JP2003093041A - 培養試料観察装置 - Google Patents

培養試料観察装置

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JP2003093041A
JP2003093041A JP2001291874A JP2001291874A JP2003093041A JP 2003093041 A JP2003093041 A JP 2003093041A JP 2001291874 A JP2001291874 A JP 2001291874A JP 2001291874 A JP2001291874 A JP 2001291874A JP 2003093041 A JP2003093041 A JP 2003093041A
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English (en)
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Takuji Kataoka
卓治 片岡
Yoshinori Mizuguchi
義則 水口
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 培養試料を培養ケースから取り出すことなく
撮像できる培養試料観察装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、複数の培養器具13に収容さ
れる生体試料を培養ケース3内で培養して撮像する培養
試料観察装置1において、培養ケース3内に設けられ、
複数の培養器具13を配置させる複数の試料台6、培養
ケース3内に設けられ、培養器具13を撮像して培養ケ
ース3外に表示させる撮像ユニット14、撮像ユニット
14で所望の培養器具13が撮像される配置となるよう
に撮像ユニット14及び培養器具13を相対的に移動さ
せる移動手段10,29、移動手段10,29を制御す
る制御手段を備える。この発明によれば、撮像ユニット
14により所望の培養器具13を培養ケース3内で撮像
することが可能となり、所望の培養器具13を培養ケー
ス3の外部で観察することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動植物の細胞や組
織等の生体試料を培養し、培養した生体試料を撮像する
培養試料観察装置に関する。
【0002】
【従来技術】生化学等の分野では、動植物の細胞や組織
等の生体試料の挙動を調べるために、生体試料を一定環
境下で培養し、培養された生体試料の状態を撮像してそ
の状態を観察することが一般に行われている。
【0003】例えば特開平9−187268号公報に
は、培養ケース内で生体試料を培養し、培養された生体
試料(以下、「培養試料」という)を培養ケースから取
り出してイメージスキャナで撮像し、培養試料の状態を
観察する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の公報に記載の方法は、以下に示す課題を有して
いる。
【0005】即ち前述した方法においては、培養試料を
撮像するために、培養ケースから培養試料を取り出して
イメージスキャナにセットする必要がある。このため、
培養試料を観察する作業が煩雑となる。特に、生化学の
分野では通常、極めて多数の生体試料が使用されるた
め、その作業は極めて煩雑なものとなる。
【0006】また、培養ケースの内外では通常、環境
(例えば温度、湿度等)が異なる。このため、培養ケー
スから培養試料を取り出すと、環境の変化により培養試
料の状態が変化し、撮像する対象が変化してしまう。
【0007】更に、培養試料を培養ケースから取り出す
ことにより、培養試料に雑菌が混入するおそれもある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、培養試料を培養ケースから取り出すことなく撮
像できる培養試料観察装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の培養器具に収容される生体試料を
培養ケース内で培養し、培養した生体試料を撮像して観
察する培養試料観察装置において、培養ケース内に設け
られ、複数の培養器具を配置させる複数の試料台と、培
養ケース内に設けられ、培養器具の拡大像を撮像して培
養ケースの外部に表示させる撮像ユニットと、撮像ユニ
ットで所望の培養器具が撮像される配置となるように撮
像ユニット及び培養器具を相対的に移動させる移動手段
と、移動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴
