JP2005314514A - 新規アントラピリドン化合物、水性マゼンタインク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

新規アントラピリドン化合物、水性マゼンタインク組成物及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェット記録に適する色相と鮮明性を有し、且つ記録物の耐光、耐ガス及び耐湿堅牢度に優れたマゼンタ色素を提供する。
【解決手段】式(1)で表されるアントラピリドン化合物又はその塩、及びそれを含む水性マゼンタインク組成物。(式中、R1は水素原子、アルキル基等を、Xはアニリノ基等を、Yはアルキルチオ基、フェニルチオ基またはアニリノ基をそれぞれ表す。)
Figure 2005314514

【選択図】なし

Description

本発明は、新規アントラピリドン化合物、水性マゼンタインク組成物及びインクジェット記録方法に関する。
インクジェットプリンタによる記録方法としてインクの各種吐出方式が開発されているが、いずれもインクの小滴を発生させ、これを種々の被記録材料(紙、フィルム、布帛等)に付着させ記録を行うものである。インクジェットプリンタによる記録方法は、記録ヘッドと被記録材料とが接触しない為、機械音の発生がなく、またプリンタの小型化、高速化、カラー化が容易であるという特長を有する為、近年急速に普及し、今後も大きな伸長が期待されている。コンピュータのカラーディスプレイ上の画像又は文字情報を、インクジェットプリンタによりカラーで記録するには、一般にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクによる減法混色で表現される。CRTディスプレイ等のR、G、Bによる加法混色画像を減法混色画像によりできるだけ忠実に再現するためには、使用する色素、中でもY、M、Cのインクに使用される色素は、できるだけY、M、Cそれぞれの標準に近い色相を有し且つ鮮明であることが望まれる。また、インク組成物には長期の保存に対し安定であり、プリントした画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性及び耐ガス性等の堅牢度に優れている事が求められる。
インクジェットプリンタの用途はOA用小型プリンタから産業用の大型プリンタにまで拡大されてきており、耐水性及び耐光性等の堅牢度がこれまで以上に求められている。耐水性については、多孔質シリカ、カチオン系ポリマー、アルミナゾル又は特殊セラミックなどインク中の色素を吸着し得る無機微粒子をPVA樹脂などとともに紙の表面にコーティングすることにより大幅に改良されたが、写真等の印刷物の保管時の耐湿性の向上等更に厳しい品質向上が求められている。また、耐光性については大幅に改良する技術は未だ確立されておらず、特にY、M、C、Kの4原色のうちマゼンタ色素はもともと耐光性が弱いものが多く、その改良が重要な課題となっている。
インクジェット記録用水溶性インクに用いられるマゼンタ色素の色素骨格としては、キサンテン系と、H酸を用いたアゾ系が例示される。しかし、キサンテン系については色相及び鮮明性は非常に優れるが耐光性が非常に劣る。また、H酸を用いたアゾ系については色相及び耐水性の点では良いものがあるが、耐光性及び鮮明性が劣る。このタイプでは鮮明性及び耐光性の優れたマゼンタ染料も開発されているが、銅フタロシアニン系色素に代表されるシアン染料やイエロー染料など他の色相の染料に比べ耐光性が依然劣る水準である。
又最近のデジタルカメラの浸透と共に、家庭でも写真をプリントする機会が増している。この写真を保管する時に、空気中の酸化性ガスによる写真画質の変色が問題視されている。
鮮明性及び耐光性の優れるマゼンタの色素骨格としてはアントラピリドン系色素(例えば、特許文献1〜8参照)があるが、色相、鮮明性、耐光性、耐水性、耐ガス性及び溶解安定性のすべてを満足させるものは得られていない。
特開昭59−74173号公報(1−3ページ) 特開平2−16171号公報(1、5−7ページ) 特開2000−109464号公報(1−2、8−12ページ) 特開2000−169776号公報(1−2、6−9ページ) 特開2000−191660号公報(1−3、11−14ページ) 特開2001−72884号公報(1−2、8−11ページ) 特開2001−139836号公報(1−2、7−12ページ) 特開2003−192930号公報(1−4、11ページ)
本発明は、インクジェット記録に適する色相と鮮明性を有し、且つ記録物の耐光、耐ガス及び耐湿堅牢度に優れたマゼンタ色素を提供する事を目的とする。
本発明者らは前記したような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったものである。即ち本発明は、
(1)式(1)で表されるアントラピリドン化合物又はその塩、
Figure 2005314514
(式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロヘキシル基、モノ若しくはジアルキルアミノアルキル基またはシアノアルキル基を、Xはアニリノ基(カルボキシル基、スルホン酸基、アルキル基、アルコキシ基、アニリノ基またはフェノキシ基で置換されていてもよい)、メチル−スルホアニリノ基、カルボキシ−スルホアニリノ基、スルホン酸基で置換されていてもよいナフチルアミノ基、アラルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基またはフェノキシ基(スルホン酸基、カルボキシル基、アセチルアミノ基、アミノ基、水酸基またはフェノキシ基で置換されていてもよい)を、Yはアルキルチオ基(アルキル基はスルホン酸基、カルボキシ基及び水酸基からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい)フェニルチオ基(カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基で置換されていてもよい)またはアニリノ基(フェニル基はカルボキシル基、スルホン酸基、アルキル基、アルコキシ基、アニリノ基またはフェノキシ基で置換されていてもよい)をそれぞれ表す)
(2)式(1)におけるR1がメチル基である(1)に記載のアントラピリドン化合物又はその塩、
(3)式(1)におけるYがアニリノ基、2−カルボキシアニリノ基または3−スルホプロピルチオ基である(1)または(2)に記載のアントラピリドン化合物又はその塩、
