JP2019176800A - 培養観察装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】研究者が机に座って、レポートを書きながら、その合間に脇に置いたその研究者専用の培養装置を使用して生細胞を観察できるような、使い勝手の良いコンパクトな培養観察装置の提供。【解決手段】筐体3と、筐体3内に設置されたイメージング部77と、筐体3内に取出し自在に装着される培養チャンバ31とを備え、培養チャンバ31には、ヒーター等の培養環境の維持機構が筐体3とは独立的に設けられ、且つ、筐体3に対して位置決め機構を介して所定の位置に装着される。培養チャンバ31の上面部33の透光部35にはヒーター機能が備えられている。【選択図】 図2
Description
本発明は、生細胞を培養しながら観察できる培養観察装置に関するものである。
「生物学」の研究と言えば、従来は、凍結状態の細胞を観察することであったが、最近では、細胞の活動を停止せずに生きたままの状態で観察する手法が採用されつつある。この観察手法は、「ライフセルイメージング(生細胞イメージング)」と言われており、細胞の運動・発生・分化等種々の現象のメカニズム解明には今や不可欠となっている。
この「ライフセルイメージング」用に、細胞の培養に適した環境を維持する培養装置に顕微鏡を組み合わせた培養観察装置が提案されており、その一例が特許文献1に記載のものである。
培養環境の変化は、変化に敏感な生細胞には大きなダメージとなり、特に、生細胞を所定の時間間隔で断続的に顕微鏡観察するタイムラプス観察方式では、実験の信頼性に悪影響を与えてしまうため、好ましくない。
そのため、特許文献1では、培養環境の変化を抑えるべく、様々な複雑な工夫が凝らされた培養空間内に顕微鏡を据え付けたものが提案されている。
培養環境の変化は、変化に敏感な生細胞には大きなダメージとなり、特に、生細胞を所定の時間間隔で断続的に顕微鏡観察するタイムラプス観察方式では、実験の信頼性に悪影響を与えてしまうため、好ましくない。
そのため、特許文献1では、培養環境の変化を抑えるべく、様々な複雑な工夫が凝らされた培養空間内に顕微鏡を据え付けたものが提案されている。
一方、「ライフセルイメージング」と言っても、生細胞の生死、成長、運動等の形態観察を主体とする基礎的な実験をする場合には、上記した培養観察装置が備える多くの機能は必要とされない。むしろ、研究者が机に座り、脇にその研究者専用の培養装置を置いて、レポートを書きながら、その合間に脇の培養装置で生細胞を観察できるような、使い勝手の良いコンパクトな培養観察装置こそが求められている。
このようなコンパクトな培養観察装置であれば、研究者が実験室と頻繁に行き来する必要がなく、更に、他の研究者との共用によるコンタミのリスクもない。
このようなコンパクトな培養観察装置であれば、研究者が実験室と頻繁に行き来する必要がなく、更に、他の研究者との共用によるコンタミのリスクもない。
しかしながら、基礎的な実験においても、培養環境の変化を極力抑えながら、鮮明な観察画像を取得できることが求められることに変わりはない。加えて、基礎的な実験においては、比較的短時間で検体を変えて繰り返し行うことが多いので、培養環境内を容易に乾熱殺菌できれば非常に都合が良い。
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、コンパクトでありながら、上記した要求を満たし、パーソナルな使用に適した培養観察装置を提供することを、その目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、筐体と、前記筐体内に設置されたイメージング部と、前記筐体内に取出し自在に装着される培養チャンバとを備え、前記培養チャンバの培養環境の維持機構は前記培養チャンバと共に取出し可能であり、且つ、前記培養チャンバは前記筐体に対して位置決め機構を介して所定の位置に装着されることを特徴とする培養観察装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載した培養観察装置において、筐体に対する培養チャンバの位置決め機構は、前記培養チャンバの外形表面を利用して構成されていることを特徴とする培養観察装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した培養観察装置において、培養チャンバは水平方向に移動させて正面側から筐体の外に取出し可能になっており、前記正面側には開閉部と培養環境の維持機構の配管または配線を引出す引出孔が設けられていることを特徴とする培養観察装置である。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれかに記載した培養観察装置において、培養チャンバ内の培養環境の維持機構には、前記培養チャンバの水平上面部に設けられた透明ヒーターが含まれることを特徴とする培養観察装置である。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載した培養観察装置において、イメージング部は培養チャンバに対して前後左右方向に移動可能になっていることを特徴とする培養観察装置である。
