよい。さらには、筐体192は、底部の一部が開口していて、培養装置副本体140に取り付けることによってその開口がふさがれるように構成してもよい。
[第二実施形態]
本実施形態は図7に示された標本トレー550に代替可能な別の標本トレー550に向けられている。図9は、本発明の第二実施形態による標本トレーの図7と同じ断面における内部構造を模式的に示している。図9において、図7に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図9に示されるように、本実施形態の標本トレー550は、第一実施形態の標本トレー550の構成に加えて、標本トレー550の温度を検知するための温度センサー644と、温度センサー644により得られる情報に基づいてヒーター632を制御するための制御部645とを備えている。温度センサー644と制御部645は共に標本トレー550の内部に設けられている。そのほかの構成は第一実施形態と同様である。
制御部645は、例えば、温度センサー644により検知される温度が37℃を下回ったらヒーター632の駆動を開始し、温度センサー644により検知される温度が37℃を上回ったらヒーター632の駆動を停止するように、ヒーター632をオン/オフ制御する。制御の手法はオン/オフ制御に限定されるものではなく、PID制御などのほかの適当な制御が適用されてもよい。
本実施形態では、培地交換のために標本トレー550がトレー保持機構250のトレー取り付け部252から取り外されている間、温度センサー644と制御部645により標本トレー550の温度を培養細胞502にとって最適な温度(例えば37℃)に積極的に制御している。このため、環境温度に影響されることなく、標本510内の培養細胞502を最適な温度に保つことができる。これにより、標本510内の培養細胞502が不適切な温度にさらされて損傷することが第一実施形態よりもさらに効果的に防止される。
[第三実施形態]
本実施形態は図7に示された標本トレー550に代替可能なさらに別の標本トレー550に向けられている。図10は、本発明の第三実施形態による標本トレーの内部構造を模式的に示している。
図10に示されるように、本実施形態の標本トレー550は、標本トレー550は、標本トレー550を加熱するためのヒーター632と、ヒーター632と電気的に接続されたコネクター646とを備えている。ヒーター632は、第一実施形態と同様に、例えば電力供給に応じて発熱する抵抗体で構成されてよいが、これに限定されるものではなく、ペルチェ素子などの温度調整可能な任意の電気素子で構成されてもよい。コネクター646は、クリーンベンチ内の図示しない電源に接続されたエネルギー供給部648と接続されて、エネルギー供給部648から供給されるエネルギーをヒーター632に送る。
標本トレー550はさらに、標本トレー550の温度を検知するための温度センサー644と、温度センサー644により得られる情報に基づいてヒーター632を制御するための制御部645とを備えている。制御部645は、第二実施形態と同様に、オン/オフ制御やPID制御などの適当な制御の手法によりヒーター632を制御する。
本実施形態では、コネクター646に接続されたクリーンベンチ内のエネルギー供給部648からのエネルギーの供給を受けてヒーター632が発熱し、温度センサー644と制御部645により標本トレー550の温度を培養細胞502にとって最適な温度(例えば37℃)に積極的に制御する。これにより、クリーンベンチ内の温度に影響されることなく、標本510内の培養細胞502を最適な温度に保つことができる。
培養観察装置100とクリーンベンチとの間の移動の間は標本トレー550が加熱されないが、一般に培養観察装置100とクリーンベンチは比較的近くに設置されていることが多く、そのような状況下においては本実施形態の標本トレー550は十分に有効に機能する。
[第四実施形態]
本実施形態は、クリーベンチ内において図1に示された標本トレー550を保温するための標本トレー保温装置に向けられている。図11は、本発明の第四実施形態による標本トレー保温装置を模式的に示している。
図10に示されるように、本実施形態の標本トレー保温装置650は、標本トレー550が載せられる標本トレー載置台652と、標本トレー載置台652を回転可能に支持するベース654とを備えている。標本トレー載置台652は、標本トレー載置台652を加熱するためのヒーター656とを備えており、ベース654はヒーター632と電気的に接続されたコネクター660を備えている。
