JP2001280915A - 画像測定システム及び画像測定方法 - Google Patents

画像測定システム及び画像測定方法

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JP2001280915A
JP2001280915A JP2000092274A JP2000092274A JP2001280915A JP 2001280915 A JP2001280915 A JP 2001280915A JP 2000092274 A JP2000092274 A JP 2000092274A JP 2000092274 A JP2000092274 A JP 2000092274A JP 2001280915 A JP2001280915 A JP 2001280915A
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Seiji Mitani
清治 三谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度の焦点合わせ機構を必要とせず、高い
再現性で精度よく測定する画像測定システムを提供す
る。更に、被検物上の複数の測定点に高低差がある場合
でも、高い再現性で精度よく測定できる画像測定システ
ムを提供する。 【解決手段】 画像測定システム100を構成する画像
測定装置10は、X−Yステージ12、対物レンズ13
A、CCD型カメラ14、対物レンズ13AとX−Yス
テージ12との相対的な距離(焦点位置)を調整するユ
ニット移動部16を有する。ホストコンピュータ20
は、前記相対的な距離(焦点位置)を変化させながら測
定点P(a),P(b)の位置データA1,A2,…A
n、B1,B2,…Bnを逐次取得し、この位置データの
変化の度合いが最小となった時点での位置データを測定
点P(a),P(b)の位置として認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像測定システム
及び画像測定方法に関し、立体的な被検物上の複数の測
定点の位置、測定点間の距離等の測定に利用して有用な
画像測定システム及び画像測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被検物(ワーク)をステージ
上に載置し、その画像をCCD型撮像素子等によって取
得し、これをコンピュータの表示装置(CRT)で表示
させながら被検物上の任意の測定点の位置、測定点間の
距離等を求める画像測定システムが知られている。
【0003】ここで任意の測定点の位置は、測定点(例
えば、パターンのエッジ部分)を表す画像のコントラス
トに応じて求められる(例えば、コントラストが最大の
位置を測定結果とする)。このような画像測定システム
にあっては、ステージ上の被検物に関わらず、常に、同
一の条件で再現性よく画像測定ができるように、画像デ
ータの取得時に高い精度の焦点合わせが行われる。
【0004】すなわち、焦点合わせによって得られた鮮
明な画像に基づいて画像測定を行うことで、画像測定時
の測定点の位置検出の再現性が高くなる。反対に、焦点
合わせの精度が低いと測定点の画像(例えば、エッジの
輪郭)がボケてしまい、コントラストが最大となる位置
が一定にならず、再現性のよい画像測定ができない。高
い精度の焦点合わせを実現する方法として、従来より、
レーザーオートフォーカス(レーザーAF)による方
法、イメージオートフォーカス(イメージAF)による
方法(所謂、「山登り方式」)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記レ
ーザーAFによる焦点合わせは、オートフォーカス用の
レーザーが照射される被検物の表面に凹凸がある場合
に、照射されたレーザーが散乱する等、正確な焦点合わ
せができないことがある。このことは、特に、高倍率の
対物レンズが用いられたときに問題になる。
【0006】又、イメージAFによる焦点合わせ(山登
り方式)は、ステージ上の被検物の画像データを取得
し、これに基づいて被検物の画像全体がボケない合焦位
置を決定するもので高い再現性が得られる。しかしなが
ら、この方式では、一旦決定された合焦位置を再現する
のに時間がかかり、しかも、合焦位置が1つに決定され
るため、被検物に凹凸があって複数の測定点に高低差が
ある場合には、これら全ての測定点で最適な位置検出を