請求項6の発明は、請求項5に記載した培養観察装置において、培養チャンバ内は複数の培養容器がそれぞれ所定の位置に同時に収納可能になっていることを特徴とする培養観察装置である。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかに記載した培養観察装置において、筐体は内部に暗室を構成するものであることを特徴とする培養観察装置である。
本発明の培養観察装置によれば、コンパクトでありながら、培養環境が比較的高精度で維持され、研究者が望むレベルで観察実験を実施することができる。また、装置側から培養チャンバを取り外して乾熱殺菌に供することができる。
本発明の実施の形態に係る培養観察装置1を図面にしたがって説明する。
図1、図2に示すように、培養観察装置1の筐体3は、底面部5と左右側面部7、7と背面部9と天面部11とが剛性連結されて角形の箱型に成形されており、正面側に蓋部13が配設されている。この蓋部13は天面部11にヒンジ結合されて回動自在になっている。
正面側は二重構造になっており、蓋部13が回動により持ち上げられると、フロントパネル15が現れる。このフロントパネル15には、横長矩形の開口部17が形成されており、この開口部17を介して、筺体3の内部が外部と通じる。
図1、図2に示すように、培養観察装置1の筐体3は、底面部5と左右側面部7、7と背面部9と天面部11とが剛性連結されて角形の箱型に成形されており、正面側に蓋部13が配設されている。この蓋部13は天面部11にヒンジ結合されて回動自在になっている。
正面側は二重構造になっており、蓋部13が回動により持ち上げられると、フロントパネル15が現れる。このフロントパネル15には、横長矩形の開口部17が形成されており、この開口部17を介して、筺体3の内部が外部と通じる。
左右側面部7、7の内面側にはそれぞれ支持プレート19が取付けられている。支持プレート19は前後方向に長くなっており、板面は上下を向いている。支持プレート19は筺体3のほぼ中間の高さに取付けられており、その上にブロックガイド21が載せられ固定されている。図3、図4に示すように、このブロックガイド21は、前後方向から見ると、途中で垂直に屈曲してL字状になっており、長片23側が支持プレート19から鉛直方向に立ち上がっており、短片25側が水平方向に延びており、左側の支持プレート19に固定されたブロックガイド21の短片25は右方、すなわち内方に突出して、右側の支持プレート19に固定されたブロックガイド21の短片25も左方、すなわち内方に突出している。各支持プレート19の長片23の内側面と、短片25の下面がガイド面となっている。このガイド面からはバネの先端に取付けられた弾接部27、29が突出している。弾接部27、29はバネの収縮により没入自在になっている。
培養チャンバ31は、上記の開口部17を取出口として利用している。培養チャンバ31は扁平な角形の箱型に成形されており、内部に培養環境が形成される。この上面部33の透光部35は多層構造で、2枚の透明ガラス板のうち下側の透明ガラス板の上面に透明導電膜が蒸着されており、この透明導電膜と上側の透明ガラス板の下面が透明シリコン樹脂を介して接着されて一体化されている。この透明導電膜が通電により発熱して、培養環境を加温する。透光部35の周縁は上下から枠部37にサンドされて保持されている。下面部39の透光部41も同様に構成されており、枠部43にサンドされて保持されている。この上面部33の枠部37と下面部39の枠部43が左右の側面部45、45と、背面部47に剛性連結されて一体化されており、上面部33と下面部39の板面は互いに平行になっている。
正面部49は下面部39の枠部43にヒンジ結合されて回動自在になっており、開閉部として利用される。この正面部49が回動により下げられると下面部39の上面が縁まで見える全面開口状態となる。一方、閉じられると、正面部49の左右両側の縁部が左右の側面部45、45の板面に僅かな隙間を開けて対向した状態となる。
主なヒーター機能は上記したように上面部33に備えられているが、正面部49、背面部47、側面部45にも補助的なヒーター機能が備えられている。
主なヒーター機能は上記したように上面部33に備えられているが、正面部49、背面部47、側面部45にも補助的なヒーター機能が備えられている。
