JP2009228483A - 内燃機関のピストン - Google Patents

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Takao Suzuki
孝男 鈴木
Noriyuki Tokoro
憲之 所
Hiroshi Arabiki
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Abstract

【課題】 剛性を高めるとともに冷却効果が高めることができる軽量で耐久性に優れた内燃機関のピストンを提供する。
【解決手段】 ヘッド2Aと、ヘッド2Aの下部に設けられた第1および第2のピンボス3、4と、第1のピンボス3の両側に設けられた第1のサイドウォール5Aと、第2のピンボス4の両側に設けられた第2のサイドウォール6Aとを備える内燃機関のピストン1Aであって、記第1および第2のサイドウォール5A、6Aをヘッド2Aから離れる方向に向かって内側に傾斜させて、第1および第2のサイドウォール5A、6Aを連結したサイドウォール構造を備える。このサイドウォール構造はヘッド2Aと第1および第2のサイドウォール5A、6Aとで空洞部7Aを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は内燃機関のピストンに関し、特にピンボスの両側にサイドウォールを備える内燃機関のピストンに関する。
従来、ピンボスの側方(通常、両側)にサイドウォールを備える内燃機関のピストンが知られている。図5は係る従来の一般的なピストンの一例を示す斜視図である。ピスボスの両側に設けられたサイドウォールは、一般にピンボスとスカートとを連結することで、スカートの剛性を高める役割を果たしている。
内燃機関のピストンに関し、構造上本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1から4までで提案されている。
特許第3191642号公報 特開2003−161204号公報 特開2000−337212号公報 特開2004−340054号公報
ところで、ピストンは機関運転中に燃焼荷重を受けるが、燃料荷重の上昇により、ピストン頂面やピンボス周辺部(図6(a)および(b)参照)の応力が高まるとともに、ピストンの温度が高まる。この点、応力を低減するためには、例えばピストンの各部に補強をすることが考えられるが、この場合にはピストンの質量が増大し、高速運動性能を確保できなくなってしまう。一方、ピストンの温度を低減するためには、例えばピストンにクーリングチャンネル(図7(b)参照)を設けることが考えられるが、この場合にもクーリングチャンネルの壁面肉厚を十分に確保する必要があることなどから、ピストンの質量増大を招く虞がある。またピストンの温度を低減するためには、オイルジェットから噴射したオイルをピストンの裏側に供給することが従来から行われているが、ピストンの構造上、ピストンの裏面において噴射されたオイルの攪拌が十分に行われない場合には、その冷却効果も限られたものとなってしまう。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、剛性を高めるとともに冷却効果が高めることができる軽量で耐久性に優れた内燃機関のピストンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明はヘッドと、該ヘッドの下部に設けられた第1および第2のピンボスと、前記第1のピンボスの側方に設けられた第1のサイドウォールと、前記第2のピンボスの側方に設けられた第2のサイドウォールとを備える内燃機関のピストンであって、前記第1および第2のサイドウォールを前記ヘッドから離れる方向に向かって内側に傾斜させて、前記第1および第2のサイドウォールを連結したサイドウォール構造を備えるとともに、該サイドウォール構造が前記ヘッドと前記第1および第2のサイドウォールとで空洞部を形成する構造であることを特徴とする。
また本発明は前記空洞部の内壁を径方向内側に向かって次第に広がる形状に形成した構成であってもよい。
本発明によれば、剛性を高めるとともに冷却効果が高めることができる軽量で耐久性に優れた内燃機関のピストンを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は本実施例に係る内燃機関のピストン(以下、単にピストンと称す)1Aを示す斜視図である。ピストン1Aはヘッド2Aと、ヘッド2Aの下部に設けられた第1および第2のピンボス3、4と、第1のピンボスの側方(両側)に設けられた第1のサイドウォール5Aと、第2のピンボスの側方(両側)に設けられた第2のサイドウォール6Aとを有して構成されている。