とする。
【0010】この培養試料観察装置によれば、培養ケー
ス内で、複数の培養器具に収容される生体試料が培養さ
れる。そして、生体試料の培養を行いながら、制御手段
により移動手段が制御されて撮像ユニット及び培養器具
が、撮像ユニットにより所望の培養器具が撮像される配
置となるように相対的に移動される。そして、撮像ユニ
ットにより所望の培養器具が撮像されて培養ケースの外
部に表示される。こうして所望の培養器具を培養ケース
内で撮像し、培養ケースの外部で観察することが可能と
なる。
【0011】上記培養試料観察装置においては、前記撮
像ユニットが、特定波長の励起光を出射する励起光出射
手段と、励起光出射手段から出射される励起光を反射す
る反射ミラーと、反射ミラーで反射される励起光を反射
するダイクロイックミラーと、ダイクロイックミラーで
反射される光を培養器具の培養試料に照射させる対物レ
ンズと、培養器具から対物レンズ、ダイクロイックミラ
ーを経て出射される光から培養試料の蛍光を選択的に透
過させる蛍光選択フィルタと、蛍光選択フィルタから出
射される光を受光することにより培養器具を撮像する撮
像手段とを備えることが好ましい。
【0012】この発明によれば、励起光出射手段により
励起光が出射されると、励起光は反射ミラーで反射さ
れ、反射ミラーで反射された励起光は、ダイクロイック
ミラーで反射された後、対物レンズを透過して培養器具
の培養試料に照射される。このとき、主として励起光の
反射光と蛍光を含む光が出射される。そして、培養器具
から出射される光は、対物レンズを透過し、ダイクロイ
ックミラーに入射される。このとき、ダイクロイックミ
ラーでは励起光の反射光が反射される。このため、透過
光は、主として蛍光を含むこととなる。そして、この透
過光は、蛍光選択フィルタに入射され、蛍光が選択的に
透過して撮像手段に入射される。これにより、培養試料
の蛍光像を撮像することが可能となり、培養試料の遺伝
子発現等による蛍光の観察が可能となる。
【0013】上記撮像ユニットは、白色光を出射して培
養器具に照射する白色光出射手段と、ダイクロイックミ
ラー及び蛍光選択フィルタの位置を変更させる位置変更
手段とを更に備えることが好ましい。
【0014】この発明によれば、位置変更手段により、
ダイクロイックミラーおよび蛍光選択フィルタの位置が
変更され、ダイクロイックミラーおよび蛍光選択フィル
タが対物レンズと撮像手段との間から除去される。この
とき、白色光出射手段から白色光が出射され、培養器具
に照射されると、培養器具から出射される透過光像は、
対物レンズを透過し、ダイクロイックミラー及び蛍光選
択フィルタを通過することなく撮像手段で撮像される。
このため、透過光像をカラーで且つ鮮明なものとするこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の培養試料観察装置
の実施形態について詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の培養試料観察装置の一実
施形態の内部構成を示す図である。図1に示すように、
培養試料観察装置1は、支持台2上に培養ケース3を備
えており、培養ケース3には、開口4が形成され、開口
4を開閉する扉5が取り付けられている。扉5には、液
晶表示モニタと、操作パネルが設置されている。
【0017】培養ケース3の上部には、配管6を介して
CO2ボンベ(図示せず)が接続され、配管6には弁7
が取り付けられている。従って、弁7の開閉により、培
養ケース3内への二酸化炭素の導入量を調整できるよう
になっている。
【0018】更に、培養ケース3には、ヒータ(図示せ
ず)が埋設され、このヒータにより培養ケース3内の温
度調整が可能となっている。
【0019】更にまた、培養ケース3の底面3a上に
は、水を収容する加湿水トレイ8が載置され、支持体2
内には、加湿水トレイ8を加熱するヒータ9が設けら
れ、ヒータ9により加湿水トレイ8の水が加熱されて蒸
発される。これにより、培養ケース3内の湿度調整が可
能となっている。
【0020】培養ケース3の底面3aには、回転軸10
が回転可能に貫通し、回転軸10には、回転軸10に直
交するように回転テーブル(試料台)11a,11b,
11cが固定されている。また、回転軸10は、駆動モ
ータ12により回転駆動され、これにより回転テーブル
11a〜11cが回転するようになっている。
【0021】図2は、回転テーブル11aと撮像ユニッ
ト14との位置関係を示す平面図である。図2に示すよ
うに、回転テーブル11aには、周方向に沿って複数の
培養器具13が並べられている。培養器具13として
