JP2004111795A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004111795A
JP2004111795A JP2002274884A JP2002274884A JP2004111795A JP 2004111795 A JP2004111795 A JP 2004111795A JP 2002274884 A JP2002274884 A JP 2002274884A JP 2002274884 A JP2002274884 A JP 2002274884A JP 2004111795 A JP2004111795 A JP 2004111795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
film
opening
semiconductor device
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002274884A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Noguchi
野口 純司
Hiroyuki Maruyama
丸山 裕之
Atsushi Maekawa
前川 厚志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2002274884A priority Critical patent/JP2004111795A/ja
Publication of JP2004111795A publication Critical patent/JP2004111795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】配線溝の上端角部が削れることなく埋込み配線を形成する。
【解決手段】下層配線としての配線20が埋め込まれた絶縁膜上に、低誘電率材料からなる絶縁膜22および25を含む絶縁膜21〜28を形成する。絶縁膜28上に第1フォトレジストパターンを形成し、絶縁膜25〜28を選択的に除去してビア用の開口部30を形成する。絶縁膜28上に第2フォトレジストパターンを形成し、絶縁膜28を選択的に除去して開口部30を含む領域に配線溝用の開口部32を形成する。開口部32から露出する絶縁膜26および27と、開口部30から露出する絶縁膜23および24とを除去する。それから、開口部32から露出する絶縁膜25と、開口部30から露出する絶縁膜22とを除去する。絶縁膜28と、開口部30の底部で露出する絶縁膜21を除去した後、開口部30および32内に銅配線を形成する。
【選択図】  図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、銅を主成分とする主導体膜を含む埋込み配線を有する半導体装置の製造方法に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばダマシン(Damascene)と呼ばれる配線形成技術が検討されている。このダマシン法は、シングルダマシン(Single−Damascene)法とデュアルダマシン(Dual−Damascene)法とに大別できる。シングルダマシン法は、例えば絶縁膜に配線溝を形成した後、その絶縁膜上および配線溝内に配線形成用の主導電層を堆積し、さらに、その主導電層を、例えば化学的機械的研磨法(CMP;Chemical Mechanical Polishing)によって配線溝内のみに残されるように研磨することにより、配線溝内に埋込み配線を形成する方法である。また、デュアルダマシン法は、絶縁膜に配線溝および下層配線との接続を行うための孔(ビア)を形成した後、その絶縁膜上、配線溝および孔内に配線形成用の主導電層を堆積し、さらに、その主導電層をCMP等によって配線溝および孔内のみに残されるように研磨することにより、配線溝および孔内に埋込み配線を形成する方法である。いずれの方法においても、配線の主導体材料としては、半導体装置の性能を向上させる観点等から、例えば銅等のような低抵抗な材料が使用される。銅はアルミニウムよりも低抵抗で信頼性における許容電流が2桁以上大きいという利点を持ち、同じ配線抵抗を得るのに膜を薄くすることができるので、隣接する配線間の容量も低減できる。しかし、銅は、例えばアルミニウム等のような金属と比較して絶縁膜中に拡散され易いとされている。このため、銅を配線材料として用いる場合、銅からなる主導体層の表面(底面および側面)、すなわち、配線溝の内壁面(側面および底面)に、銅の拡散を防止するための薄い導電性バリア膜を形成する必要性があるとされている。また、配線溝が形成された絶縁膜の上面上の全面に、上記埋め込み配線の上面を覆うように、例えば窒化シリコン膜等からなるバリア絶縁膜を形成することにより、埋め込み配線中の銅が、埋込み配線の上面から絶縁膜中に拡散するのを防止する技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、本発明者らの検討結果によれば、上記埋込み配線技術においては、以下の課題があることを見い出した。
【0004】
絶縁膜に配線開口部(配線溝や孔)を形成するためのフォトリソグラフィ工程には、KrF用のフォトレジスト膜(KrFレーザ光で露光されるフォトレジスト膜)が使用されている。そのようなフォトレジスト膜を絶縁膜上に形成し、KrFレーザ光を用いてフォトレジスト膜を露光し現像してフォトレジストパターンを形成し、このフォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて絶縁膜をエッチングして、絶縁膜に配線開口部などを形成していた。
【0005】
しかしながら、近年、半導体装置の小型化に伴い、埋込み配線の微細化が重要になってきており、更なる微細加工が要求されている。更なる微細加工を実現するには、配線開口部を形成するためのフォトリソグラフィ工程で、ArF用のフォトレジスト膜(ArFレーザ光で露光されるフォトレジスト膜)を用いることが考えられる。ArF用のフォトレジスト膜を用い、KrFレーザ(KrFエキシマレーザ)光より波長が短いArFレーザ(ArFエキシマレーザ)光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターンを形成すれば、KrFレーザ光による露光と比べて、より微細なパターンを形成することができる。これは、埋込み配線の更なる微細化を可能とする。
【0006】
ところが、KrF用のフォトレジスト膜の膜厚はその下の反射防止膜も含めて例えば580nm程度であるのに対して、ArF用のフォトレジスト膜の膜厚はその下の反射防止膜も含めて例えば450nm程度と比較的薄くしなければならない。ArF用のフォトレジスト膜の膜厚を厚くしすぎると、焦点深度が合わないことなどにより、フォトレジスト膜を的確に露光(感光)できなくなってしまう。その一方で、埋込み配線の微細化により配線幅は小さくなるが、配線膜厚は同程度かあるいは逆により厚くなる傾向にある。
【0007】
比較的薄いフォトレジスト膜を用いて比較的厚い絶縁膜を加工すると、フォトレジスト膜厚の減少と配線膜厚(絶縁膜厚)の増加により、フォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて絶縁膜をエッチングする際に、エッチング工程終了前にフォトレジストパターンおよびその下の反射防止膜が除去されて下層の絶縁膜の上面が露出してしまう恐れがある。これは、絶縁膜がエッチングされて、配線溝(開口部)の上端角部(肩部)が削れて丸くなる現象、すなわち肩削れを発生させる。その後のエッチング工程においても、絶縁膜がエッチングされ、配線溝の上端角部の削れ(肩削れ)はますますひどくなる。
【0008】
そのような肩削れが生じると、配線溝に導体膜を埋め込む際に、配線溝の上端部近傍(肩削れ部)にも導体が埋め込まれる。肩削れ部に埋め込まれた導体は、CMP工程によっても除去されずに残存する恐れがある。これは、同層配線の隣接配線間の実質的な距離を短くし、配線間の絶縁破壊耐性を低下させる。
【0009】
特に、銅を配線材料に用いた場合、TDDB(Time Dependence on Dielectric Breakdown)寿命が、他の金属材料(例えばアルミニウムやタングステン)に比べて著しく短いという問題がある。その上、配線ピッチの微細化が進み、実効電界強度が増加する傾向にあることに加え、誘電率の低い絶縁膜は一般的に絶縁耐圧も低いことから、TDDB寿命の確保が益々困難になる状況にある。しかも、TDDB寿命の劣化の原因と考えられている銅の拡散の経路は、隣接配線間のCMP面(CMPで研磨された面)が支配的であり、CMP面がリークパスとして作用してTDDB寿命の劣化を招く。このため、銅配線形成において上記肩削れが生じると、TDDB寿命または絶縁破壊耐性への悪影響が大きい。TDDB寿命の劣化原因については、本願発明者による特願平11−226876号、特願2000−104015号または特願2000−300853号に開示がある。
【0010】
本発明の目的は、微細な埋込み配線を形成できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、絶縁破壊耐性を向上させることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、配線溝の上端角部が削れることなく埋込み配線を形成できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0013】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0015】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板を準備する工程、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程、第2絶縁膜上に第3絶縁膜を形成する工程、第3絶縁膜上に第4絶縁膜を形成する工程、第4絶縁膜上に第5絶縁膜を形成する工程、第5絶縁膜を選択的に除去して第1開口部を形成する工程、第1開口部から露出する第4絶縁膜を除去する工程、第5絶縁膜を選択的に除去して第1開口部を含む領域に第2開口部を形成する工程、第1開口部から露出する第3絶縁膜を除去する工程、第1開口部から露出する第2絶縁膜と第2開口部から露出する第4絶縁膜とを除去する工程、および、第1開口部および第2開口部内に第1配線を形成する工程を有するものである。
【0016】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板を準備する工程、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程、第2絶縁膜上に第3絶縁膜を形成する工程、第3絶縁膜を選択的に除去して第1開口部を形成する工程、第1開口部の底部に対応する第2絶縁膜を第2絶縁膜の厚み方向の中間領域まで除去する工程、第3絶縁膜を選択的に除去して第1開口部を含む領域に第2開口部を形成する工程、第2開口部の底部に対応する第2絶縁膜を第2絶縁膜の厚み方向の中間領域まで除去し第1開口部の底部に対応する第2絶縁膜を第1絶縁膜が露出するまで除去する工程、および、第1開口部および第2開口部内に第1配線を形成する工程を有するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
【0018】
(実施の形態1)
本実施の形態の半導体装置およびその製造工程を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態である半導体装置、例えばMISFET(Complementary Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)、の製造工程中の要部断面図である。
【0019】
図1に示すように、例えば1〜10Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンなどからなる半導体基板(半導体ウエハ)1の主面に素子分離領域2が形成される。素子分離領域2は酸化シリコンなどからなり、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法またはLOCOS(Local Oxidization of Silicon )法などにより形成される。
【0020】
次に、半導体基板1のnチャネル型MISFETを形成する領域にp型ウエル3を形成する。p型ウエル3は、例えばホウ素(B)などの不純物をイオン注入することなどによって形成される。
【0021】
次に、p型ウエル3の表面にゲート絶縁膜4が形成される。ゲート絶縁膜4は、例えば薄い酸化シリコン膜などからなり、例えば熱酸化法などによって形成することができる。
【0022】
次に、p型ウエル3のゲート絶縁膜4上にゲート電極5が形成される。例えば、半導体基板1上に多結晶シリコン膜を形成し、その多結晶シリコン膜にリン(P)などをイオン注入して低抵抗のn型半導体膜とし、その多結晶シリコン膜をドライエッチングによってパターニングすることにより、多結晶シリコン膜からなるゲート電極5を形成することができる。
【0023】
次に、p型ウエル3のゲート電極5の両側の領域にリンなどの不純物をイオン注入することにより、n型半導体領域6が形成される。
【0024】
次に、ゲート電極5の側壁上に、例えば酸化シリコンなどからなる側壁スペーサまたはサイドウォール7が形成される。サイドウォール7は、例えば、半導体基板1上に酸化シリコン膜を堆積し、この酸化シリコン膜を異方性エッチングすることによって形成することができる。
【0025】
サイドウォール7の形成後、n型半導体領域8(ソース、ドレイン)が、例えば、p型ウエル3のゲート電極5およびサイドウォール7の両側の領域にリンなどの不純物をイオン注入することにより形成される。n型半導体領域8は、n型半導体領域6よりも不純物濃度が高い。
【0026】
次に、ゲート電極5およびn型半導体領域8の表面を露出させ、例えばコバルト(Co)膜を堆積して熱処理することによって、ゲート電極5とn型半導体領域8との表面に、それぞれシリサイド膜5aおよびシリサイド膜8aを形成する。これにより、n型半導体領域8の拡散抵抗と、コンタクト抵抗とを低抵抗化することができる。その後、未反応のコバルト膜は除去する。
【0027】
このようにして、p型ウエル3にnチャネル型のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)9が形成される。
