JP2005324688A - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005324688A
JP2005324688A JP2004145054A JP2004145054A JP2005324688A JP 2005324688 A JP2005324688 A JP 2005324688A JP 2004145054 A JP2004145054 A JP 2004145054A JP 2004145054 A JP2004145054 A JP 2004145054A JP 2005324688 A JP2005324688 A JP 2005324688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
speed change
shift lever
operated
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004145054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4537764B2 (ja
Inventor
Kazuo Hirata
和夫 平田
Kazunobu Sugano
和信 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2004145054A priority Critical patent/JP4537764B2/ja
Publication of JP2005324688A publication Critical patent/JP2005324688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4537764B2 publication Critical patent/JP4537764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

【課題】 走行用として無段変速装置を備えた作業車の走行変速構造において、変速レバーを所望の操作位置に保持する為の構造、及び変速レバーの操作にクリック感を与える為の構造を簡素に構成する。
【解決手段】 複数の係止部32aを変速レバー16の操作経路に沿って固定部33に備え、係止部32aに係合及び離間自在な係合部材31,31a及び係合部材31,31aを係合側に付勢するバネ30を変速レバー16に備える。係合部材31,31aが係止部32aに係合することにより、変速レバー16が所望の操作位置に保持され、変速レバー16の操作により係合部材31,31aがバネ30に抗して係止部32aから離間され、変速レバー16の操作が許容されるように構成する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、走行用として無段変速装置を備えた作業車の走行変速構造に関する。
走行用として無段変速装置を備えた作業車としては、例えば特許文献1に開示されているものがある。特許文献1においては、無段変速装置を操作するもので人為的に操作される変速レバー(特許文献1の図2及び図3の13,16)を備えており、固定部に位置決め部材(特許文献1の図3及び図5の31)を備え、変速レバーに係止部材(特許文献1の図3及び図5の36)を備えて、変速レバーの係止部材を固定部の位置決め部材の凹部(特許文献1の図5の33,35)に係合させることにより、変速レバーを所望の操作位置に保持することができる。
特許文献1においては、変速レバーの係止部材及び固定部の位置決め部材とは別に、固定部に固定側クリック部材(特許文献1の図3及び図5の41,42)を備えて、変速レバーに可動側クリック部材(特許文献1の図3及び図5の43)を備えている。これにより、変速レバーを操作すると、変速レバーの可動側クリック部材が固定部の固定側クリック部材に係合及び離間するのであり、変速レバーの操作にクリック感が与えられる。
特開2003−291677号公報(図2,3,4,5)
特許文献1においては、変速レバーを所望の操作位置に保持する為に、変速レバーの係止部材及び固定部の位置決め部材が備えられており、変速レバーの操作にクリック感を与える為に、変速レバーの可動側クリック部材及び固定部の固定側クリック部材が備えられている。このように特許文献1においては、変速レバーを所望の操作位置に保持する為及び変速レバーの操作にクリック感を与える為に、比較的多くの部材が必要になるので、構造の簡素化と言う面で改善の余地がある。
本発明は走行用として無段変速装置を備えた作業車の走行変速構造において、変速レバーを所望の操作位置に保持する為の構造、及び変速レバーの操作にクリック感を与える為の構造を簡素に構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
走行用の無段変速装置と、無段変速装置を操作するもので人為的に操作される変速レバーとを備える。複数の係止部を変速レバーの操作経路に沿って固定部に備え、係止部に係合及び離間自在な係合部材及び係合部材を係合側に付勢するバネを変速レバーに備える。係合部材が係止部に係合することにより、変速レバーが所望の操作位置に保持され、変速レバーの操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、変速レバーの操作が許容されるように構成する。