行うことができない(安定性が低い)。
【0007】又、上記2つの方法を用いても、被検物の
画像データの取得に先立って最適な合焦位置を決定する
ため、この最適な合焦位置を再現すべく対物レンズとス
テージとの相対的な位置を制御しようとしても、制御誤
差が生じてしまい、再現性の高い、安定した画像測定が
困難であった。本発明は、かかる事情に鑑みてなされた
もので、被検物上の複数の測定点の位置、測定点間の距
離を、被検物に関わらず、常に高い再現性で精度よく求
めることができる画像測定システム及びその画像測定方
法を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、被検物が載置されるステージ、
該ステージ上の被検物の像を結像させる対物レンズ、該
対物レンズを介して得られた被検物の画像を読み取る画
像読取手段、及び前記対物レンズと前記ステージとの相
対的な位置を調整する調整手段を有する画像測定装置
と、前記画像測定装置に接続され前記調整手段をして前
記相対的な位置を変化させると共に前記読み取られた画
像に基づいて当該被検物上の任意の測定点の位置を認識
し、もって当該被検物の画像測定を行う制御装置とから
なる画像測定システムにおいて、前記制御装置が、前記
対物レンズと前記ステージとの前記相対的な位置を変化
させながら前記測定点の位置データを逐次取得する位置
データ取得手段と、斯く取得した位置データの変化の度
合いが最小となった時点で得られる位置データを当該測
定点の測定結果とする位置認識手段とを有するものであ
る。
【0009】この請求項1の発明によれば、被検物上の
複数の測定点に高低差があっても、各測定点において、
高い再現性で画像測定を行うことができる。又、変化の
度合いが最小のときの位置データが当該測定点の測定結
果とされるので、前記調整手段による制御誤差が生じて
も、この制御誤差が測定結果に与える影響が小さくな
り、再現性が高くなる。
【0010】又、請求項2の発明は、前記位置データ取
得手段が前記対物レンズと前記ステージとの前記相対的
な位置を一定値宛変化させ、該相対的な位置が一定値変
化する毎に前記測定点の位置データを取得し、前記位置
認識手段が前記取得された前記位置データの間の値を補
間して連続した位置データを求めると共にこの連続した
位置データの変化の度合いが最小となった時点で得られ
た位置データを当該測定点の測定結果とするものであ
る。これにより、変化の度合いが最も小さくなる位置デ
ータを常に精度よく求めることができ、画像測定の再現
性が更に高まる。
【0011】又、請求項3の発明は、前記位置データ取
得手段が前記対物レンズと前記ステージとの前記相対的
な位置を変化させて前記被検物上の複数の測定点毎に位
置データを取得し、前記位置認識手段が前記複数の測定
点毎に前記求めた位置データの変化の度合いが最小とな
ったときの位置データを求め、斯く求めた位置データを
前記複数の測定点の各々の測定結果とするものである。
これにより、各測定点毎に、変化の度合いが最小となっ
たときの位置データを測定点の測定結果とできるので、
各測定点の画像測定を、高い再現性で、かつ精度よく行
うことができる。
【0012】又、請求項4の発明は、被検物をステージ
上に載置し、該ステージに対向する対物レンズを介して
得られた前記被検物の画像を読み取り、斯く読み取った
画像に基づいて当該被検物上の任意の測定点の位置を認
識して当該被検物の画像測定を行う画像測定方法であっ
て、前記対物レンズと前記ステージとの相対的な位置を
変化させるステップと、前記相対的な位置が変化する毎
に前記測定点の位置データを取得するステップと、斯く
取得した位置データの変化の度合いが最小となった時点
で得られる位置データを当該測定点の測定結果とするス
テップとを含んでいるものである。このように位置デー
タの変化の度合いが最小のときの位置データが測定点の
測定結果とされるので、ステージと対物レンズとを相対
的に移動させる際に制御誤差が生じても、この制御誤差
が、測定点の測定結果に与える影響が小さくなり、高い
再現性が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図11を参照して説明する。図1は、本発
明に係る画像測定システム100の全体構成を示す図で
ある。画像測定システム100は、画像測定装置10と
ホストコンピュータ(制御装置)20とによって構成さ
れている。