【0028】
次に、半導体基板1上に窒化シリコンなどからなる絶縁膜10と、酸化シリコンなどからなる絶縁膜11を順次堆積する。それから、絶縁膜11および絶縁膜10を順次ドライエッチングすることにより、コンタクトホール12を形成する。コンタクトホール12の底部では、半導体基板1の主面の一部、例えばn型半導体領域8の一部、やゲート電極5の一部などが露出される。
【0029】
次に、コンタクトホール12内に、タングステン(W)などからなるプラグ13が形成される。プラグ13は、例えば、コンタクトホール12の内部を含む絶縁膜11上にバリア膜として例えば窒化チタン膜13aを形成した後、タングステン膜をCVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって窒化チタン膜13a上にコンタクトホール12を埋めるように形成し、絶縁膜11上の不要なタングステン膜および窒化チタン膜13aをCMP(Chemical Mechanical Polishing)法またはエッチバック法などによって除去することにより形成することができる。
【0030】
図2〜図18は、図1に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図または要部平面図を示している。図10および図13は、それぞれ図9および図12の半導体装置の要部平面図であり、図9および図12が、それぞれ図10および図13のA−A線の断面に対応する。図10および図13以外は断面図であるが、理解を簡単にするために、図1の絶縁膜11より下の構造に対応する部分は図示を省略している。
【0031】
まず、図2に示されるように、プラグ13が埋め込まれた絶縁膜11上に絶縁膜14が形成される。絶縁膜14は、例えば有機ポリマーまたは有機シリカガラスなどのような低誘電率材料(いわゆるLow−K絶縁膜、Low−K材料)からなることが好ましい。なお、低誘電率な絶縁膜(Low−K絶縁膜)とは、パッシベーション膜に含まれる酸化シリコン膜(たとえばTEOS(Tetraethoxysilane)酸化膜)の誘電率よりも低い誘電率を有する絶縁膜を例示できる。一般的には、TEOS酸化膜の比誘電率ε=4.1〜4.2程度以下を低誘電率な絶縁膜と言う。また、絶縁膜14の形成前に、例えば窒化シリコン膜(または炭化シリコン膜、炭窒化シリコン膜あるいは酸窒化シリコン膜)をプラグ13が埋め込まれた絶縁膜11上に形成し、その窒化シリコン膜上に絶縁膜14を形成することもできる。その場合、窒化シリコン膜は絶縁膜14をエッチングする際にエッチングストッパとして機能する。
【0032】
上記低誘電率材料としての有機ポリマーには、例えばSiLK(米The Dow Chemical Co.製、比誘電率=2.7、耐熱温度=490℃以上、絶縁破壊耐圧=4.0〜5.0MV/Vm)またはポリアリルエーテル(PAE)系材料のFLARE(米Honeywell Electronic Materials製、比誘電率=2.8、耐熱温度=400℃以上)がある。このPAE系材料は、基本性能が高く、機械的強度、熱的安定性および低コスト性に優れるという特徴を有している。上記低誘電率材料としての有機シリカガラス(SiOC系材料)には、例えばHSG−R7(日立化成工業製、比誘電率=2.8、耐熱温度=650℃)、Black Diamond(米Applied Materials,Inc.製、比誘電率=3.0〜2.4、耐熱温度=450℃)またはp−MTES(日立開発製、比誘電率=3.2)がある。この他のSiOC系材料には、例えばCORAL(米Novellus Systems, Inc.製、比誘電率=2.7〜2.4、耐熱温度=500℃)、Aurora2.7(日本エー・エス・エム社製、比誘電率=2.7、耐熱温度=450℃)がある。
【0033】
また、上記低誘電率材料として、例えばFSG(SiOF系材料)、HSQ(hydrogen silsesquioxane)系材料、MSQ(methyl silsesquioxane)系材料、ポーラスHSQ系材料、ポーラスMSQ材料またはポーラス有機系材料を用いることもできる。上記HSQ系材料には、例えばOCD T−12(東京応化工業製、比誘電率=3.4〜2.9、耐熱温度=450℃)、FOx(米Dow Corning Corp.製、比誘電率=2.9)またはOCL T−32(東京応化工業製、比誘電率=2.5、耐熱温度=450℃)などがある。上記MSQ系材料には、例えばOCD T−9(東京応化工業製、比誘電率=2.7、耐熱温度=600℃)、LKD−T200(JSR製、比誘電率=2.7〜2.5、耐熱温度=450℃)、HOSP(米Honeywell Electronic Materials製、比誘電率=2.5、耐熱温度=550℃)、HSG−RZ25(日立化成工業製、比誘電率=2.5、耐熱温度=650℃)、OCL T−31(東京応化工業製、比誘電率=2.3、耐熱温度=500℃)またはLKD−T400(JSR製、比誘電率=2.2〜2、耐熱温度=450℃)などがある。上記ポーラスHSQ系材料には、例えばXLK(米Dow Corning Corp.製、比誘電率=2.5〜2)、OCL T−72(東京応化工業製、比誘電率=2.2〜1.9、耐熱温度=450℃)、Nanoglass(米Honeywell Electronic Materials製、比誘電率=2.2〜1.8、耐熱温度=500℃以上)またはMesoELK(米Air Productsand Chemicals, Inc.製、比誘電率=2以下)がある。上記ポーラスMSQ系材料には、例えばHSG−6211X(日立化成工業製、比誘電率=2.4、耐熱温度=650℃)、ALCAP−S(旭化成工業製、比誘電率=2.3〜1.8、耐熱温度=450℃)、OCL T−77(東京応化工業製、比誘電率=2.2〜1.9、耐熱温度=600℃)、HSG−6210X(日立化成工業製、比誘電率=2.1、耐熱温度=650℃)またはsilica aerogel(神戸製鋼所製、比誘電率1.4〜1.1)などがある。上記ポーラス有機系材料には、例えばPolyELK(米Air Productsand Chemicals, Inc.製、比誘電率=2以下、耐熱温度=490℃)などがある。上記SiOC系材料、SiOF系材料は、例えばCVD法によって形成されている。例えば上記Black Diamondは、トリメチルシランと酸素との混合ガスを用いたCVD法などによって形成される。また、上記p−MTESは、例えばメチルトリエトキシシランとNOとの混合ガスを用いたCVD法などによって形成される。それ以外の上記低誘電率の絶縁材料は、例えば塗布法で形成されている。
【0034】
このようなLow−K材料からなる絶縁膜14上に、薄い絶縁膜15を形成する。絶縁膜15はCVD法、例えばプラズマCVD法、などを用いて形成することができる。絶縁膜15は、例えば10〜20nm程度の厚みを有する。絶縁膜15は、酸素(O)プラズマなどの酸化性プラズマを用いることなく形成した絶縁膜であることが好ましく、例えば窒化シリコン(Si)膜からなる。絶縁膜15の他の材料として、例えば炭化シリコン(SiC)膜または炭窒化シリコン(SiCN)膜を用いても良い。なお、酸化性雰囲気のプラズマとは、例えば、酸化作用を有するラジカル、イオン、原子、分子等の反応種が支配的に存在するプラズマ環境である。
【0035】
次に、絶縁膜15上に絶縁膜16をCVD法などを用いて形成する。絶縁膜16の厚さは、絶縁膜14よりも相対的に薄く、例えば25nm〜100nm程度である。絶縁膜16は、例えば二酸化シリコンに代表される酸化シリコン膜からなる。絶縁膜16は、後で形成される配線20の隣接配線間の寄生容量を低減するため、窒化シリコンより低い誘電率を有する材料からなることが好ましく、比誘電率が5以下の材料からなることがより好ましい。絶縁膜16の材料としては酸化シリコンが好ましいが、他の材料として、例えばSiOC膜(酸炭化シリコン膜、有機シリカガラス膜)を用いても良い。あるいは、絶縁膜16の他の材料として、窒素含有率が10%未満のSiON(酸窒化シリコン膜)膜を用いることもできる。
【0036】
絶縁膜15は、絶縁膜14と絶縁膜16の密着性を向上させるよう機能することができる。例えば、絶縁膜14上に直接酸化シリコン膜を成膜した場合、酸化シリコン膜成膜時のNOまたはOガス成分によるプラズマで、Low−K材料からなる絶縁膜14の表面がダメージを受ける恐れがある。絶縁膜14と絶縁膜16の間に絶縁膜15を形成することで、そのような不具合を防止することができる。また、絶縁膜15の厚みは薄いため、後で形成される配線20の隣接配線間の寄生容量は、絶縁膜15によってほとんど増加しない。なお、絶縁膜15の形成を省略することも可能である。また、絶縁膜16は、例えばCMP処理時における絶縁膜14の機械的強度の確保、表面保護および耐湿性の確保等のような機能を有している。
【0037】
次に、絶縁膜16上に絶縁膜17を形成する。絶縁膜17はCVD法、例えばプラズマCVD法、などを用いて形成することができる。絶縁膜17は、例えば窒化シリコン膜からなる。絶縁膜17の他の材料として、例えば炭化シリコン(SiC)膜、炭窒化シリコン(SiCN)膜または酸窒化シリコン(SiON)膜を用いても良い。絶縁膜17は、絶縁膜17を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜16がエッチングされて肩削れを生じるのを防止するよう機能する。
【0038】
次に、絶縁膜17上に反射防止膜18aを形成する。それから、反射防止膜18a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン18bを形成する。これにより、図2に示される構造が得られる。
【0039】
次に、図3に示されるように、フォトレジストパターン18bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜18aを選択的に除去する。それから、フォトレジストパターン18bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、絶縁膜17を選択的に除去する。そして、フォトレジストパターン18bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、絶縁膜16を選択的に除去する。それから、フォトレジストパターン18bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、絶縁膜15を選択的に除去する。更に、フォトレジストパターン18bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、絶縁膜14を選択的に除去する。これにより、開口部19が形成される。その後、フォトレジストパターン18bおよび反射防止膜18aをアッシングなどによって除去する。
【0040】
絶縁膜14が、例えば有機ポリマー系の材料(例えばSiLK(米The Dow Chemical Co.製))やポーラス有機系材料(例えばPolyELK(米Air Productsand Chemicals, Inc.製))などのように酸素プラズマによりダメージを受ける材料からなる場合は、絶縁膜14をNHプラズマ処理またはN/Hプラズマ処理などの還元性プラズマ処理によってエッチングしながら、フォトレジストパターン18bおよび反射防止膜18aをアッシングして除去することもできる。還元性プラズマ処理の代わりに低圧低温Oアッシングを行ってもよい。また、フォトレジストパターン18bの材料としてArF用のフォトレジスト膜(ArFレーザ光で露光されるフォトレジスト膜)を用い、ArFレーザ光(ArFエキシマレーザ光)でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン18bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン18bおよび反射防止膜18aの(合計の)膜厚が比較的薄いので、絶縁膜14のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン18bおよび反射防止膜18aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。これらの場合にも、絶縁膜17がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜16のエッチングされるべきでない部分(開口部19を形成しない部分)がエッチングされることはない。
【0041】
その後、図4に示されるように、絶縁膜17をドライエッチングなどによって除去する。従って、開口部19形成のためのドライエッチング工程で絶縁膜17に肩削れ(開口部(ここでは開口部19)の上端角部(肩部)が削れて丸みを帯びる現象)が生じたとしても、絶縁膜17は除去されるので、絶縁膜17の肩削れが悪影響を及ぼすことはない。このようにして、絶縁膜14〜16に形成された開口部19からなる配線溝が形成され、その配線溝の底面からはプラグ13の上面が露出される。また、絶縁膜17を残した状態で後述する導電性バリア膜20aおよび主導体膜20bを形成し、CMP処理で不要な導電性バリア膜20aおよび主導体膜20bを除去する際に、絶縁膜17を除去することもできる。また、最終的に絶縁膜16上に絶縁膜17が若干残存しても悪影響はないので、絶縁膜17を除去する工程では、オーバーエッチングを行わなくともよい。このため、絶縁膜17を除去する工程では絶縁膜16はほとんどエッチングされず、絶縁膜16に肩削れが生じることはない。
【0042】
次に、図5に示されるように、半導体基板1の主面上の全面に(すなわち、開口部19の底面および側壁上を含む絶縁膜16上に)、例えば窒化チタン(TiN)などからなる例えば厚さ50nm程度の薄い導電性バリア膜20aをスパッタリング法などを用いて形成する。導電性バリア膜20aは、例えば後述の主導体膜形成用の銅の拡散を抑制または防止する機能および主導体膜のリフロー時に銅の濡れ性を向上させる機能などを有している。このような導電性バリア膜20aの材料としては、窒化チタンに代えて、銅と殆ど反応しない窒化タングステン(WN)または窒化タンタル(TaN)などのような高融点金属窒化物を用いることもできる。また、導電性バリア膜20aの材料として、高融点金属窒化物にシリコン(Si)を添加した材料や、銅と反応し難いタンタル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W)、チタンタングステン(TiW)合金などのような高融点金属を用いることもできる。
【0043】
