JP2005299484A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピストン頂部を軽量化するとともにピストン頂部にかかる荷重を分散させ、変形を抑えることが可能な内燃機関用ピストンを提供する。
【解決手段】 ピストン頂部2の裏面2a側にピンボス部5が設けられた内燃機関用ピストン1において、前記ピンボス部と前記ピストン頂部の裏面とを連結するリブ6を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は内燃機関用ピストンに関する。
スラスト側スカート部と反スラスト側スカート部とをピンボス部が設けられたウォール部で連結し、ウォール部に形成された凹状部のコーナのRを反スラスト側に対してスラスト側を大きくして膨張行程時にスラスト側スカート部にかかる荷重を分散させる内燃機関用ピストンが知られている(例えば、特許文献1参照)。その他、本発明に関する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2002−317693号公報 特開2001−342895号公報 特開2001−289117号公報
従来の内燃機関用ピストンでは、スカート部にかかるスラスト方向への荷重は分散されるが、ピストン頂部への燃焼荷重が適切に分散されない可能性がある。従って、ピストン頂部の薄肉化等ピストン上方部が軽量化し難い。そのため、動作時におけるピストンの姿勢が安定せず、例えばスラスト方向及び反スラスト方向にピストン頂部が動くいわゆるピストンの首振り現象、ピストンとシリンダ壁との衝突により発生するスラップ音、及びリング溝の磨耗等が改善されないおそれがある。
そこで、本発明は、ピストン頂部を軽量化するとともにピストン頂部にかかる荷重を分散させ、変形を抑えることが可能な内燃機関用ピストンを提供することを目的とする。
本発明の内燃機関用ピストンは、ピストン頂部の裏面側にピンボス部が設けられた内燃機関用ピストンにおいて、前記ピンボス部と前記ピストン頂部の裏面とを連結するリブを備えたことにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の内燃機関用ピストンによれば、ピストン頂部が受けた燃焼荷重等の力をリブによって分散させることができる。そのため、ピストン頂部に発生する応力を低減させ、ピストン頂部の変形を抑えることができる。また、ピストン頂部への力が分散されるので、ピストン頂部を例えば薄肉化する等して軽量化することができる。
本発明の内燃機関用ピストンにおいて、前記ピストン頂部の外周にリングベルト部が設けられ、前記リブは、前記ピンボス部と前記リングベルト部とを前記ピストン頂部の裏面を横切って延びて連結していてもよい(請求項2)。この場合、ピストン頂部が受けた力をリブによってピンボス部とリングベルト部とへ分散させることができる。また、リブによってピンボス部とリングベルト部とを連結したので、ピストン頂部の裏面とリブとをより強固に連結させてピストン頂部の変形を抑制することができる。そのため、ピストン頂部を軽量化することができる。
本発明の内燃機関用ピストンにおいて、前記リングベルト部の少なくとも一部から下方にスカート部が延ばして設けられ、前記ピンボス部と前記スカート部とがサイドウォールにて連結されていてもよい(請求項3)。この場合、ピストン頂部が受けた力をリブとサイドウォールとで分散させることができる。従って、さらにピストン頂部を薄肉化して軽量化することができる。また、サイドウォールとリブとの位置関係や形状等を調整することによって、例えば強度分布、スカート部の摺動面積及び重量などが所望の性能を有するピストンを設計することができる。
本発明の内燃機関用ピストンにおいて、前記サイドウォールが前記ピンボス部の中心線方向と交差する方向に延びていてもよいし(請求項4)、また、前記リブが前記ピンボス部の中心線方向と交差する方向に延びていてもよい(請求項5)。ピンボス部の中心線方向のピストン頂部の変形はピンボス部により抑えることができる。そこで、リブやサイドウォールをピンボス部の中心線方向と交差する方向へ延ばし、この方向へのピストン頂部の変形をリブやサイドウォールによって抑える。