【0014】このうち画像測定装置10は、台座部1
1、この台座部11に設置されたX−Yステージ12、
X−Yステージ12に対向するように配置された対物レ
ンズユニット13、この対物レンズユニット13内の対
物レンズ13Aを介して得られた画像を検知するCCD
型カメラ(画像読取手段)14、X−Yステージ12を
X−Y方向に移動させるステージ駆動部15、対物レン
ズユニット13をX−Yステージ12に対して上下方向
(Z方向)に移動させるユニット駆動部(調整手段)1
6、ステージ駆動部15及びユニット駆動部16に駆動
信号を出力すると共にCCD型カメラ14からの信号に
基づいて画像データを生成する主制御部17等によって
構成されている。
【0015】一方、ホストコンピュータ20は、インタ
ーフェイス回路部21、CPU22、メモリ23、ハー
ドディスク24、インターフェイス回路部25等によっ
て構成されている。そして、インターフェイス回路部2
1に画像測定装置10の主制御部17が、インターフェ
イス回路部25に入力装置(マウス、キーボード)3
0、表示装置(CRT)40、プリンタ50等が接続さ
れている。尚、この実施の形態では、ホストコンピュー
タ20が、位置データ取得手段、位置認識手段として機
能する。
【0016】このように構成された画像測定システム1
00にあっては、作業者が入力装置30によってホスト
コンピュータ20に入力した指示内容に従って、当該ホ
ストコンピュータ20及び主制御部17が、画像測定装
置10のX−Yステージ12、対物レンズユニット13
を駆動し、このときCCD型カメラ14からの信号に基
づいて生成された画像データが、この主制御部17から
ホストコンピュータ20側に送られる。
【0017】ホストコンピュータ20は、入力装置30
により入力された指示内容と、主制御部17から送られ
てきた画像データに基づいて、X−Yステージ12上に
載置された被検物(ワーク)1の形状を認識し、画像測
定の対象となる任意の測定点(例えば、図2のP
(a),P(b))の位置、測定点間の距離L1等を演
算する。この演算の結果は、表示装置40にて表示さ
れ、或いは、プリンタ50にて出力されるようになって
いる。
【0018】この画像測定システム100によるX−Y
ステージ12上の被検物(ワーク)1の画像測定の一例
として、図2に示すパターン1Aの2つの測定点(P
(a),P(b))間の距離を求める手順について、図
3に示すフローチャート(画像測定プログラム)を参照
しながら説明する。このパターン1Aの画像測定に先立
って、被検物(ワーク)1がX−Yステージ12上に載
置され、被検物(ワーク)1の像がCCD型カメラ14
にて捉えられるようにX−Yステージ12が移動され
る。このX−Yステージ12の移動は、自動/手動の何
れかによって行われる。
【0019】この状態でCCD型カメラ14により得ら
れた被検物(ワーク)1の画像データは、主制御部17
を介してホストコンピュータ20に送られ、表示装置4
0によって表示される。そして、被検物(ワーク)1の
画像が表示装置40に映し出された状態でホストコンピ
ュータ20による画像測定プログラム(図3)が開始さ
れる。
【0020】この画像測定プログラムが開始されると、
先ず、レーザーAFによって、対物レンズユニット13
が、X−Yステージ12上の被検物(ワーク)1に対し
て合焦するようにZ方向(図1中、上下方向)に移動さ
れる。このときのZ方向の移動位置(焦点位置)が、レ
ーザーAFによる合焦位置(AF合焦位置)として記憶
され、更に、このAF合焦位置を基準として、対物レン
ズユニット13の焦点位置の移動幅(図5〜図9の測定
開始焦点位置Z1と測定終了測定位置Z2)が決定され
る(ステップS1)。
【0021】このときCCD型カメラ14によって取得
された被検物(ワーク)1の画像は表示装置40にて表
示される。そして操作者は、この表示された画像を見な
がら入力装置30(例えば、マウス)によって、第1の
測定点P(a)、第2の測定点P(b)が各々中心とな
るようにボックスカーソル3A,3B(図2の斜線部
分)を合わせ、このカーソル位置を記憶する操作を行
う。
【0022】この記憶操作により、ホストコンピュータ
20は、測定点P(a),P(b)を認識する(ステッ
プS2)。その後、ホストコンピュータ20は、主制御
部17を介してユニット駆動部16に制御信号を出力し
て、AF合焦位置にある対物レンズユニット13をZ方