続いて、導電性バリア膜20a上に、例えば厚さ800〜1600nm程度の相対的に厚い銅からなる主導体膜20bを形成する。主導体膜26bは、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成することができる。また、主導体膜20bは銅を主成分とする導体膜、例えば銅または銅合金(Cuを主成分とし、例えばMg,Ag,Pd,Ti,Ta,Al,Nb,ZrまたはZnなどを含む)により形成することができる。その後、例えば475℃程度の非酸化性雰囲気(例えば水素雰囲気)中において基板1に対して熱処理を施すことにより主導体膜20bをリフローさせ、銅を開口部または開口部19の内部に隙間なく埋込む。
【0044】
次に、主導体膜20b、導電性バリア膜20aをCMP法によって、絶縁膜16の上面が露出するまで研磨する。これにより、図6に示すように、相対的に薄い導電性バリア膜20aと相対的に厚い主導体膜20bとからなる配線(第1層配線)20を開口部(配線溝)19からなる配線開口部内に形成する。配線20は、プラグ13を介してn型半導体領域(ソース、ドレイン)8やゲート電極5と電気的に接続されている。
【0045】
次に、半導体基板1をプラズマCVD装置の処理室内に配置し、アンモニアガスを導入してプラズマ電源を印加することにより、半導体基板1(特に配線20が露出するCMP面)に対して、アンモニア(NH)プラズマ処理を施す。あるいは、NガスおよびHガスを導入して、N/Hプラズマ処理を施す。このような還元性プラズマ処理により、CMPで酸化された銅配線表面の酸化銅(CuO、CuO、CuO)を銅(Cu)に還元し、更に、窒化銅(CuN)層が配線20の表面(ごく薄い領域)に形成される。
【0046】
それから、必要に応じて洗浄を行った後、図7に示すように、半導体基板1の主面の全面上に絶縁膜21をプラズマCVD法などによって形成する。すなわち、配線20の上面上を含む絶縁膜16上に、絶縁膜21を形成する。絶縁膜21の厚みは、例えば50nm程度である。絶縁膜21は、例えば窒化シリコン(Si)膜からなり、銅配線のバリア絶縁膜として機能する。従って、絶縁膜21は、配線20の主導体膜20b中の銅が、後で形成される絶縁膜22中に拡散するのを抑制または防止する。絶縁膜21の他の材料として、例えば炭化シリコン(SiC)膜、炭窒化シリコン(SiCN)膜または酸窒化シリコン(SiON)膜の単体膜を用いても良い。これらの膜を用いた場合、窒化シリコン膜に比べて誘電率を大幅に下げることができるので、配線容量を低減することができ、半導体装置の動作速度を向上させることができる。
【0047】
次に、絶縁膜21上に絶縁膜22を形成する。上層配線(後述する配線33)と下層配線(配線20)との間の寄生容量を低減するために、絶縁膜21を絶縁膜14と同様に上記Low−K材料を用いて形成することが好ましい。絶縁膜22の厚みは、例えば250nm程度である。
【0048】
次に、絶縁膜22上に薄い絶縁膜23をCVD法などを用いて形成する。絶縁膜23は、例えば10nm程度の厚みを有する。絶縁膜23は、酸素プラズマなどの酸化性プラズマを用いることなく形成した絶縁膜であることが好ましく、例えば窒化シリコン(Si)膜からなる。絶縁膜23の他の材料として、例えば炭化シリコン(SiC)膜または炭窒化シリコン(SiCN)膜を用いても良い。それから、絶縁膜23上に絶縁膜24をCVD法などを用いて形成する。絶縁膜24は、例えば酸化シリコン膜からなり、例えば50nm程度の厚みを有する。絶縁膜24の形成後、必要に応じてCMP処理を行い、絶縁膜24の上面を平坦化することもできる。絶縁膜23は、絶縁膜15と同様に、絶縁膜22と絶縁膜24との密着性を向上させるよう機能することができる。また、絶縁膜23の厚みは薄いため、配線間容量はほとんど増加しない。
【0049】
次に、絶縁膜24上に絶縁膜25を形成する。絶縁膜25は、絶縁膜22と同様の材料、すなわちLow−K材料からなる。絶縁膜25の厚みは、例えば220nm程度である。
【0050】
次に、絶縁膜25上に、絶縁膜23と同様の、薄い絶縁膜26を形成する。絶縁膜26は、例えば10nm程度の厚みを有する。絶縁膜26は、酸素プラズマなどの酸化性プラズマを用いることなく形成した絶縁膜であることが好ましく、例えば窒化シリコン膜からなる。絶縁膜26の他の材料として、例えば炭化シリコン(SiC)膜または炭窒化シリコン(SiCN)膜を用いても良い。
【0051】
次に、絶縁膜26上に絶縁膜27をCVD法などを用いて形成する。絶縁膜27の厚さは、絶縁膜25よりも相対的に薄く、例えば50nm程度である。絶縁膜27は、例えば、二酸化シリコンに代表される酸化シリコン膜からなる。絶縁膜27は、同層配線の隣接配線間容量を低減するため、窒化シリコンより低い誘電率を有する材料からなることが好ましく、比誘電率が5以下の材料からなることがより好ましい。絶縁膜27の材料は酸化シリコンが好ましいが、絶縁膜27の他の材料として、例えばSiOC(酸炭化シリコンまたは炭化酸化シリコン)膜を用いても良い。あるいは、絶縁膜27の他の材料として、窒素含有率が10%未満のSiON膜を用いることもできる。
【0052】
絶縁膜26は、絶縁膜15および23と同様に、絶縁膜25と絶縁膜27の密着性を向上させるよう機能することができる。絶縁膜27は、例えばCMP処理時における絶縁膜25の機械的強度の確保、表面保護および耐湿性の確保等のような機能を有している。なお、絶縁膜26の形成を省略することも可能である。
【0053】
次に、絶縁膜27上に絶縁膜28を形成する。絶縁膜28の厚みは、例えば75nm程度である。絶縁膜28は、例えば窒化シリコン膜からなる。絶縁膜28の他の材料として、例えば炭化シリコン(SiC)膜、炭窒化シリコン(SiCN)膜または酸窒化シリコン(SiON)膜を用いても良い。絶縁膜28は、絶縁膜28を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜27がエッチングされて肩削れを生じるのを防止するよう機能する。
【0054】
次に、絶縁膜28上に反射防止膜29aを形成する。反射防止膜29aの厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜29a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン29bを形成する。フォトレジストパターン29bの厚みは、例えば350nm程度である。これにより、図7に示される構造が得られる。なお、フォトレジストパターン29bには、ビアを形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0055】
次に、図8に示されるように、フォトレジストパターン29bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜29aを選択的に除去する。その後、フォトレジストパターン29bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、絶縁膜28を選択的に除去して開口部30を形成する。
【0056】
次に、図9に示されるように、フォトレジストパターン29bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部30から露出する絶縁膜27を選択的に除去する。それから、フォトレジストパターン29bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部30から露出する絶縁膜26を選択的に除去する。それから、フォトレジストパターン29bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部30から露出する絶縁膜25を選択的に除去する。絶縁膜25のエッチング工程では、絶縁膜24はエッチングストッパとして機能することができる。その後、残存するフォトレジストパターン29bおよび反射防止膜29aをアッシングなどによって除去する。なお、図10の平面図に示されるように、開口部30は、ビア形成領域に対応する平面領域(位置)に形成されている。
【0057】
絶縁膜25が、例えば有機ポリマー系の材料(例えばSiLK(米The Dow Chemical Co.製))やポーラス有機系材料(例えばPolyELK(米Air Productsand Chemicals, Inc.製))などのように酸素プラズマによりダメージを受ける材料からなる場合は、絶縁膜25をNHプラズマ処理またはN/Hプラズマ処理などの還元性プラズマ処理によってエッチングしながら、フォトレジストパターン29bおよび反射防止膜29aをアッシングして除去することもできる。還元性プラズマ処理の代わりに低圧低温Oアッシングを行ってもよい。また、フォトレジストパターン29bの材料としてArF用のフォトレジスト膜(ArFレーザ光で露光されるフォトレジスト膜)を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン29bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン29bおよび反射防止膜29aの(合計の)膜厚が比較的薄いので、絶縁膜25のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン29bおよび反射防止膜29aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。これらの場合にも、絶縁膜28がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜27のエッチングされるべきでない部分(開口部30を形成しない部分)がエッチングされることはない。
【0058】
次に、図11に示されるように、絶縁膜28上に、開口部30を埋め込むように、反射防止膜31aを形成する。反射防止膜31aの絶縁膜28上の部分の厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜31a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン31bを形成する。フォトレジストパターン31bの厚みは、例えば350nm程度である。開口部30のアスペクト比が高い(例えば3〜4以上)場合、開口部30を反射防止膜31aの材料で埋め込むのは容易ではない。しかしながら、本実施の形態では、絶縁膜25〜28をドライエッチングして形成した開口部30(アスペクト比はそれほど高くない)に反射防止膜31aの材料を埋め込むので、反射防止膜31aの材料による開口部30の埋込み性はよい。なお、フォトレジストパターン31bには、配線溝を形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0059】
次に、図12に示されるように、フォトレジストパターン31bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜31aおよび絶縁膜28を選択的に除去する。これにより、配線溝形成領域に対応する平面領域に開口部32が形成される。このとき、絶縁膜24および27はエッチングストッパとして機能することができる。図13の平面図に示されるように、開口部32は開口部30よりも大きく、開口部30の領域(平面領域)は開口部32の領域(平面領域)に含まれるので、開口部32を形成するための絶縁膜28のドライエッチング工程で、絶縁膜28の開口部30の端部に対応する部分はほとんど除去され得る。従って、たとえ開口部30形成のための(絶縁膜25〜28の)ドライエッチング工程で絶縁膜28に肩削れ(開口部30の上端角部(肩部)が削れて丸みを帯びる現象)が生じたとしても、絶縁膜28の肩削れ部は開口部32形成のためのドライエッチング工程で除去されるので、開口部30形成時に生じた絶縁膜28の肩削れが(開口部32形成工程およびそれ以降の工程に)悪影響を及ぼすことはない。
【0060】
次に、図14に示されるように、フォトレジストパターン31bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部32から露出した絶縁膜27および26と、開口部30から露出した絶縁膜24および23とを、選択的に除去する。
【0061】
次に、図15に示されるように、フォトレジストパターン31bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部32から露出した絶縁膜25と、開口部30から露出した絶縁膜22とを、選択的に除去する。その際、絶縁膜21および24はエッチングストッパとして機能することができる。その後、残存するフォトレジストパターン31bおよび反射防止膜31aをアッシングなどによって除去する。
【0062】
絶縁膜22および25が、例えば有機ポリマー系の材料(例えばSiLK(米The Dow Chemical Co.製))やポーラス有機系材料(例えばPolyELK(米Air Productsand Chemicals, Inc.製))などのように酸素プラズマによりダメージを受ける材料からなる場合は、絶縁膜22および25をNHプラズマ処理またはN/Hプラズマ処理などの還元性プラズマ処理によってエッチングしながら、フォトレジストパターン31bおよび反射防止膜31aをアッシングして除去することもできる。還元性プラズマ処理の代わりに低圧低温Oアッシングを行ってもよい。また、フォトレジストパターン31bの材料としてArF用のフォトレジスト膜(ArFレーザ光で露光されるフォトレジスト膜)を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン31bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン31bおよび反射防止膜31aの(合計の)膜厚が比較的薄いので、絶縁膜22および25のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン31bおよび反射防止膜31aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。これらの場合にも、絶縁膜28がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜27のエッチングされるべきでない部分(開口部を形成しない部分)がエッチングされることはない。
【0063】