(作用)
本発明の第1特徴によると、複数の係止部を変速レバーの操作経路に沿って固定部に備え、係止部に係合及び離間自在な係合部材及び係合部材を係合側に付勢するバネを変速レバーに備えており、係合部材が係止部に係合することにより、変速レバーが所望の操作位置に保持される。
次に本発明の第1特徴によると、変速レバーを操作する場合、変速レバーの操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間して、変速レバーの操作が許容されるのであり、変速レバーを操作していくことにより、係合部材がバネに抗して係止部から離間して、係合部材がバネにより次の係止部に係合し、再び係合部材がバネに抗して次の係止部から離間することが繰り返される。このように係合部材が複数の係止部に係合及び離間を繰り返すことによって、変速レバーの操作にクリック感が与えられる。
以上のように、本発明の第1特徴によると、係合部材及びバネにより変速レバーを所望の操作位置に保持することができるのであり、同じ係合部材及びバネにより変速レバーの操作にクリック感を与えることができる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、走行用として無段変速装置を備えた作業車の走行変速構造において、係合部材及びバネにより変速レバーを所望の操作位置に保持することができ、変速レバーの操作にクリック感を与えることができるようになって、部材の共用化及び構造の簡素化を図ることができた。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
変速レバーの高速側への操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、変速レバーの高速側への操作が許容され、変速レバーの低速側への操作では係合部材が係止部から離間せず、変速レバーの低速側への操作が阻止されるように構成し、係合部材を係止部から離間可能な離間手段を備える。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、変速レバーを所望の操作位置に保持しての走行中に一時的に増速する場合、変速レバーを高速側に操作すれば、前項[I]に記載のように、係合部材及びバネにより変速レバーの高速側への操作にクリック感が与えられるのであり、係合部材が係止部に係合して、変速レバーが所望の操作位置に保持される。
この場合、本発明の第2特徴によると、変速レバーを低速側に操作しようとしても、変速レバーの低速側への操作では係合部材が係止部から離間せず、変速レバーの低速側への操作が阻止されるのであり、変速レバーが所望の操作位置に確実に保持される(一般に、作業車に備えられる無段変速装置は低速側に付勢されていることが多い点による)。
本発明の第2特徴によると、係合部材を係止部から離間可能な離間手段を備えている。これにより、本発明の第2特徴によると、変速レバーを低速側に操作する場合、離間手段により係合部材を係止部から離間させることにより、係合部材を係止部に係合させずに(変速レバーの低速側への操作にクリック感が与えられずに)、変速レバーを低速側に操作することができるのであり、変速レバーを素早く低速側に操作することができる。
又、離間手段により係合部材を係止部から離間させることにより、係合部材を係止部に係合させずに(変速レバーの高速側への操作にクリック感が与えられずに)、変速レバーを高速側に操作することが可能になる。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、変速レバーが所望の操作位置に確実に保持される点、変速レバーの高速側への操作にクリック感が与えられて、変速レバーの低速側への操作にクリック感が与えられない点、変速レバーを素早く低速側に操作することができる点により、変速レバーの操作性を向上させることができた。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
変速レバーの操作方向に対する交差方向に変速レバーを操作自在に構成し、変速レバーを交差方向に操作することにより、係合部材が係止部から離間されるように、離間手段を構成する。
(作用)
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴によると、変速レバーを手で持った場合、変速レバーを交差方向に操作することにより、係合部材を係止部から離間させることができるのであり、この後に前項[II]に記載のように、手を持ち換えることなく変速レバーを低速側に操作することができる(変速レバーを高速側に操作することが可能である)。これにより、本発明の第3特徴によると、例えば別の操作レバーを手で持って操作して、係合部材を係止部から離間させた後、操作レバーから変速レバーに持ち換えると言うことを行う必要がない。