向に移動させて測定開始位置Z1に合わせる(ステップ
S3)。
【0023】このように対物レンズユニット13が測定
開始位置Z1に合わされた後、ステップS4〜ステップ
S7による2つの測定点P(a),P(b)の位置デー
タAi,Biの取得が行われる。先ず、ステップS4
で、対物レンズユニット13が測定開始位置Z1にある
ときにCCD型カメラ14によって得られた画像データ
から各測定点P(a),P(b)の位置データAi(=
A1),Bi(=B1)が取得される。尚、位置データA
i、Biは、被検物(ワーク)1の画像のコントラスト
に応じて決定される(例えば、コントラストが最大とな
る位置)。又、ここでは、説明を簡単にするため測定点
P(a),P(b)のY座標は一致しているものとす
る。
【0024】次のステップS5では、今回ループで得ら
れた測定点P(a),P(b)の位置データAi,Bi
を、対物レンズユニット13の移動位置(焦点位置)Z
iに関連づけて記憶する。続くステップS6では、この
ステップS4、ステップS5による各測定点P(a),
P(b)の位置データAi,Bi(i=1,2,…n)
の取得が所定回数(N回)行われたか否かが判別され
る。尚、この回数(N回)は、測定開始焦点位置(Z
1)と測定終了測定位置(Z2)の幅と、対物レンズユ
ニット13の1回の移動幅(一定幅ΔZ)とによって決
定される。
【0025】このステップS6の判別結果が“No”の
ときは、ステップS7に進み、対物レンズユニット13
がZ方向(図1中、上方向)に一定幅(ΔZ)移動さ
れ、その後、ステップS4、ステップS5が実行され
る。このステップS4〜ステップS7を繰り返し実行す
ることにより、位置データAi,Biは、測定開始焦点
位置(Z1)から測定終了測定位置(Z2)まで、対物
レンズユニット13がZ方向にΔZ移動する毎に求めら
れる(位置データA1,A2,…An、B1,B2,…Bn
の取得)。
【0026】ステップS6の判別結果が“Yes”に転
じると、ステップS8にて、対物レンズユニット13が
Z方向にΔZ変化する毎に得られた各測定点P(a),
P(b)の位置データA1,A2,…An、B1,B2,…
Bnに基づいて、当該位置データAi(=A1,A2,…
An)、Bi(=B1,B2,…Bn)の変化の度合いが
最も小さくなる最適位置データA,Bが求められる。
【0027】次のステップS9では、ステップS8で求
めた最適位置データA、Bを測定点P(a),P(b)
の測定結果に決定して、測定点P(a),P(b)間の
距離L1等を求め、その後、本プログラムを終了する。
ここで、上記画像測定プログラム(図2)のステップS
8で行われる最適位置データA、Bの決定の手順につい
て、図4〜図9を用いて説明する。
【0028】図4(a)は、図2に示した被検物(ワー
ク)1のパターン1Aを側面からみた図であり、図4
(b)、(c)、(d)は、互いに異なる焦点位置で得
られたパターン1Aの画像の明度を示すものである。図
4(b)〜(d)の×印が、異なる焦点位置にて得られ
た測定点P(a),P(b)の位置データAi,Biが
示す位置である(コントラストが最大の位置)。
【0029】ここで図4(b)はAF合焦位置より前ピ
ンの状態、図4(c)はAF合焦位置、図4(d)はA
F合焦位置より後ピンの状態を、各々示している。図4
(c)に示すように、AF合焦位置では、パターン1A
の画像のコントラストが最大となる位置(×印)が測定
点P(a),P(b)に近いことがわかる。これに対し
て、前ピン/後ピンのときには、パターン1Aの像の輪
郭がぼけるため、コントラストが最大となる位置(×
印)が、実際の測定点P(a),P(b)よりも外側に
ずれる。
【0030】図5〜図9は、実際に画像測定システム1
00を用いて被検物(ワーク)1の形状(ここでは、測
定点P(a)の位置)を測定したときの焦点位置(対物
レンズユニット13のZ方向の移動位置)と位置データ
A1,A2,…Anとの関係を示すグラフである。このう
ち図5は、対物レンズユニット13内の対物レンズの倍
率が「3.75×」、図6は「7.5×」、図7は「1
2.5×」、図8は「22.5×」、図9は「37.5
×」を用いて、第1の測定点P(a)の位置データA
1,A2,…を、対物レンズユニット13をZ方向に一定
量(ΔZ)だけ移動させながら測定した結果を示すもの
である。
【0031】これら図5〜図9の何れにおいても、対物
レンズユニット13がZ方向に移動したときの第1の測