は、培養シャーレ、培養フラスコ、マイクロプレート等
が用いられる。培養器具13には、動植物の細胞や組織
等の生体試料が収容されている。なお、図3に示すよう
に、回転テーブル11aには、周方向に沿って複数の開
口28が形成され、培養器具13は、開口28の上方に
配置されている。
【0022】また培養試料観察装置1は、図1に示すよ
うに、培養器具13の拡大像を撮像して培養ケース3の
外部に表示させる撮像ユニット14を備えており、撮像
ユニット14は、培養ケース3内に設けられている。
【0023】図3に示すように、撮像ユニット14は、
回転軸10と平行に延びる平板状の可動支持部材15を
備えており、可動支持部材15の上端からは第1ファイ
バ固定アーム16が延びており、下端からは第2ファイ
バ固定アーム17が延びている。第1ファイバ固定アー
ム16には白色光出射ファイバ(白色光出射手段)18
の一端が埋設され、白色光出射ファイバ18の先端面1
8aは第2ファイバ固定アーム17側に向けられてい
る。白色光出射ファイバ18の基端部は白色光源19に
接続されている(図1参照)。白色光源19は、例えば
ハロゲンランプで構成されている。なお、白色光出射フ
ァイバ18の先端面18aに対向する位置には、偏光板
が配置されることが好ましい。この場合、偏光板によ
り、培養試料に偏光が照射されることとなり、培養試料
の透過光像を高コントラストで観察することが可能とな
る。
【0024】第2ファイバ固定アーム17には、励起光
出射ファイバ(励起光出射手段)20の先端が埋設され
ている。励起光出射ファイバ20の基端部は、蛍光測定
用励起光源21に接続され(図1参照)、蛍光測定用励
起光源21は、例えばキセノンランプで構成されてい
る。
【0025】培養試料の蛍光像を観察する場合、励起光
出射ファイバ20から出射される励起光は、図3に示す
ように、全反射ミラー22で反射され、ダイクロイック
ミラー23で反射された後、対物レンズ24、開口28
を経て培養器具13に照射されるようになっている。ま
た、培養器具13から出射される光は、対物レンズ2
4、ダイクロイックミラー23、蛍光選択フィルタ25
を透過し、培養試料から得られる蛍光が選択的にCCD
カメラ26で撮像されるようになっている。
【0026】一方、培養試料の透過光像を観察する場
合、培養試料に対して透過照明が行われる。この場合、
白色光出射ファイバ18から出射される白色光は、図3
に示すように、培養器具13の培養試料、対物レンズ2
4、ダイクロイックミラー23、蛍光選択フィルタ25
を透過し、CCDカメラ26で撮像されるようになって
いる。
【0027】CCDカメラ26は、培養ケース3の外部
に設けられたコンピュータ(図示せず)に接続され、C
CDカメラ26で撮像された画像がハードディスク等の
記録媒体に記録されるようになっている。またCCDカ
メラ26で撮像される培養器具13は、扉5に設置され
た液晶表示モニタにも表示され、これによりCCDカメ
ラ26で撮像される培養試料の観察が可能となってい
る。
【0028】また、上記対物レンズ24、ダイクロイッ
クミラー23、蛍光選択フィルタ25及び全反射ミラー
22は中空状のケース27に固定されている。
【0029】ここで、ダイクロイックミラー23及び蛍
光選択フィルタ25は、ケース27にスライド可能に取
り付けられるホルダ(位置変更手段)に固定されている
ことが好ましい。この場合、ケース27からホルダがス
ライドして引き出され、これにより対物レンズ24とC
CDカメラ26との間からダイクロイックミラー23お
よび蛍光選択フィルタ25を除去することが可能とな
る。このとき、白色光出射ファイバ18により白色光を
出射して培養器具13に照射すると、培養器具13から
出射される透過光像は、対物レンズ24を透過し、ダイ
クロイックミラー23及び蛍光選択フィルタ25を通過
することなくCCDカメラ26で撮像される。このた
め、透過光像をカラーで且つ鮮明なものとすることが可
能となる。
【0030】また、培養ケース3の内部であって、回転
テーブル11a〜11cの背面側には、上記撮像ユニッ
ト14を上下左右に移動させる移動機構29が設けられ
ている。
【0031】図4は、移動機構29の一例を示す正面図
である。図1、図4に示すように、培養ケース3の内部
においては、上部と下部にそれぞれ長尺状の第1固定部
材30、第2固定部材31が並設され、第1固定部材3
0、第2固定部材31は、図4のX方向に沿って延びて
いる。
【0032】第1固定部材30及び第2固定部材31に
は、図4のY方向に沿って送りねじ32とガイド34が
掛け渡され、送りねじ32は駆動モータ33により回転