次に、図16に示されるように、ドライエッチング法により、開口部30の底部で露出する絶縁膜21を除去して配線20を露出させる。このとき、絶縁膜28も除去され得る。絶縁膜28は除去されるので、開口部32形成工程で絶縁膜28に肩削れ(開口部32の上端角部(肩部)が削れて丸みを帯びる現象)が生じたとしても、特に悪影響を及ぼすことはない。また、絶縁膜27は、開口部30形成工程や開口部32形成工程では絶縁膜28によって保護されていたので、それらの工程ではほとんどエッチングされず、絶縁膜27に肩削れが生じることはない。また、上記絶縁膜27のエッチング工程は、開口部30の底部で配線20が露出するまでエッチングを行えばよく、絶縁膜27上に絶縁膜28が若干残存したとしても特に悪影響は及ぼさない。このため、絶縁膜21および絶縁膜28のエッチング工程で絶縁膜27に肩削れが生じることはない。
【0064】
次に、図17に示されるように、半導体基板1の主面上の全面(すなわち開口部30および32の底面および側壁上を含む絶縁膜27上)に、導電性バリア膜20aと同様の材料、例えば窒化チタンからなる導電性バリア膜33aをスパッタリング法などで形成する。それから、導電性バリア膜33a上に、開口部30および開口部32を埋めるように、銅からなる主導体膜33bを、主導体膜20bと同様にして形成する。主導体膜33bは、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成することができる。また、主導体膜33bは銅を主成分とする導体膜、例えば銅または銅合金(Cuを主成分とし、例えばMg,Ag,Pd,Ti,Ta,Al,Nb,ZrまたはZnなどを含む)により形成することができる。
【0065】
次に、図18に示されるように主導体膜33b、導電性バリア膜33aをCMP法によって、絶縁膜27の上面が露出するまで研磨する。これにより、開口部30および32からなる配線開口部内に配線(第2層配線)33が形成される。配線33は、相対的に薄い導電性バリア膜33aと、相対的に厚い主導体膜33bとを有しており、配線20に電気的に接続されている。なお、開口部32が配線溝に対応し、開口部30が上層配線(配線33)と下層配線(配線20)の接続を行うための孔またはビアに対応する。このため、開口部32に埋め込まれた導体部分(導電性バリア膜33aおよび主導体膜33b)が配線部分に対応し、開口部30に埋め込まれた導体部分(導電性バリア膜33aおよび主導体膜33b)がビア部分またはプラグ部分に対応する。
【0066】
その後、同様の工程を必要に応じて繰り返して、第3層配線以降の上層配線を形成することができるが、ここではその説明は省略する。
【0067】
本実施の形態では、絶縁膜27上に絶縁膜28を形成している。開口部30を形成するためのエッチング工程において、この絶縁膜28はエッチングのハードマスクとして機能することができる。例えば、フォトレジストパターン29aと反射防止膜29aとの合計の厚みが、開口部30を形成するための反射防止膜29a、絶縁膜28、絶縁膜27、絶縁膜26および絶縁膜25のドライエッチング工程におけるエッチング量(絶縁膜25〜28および反射防止膜31aの合計厚みと半導体基板の面内分布の不均一性などを考慮したオーバーエッチング量との合計)に比較して薄い場合などでは、エッチング工程の最終段階ではフォトレジストパターン29aおよび反射防止膜29bが除去されてしまい、絶縁膜28が露出した状態となり、絶縁膜28がエッチングのハードマスクとして機能する。同様に、開口部32を形成するためのエッチング工程においても、絶縁膜28はエッチングのハードマスクとして機能することができる。従って、ビア用の開口部30の形成工程と配線溝用の開口部32の形成工程の両方で、フォトレジストパターン、反射防止膜およびハードマスクとしての絶縁膜28をエッチングマスクとして用いてドライエッチングを行うことができ、ビア(開口部28)および配線溝(開口部30)に肩削れが生じるのを防止することができる。
【0068】
また、開口部30の平面領域はビア形成領域に対応し、開口部32の平面領域は配線溝形成領域に対応する。このため、後に形成される開口部32の平面領域は先に形成される開口部30の平面領域よりも大きく、開口部30の平面領域は開口部32の平面領域内にある(含まれる)。従って、絶縁膜28の開口部30の肩部(端部)に対応する領域は、開口部32形成のためのエッチング工程でエッチングされて除去され得る。このため、たとえ開口部30形成のための絶縁膜25〜28のエッチング工程で絶縁膜28に肩削れが生じたとしても、肩削れ部とその周辺領域は開口部32形成のためのエッチング工程で除去されるので、開口部32形成のためのエッチング工程およびそれ以降の工程で悪影響は及ぼさない。また、開口部32形成のためのエッチング工程で絶縁膜28の開口部32の端部に対応する部分が削れて肩削れが生じたとしても、開口部30から露出する(ビア底の)絶縁膜21のエッチング工程で絶縁膜28も除去され得るので、絶縁膜27およびそれより下の各材料膜には悪影響は及ぼさない。
【0069】
従って、導電性バリア膜33aおよび主導体膜33bを形成する際には、開口部30および開口部32には肩削れが生じていない。開口部30および32内に導電性バリア膜33aおよび主導体膜33bを埋め込んだとき、不要な導体部分が開口部32の上端近傍に埋め込まれず、CMP法による研磨後に不要な導体部分が残留することもない。これにより、同層配線の隣接配線間の絶縁破壊耐性を向上することができる。また、同層配線の隣接配線間の間隔の設計値を小さくすることも可能となる。また、フォトレジスト膜の膜厚が比較的薄い場合でも、絶縁膜28をハードマスクとして用いて配線開口部を形成することができるので、ArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光による露光によりフォトレジストパターンを形成することが可能となる。このため、配線の微細加工が可能となる。半導体装置を小型化することもできる。
【0070】
また、本実施の形態では、絶縁膜14、22および25として低誘電率材料を用いたが、酸素(O)プラズマ処理などの酸化性プラズマ処理に弱く、ダメージを受ける低誘電率材料からなる場合に本実施の形態の半導体装置の製造方法を適用すれば、より好ましい。酸化性プラズマ処理に弱い低誘電率材料としては、例えば上記有機ポリマー系の低誘電率材料(SiLK(米The Dow Chemical Co.製)など)などがある。また、有機ポリマー系の低誘電率材料以外の低誘電率材料であっても、酸化シリコンに対してエッチング選択比が大きくかつO系アッシングなどの酸化性プラズマ処理に弱い低誘電率材料を用いた場合に、本実施の形態の半導体装置の製造方法を適用することは、極めて有効である。
【0071】
(実施の形態2)
図19〜図33は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図または要部平面図である。図26および図29は、それぞれ図25および図28の半導体装置の要部平面図であり、図26および図29のA−A線の断面が図25および図28に対応する。図26および図29以外は断面図であるが、理解を簡単にするために、図1の絶縁膜11より下の構造に対応する部分は図示を省略している。また、図1までの製造工程は上記実施の形態1と同様であるので、ここではその説明は省略し、図1に続く製造工程について説明する。
【0072】
図1の構造が得られた後、図19に示されるように、プラグ13が埋め込まれた絶縁膜11上に絶縁膜41が形成される。絶縁膜41は、絶縁膜14と同様に低誘電率材料からなるが、ここでは例えばBlack Diamond(米Applied Materials,Inc.製)などのSiOC(有機シリカガラス)系の低誘電率材料のような、CVD法で形成され得る低誘電率材料からなる。従って、絶縁膜44は、酸素(O)プラズマ処理などの酸化性プラズマ処理によってダメージをほとんど受けない。上記実施の形態1は、層間絶縁膜として酸化性プラズマ処理に弱い低誘電率材料を用いる場合に好適であるが、本実施の形態は、層間絶縁膜として酸化性プラズマ処理によってダメージを受けない低誘電率材料を用いる場合に好適である。
【0073】
次に、絶縁膜41上に絶縁膜17と同様の材料(例えば窒化シリコン膜)からなる絶縁膜42を形成する。絶縁膜42は、絶縁膜17と同様の機能を有する。すなわち、絶縁膜42は、絶縁膜42を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜41がエッチングされて肩削れを生じるのを防止するよう機能する。
【0074】
次に、絶縁膜42上に反射防止膜43aを形成する。それから、反射防止膜43a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン43bを形成する。これにより、図19に示される構造が得られる。
【0075】
次に、図20に示されるように、フォトレジストパターン43bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜43a、絶縁膜42および絶縁膜41を順に選択的に除去する。これにより、開口部44が形成される。その後、フォトレジストパターン43bおよび反射防止膜43aをアッシングなどによって除去する。
【0076】
フォトレジストパターン43bの材料としてArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン43bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン43bおよび反射防止膜43aの(合計の)膜厚が比較的薄くなるので、絶縁膜41のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン43bおよび反射防止膜43aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。このような場合にも、絶縁膜42がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜41のエッチングされるべきでない部分(開口部44を形成しない部分)がエッチングされることはない。
【0077】
その後、絶縁膜42をエッチングなどによって除去する。このようにして、絶縁膜41に形成された開口部44からなる配線溝が形成され、その配線溝の底面からはプラグ13の上面が露出される。
【0078】
次に、半導体基板1の主面上の全面に(すなわち、開口部44の底面および側壁上を含む絶縁膜41上に)、導電性バリア膜45aおよび主導体膜45bを形成する。導電性バリア膜45aおよび主導体膜45bは、導電性バリア膜20aおよび主導体膜20bと同様の材料からなり、同様の手法を用いて形成することができる。これにより、図21の構造が得られる。
【0079】
次に、主導体膜45bおよび導電性バリア膜45aをCMP法によって、絶縁膜41の上面が露出するまで研磨する。これにより、図22に示されるように、相対的に薄い導電性バリア膜45aと相対的に厚い主導体膜45bとからなる配線(第1層配線)45を配線溝(開口部)44内に形成する。配線44は、プラグ13を介してn型半導体領域(ソース、ドレイン)8やゲート電極5と電気的に接続されている。
【0080】
次に、図23に示すように、半導体基板1の主面の全面に(すなわち、配線45の上面上を含む絶縁膜41上に)、絶縁膜46〜50を順に形成する。絶縁膜46、48および50は絶縁膜21と同様の材料(例えば窒化シリコン膜)からなり、例えばそれぞれ50nm、30nmおよび75nm程度の厚みを有する。絶縁膜47および49は絶縁膜41と同様の材料(例えばSiOC系の低誘電率材料)からなり、例えばそれぞれ310nmおよび250nm程度の厚みを有する。絶縁膜46は、配線45のバリア絶縁膜として機能する。絶縁膜50は、上記実施の形態1の絶縁膜28と同様に、絶縁膜50を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜49がエッチングされて肩削れを生じるのを防止するよう機能する。
【0081】
次に、絶縁膜50上に反射防止膜51aを形成する。反射防止膜51aの厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜51a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン51bを形成する。フォトレジストパターン51bの厚みは、例えば350nm程度である。これにより、図23に示される構造が得られる。なお、フォトレジストパターン51bには、ビアを形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0082】
次に、図24に示されるように、フォトレジストパターン51bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜51aを選択的に除去する。それから、フォトレジストパターン51bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、絶縁膜50を選択的に除去して開口部52(上記実施の形態1の開口部30に対応)を形成する。
【0083】
次に、図25および図26に示されるように、フォトレジストパターン51bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部52から露出する絶縁膜49を選択的に除去する。絶縁膜49のエッチング工程では、絶縁膜48はエッチングストッパとして機能することができる。その後、残存するフォトレジストパターン51bおよび反射防止膜51aをアッシングなどによって除去する。
【0084】
フォトレジストパターン51bの材料としてArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン51bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン51bおよび反射防止膜51aの(合計の)膜厚が比較的薄くなるので、絶縁膜49のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン51bおよび反射防止膜51aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。このような場合にも、絶縁膜50がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜49のエッチングされるべきでない部分(開口部52を形成しない部分)がエッチングされることはない。また、開口部52形成のためのドライエッチング工程で絶縁膜50に肩削れが生じたとしても、上記実施の形態1と同様に、後述するように絶縁膜50の肩削れ部は開口部(配線溝)54形成のためのドライエッチング工程で除去されるので、開口部52形成時に生じた絶縁膜50の肩削れが(開口部54形成工程およびそれ以降の工程に)悪影響を及ぼすことはない。