ヒーター656は、第一実施形態と同様に、例えば電力供給に応じて発熱する抵抗体で構成されてよいが、これに限定されるものではなく、ペルチェ素子などの温度調整可能な任意の電気素子で構成されてもよい。コネクター660は、クリーンベンチ内の図示しない電源に接続されたエネルギー供給部662と接続されて、エネルギー供給部662から供給されるエネルギーをヒーター656に送る。
標本トレー保温装置650はさらに、標本トレー載置台652に載せられた標本トレー550の温度を検知するための温度センサー658と、温度センサー658により得られる情報に基づいてヒーター656を制御するための制御部659とを備えている。制御部659は、第二実施形態と同様に、オン/オフ制御やPID制御などの適当な制御の手法によりヒーター656を制御する。
本実施形態の標本トレー保温装置650では、コネクター660に接続されたクリーンベンチ内のエネルギー供給部662からのエネルギーの供給を受けてヒーター656が発熱し、温度センサー658と制御部659により標本トレー550の温度を培養細胞502にとって最適な温度(例えば37℃)に積極的に制御する。これにより、クリーンベンチ内の温度に影響されることなく、標本510内の培養細胞502を最適な温度に保つことができる。
標本トレー保温装置650は、より好ましくは、培養観察装置100の装置全体を制御するパーソナルコンピューターなどの制御部420と接続されており、制御部420に記憶されている培地交換時間の情報に基づいて、培地交換開始の一定時間前からヒーター656が駆動されるように制御されるとよい。
培養観察装置100とクリーンベンチとの間の移動の間は標本トレー550が加熱されないが、一般に培養観察装置100とクリーンベンチは比較的近くに設置されていることが多く、そのような状況下においては本実施形態の標本トレー550は十分に有効に機能する。
標本トレー載置台652はベース654に対して回転可能であり、作業者は任意の標本510を自分の手前に容易に配置できるので、培地交換の作業を比較的簡単に行なえる。
[第五実施形態]
図1に示される培養観察装置100において、標本510の内部は培養空間202内において95%程度の湿度に制御されているため、標本トレー550に対して蓋518の温度が1℃程度下がるだけで結露が容易に発生する。このため、培地交換の作業の間に蓋518の温度が低下して内側に結露が発生し、培地交換直後に一時的に標本510内の培養細胞を観察できなくなることがある。
さらに、蓋518の温度低下により、容器512と蓋518に囲まれる空気の温度が低下し、ひいては標本510の温度が低下し、標本に損傷を与えるという重大な問題もある。
本実施形態は、このような不具合を解消するため、標本トレー550に保持された容器512を覆うための結露が発生しにくい蓋に向けられている。図12は、本発明の第五実施形態における標本トレーと容器と蓋の断面構造を示している。図13は、図12に示された蓋の斜視図である。
図12と図13に示されるように、本実施形態における蓋520は、円形の開口522aを有する蓋本体522と、蓋本体522の開口522aを塞いでいる透明板524とを備えている。蓋本体522は高い熱伝導性を有し、これに限らないが、例えば金属から作られている。透明板524は、これに限らないが、例えばガラス板で構成されている。
蓋本体522と透明板524の接触面積がなるべく大きくなるように、図12に示されるように、蓋本体522の開口522aは、照明光線の軌道と標本トレー550の移動範囲により決まる観察範囲とを考慮した上で、必要以上に大きくならないように設定されている。図12において、実線で示されるLcは、対物レンズ312の光軸上に観察範囲の中心が位置しているときの照明光線の軌跡を示し、想像線で示されるLpは、対物レンズ312の光軸上に観察範囲の端が位置しているときの照明光線の軌跡を示している。つまり、透明板524の上面は、照明光線が通り得る範囲とその周辺部分とを除いては、蓋本体522の開口周囲部522bによって覆われている。
また、蓋本体522は、培養細胞502に十分な量の二酸化炭素が行きわたるように、図13に示されるように、円筒状の側壁部分のいくつかの個所に切り欠き522cを有している。
図12に示されるように、標本トレー550は、容器512を支持する凹部570のおのおのの周囲に、蓋520が載せられる蓋座面672を有している。さらに標本トレー550は、凹部570のおのおのに対して、容器512を保持するための容器保持機構を備えている。容器保持機構は、容器512を押さえるための板バネ676と、板バネ676を標本トレー550のバネ座面674に固定するための固定ネジ678とを備えている。バネ座面674は蓋座面672より低く位置している。板バネ676は、クランク状に折り曲げられており、容器512と蓋520の間を延び、容器512の上面から押圧力を加える。これにより、容器512が標本トレー550に固定される。蓋520は板バネ676に力を作用させることなく開閉可能である。このため、培地交換の際に標本トレー550に対する容器512の位置がずれる心配はない。