本発明によれば、リブ、サイドウォールによってピストン頂部への燃焼荷重等の力を分散させることができるので、ピストン頂部の剛性を維持しつつ薄肉化等によりピストン頂部を軽量化させることができる。また、ピストン頂部を薄肉化させてピストンの重心をピンボス部の中心線に近付けさせることができるので、動作時のピストンの姿勢を改善させ、首振り現象やスラップ音の抑制、リング溝の磨耗を低減させることができる。また、ピストン頂部の変形が抑えられて燃焼ガスのシール性を向上させることができるので、オイル消費を低減させるとともに燃費を向上させることができる。
図1に本発明の一実施形態に係る内燃機関用ピストンを示す。また、図2に図1のピストンを下側から見た場合の下面図を、図3に図2のIII−III線におけるピストンの縦断面図を、図4に図2のIV−IV線におけるピストンの縦断面図を、それぞれ示す。図1のピストン1は、頂部2と、頂部2の外周に設けられ、不図示のピストンリング等が取り付けられる複数のリング溝3aを有するリングベルト部3と、図2の左右方向(ピストン1のスラスト方向及び反スラスト方向)においてリングベルト部3から下方に延ばして設けられたスカート部4、4と、頂部2の裏面2a側に設けられた一対のピンボス部5、5とを備えている。図3に示したように、頂部2の厚さt1はリングベルト部の高さt2に対して薄く形成されている。また、図3に示したようにピンボス部5、5は、ピストン1の中心線CL1を挟んで対称に設けられており、燃焼圧力を内燃機関のクランク軸へ伝達するためのコネクティングロッド(コンロッド)とピストン1とを接続するためのピストンピン(不図示)が挿入されるピン穴5aを有している。
ピストン1には、ピンボス部5と裏面2aとを連結するとともに裏面2aを横切ってピンボス部5とリングベルト部3とを連結する複数(図1では4つ)のリブ6と、ピンボス部5とスカート部4とを連結する複数(図1では2面)のサイドウォール7とが設けられている。図1及び図3に示したように、リブ6はリングベルト部3と比較して薄い頂部2を横切ってリングベルト部3へ延びている。図2に示したように、リブ6とサイドウォール7とは、ピンボス部5の中心線CL2方向と交差する方向(図2の左右方向)へ延びている。サイドウォール7は、ピンボス部5とスカート部4の端部4aとを連結している。図2に示したように各リブ6と各サイドウォール7とは、ピストン1のスラスト方向への中心線CL3(図2参照)を挟んで対称に配置される。図2に示したように、サイドウォール7はピンボス部5からリングベルト部3へ漸次中心線CL3に近づくように(サイドウォール7間の間隔を狭めつつ)延びている。図2及び図3から明らかなように、ピストン1においてサイドウォール7は、リブ6よりピストン1の中心寄りに設けられている。図4に示したように、リブ6は一端がピンボス部5と同じ高さに、他端がリングベルト部3と同じ高さになるように漸次高さを低くさせつつピンボス部5からリングベルト部3へ延びている。一方、サイドウォール7は、一端がピンボス部5と同じ高さに、他端がスカート部4と同じ高さになるように設けられるが、ピンボス部5からスカート部4までに頂部2方向へ凹状になるように設けられる。なお、凹状部のコーナはアール状(図4のR)に形成される。このようにサイドウォール7を凹状に設けて体積を低減させ、ピストン1を軽量化する。
ピストン1によれば、頂部2にかかる燃焼荷重等の力を頂部2の裏面2aに設けたリブ6及びサイドウォール7によって分散させることができる。そのため、頂部2の厚さをリングベルト部3の高さより薄くしてピストン1を軽量化しつつ頂部2の剛性を維持することができる。また、リブ6にてピンボス部5とリングベルト部3とを、サイドウォール7にてピンボス部5とスカート部4とを、それぞれ連結させたので、燃焼荷重等の力による頂部2の変形を抑えることができる。サイドウォール7が間隔を狭めつつスカート部4に延びているので、スカート部4の摺動面積を縮小させ、且つスカート部4の剛性を向上させることができる。そのため、スカート部4の摺動抵抗を低減させて燃費を向上させることができる。また、頂部2を薄肉化できるので、ピストン1の頂部2の頂面2bとピンボス部5の中心との距離いわゆるコンプッレッションハイト(図4のHの距離)を短縮する(低コンプレッションハイトにする)ことができる。そのため、動作時におけるピストン1の姿勢を改善させ、首振り現象を抑えて焼付きを抑制することができる。
ピストン1は、リブ6とサイドウォール7との互いの位置関係や形状等を調整することにより、例えば頂部2の強度分布、スカート部4の摺動面積及びピストン1の重量などを変化させることができる。そのため、リブ6とサイドウォール7とを調整して、所望の性能を有するピストンを設計することができる。