【0085】
次に、図27に示されるように、絶縁膜50上に、開口部52を埋め込むように、反射防止膜53aを形成する。反射防止膜53aの絶縁膜50上の部分の厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜53a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン53bを形成する。フォトレジストパターン53bの厚みは、例えば350nm程度である。開口部52のアスペクト比が高い(例えば3〜4以上)場合、開口部52を反射防止膜53aの材料で埋め込むのは容易ではない。しかしながら、本実施の形態では、絶縁膜49および50をドライエッチングして形成した開口部52(アスペクト比はそれほど高くない)に反射防止膜53aの材料を埋め込むので、反射防止膜53aの材料による開口部52の埋込み性はよい。なお、フォトレジストパターン53bには、配線溝を形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0086】
次に、図28および図29に示されるように、フォトレジストパターン53bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜53a、絶縁膜50、および絶縁膜48を選択的に除去する。これにより、配線溝に対応する平面領域を有する開口部54(上記実施の形態1の開口部32に対応)が絶縁膜50に形成される。
【0087】
次に、図30に示されるように、フォトレジストパターン53bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部52から露出した絶縁膜47と、開口部54から露出した絶縁膜49とを、選択的に除去する。その際、絶縁膜46および48はエッチングストッパとして機能することができる。その後、残存するフォトレジストパターン53bおよび反射防止膜53aをアッシングなどによって除去する。
【0088】
フォトレジストパターン53bの材料としてArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン53bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン53bおよび反射防止膜53aの(合計の)膜厚が比較的薄くなるので、絶縁膜47および49のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン53bおよび反射防止膜53aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。このような場合にも、絶縁膜50がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜49のエッチングされるべきでない部分(開口部を形成しない部分)がエッチングされることはない。
【0089】
次に、図31に示されるように、ドライエッチング法により、開口部52の底部で露出する絶縁膜46を除去して配線45を露出させる。このとき、絶縁膜50と、開口部52の底部の絶縁膜48も除去され得る。この工程で絶縁膜50が除去されるので、絶縁膜47および49のドライエッチング工程で絶縁膜50に肩削れ(開口部54の上端角部が削れて丸みを帯びる現象)が生じていたとしても、特に悪影響を及ぼすことはない。
【0090】
次に、図32に示されるように、半導体基板1の主面上の全面(すなわち開口部52および54の底面および側壁上を含む絶縁膜49上)に、導電性バリア膜33aと同様の材料(例えば窒化チタン)からなる導電性バリア膜55aをスパッタリング法などで形成する。それから、導電性バリア膜55a上に、開口部52および開口部54を埋めるように、主導体膜33bと同様の材料(例えば銅)からなる主導体膜55bを、主導体膜45bと同様の手法、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成する。
【0091】
次に、図33に示されるように主導体膜55b、導電性バリア膜55aをCMP法によって、絶縁膜49の上面が露出するまで研磨する。これにより、開口部52および54からなる配線開口部内に配線(第2層配線)55が形成される。配線55は、相対的に薄い導電性バリア膜55aと、相対的に厚い主導体膜55bとを有しており、配線45に電気的に接続されている。
【0092】
その後、同様の工程を必要に応じて繰り返して、第3層配線以降の上層配線を形成することができるが、ここではその説明は省略する。
【0093】
本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。すなわち、開口部52を形成するためのエッチング工程および開口部54を形成するためのエッチング工程において、絶縁膜50がエッチングのハードマスクとして機能することができる。このため、フォトレジストパターンと反射防止膜との合計の厚みが、ドライエッチング工程におけるエッチング量に比較して薄い場合でも、ビア(開口部52)および配線溝(開口部54)に肩削れが生じるのを防止することができる。
【0094】
また、たとえ開口部52形成のための絶縁膜49および50のエッチング工程で絶縁膜50に肩削れが生じたとしても、肩削れ部とその周辺領域は開口部54形成のためのエッチング工程で除去されるので、悪影響は及ぼさない。また、開口部54形成のためのエッチング工程で絶縁膜50の開口部54の端部に対応する部分が削れて肩削れが生じたとしても、開口部52から露出する(ビア底の)絶縁膜46のエッチング工程で絶縁膜50も除去され得るので、悪影響は及ぼさない。
【0095】
従って、導電性バリア膜55aおよび主導体膜55bを形成する際には、開口部52および開口部54には肩削れが生じていない。開口部52および54内に導電性バリア膜55aおよび主導体膜55bを埋め込んだとき、不要な導体部分が開口部54の上端近傍に埋め込まれず、CMP法による研磨後に不要な導体部分が残留することもない。これにより、同層配線の隣接配線間の絶縁破壊耐性を向上することができる。また、同層配線の隣接配線間の間隔の設計値を小さくすることも可能となる。また、フォトレジスト膜の膜厚が比較的薄い場合でも、絶縁膜50をハードマスクとして用いて配線開口部を形成することができるので、ArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光による露光によりフォトレジストパターンを形成することが可能となる。このため、配線の微細加工が可能となる。半導体装置を小型化することもできる。
【0096】
(実施の形態3)
図34〜図43は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図または要部平面図である。図36および図39は、それぞれ図35および図38の半導体装置の要部平面図であり、図36および図39のA−A線の断面が図35および図38に対応する。図36および図39以外は断面図であるが、理解を簡単にするために、図1の絶縁膜11より下の構造に対応する部分は図示を省略している。また、図22までの製造工程は上記実施の形態2と同様であるので、ここではその説明は省略し、図22に続く製造工程について説明する。
【0097】
図22の構造が得られた後、図34に示されるように半導体基板1の主面の全面に(すなわち、配線45の上面上を含む絶縁膜41上に)、絶縁膜61〜67を順に形成する。絶縁膜61、63、65および67は絶縁膜21と同様の材料(例えば窒化シリコン膜)からなり、例えばそれぞれ50nm、30nm、10nmおよび75nm程度の厚みを有する。絶縁膜62および64は絶縁膜41と同様の材料(例えばSiOC系の低誘電率材料)からなり、例えばそれぞれ310nmおよび190nm程度の厚みを有する。絶縁膜66は絶縁膜27と同様の材料(例えば酸化シリコン膜)からなり、例えば50nm程度の厚みを有する。絶縁膜61は、配線45のバリア絶縁膜として機能する。絶縁膜66は、例えばCMP処理時における下層の機械的強度の確保、表面保護および耐湿性の確保等のような機能を有している。絶縁膜67は、上記実施の形態1の絶縁膜28と同様に、絶縁膜67を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜66がエッチングされて肩削れを生じるのを防止するよう機能する。
【0098】
次に、絶縁膜67上に反射防止膜68aを形成する。反射防止膜68aの厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜68a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン68bを形成する。フォトレジストパターン68bの厚みは、例えば350nm程度である。これにより、図34に示される構造が得られる。なお、フォトレジストパターン68bには、ビアを形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0099】
次に、フォトレジストパターン68bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜68a、絶縁膜67、絶縁膜66、絶縁膜65および絶縁膜64を選択的に除去して開口部69(上記実施の形態1の開口部30に対応)を形成する。絶縁膜64のエッチング工程では、絶縁膜63はエッチングストッパとして機能することができる。その後、残存するフォトレジストパターン68bおよび反射防止膜68aをアッシングなどによって除去する。これにより、図35および図36に示される構造が得られる。
【0100】
フォトレジストパターン68bの材料としてArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン68bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン68bおよび反射防止膜68aの(合計の)膜厚が比較的薄くなるので、絶縁膜64のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン68bおよび反射防止膜68aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。このような場合にも、絶縁膜67がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜66のエッチングされるべきでない部分(開口部69を形成しない部分)がエッチングされることはない。また、開口部69形成のためのドライエッチング工程で絶縁膜67に肩削れが生じたとしても、上記実施の形態1と同様に、絶縁膜67の肩削れ部は開口部(配線溝)71形成のためのドライエッチング工程で除去されるので、開口部69形成時に生じた絶縁膜67の肩削れが(開口部71形成工程およびそれ以降の工程に)悪影響を及ぼすことはない。
【0101】
次に、図37に示されるように、絶縁膜67上に、開口部69を埋め込むように、反射防止膜70aを形成する。反射防止膜70aの絶縁膜67上の部分の厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜70a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン70bを形成する。フォトレジストパターン70bの厚みは、例えば350nm程度である。開口部69のアスペクト比が高い(例えば3〜4以上)場合、開口部69を反射防止膜70aの材料で埋め込むのは容易ではない。しかしながら、本実施の形態では、絶縁膜64〜67をドライエッチングして形成した開口部69(アスペクト比はそれほど高くない)に反射防止膜70aの材料を埋め込むので、反射防止膜70aの材料による開口部69の埋込み性はよい。なお、フォトレジストパターン70bには、配線溝を形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0102】
次に、図38および図39に示されるように、フォトレジストパターン70bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜70a、絶縁膜67、および絶縁膜63を選択的に除去する。これにより、配線溝に対応する平面領域を有する開口部71(上記実施の形態1の開口部32に対応)が絶縁膜67に形成される。
【0103】
次に、図40に示されるように、フォトレジストパターン70bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、開口部71から露出した絶縁膜66、65および64と、開口部69から露出した絶縁膜62とを、選択的に除去する。その際、絶縁膜63および61はエッチングストッパとして機能することができる。その後、残存するフォトレジストパターン70bおよび反射防止膜70aをアッシングなどによって除去する。
【0104】
フォトレジストパターン70bの材料としてArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン70bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン70bおよび反射防止膜70aの(合計の)膜厚が比較的薄くなるので、絶縁膜62および64のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン70bおよび反射防止膜70aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。このような場合にも、絶縁膜67がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜66のエッチングされるべきでない部分(開口部を形成しない部分)がエッチングされることはない。
【0105】
次に、図41に示されるように、ドライエッチング法により、開口部69の底部で露出する絶縁膜61を除去して配線45を露出させる。このとき、絶縁膜67と、開口部71の底部の絶縁膜63も除去され得る。この工程で絶縁膜67が除去されるので、絶縁膜62および64のドライエッチング工程で絶縁膜67に肩削れ(開口部71の上端角部が削れて丸みを帯びる現象)が生じていたとしても、特に悪影響を及ぼすことはない。