(4)式(1)におけるXがアニリノ基、2,6−ジメチルアニリノ基、2,4,6−トリメチルアニリノ基、2,6−ジエチルアニリノ基、2−カルボキシアニリノ基、2−スルホアニリノ基、2,5−ジスルホアニリノ基、ベンジルアミノ基またはシクロヘキシルアミノ基である(1)から(3)のいずれか一項に記載のアントラピリドン化合物またはその塩、
(5)色素成分として、(1)から(4)のいずれか一項に記載のアントラピリドン化合物又はその塩を含むことを特徴とするインク組成物、
(6)水溶性有機溶剤を含有する(5)に記載のインク組成物、
(7)インクジェット記録用である(5)または(6)に記載のインク組成物、
(8)インク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法において、インクとして(5)から(7)のいずれか一項に記載のインク組成物を使用することを特徴とするインクジェット記録方法、
(9)被記録材が情報伝達用シ−トである(8)に記載のインクジェット記録方法、
(10)(5)から(7)のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器、
(11)(10)に記載の容器を有するインクジェットプリンタ、
(12)(1)から(4)のいずれか一項に記載のアントラピリドン化合物又はその塩を有する着色体、
に関する。
本発明の新規アントラピリドン化合物は極めて水溶解性に優れ、その水溶液は経時安定性が良く、またインク組成物製造過程でのメンブランフィルターに対する濾過性が良好であるという特徴を有する。更に、この化合物は生体に対する安全性も高い。更に、この新規アントラピリドン化合物を使用した本発明のインク組成物は長期間保存後の結晶析出、物性変化、色変化等もなく、貯蔵安定性が良好である。また、本発明のインク組成物をインクジェット記録用のマゼンタインクとして使用した印刷物は、耐光性、耐オゾン性及び耐湿性に優れ、優れたインクジェット記録が可能である。更に、印刷面は鮮明で理想に近いマゼンタ色であり、他のイエロー、シアンのインクと共に用いる事で、広い可視領域の色調を色出しする事ができる。このように、本発明のインク組成物は、インクジェット記録用のマゼンタインクとして極めて有用である。
本発明を詳細に説明する。本発明のアントラピリドン化合物またはその塩は、前記式(1)で表される。
式(1)において、R1は水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロヘキシル基、モノ若しくはジアルキルアミノアルキル基またはシアノアルキル基を表す。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基等の炭素数1〜8のアルキル基があげられる。また、R1におけるヒドロキシアルキル基としては、例えばヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシ(C1〜C4)アルキル基が挙げられ、モノアルキルアミノアルキル基としては、例えばメチルアミノメチル基、エチルアミノエチル基等のモノ(C1〜C4)アルキルアミノ(C1〜C4)アルキル基が挙げられ、ジアルキルアミノアルキル基としては、例えばジメチルアミノメチル基、ジエチルアミノエチル基等のジ(C1〜C4)アルキルアミノ(C1〜C4)アルキル基が挙げられ、シアノアルキル基としては、例えばシアノエチル基、シアノプロピル基等のシアノ(C1〜C4)アルキル基が挙げられる。好ましいR1は水素原子、メチル基であり、特にメチル基が好ましい。
式(1)のXにおけるアニリノ基は、カルボキシル基、スルホン酸基、アルキル基、アルコキシ基、アニリノ基又はフェノキシ基で置換されていてもよい。アルキル基、アルコキシ基としては炭素数1〜8が好ましい。これらの具体例としては、たとえばアニリノ、2−メチルアニリノ、2,6−ジメチルアニリノ、2,5−ジメチルアニリノ、2,6−ジエチルアニリノ、2,5−ジエチルアニリノ、2,6−ジイソプロピルアニリノ、2,5−ジイソプロピルアニリノ、2,4,6−トリメチルアニリノ、2−カルボキシアニリノ、2−スルホアニリノ、3−スルホアニリノ、4−スルホアニリノ、2,5−ジスルホアニリノ、4−メトキシ−2−スルホアニリノ、4−メチル−2−スルホアニリノ、2−メチル−4−スルホアニリノ、2−カルボキシ−5−スルホアニリノ、2−カルボキシ−4−スルホアニリノ、4−アニリノ−3−スルホアニリノ、4−フェノキシアニリノ等が挙げられる。
スルホン酸基で置換されていてもよいナフチルアミンの具体例としては、例えば1−ナフチルアミノ基、4−スルホ−1−ナフチルアミノ、5−スルホ−1−ナフチルアミノ、5−スルホ−2−ナフチルアミノ、6−スルホ−1−ナフチルアミノ、7−スルホ−1−ナフチルアミノ、4,8−ジスルホ−2−ナフチルアミノ、3,8−ジスルホ−2−ナフチルアミノ、3,6−ジスルホ−1−ナフチルアミノ、3,6,8−トリスルホ−2−ナフチルアミノ、4,6,8−トリスルホ−2−ナフチルアミノ、3,6,8−トリスルホ−1−ナフチルアミノ等が挙げられる。
アラルキルアミノ基の具体例としては、例えば、ベンジルアミノ基が挙げられ、シクロアルキルアミノ基の具体例としては、例えば、シクロヘキシルアミノ基が挙げられ、スルホン酸基、カルボキシル基、アセチルアミノ基、アミノ基、水酸基、フェノキシ基で置換されていてもよいフェノキシ基の具体例としては、例えば、フェノキシ基、4−スルホフェノキシ基、4−カルボキシフェノキシ基、4−アセチルアミノフェノキシ基、4−ヒドロキシフェノキシ基、4−フェノキシフェノキシ基、4−(4−カルボキシフェノキシ)フェノキシ基等が挙げられる。Xは2−カルボキシアニリノ、2−スルホアニリノ、2,5−ジスルホアニリノ、4−メチル−2−スルホアニリノ、2−メチル4−スルホアニリノ、4−メトキシ−2−スルホアニリノ、2−カルボキシ−5−スルホアニリノ、2−カルボキシ−4−スルホアニリノが好ましく、2−カルボキシアニリノ、2−スルホアニリノ、2,5−ジスルホアニリノ、2−カルボキシ−5−スルホアニリノ、2−カルボキシ−4−スルホアニリノが特に好ましい。