図5〜図7に本発明の内燃機関用ピストンの第二の実施形態を示す。図6は図5のピストン1を下からみた場合の下面図を、図7は図6のVII−VII線におけるピストン1の縦断面を図6の上側から見た場合の図をそれぞれ示している。なお、図5〜図7において図1〜図4と共通の部品には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図5及び図6から明らかなように、この実施形態ではリブ6がサイドウォール7よりピストン1の中心寄り(中心線CL3寄り)に設けられている点が第一の実施形態と異なる。なお、図7に示したようにサイドウォール7はピンボス部5からスカート部4へアールRを描きつつ凹状に延びている。このようにサイドウォール7をピストン1の外周側に配置することによってスカート部4の摺動面積を増加させてスカート部4に掛かる面圧を抑え、スカート部4の焼付きを抑制する。また、この実施形態においてもリブ6とサイドウォール7との互いの位置関係や形状等を調整することにより、頂部2の強度分布、スカート部4の摺動面積及びピストン1の重量などを変化させ、所望の性能を有するピストンを設計することができる。
図8〜図11に、本発明の内燃機関用ピストンの他の実施形態を示す。なお、各図は、各実施形態のピストン1の下面図を示している。図8〜図11において図2と共通の部品には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図8(a)は、本発明の第三の実施形態を示している。この実施形態では、リブ6とサイドウォール7とがピンボス部5の中心線CL2に対して垂直にそれぞれリングベルト部3及びスカート部4へ延びている点が他の実施形態と異なる。本実施形態では、頂部2が受けた燃焼荷重等の力をリブ6とサイドウォール7とで支持するとともに分散させ、中心線CL2に対して垂直方向(図8(a)の左右方向)の頂部2の変形を抑えることができる。そのため、頂部2の応力を低減させ、ピストン1の耐久性を向上させることができる。
図8(b)は、本発明の第四の実施形態を示している。この実施形態では、図8(b)に示したようにリブ6がピンボス部5からリングベルト部3へサイドウォール7との間隔を漸次狭めつつ(中心線CL3へ近づきつつ)延びている点が他の実施形態と異なる。なお、サイドウォール7は、図8(a)と同様に中心線CL2に対して垂直にスカート部4へ延びている。本実施形態では、リブ6の体積増加によりリブ6の剛性が向上するので、リブ6と連結されている頂部2の圧縮応力を低下させることができる。そのため、リブ6の厚さを薄くしてピストン1を軽量化することができる。また、スカート部4の剛性を適正化できるので、スカート部4の磨耗や焼付きを抑制することができる。
図9(a)は、本発明の第五の実施形態を示している。この実施形態では、図9(a)に示したようにリブ6がピンボス部5からリングベルト部3へサイドウォール7との間隔を漸次拡げつつ延びている点が他の実施形態と異なる。なお、サイドウォール7は、中心線CL2に対して垂直にスカート部4へ延びている。本実施形態では、リブ6がピンボス部5寄りに配置されるので、中心線CL2方向の燃焼荷重をリブ6により支持させ、頂部2の応力を低減させることができる。そのため、頂部2の肉厚を薄くしてピストン1を軽量化させることができる。また、ピンボス部5の上方が軽くなるので、首振り現象など動作時のピストン1の姿勢が改善され、オイル消費、ブローバイガスの発生及び騒音を減少させることができる。
図9(b)は、本発明の第六の実施形態を示している。この実施形態では、図9(b)に示したようにサイドウォール7がピンボス部5からスカート部4の端部4aへ漸次図9(b)の上下方向へ拡がりつつ(リブ6との間隔を漸次狭めつつ)延びている点が他の実施形態と異なる。なお、リブ6は、中心線CL2に対して垂直にリングベルト部3へ延びている。本実施形態では、サイドウォール7の体積増加によりサイドウォール7の剛性が向上するので、サイドウォール7と連結されている頂部2の引張応力を低減させることができる。頂部2及びサイドウォール7の応力低減により、ピンボス部5のピン穴5aの変形が抑制できるので、ピン穴5aの磨耗を低減させることができる。また、ピン穴5aの変形による抵抗増加を防止して燃費を向上させることができる。そして、頂部2及びサイドウォール7を薄肉化してピストン1の軽量化ができるので、動作時のピストン1の姿勢を改善して、オイル消費やブローバイガスの発生を減少させることができる。本実施形態では、スカート部4の面積を拡大化させてピストンの姿勢を安定化させることもできる。また、スカート部4の摺動面積が増加するので、スカート部4の耐焼付き性能を向上させ、さらにスカート部4にかかる面圧を低減させて騒音を抑えることができる。スカート部4を薄肉化して軽量化させることもできる。