定点P(a)を示す位置データA1,A2,…は、焦点位
置がAF合焦位置の近傍で変化が少ないこと、及び、位
置データA1,A2,…が放物線を描くことが分かる。と
ころで、これら図5〜図9から、対物レンズユニット1
3をAF合焦位置に合わせても常にAF合焦位置で位置
データAi(=A1,A2,…An)の変化の度合いが最
小になるとは限らないことが分かる。このことは、特
に、対物レンズユニット13の対物レンズの倍率が高い
ほど著しい(例えば、図8)。
【0032】しかし、本実施の形態の画像測定システム
100では、AF合焦位置ではなく、焦点位置の変化に
対する位置データAi(=A1,A2,…An)の変化の
度合いが最も小さい位置で最も安定した(再現性の高
い)位置データAiが得られることに着目して、この時
点での位置データAiを測定結果(最適位置データA)
としている。このように、実際に変化の度合いが最も小
さい位置データを求めることで、AF合焦位置に依存し
た従来の画像測定よりも高い再現性が得られる。
【0033】又、対物レンズユニット13の移動時にZ
方向の制御誤差が生じた場合でも、最適位置データAの
近傍では、位置データAiの変化の度合いが小さいの
で、上記制御誤差による位置検出への影響が最も小さく
なる(焦点位置が前記誤差によってズレても位置データ
の変化が少ない)。尚、この画像測定システム100で
は、実際には、離散的に(焦点位置がΔZ変化する毎
に)得られた位置データA1,A2,…An、B1,B2,
…Bn(図5〜図9)に基づいて、位置データAiを最
小二乗近似やスプライン補間した関数として近似し、も
って位置データAiを連続的に求め、その変化の度合い
が最も小さい位置データ(最適位置データA)を第1の
測定点P(a)の測定結果とする。このように近似して
得られた連続的な位置データAiを用いることにより、
変化の度合いが最も小さくなる最適位置データAを、常
に精度よく求めることができ、画像測定の再現性が更に
高まる。
【0034】ここで、画像測定システム100による画
像測定の応用例として、凹凸を有する被検物2(図1
0)の画像測定を行う場合について説明する。被検物
(ワーク)2では、4つの測定点P(a),P(b),
P(c),P(d)のうち、測定点P(a),P(b)
が同じ高さで(Z座標が一致)、測定点P(c),P
(d)が同じ高さ(Z座標が一致)となっている。
【0035】このような被検物(ワーク)2の4つの測
定点P(a),P(b),P(c),P(d)の各位
置、測定点P(a),P(b)間の距離L2、測定点P
(c),P(d)間の距離L3を求めるに当たって、画
像測定システム100では、各測定点P(a),P
(b),P(c),P(d)毎に、焦点位置(Zi)に
応じて変化する位置データAi,Bi,Ci,Diが求
められ、これを用いて最適位置データA,B,C,Dが
求められて、この値が測定結果とされる。
【0036】図11は、被検物2の測定点P(a)〜P
(d)の位置データAi、Bi、Ci、Diを対物レン
ズユニット13をZ方向に一定幅(ΔZ)宛移動させな
がら求めて、これを近似的に曲線で示したグラフであ
る。この図11に示すように、被検物(ワーク)2の測
定点P(a),P(b)に関しては、焦点位置ZiがZ
abのときに最適位置データA、Bが得られ、測定点P
(c),P(d)に関しては、焦点位置ZiがZcdのと
きに最適位置データC、Dが得られる。
【0037】このように同一の被検物2に対し、各測定
点P(a),P(b),P(c),P(d)毎に、異な
る焦点位置Ziで最適位置データA,B,C,Dを取得
することにより、常に、高い再現性で精度の高いが画像
測定が実行できる。尚、上記した実施の形態では、AF
合焦位置をレーザーAFによって得る場合について説明
したが、イメージAFによってAF合焦位置を求めるよ
うにしてもよい。
【0038】又、上記した実施の形態では、対物レンズ
ユニット13をZ方向にΔZ移動させる毎に位置データ
Ai,Bi,Ci,Diを取得する例をあげて説明した
が、Z方向に連続的に移動させながら一定時間毎に、位
置データAi,Bi,Ci,Diを取得するようにして
もよい。又、上記した実施の形態では、対物レンズユニ
ット13をZ方向に移動させる例をあげて説明したが、
被検物(ワーク)が載置されるステージをZ方向に移動
させるようにしてもよい。
【0039】又、上記した実施の形態では、実際に取得