式(1)のYにおけるアルキルチオ基(アルキル基はスルホン酸基、カルボキシ基及び水酸基からなる群から選択される置換基を有してもよい)の具体例としては、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、iso−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ヘキシルチオ基、n−オクチルチオ基、tert−オクチルチオ基等の炭素数1〜8のアルキルチオ基があげられ、スルホン酸基またはカルボキシ基を有するアルキルチオ基におけるアルキルとしては例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基等の炭素数1〜8のアルキルがあげられる。スルホン酸基またはカルボキシ基を有するアルキルチオ基の具体例としては2−スルホエチルチオ基、3−スルホプロピルチオ基、カルボキシメチルチオ基、2−カルボキシエチルチオ基、1−カルボキシエチルチオ基、2−カルボキシ−2−メチルエチルチオ基、1,2−ジカルボキシエチルチオ基等が挙げられ、水酸基を有するアルキルチオ基の具体例としては、例えば2−ヒドロキシエチルチオ基、3−ヒドロキシプロピルチオ基、4−ヒドロキシブチルチオ基、ジヒドロキシエチルチオ基等が挙げられる。
式(1)のYにおけるカルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよいフェニルチオ基の具体例としてはフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ、2−ヒドロキシフェニルチオ、4−ヒドロキシフェニルチオ、2−メチルフェニルチオ、2,6−ジメチルフェニルチオ、2−エチルフェニルチオ、4−メトキシフェニルチオ、2−スルホフェニルチオ、4−スルホフェニルチオ等が挙げられる。カルボキシ基、スルホン酸基、アルキル基、アルコキシ基、アニリノ基又はフェノキシ基で置換されていてもよいアニリノ基の具体例としては、例えばアニリノ、2−カルボキシアニリノ、3−スルホアニリノ、4−メトキシ−2−スルホアニリノ、2−メチル−4−スルホアニリノ、2−カルボキシ−4−スルホアニリノ、2−カルボキシ−5−スルホアニリノ、4−アニリノ−3−スルホアニリノ、4−フェノキシアニリノ等が挙げられる。
1、X、Yの好ましい組み合わせとしては、例えば、R1が水素原子又はメチル基、Xがアニリノ基、2−カルボキシアニリノ基、2−スルホアニリノ基、2,5−ジスルホアニリノ基、ベンジルアミノ基またはシクロヘキシルアミノ基、2,6−ジメチルアニリノ基、2,6−ジエチルアニリノ基、2,4,6−トリメチルアニリノ基、Yがアニリノ基、3−スルホプロピルチオ基、2−カルボキシアニリノ基等である。
本発明の前記一般式(1)で示されるアントラピリドン化合物の好適な例として、特に限定されるものではないが、具体例を表1に挙げる。表1中、(S)はスルホン酸基を、2(S)はジスルホン酸基を、(K)はカルボキシ基を、2(K)はジカルボキシ基をそれぞれ意味する。
表1
No. R1 X Y
1 CH3 2-(K)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
2 CH3 2,6-ジメチルアニリノ 2-(K)-アニリノ
3 CH3 2,6-ジメチルアニリノ アニリノ
4 CH3 2,6-ジメチルアニリノ 3-スルホプロピルチオ
5 H 2,6-ジエチルアニリノ 2-(K)-アニリノ
6 CH3 2,6-ジエチルアニリノ 2-(K)-アニリノ
7 CH3 2,6-ジイソプロピルアニリノ アニリノ
8 CH3 2-メチルアニリノ 2-(K)-アニリノ
9 CH3 ベンジルアミノ 2-(K)-アニリノ
10 CH3 2,5-2(S)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
11 CH3 2,5-2(S)-アニリノ アニリノ
12 CH3 2,5-2(S)-アニリノ 3-スルホプロピルチオ
13 CH3 2,5-2(S)-アニリノ 2-ヒドロキシエチルチオ
14 CH3 2-(K)-アニリノ 3-スルホプロピルチオ
15 H 2-(K)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
16 CH3 2-(K)-アニリノ アニリノ
17 CH3 2-(S)-アニリノ アニリノ
18 CH3 2-(S)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
19 CH3 2-(S)-アニリノ 3-スルホプロピルチオ
20 CH3 4-フェニルフェノキシ アニリノ
21 CH3 4-フェニルフェノキシ 2-(K)-アニリノ
22 CH3 3-(S)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
23 CH3 3-(S)-アニリノ アニリノ
24 CH3 3-(S)-アニリノ 3-スルホプロピルチオ
25 CH3 2-(S)-アニリノ tert-オクチルチオ
26 CH3 2-(K)-アニリノ 2-(K)-エチルチオ
27 CH3 2-(K)-アニリノ 2-ヒドロキシエチルチオ
28 CH3 2-(K)-アニリノ 1,2-2(K)-エチルチオ
29 C2H4OH 2,6-ジエチルアニリノ 2-(K)-アニリノ
30 CH3 4-メトキシ-2-(S)-アニリノ 3-スルホプロピルチオ
31 CH3 4-メトキシ-2-(S)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
32 CH3 2-(K)-5-(S)―アニリノ 2-(K)-アニリノ
33 C4H9 2,5-2(K)-アニリノ 3-スルホプロピルチオ
34 CH3 2-(K)-5-(S)―アニリノ 2-ヒドロキシエチルチオ
35 CH3 3-(K)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
36 CH3 4-(K)-アニリノ 2-(K)-アニリノ
37 CH3 5-(K)-2-メチルアニリノ 2-(K)-アニリノ
38 CH3 4-(S)-ナフチル-1-イルアミノ 2-(K)-アニリノ
39 CH3 2-(K)-アニリノ フェニルチオ
40 CH3 2-(K)-アニリノ 2-(K)-フェニルチオ
41 CH3 2,4,6-トリメチルアニリノ 2-(K)-アニリノ
本発明のアントラピリドン化合物は、例えば次の方法により製造される。即ち、下記式(2)
Figure 2005314514
(式中、R1 は前記と同じ意味を表す。)
の化合物1モルと2,4,6−トリクロロ−S−トリアジン(シアヌルクロライド)1〜1.3モルとを水中で、pH2〜7、5〜35℃、2〜8時間反応させて得られる1次縮合物である式(3)
Figure 2005314514
(式中、R1 は前記と同じ意味を表す。)
の化合物に、対応するアニリン類1モルを、pH4〜9、5〜90℃、10分〜5時間反応させることにより、式(1)におけるYが塩素原子である式(4)