【0106】
次に、図42に示されるように、半導体基板1の主面上の全面(すなわち開口部69および71の底面および側壁上を含む絶縁膜66上)に、導電性バリア膜33aと同様の材料(例えば窒化チタン)からなる導電性バリア膜72aをスパッタリング法などで形成する。それから、導電性バリア膜72a上に、開口部69および開口部71を埋めるように、主導体膜33bと同様の材料(例えば銅)からなる主導体膜72bを、主導体膜33bと同様の手法、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成する。
【0107】
次に、図43に示されるように主導体膜72b、導電性バリア膜72aをCMP法によって、絶縁膜66の上面が露出するまで研磨する。これにより、開口部69および71からなる配線開口部内に配線(第2層配線)72が形成される。配線72は、相対的に薄い導電性バリア膜72aと、相対的に厚い主導体膜72bとを有しており、配線45に電気的に接続されている。
【0108】
その後、同様の工程を必要に応じて繰り返して、第3層配線以降の上層配線を形成することができるが、ここではその説明は省略する。
【0109】
本実施の形態においても、上記実施の形態1および2と同様の効果を得ることができる。また、上記実施の形態2では、本実施の形態における絶縁膜66の形成を省略しているので、製造工程数を低減することが可能であるが、本実施の形態では、主導体膜72bおよび導電性バリア膜72aをCMP法によって研磨する際の保護膜として酸化シリコンなどからなる絶縁膜66を形成しているので、CMP工程での平坦化が容易である。
【0110】
(実施の形態4)
図44〜図54は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図または要部平面図である。図46および図50は、それぞれ図45および図49の半導体装置の要部平面図であり、図46および図50のA−A線の断面が図45および図49に対応する。図46および図50以外は断面図であるが、理解を簡単にするために、図1の絶縁膜11より下の構造に対応する部分は図示を省略している。また、図22までの製造工程は上記実施の形態2と同様であるので、ここではその説明は省略し、図22に続く製造工程について説明する。
【0111】
図22の構造が得られた後、図44に示されるように半導体基板1の主面の全面に(すなわち、配線45の上面上を含む絶縁膜41上に)、絶縁膜81〜83を順に形成する。絶縁膜81および83は絶縁膜21と同様の材料(例えば窒化シリコン膜)からなり、例えばそれぞれ50nmおよび75nm程度の厚みを有する。絶縁膜82は絶縁膜41と同様の材料(例えばSiOC系の低誘電率材料)からなり、例えば660nm程度の厚みを有する。絶縁膜81は、配線45のバリア絶縁膜として機能する。絶縁膜83は、上記実施の形態1の絶縁膜28と同様に、絶縁膜83を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜82がエッチングされて肩削れを生じるのを防止するよう機能する。
【0112】
次に、絶縁膜83上に反射防止膜84aを形成する。反射防止膜84aの厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜84a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン84bを形成する。フォトレジストパターン84bの厚みは、例えば350nm程度である。これにより、図44に示される構造が得られる。なお、フォトレジストパターン84bには、ビアを形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0113】
次に、フォトレジストパターン84bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜84a、絶縁膜83および絶縁膜82を選択的に除去して開口部85(上記実施の形態1の開口部30に対応)を形成する。ここで、絶縁膜82のエッチングの際には、例えばエッチング時間を制御するなどして、絶縁膜82の途中(厚み方向の中間領域)でエッチングを終了させる。その後、残存するフォトレジストパターン84bおよび反射防止膜84aをアッシングなどによって除去する。これにより、図45および図46に示される構造が得られる。
【0114】
フォトレジストパターン84bの材料としてArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン84bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン84bおよび反射防止膜84aの(合計の)膜厚が比較的薄くなるので、絶縁膜82のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン84bおよび反射防止膜84aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。このような場合にも、絶縁膜83がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜82のエッチングされるべきでない部分(開口部85を形成しない部分)がエッチングされることはない。また、開口部85形成のためのドライエッチング工程で絶縁膜83に肩削れが生じたとしても、上記実施の形態1と同様に、絶縁膜83の肩削れ部は開口部(配線溝)87形成のためのドライエッチング工程で除去されるので、開口部85形成時に生じた絶縁膜83の肩削れが(開口部87形成工程およびそれ以降の工程に)悪影響を及ぼすことはない。
【0115】
次に、図47に示されるように、絶縁膜83上に、開口部85を埋め込むように、反射防止膜86aを形成する。反射防止膜86aの絶縁膜83上の部分の厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜86a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン86bを形成する。フォトレジストパターン86bの厚みは、例えば350nm程度である。開口部85のアスペクト比が高い(例えば3〜4以上)場合、開口部85を反射防止膜86aの材料で埋め込むのは容易ではない。しかしながら、本実施の形態では、絶縁膜82の途中(中間)までドライエッチングして形成した開口部85(アスペクト比はそれほど高くない)に反射防止膜86aの材料を埋め込むので、反射防止膜86aの材料による開口部85の埋込み性はよい。なお、フォトレジストパターン86bには、配線溝を形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0116】
次に、図48に示されるように、フォトレジストパターン86bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜86aおよび絶縁膜83を選択的に除去する。これにより、配線溝に対応する平面領域を有する開口部87(上記実施の形態1の開口部32に対応)が絶縁膜83に形成される。なお、このエッチング工程も、例えばエッチング時間を制御するなどして、絶縁膜83に開口部83が形成され、開口部87の底部で絶縁膜82が若干エッチングされた段階でエッチングを終了させる。それから、残存するフォトレジストパターン86bおよび反射防止膜86aをアッシングなどによって除去する。これにより、図49および図50に示されるような構造が得られる。
【0117】
次に、図51に示されるように、絶縁膜83をエッチングマスク(ハードマスク)にしたドライエッチング法により、絶縁膜82の開口部87の底部に対応する部分と開口部85の底部に対応する部分とを選択的に除去する。なお、このエッチング工程も、例えばエッチング時間を制御するなどして、開口部85の底部で絶縁膜81が露出され、かつ開口部87の深さが所定の深さ(形成すべき銅配線の高さ)に達した段階でエッチングを終了させる。
【0118】
次に、図52に示されるように、ドライエッチング法により、開口部85の底部で露出する絶縁膜81を除去して配線45を露出させる。このとき、絶縁膜83も除去され得る。この工程で絶縁膜83が除去されるので、絶縁膜82のドライエッチング工程で絶縁膜83に肩削れ(開口部87の上端角部が削れて丸みを帯びる現象)が生じていたとしても、特に悪影響を及ぼすことはない。
【0119】
次に、図53に示されるように、半導体基板1の主面上の全面(すなわち開口部85および開口部87の底面および側壁上を含む絶縁膜82上)に、導電性バリア膜33aと同様の材料(例えば窒化チタン)からなる導電性バリア膜88aをスパッタリング法などで形成する。それから、導電性バリア膜88a上に、開口部85および開口部87を埋めるように、主導体膜33bと同様の材料(例えば銅)からなる主導体膜88bを、主導体膜33bと同様の手法、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成する。
【0120】
次に、図54に示されるように主導体膜88b、導電性バリア膜88aをCMP法によって、絶縁膜82の上面が露出するまで研磨する。これにより、開口部85および87からなる配線開口部内に配線(第2層配線)88が形成される。配線88は、相対的に薄い導電性バリア膜88aと、相対的に厚い主導体膜88bとを有しており、配線45に電気的に接続されている。
【0121】
その後、同様の工程を必要に応じて繰り返して、第3層配線以降の上層配線を形成することができるが、ここではその説明は省略する。
【0122】
本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができ、導電性バリア膜88aおよび主導体膜88bを形成する際には、開口部85および開口部87には肩削れが生じていない。開口部85および87内に導電性バリア膜88aおよび主導体膜88bを埋め込んだとき、不要な導体部分が開口部87の上端近傍に埋め込まれず、CMP法による研磨後に不要な導体部分が残留することもない。これにより、同層配線の隣接配線間の絶縁破壊耐性を向上することができる。また、同層配線の隣接配線間の間隔の設計値を小さくすることも可能となる。また、フォトレジスト膜の膜厚が比較的薄い場合でも、絶縁膜83をハードマスクとして用いて配線開口部を形成することができるので、ArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光による露光によりフォトレジストパターンを形成することが可能となる。このため、配線の微細加工が可能となる。半導体装置を小型化することもできる。
【0123】
また、本実施の形態では、絶縁膜82の材料として、SiOC系の低誘電率材料(例えば上記Black Diamondなど)のような、CVD法で形成でき、酸素(O)プラズマ処理などの酸化性プラズマ処理にダメージをほとんど受けない低誘電率材料を用いたが、他の低誘電率材料、例えば有機ポリマー系の低誘電率材料(例えば上記SiLKなど)のような酸化性プラズマ処理に弱く、ダメージを受ける低誘電率材料を用いることもできる。
【0124】
(実施の形態5)
図55〜図65は、本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図または要部平面図である。図57および図61は、それぞれ図56および図60の半導体装置の要部平面図であり、図57および図61のA−A線の断面が図56および図60に対応する。図57および図61以外は断面図であるが、理解を簡単にするために、図1の絶縁膜11より下の構造に対応する部分は図示を省略している。また、図22までの製造工程は上記実施の形態2と同様であるので、ここではその説明は省略し、図22に続く製造工程について説明する。
【0125】
図22の構造が得られた後、図55に示されるように半導体基板1の主面の全面に(すなわち、配線45の上面上を含む絶縁膜41上に)、絶縁膜91〜95を順に形成する。絶縁膜91、93および95は絶縁膜21と同様の材料(例えば窒化シリコン膜)からなり、例えばそれぞれ50nm、10nmおよび75nm程度の厚みを有する。絶縁膜92は絶縁膜41と同様の材料(例えばSiOC系の低誘電率材料)からなり、例えば660nm程度の厚みを有する。絶縁膜94は絶縁膜27と同様の材料(例えば酸化シリコン膜)からなり、例えば50nm程度の厚みを有する。絶縁膜91は、配線45のバリア絶縁膜として機能する。絶縁膜94は、例えばCMP処理時における下層の機械的強度の確保、表面保護および耐湿性の確保等のような機能を有している。絶縁膜95は、上記実施の形態1の絶縁膜28と同様に、絶縁膜95を除去するためのエッチング工程以外のエッチング工程において、その下層の絶縁膜94がエッチングされて肩削れを生じるのを防止するよう機能する。
【0126】
次に、絶縁膜95上に反射防止膜96aを形成する。反射防止膜96aの厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜96a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン96bを形成する。フォトレジストパターン96bの厚みは、例えば350nm程度である。これにより、図55に示される構造が得られる。なお、フォトレジストパターン96bには、ビアを形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0127】
次に、フォトレジストパターン96bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜96a、絶縁膜95、絶縁膜94、絶縁膜93および絶縁膜92を選択的に除去して開口部97(上記実施の形態1の開口部30に対応)を形成する。ここで、絶縁膜92のエッチングの際には、例えばエッチング時間を制御するなどして、絶縁膜92の途中(厚み方向の中間領域)でエッチングを終了させる。その後、残存するフォトレジストパターン96bおよび反射防止膜96aをアッシングなどによって除去する。これにより、図56および図57に示される構造が得られる。
【0128】