した位置データA1,A2,…An、B1,B2,…Bnの
変化の度合いが最も小さくなった時点での位置データA
iを、最適位置データAとして測定結果としたが、変化
の度合いが最も小さくなる位置データAiとその近傍で
の位置データとの平均値を測定結果として用いてもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の画像測
定システムによれば、制御装置の位置データ取得手段
が、対物レンズとステージとの相対的な位置を変化させ
ながら測定点の位置データを逐次取得し、位置認識手段
が斯く取得した位置データの変化の度合いが最小となっ
た時点で得られた位置データを当該測定点の測定結果と
するので、各測定点において、高い再現性で画像測定を
行うことができ、被検物の各測定点に高低差がある場合
でも、被検物の形状に関わらず、各測定点の位置を精度
よく求めることができる。特に、変化の度合いが最小の
ときの位置データがが測定点の測定結果とされるので、
ステージと対物レンズとの相対的な位置の制御に誤差が
生じても、この誤差が位置データに与える影響が小さく
なり、再現性を高くした、精度のよい画像測定が可能に
なる。
【0041】又、請求項2の画像測定システムによれ
ば、前記位置データ取得手段が対物レンズとステージと
の相対的な位置を一定値宛変化させながら得た位置デー
タに対して、前記位置認識手段がその間の値を補間し、
この補間後の連続した位置データの変化の度合いが最小
となった時点若しくはその近傍で得られた位置データを
当該測定点の測定結果とするので、更に精度のよい画像
測定が可能になる。
【0042】又、請求項3の画像測定システムによれ
ば、位置データ取得手段が対物レンズとステージとの相
対的な位置を変化させながら、位置認識手段が、位置デ
ータの変化の度合いが最小となったときの当該位置デー
タを、各測定点毎に別個に求めてこれを各測定点の測定
結果とするので、各測定点毎に、最適な測定結果の取得
が可能になり、再現性を高くした、精度のよい画像測定
が可能になる。
【0043】又、請求項4の画像測定方法によれば、対
物レンズと前記ステージとの相対的な位置を所定値だけ
変化させ、前記相対的な位置が所定値変化する毎に前記
測定点の位置データを取得し、斯く取得した位置データ
の変化の度合いが最小となった時点で得られた位置デー
タを当該測定点の測定結果とするので、ステージと対物
レンズの相対的な位置の制御に誤差が生じても、この誤
差が位置データに与える影響が小さくなり、再現性を高
くした、精度のよい高い画像測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された画像測定システム100の
全体構成図である。
【図2】画像測定システム100により画像測定が行わ
れる被検物(ワーク)1を示す図である。
【図3】画像測定システム100のホストコンピュータ
20において実行される画像測定プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図4】焦点位置が異なる状態で得られる被検物(ワー
ク)1の像の明度を示す図である。
【図5】測定倍率が「3.75×」の場合の画像測定シ
ステム100による被検物(ワーク)1の画像測定時の
位置データと焦点位置との関係を示すグラフである。
【図6】測定倍率が「7.5×」の場合の画像測定シス
テム100による被検物(ワーク)1の画像測定時の位
置データと焦点位置との関係を示すグラフである。
【図7】測定倍率が「12.5×」の場合の画像測定シ
ステム100による被検物(ワーク)1の画像測定時の
位置データと焦点位置との関係を示すグラフである。
【図8】測定倍率が「22.5×」の場合の画像測定シ
ステム100による被検物(ワーク)1の画像測定時の
位置データと焦点位置との関係を示すグラフである。
【図9】測定倍率が「37.5×」の場合の画像測定シ
ステム100による被検物(ワーク)1の画像測定時の
位置データと焦点位置との関係を示すグラフである。
【図10】画像測定システム100により画像測定が行
われる被検物(ワーク)1を示す図である。
【図11】画像測定システム100による被検物(ワー
