JPH10324285A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents

バーハンドル車両用ブレーキ装置

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JPH10324285A
JPH10324285A JP13518197A JP13518197A JPH10324285A JP H10324285 A JPH10324285 A JP H10324285A JP 13518197 A JP13518197 A JP 13518197A JP 13518197 A JP13518197 A JP 13518197A JP H10324285 A JPH10324285 A JP H10324285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前輪ブレーキと後輪ブレーキの連動時に、ブ
レーキ操作子の入力荷重を、前輪ブレーキと後輪ブレー
キへの出力荷重として配分しながら、前輪ブレーキと後
輪ブレーキへの合計の出力荷重を、ブレーキ操作子の入
力荷重よりも増大したり減少して、前輪ブレーキと後輪
ブレーキのそれぞれに、バーハンドル車両の車体条件や
性能,使用目的に合った好ましい制動力を得るようにす
る。 【解決手段】 前輪ブレーキ用連繋手段21及び後輪ブ
レーキ用連繋手段22と、連動用連繋手段23との間に
出力分配器24を介装する。出力分配器24を、回動レ
バー42の中間部基端寄りを固定支点41にてブラケッ
ト40に枢支し、回動レバー42の一端に、イコライザ
レバー44の中間部を浮動支点43にて枢支したレバー
機構とする。イコライザレバー44の一端に連動用連繋
手段23を連結し、他端に後輪ブレーキ用連繋手段22
を連結する。回動レバー42の他端に、前輪ブレーキ用
連繋手段21を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車や自動
三輪車、三・四輪バギー車等の各種バーハンドル車両に
適用が可能なブレーキ装置に係り、詳しくは、このブレ
ーキ装置が、1つのブレーキ操作子の操作にて発生した
入力荷重を、出力分配器にて前輪ブレーキと後輪ブレー
キとに配分して、これら前・後輪ブレーキを連動する構
造を備えるバーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーハンドル車両の前輪ブレーキと後輪
ブレーキとを連動するブレーキ装置として、例えば特開
平5−16862号公報に示されるものがある。この技
術は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとに、前輪ブレーキ
用連繋手段または後輪ブレーキ用連繋手段の牽引にて作
動する機械式ブレーキを採用し、ハンドルバーの両端側
に一対のブレーキレバーをそれぞれ支軸にて枢支して、
一方のブレーキレバーの支軸の近傍に出力分配器を配設
し、該出力分配器に前記前輪・後輪ブレーキ用連繋手段
を連結すると共に、前記一方のブレーキレバーの支軸を
挟んだ出力分配器と反対側に、他方のブレーキレバーに
つながれた連動用の連繋手段を連結しており、一方また
は他方のブレーキレバーのいずれによっても、前輪ブレ
ーキと後輪ブレーキの双方を連動して作動できるように
している。
【0003】上述の出力分配器は、一方のブレーキレバ
ーの支軸近傍に、浮動支点にて回動可能に枢支された板
状のイコライザレバーで、浮動支点を挟んだ出力分配器
の両側に、前述の前輪及び後輪ブレーキ用連繋手段を連
結しており、浮動支点から双方のブレーキ用連繋手段の
連結点までの長さを違えることによって、前輪ブレーキ
と後輪ブレーキへの出力荷重を異ならせことができるよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前輪ブ
レーキと後輪ブレーキを機械的に作動する上述の如きブ
レーキ装置では、液圧式ブレーキの液圧マスタシリンダ
のような倍力装置を持たないため、前輪ブレーキと後輪
ブレーキにブレーキレバーの入力荷重以上の力を出力し
て制動力を高めたい場合があるが、上述の構成では、ブ
レーキレバーからの入力荷重を、出力分配器によって単
に前輪ブレーキと後輪ブレーキへ出力荷重として配分す
るだけで、両ブレーキへの出力荷重を入力荷重以上に増
大したり減少することはできなかった。
【0005】そこで本発明は、前輪ブレーキと後輪ブレ
ーキを連動する際に、前輪ブレーキと後輪ブレーキへの
出力荷重を、ブレーキ操作子の入力荷重よりもそれぞれ
に増大若しくは減少できて、前輪ブレーキと後輪ブレー
キに、車体条件や性能,使用目的に合った好適な制動力