一対の側面部45、45の外面にはそれぞれ帯状の係止金具51、51が取付けられている。この係止金具51は板状で、上下方向から見ると、途中で垂直に屈曲してL字形になっている。一片53は側面部45から外方に向かって垂直に立ち上がっており、正面部49より僅かに突き出ているが略面一状態となっている。そして、他片55が側面部45に重ね合わされ固定されている。また、一片53には、ネジ57の挿通孔が形成されている。
また、右側の一片53には感圧スイッチ59が設けられており、内方からの圧力を感知するようになっている。
また、右側の一片53には感圧スイッチ59が設けられており、内方からの圧力を感知するようになっている。
正面部49と、その左右両側の側面部45、45の正面を向いた部分には、配線や配管の引出し孔61、63が形成されている。
これらの引出し孔61、63は、上記した発熱用の電線だけでなく、温度を検知するために取付けられた温度センサーの電線、更には、培養チャンバ31の内部にガスを供給するガス管等の引出し用になっている。
これらの引出し孔61、63は、上記した発熱用の電線だけでなく、温度を検知するために取付けられた温度センサーの電線、更には、培養チャンバ31の内部にガスを供給するガス管等の引出し用になっている。
培養チャンバ31は、上記したように構成されており、開口部17から、図5に示すように、筺体3内に入れると、下面部39の枠部43が筐体3側の左右両側の支持プレート19に載せられた状態で、且つブロックガイド21に弾接ガイドされて、所定の高さで上面部33と下面部39は強制的に水平姿勢となる。
また、係止金具51の一片53が筐体3側のフロントパネル15に当たり、それ以上の奥行側への進入が阻止される。その状態で、一片53側の挿通孔にネジ57が通され筐体3(図示省略するが、ネジ孔形成済み)に対してネジ止めされる。感圧スイッチ59の監視により、ネジ止め不良があれば直ぐ分かる。
また、係止金具51の一片53が筐体3側のフロントパネル15に当たり、それ以上の奥行側への進入が阻止される。その状態で、一片53側の挿通孔にネジ57が通され筐体3(図示省略するが、ネジ孔形成済み)に対してネジ止めされる。感圧スイッチ59の監視により、ネジ止め不良があれば直ぐ分かる。
このように位置決め機構が構成されているので、培養チャンバ31を開口部17から取出して再度装着する場合にも、その都度筐体3内の所定の位置に正確に装着することができる。培養チャンバ31の正面部49は光を遮蔽するよう構成されており、培養チャンバ31が装着されると、筐体3の内部に暗室が構成される。
培養チャンバ31には、ヒーター機能を含めて、培養環境を維持するのに必要な機構が筐体3側とは独立して備えられており、培養チャンバ31に繋がった電線コード等は、全て正面側から引出されるので、培養チャンバ31の筐体3からの取出し、すなわち脱着に支障はない。
培養チャンバ31には、ヒーター機能を含めて、培養環境を維持するのに必要な機構が筐体3側とは独立して備えられており、培養チャンバ31に繋がった電線コード等は、全て正面側から引出されるので、培養チャンバ31の筐体3からの取出し、すなわち脱着に支障はない。
培養チャンバ31の内部について説明する。
図6に示すように、内底面から僅かに上がった位置に、ベース枠部65が取付けられている。このベース枠部65は上方から見ると、外形は左右方向に長い長方形になっており、更に、前後方向に長い小長方形の4つの区域に仕切られている。このベース枠部65に沿ってガイド枠部67が立ち上がっており、このガイド枠部67からは板ばね69が突設している。なお、正面側が出入口になっているので、ガイド枠部67は正面側には設けられていない。
ベース枠部65は、図7に示すカセット71の箱型外形に合わせて設計されており、カセット71がベース枠部65に載せられると、ガイド枠部67に囲まれ、板ばね69による圧縮弾接により移動不能に保持される。
図6に示すように、内底面から僅かに上がった位置に、ベース枠部65が取付けられている。このベース枠部65は上方から見ると、外形は左右方向に長い長方形になっており、更に、前後方向に長い小長方形の4つの区域に仕切られている。このベース枠部65に沿ってガイド枠部67が立ち上がっており、このガイド枠部67からは板ばね69が突設している。なお、正面側が出入口になっているので、ガイド枠部67は正面側には設けられていない。
ベース枠部65は、図7に示すカセット71の箱型外形に合わせて設計されており、カセット71がベース枠部65に載せられると、ガイド枠部67に囲まれ、板ばね69による圧縮弾接により移動不能に保持される。
カセット71には、ウェルプレート73、ディッシュ、フラスコ等の培養容器がセットされる。ディッシュはカセット71との間に隙間ができるので、アダプター等を介してセットされる。
培養容器は、このようにカセット71にセットされるので、筐体3内の所定位置に正確に置かれる。
カセット71は最大4つ並べることができるので、図8に示すように、最大4つの培養容器を同時に一つの培養チャンバ31内に置くことができる。
培養容器は、このようにカセット71にセットされるので、筐体3内の所定位置に正確に置かれる。
