JP6335781B2 - 内燃機関用のピストン - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用のピストンであって、ピストンヘッドとピストンスカートとを備え、ピストンヘッドは環状のリング部と、該リング部の範囲に環状のクーリングチャンネルとを有し、ピストンスカートはそれぞれ1つの、スラスト側に対応する摺動面と、反スラスト側に対応する摺動面とを有する、内燃機関用のピストンに関する。
このような形式のピストンは、最近の内燃機関においては高い機械的な負荷および特に熱的な負荷にさらされている。したがって、特にピストンクラウンの範囲においてクーリングチャンネル内への冷却剤の供給によってピストンの冷却を常時最適化するという根本的な要求が存在する。
本発明の課題は、冒頭で述べた形式のピストンを改良して、ピストンクラウンの範囲における冷却が一層改善されるようなピストンを提供することである。
この課題を解決するための解決手段は、クーリングチャンネルが、横断面を狭められた狭隘部を有することにある。
本発明は、流動する流体において流れの横断面を狭くすると流速は増加する、という流体力学の連続の方程式に基づいている。本発明によるピストンにおいては、本発明における横断面の狭隘と、シェーカ効果(Shaker-Effekt)とが協働して、クーリングチャンネル内を循環する冷却剤が十分に混合されるだけでなく、狭隘部により意図的に加速されて、ピストンクラウンの方向に案内されることが生ぜしめられる。このことは、十分に混合され、ひいては十分に冷却された冷却剤が、従来公知のピストンにおけるよりも著しく効率良くかつピストンストローク1回当たり、従来公知のピストンにおけるよりも頻繁に、ピストンクラウンの範囲におけるクーリングチャンネルの特に高温の壁区分の傍らを通って案内されることを生ぜしめる。したがって、クーリングチャンネル壁と冷却剤との間での熱伝達係数は高められ、ひいては本発明によるピストンの冷却が著しく改善される。
従属項形式の請求項2以下には有利な改良形が記載されている。
本発明により設けられた狭隘部はクーリングチャンネル底部から、クーリングチャンネルの軸方向の高さの少なくとも1/3に相当し、かつ/またはクーリングチャンネルの軸方向の高さの最大でも2/3に相当する間隔を有することが有利である。これによって、クーリングチャンネル天井部の方向における冷却剤流の特に有効な加速を得ることができる。加速を最適化するためには、狭隘部が、クーリングチャンネル底部とクーリングチャンネル天井部とからほぼ等しい間隔を有することが好ましい。
クーリングチャンネル全体に沿った加速効果を生ぜしめるために、狭隘部は、全周にわたって延びる環状の狭隘部として形成されていると有利である。
さらに別の有利な改良形では、狭隘部が、1つのクーリングチャンネル壁に設けられた正確に1つの材料隆起部により形成されており、クーリングチャンネル天井部が、ほぼ半球天井形もしくはドーム形に形成されている。これによって、冷却剤にはクーリングチャンネル天井部の範囲において、円を描くように回転する流れが付与されるので、冷却剤が、ピストンストローク1回当たり複数回、クーリングチャンネルの壁と相互作用することが達成される。この場合、低い温度の冷却剤は絶え間なく狭隘部により加速され、かつ後供給される。この効果は、ほぼドーム形のクーリングチャンネル天井部の最も広幅の個所における半径方向寸法が、少なくとも狭隘部の半径方向寸法の2倍に等しい場合に特に有効となる。この場合には、高温の冷却剤はほとんど下方へ流れることができないので、狭隘部を通ってクーリングチャンネル天井部の方向に向かう低い温度の冷却剤の流れが著しく妨げられることはない。
本発明のさらに別の有利な構成では、狭隘部が、2つのクーリングチャンネル壁に設けられた、互いに向かい合って位置する正確に2つの材料隆起部により形成されている。この構成は、特に複数部分から成る摩擦溶接されたピストンにおいて、溶接シームがクーリングチャンネルを通って延びていて、溶接ビードが、互いに向かい合って位置する2つの材料隆起部を形成し、両材料隆起部により狭隘部を生ぜしめられる場合に適している。