を設定することのできるバーハンドル車両用ブレーキ装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従って、本
発明の請求項1では、バーハンドル車両の前輪ブレーキ
と後輪ブレーキのそれぞれを、前輪ブレーキ用連繋手段
または後輪ブレーキ用連繋手段の牽引にて作動する機械
式ブレーキとなし、該前輪ブレーキ用連繋手段及び後輪
ブレーキ用連繋手段と、ブレーキ操作子に牽引される連
動用連繋手段との間に出力分配器を介装して、前記ブレ
ーキ操作子の操作にて前記前輪ブレーキと後輪ブレーキ
とを連動するバーハンドル車両用ブレーキ装置であっ
て、前記出力分配器を、回動レバーの中間部を固定支点
にて車体に枢支し、該回動レバーの一端にイコライザレ
バーの中間部を浮動支点にて枢支したレバー機構とし、
前記イコライザレバーの一端に前記連動用連繋手段を連
結し、該イコライザレバーの他端と前記回動レバーの他
端のいずれか一方に、前記前輪ブレーキ用連繋手段と後
輪ブレーキ用連繋手段のいずれか一方を連結し、イコラ
イザレバーの他端と回動レバーの他端の他方に、前輪ブ
レーキ用連繋手段と後輪ブレーキ用連繋手段の他方を連
結する。
【0007】また、本発明の請求項2として、バーハン
ドル車両の前輪ブレーキと後輪ブレーキのそれぞれを、
前輪ブレーキ用連繋手段または後輪ブレーキ用連繋手段
の牽引にて作動する機械式ブレーキとなし、該前輪ブレ
ーキ用連繋手段及び後輪ブレーキ用連繋手段と、第1ブ
レーキ操作子に牽引される単独用連繋手段及び第2ブレ
ーキ操作子に牽引される連動用連繋手段との間に出力分
配器を介装して、前記第1ブレーキ操作子の操作にて、
前記前輪ブレーキと後輪ブレーキとのいずれか一方を単
独で作動し、前記第2ブレーキ操作子の操作にて、前記
前輪ブレーキと後輪ブレーキとを連動するバーハンドル
車両用ブレーキ装置であって、前記出力分配器を、第1
回動レバー及び第2回動レバーの各基端と、第3回動レ
バーの中間部をそれぞれ固定支点にて車体に枢支し、該
第3回動レバーの一端にイコライザレバーの中間部を浮
動支点にて枢支したレバー機構とし、前記第2回動レバ
ーの先端に前記単独用連繋手段を連結し、前記イコライ
ザレバーの一端に前記連動用連繋手段を連結すると共
に、該イコライザレバーの他端と前記第1回動レバーの
先端のいずれか一方に、前記前輪ブレーキ用連繋手段と
後輪ブレーキ用連繋手段のいずれか一方を連結し、前記
イコライザレバーの他端と第1回動レバーの先端の他方
に、前輪ブレーキ用連繋手段と後輪ブレーキ用連繋手段
の他方を連結し、前記第2回動レバーに、前記単独用連
繋手段の牽引による回動にて前記第1回動レバーと当接
し、該第1回動レバーを作動方向へ回動する第1係合部
を設け、前記第3回動レバーに、前記連動用連繋手段の
牽引によってイコライザレバーと第3回動レバーとが作
動方向へ共回りした際に前記第1回動レバーと当接し、
該第1回動レバーを作動方向へ回動する第2係合部を設
ける。
【0008】本発明の請求項3では、請求項2の第3回
動レバーが、連動用連繋手段の牽引によって作動方向へ
所定量以上回動した際に、第3回動レバーと当接して該
第3回動レバーの回動を阻止するストッパを設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態例を図面に基
づいて説明する。図中、図1乃至図3は、本発明の請求
項1を適用した第1形態例を示し、図1は単独系ブレー
キ系統と連動系ブレーキ系統との組合わせよりなるブレ
ーキ装置の非作動状態を示す概略図、図2はスクータ型
自動二輪車の正面図、図3は出力分配器の作動状態の正
面図である。
【0010】図4乃至図10は、本発明の請求項3を適
用した第2形態例を示すもので、図4は単独系ブレーキ
系統と連動系ブレーキ系統との組合わせよりなるブレー
キ装置の非作動状態の概略図、図5は図4のV−V断面
図、図6は同じく図4のVI−VI断面図、図7は単独系ブ
レーキのみを作動した場合の出力分配器の正面図、図8
は連動系ブレーキのみを作動した場合の出力分配器の正
面図、図9は単独系と連動系ブレーキの双方を作動した
場合の出力分配器の正面図、図10は前輪ブレーキ系統
の失陥時に連動系ブレーキを作動した場合の出力分配器
の正面図である。
【0011】図1乃至図3の第1形態例に示すスクータ
型の自動二輪車1は、車体後部にリアボディ(図示せ
ず)を備え、車体前部にヘッドパイプ2を包む袋状のレ
ッグシールド3を立ち上げて、ヘッドパイプ2に枢支さ
れるフロントフォーク4の下端に、前輪5と前輪ブレー
キ6とを支持し、前記リアボディの下方に延びるスイン
グアーム7の後端に後輪ブレーキ8を支持している。
【0012】フロントフォーク4の上端には、前輪5を
操舵するハンドルバー9が取付けられ、該ハンドルバー
9右端のアクセルグリップ10と左端の固定グリップ1