カセット71は最大4つ並べることができるので、図8に示すように、最大4つの培養容器を同時に一つの培養チャンバ31内に置くことができる。
培養チャンバ31には、他に、加湿用の貯水プール75が備えられている。
筐体3の内部には、培養チャンバ31からは独立してイメージング部77が設置されている。本発明では、イメージング部は顕微鏡観察画像を生成するものであり、この実施の形態に係るイメージング部77は、位相差顕微鏡観察機構になっている。図8に示すように、照明光学系79、結像光学系81、撮影部(カメラ)が「コ」の字状に連結されて一体化されており、培養チャンバ31を背面側から囲むようになっている。照明光学系79からの照明光で照らされて得られた検体の観察光が、結像光学系81に入射し、撮影部の結像面上で結像される。オートフォーカス機能が備えられており、結像光学系81はモーター83の駆動により、対物レンズが上下方向に往復移動可能になっている。照明は生細胞に優しい赤色光で、撮像フレーム毎にストロボ点灯するようになっている。
このイメージング部77には左右方向と前後方向の移動機構が設けられている。
図9に示すように、左右方向の移動機構85として、筐体3の内部には、一対のRLガイドシャフト87、87が左右方向に平行に架け渡され固定されている。その間ではモーターに接続された駆動プーリー89と従動プーリー91に無端ベルト93が水平方向で周回するように係回されている。ベースプレート95の上面側には一対のRLブロックガイド97、97が固定されており、各RLブロックガイド97にはガイド孔99が左右方向に貫通している。
上記した一対のRLガイドシャフト87、87がガイド孔99、99に摺動可能に挿通されガイドされている。また、ベースプレート95の下面側には連結部101が固定されており、この連結部101が無端ベルト93の一部に連結されている。
このような構成により、ベースプレート95が無端ベルト93に牽引されて左右方向に往復移動するようになっている。イメージング部77は、後述する構成により、左右方向についてはベースプレート95と一体になって移動するので、イメージング部77は筐体3の内部で左右方向に往復移動する。
図9に示すように、左右方向の移動機構85として、筐体3の内部には、一対のRLガイドシャフト87、87が左右方向に平行に架け渡され固定されている。その間ではモーターに接続された駆動プーリー89と従動プーリー91に無端ベルト93が水平方向で周回するように係回されている。ベースプレート95の上面側には一対のRLブロックガイド97、97が固定されており、各RLブロックガイド97にはガイド孔99が左右方向に貫通している。
上記した一対のRLガイドシャフト87、87がガイド孔99、99に摺動可能に挿通されガイドされている。また、ベースプレート95の下面側には連結部101が固定されており、この連結部101が無端ベルト93の一部に連結されている。
このような構成により、ベースプレート95が無端ベルト93に牽引されて左右方向に往復移動するようになっている。イメージング部77は、後述する構成により、左右方向についてはベースプレート95と一体になって移動するので、イメージング部77は筐体3の内部で左右方向に往復移動する。
図10に示すように、前後方向の移動機構103として、ベースプレート95の上面側には、一対のFRガイドシャフト105、105が前後方向に平行に架け渡されている。その間ではモーターに接続された駆動プーリー107と従動プーリー109に無端ベルト111が上下方向で周回するように係回されている。
イメージング部77の下面側には一対のFRブロックガイド113、113が固定されており、各FRブロックガイド113にはガイド孔115が前後方向に貫通している。上記した一対のFRガイドシャフト105、105がガイド孔115、115に摺動可能に挿通されガイドされている。また、イメージング部77の下面側には連結部117が固定されており、この連結部117が無端ベルト111の一部に連結されている。
このような構成により、イメージング部77が無端ベルト111に牽引されて、筐体3の内部で前後方向に往復移動するようになっている。また、この前後方向の移動機構と左右方向の移動機構は互いに干渉せず独立な移動が可能となっている。
イメージング部77の下面側には一対のFRブロックガイド113、113が固定されており、各FRブロックガイド113にはガイド孔115が前後方向に貫通している。上記した一対のFRガイドシャフト105、105がガイド孔115、115に摺動可能に挿通されガイドされている。また、イメージング部77の下面側には連結部117が固定されており、この連結部117が無端ベルト111の一部に連結されている。
このような構成により、イメージング部77が無端ベルト111に牽引されて、筐体3の内部で前後方向に往復移動するようになっている。また、この前後方向の移動機構と左右方向の移動機構は互いに干渉せず独立な移動が可能となっている。