本実施形態において、蓋520が標本トレー550に載せられて容器512を覆う際、蓋本体522は標本トレー550の蓋座面672にじかに面で接触する。このため、標本トレー550の熱は蓋本体522に効率良く伝達される。また透明板524は、開口周囲部522bにおいて比較的大きな面積をもって蓋本体522に接触している。このため、蓋本体522の熱もまた透明板524に効率良く伝達される。これにより、標本トレー550に対する蓋520の透明板524の温度低下が低減され、透明板524への結露の発生が良好に抑えられる。従って、標本トレー550を培養観察装置100に戻した際に、結露の解消を待つことなく、直ちに観察を始めることができる。
また、細胞に損傷を与えることを防止できる。
[第六実施形態]
本実施形態は、図12に示された蓋に代替可能な別の蓋に向けられている。図14は、本発明の第六実施形態による蓋の断面構造を示している。
図14に示されるように、本実施形態の蓋530は、円形の開口532aを有する蓋本体532と、蓋本体532の開口532aを塞いでいる透明板534と、円形の開口536aを有する抑え板536とを備えている。蓋本体532と抑え板536は共に高い熱伝導性を有し、これに限らないが、例えば金属から作られている。透明板534は、これに限らないが、例えばガラス板で構成されている。
蓋本体532の開口532aと抑え板536の開口536aは、第五実施形態と同様に、照明光線の軌道と標本トレー550の移動範囲により決まる観察範囲とを考慮した上で、必要以上に大きくならないように設定されている。
透明板534は蓋本体532の開口周囲部532bによって支持されており、透明板534の上には抑え板536が載せられている。このため、透明板534は、蓋本体532の開口周囲部532bにおいて比較的大きな面積をもって蓋本体532に接触しており、また抑え板536にも比較的大きな面積をもって接触している。
蓋530は、第五実施形態と同様に、標本トレー550に載せられて容器512を覆う際、蓋本体532が標本トレー550の蓋座面672にじかに面で接触する。
本実施形態の蓋530では、透明板534の上面と下面の両方がそれぞれ蓋本体532と抑え板536に部分的に面接触している。従って、標本トレー550の熱は透明板534に第五実施形態よりも効率良く伝達される。これにより、標本トレー550に対する蓋530の透明板534の温度低下がより低減され、透明板534への結露の発生がさらに良好に抑えられる。従って、標本トレー550を培養観察装置100に戻した際に、結露の解消を待つことなく、直ちに観察を始めることができる。
また、細胞に損傷を与えることを防止できる。
[第七実施形態]
本実施形態は、図12に示された蓋に代替可能な別の蓋に向けられている。図15は、本発明の第七実施形態による蓋の断面構造を示している。
図15に示されるように、本実施形態の蓋540は、円形の開口542aを有する蓋本体542と、蓋本体542の開口542aを塞いでいる透明板544と透明板546と、円形の開口548aを有する抑え板548とを備えている。蓋本体542と抑え板548は共に高い熱伝導性を有し、これに限らないが、例えば金属から作られている。透明板544と透明板546は、これに限らないが、例えばガラス板で構成されている。
蓋本体542の開口542aと抑え板548の開口548aは、第五実施形態と同様に、照明光線の軌道と標本トレー550の移動範囲により決まる観察範囲とを考慮した上で、必要以上に大きくならないように設定されている。
透明板544は蓋本体542の開口周囲部542bによって支持されている。
透明板546は透明板544よりも一回り大きく、開口周囲部542bの周囲に設けられた段差542cによって透明板544から間隔を置いて支持されている。透明板546の上には抑え板548が載せられている。透明板544は、蓋本体542の開口周囲部542bにおいて比較的大きな面積をもって蓋本体542に接触している。また抑え板548は抑え板548に比較的大きな面積をもって接触している。
蓋540は、第五実施形態と同様に、標本トレー550に載せられて容器512を覆う際、蓋本体542が標本トレー550の蓋座面672にじかに面で接触する。