1の前方には、操作レバーを用いた第1ブレーキ操作子
12と第2ブレーキ操作子13とが配設されており、自
動二輪車1のブレーキ装置14は、第1ブレーキ操作子
12の握り操作にて、前輪ブレーキ6を単独で作動する
単独系ブレーキ系統15と、第2ブレーキ操作子13の
握り操作にて、前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8とを連
動して作動する連動系ブレーキ系統16との組合わせで
なっている。
【0013】上記単独系ブレーキ系統15は、前輪ブレ
ーキ6及び第1ブレーキ操作子12と、これらの間をつ
なぐ単独用連繋手段20とからなっている。また、連動
系ブレーキ系統16は、前輪ブレーキ6及び後輪ブレー
キ8と、これら前・後輪ブレーキ6,8につながれる前
輪ブレーキ用連繋手段21及び後輪ブレーキ用連繋手段
22と、第2ブレーキ操作子13及び該第2ブレーキ操
作子13につながれる連動用連繋手段23と、上記連繋
手段21〜23の間に介装される出力分配器24とから
なっている。
【0014】前・後輪ブレーキ6,8には、小径な前輪
・後輪ホイールに収納可能で、且つ比較的安価な機械式
のリーディング&トレーリング型のドラムブレーキを採
用して、車両の前進並びに後退方向の制動力を確保して
おり、また単独用連繋手段20と、連動系ブレーキ系統
16の前輪ブレーキ用連繋手段21及び後輪ブレーキ用
連繋手段22と連動用連繋手段23とに、それぞれワイ
ヤケーブルを用いている。
【0015】前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8は、フロ
ントフォーク4またはスイングアーム7に固設されるバ
ックプレート30の内部に、一対の弓形ブレーキシュー
31,31が対向配置され、該ブレーキシュー31,3
1の端部間に、拡開用のカム軸32と拡開支点となるア
ンカーピン33とが配設されており、バックプレート3
0から突出するカム軸32の外端には作動レバー34が
固着されている。ブレーキシュー31,31の間には、
シュー戻しばね35,35が張設されており、ブレーキ
シュー31,31は、シュー戻しばね35,35の牽引
力によって常時縮径方向に付勢されている。
【0016】前輪ブレーキ6の作動レバー34には、単
独系ブレーキ系統15の単独用連繋手段20と連動系ブ
レーキ系統16の前輪ブレーキ用連繋手段21とが連結
され、また後輪ブレーキ8の作動レバー34には、連動
系ブレーキ系統16の後輪ブレーキ用連繋手段22が連
結されており、これら連繋手段20〜22にはそれぞれ
のバックプレート30から突出するワイヤブラケット3
0aと作動レバー34との間にレバー戻しばね36が縮
設されていて、非作動時の作動レバー34,34を常時
非作動方向へ付勢している。
【0017】前記出力分配器24は、第2ブレーキ操作
子13の握り操作にて連動用連繋手段23を牽引し、該
連動用連繋手段23の牽引力を、前輪ブレーキ用連繋手
段21と後輪ブレーキ用連繋手段22とに分岐して、第
2ブレーキ操作子13の入力荷重を前輪ブレーキ6と後
輪ブレーキ8とに出力荷重として配分するレバー機構
で、この出力分配器24は、前記レッグシールド3内で
車体に固設されるブラケット40と、該ブラケット40
に中間部の一端寄りを固定支点41にて枢支される回動
レバー42と、該回動レバー42の一端に中間部の一端
寄りを浮動支点43にて枢支されるイコライザレバー4
4とからなっている。
【0018】回動レバー42は中間部が略U字状に湾曲
し、一端側がブラケット40と長板状のイコライザレバ
ー44との間に入って中間部側へ湾曲すると共に、他端
側が車体に固設されたブラケット40のガイド壁40a
よりもやや上方に突出する形状となっている。
【0019】回動レバー42の他端には、前輪ブレーキ
用連繋手段21がブラケット40のガイド壁40aを通
して連結され、またイコライザレバー44の一端には連
動用連繋手段23が、他端に後輪ブレーキ用連繋手段2
2が、それぞれブラケット40のガイド壁40b,40
cを通して連結されており、回動レバー42は前輪ブレ
ーキ用連繋手段21の張力によって、またイコライザレ
バー44は、後輪ブレーキ用連繋手段22と連動用連繋
手段23の張力のバランスによって、それぞれ図1及び
図2に示す非作動状態に付勢されている。
【0020】単独系ブレーキ系統15では、第1ブレー
キ操作子12の握り操作によって単独用連繋手段20が
牽引されると、前輪ブレーキ6の作動レバー34がカム
軸32と一体に回動し、該カム軸32の回動にてアンカ
ーピン33を支点にブレーキシュー31,31が拡開し
て前輪の制動が行なわれ、第1ブレーキ操作子12の入
力荷重が前輪ブレーキ6に出力荷重としてそのまま伝達
される。
