JP2005324688A - 作業車の走行変速構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の係止部32aを変速レバー16の操作経路に沿って固定部33に備え、係止部32aに係合及び離間自在な係合部材31,31a及び係合部材31,31aを係合側に付勢するバネ30を変速レバー16に備える。係合部材31,31aが係止部32aに係合することにより、変速レバー16が所望の操作位置に保持され、変速レバー16の操作により係合部材31,31aがバネ30に抗して係止部32aから離間され、変速レバー16の操作が許容されるように構成する。
【選択図】 図8
Description
本発明は走行用として無段変速装置を備えた作業車の走行変速構造において、変速レバーを所望の操作位置に保持する為の構造、及び変速レバーの操作にクリック感を与える為の構造を簡素に構成することを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
走行用の無段変速装置と、無段変速装置を操作するもので人為的に操作される変速レバーとを備える。複数の係止部を変速レバーの操作経路に沿って固定部に備え、係止部に係合及び離間自在な係合部材及び係合部材を係合側に付勢するバネを変速レバーに備える。係合部材が係止部に係合することにより、変速レバーが所望の操作位置に保持され、変速レバーの操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、変速レバーの操作が許容されるように構成する。
本発明の第1特徴によると、複数の係止部を変速レバーの操作経路に沿って固定部に備え、係止部に係合及び離間自在な係合部材及び係合部材を係合側に付勢するバネを変速レバーに備えており、係合部材が係止部に係合することにより、変速レバーが所望の操作位置に保持される。
以上のように、本発明の第1特徴によると、係合部材及びバネにより変速レバーを所望の操作位置に保持することができるのであり、同じ係合部材及びバネにより変速レバーの操作にクリック感を与えることができる。
本発明の第1特徴によると、走行用として無段変速装置を備えた作業車の走行変速構造において、係合部材及びバネにより変速レバーを所望の操作位置に保持することができ、変速レバーの操作にクリック感を与えることができるようになって、部材の共用化及び構造の簡素化を図ることができた。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
変速レバーの高速側への操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、変速レバーの高速側への操作が許容され、変速レバーの低速側への操作では係合部材が係止部から離間せず、変速レバーの低速側への操作が阻止されるように構成し、係合部材を係止部から離間可能な離間手段を備える。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、変速レバーを所望の操作位置に保持しての走行中に一時的に増速する場合、変速レバーを高速側に操作すれば、前項[I]に記載のように、係合部材及びバネにより変速レバーの高速側への操作にクリック感が与えられるのであり、係合部材が係止部に係合して、変速レバーが所望の操作位置に保持される。
又、離間手段により係合部材を係止部から離間させることにより、係合部材を係止部に係合させずに(変速レバーの高速側への操作にクリック感が与えられずに)、変速レバーを高速側に操作することが可能になる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、変速レバーが所望の操作位置に確実に保持される点、変速レバーの高速側への操作にクリック感が与えられて、変速レバーの低速側への操作にクリック感が与えられない点、変速レバーを素早く低速側に操作することができる点により、変速レバーの操作性を向上させることができた。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
変速レバーの操作方向に対する交差方向に変速レバーを操作自在に構成し、変速レバーを交差方向に操作することにより、係合部材が係止部から離間されるように、離間手段を構成する。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴によると、変速レバーを手で持った場合、変速レバーを交差方向に操作することにより、係合部材を係止部から離間させることができるのであり、この後に前項[II]に記載のように、手を持ち換えることなく変速レバーを低速側に操作することができる(変速レバーを高速側に操作することが可能である)。これにより、本発明の第3特徴によると、例えば別の操作レバーを手で持って操作して、係合部材を係止部から離間させた後、操作レバーから変速レバーに持ち換えると言うことを行う必要がない。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、変速レバーを交差方向に操作することにより、係合部材を係止部から離間させることができ、この後に手を持ち換えることなく変速レバーを低速側に操作することができるようになって(変速レバーを高速側に操作することが可能になって)、変速レバーの操作性を向上させることができた。
図2,4,6に示すように、静油圧式無段変速装置を操作するトラニオン軸7がミッションケース5から左横外方に突出しており、トラニオン軸7に防振用のウェイト8が連結され、ウェイト8にカム部材9が連結されている。ローラ14aを備えた操作アーム14が、ミッションケース5の左横側部の機体左右方向の横軸芯P2周りに揺動自在に支持され、バネ15により操作アーム14が図2の紙面左方に付勢されて、操作アーム14のローラー14aがカム部材9に押圧されており、操作アーム14及びバネ15によってトラニオン軸7が中立停止位置Nに付勢されている。
図2及び図3に示すように、ミッションケース5の左横側部にボルト17、支持板18及び横部材19が連結され、支持板18に操作軸20が機体左右方向の横軸芯P3周りに回転自在に支持されて、操作軸20に副変速レバー21が連結されている。左の後輪フェンダー33(固定部に相当)から副変速レバー21が上方に出て、運転座席37(図1参照)の左横側に副変速レバー21が位置しており、副変速レバー21によりミッションケース5に備えられたギヤ変速式の副変速装置(図示せず)を操作する。
この状態において、バネ25により変速レバー16のレバー部16aが中立停止位置Nに付勢され、係合部材31の係合部31aが係止部材32の係止部32aに係合して、変速レバー16のグリップ部16bが中立停止位置Nに保持されている。操作アーム14及びバネ15によってトラニオン軸7が中立停止位置Nが位置して、操作アーム14及びバネ15によってトラニオン軸7が中立停止位置Nに付勢されることにより、ボス部23のアーム23bが変速レバー16のレバー部16aの前側に当て付けられている。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の静油圧式無段変速装置に代えて、前進Fの高速側及び後進Rの高速側、中立停止位置Nに操作自在な機械式の無段変速装置や、ベルト式の無段変速装置のように前進Fの高速側にのみ操作自在な無段変速装置を使用してもよい。
本発明は農用トラクタばかりではなく、乗用型田植機やコンバイン等の農用の作業車やホイルローダ等の建設用の作業車にも適用できる。
30 バネ
31 係合部材
32a 係止部
33 固定部
Claims (3)
- 走行用の無段変速装置と、前記無段変速装置を操作するもので人為的に操作される変速レバーとを備えると共に、
複数の係止部を前記変速レバーの操作経路に沿って固定部に備え、前記係止部に係合及び離間自在な係合部材及び係合部材を係合側に付勢するバネを変速レバーに備えて、
前記係合部材が係止部に係合することにより、前記変速レバーが所望の操作位置に保持され、前記変速レバーの操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、前記変速レバーの操作が許容されるように構成してある作業車の走行変速構造。 - 前記変速レバーの高速側への操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、前記変速レバーの高速側への操作が許容され、前記変速レバーの低速側への操作では係合部材が係止部から離間せず、前記変速レバーの低速側への操作が阻止されるように構成すると共に、
前記係合部材を係止部から離間可能な離間手段を備えてある請求項1に記載の作業車の走行変速構造。 - 前記変速レバーの操作方向に対する交差方向に変速レバーを操作自在に構成し、前記変速レバーを交差方向に操作することにより、前記係合部材が係止部から離間されるように、前記離間手段を構成してある請求項2に記載の作業車の走行変速構造。
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2004
- 2004-05-14 JP JP2004145054A patent/JP4537764B2/ja not_active Expired - Lifetime
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