本実施形態の蓋540では、透明板544と抑え板548がそれぞれ蓋本体542と抑え板548に比較的大きな面積をもって接触しているため、標本トレー550の熱は透明板544と抑え板548に効率良く伝達される。さらに、透明板544と抑え板548の間の空気層による断熱効果により、外気の温度は内側の透明板544に伝達しにくい。これにより、標本トレー550に対する蓋540の透明板544の温度低下が効果的に低減され、透明板544への結露の発生が良好に抑えられる。従って、標本トレー550を培養観察装置100に戻した際に、結露の解消を待つことなく、直ちに観察を始めることができる。
また、細胞に損傷を与えることを防止できる。
[第八実施形態]
本実施形態は、培養細胞と培地を収容した容器を保持した標本トレーを覆うための蓋に向けられている。図16は、本発明の第八実施形態による蓋の断面構造を示している。
図16に示されるように、本実施形態の蓋670は、断熱性に優れた材料で作られており、標本トレー550に載せられた際に標本トレー550の上部空間全体を覆う。これにより、培養細胞502と培地504を収容した容器512を保持した標本トレー550を覆う。
蓋670は、培養観察装置100とクリーンベンチとの間で標本トレー550を移動させる間、標本トレー550に載せられる。これにより、標本トレー550に保持された標本510(すなわち培養細胞502と培地504を入れた容器512とそれを覆う蓋518)の温度低下が効果的に抑えられる。これにより、標本トレー550に対する蓋518温度低下が抑えられ、蓋518に結露が生じることが防止される。従って、標本トレー550を培養観察装置100に戻した際に、結露の解消を待つことなく、直ちに観察を始めることができる。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明の第一実施形態による培養観察装置を概略的に示す断面図である。 図1に示された標本トレーの平面図である。 図2のIII-III線に沿った断面を示している。 図3の一部を拡大して示している。 図2のV-V線に沿った断面を示している。 図2のVI-VI線に沿った断面を示している。 図1に示された標本トレーの内部構造を模式的に示している。 図7に示された標本トレーの別の断面による内部構造を模式的に示している。 本発明の第二実施形態による標本トレーの内部構造を模式的に示している。 本発明の第三実施形態による標本トレーの内部構造を模式的に示している。 本発明の第四実施形態による標本トレー保温装置を模式的に示している。 本発明の第五実施形態における標本トレーと容器と蓋の断面構造を示している。 図12に示された蓋の斜視図である。 本発明の第六実施形態による蓋の断面構造を示している。 本発明の第七実施形態による蓋の断面構造を示している。 本発明の第八実施形態による蓋の断面構造を示している。
符号の説明
100…培養観察装置、110…本体支持台、114…脚部、140…培養装置副本体、142…下側ベース部、142a…貫通穴、142b…貫通穴、142c…結像光学部取付部、144…側壁部、146…上側ベース部、146a…貫通穴、146b…貫通穴、148…支持支柱、150…シール部材、152…断熱空間、154…ヒーター、190…培養装置主本体、192…筐体、192a…外壁、192b…内壁、194…ヒンジ、196…開閉センサー、200…シール部材、202…培養空間、204…断熱空間、206…ヒーター、208…気体供給流路、210…気体供給源、212…バルブ、214…加湿パッド、250…トレー保持機構、252…トレー取り付け部、254…トレー受け部、256…凸部、256a…オスアリ、256b…オスアリ、256c…押圧面、258…回転シャフト、260…水平移動機構、262…モーター、264…モーター支持部材、266…リニアガイド、268…ボールネジ、270…モーター、272…モーター支持部材、310…対物光学部、312…対物レンズ、320…準焦機構、322…対物レンズ支持部材、324…リニアガイド、326…ボールネジ、328…モーター、330…モーター支持部材、340…結像光学部、342…結像レンズ、344…撮像装置、372…照明光源、374…光学窓、400…励起光源部、402…励起光源、404…素子、406…投光管、410…蛍光キューブユニット、412…蛍光キューブ、414…蛍光フィルター、416…ダイクロイックミラー、418…吸収フィルター、420…制御部、502…培養細胞、504…培地、510…標本、512…容器、514…容器本体、514a…開口、516…カバーガラス、518…蓋、520…蓋、522…蓋本体、522a…開口、522b…開口周囲部、522c…切り欠き、524…透明板、