本発明の培養観察装置1は、上記のように構成されており、培養環境が培養チャンバ31の中にのみ形成される。
従って、イメージング部77は培養環境に晒されずに済み、高温・高湿対策が不要となっている。
また、培養チャンバ31は設計の自由度が高くなるので、小型化でき、熱、湿度、ガス濃度等の培養環境を一定に維持させ易い。特に上面部33の透光部35から熱を放出するトップヒーティング技術を効果的に生かせるので、同じ高さの平面上での温度勾配は殆ど生じず、検体が生細胞の場合には非常に有利になっている。正面部49を開放側とする設計にすることで、投薬や培地交換等の作業を容易にできる。
更に、筐体3に対して、培養チャンバ31を筐体3側から脱着させて取出しできるので、乾熱殺菌が可能となっている。
従って、イメージング部77は培養環境に晒されずに済み、高温・高湿対策が不要となっている。
また、培養チャンバ31は設計の自由度が高くなるので、小型化でき、熱、湿度、ガス濃度等の培養環境を一定に維持させ易い。特に上面部33の透光部35から熱を放出するトップヒーティング技術を効果的に生かせるので、同じ高さの平面上での温度勾配は殆ど生じず、検体が生細胞の場合には非常に有利になっている。正面部49を開放側とする設計にすることで、投薬や培地交換等の作業を容易にできる。
更に、筐体3に対して、培養チャンバ31を筐体3側から脱着させて取出しできるので、乾熱殺菌が可能となっている。
培養チャンバ31を固定側、イメージング部77を可動側に構成しており、培養チャンバ31内の培養容器に振動等の悪影響を与えずに、ある培養容器から別の培養容器へと観察位置を大きく変更することができる。
従って、培養容器を複数設置して、複数の実験を同時に進行させることができる。
従って、培養容器を複数設置して、複数の実験を同時に進行させることができる。
培養チャンバ31を小型化できるので、イメージング部77の機能を限定すれば、装置全体をコンパクトに構成でき、パーソナルな使用に適するものに設計できる。共用せずに、専用で使用すれば、培養環境における温度設定やガスの種類等の個別の設定が可能となる。また、他の共用者の操作による自分の検体への汚染リスク等が回避できる。更に、培養観察装置1をシステムのコンポーネントとして利用する途も開かれる。
培養観察装置1を使用する際には、図11に示すように、コントローラ119やパソコン121と接続させてシステム化する。
筐体3の外部にコントローラ119を備え、実験時には、このコントローラ119によるヒーター制御や管に接続したバルブの開閉制御により培養チャンバ31の内部の培養環境が維持される。このコントローラ119はパソコン121による指令の下にある。
筐体3の外部にコントローラ119を備え、実験時には、このコントローラ119によるヒーター制御や管に接続したバルブの開閉制御により培養チャンバ31の内部の培養環境が維持される。このコントローラ119はパソコン121による指令の下にある。
パソコン121は、コントローラ119だけでなく、イメージング部77のLEDの明るさ、倍率等や前後・左右方向移動機構等の各種動作も制御する。また、画像処理ソフトで観察や計測を行うことが想定されており、表示状態を整えるキャリブレーション機能も備えられている。
また、マニュアル観察だけでなく、プログラム観察も可能となっており、タイムラプス方式の場合には、インターバルを含むタイムスケジュールを予め設定しておき、原点出し処理をした上で、観察を開始することになる。
研究者が操作したり観察するのはパソコン121なので、研究者の机の脇にパソコン121を設置し、その隣に培養観察装置1やコントローラ119を設置することになる。
また、マニュアル観察だけでなく、プログラム観察も可能となっており、タイムラプス方式の場合には、インターバルを含むタイムスケジュールを予め設定しておき、原点出し処理をした上で、観察を開始することになる。
研究者が操作したり観察するのはパソコン121なので、研究者の机の脇にパソコン121を設置し、その隣に培養観察装置1やコントローラ119を設置することになる。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
例えば、イメージング部として位相差顕微鏡観察機構に代えて、蛍光観察機構を搭載することも可能となっている。
また、筐体は内部に暗室を構成すれば、鮮明な観察を容易に実現できるが、室内光の環境下での観察を除外するものではない。
いずれにしても、特許請求されている構成要素を満足させることができれば、従来からあるまたは将来案出されるイメージング手法や筐体の材質、形状などを任意に採用することができる。
例えば、イメージング部として位相差顕微鏡観察機構に代えて、蛍光観察機構を搭載することも可能となっている。
