JP2005311069A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の半導体装置は、基材と、
前記基材の上に設けられた導電層20と、
前記導電層20の上方に設けられたバリア膜30と、を含み、
前記バリア膜30は、ポリベンゾオキサゾールを加熱して得られた膜である
【選択図】 図1
Description
前記基材の上方に設けられたシリカ系絶縁膜と、
前記基材上のシリカ系絶縁膜中に設けられた導電層と、
前記シリカ系絶縁膜および導電層の上に設けられたバリア膜と、を含み、
前記バリア膜は、ポリベンゾオキサゾールである。
(式中、R1は1価の有機基を示す。)
RaSi(OR2)4−a ・・・・・(2)
(式中、Rはフッ素原子または1価の有機基、R2は1価の有機基、aは1〜2の整数を示す。)
Si(OR3)4 ・・・・・(3)
(式中、R3は1価の有機基を示す。)
R4 b(R5O)3−bSi−(R8)d−Si(OR6)3−cR7 c(4)
〔式中、R4〜R7は同一または異なり、それぞれ1価の有機基、bとcは同一または異なり、0〜2の整数、R8は酸素原子、フェニレン基または−(CH2)n−で表される基(ここで、nは1〜6の整数である)、dは0または1を示す。〕
本発明の半導体装置において、前記基材は、Si、Si−Ge、GaAs、InP、GaP、GaN層の少なくともいずれか1種の層を含むことができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、基材の上方にシリカ系絶縁膜を形成し、シリカ系絶縁膜をパターン加工した後、導電層を埋め込み、CMPにより上部を平坦化した後、前記シリカ系絶縁膜および導電層の上にバリア層を形成すること、を含み、
前記バリア層の形成は、ポリベンゾオキサゾール前駆体を含む組成物を塗布して塗膜を形成した後に、該塗膜を加熱することを含むことができる。
以下、本発明について図1を参照しながらさらに詳細に説明する。図1は、本発明の一例にかかる半導体装置を模式的に示す断面図である。
本発明に用いるアミノ基を2個有するフェノール化合物は、好ましくは、単環型、ビフェニル型、フルオレン型のものである。これらは単独でもよく、また2種類以上を組み合せて使用してもよい。
本発明のバリア膜30のためのジカルボン酸化合物の例としては、芳香族ジカルボン酸化合物が好ましい。これらは単独で用いてもよく、また2種類以上を組み合わせて使用してもよい。また、加熱により架橋するエチニル、フェニルエチニル、アルキルエチニル、ビフェニレン、及び内部アセチレン、シアネート基、マレイミド基、エポキシ基、アリル基などの架橋性基を有するジカルボン酸化合物を組み合わせて使用しても良い。
本発明のバリア膜30にかかるポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法の例としては、アミノ基を2個有するフェノール化合物の少なくとも1種と、ジカルボン酸化合物とを用いて、従来の酸クロリド法、活性化エステル法、ポリリン酸やジシクロヘキシルカルボジイミド等の脱水縮合剤の存在下で縮合反応等の方法を挙げることができる。これらの製造方法の中で、例えば、酸クロリド法では、使用する酸クロリドは、まず、N,N'−ジメチルホルムアミド等の触媒存在下で、ジカルボン酸化合物と過剰量の塩化チオニルとを、室温ないし130℃程度の温度で反応させ、過剰の塩化チオニルを加熱及び減圧により留去した後、残査をヘキサン等の溶媒で再結晶することにより得ることができる。このようにして製造したジカルボン酸クロリドを、ビスアミノフェノール化合物と共に、通常N−メチル−2−ピロリドン、N,N'−ジメチルアセトアミド等の極性溶媒に溶解し、ピリジン等の酸受容剤存在下で、室温ないし−30℃程度の温度で反応させることにより、ポリベンゾオキサゾール前駆体を得ることができる。
転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等が挙げられる。その後、乾燥し、加熱処理をして、溶媒除去に続いて、縮合反応、及び架橋性基を有する場合は架橋反応させ、ポリベンゾオキサゾールとし、それを含む絶縁膜として使用することができる。
トアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコール1−モノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチル−1,3−ブチレングリコールアセテート、1,3−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メチル−3−メトキシプロピオネート、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、アニソール、4−エチルシクロヘキサノン、フェニルシクロヘキサノン、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル、トリプロピレングリコールブチルエーテル等を挙げることができる。これらは1種または2種以上を混合して用いることができる。
次に、図1に示す半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、第1絶縁層10と、所定のパターンを有する配線層20を形成する。配線層20の形成方法は、公知の技術により行うことができる。配線層20の材質としては、上述した導電性材料を用いることができる。ついで、少なくとも配線層20を覆うようにその上にバリア膜30を形成する。バリア膜30の形成では、まず、前述のポリベンゾオキサゾール前駆体を含む膜形成用組成物を用いて第1絶縁層10および配線層20の上に塗膜を形成する。塗膜の形成方法としては、スピンコート、浸漬法、ロールコート法、スプレー法などを例示すること
ができる。ついで、塗膜に熱処理を施し前駆体を縮合させる。これにより、バリア膜30を形成することができる。
以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、以下の記載は、本発明の態様例を概括的に示すものであり、特に理由なく、かかる記載により本発明は限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の部および%は、特記しない限り、それぞれ重量部および重量%であることを示している。
窒素ガスフロー下で、2,6-ジヒドロキシ-3,5-ジアミノ-1−安息香酸18.4g(0.1mol)を、乾燥したN−メチル−2−ピロリドン200gに溶解し、ピリジン17.4g(0.22mol)を添加した後、−15℃に冷却し、テレフタル酸ジクロリド19.