Figure 2005314514
(式中、R1 、Xは前記と同じ意味を表す。)
の化合物が2次縮合物として得られる。
次いで、対応するアルキルメルカプタン類又はアニリン類を、pH8〜10、50〜100℃、10分〜8時間反応させることにより、3次縮合物としてYが塩素原子以外の式(5)
Figure 2005314514
(式中、R1 、X、Yは前記と同じ意味を表す。)
の化合物が得られる。
なお、縮合の順序は各種化合物の反応性に応じ、適宜定められ、上記に限定されない。
こうして得られる化合物は遊離酸の形で、あるいはその塩の形態で存在する。本発明では遊離酸又はその塩として、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルキルアミン塩、アルカノールアミン塩またはアンモニウム塩として使用できる。好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アンモニウム塩があげられる。また塩の作り方としては、例えば、上記で得られる3次縮合物の反応液に食塩を加えて、塩析、濾過することによってそのナトリウム塩をウェットケーキとして得、そのウェットケーキを再び水に溶解後、塩酸を加えてpHを1〜2に調整して得られる結晶を濾過すれば、遊離酸(あるいは一部はナトリウム塩のまま)の形で得られる。更に、その遊離酸の形のウェットケーキを水と共に撹拌しながら、例えば、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア水を添加してアルカリ性にすれば、各々カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩が得られる。
なお、式(2)のアントラピリドン化合物(原料)は、例えば次のようにして得られる。即ち、下記式(6)
Figure 2005314514
(式中、R1は前記と同じ意味を示す)
で示されるアントラキノン化合物1モルにベンゾイル酢酸エチルエステル1.1から3モルをキシレン等の極性溶媒中、炭酸ナトリウム等の塩基性化合物の存在下、130〜180℃、5〜15時間反応をさせることにより、下記式(7)
Figure 2005314514
(式中、R1は前記と同じ意味を示す)
の化合物が得られる。
次いで、式(7)の化合物1モルにメタアミノアセトアニリド 1〜5モルを、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性有機溶媒中、炭酸ナトリウムのような塩基及び酢酸銅のような銅触媒の存在下、110〜150℃、2〜6時間ウルマン反応をおこなって縮合し、下記式(8)
Figure 2005314514
(式中、R1は前記と同じ意味を示す)
の化合物が得られる。
次いで式(8)の化合物を8〜15%発煙硫酸中で、50〜120℃でスルホン化及びアセチルアミノ基を加水分解する事により、一般式(2)
Figure 2005314514
(式中、R1は前記と同じ意味を示す)
のアントラピリドン化合物が得られる。
本発明の水性マゼンタインク組成物は、前記式(1)で表される化合物またはその塩を水又は水性溶媒(後記する水溶性有機溶剤(溶解助剤を含む。以下同様。)を含有する水)に溶解したものである。インクのpHは6〜11程度が好ましい。この水性インク組成物をインクジェット記録用プリンタに使用する場合、色素成分としては金属陽イオンの塩化物、硫酸塩等の無機物の含有量は少ないものを用いるのが好ましく、その含有量の目安は例えば、塩化ナトリウムと硫酸ナトリウムの総含量として色素成分に対して1重量%以下である。無機物の少ない本発明の色素成分を製造するには、例えば逆浸透膜による通常の方法又は本発明の色素成分の乾燥品あるいはウェットケーキを必要な回数だけメタノール及び水の混合溶媒中で撹拌し、濾過、乾燥する方法で脱塩処理する操作を繰り返せば良い。
インクジェットプリンタにおいて、高精細な画像を供給することを目的に、シアンインクとマゼンタインクについては高濃度のインクと低濃度のインクの2種類のインクが設定されたものもある。その場合、本発明の式(1)の色素の混合物を含有する高濃度のインクと、本発明の式(1)の色素の混合物を含有する低濃度のインクを併用したインクセットとして使用しうる。また前記条件を備えた前記式(1)の色素の混合物を公知のマゼンタ色素と併用してもよい。
本発明のインクは水を媒体として調製される。本発明のインク中に、上記のようにして得られた前記式(1)の色素は、通常0.3〜8質量%含有される。本発明のインクにはさらに必要に応じて、水溶性有機溶剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有される。水溶性有機溶剤は、染料溶解剤、乾燥防止剤(湿潤剤)、粘度調整剤、浸透促進剤、表面張力調整剤、消泡剤等として使用される。その他インク調製剤としては、例えば、防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、紫外線吸収剤、粘度調整剤、染料溶解剤、褪色防止剤、乳化安定剤、表面張力調整剤、消泡剤、分散剤、分散安定剤等の公知の添加剤が挙げられる。水溶性有機溶剤の含有量は0〜60質量%好ましくは10〜50質量%であり、インク調製剤は0〜20質量%好ましくは0〜15質量%用いるのが良い。
本発明で使用しうる水溶性有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタノール等のC1〜C4アルカノール、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミド等のカルボン酸アミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オンまたは1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オン等の複素環式ケトン、アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン等のケトンまたはケトアルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル、エチレングリコール、1,2−または1,3−プロピレングリコール、1,2−または1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、チオジグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の(C2〜C6)アルキレン単位を有するモノマー、オリゴマーまたはポリアルキレングリコールまたはチオグリコール、グリセリン、ヘキサン−1,2,6−トリオール等のポリオール(トリオール)、エチレングリコールモノメチルエーテルまたはエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルまたはジエチレングリコールモノエチルエーテル又はトリエチレングリコールモノメチルエーテルまたはトリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールの(C1〜C4)アルキルエーテル、γーブチロラクトンまたはジメチルスルホキシド等があげられる。