駆動されるようになっている。送りねじ32には、可動
部材35がねじ係合され、送りねじ32の回転によりY
方向に沿って往復移動可能になっている。ガイド34に
は、可動部材36がスライド可能に設置されている。
【0033】可動部材35及び可動部材36には、図4
のX方向に沿って送りねじ37とガイド38が掛け渡さ
れている。送りねじ37は、駆動モータ39により回転
駆動されるようになっている。
【0034】そして、撮像ユニット14の可動支持部材
15は送りねじ37にねじ係合され、可動支持部材15
は、ガイド38にスライド可能に設置されている。
【0035】従って、撮像ユニット14は、送りねじ3
7の回転により図4のX方向に沿って往復移動可能にな
っており、可動部材35、36が図4のY方向に沿って
往復移動することにより、図4のY方向に沿って往復移
動可能となっている。
【0036】上記移動機構29は、図2、図3に示すよ
うに、撮像ユニット14を送りねじ37の中央に配置し
たときに、撮像ユニット14の第1ファイバ固定アーム
16と第2ファイバ固定アーム17との間に、回転テー
ブル11a、11b又は11cの一部が入り込むように
設置される。より詳細に述べると、白色光ファイバ18
の先端面18aと対物レンズ24との間に、回転テーブ
ル11a〜11cの開口28が配置されるように移動機
構29が設置される。
【0037】上記駆動モータ12、駆動モータ33、駆
動モータ39は、培養ケース3に取り付けられた制御装
置(制御手段)に電気的に接続されており、制御装置
は、扉5に設置された操作パネルでの操作に応じて駆動
モータ12,33,39の作動を制御するようになって
いる。
【0038】なお、上記回転軸10、回転テーブル11
a〜11c、駆動モータ12、及び移動機構29により
移動手段が構成されている。
【0039】次に、前述した培養試料観察装置1を用い
た培養試料の観察方法について説明する。
【0040】先ず複数の培養器具13のそれぞれに生体
試料を収容し、扉5を開けて回転テーブル11a〜11
cの開口28の上に複数の培養器具13を配置する。こ
のとき、加湿水トレイ8には、加湿水を注いでおく。
【0041】複数の培養器具13を配置し終えたなら
ば、扉5を閉める。そして、培養ケース3の内部を以下
の手順で所望の環境条件に設定する。
【0042】即ち先ず弁7を開いてCO2ボンベから配
管6を経て二酸化炭素を培養ケース3に導入し、二酸化
炭素濃度を所望の値に設定し、その値に保持する。ま
た、ヒータにより加湿水トレイ8を加熱し、加湿水を蒸
発させて、培養ケース3内の湿度を所望の値に設定し、
その値に保持する。更に、別のヒータにより培養ケース
3内の温度を所望の値に設定し、その値に保持する。
【0043】こうして二酸化炭素濃度、湿度および温度
を一定の値に保持して培養器具13に収容される生体試
料の培養を行う。
【0044】このとき、撮像ユニット14は、図2の2
点鎖線で示すように、回転テーブル11aと重ならない
よう可動部材35の近傍に配置され、最上段の回転テー
ブル11aの高さに合わされている。ここで、撮像ユニ
ット14が回転テーブル11aの高さに合わされている
とは、可動部材35を固定したまま撮像ユニット14を
送りねじ37に沿って移動させたときに、第1ファイバ
固定アーム16と第2ファイバ固定アーム17との間に
回転テーブル11aの一部が入り込む状態になることを
言うものとし、回転テーブル11b、11cについても
同様とする。
【0045】次に、上記のようにして生体試料の培養を
行いながら、所望の培養器具13を撮像ユニット14で
観察する。例えば図2の斜線で示す培養器具13Aの観
察を行う場合について説明する。
【0046】この場合、先ず扉5に設置された操作パネ
ルにより、培養器具13Aに割り当てられた番号を指定
する。すると、制御装置により駆動モータ39が作動
し、駆動モータ39の回転駆動により送りねじ37が回
転する。そして、撮像ユニット14は、図2のX方向に
沿って移動され、送りねじ37の中央に配置される。こ
のとき、第1ファイバ固定アーム16と第2ファイバ固
定アーム17との間に、回転テーブル11aの開口28
が配置される。
【0047】次に、図1に示すように、制御装置により
駆動モータ12が作動し、駆動モータ12により回転軸
10が回転駆動される。すると、回転テーブル11aが
回転軸10を中心として回転し、培養器具13Aが、撮
像ユニット14の第1ファイバ固定アーム16と第2フ
ァイバ固定アーム17との間に配置される。
【0048】次に、培養器具13Aの撮像が行われる。
培養試料の透過光像を観察する場合は、白色光源19か
ら白色光出射ファイバ18を通して先端面18aから白