【0021】また、連動系ブレーキ系統16では、第2
ブレーキ操作子13の握り操作によって連動用連繋手段
23が牽引されると、出力分配器24のイコライザレバ
ー44が、浮動支点43を中心に作動方向(図1及び図
2の反時計方向)へ回動し、該イコライザレバー44の
回動によって、浮動支点43が固定支点41を中心に、
同じく作動方向へ移動する。イコライザレバー44は、
浮動支点43の移動によって固定支点41回りにも図1
及び図2の反時計方向へ回動して、後輪ブレーキ用連繋
手段22を牽引し、更に回動レバー42が、浮動支点4
3の移動によって固定支点41を中心に作動方向(図1
及び図2の反時計方向)へ回動し、前輪ブレーキ用連繋
手段21を牽引して図3に示す状態に変位する。
【0022】回動レバー42とイコライザレバー44に
牽引された前輪ブレーキ用連繋手段21と後輪ブレーキ
用連繋手段22は、前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8の
各作動レバー34をカム軸32と一体に回動し、該カム
軸32の回動にてブレーキシュー31,31をアンカー
ピン33を支点に拡開して、前輪及び後輪の制動が同時
に行なわれ、第2ブレーキ操作子13の入力荷重が、出
力分配器24によって前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8
への出力荷重として配分される。
【0023】更に、上述の如きレバー機構を用いた本形
態例の出力分配器24では、第2ブレーキ操作子13の
入力荷重を、前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8への出力
荷重として配分しながら、両ブレーキ6,8への合計の
出力荷重を、第2ブレーキ操作子13の入力荷重よりも
増大若しくは減少することが可能で、イコライザレバー
44の一端と連動用連繋手段23との連結点をA、同じ
くイコライザレバー44の他端と後輪ブレーキ用連繋手
段22との連結点をB、回動レバー42の他端と前輪ブ
レーキ用連繋手段21との連結点をCとし、浮動支点4
3と連結点Aとの間を長さL1、同じく浮動支点43と
連結点Bとの間を長さL2、固定支点41と浮動支点4
3との間を長さL3、同じく固定支点41と連結点Cと
の間を長さL4と設定した場合に、後輪ブレーキ8への
出力荷重は、第2ブレーキ操作子13の入力荷重とイコ
ライザレバー44の長さL1,L2のレバー比とによっ
て決定され、また前輪ブレーキ6への出力荷重は、第2
ブレーキ操作子13の入力荷重+後輪ブレーキ8への出
力荷重と、回動レバー42の長さL3,L4のレバー比
によって決定される。
【0024】例えば、第2ブレーキ操作子13の入力荷
重を1とし、イコライザレバー44の長さL1,L2と
回動レバー42の長さL3,L4を、L1=L2=L3
=L4の関係とした場合には、後輪ブレーキ8への出力
荷重は1となり、前輪ブレーキへの出力荷重は2とな
る。また、第2ブレーキ操作子13の入力荷重1に対し
て、イコライザレバー44を長さL1<L2のレバー比
とすると、入力荷重1>後輪ブレーキ8への出力荷重と
なり、更に前輪ブレーキ6への出力荷重は、入力荷重1
と後輪ブレーキ8への出力荷重の大小によって決定され
る。
【0025】このように本形態例は、連動系ブレーキ系
統16を操作した際に、第2ブレーキ操作子13の入力
荷重を、出力分配器24によって前輪ブレーキ6と後輪
ブレーキ8への出力荷重として配分するほか、前輪ブレ
ーキ6と後輪ブレーキ8への合計の出力荷重を、レバー
機構の出力分配器24によって第2ブレーキ操作子13
の入力荷重よりも増大したり減少することができるの
で、前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8のそれぞれに、自
動二輪車1に設定される車体条件や性能,使用目的に合
ったより好ましい制動力を設定することが可能となる。
【0026】更に本形態例は、出力分配器24のイコラ
イザレバー44と回動レバー42を交換して、イコライ
ザレバー44と回動レバー42のレバー比を変更するだ
けで、他のバーハンドル車両にも前後の機械式ブレーキ
を他の性能のものに交換することなく、目的のバーハン
ドル車両の前輪ブレーキと後輪ブレーキに、より好適な
制動力を安価に設定することができるので、実用上の汎
用性は極めて高い。
【0027】次に、本発明の第2形態例を、図4乃至図
10に基づいて説明する。図中、第1形態例と同一構成
については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
スクータ型の自動二輪車用ブレーキ装置50は、第1形
態例と同様に、前輪ブレーキ6を単独で作動する単独系
ブレーキ系統51と、前・後輪ブレーキ6,8を連動す