上記のうち好ましいものは、イソプロパノール、グリセリン、モノ、ジまたはトリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンであり、より好ましくはイソプロパノール、グリセリン、ジエチレングリコール、2−ピロリドンである。これらの水溶性有機溶剤は、単独もしくは混合して用いられる。
防腐防黴剤としては、例えば、有機硫黄系、有機窒素硫黄系、有機ハロゲン系、ハロアリルスルホン系、ヨードプロパギル系、N−ハロアルキルチオ系、ベンツチアゾール系、ニトチリル系、ピリジン系、8−オキシキノリン系、ベンゾチアゾール系、イソチアゾリン系、ジチオール系、ピリジンオシキド系、ニトロプロパン系、有機スズ系、フェノール系、第4アンモニウム塩系、トリアジン系、チアジアジン系、アニリド系、アダマンタン系、ジチオカーバメイト系、ブロム化インダノン系、ベンジルブロムアセテート系、無機塩系等の化合物が挙げられる。有機ハロゲン系化合物としては、例えばペンタクロロフェノールナトリウムが挙げられ、ピリジンオシキド系化合物としては、例えば2−ピリジンチオール−1−オキシドナトリウムが挙げられ、無機塩系化合物としては、例えば無水酢酸ソーダが挙げられ、イソチアゾリン系化合物としては、例えば1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンマグネシウムクロライド、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド等が挙げられる。その他の防腐防黴剤としてソルビン酸ソーダ、安息香酸ナトリウム、等(例えば、アベシア社製プロクセルGXL(S)、プロクセルXL−2(S)等)があげられる。
pH調整剤は、インクの保存安定性を向上させる目的で、インクのpHを6.0〜11.0の範囲に制御できるものであれば任意の物質を使用することができる。例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、水酸化アンモニウム、あるいは炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。
キレート試薬としては、例えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウムなどがあげられる。防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモニウム、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライトなどがあげられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、桂皮酸系化合物、トリアジン系化合物、スチルベン系化合物、又はベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用いることができる。
粘度調整剤としては、水溶性有機溶剤の他に、水溶性高分子化合物があげられ、例えばポリビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリアミン、ポリイミン等があげられる。
染料溶解剤としては、例えば尿素、ε−カプロラクタム、エチレンカーボネート等があげられる。
褪色防止剤は、画像の保存性を向上させる目的で使用される。褪色防止剤としては、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。
表面張力調整剤としては、界面活性剤があげられ、例えばアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤などがあげられる。アニオン界面活性剤としてはアルキルスリホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N−アシルアミノ酸およびその塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸塩ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ロジン酸石鹸、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、アルキル型燐酸エステル、アルキルアリルスルホン塩酸、ジエチルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキルシルスルホ琥珀酸ジオクチルスルホ琥珀酸塩などが挙げられる。カチオン界面活性剤としては2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−ビニルピリジン誘導体などがある。両性界面活性剤としてはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシンその他イミダゾリン誘導体などがある。ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアリルキルアルキルエーテル等のエーテル系、ポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレートなどのエステル系、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オールなどのアセチレングリコール系(例えば、日信化学社製サーフィノール104E、104PG50、82、465、オルフィンSTG等)等が挙げられる。これらのインク調製剤は、単独もしくは混合して用いられる。なお、本発明のインクの表面張力は通常25〜70mN/m、より好ましくは25〜60mN/mである。また本発明のインクの粘度は30mPa・s以下が好ましい。更に20mPa・s以下に調整することがより好ましい。