フォトレジストパターン96bの材料としてArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光でフォトレジスト膜を露光してフォトレジストパターン96bを形成することもできるが、その場合、フォトレジストパターン96bおよび反射防止膜96aの(合計の)膜厚が比較的薄くなるので、絶縁膜92のエッチング工程が終了したとき(あるいは終了前)に、フォトレジストパターン96bおよび反射防止膜96aもエッチングによりなくなってしまう場合がある。このような場合にも、絶縁膜95がハードマスク(エッチングマスク)として機能するので、絶縁膜94のエッチングされるべきでない部分(開口部97を形成しない部分)がエッチングされることはない。また、開口部97形成のためのドライエッチング工程で絶縁膜95に肩削れが生じたとしても、上記実施の形態1と同様に、絶縁膜95の肩削れ部は開口部(配線溝)99形成のためのドライエッチング工程で除去されるので、開口部97形成時に生じた絶縁膜95の肩削れが(開口部99形成工程およびそれ以降の工程に)悪影響を及ぼすことはない。
【0129】
次に、図58に示されるように、絶縁膜95上に、開口部97を埋め込むように、反射防止膜98aを形成する。反射防止膜98aの絶縁膜95上の部分の厚みは、例えば100nm程度である。それから、反射防止膜98a上にフォトレジスト膜を形成し、露光などによりフォトレジスト膜をパターン化してフォトレジストパターン98bを形成する。フォトレジストパターン98bの厚みは、例えば350nm程度である。開口部97のアスペクト比が高い(例えば3〜4以上)場合、であれば、開口部97を反射防止膜98aの材料で埋め込むのは容易ではない。しかしながら、本実施の形態では、絶縁膜92の途中(中間)までドライエッチングして形成した開口部97(アスペクト比はそれほど高くない)に反射防止膜98aの材料を埋め込むので、反射防止膜98aの材料による開口部97の埋込み性はよい。なお、フォトレジストパターン98bには、配線溝を形成すべき平面領域に開口部が形成されている。
【0130】
次に、図59に示されるように、フォトレジストパターン98bをエッチングマスクにしたドライエッチング法により、反射防止膜98a、絶縁膜95、絶縁膜94、絶縁膜93を選択的に除去する。これにより、配線溝に対応する平面領域を有する開口部99(上記実施の形態1の開口部32に対応)が形成される。なお、このエッチング工程も、例えばエッチング時間を制御するなどして、絶縁膜93〜95に開口部99が形成され、開口部99の底部で絶縁膜92が露出された段階(あるいは絶縁膜92が若干エッチングされた段階)でエッチングを終了させる。それから、残存するフォトレジストパターン98bおよび反射防止膜98aをアッシングなどによって除去する。これにより、図60および図61に示される構造が得られる。
【0131】
次に、図62に示されるように、絶縁膜95をエッチングマスク(ハードマスク)にしたドライエッチング法により、絶縁膜92の開口部99の底部に対応する部分と開口部97の底部に対応する部分とを選択的に除去する。なお、このエッチング工程も、例えばエッチング時間を制御するなどして、開口部97の底部で絶縁膜91が露出され、かつ開口部99の深さが所定の深さ(形成すべき銅配線の高さ)に達した段階でエッチングを終了させる。
【0132】
次に、図63に示されるように、ドライエッチング法により、開口部97の底部で露出する絶縁膜91を除去して配線45を露出させる。このとき、絶縁膜95も除去され得る。この工程で絶縁膜95が除去されるので、絶縁膜92のドライエッチング工程で絶縁膜95に肩削れ(開口部99の上端角部が削れて丸みを帯びる現象)が生じていたとしても、特に悪影響を及ぼすことはない。
【0133】
次に、図64に示されるように、半導体基板1の主面上の全面(すなわち開口部97および開口部99の底面および側壁上を含む絶縁膜94上)に、導電性バリア膜33aと同様の材料(例えば窒化チタン)からなる導電性バリア膜100aをスパッタリング法などで形成する。それから、導電性バリア膜100a上に、開口部97および開口部99を埋めるように、主導体膜33bと同様の材料(例えば銅)からなる主導体膜100bを、主導体膜33bと同様の手法、例えばCVD法、スパッタリング法またはめっき法などを用いて形成する。
【0134】
次に、図65に示されるように主導体膜100b、導電性バリア膜100aをCMP法によって、絶縁膜94の上面が露出するまで研磨する。これにより、開口部97および99からなる配線開口部内に配線(第2層配線)100が形成される。配線100は、相対的に薄い導電性バリア膜100aと、相対的に厚い主導体膜100bとを有しており、配線45に電気的に接続されている。
【0135】
その後、同様の工程を必要に応じて繰り返して、第3層配線以降の上層配線を形成することができるが、ここではその説明は省略する。
【0136】
本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができ、導電性バリア膜100aおよび主導体膜100bを形成する際には、開口部97および開口部99には肩削れが生じていない。開口部97および99内に導電性バリア膜100aおよび主導体膜100bを埋め込んだとき、不要な導体部分が開口部99の上端近傍に埋め込まれず、CMP法による研磨後に不要な導体部分が残留することもない。これにより、同層配線の隣接配線間の絶縁破壊耐性を向上することができる。また、同層配線の隣接配線間の間隔の設計値を小さくすることも可能となる。また、フォトレジスト膜の膜厚が比較的薄い場合でも、絶縁膜95をハードマスクとして用いて配線開口部を形成することができるので、ArF用のフォトレジスト膜を用い、ArFレーザ光による露光によりフォトレジストパターンを形成することが可能となる。このため、配線の微細加工が可能となる。半導体装置を小型化することもできる。
【0137】
また、本実施の形態では、絶縁膜92の材料として、SiOC系の低誘電率材料(例えば上記Black Diamondなど)のような、CVD法で形成でき、酸素(O)プラズマ処理などの酸化性プラズマ処理にダメージをほとんど受けない低誘電率材料を用いたが、他の低誘電率材料、例えば有機ポリマー系の低誘電率材料(例えば上記SiLKなど)のような酸化性プラズマ処理に弱く、ダメージを受ける低誘電率材料を用いることもできる。
【0138】
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0139】
前記実施の形態では、MISFETを有する半導体装置について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、銅を主成分とする主導体膜を含む配線を有する種々の半導体装置に適用することができる。
【0140】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0141】
隣接配線間の絶縁破壊耐性を向上することができる。
【0142】
配線溝の上端角部が削れることなく埋込み配線を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図2】図1に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図3】図2に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図4】図3に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図5】図4に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図6】図5に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図7】図6に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図8】図7に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図9】図8に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図10】図9の半導体装置の要部平面図である。
【図11】図9に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図13】図12の半導体装置の要部平面図である。
【図14】図12に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図15】図14に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図16】図15に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図17】図16に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図18】図17に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図20】図19に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図21】図20に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図22】図21に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図23】図22に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図24】図23に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図25】図24に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図26】図25の半導体装置の要部平面図である。
【図27】図25に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図28】図27に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図29】図28の半導体装置の要部平面図である。
【図30】図28に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図31】図30に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図32】図31に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図33】図32に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図34】本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図35】図34に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図36】図35の半導体装置の要部平面図である。
【図37】図35に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図38】図37に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図39】図38の半導体装置の要部平面図である。
【図40】図38に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図41】図40に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図42】図41に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図43】図42に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図44】本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図45】図44に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図46】図45の半導体装置の要部平面図である。
【図47】図45に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図48】図47に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図49】図48に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図50】図49の半導体装置の要部平面図である。
【図51】図49に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図52】図51に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図53】図52に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図54】図53に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図55】本発明の他の実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。
【図56】図55に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図57】図56の半導体装置の要部平面図である。
【図58】図56に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図59】図58に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図60】図59に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図61】図60の半導体装置の要部平面図である。
【図62】図60に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図63】図62に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図64】図63に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【図65】図64に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 素子分離領域
3 p型ウエル