(発明の効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、変速レバーを交差方向に操作することにより、係合部材を係止部から離間させることができ、この後に手を持ち換えることなく変速レバーを低速側に操作することができるようになって(変速レバーを高速側に操作することが可能になって)、変速レバーの操作性を向上させることができた。
図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の前部にエンジン3が備えられて、機体の後部に運転部4及びミッションケース5が備えられて、作業車の一例である四輪駆動型の農用トラクタが構成されている。エンジン3の動力が伝動軸(図示せず)を介してミッションケース5に伝達され、ミッションケース5に備えられた静油圧式無段変速装置(無段変速装置に相当)(図示せず)、及びギヤ変速式の副変速装置(図示せず)を介して後輪2に伝達されており、後輪2の直前で分岐された動力が伝動軸6を介して前輪1に伝達されている。
静油圧式無段変速装置は前進Fの高速側及び後進Rの高速側、中立停止位置Nに操作自在に構成されており、次に変速ペダル10による静油圧式無段変速装置の操作構造について説明する。
図2,4,6に示すように、静油圧式無段変速装置を操作するトラニオン軸7がミッションケース5から左横外方に突出しており、トラニオン軸7に防振用のウェイト8が連結され、ウェイト8にカム部材9が連結されている。ローラ14aを備えた操作アーム14が、ミッションケース5の左横側部の機体左右方向の横軸芯P2周りに揺動自在に支持され、バネ15により操作アーム14が図2の紙面左方に付勢されて、操作アーム14のローラー14aがカム部材9に押圧されており、操作アーム14及びバネ15によってトラニオン軸7が中立停止位置Nに付勢されている。
図2,4,5に示すように、ミッションケース5の後部の上部に中継軸11が回転自在に支持されており、中継軸11の左端部に固定されたアーム11aとカム部材9とに亘って連係ロッド12が接続されている。図1,4,5に示すように、運転部4の右横側部に変速ペダル10が機体左右方向の横軸芯P1周りに前後に揺動自在に支持されており、中継軸11の右端部に固定されたアーム11bと、変速ペダル10に固定されたアーム10aとに亘って連係ロッド13が接続されている。
図2,4,5に示す状態から変速ペダル10を前方(後方)に踏み操作すると、連係ロッド12,13及び中継軸11を介して、トラニオン軸7が中立停止位置Nから前進Fの高速側(後進Rの高速側)に操作される。このようにトラニオン軸7が中立停止位置Nから前進Fの高速側(後進Rの高速側)に操作されると、カム部材9により操作アーム14のローラー14aが図2の紙面右方に押し操作されて、操作アーム14のローラー14aが押し操作されることにより、トラニオン軸7が中立停止位置Nに付勢される。
次に変速レバー16による静油圧式無段変速装置の操作構造について説明する。
図2及び図3に示すように、ミッションケース5の左横側部にボルト17、支持板18及び横部材19が連結され、支持板18に操作軸20が機体左右方向の横軸芯P3周りに回転自在に支持されて、操作軸20に副変速レバー21が連結されている。左の後輪フェンダー33(固定部に相当)から副変速レバー21が上方に出て、運転座席37(図1参照)の左横側に副変速レバー21が位置しており、副変速レバー21によりミッションケース5に備えられたギヤ変速式の副変速装置(図示せず)を操作する。
図2及び図3に示すように、操作軸20にボス部22が相対回転自在に外嵌され、ボス部22に変速レバー16のレバー部16aが固定されており、変速レバー16のレバー部16aが上方に延出されて、変速レバー16のレバー部16aの上部にグリップ部16bが備えられている。左の後輪フェンダー33に機体前後方向に沿って開口部34(操作経路に相当)が形成されており、変速レバー16のグリップ部16bが開口部34から上方に出て、運転座席37(図1参照)の左横側に変速レバー16のグリップ部16bが位置しているのであり、変速レバー16のグリップ部16bを開口部34に沿って機体前後方向に操作する。
図2及び図3に示すように、操作軸20にボス部23が相対回転自在に外嵌されて、ボス部23にアーム23a,23bが固定されており、ボス部23のアーム23aと中継軸11のアーム11aとに亘って、連係ロッド24が接続されている。ボス部22にバネ25が外嵌されて、バネ25により変速レバー16のレバー部16aが中立停止位置Nに付勢されており、ボス部23のアーム23bが変速レバー16のレバー部16aの前側に当て付けられている。
図7(イ)及び図8(イ)(ロ)に示すように、平面視コ字状のブラケット26が変速レバー16のレバー部16aの上部に固定されて、ブラケット26に支持軸27が機体前後方向に取り付けられており、側面視コ字状のブラケット28が支持軸27の周り(機体前後方向の横軸芯P4周り)に揺動自在に支持されて、ブラケット28に変速レバー16のグリップ部16bが固定されている。ブラケット26にピン29が固定され、支持軸27に外嵌されたバネ30がブラケット28とピン29とに亘って架設されて、バネ30により変速レバー16のグリップ部16bが図7(イ)の紙面右方(図8(イ)の紙面下方)に付勢されており、ブラケット26の凸部26aにブラケット28が接当することにより、変速レバー16のグリップ部16bが図7(イ)に示す作用姿勢A1に維持されている。