本発明の水性インク組成物は前記各成分を任意の順序で混合、撹拌することによって得られる。得られたインク組成物は狭雑物を除く為にメンブランフィルター等で濾過を行ってもよい。
本発明のインクジェット記録方法における被記録材の基材としては、例えば、紙、フィルム等の情報伝達用シート、繊維及び皮革等が挙げられる。情報伝達用シートについては、表面処理されたもの、具体的にはこれらの基材にインク受容層を設けたものが好ましい。インク受容層は、例えば上記基材にカチオンポリマーを含浸あるいは塗工することにより、また多孔質シリカ、アルミナゾルや特殊セラミックス等のインク中の色素を吸着し得る無機微粒子をポリビニルアルコールやポリビニールピロリドン等の親水性ポリマーと共に上記基材表面に塗工することにより設けられる。このようなインク受容層を設けたものは、通常インクジェット専用紙(フィルム)や光沢紙(フィルム)と呼ばれ、例えば、ピクトリコ(旭硝子社製)、カラーBJペーパー、カラーBJフォトフィルムシート(いずれもキャノン社製)、カラーイメージジェット用紙(シャープ社製)、スーパーファイン専用光沢フィルム(セイコーエプソン社製)ピクタファイン(日立マクセル社製)等として市販されている。なお、このような受容層の設けていない普通紙も利用できることはもちろんである。
また繊維については、セルロース繊維又はナイロン、絹及びウール等のポリアミド繊維が好ましく、不織布や布状のものが好ましい。これらの繊維については、本発明のインク組成物を該繊維に付与した後、好ましくはインクジェット方法により付与した後、湿熱(例えば約80〜120℃)あるいは乾熱(例えば約150〜180℃)の固着工程を加えることで該繊維内部に色素を染着させることができ、鮮明性、耐光性及び耐洗濯性に優れた染色物を得ることができる。
本発明の容器は上記の水性マゼンタインク組成物を含有する。また、本発明のインクジェットプリンターは、この水性マゼンタインク組成物を含有する本発明の容器がインクタンク部分にセットされたものである。さらに、本発明の着色体は、上記の式(1)で表される新規アントラピリドン化合物又はその塩で、好ましくは上記の水性マゼンタインク組成物で着色されたものである。
本発明の水性インク組成物は、鮮明で、インクジェット記録用として理想に近いマゼンタ色であり、特に耐オゾン性に優れ、かつ耐光性、耐湿性、耐水性においても優れた記録物を得ることができる。他のイエロー、シアンのインクと共に用いる事で、広い可視領域の色調を色出しする事ができ、かつ耐オゾン性、耐光性、耐湿性及び耐水性の優れた既存のイエロー、シアン、ブラックと共に用いることで耐オゾン性、耐光性、耐湿性及び耐水性に優れた記録物を得ることができる。
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。尚、本文中「部」及び「%」とあるのは、特別の記載のない限り質量基準である
実施例1
(1) キシレン360部中に、攪拌しながら、式(6)(R1=CH3)の化合物94.8部、炭酸ナトリウム3.0部、ベンゾイル酢酸エチルエステル144.0部を順次仕込み、昇温した。140〜150℃の温度で8時間反応を行い、その間、反応で生成するエタノールと水をキシレンと共沸させながら系外へ留出させ、反応を完結させた。次いで、冷却し、30℃にてメタノール240部を添加して30分攪拌後、濾過し、メタノール360部で洗浄後、乾燥して、式(7)(R1=CH3)の化合物124.8部を淡黄色針状結晶として得た。
(2) 次に、N,N―ジメチルホルムアミド300.0部中に、攪拌しながら、式(7)の化合物(R1=CH3)88.8部、メタアミノアセトアニリド75.0部、酢酸銅1水和物24.0部及び炭酸ナトリウム12.8部を順次仕込み、昇温した後、120〜130℃で3時間反応を行った。約50℃に冷却してから、メタノール120部を添加し、30分攪拌後、濾過し、メタノール500部で洗浄し、次いで80℃の湯で洗浄、乾燥して式(8)(R1=CH3)の化合物79.2部を青味赤色結晶として得た。
(3) 次に98.0%硫酸130部に、攪拌下、水冷しながら28.0%発煙硫酸170.0部を添加して、12%発煙硫酸300部を、調製した。水冷下、式(8)(R1=CH3)の化合物51.3部を50℃以下で添加し、昇温し、85〜90℃にて4時間反応を行った。次に、氷水600部中に、上で得たスルホン化反応液を添加し、その間氷を加えながら50℃以下に保持し、水を加えて液量を1000部とした後、濾過して、不溶解分を除去した。次に、母液に湯を加えて1500部とし、温度を60〜65℃に保ちながら、食塩300部を添加して3時間攪拌し、析出した結晶を濾過した。20%食塩水溶液300部で洗浄し、よく絞って式(2)(R1=CH3)の化合物59.2部を含むウェットケーキ100.3部(純度45.9%(ジアゾ分析法による。以下同様。))を赤色結晶として得た。
(4) 水60部中に上記(3)で得た式(2)の化合物のウェットケーキ(純度45.9%)67.7部を添加し、次いで25%苛性ソーダ24部を添加して攪拌し、更に25%苛性ソーダを加えてPHを3〜4に調整しながら溶解させた。
一方、氷水60部にリパールOH(商品名、アニオン界面活性剤、ライオン株式会社製)0.4部を加え、溶解後シアヌルクロライド8.9部を添加し、30分攪拌し、得られた懸濁液を、上記の式(2)を含む溶液中に添加し、10%苛性ソーダ水溶液を滴下しながら、PHを2.7〜3.0に保ち、25〜30℃で3時間1次縮合反応を行い、式(3)(R1=CH3)の化合物を含有する反応液を得た。
(5)上記(4)で得られた式(3)(R1=CH3)の化合物を含有する反応液中に、アンスラニル酸13.2部を加え、更に、水を加えて液量を300部とし、昇温した。70〜95℃の温度で、25%苛性ソーダ水溶液を滴下しながら、PHを9.0〜11.0に保ち、5時間反応させた。反応後、水を加えて液量を400部に調整した後、濾過して不溶解物を除去した。
得られた反応液に氷水を加えて液量を700部に調整した。pHを7.0〜8.0に保ち、60〜65℃に保ちながら、食塩70部を添加し、次いで濃塩酸を加えてPHを3.0〜3.5に調整した後、1時間攪拌し、結晶をろ別し、20%食塩水溶液200部で洗浄して、式(1)(R1=CH3、X=Y=2−カルボキシアニリノ基)の化合物を赤色ウェットケーキとして得た。
(6)上記(5)で得られるウェットケーキを、メタノール200部中に加え、60〜65℃に加熱、溶解させた後、約5℃にて氷冷攪拌1時間保持した後、析出した結晶を濾過、メタノールで洗浄、乾燥し、下記式(9)(表1におけるNo.1の化合物)の化合物27.4部を暗赤色結晶として得た。