図10(a)は、本発明の第七の実施形態を示している。この実施形態では、図10(a)に示したようにリブ6及びサイドウォール7がピンボス部5からリングベルト部3及びスカート部4へそれぞれ漸次狭まりつつ(中心線CL3に近づきつつ)延びている点が他の実施形態と異なる。本実施形態では、リブ6及びサイドウォール7の体積増加によりリブ6及びサイドウォール7の剛性が向上するので、これらと連結されている頂部2の引張応力を低減させることができる。また、スカート部4の摺動面積が減少するので、スカート部4の摺動抵抗を低減させて燃費を向上させることができる。
図10(b)は、本発明の第八の実施形態を示している。この実施形態では、サイドウォール7がピンボス部5からスカート部4へ漸次狭まりつつ(中心線CL3に近づきつつ)延び、リブ6がピンボス部4からリングベルト部3へ漸次図10(b)の上下方向へ拡がりつつ延びている点が他の実施形態と異なる。本実施形態では、リブ6及びサイドウォール7の体積増加により、これらの剛性が向上するので、リブ6及びサイドウォール7と連結されている頂部2の引張応力を低減させることができる。また、リブ6がピンボス部5寄りに配置されているので、中心線CL2方向の燃焼荷重を支持させ、頂部2の応力を低減させることができる。そのため、頂部2を薄肉化させてピストン1を軽量化させ、オイル消費、ブローバイガスの発生及び騒音を減少させることができる。また、スカート部4の摺動面積を減少させてスカート部4の摺動抵抗を低減させ、燃費を向上させることができる。
図11(a)は、本発明の第九の実施形態を示している。この実施形態では、サイドウォール7がピンボス部5からスカート部4へ漸次図11(a)の上下方向へ拡がりつつ延び、リブ6がピンボス部4からリングベルト部3へ漸次狭まりつつ(中心線CL3に近づきつつ)延びている点が他の実施形態と異なる。本実施形態では、リブ6及びサイドウォール7の体積増加により、これらの剛性が向上するので、頂部2の引張応力を低減させることができ、また、リブ6及びサイドウォール7の圧縮応力を低減させる。そのため、頂部2、リブ6及びサイドウォール7を薄肉化させてピストン1を軽量化させることができる。また、スカート部4の剛性の適正化により磨耗を抑制することもできる。さらに本実施形態では、スカート部4の面積を拡大化させてピストンの姿勢を安定化させることもできる。また、スカート部4の摺動面積が増加するので、スカート部4の耐焼付き性能を向上させるとともに騒音を抑えることができる。
図11(b)は、本発明の第十の実施形態を示している。この実施形態では、リブ6及びサイドウォール7がピンボス部5からリングベルト部3及びスカート部4へそれぞれ漸次拡がりつつ延びている点が他の実施形態と異なる。本実施形態では、リブ6及びサイドウォール7の体積増加により、これらの剛性が向上するので、頂部2の引張応力を低減させることができ、また、リブ6及びサイドウォール7の圧縮応力を低減させる。そのため、ピン穴5aの変形を抑えて磨耗を抑制し、燃費を向上させることができる。また、頂部2、リブ6及びサイドウォール7を薄肉化させてピストン1を軽量化させることができる。リブ6がピンボス部5寄りに配置されるので、中心線CL2方向の燃焼荷重をリブ6で支持させ、頂部2の応力を低減させることができる。さらに本実施形態では、スカート部4の面積を拡大化させてピストンの姿勢を安定にさせることもできる。また、スカート部4の摺動面積が増加するので、スカート部4の耐焼付き性能を向上させるとともに騒音を抑えることができる。
図12は、本発明の第十一の実施形態を示している。図12(a)は本実施形態のピストン1の下面図を、図12(b)は図12(a)のピストン1のXII−XII線における縦断面の拡大図を、それぞれ示している。この実施形態では、リブ6及びサイドウォール7の他に、ピンボス部5の中心線CL2方向と平行に一対の第一のストラット10、10を設け、さらに第一のストラット10から分岐してピンボス部5の周囲を囲むように配置された一対の第二のストラット11、11を設けた点が他の実施形態と異なる。本実施形態では、頂部2に燃焼ガスの圧力が作用し、リングベルト部3を下方へ押し下げて頂部2を撓ませる力(図12(b)の矢印F1の力)が発生した場合、この矢印F1の力による頂部2の変形を第一及び第二のストラット10、11で抑制することができる。また、ストラット10、11によって矢印F1の力によるピンボス部5の変形も抑制されるので、ピン穴5aとピン穴5aに挿入されたピストンピン20との摩擦を抑制してピン穴5aの焼付きを防止することができる。さらに、リング溝3aの変形も抑制されるので、オイル消費を低減させるとともに燃焼ガスのシール性能を向上させることができる。