る連動系ブレーキ系統52とで構成されるが、本形態例
は、出力分配器53を単独系ブレーキ系統51と連動系
ブレーキ系統52の双方に用いている点で、第1形態例
と異なっている。
【0028】単独系ブレーキ系統51は、前輪ブレーキ
6及び第1ブレーキ操作子12と、前輪ブレーキ6につ
ながれる前輪ブレーキ用連繋手段54と、第1ブレーキ
操作子12につながれる単独用連繋手段55と、両連繋
手段54,55の間に介装される出力分配器53とから
なっている。また、連動系ブレーキ系統52は、前輪ブ
レーキ6及び後輪ブレーキ8と、第2ブレーキ操作子1
3,後輪ブレーキ用連繋手段22及び連動用連繋手段2
3と、単独系ブレーキ系統51と共通の前輪ブレーキ用
連繋手段54及び出力分配器53とからなっており、ブ
レーキ系統51,52の連繋手段22,23,54,5
5には、それぞれワイヤケーブルを用いている。
【0029】出力分配器53は、車体に固設されるブラ
ケット56と、該ブラケット56にそれぞれ基端を固定
支点41にて枢支される第1回動レバー57及び第2回
動レバー58と、中間部の一端寄りを上述の固定支点4
1に枢支される第3回動レバー59と、該第3回動レバ
ー59の一端に浮動支点43にて枢支されるイコライザ
レバー44と、第3回動レバー59の回動量を規制する
ストッパ60とからなっている。
【0030】固定支点41を共通の中心として回動する
第1回動レバー57と第2回動レバー58は、先端側を
除いた部分が略U字状に湾曲する同一形状に形成され、
第1回動レバー57は、第2回動レバー58の中間部コ
字状部分に、上方へ出没自在に収容されており、第1回
動レバー57の先端側は、車体に固設されたブラケット
56のガイド壁56aよりもやや上方に突出し、また第
2回動レバー58の先端側は、第1回動レバー57の先
端よりも上方へ延びて、ブラケット56のガイド壁56
bの下方へ突出している。
【0031】第1回動レバー57の先端には前輪ブレー
キ用連繋手段54が、第2回動レバー58の先端には単
独用連繋手段55が、ブラケット56のガイド壁56
a,56bを通してそれぞれ連結され、またイコライザ
レバー44の一端には連動用連繋手段23が、他端に後
輪ブレーキ用連繋手段22が、それぞれガイド壁56
c,56dを通して連結されており、第1回動レバー5
7は前輪ブレーキ用連繋手段54の張力によって、また
第2回動レバー58は単独用連繋手段55の張力によっ
て、更にイコライザレバー44は、後輪ブレーキ用連繋
手段22と連動用連繋手段23の張力のバランスによっ
て、それぞれ図4に示す非作動状態に付勢されている。
【0032】出力分配器53には、第1形態例と同様
に、浮動支点43から連結点Aまでの長さL1と、同じ
く浮動支点43から連結点Bまでの長さL2と、固定支
点41から浮動支点43までの長さL3と、同じく固定
支点41から連結点Cまでの長さL4とが設定され、後
輪ブレーキ8への出力荷重は、第2ブレーキ操作子13
の入力荷重とイコライザレバー44の長さL1,L2の
レバー比とによって決定され、また前輪ブレーキ6への
出力荷重は、第2ブレーキ操作子13の入力荷重+後輪
ブレーキ8への出力荷重と、回動レバー42の長さL
3,L4のレバー比によって決定される。
【0033】第2回動レバー58の基端と第3回動レバ
ー59の一端側は、イコライザレバー44の中間部とブ
ラケット56との間に収容されている。第2回動レバー
58には、第1回動レバー57の先端側下面と当接する
第1係合部58aが設けられており、第2回動レバー5
8が、固定支点41を中心に作動方向(図4,図7〜図
10の反時計方向)へ回動した際に、第1回動レバー5
7を、第1係合部58aの当接によって同方向へ共回り
させるようにしている。
【0034】第3回動レバー59は、浮動支点43にて
イコライザレバー44が枢支される一端を固定支点41
の上方へ湾曲しながら突出し、他端が第1及び第2回動
レバー57,59に沿って一端と同方向へ湾曲する鞆
(とも)の如き形状に形成されており、第3回動レバー
59の他端には、第1回動レバー57と係合する第2係
合部59aが設けられ、また第3回動レバー59の一端
上部には、ストッパ60と係合する第3係合部59bが
突設されている。第3回動レバー59の第2係合部59
aは、第2ブレーキ操作子13の握り操作によって連動
系ブレーキ系統52が作動し、第3回動レバー59が作
動方向(図4,図7〜図10の反時計方向)へ回動した
際に、第1回動レバー57を同方向へ共回りさせるよう
にしている。
【0035】前記ストッパ60は、ロックナット61を
用いてブラケット56のガイド壁56cに固定されるア
ジャストボルトで、非作動時の第3回動レバー59の第
3係合部59bとストッパ60の先端との間には、所定