λmax:543.2nm(水溶液中)
Figure 2005314514
実施例2
(1)実施例1の(1)〜(4)と同様にして得た式(3)(R1=CH3)の化合物を含有する反応液中にアンスラニル酸6.6部を加え、更に、水を加えて液量を200部とし、15〜25℃の温度で、25%苛性ソーダ水溶液を滴下しながら、PHを6.0〜6.5に保ち、5時間反応させ2次縮合反応を行い、式(1)(R1=CH3、X=2−カルボキシアニリノ基、Y=Cl)の化合物を含む反応液を得た。
(2)上記(1)の反応液中に、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸ソーダ10.7部を加え、PHを10.8〜11.2に調整しながら、70〜85℃の温度で、5時間反応させた。反応後、水を加えて液量を400部に調整し、濾過して不溶解物を除去した。得られた反応液に水を加えて液量を500部に調整し、pH8.0〜8.5に調整し約60℃に保ちながら食塩50部を添加し、次いで塩酸を添加してpH3.0〜3.5に調整した後、30分攪拌した。得られた結晶をろ別し、20%食塩水溶液200部で洗浄し、式(1)(R1=CH3、X=2−カルボキシアニリノ基、Y=3−スルホプロピルチオ基)の化合物を赤色ウェットケーキとして得た。
(3)上記(2)で得られるウェットケーキを、メタノール200部中に加え、60〜65℃に加熱、分散させた後、30分攪拌して析出した結晶を、濾過、メタノールで洗浄後、乾燥し、下記式(10)(表1におけるNo.14の化合物)の化合物34.3部を暗赤色結晶として得た。
λmax:541.0nm(水溶液中)
Figure 2005314514
実施例3
(1)実施例2の(2)と同様に得られる式(1)(R1=CH3、X=2−カルボキシアニリノ基、Y=Cl)の化合物を含有する反応液中に、アニリン4.7部を加え、25%苛性ソーダ水溶液を加えて、PHを10.8〜11.2に調整しながら、昇温し、70〜95℃の温度で、5時間反応させた。反応後、水を加えて液量を400部に調整し、濾過して不溶解物を除去した。得られた反応液に水を加えて液量を500部に調整し、60〜65℃に保ちながら食塩75部を添加し、次いで塩酸を添加してPHを2.5に調整した後、30分攪拌した。得られた結晶をろ別し、15%食塩水溶液400部で洗浄し、式(1)(R1=CH3、X=2−カルボキシアニリノ基、Y=アニリノ基)の化合物を赤色ウェットケーキとして得た。
(2)上記(1)で得られるウェットケーキを、メタノール500部に加えて、60〜65℃に加熱して溶解させた後、約5℃に氷冷して30分攪拌して析出した結晶を、濾過、メタノールで洗浄後、乾燥し、下記式(11)(表1におけるNo.16の化合物)の化合物32.0部を赤色結晶として得た。
λmax:541.6 nm(水溶液中)
Figure 2005314514
実施例4
(1)実施例1の(1)〜(4)と同様にして得た式(3)(R1=CH3)の化合物を含有する反応液中に2,6−ジエチルアニリン7.6部、さらに水を加えて液量を250部に調整し25%苛性ソーダ水溶液を滴下しながら、PHを5〜6に保ち、50〜60℃に保ち、30分間反応させ2次縮合反応を行い、式(1)(R1=CH3、X=2,6−ジエチルアニリノ基、Y=Cl)の化合物を含む反応液を得た。
(2)上記(1)の反応液中に、アンスラニル酸6.6部を加え、25%苛性ソーダ水溶液を加えて、PHを10.3〜10.7に調整しながら、80〜90℃の温度で、3時間反応させる。反応後、水を加えて液量を600部に調整し、濾過して不溶解物を除去した。得られた反応液に水を加えて液量を800部に調整し、60〜65℃に保ちながら食塩120部を添加し、次いで塩酸を添加してPHを0.5に調整した後、30分攪拌する。得られた結晶をろ別し、15%食塩水溶液200部で洗浄し、式(1)(R1=CH3、X=2,6−ジエチルアニリノ基、Y=2−カルボキシアニリノ基)の化合物を赤色ウェットケーキとして得た。
(3)上記(2)で得られるウェットケーキを、メタノール800部中に加え、60〜65℃に加熱、攪拌後、濾過、メタノールで洗浄後、乾燥し、下記式(12)(表1におけるNo.10の化合物)の化合物30.4部を赤色結晶として得た。
λmax:542.5nm(水溶液中)
Figure 2005314514
実施例5
(A)インクの作製
実施例1から実施例4でそれぞれ得られた本発明のアントラピリドン化合物(色素成分)を含む下記表2の組成の液体を調製し、0.45μmのメンブランフィルターでろ過することにより各インクジェット用水性マゼンタインク組成物を得た。
また水はイオン交換水を使用した。尚、インク組成物のpHがpH=8〜10、総量100部になるように水、水酸化アンモニウムを加えた。
表2
実施例1から実施例4で得られた各色素 5.0部
(脱塩処理したものを使用)
水+水酸化アンモニウム 75.9部
グリセリン 5.0部
尿素 5.0部
N−メチル−2−ピロリドン 4.0部
IPA(イソプロピルアルコール) 3.0部
ブチルカルビトール 2.0部
界面活性剤(サーフィノール104PG50 日信化学社製)
0.1部
計 100.0部
(B)インクジェットプリント
インクジェットプリンタ(商品名 Canon社 BJ S−630)を用いて、普通紙、及びインク受容層を有するプロフェッショナルフォトペーパー(PR−101(キャノン社製))とPM写真用紙<光沢>(セイコーエプソン社製)の3種の被記録材料にインクジェット記録を行った。
(以下、PR=プロフェッショナルフォトペーパー 、PM=PM写真用紙と記す)
印刷の際は、反射濃度が数段階の階調が得られるように画像パターンを作り、印刷した。以下に記する試験では試験前の印刷物の反射濃度D値が1.0に最も近い階調部分を用いて測定を行った。
(C)記録画像の評価
(1)色相評価
記録画像の色相、鮮明性:記録紙を測色システム(Gretag Macbeth SpectroEye:GRETAG社製)を用いて、L*、a*、b*値を測定した。鮮明性はC*=((a*2+(b*21/2で算出した。結果を表3に示す。
(2)耐光試験
キセノンウェザーメーター(アトラス社製)を用い、24℃、60%RHにて記録画像に50時間照射した。照射前後の変化を上記の測色システムを用いて照射前後の濃度(D値)を測定した。
残存率(%)=照射後のD値/照射前のD値で算出した結果を表3に示す。
(3)オゾン耐性試験