図3,7(イ),8(イ)(ロ)に示すように、側面視コ字状の係合部材31が支持軸27の周り(機体前後方向の横軸芯P4周り)に揺動自在に支持されて、係合部材31に係合部31aが固定されている。バネ30が係合部材31とピン29とに亘って架設されており、バネ30により係合部材31が図7(イ)の紙面右方(図8の紙面下方)に付勢されている。
図7(イ)及び図8(イ)に示すように、開口部34の前進Fの範囲に沿って係止部材32が固定されており、係止部材32の横端部に複数の係止部32aが開口部34の前進Fの範囲に沿って形成されている(開口部34の後進Rの範囲に係止部材32の係止部32aは備えられていない)。変速レバー16のグリップ部16bの操作方向(図8(イ)の紙面左右方向)及び開口部34に対して、係止部材32の係止部32aにおける図8(イ)の紙面右側の辺部分が傾斜し、変速レバー16のグリップ部16bの操作方向(図8(イ)の紙面左右方向)及び開口部34に対して、係止部材32の係止部32aにおける図8(イ)の紙面左側の辺部分が直交しており、係止部材32の係止部32aが鋸歯状になっている。
図2,7(イ),8(イ)に示す状態は、変速レバー16のグリップ部16bを中立停止位置Nに操作している状態であり、変速レバー16のグリップ部16bが作用姿勢A1となっている状態である。
この状態において、バネ25により変速レバー16のレバー部16aが中立停止位置Nに付勢され、係合部材31の係合部31aが係止部材32の係止部32aに係合して、変速レバー16のグリップ部16bが中立停止位置Nに保持されている。操作アーム14及びバネ15によってトラニオン軸7が中立停止位置Nが位置して、操作アーム14及びバネ15によってトラニオン軸7が中立停止位置Nに付勢されることにより、ボス部23のアーム23bが変速レバー16のレバー部16aの前側に当て付けられている。
図2,7(イ),8(イ)に示す状態から、変速レバー16のグリップ部16bを前進Fの高速側に操作すると(図8(イ)の紙面左方に操作すると)、変速レバー16のグリップ部16bの操作により、係合部材31(係合部31a)が横軸芯P4周りに図7(イ)の紙面左方に揺動して、係合部材31の係合部31aが係止部材32の係止部32aを乗り越えるようにして離間し、係合部材31(係合部31a)が横軸芯P4周りに図7(イ)の紙面右方に揺動して、係合部材31の係合部31aが係止部材32の次の係止部31aに係合するのであり、このような動作が繰り返されることにより、変速レバー16のグリップ部16bの前進Fの高速側への操作にクリック感が与えられる。変速レバー16のグリップ部16bを前進Fの高速側に操作する場合、係合部材31(係合部31a)が前述のように横軸芯P4周りに揺動するのに対して、変速レバー16のグリップ部16bは横軸芯P4周りに揺動しない(変速レバー16のグリップ部16bは作用姿勢A1から揺動しない)。
前述のように変速レバー16のグリップ部16bを前進Fの高速側に操作すると、これに伴って変速レバー16のレバー部16aによりボス部23のアーム23bが図2の紙面左方に押し操作されて、トラニオン軸7が中立停止位置Nから前進Fの高速側(後進Rの高速側)に操作され、変速ペダル10が前方に操作される。次に変速レバー16のグリップ部16bを所望の操作位置に操作して、変速レバー16のグリップ部16bから手を離しても、係合部材31の係合部31aが係止部材32の係止部32aに係合することにより、変速レバー16のグリップ部16bが所望の操作位置に保持される(トラニオン軸7が所望の操作位置に保持される)。
この場合、ボス部23のアーム23bは変速レバー16のレバー部16aの前側に当て付けられているので、前述のように変速レバー16のグリップ部16bが所望の操作位置に保持された状態(トラニオン軸7が所望の操作位置に保持された状態)において、変速ペダル10を前方に踏み操作することによって、トラニオン軸7を前述の所望の操作位置よりも前進Fの高速側に操作することができる(ボス部23のアーム23bが変速レバー16のレバー部16aの前側から図2の紙面左方に離れる)。この後に、変速ペダル10の前方への踏み操作を止めると、トラニオン軸7が前述の所望の操作位置に戻る(ボス部23のアーム23bが変速レバー16のレバー部16aの前側に当て付けられる状態に戻る)。
前述のように変速レバー16のグリップ部16bを前進Fの高速側に操作している状態において、図7(イ)から図7(ロ)に示すように、変速レバー16のグリップ部16bを作用姿勢A1から横軸芯P4周りに解除姿勢A2に操作すると(変速レバー16のグリップ部16bを交差方向に操作する状態に相当しており、変速レバー16のグリップ部16bを運転座席37(図1参照)に接近する側に操作する状態)、変速レバー16のグリップ部16bにより、係合部材31(係合部31a)が横軸芯P4周りに図7(ロ)の紙面左方に揺動させられて、係合部材31の係合部31aが係止部材32の係止部32aから離間される。