色光が出射される。出射された白色光は、培養器具13
の培養試料に照射され、培養試料を透過した透過光像
は、対物レンズ24、ダイクロイックミラー23、蛍光
選択フィルタ25を経てCCDカメラ26により撮像さ
れる。CCDカメラ26で撮像された画像は、培養ケー
ス3の外部に配置されたコンピュータに送られてハード
ディスク等に記録され、これにより同一試料について培
養状態の時間変化を評価することができる。また、CC
Dカメラ26で撮像された画像は、扉5に設置された液
晶表示モニタに表示される。
【0049】一方、培養試料の蛍光像を観察する場合
は、蛍光測定用励起光源21から出射される励起光は、
励起光出射ファイバ20を経て出射される。出射された
励起光は、全反射ミラー22で反射され、ダイクロイッ
クミラー23で反射された後、対物レンズ24、回転テ
ーブル11aの開口28を経て培養器具13の培養試料
に照射される。このとき、培養器具13からは、主とし
て培養試料の蛍光と励起光の反射光を含む光が出射され
る。培養器具13から出射される光は、回転テーブル1
1aの開口28を通り、対物レンズ24、ダイクロイッ
クミラー23、蛍光選択フィルタ25を経てCCDカメ
ラ26に入射される。このとき、ダイクロイックミラー
23では、励起光の反射光が選択的に反射され、蛍光選
択フィルタ25では、培養試料の蛍光が選択的に透過す
る。従って、培養試料の蛍光像を選択的に撮像すること
が可能となり、培養試料の遺伝子発現等による蛍光の観
察が可能となる。
【0050】次に、操作パネルにより、例えば上から2
段目の回転テーブル11b上の培養器具13に割り当て
られた番号を指定する。
【0051】この場合、図2に示すように、制御装置に
より駆動モータ39が作動され、駆動モータ39により
送りねじ37が回転駆動され、撮像ユニット14が図2
の2点鎖線で示す位置に戻される。そして、駆動モータ
33により送りねじ32が回転駆動され、可動部材35
及び可動部材36が下降する。こうして、撮像ユニット
14は、2段目の回転テーブル11bの高さに合わせら
れる。
【0052】次に、制御装置により駆動モータ39が作
動し、駆動モータ39により送りねじ37が回転駆動さ
れ、撮像ユニット14は送りねじ37の中央に配置され
る。このとき、第1ファイバ固定アーム16と第2ファ
イバ固定アーム17との間には、回転テーブル11bの
開口28が配置される。
【0053】次に、図1に示すように、制御装置により
駆動モータ12が駆動され、回転軸10が回転し、回転
テーブル11bが回転する。こうして所望の培養器具1
3が撮像ユニット14の第1ファイバ固定アーム16と
第2ファイバ固定アーム17との間に配置される。
【0054】そして、上記と同様にして、培養器具13
に収容された培養試料の撮像が行われる。このとき、C
CDカメラ26で撮像された画像は、ハードディスク等
に記録されると共に、扉5に設置された液晶表示モニタ
に表示される。
【0055】こうして所望の培養器具13が培養ケース
3内で撮像され、培養ケース3の外部で観察することが
可能となる。即ち、培養器具13を培養ケース3から取
り出すことなく観察することができる。このため、培養
試料を観察する作業が極めて簡単になる。また、培養試
料を培養ケース3から取り出すことなく液晶表示モニタ
で観察できるので、撮像の前後で培養試料の環境が変化
せず、培養条件と同一の条件で培養試料の観察を行うこ
とができる。更に、培養試料を培養ケース3から取り出
すことが無いので、培養試料に雑菌が混入する問題も防
止できる。更にまた、移動機構29及び回転テーブル1
1a〜11cが制御装置により制御されるため、所望の
培養器具13を撮像ユニット14で複数回観察する場合
でも、常に培養試料の同一部位を観察することが可能と
なり、同一部位の経時的な記録を行うことができる。
【0056】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば上記実施形態では、培養器具13
だけでなく撮像ユニット14も移動可能となっている
が、所望の培養器具13を撮像ユニット14で撮像しう
る構成である限り、いずれか一方が固定され、他方が移
動可能であってもよい。
【0057】また、上記実施形態において、撮像ユニッ
ト14及び回転テーブル11a〜11cが、培養ケース
3に取り付けられた制御装置により制御されているが、
培養ケース3とコンピュータとをRS232C等の通信
ケーブルで接続し、コンピュータによって撮像ユニット
14及び回転テーブル11a〜11cが制御されるよう
にしてもよい。この場合、通信ネットワーク等を利用す