記録画像をプリントした試験片をオゾンウェザーメーター(スガ試験機社製 型式OMS−H)を用いて24℃、12ppm、60%RHで2時間放置し、試験前後の濃度(D値)を測定した。
残存率(%)=処理後のD値/処理前のD値で算出した結果を表3に示す。
記録画像の色相、鮮明性、耐光性、耐オゾン性の試験結果を表3に示す。なお、実施例1で得られた化合物を用いて作製したインク組成物を評価した結果を評価例1、同様にして実施例2で得られた化合物を用いて作製したインク組成物を評価した結果を評価例2、実施例3で得られた化合物を用いて作製したインク組成物を評価した結果を評価例3、実施例4で得られた化合物を用いて作製したインク組成物を評価した結果を評価例4とする。また、比較例1として、特許文献3の実施例2のアントラピリドン系化合物を用い評価を行った結果を表3に併記する。
表3
色相 鮮明性 耐光性 耐オゾン性
L* a* b* C* (残存率%)(残存率%)
評価例1
普通紙 47.8 52.4 -21.3 56.6 92.2 −
PR 54.6 68.1 -34.6 78.4 91.8 89.9
PM 54.7 68.6 -38.0 78.4 76.8 94.9

評価例2
普通紙 48.2 52.4 -21.6 56.7 91.0 −
PR 54.8 68.3 -33.0 75.9 91.1 99.0
PM 54.2 67.1 -37.4 76.8 90.0 94.0

評価例3
普通紙 48.6 53.4 -20.2 57.1 90.0 −
PR 55.6 67.2 -33.9 75.3 90.6 88.5
PM 54.9 67.8 -37.3 77.4 81.6 93.9

評価例4
普通紙 48.9 61.6 -16.6 63.7 97.0 −
PR 59.3 72.4 -32.1 78.6 93.0 90.4
PM 59.6 70.7 -34.2 78.4 86.0 93.8

比較例1
普通紙 52.7 56.0 - 1.9 56.0 96.0 −
PR 60.1 67.1 -14.9 68.7 85.0 51.0
PM 59.6 65.0 -16.4 67.0 89.0 65.0
表3より、評価例1〜4のC*値は比較例1の値より高く、特にインク受容層を有する専用紙(光沢紙)において、より鮮明度が高い事がわかる。また、評価例1〜4の耐オゾン性は比較例1に比べて、残存率がいずれも高く、オゾンガス等による画像安定性が驚くべき向上がなされている事がわかる。更に、評価例1〜4の耐光性も高く、本発明のアントラピリドン化合物はインクジェット用マゼンタ色素として優れた化合物であることがわかる。特に評価例2(アルキルチオ基を有する、式(10)の化合物を含有するインクの専用紙(光沢紙)での評価)においては、耐オゾン性、耐光性が特に優れていることがわかる。
本発明のアントラピリドン化合物は比較例の化合物よりも色相(鮮明性)、耐光性、耐オゾン性すべての評価項目において優れており、各メディア(被記録材)で安定した高品質を示している。さらに実施例1から4でそれぞれ得られた色素は、アルカリ性条件下(pH=8〜9)における水に対する溶解性がろ紙スポットでの評価で100g/l以上であり、インクジェット用の色素として安定なインクの作製が可能であり、又高濃度のインクの作製も可能であることから使用用途も広く使いやすい化合物である。

Claims (12)

  1. 式(1)で表されるアントラピリドン化合物又はその塩
    Figure 2005314514
    (式(1)中、R1は水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロヘキシル基、モノ若しくはジアルキルアミノアルキル基またはシアノアルキル基を、Xはアニリノ基(カルボキシル基、スルホン酸基、アルキル基、アルコキシ基、アニリノ基またはフェノキシ基で置換されていてもよい)、メチル−スルホアニリノ基、カルボキシ−スルホアニリノ基、スルホン酸基で置換されていてもよいナフチルアミノ基、アラルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基またはフェノキシ基(スルホン酸基、カルボキシル基、アセチルアミノ基、アミノ基、水酸基またはフェノキシ基で置換されていてもよい)を、Yはアルキルチオ基(アルキル基はスルホン酸基、カルボキシ基及び水酸基からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい)フェニルチオ基(カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基で置換されていてもよい)またはアニリノ基(フェニル基はカルボキシル基、スルホン酸基、アルキル基、アルコキシ基、アニリノ基またはフェノキシ基で置換されていてもよい)をそれぞれ表す)
  2. 式(1)におけるR1がメチル基である請求項1に記載のアントラピリドン化合物又はその塩
  3. 式(1)におけるYがアニリノ基、2−カルボキシアニリノ基または3−スルホプロピルチオ基である請求項1または2に記載のアントラピリドン化合物又はその塩
  4. 式(1)におけるXがアニリノ基、2,6−ジメチルアニリノ基、2,4,6−トリメチルアニリノ基、2,6−ジエチルアニリノ基、2−カルボキシアニリノ基、2−スルホアニリノ基、2,5−ジスルホアニリノ基、ベンジルアミノ基またはシクロヘキシルアミノ基である請求項1から3のいずれか一項に記載のアントラピリドン化合物またはその塩
  5. 色素成分として、請求項1から4のいずれか一項に記載のアントラピリドン化合物又はその塩を含むことを特徴とするインク組成物
  6. 水溶性有機溶剤を含有する請求項5に記載のインク組成物
  7. インクジェット記録用である請求項5または6に記載のインク組成物
  8. インク滴を記録信号に応じて吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法において、インクとして請求項5から7のいずれか一項に記載のインク組成物を使用することを特徴とするインクジェット記録方法
  9. 被記録材が情報伝達用シ−トである請求項8に記載のインクジェット記録方法
  10. 請求項5から7のいずれか一項に記載のインク組成物を含有する容器
  11. 請求項10に記載の容器を有するインクジェットプリンタ
  12. 請求項1から4のいずれか一項に記載のアントラピリドン化合物又はその塩を有する着色体
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