530…蓋、532…蓋本体、532a…開口、532b…開口周囲部、534…透明板、536…抑え板、536a…開口、540…蓋、542…蓋本体、542a…開口、542b…開口周囲部、542c…段差、544…透明板、546…透明板、548…抑え板、548a…開口、550…標本トレー、554…開口部、556…凹平面、558…メスアリ、560…ボール、562…凹部、564…メスネジ、566…固定ネジ、568…開口、570…凹部、572…容器保持部材、572a…当接部、574…容器保持部材、574a…当接部、574b…本体部分、574c…端部、576…穴、578…固定ビス、580…穴、580a…小径部分、580b…大径部分、582…コイルバネ、584…ノブ、592…基準位置指示部材、594…センサー、632…ヒーター、634…充電式電池、636…蓋、638…コネクター、640…エネルギー供給部、642…スイッチ、644…温度センサー、645…制御部、646…コネクター、648…エネルギー供給部、650…標本トレー保温装置、652…標本トレー載置台、654…ベース、656…ヒーター、658…温度センサー、659…制御部、660…コネクター、662…エネルギー供給部、670…蓋、672…蓋座面、674…バネ座面、676…板バネ、678…固定ネジ。

Claims (8)

  1. 培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置であり、
    培養細胞の培養に適した環境に制御された培養空間を形成するための培養装置と、
    培養装置内で培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーと、
    培養細胞の拡大像を観察するための顕微鏡と、
    培養空間内において標本トレーの取り外し取り付けを行なえるとともに、標本トレーを再現性良く保持するためのトレー保持機構と、
    トレー保持機構に保持された標本トレーを顕微鏡の光軸に直交する平面に沿って移動させるための移動機構とを備えており、
    標本トレーは、標本トレーを加熱するためのヒーターと、ヒーターを駆動するためのエネルギー蓄積部とを有しており、
    容器を保持したままでトレー保持機構から取り外した標本トレーを培養観察装置の外に移動できる、培養観察装置。
  2. 請求項1において、トレー保持機構は、標本トレーのエネルギー蓄積部に蓄積されるエネルギーを供給するためのエネルギー供給部を有し、標本トレーは、トレー保持機構に保持された際にトレー保持機構のエネルギー供給部に電気的に接続されるコネクターを有している、培養観察装置。
  3. 請求項2において、標本トレーはさらに、エネルギー蓄積部からヒーターへのエネルギーの供給を制御するスイッチを有しており、スイッチは標本トレーがトレー保持機構から離れたときにエネルギー蓄積部からヒーターへのエネルギーの供給を開始する、培養観察装置。
  4. 請求項2において、標本トレーはさらに、標本トレーの温度を検知するための温度センサーと、温度センサーにより得られる情報に基づいてヒーターを制御するための制御部とを備えている、培養観察装置。
  5. 培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーを保温するための標本トレー保温装置であり、
    標本トレーが載せられる標本トレー載置台と、
    標本トレー載置台を加熱するためのヒーターと、
    標本トレー載置台を回転可能に支持するベースとを備えている、標本トレー保温装置。
  6. 請求項5において、標本トレー載置台に載せられた標本トレーの温度を検知するための温度センサーと、温度センサーにより得られる情報に基づいてヒーターを制御するための制御部とをさらに備えている、標本トレー保温装置。
  7. 標本トレーに保持された培養細胞と培地を収容した容器を覆うための蓋であり、
    開口を有する金属製の蓋本体と、
    蓋本体の開口を塞いでいる透明板とを備えており、蓋本体が標本トレーにじかに接触して標本トレーに載せられて容器全体を覆う、蓋。
  8. 請求項1または5において、さらに標本トレーに保持された培養細胞と培地を収容した容器を覆うための蓋を備え、蓋は、
    開口を有する高い熱伝導性の蓋本体と、
    蓋本体の開口を塞いでいる透明板とを備えており、蓋本体が標本トレーにじかに接触して標本トレーに載せられて容器全体を覆う、培養観察装置または標本トレー保温装置。
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