3g(0.095mol)を、少しずつ添加した。滴下終了後、−15℃で、1時間撹拌後、室温まで戻し、室温で5時間撹拌した。その後、反応液を蒸留水4リットルに小さな液滴で滴下し、沈殿物を集めて乾燥することにより、ポリベンゾオキサゾール前駆体を得た。得られたポリベンゾオキサゾール前駆体の数平均分子量(Mn)を、東ソー株式会社製GPCを用いてポリスチレン換算で求めたところ、10,000であった。このポリベンゾ
オキサゾール前駆体10gを、N−メチル−2−ピロリドン50gに溶解し、孔径200nmのテフロン(R)フィルターでろ過して、コーティング用のワニスを得た。このワニスを、ガラス板上にドクターナイフを用いて塗布した。その後、窒素雰囲気のオーブン中で、70℃/1時間、150℃/30分、420℃/1時間の順で加熱し、フィルムを得た。ガラス転移温度は450℃以上、熱分解温度は560℃、溶解性は良好、比誘電率は、2.98であった。
この上に合成例1で調整したバリア膜用の膜形成用組成物を厚さ500Åに塗布した後、さらにこの基板を420℃の窒素雰囲気のホットプレートで60分間焼成した。得られた積層膜に対して、蒸着法によりアルミニウム電極パターンを形成させ絶縁破壊電圧測定用サンプルを作成した。横河・ヒューレットパッカード(株)製、HP16451B電極およびHP4284AプレシジョンLCRメータを用いてIV法により当該塗膜の絶縁破壊電圧を測定したところ、6.0MV/cmと良好な絶縁破壊耐性を示した。その結果、本実施例によれば、導電層の上にバリア膜を有することで、その上方に形成される絶縁層に銅が拡散することを防ぐことができることが確認された。
Claims (7)
- 基材と、
前記基材の上方に設けられたシリカ系絶縁膜と、
前記基材上のシリカ系絶縁膜中に設けられた導電層と、
前記シリカ系絶縁膜および導電層の上に設けられたバリア膜と、を含み、
前記バリア膜は、ポリベンゾオキサゾールである、半導体装置。 - 請求項1において、
前記導電層は、銅を含む層である、半導体装置。 - 請求項1または2において、
前記絶縁膜は、比誘電率が3以下の低比誘電率のシリカ系膜である、半導体装置。 - 請求項3において、
低比誘電率のシリカ系膜が、下記一般式(1)〜(4)で表される化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を加水分解、縮合して得られる加水分解縮合物を加熱してなる膜である、半導体装置。
HSi(OR1)3 ・・・・・(1)
(式中、R1は1価の有機基を示す。)
RaSi(OR2)4−a ・・・・・(2)
(式中、Rはフッ素原子または1価の有機基、R2は1価の有機基、aは1〜2の整数を示す。)
Si(OR3)4 ・・・・・(3)
(式中、R3は1価の有機基を示す。)
R4 b(R5O)3−bSi−(R8)d−Si(OR6)3−cR7 c(4)
〔式中、R4〜R7は同一または異なり、それぞれ1価の有機基、bとcは同一または異なり、0〜2の整数、R8は酸素原子、フェニレン基または−(CH2)n−で表される基(ここで、nは1〜6の整数である)、dは0または1を示す。〕 - 請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記基材は、Si、Si−Ge、GaAs、InP、GaP、GaN層の少なくともいずれか1種の層を含む、半導体装置。 - 基材の上方にシリカ系絶縁膜を形成し、シリカ系絶縁膜をパターン加工した後、導電層を埋め込み、CMPにより上部を平坦化した後、前記シリカ系絶縁膜および導電層の上にバリア層を形成すること、を含み、
前記バリア層の形成は、ポリベンゾオキサゾール前駆体を含む組成物を塗布して塗膜を形成した後に、該塗膜を加熱することを含む、半導体装置の製造方法。 - 請求項6において、
前記導電層として銅を含む層を形成する、半導体装置の製造方法。
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2004
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