また、筐体は内部に暗室を構成すれば、鮮明な観察を容易に実現できるが、室内光の環境下での観察を除外するものではない。
いずれにしても、特許請求されている構成要素を満足させることができれば、従来からあるまたは将来案出されるイメージング手法や筐体の材質、形状などを任意に採用することができる。
1…培養観察装置 3…筐体 5…底面部 7…側面部
9…背面部 11…天面部 13…蓋部 15…フロントパネル
17…開口部 19…支持プレート 21…ブロックガイド
23…長片 25…短片 27、29…弾接部 31…培養チャンバ
33…上面部 35…透光部 37…枠部 39…下面部
41…透光部 43…枠部 45…側面部 47…背面部
49…正面部 51…係止金具 53…一片 55…他片
57…ネジ 59…感圧スイッチ 61、63…引出し孔
65…ベース枠部 67…ガイド枠部 69…板ばね 71…カセット
73…培養容器 75…貯水プール 77…イメージング部
79…照明光学系 81…結像光学系 83…モーター
85…左右方向の移動機構 87…RLガイドシャフト
89…駆動プーリー 91…従動プーリー 93…無端ベルト 95…ベースプレート
97…RLブロックガイド 99…ガイド孔 101…連結部
103…前後方向の移動機構 105…FRガイドシャフト
107…駆動プーリー 109…従動プーリー
111…無端ベルト 113…FRブロックガイド 115…ガイド孔
117…連結部 119…コントローラ 121…パソコン
9…背面部 11…天面部 13…蓋部 15…フロントパネル
17…開口部 19…支持プレート 21…ブロックガイド
23…長片 25…短片 27、29…弾接部 31…培養チャンバ
33…上面部 35…透光部 37…枠部 39…下面部
41…透光部 43…枠部 45…側面部 47…背面部
49…正面部 51…係止金具 53…一片 55…他片
57…ネジ 59…感圧スイッチ 61、63…引出し孔
65…ベース枠部 67…ガイド枠部 69…板ばね 71…カセット
73…培養容器 75…貯水プール 77…イメージング部
79…照明光学系 81…結像光学系 83…モーター
85…左右方向の移動機構 87…RLガイドシャフト
89…駆動プーリー 91…従動プーリー 93…無端ベルト 95…ベースプレート
97…RLブロックガイド 99…ガイド孔 101…連結部
103…前後方向の移動機構 105…FRガイドシャフト
107…駆動プーリー 109…従動プーリー
111…無端ベルト 113…FRブロックガイド 115…ガイド孔
117…連結部 119…コントローラ 121…パソコン
Claims (7)
- 筐体と、前記筐体内に設置されたイメージング部と、前記筐体内に取出し自在に装着される培養チャンバとを備え、
前記培養チャンバの培養環境の維持機構は前記培養チャンバと共に取出し可能であり、且つ、前記培養チャンバは前記筐体に対して位置決め機構を介して所定の位置に装着されることを特徴とする培養観察装置。 - 請求項1に記載した培養観察装置において、
筐体に対する培養チャンバの位置決め機構は、前記培養チャンバの外形表面を利用して構成されていることを特徴とする培養観察装置。 - 請求項1または2に記載した培養観察装置において、
培養チャンバは水平方向に移動させて正面側から筐体の外に取出し可能になっており、前記正面側には開閉部と培養環境の維持機構の配管または配線を引出す引出孔が設けられていることを特徴とする培養観察装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載した培養観察装置において、
培養チャンバ内の培養環境の維持機構には、前記培養チャンバの水平上面部に設けられた透明ヒーターが含まれることを特徴とする培養観察装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載した培養観察装置において、
イメージング部は培養チャンバに対して前後左右方向に移動可能になっていることを特徴とする培養観察装置。 - 請求項5に記載した培養観察装置において、
培養チャンバ内は複数の培養容器がそれぞれ所定の位置に同時に収納可能になっていることを特徴とする培養観察装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載した培養観察装置において、
筐体は内部に暗室を構成するものであることを特徴とする培養観察装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018068340A JP2019176800A (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 培養観察装置 |
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