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
5a シリサイド膜
6 n型半導体領域
7 サイドウォール
8 n型半導体領域
8a シリサイド膜
9 nチャネル型MISFET
10 絶縁膜
11 絶縁膜
12 コンタクトホール
13 プラグ
13a 窒化チタン膜
14〜17 絶縁膜
18a 反射防止膜
18b フォトレジストパターン
19 開口部
20 配線
20a 導電性バリア膜
20b 主導体膜
21〜28 絶縁膜
29a 反射防止膜
29b フォトレジストパターン
30 開口部
31a 反射防止膜
31b フォトレジストパターン
32 開口部
33 配線
33a 導電性バリア膜
33b 主導体膜
41 絶縁膜
42 絶縁膜
43a 反射防止膜
43b フォトレジストパターン
44 開口部
45 配線
45a 導電性バリア膜
45b 主導体膜
46〜50 絶縁膜
51a 反射防止膜
51b フォトレジストパターン
52 開口部
53a 反射防止膜
53b フォトレジストパターン
54 開口部
55 配線
55a 導電性バリア膜
55b 主導体膜
61〜67 絶縁膜
68a 反射防止膜
68b フォトレジストパターン
69 開口部
70a 反射防止膜
70b フォトレジストパターン
71 開口部
72 配線
72a 導電性バリア膜
72b 主導体膜
81〜83 絶縁膜
84a 反射防止膜
84b フォトレジストパターン
85 開口部
86a 反射防止膜
86b フォトレジストパターン
87 開口部
88 配線
88a 導電性バリア膜
88b 主導体膜
91〜95 絶縁膜
96a 反射防止膜
96b フォトレジストパターン
97 開口部
98a 反射防止膜
98b フォトレジストパターン
99 開口部
100 配線
100a 導電性バリア膜
100b 主導体膜

Claims (20)

  1. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第2絶縁膜上に第3絶縁膜を形成する工程、
    (e)前記第3絶縁膜上に第4絶縁膜を形成する工程、
    (f)前記第4絶縁膜上に第5絶縁膜を形成する工程、
    (g)前記第5絶縁膜を選択的に除去して第1開口部を形成する工程、
    (h)前記第1開口部から露出する前記第4絶縁膜を除去する工程、
    (i)前記第5絶縁膜を選択的に除去して、前記第1開口部を含む領域に第2開口部を形成する工程、
    (j)前記第1開口部から露出する前記第3絶縁膜を除去する工程、
    (k)前記第1開口部から露出する前記第2絶縁膜と前記第2開口部から露出する前記第4絶縁膜とを除去する工程、
    (l)前記第1開口部および第2開口部内に第1配線を形成する工程。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(k)工程の後で、前記第5絶縁膜を除去する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(k)工程の後で前記(l)工程の前に、前記第5絶縁膜と、前記第1開口部から露出する前記第1絶縁膜とを除去する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2絶縁膜および第4絶縁膜は低誘電率材料からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第5絶縁膜は、窒化シリコン膜、炭化シリコン膜、炭窒化シリコン膜または酸窒化シリコン膜からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程の後で前記(f)工程の前に、前記第4絶縁膜上に第6絶縁膜を形成する工程を有し、
    前記(f)工程では、前記第6絶縁膜上に前記第5絶縁膜が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第6絶縁膜は、酸化シリコン膜を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(l)工程は、
    前記第1開口部および第2開口部の底部および側壁上を含む前記半導体基板の全面上に、銅の拡散を抑制または防止する機能を有する第1導体膜を形成する工程、
    前記第1開口部および第2開口部を埋めるように、前記第1導電体膜上に銅を主成分として含む第2導体膜を形成する工程、
    前記第1開口部および第2開口部内に埋め込まれた前記第1および第2導体膜を残すように、それ以外の前記第1および第2導体膜を除去する工程、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程の後で前記(g)工程の前に、前記第5絶縁膜上に第1マスクパターンを形成する工程を有し、
    前記(g)工程では、前記第1マスクパターンがエッチングマスクとして機能し、
    前記(h)工程では、前記第1マスクパターンおよび前記第5絶縁膜がエッチングマスクとして機能することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f)工程の後で前記(g)工程の前に、
    前記第5絶縁膜上に第1フォトレジスト膜を形成する工程、
    前記第1フォトレジスト膜をArFレーザ光を用いて露光して第1フォトレジストパターンを形成する工程、
    を有し、
    前記(g)工程では、前記第1フォトレジストパターンがエッチングマスクとして機能し、
    前記(h)工程では、前記第1フォトレジストパターンおよび前記第5絶縁膜がエッチングマスクとして機能することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(h)工程の後で前記(i)工程の前に、前記第5絶縁膜上に第2マスクパターンを形成する工程を有し、
    前記(i)工程では、前記第2マスクパターンがエッチングマスクとして機能し、
    前記(k)工程では、前記第2マスクパターンおよび前記第5絶縁膜がエッチングマスクとして機能することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(h)工程の後で前記(i)工程の前に、
    前記第5絶縁膜上に第2フォトレジスト膜を形成する工程、
    前記第2フォトレジスト膜をArFレーザ光を用いて露光して第2フォトレジストパターンを形成する工程、
    を有し、
    前記(i)工程では、前記第2フォトレジストパターンがエッチングマスクとして機能し、
    前記(k)工程では、前記第2フォトレジストパターンおよび前記第5絶縁膜がエッチングマスクとして機能することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 以下の工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法;
    (a)半導体基板を準備する工程、
    (b)前記半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第2絶縁膜上に第3絶縁膜を形成する工程、
    (e)前記第3絶縁膜を選択的に除去して第1開口部を形成する工程、
    (f)前記第1開口部の底部に対応する前記第2絶縁膜を、前記第2絶縁膜の厚み方向の中間領域まで除去する工程、
    (g)前記第3絶縁膜を選択的に除去して、前記第1開口部を含む領域に第2開口部を形成する工程、
    (h)前記第2開口部の底部に対応する前記第2絶縁膜を前記第2絶縁膜の厚み方向の中間領域まで除去し、前記第1開口部の底部に対応する前記第2絶縁膜を前記第1絶縁膜が露出するまで除去する工程、
    (i)前記第1開口部および第2開口部内に第1配線を形成する工程。
  14. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(h)の後で前記(i)工程の前に、前記第3絶縁膜と、前記第1開口部から露出する第1絶縁膜とを除去する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2絶縁膜は低誘電率材料からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第3絶縁膜は、窒化シリコン膜、炭化シリコン膜、炭窒化シリコン膜または酸窒化シリコン膜からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程の後で前記(d)工程の前に、前記第2絶縁膜上に第4絶縁膜を形成する工程を有し、
    前記(d)工程では、前記第4絶縁膜上に前記第3絶縁膜が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第4絶縁膜は、酸化シリコン膜を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(d)工程の後で前記(e)工程の前に、前記第3絶縁膜上に第1マスクパターンを形成する工程を有し、
    前記(e)工程では、前記第1マスクパターンがエッチングマスクとして機能し、
    前記(f)工程では、前記第1マスクパターンおよび前記第3絶縁膜がエッチングマスクとして機能することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(d)工程の後で前記(e)工程の前に、
    前記第3絶縁膜上に第1フォトレジスト膜を形成する工程、
    前記第1フォトレジスト膜をArFレーザ光を用いて露光して第1フォトレジストパターンを形成する工程、
    を有し、
    前記(e)工程では、前記第1フォトレジストパターンがエッチングマスクとして機能し、
    前記(f)工程では、前記第1フォトレジストパターンおよび前記第3絶縁膜がエッチングマスクとして機能することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2002274884A 2002-09-20 2002-09-20 半導体装置の製造方法 Pending JP2004111795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002274884A JP2004111795A (ja) 2002-09-20 2002-09-20 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002274884A JP2004111795A (ja) 2002-09-20 2002-09-20 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004111795A true JP2004111795A (ja) 2004-04-08

Family

ID=32271236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002274884A Pending JP2004111795A (ja) 2002-09-20 2002-09-20 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004111795A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311069A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Jsr Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2014072228A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Renesas Electronics Corp 半導体装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311069A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Jsr Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2014072228A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Renesas Electronics Corp 半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10304726B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
US8420528B2 (en) Manufacturing method of a semiconductor device having wirings
US8586447B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
JP4173374B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7042095B2 (en) Semiconductor device including an interconnect having copper as a main component
US20060183317A1 (en) Semiconductor device and a method of manufacturing the same
JP4068868B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7282441B2 (en) De-fluorination after via etch to preserve passivation
JP2005136152A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5326949B2 (ja) 半導体装置
JP2004111795A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003332340A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2007116011A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090630