これによって、変速レバー16のグリップ部16bを解除姿勢A2に保持することにより、係合部材31の係合部31aを係止部材32の係止部32aに係合させずに、変速レバー16のグリップ部16bを中立停止位置Nに向けて操作することができる。係止部材32の係止部32aの形状により、変速レバー16のグリップ部16bを作用姿勢A1のままで中立停止位置Nに向けて操作することはできない。この場合、変速レバー16のグリップ部16bを解除姿勢A2に保持することにより、係合部材31の係合部31aを係止部材32の係止部32aに係合させずに、変速レバー16のグリップ部16bを前進Fの高速側に操作することも可能である。
図1及び図4に示すように、右及び左の後輪2を独立に制動可能なサイドブレーキ(図示せず)が備えられて、右及び左のサイドブレーキを独立に制動操作可能な右及び左のサイドブレーキペダル35が備えられている。図2,7(イ),8(イ)に示すように、右及び左のサイドブレーキペダル35と係合部材31とに亘ってワイヤ36が接続されており、右及び左のサイドブレーキペダル35を同時に踏み操作すると、ワイヤ36が引き操作されるように構成されている。
これにより、前述のように変速レバー16のグリップ部16bを前進Fの高速側に操作している状態(係合部材31の係合部31aが係止部材32の係止部32aに係合している状態)において、右及び左のサイドブレーキペダル35を同時に踏み操作すると、ワイヤ36が引き操作されて、係合部材31(係合部31a)が横軸芯P4周りに図7(イ)の紙面左方に揺動させられて、係合部材31の係合部31aが係止部材32の係止部32aから離間される。従って、図2に示すように、バネ25により変速レバー16のレバー部16aが中立停止位置Nに操作されるのであり、操作アーム14及びバネ15によってトラニオン軸7が中立停止位置Nに操作される。
図2及び図8(イ)に示すように、変速レバー16のグリップ部16bを中立停止位置Nに操作している状態、及び変速レバー16のグリップ部16bを前進Fの高速側に操作している状態において、変速ペダル10を後方に踏み操作することができない(トラニオン軸7を後進Rの高速側に操作することができない)(ボス部23のアーム23bが変速レバー16のレバー部16aの前側に当て付けられていることにより、変速ペダル10を後方に踏み操作することができない(トラニオン軸7を後進Rの高速側に操作することができない))。
この場合、図2及び図8(イ)に示すように、変速レバー16のグリップ部16bを解除姿勢A2に操作して後進Rに操作すると、トラニオン軸7が中立停止位置Nに残された状態で、ボス部23のアーム23bから変速レバー16のレバー部16aの前側が図2の紙面右方に離間する。従って、この状態において変速ペダル10を後方に踏み操作することができる(トラニオン軸7を後進Rの高速側に操作することができる)。
[発明の実施の別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]の静油圧式無段変速装置に代えて、前進Fの高速側及び後進Rの高速側、中立停止位置Nに操作自在な機械式の無段変速装置や、ベルト式の無段変速装置のように前進Fの高速側にのみ操作自在な無段変速装置を使用してもよい。
本発明は農用トラクタばかりではなく、乗用型田植機やコンバイン等の農用の作業車やホイルローダ等の建設用の作業車にも適用できる。
農用トラクタの全体側面図 変速レバー及びトラニオン軸の付近の側面図 変速レバーの付近の縦断正面図 変速ペダル、右及び左のサイドブレーキペダル、トラニオン軸の付近の平面図 変速ペダルの付近の側面図 トラニオン軸の付近の側面図 変速レバーのグリップ部を作用姿勢及び解除姿勢に操作している状態での縦断正面図 変速レバーのグリップ部及び係止部材の付近の平面図
符号の説明
16 変速レバー
30 バネ
31 係合部材
32a 係止部
33 固定部

Claims (3)

  1. 走行用の無段変速装置と、前記無段変速装置を操作するもので人為的に操作される変速レバーとを備えると共に、
    複数の係止部を前記変速レバーの操作経路に沿って固定部に備え、前記係止部に係合及び離間自在な係合部材及び係合部材を係合側に付勢するバネを変速レバーに備えて、
    前記係合部材が係止部に係合することにより、前記変速レバーが所望の操作位置に保持され、前記変速レバーの操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、前記変速レバーの操作が許容されるように構成してある作業車の走行変速構造。
  2. 前記変速レバーの高速側への操作により係合部材がバネに抗して係止部から離間されて、前記変速レバーの高速側への操作が許容され、前記変速レバーの低速側への操作では係合部材が係止部から離間せず、前記変速レバーの低速側への操作が阻止されるように構成すると共に、
    前記係合部材を係止部から離間可能な離間手段を備えてある請求項1に記載の作業車の走行変速構造。
  3. 前記変速レバーの操作方向に対する交差方向に変速レバーを操作自在に構成し、前記変速レバーを交差方向に操作することにより、前記係合部材が係止部から離間されるように、前記離間手段を構成してある請求項2に記載の作業車の走行変速構造。