ク)2の画像測定時の位置データと焦点位置との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 被検物(ワーク) 2 被検物(ワーク) 10 画像測定装置 13 対物レンズユニット 13A 対物レンズ 14 CCD型カメラ(画像読取手段) 16 ユニット駆動部(調整手段) 17 主制御部 20 ホストコンピュータ(制御装置) 30 入力装置 40 表示装置 100 画像測定システム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物が載置されるステージ、該ステー
    ジ上の被検物の像を結像させる対物レンズ、該対物レン
    ズを介して得られた被検物の画像を読み取る画像読取手
    段、及び前記対物レンズと前記ステージとの相対的な位
    置を調整する調整手段を有する画像測定装置と、 前記画像測定装置に接続され、前記調整手段をして前記
    相対的な位置を変化させると共に前記読み取られた画像
    に基づいて当該被検物上の任意の測定点の位置を認識
    し、もって当該被検物の画像測定を行う制御装置とから
    なる画像測定システムにおいて、 前記制御装置は、前記対物レンズと前記ステージとの前
    記相対的な位置を変化させながら前記測定点の位置デー
    タを逐次取得する位置データ取得手段と、斯く取得した
    位置データの変化の度合いが最小となった時点で得られ
    る位置データを当該測定点の測定結果とする位置認識手
    段とを有することを特徴とする画像測定システム。
  2. 【請求項2】 前記位置データ取得手段は、前記対物レ
    ンズと前記ステージとの前記相対的な位置を一定値宛変
    化させ、該相対的な位置が一定値変化する毎に前記測定
    点の位置データを取得し、 前記位置認識手段は、前記取得された前記位置データの
    間の値を補間して連続した位置データを求めると共に、
    この連続した位置データの変化の度合いが最小となった
    時点で得られる位置データを当該測定点の測定結果とす
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像測定システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記位置データ取得手段は、前記対物レ
    ンズと前記ステージとの前記相対的な位置を変化させ
    て、前記被検物上の複数の測定点毎に、位置データを取
    得し、 前記位置認識手段は、前記複数の測定点毎に、前記求め
    た位置データの変化の度合いが最小となったときの位置
    データを求め、斯く求めた位置データを、前記複数の測
    定点の各々の測定結果とすることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の画像測定システム。
  4. 【請求項4】 被検物をステージ上に載置し、該ステー
    ジに対向する対物レンズを介して得られた前記被検物の
    画像を読み取り、斯く読み取った画像に基づいて当該被
    検物上の任意の測定点の位置を認識して当該被検物の画
    像測定を行う画像測定方法であって、 前記対物レンズと前記ステージとの相対的な位置を変化
    させるステップと、 前記相対的な位置が変化する毎に前記測定点の位置デー
    タを取得するステップと、 斯く取得した位置データの変化の度合いが最小となった
    時点で得られた位置データを当該測定点の測定結果とす
    るステップとを含んでいることを特徴とする画像測定方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004338084A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Traub Drehmaschinen Gmbh 工作機械
JP2005324300A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 J-Net:Kk 極細工作具の測定装置、及びその測定装置を用いた基準位置設定装置及び傾き測定装置
US7816126B2 (en) 2004-12-28 2010-10-19 Olympus Corporation Culture observation apparatus, sample tray heat-insulating device and lid

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