ヘッド2Aは円盤状に形成されている部分であり、ヘッド2Aの頂面には凹状のキャビティ21が形成されている。またヘッド2Aの外周にはピストンリングおよびオイルリング(図示省略)を装着するためのリング溝22、23および24が形成されている。
ヘッド2Aの下部には、第1および第2のピンボス3、4が設けられている。第1および第2のピンボス3、4にはピストンピン(図示省略)が装着される。
第1のピンボス3の両側には第1のサイドウォール5Aが設けられている。第1のサイドウォール5Aは第1のピンボス3の側部とヘッド2Aの下部にそれぞれ繋がっている。
第2のピンボス4の両側には第2のサイドウォール6Aが設けられている。第2のサイドウォール6Aは第2のピンボス4の側部とヘッド2Aの下部にそれぞれ繋がっている。
第1および第2のサイドウォール5A、6Aはピストン1Aの中心軸線を含み、第1のピンボス3(または第2のピンボス4)のピン穴の中心軸線と略直交する平面で対称な形状となるように形成されている。第1および第2のサイドウォール5A、6Aはそれぞれヘッド2Aから離れる方向(下方)に向かって内側に傾斜している。これにより第1および第2のサイドウォール5A、6Aをヘッド2Aの下方で連結することができる。第1および第2のサイドウォール5A、6Aは略同一の角度で傾斜しており、また下端が、第1および第2のピンボス3、4の下端と略等しい高さで連結するように傾斜している。このようにして第1および第2のサイドウォール5A、6Aを連結してなるサイドウォール構造は、ヘッド2Aと第1および第2のサイドウォール5A、6Aとで空洞部7Aを形成する。
図2は、ピストン1Aの形状をスカート正面視、下面視、ピン穴正面視およびスラスト軸断面視でそれぞれ示す図である。なお、図2では比較のため、前述した従来の一般的なピストンの形状も参考に示している。スカート正面視で見た場合、ピストン1Aでは、第1および第2のサイドウォール5A、6Aがそれぞれヘッド2Aから離れる方向に向かって内側に傾斜し、この結果、第1および第2のサイドウォール5A、6A同士がヘッド2Aの下方で直接繋がっていることがわかる。またこのようにしてなるサイドウォール構造が、三角形状の空洞部7Aを形成していることがわかる。
下面視でも、第1および第2のサイドウォール5A、6A同士が直接繋がっていることがわかる。この点、従来の一般的なピストンではサイドウォールがヘッドからピストン中心軸線に沿った方向に延伸しており、特段傾斜していないことから、サイドウォール同士が直接繋がっていないことがわかる。
ピン穴正面視で見た場合、サイドウォールがピンボスの両側に設けられていることがわかる。
スラスト軸断面視で見た場合、ピストン1Aではヘッド2Aの中央下方の部分とピストン1Aの外側とを連通するように空洞部7Aが形成されていることがわかる。また、第1および第2のサイドウォール5A、6Aには、ピストンジェット(図示省略)から噴射したオイルを空洞部7Aに到達させるための連通孔Hが設けられている。この点、従来の一般的なピストンでは内部空間が箱状に形成されているため、ピストンジェット(図示省略)から噴射したオイルはピストンの内壁に沿うようにして流通し、ピストンから十分に受熱する前に落下する。
図3はピストン1Aで奏することができる効果を模式的に示す図であり、具体的には、まず図3(a)に示すようにA−A断面の形状を図示簡略化した上で、図3(b)および図3(c)で図示簡略化したA−A断面の形状を用いて効果を模式的に示している。なお、図3(b)および図3(c)では比較のため、前述した従来の一般的なピストンの場合についても参考に示している。
図3(b)に示すように、従来の一般的なピストンではサイドウォール同士が下方で直接繋がっていないため、燃焼荷重をかけた場合にピストンがハの字状に変形していた。これに対してピストン1Aでは、第1および第2のサイドウォール5A、6A同士がヘッド2Aの下方で直接繋がっているため、燃焼荷重をかけた場合でも、ピストン1Aが変形し難くなっていることがわかる。すなわち、ピストン1Aでは、第1および第2のサイドウォール5A、6Aをヘッド2Aの下方で連結してなるサイドウォール構造によって、剛性が高められていることがわかる。
また図3(c)に示すように、従来の一般的なピストンでは構造上、オイルジェットから噴射したオイルが攪拌しないため、十分に受熱する前に落下していた。これに対してピストン1Aでは、空洞部7Aでオイルが十分攪拌されることから、十分に受熱することができ、これにより冷却効果を高めることができる。また剛性や冷却効果が高いことから、ピストン1Aは耐久性にも優れる。