の間隙Dが設定されている。この間隙Dは、連動系ブレ
ーキ系統53を操作した際に、前輪ブレーキ用連携手段
54の牽引によって前輪ブレーキ6を作動するに足りる
第3回動レバー59の所定の回動を許容しつつ、前輪ブ
レーキ用連繋手段54が、所要量を越えて大きく緩んだ
り何らかの理由で切れて、第3回動レバー59が作動方
向(図4,図7〜図10の反時計方向)へ所定量を越え
て回動した場合に、第3回動レバー59の第3係合部5
9bがストッパ60の先端に当接して、第3回動レバー
59の回動を規制することにより、この当接点の当接時
の浮動支点43を支点にイコライザレバー44を回動さ
せて、後輪ブレーキ8を作動させるようにしている。
【0036】本形態例のブレーキ装置50は、以上のよ
うに構成されており、単独系ブレーキ系統51の第1ブ
レーキ操作子12を握り操作して、単独用連繋手段55
が牽引されると、出力分配器53の第2回動レバー58
が固定支点41を中心に作動方向(図4,図7〜図10
の反時計方向)へ回動し、第2回動レバー58の第1係
合部58aが第1回動レバー57の先端側下面に当接し
て、該第1回動レバー57を固定支点41を中心に第2
回動レバー58と同方向へ共回りさせ、第1回動レバー
57が前輪ブレーキ用連繋手段54を牽引して、前輪ブ
レーキ6を作動する。
【0037】また、連動系ブレーキ系統52では、第2
ブレーキ操作子13の握り操作によって連動用連繋手段
23が牽引されると、出力分配器53のイコライザレバ
ー44が、浮動支点43を中心に作動方向(図4,図7
〜図10の反時計方向)へ回動し、該イコライザレバー
44の回動によって、浮動支点43が固定支点41を中
心に同じく作動方向へ移動する。イコライザレバー44
は、浮動支点43の移動によって固定支点41回りに作
動方向(図1及び図2の反時計方向)へ回動し、イコラ
イザレバー44が後輪ブレーキ用連繋手段22を牽引し
て、後輪ブレーキ8を作動する。
【0038】イコライザレバー44と浮動支点43にて
枢支される第3回動レバー59は、浮動支点43の移動
によって、固定支点41を中心に作動方向(図4,図7
〜図10の反時計方向)へ回動し、第3回動レバー59
の第2係合部59aが第1回動レバー57の後端側側面
に当接して、該第1回動レバー57が第3回動レバー5
9の押動によって固定支点41を中心に作動方向へ共回
りし、第1回動レバー57が前輪ブレーキ用連繋手段5
4を牽引して前輪ブレーキ6を作動する。この時の第3
回動レバー59は、間隙Dの範囲内で作動方向に回動し
ており、第3係合部59bはストッパ60の先端と当接
しない。
【0039】また、前輪ブレーキ用連繋手段54が所要
量を越えて緩んだり、何らかの理由で切れて、前輪ブレ
ーキ用連繋手段54の牽引で前輪ブレーキ6を作動する
ことができなくなった場合に、連動系ブレーキ系統52
の第2ブレーキ操作子13を握り操作すると、イコライ
ザレバー44の連結点Bは、後輪ブレーキ用連繋手段2
2からの抵抗によって図4の非作動位置から殆ど作動せ
ず、イコライザレバー44はこの連結点Bを支点に、図
4,図7〜図10の反時計方向へ回動する。
【0040】次に、第3回動レバー59が、イコライザ
レバー44の回動に伴う浮動支点43の移動によって固
定支点41を中心に作動方向へ回動し、第3回動レバー
59の第3係合部59bとストッパ60との間の間隙D
が埋められて行く。第1回動レバー57は、第2係合部
59aの当接によって第3回動レバー59の作動方向へ
回動するが、所要量以上の緩みまたは切断した前輪ブレ
ーキ用連繋手段54は牽引されない。一方、第3回動レ
バー59が作動方向へ所定量以上回動して、第3係合部
59bがストッパ60に当接すると、第3回動レバー5
9の回動が規制され、イコライザレバー44が停止した
浮動支点43を中心に、図4,図7〜図10の反時計方
向へ回動することにより、イコライザレバー44が後輪
用連繋手段22を牽引して、後輪ブレーキ8を作動す
る。
【0041】本形態例のブレーキ装置50は、第1形態
例と同様、連動系ブレーキ系統52の操作時に、第2ブ
レーキ操作子13の入力荷重を、出力分配器53によっ
て前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8に出力荷重として配
分しながら、出力分配器53によって、前輪ブレーキ6
と後輪ブレーキ8への合計の出力荷重を、第2ブレーキ
操作子13の入力荷重よりも増大したり減少することが
できるので、前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8のそれぞ
れに、車体条件や性能,使用目的に合わせたより好まし
い制動力を設定することができる。
【0042】また、第3回動レバー59の上方に、第3
回動レバー59の所定量以上の回動を阻止するストッパ