図13は、本発明の第十二の実施形態に係るピストンの要部を示している。このピストン1は、リブ6及びサイドウォール7を備えるとともに、ピンボス部5の一部5bをピストン1の外周方向(リングベルト部3側)へ延長し、スナップリング21を装着するスナップリング溝5cをピン穴5aの外に設けた点が他の実施形態と異なる。この場合、ピン穴5aとピストンピン20との摺動面積が増加してピン穴5aの単位面積当たりの面圧が低下するので、ピン穴5aの磨耗を抑制することができる。ピン穴5aの単位面積当たりの面圧を同じにした場合は、ピンボス部5の長さ(図13のWの長さ)を短縮してピストン1を軽量化することができる。また、スナップリング溝5cに装着したスナップリング21によってピンボス部5の端部を支持させ、頂部2の変形を抑制することができる。そのため、リング溝3aやピン穴5aの磨耗が抑制できる。さらに、スナップリング21で支持することにより、ピストン1の軽量化と強度向上の両立が可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。例えば、図14に示したようにリブ6及びサイドウォール7がピンボス部5からリングベルト部3及びスカート部4へ曲線で延びていてもよい。このように曲線にすることで、リブ6及びサイドウォール7の体積を増加させ、剛性を向上させることができる。スカート部4、4の幅はピストンのスラスト側と反スラスト側とで幅を変えてもよい。この場合、スカート部の体積を減少させてピストンを軽量化することができる。
本発明の第一の実施形態に係る内燃機関用ピストンを示す図。 図1のピストンを下側から見た場合の下面図。 図2のIII−III線におけるピストンの縦断面を示す図。 図2のIV−IV線におけるピストンの縦断面を示す図。 本発明の第二の実施形態に係る内燃機関用ピストンを示す図。 図5のピストンを下側から見た場合の下面図。 図6のVII−VII線におけるピストンの縦断面を示す図。 本発明の第三及び第四の実施形態に係る内燃機関用ピストンの下面図。 本発明の第五及び第六の実施形態に係る内燃機関用ピストンの下面図。 本発明の第七及び第八の実施形態に係る内燃機関用ピストンの下面図。 本発明の第九及び第十の実施形態に係る内燃機関用ピストンの下面図。 本発明の第十一の実施形態に係る内燃機関用ピストンを示す図。 本発明の第十二の実施形態に係る内燃機関用ピストンの要部を示す図。 本発明の他の実施例を示す図。
符号の説明
1 ピストン
2 頂部
2a 裏面
3 リングベルト部
4 スカート部
5 ピンボス部
6 リブ
7 サイドウォール

Claims (5)

  1. ピストン頂部の裏面側にピンボス部が設けられた内燃機関用ピストンにおいて、
    前記ピンボス部と前記ピストン頂部の裏面とを連結するリブを備えたことを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. 前記ピストン頂部の外周にリングベルト部が設けられ、
    前記リブは、前記ピンボス部と前記リングベルト部とを前記ピストン頂部の裏面を横切って延びて連結していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
  3. 前記リングベルト部の少なくとも一部から下方にスカート部が延ばして設けられ、前記ピンボス部と前記スカート部とがサイドウォールにて連結されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用ピストン。
  4. 前記サイドウォールが前記ピンボス部の中心線方向と交差する方向に延びていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用ピストン。
  5. 前記リブが前記ピンボス部の中心線方向と交差する方向に延びていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用ピストン。

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