JP2004145054A 2004-05-14 2004-05-14 作業車の走行変速構造 Expired - Lifetime JP4537764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004145054A JP4537764B2 (ja) 2004-05-14 2004-05-14 作業車の走行変速構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004145054A JP4537764B2 (ja) 2004-05-14 2004-05-14 作業車の走行変速構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005324688A true JP2005324688A (ja) 2005-11-24
JP4537764B2 JP4537764B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=35471378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004145054A Expired - Lifetime JP4537764B2 (ja) 2004-05-14 2004-05-14 作業車の走行変速構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4537764B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843521U (ja) * 1981-09-18 1983-03-23 ヤンマー農機株式会社 農作業車の変速レバ−装置
JPS6281126U (ja) * 1985-11-01 1987-05-23
JPS62179621U (ja) * 1986-04-30 1987-11-14
JPH0544834A (ja) * 1991-08-14 1993-02-23 Kubota Corp 作業車の走行変速構造
JP2003291677A (ja) * 2002-04-04 2003-10-15 Kubota Corp 変速操作装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5843521U (ja) * 1981-09-18 1983-03-23 ヤンマー農機株式会社 農作業車の変速レバ−装置
JPS6281126U (ja) * 1985-11-01 1987-05-23
JPS62179621U (ja) * 1986-04-30 1987-11-14
JPH0544834A (ja) * 1991-08-14 1993-02-23 Kubota Corp 作業車の走行変速構造
JP2003291677A (ja) * 2002-04-04 2003-10-15 Kubota Corp 変速操作装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4537764B2 (ja) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003072528A (ja) 乗用型草刈り機
JP3506967B2 (ja) 作業車の走行変速構造
JP2014184918A (ja) 作業車の車速操作装置
JP4537764B2 (ja) 作業車の走行変速構造
JPH07205774A (ja) 作業車の制動装置
JP4263062B2 (ja) 作業車の変速操作構造
JP4673385B2 (ja) トラクタにおけるブレーキランプの点灯操作構造
JP2009190616A (ja) トラクタのブレーキ操作機構
JPH11321594A (ja) トラクタのブレーキ操作構造
JP5063569B2 (ja) 作業車両
JPH08337131A (ja) 不整地走行車のチェンジ装置
JPH10324285A (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP5881347B2 (ja) 乗用型作業車
JP2024071111A (ja) 作業車
JP4693090B2 (ja) 走行操作装置
JP2020104695A (ja) 作業車両
JP2004268852A (ja) 作業車両
JP3373908B2 (ja) 作業機のペダル操作構造
JP2004114964A (ja) 農用車両の変速操作装置
JP3806232B2 (ja) 農用作業機の走行制動装置
JPH0640264A (ja) クルーズコントロール装置
JPH06144047A (ja) 四輪駆動型作業車
JP2002145027A (ja) 農作業機のペダル操作構造
JP2001080380A (ja) 作業車の走行変速構造
JP5781390B2 (ja) 油圧式無段変速機構を有する作業用車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100618

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4537764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140625

Year of fee payment: 4