60を設けたことにより、前輪ブレーキ用連繋手段54
の失陥によって前輪ブレーキ6の作動が行なえなくなっ
た場合に、連動系ブレーキ系統52の操作で、第3回動
レバー59の第3係合部59bとストッパ60とを当接
させて第3回動レバー59の回動を阻止することによ
り、イコライザレバー44を回動して後輪用連繋手段2
2を牽引し、後輪ブレーキ8を作動させることができ
る。更に本形態例は、ストッパ60に間隙Dの調整が可
能なアジャストボルトを用いたから、出力分配器53を
構成するレバー類44,57〜59や固定支点41,浮
動支点43に製作誤差があっても、アジャストボルトを
回動することによって、第3回動レバー59の第3係合
部59bの間に所定の間隙Dを容易に設定することがで
きる。
【0043】尚、第2形態例では、第1回動レバー〜第
3回動レバーの固定支点を1つにまとめて例示したが、
この固定支点はそれぞれのレバー毎に設けてもよく、更
に第2形態例の単独系ブレーキ系統では、前輪ブレーキ
と後輪ブレーキのいずれを作動してもよい。また、本発
明の第1,第2ブレーキ操作子は、ブレーキペダルであ
ってもよく、本発明のブレーキ装置に用いる連繋手段と
して、複数のロッドをつないだり該ロッドとワイヤケー
ブルとの組合わせも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、レバー機構の出力
分配器を用いた本発明の請求項1または請求項2によれ
ば、前輪ブレーキと後輪ブレーキとを連動して作動した
際に、連動用のブレーキ操作子の入力荷重を、出力分配
器によって前輪ブレーキと後輪ブレーキへの出力荷重と
して配分しながら、出力分配器に用いたレバー機構のレ
バー比を調整することによって、前輪ブレーキと後輪ブ
レーキへの合計の出力荷重を、連動用ブレーキ操作子の
入力荷重よりも増大若しくは減少することができるの
で、前輪ブレーキと後輪ブレーキのそれぞれに、バーハ
ンドル車両の車体条件や性能,使用目的に合ったより好
ましい制動力を設定することができる。
【0045】また、既存のバーハンドル車両にも、出力
分配器に用いたレバー機構のレバー比を変更するだけ
で、目的とするバーハンドル車両の前輪ブレーキと後輪
ブレーキにより好適な制動力を安価に得ることができる
ので、実用上の汎用性が極めて高い。
【0046】更に、本発明の請求項3によれば、上述の
請求項1または2の効果に加えて、第1回動レバーに連
結された前輪用連繋手段または後輪用連繋手段の失陥
で、前輪ブレーキと後輪ブレーキのいずれか一方の作動
が行なえなくなった場合にも、第3回動レバーとストッ
パとの当接によって、前輪ブレーキと後輪ブレーキの他
方を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態例を示すバーハンドル車両用
ブレーキ装置の非作動状態の概略図
【図2】本発明の第1形態例を示すスクータ型自動二輪
車の正面図
【図3】本発明の第1形態例を示すバーハンドル車両用
ブレーキ装置の出力分配器の作動状態の正面図
【図4】本発明の第2形態例を示すバーハンドル車両用
ブレーキ装置の非作動状態の概略図
【図5】本発明の第2形態例を示す図4のV−V断面図
【図6】本発明の第2形態例を示す図4のVI−VI断面図
【図7】本発明の第2形態例を示すバーハンドル車両用
ブレーキ装置の単独系ブレーキのみを作動した場合の出
力分配器の正面図
【図8】本発明の第2形態例を示すバーハンドル車両用
ブレーキ装置の連動系ブレーキのみを作動した場合の出
力分配器の正面図
【図9】本発明の第2形態例を示すバーハンドル車両用
ブレーキ装置の単独系と連動系ブレーキの双方を作動し
た場合の出力分配器の正面図
【図10】本発明の第2形態例を示すバーハンドル車両
用ブレーキ装置の前輪ブレーキ系統の失陥時に連動系ブ
レーキを作動した場合の出力分配器の正面図
【符号の説明】
1…スクータ型の自動二輪車 6…前輪ブレーキ 8…後輪ブレーキ 9…ハンドルバー 12…第1ブレーキ操作子 13…第2ブレーキ操作子 14…自動二輪車1のブレーキ装置 15…前輪ブレーキ6用の単独系ブレーキ系統 16…前・後輪ブレーキ6,8連動用の連動系ブレーキ
系統 20…単独用連繋手段 21…前輪ブレーキ用連繋手段 22…後輪ブレーキ用連繋手段 23…連動用連繋手段 24…出力分配器 31…弓形ブレーキシュー 32…カム軸 33…アンカーピン 34…作動レバー 40…車体に固設されるブラケット 41…固定支点 42…回動レバー 43…浮動支点 44…イコライザレバー 50…ブレーキ装置 51…単独系ブレーキ系統 52…連動系ブレーキ系統 53…出力分配器 54…前輪ブレーキ用連繋手段 55…単独用連繋手段 56…車体に固設されるブラケット 57…第1回動レバー 58…第2回動レバー 58a…第2回動レバー58に設けた第1係合部 59…第3回動レバー 59a…第3回動レバー59に設けた第2係合部 59b…第3回動レバー59に設けた第3係合部 60…ストッパ 61…ロックナット A…イコライザレバー44の一端と連動用連繋手段23