ることにより、別の場所にあるコンピュータから撮像ユ
ニット14及び回転テーブル11a〜11cの遠隔操作
を行うことが可能となり、オペレータが培養試料観察装
置1から遠く離れた場所にいても、所望の培養試料につ
いて画像の確認や記録が可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の培養試料観
察装置によれば、複数の培養器具を培養ケースから取り
出すことなく培養ケース内で撮像し、培養ケースの外部
で観察することが可能となる。このため、培養試料を観
察する作業が極めて簡単になる。また、培養ケースから
取り出すことなく培養試料の観察が行えるので、撮像の
前後で培養試料の環境が変化せず、培養条件と同一の条
件で培養試料の観察を行うことができる。更に、培養試
料を培養ケースから取り出すことが無いので、培養試料
に雑菌が混入する問題も防止できる。更にまた、移動手
段が制御手段により制御されるため、所望の培養器具を
撮像ユニットで複数回観察する場合でも、常に培養試料
の同一部位を観察することが可能となり、同一部位の経
時的な記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の培養試料観察装置の一実施形態の内部
構成を示す図である。
【図2】回転テーブルと撮像ユニットとの位置関係を示
す平面図である。
【図3】回転テーブルと撮像ユニットとの位置関係を示
す部分断面拡大図である。
【図4】撮像ユニットを移動させる移動機構の一例を示
す正面図である。
【符号の説明】
1…培養試料観察装置、3…培養ケース、10…回転軸
(移動手段)、11a〜11c…回転テーブル(試料
台)、12…駆動モータ(移動手段)、13…培養器
具、14…撮像ユニット、18…白色光出射ファイバ
(白色光出射手段)20…励起光出射ファイバ(励起光
出射手段)、22…全反射ミラー(反射ミラー)、23
…ダイクロイックミラー、24…対物レンズ、25…蛍
光選択フィルタ、26…CCDカメラ(撮像手段)、2
9…移動機構(移動手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 DA05 DA08 EA01 FA01 GA07 GB01 GB07 GB18 GB19 HA01 HA02 HA05 HA07 HA15 JA02 KA02 LA03 4B029 AA01 AA07 BB01 CC01 CC02 CC03 FA02 FA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の培養器具に収容される生体試料を
    培養ケース内で培養し、培養した生体試料を撮像して観
    察する培養試料観察装置において、 前記培養ケース内に設けられ、前記複数の培養器具を配
    置させる複数の試料台と、 前記培養ケース内に設けられ、前記培養器具の拡大像を
    撮像して前記培養ケースの外部に表示させる撮像ユニッ
    トと、 前記撮像ユニットで所望の培養器具が撮像される配置と
    なるように前記撮像ユニット及び前記培養器具を相対的
    に移動させる移動手段と、 前記移動手段を制御する制御手段と、を備えることを特
    徴とする培養試料観察装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像ユニットが、 特定波長の励起光を出射する励起光出射手段と、 前記励起光出射手段から出射される励起光を反射する反
    射ミラーと、 前記反射ミラーで反射される励起光を反射するダイクロ
    イックミラーと、 前記ダイクロイックミラーで反射される光を前記培養器
    具の培養試料に照射させる対物レンズと、 前記培養器具から前記対物レンズ、前記ダイクロイック
    ミラーを経て出射される光から前記培養試料の蛍光を選
    択的に透過させる蛍光選択フィルタと、 前記蛍光選択フィルタから出射される光を受光すること
    により前記培養器具を撮像する撮像手段と、を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の培養試料観察装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像ユニットが、 白色光を出射して前記培養器具に照射する白色光出射手
    段と、 前記ダイクロイックミラー及び前記蛍光選択フィルタの
    位置を変更させる位置変更手段と、を更に備えることを
    特徴とする請求項2に記載の培養試料観察装置。
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