さらにピストン1Aは、従来の一般的なピストンのように部分円筒状のスカートを備えていないため、状来の一般的なピストンと比較して軽量にすることができる。
このようにピストン1Aは、剛性を高めるとともに冷却効果が高めることができ、またピストンを軽量で耐久性に優れたものとすることができる。
図4は本実施例に係るピストン1Bについて示す図であり、具体的には図4(a)がピストン1Bをスラスト軸断面視で示す図となっており、図4(b)がピストン1Bで奏することができる効果を模式的に示す図となっている。なお、図4(b)では比較のために、実施例1で前述したピストン1Aの場合についても参考に示している。また、図4(b)では、図4(a)に示すようにして図示簡略化した空洞部7Bのスラスト軸断面形状を用いて効果を模式的に示している。
図4(a)に示すようにピストン1Bは、空洞部7Aの代わりに内壁が径方向内側に向かって次第に広がるテーパ形状に形成されている空洞部7Bを備えており、これに伴いヘッド2Aの代わりにヘッド2Bを、第1および第2のサイドウォール5A、6Aの代わりに第1および第2のサイドウォール5B、6Bをそれぞれ備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。なお、これらヘッド2B、第1および第2のサイドウォール5B、6Bは、空洞部7Bの内壁を形成する部分が空洞部7Bのテーパ形状を構成するように形成されている点以外、ヘッド2A、第1および第2サイドウォール5A、6Aと実質的に同一のものとなっている。
このピストン1Bによれば、図4(b)に示すように空洞部7Bを流通するオイルが空洞部7B内に停滞することなく、攪拌されながらテーパ効果によってスムースに排出されるため、ピストン1Bがオイルによって効率的に冷却される。このためピストン1Bはピストン1Aと比較して、さらに冷却効果を高めることができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば第1および第2のサイドウォール5、6は第1および第2のピンボス3、4の両側でそれぞれ連結されることが好適であるが、第1および第2のサイドウォール5、6を第1および第2のピンボス3、4の片側一方のみで連結することも本発明に含まれる。
ピストン1Aを示す斜視図である。 ピストン1Aの形状をスカート正面視、下面視、ピン穴正面視およびスラスト軸断面視でそれぞれ示す図である。 ピストン1Aで奏することができる効果を模式的に示す図である。 ピストン1Bについて示す図である。 一般的なピストンを示す斜視図である。 一般的なピストンの高応力発生部位について示す図であり、高応力発生部位として図6(a)では頂面を、図6(b)ではピンボス周辺部をそれぞれ示している。 一般的なピストンのクーリングチャンネルについて示す図であり、図7(b)では、図7(a)に示す断面で一般的なピストンの形状およびクーリングチャンネルを示している。
符号の説明
1 ピストン
2 ヘッド
21 キャビティ
3 第1のピンボス
4 第2のピンボス
5 第1のサイドウォール
6 第2のサイドウォール
7 空洞部

Claims (2)

  1. ヘッドと、該ヘッドの下部に設けられた第1および第2のピンボスと、前記第1のピンボスの側方に設けられた第1のサイドウォールと、前記第2のピンボスの側方に設けられた第2のサイドウォールとを備える内燃機関のピストンであって、
    前記第1および第2のサイドウォールを前記ヘッドから離れる方向に向かって内側に傾斜させて、前記第1および第2のサイドウォールを連結したサイドウォール構造を備えるとともに、該サイドウォール構造が前記ヘッドと前記第1および第2のサイドウォールとで空洞部を形成する構造であることを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. 請求項1記載の内燃機関のピストンであって、
    前記空洞部の内壁を径方向内側に向かって次第に広がる形状に形成したことを特徴とする内燃機関のピストン。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103850820A (zh) * 2014-03-10 2014-06-11 山东大学 三销座活塞
CN110114570A (zh) * 2016-12-06 2019-08-09 Ks科尔本施密特有限公司 重量优化的钢活塞

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