との連結点 B…イコライザレバー44の他端と後輪ブレーキ用連繋
手段22との連結点 C…回動レバー42の他端と前輪ブレーキ用連繋手段2
1との連結点 D…第3回動レバー59の第3係合部59bとストッパ
60の先端との間に設定される間隙 L1…浮動支点43と連結点Aとの間の長さ L2…浮動支点43と連結点Bとの間の長さ L3…固定支点41と浮動支点43との間の長さ L4…固定支点41と連結点Cとの間の長さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーハンドル車両の前輪ブレーキと後輪
    ブレーキのそれぞれを、前輪ブレーキ用連繋手段または
    後輪ブレーキ用連繋手段の牽引にて作動する機械式ブレ
    ーキとなし、該前輪ブレーキ用連繋手段及び後輪ブレー
    キ用連繋手段と、ブレーキ操作子に牽引される連動用連
    繋手段との間に出力分配器を介装して、前記ブレーキ操
    作子の操作にて前記前輪ブレーキと後輪ブレーキとを連
    動するバーハンドル車両用ブレーキ装置であって、前記
    出力分配器を、回動レバーの中間部を固定支点にて車体
    に枢支し、該回動レバーの一端にイコライザレバーの中
    間部を浮動支点にて枢支したレバー機構とし、前記イコ
    ライザレバーの一端に前記連動用連繋手段を連結し、該
    イコライザレバーの他端と前記回動レバーの他端のいず
    れか一方に、前記前輪ブレーキ用連繋手段と後輪ブレー
    キ用連繋手段のいずれか一方を連結し、イコライザレバ
    ーの他端と回動レバーの他端の他方に、前輪ブレーキ用
    連繋手段と後輪ブレーキ用連繋手段の他方を連結したこ
    とを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 バーハンドル車両の前輪ブレーキと後輪
    ブレーキのそれぞれを、前輪ブレーキ用連繋手段または
    後輪ブレーキ用連繋手段の牽引にて作動する機械式ブレ
    ーキとなし、該前輪ブレーキ用連繋手段及び後輪ブレー
    キ用連繋手段と、第1ブレーキ操作子に牽引される単独
    用連繋手段及び第2ブレーキ操作子に牽引される連動用
    連繋手段との間に出力分配器を介装して、前記第1ブレ
    ーキ操作子の操作にて、前記前輪ブレーキと後輪ブレー
    キとのいずれか一方を単独で作動し、前記第2ブレーキ
    操作子の操作にて、前記前輪ブレーキと後輪ブレーキと
    を連動するバーハンドル車両用ブレーキ装置であって、
    前記出力分配器を、第1回動レバー及び第2回動レバー
    の各基端と、第3回動レバーの中間部をそれぞれ固定支
    点にて車体に枢支し、該第3回動レバーの一端にイコラ
    イザレバーの中間部を浮動支点にて枢支したレバー機構
    とし、前記第2回動レバーの先端に前記単独用連繋手段
    を連結し、前記イコライザレバーの一端に前記連動用連
    繋手段を連結すると共に、該イコライザレバーの他端と
    前記第1回動レバーの先端のいずれか一方に、前記前輪
    ブレーキ用連繋手段と後輪ブレーキ用連繋手段のいずれ
    か一方を連結し、前記イコライザレバーの他端と第1回
    動レバーの先端の他方に、前輪ブレーキ用連繋手段と後
    輪ブレーキ用連繋手段の他方を連結し、前記第2回動レ
    バーに、前記単独用連繋手段の牽引による回動にて前記
    第1回動レバーと当接し、該第1回動レバーを作動方向
    へ回動する第1係合部を設け、前記第3回動レバーに、
    前記連動用連繋手段の牽引によってイコライザレバーと
    第3回動レバーとが作動方向へ共回りした際に前記第1
    回動レバーと当接し、該第1回動レバーを作動方向へ回
    動する第2係合部を設けたことを特徴とするバーハンド
    ル車両用ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記第3回動レバーが前記連動用連繋手
    段の牽引によって作動方向へ所定量以上回動した際に、
    第3回動レバーと当接して該第3回動レバーの回動を阻
    止するストッパを設けたことを特徴とする請求項2記載
    のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
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