この構成では、クーリングチャンネル天井部の天頂部が、流れ分割器もしくは分流器を有し、該分流器が狭隘部に対して真ん中に配置されていると、特に有利である。この場合には、加速されて狭隘部を通って流れる冷却剤に、クーリングチャンネル天井部の範囲において、互いに逆向きに回転する2つの流れが付与され、これらの流れは、ピストンストローク1回当たり複数回、クーリングチャンネルの壁と相互作用することができる。この場合、低い温度の冷却剤が常時、狭隘部によって加速されかつ後供給される。この効果は特に、クーリングチャンネル天井部の最も広幅の個所における半径方向寸法が、少なくとも狭隘部の半径方向寸法の2倍に等しい場合に特に有効となる。この場合には、高温の冷却剤はほとんど下方へ流れることができないので、狭隘部を通る低い温度の冷却剤の流れが著しく妨げられることはない。
この効果を最適にするためには、付加的に、クーリングチャンネル天井部の、前記分流器に続いている範囲の横断面が、円弧形または円形に形成されていてよい。さらに、分流器の横断面が、V字形または円錐形に形成されていることが特に有利である。
クーリングチャンネル内の流れ特性をさらに最適化するためには、リング部に隣接したクーリングチャンネル壁が、垂直にまたは斜め内側に向かって傾けられて形成されていてよい。
本発明のさらに別の有利な構成では、狭隘部が、2つのクーリングチャンネル壁に形成された、軸方向で互いにずらされて配置された正確に2つの材料隆起部により形成されている。この構成により、クーリングチャンネル天井部の範囲には、リング部および/またはトップランドに隣接した外側の拡張部が形成され、クーリングチャンネル底部の範囲には、ピストンクラウン中心部に向けられた、特に場合によっては存在する燃焼キャビティに隣接した内側の拡張部が形成される。これによって、ピストンヘッドの、これらの熱的に特に高度に負荷された範囲が極めて有効に冷却される。
この構成では、たとえば両材料隆起部が、互いに異なる厚さを有することにより、冷却作用に影響を与えることができる。これにより、前記両拡張部は大小異なる大きさの半径を持って形成される。その場合、大きい半径を有する方の拡張部はピストンヘッドの、最大熱負荷の範囲に配置されていてよい。
本発明は、あらゆるピストンタイプおよびあらゆるピストン構造のために適していて、かついかなるピストン材料を用いても実現可能である。
以下に、本発明を実施するための形態を図面につき詳しく説明する。
本発明によるピストンの第1実施形態を示す部分断面図である。 本発明によるピストンの第2の実施形態の断面を示す斜視図である。 本発明によるピストンの第3の実施形態を示す部分断面図である。
図1には、本発明によるピストン10の第1実施形態が示されている。ピストン10は、単一部分から成る一体型のピストンであるか、または複数部分から成るピストンであってよい。ピストン10は鋼材料および/または軽金属材料から製造されていてよい。図1には、例示的に本発明によるピストン10の単一部分から成るピストンヘッド11が図示されている。ピストンヘッド11は、燃焼キャビティ13を有するピストンクラウン12と、環状のトップランド14と、ピストンリング(図示しない)を収容するためのリング部15とを有している。リング部15の高さには、環状のクーリングチャンネル(冷却空洞)16が設けられており、このクーリングチャンネル16はクーリングチャンネル底部17とクーリングチャンネル天井部18とを備えている。ピストン10はさらに自体公知の形式でピストンスカートを有する。ピストンスカートはピストンヘッド11とワンピースに(一体に)形成されているか、または別個の構成部分として形成されていてよい。その場合、この別個のピストンスカートはピストンヘッド11に自体公知の形式で固く結合されているか、またはたとえばアーティキュレートピストンの形式で結合されている(図示しない)。
本発明の図示の実施形態では、クーリングチャンネル16が、横断面を狭められた環状の狭隘部20を有する。狭隘部20は本実施形態では、燃焼キャビティ13に隣接したクーリングチャンネル壁に設けられた、正確に1つの材料隆起部21によって形成されている。リング部15に隣接した方のクーリングチャンネル壁22は、本実施形態ではほぼ垂直に形成されている。このクーリングチャンネル壁22は、軽度に斜め内側に向かって傾けられて、つまり燃焼キャビティ13の方向に傾けられて形成されていてもよい。
クーリングチャンネル16のクーリングチャンネル天井部18は、ほぼ半球天井形もしくはドーム形に形成されている。狭隘部20は本実施形態ではその最も狭い個所において、クーリングチャンネル底部17とクーリングチャンネル天井部18とからほぼ等しい間隔Aを有している。その結果、冷却剤にはクーリングチャンネル天井部18の範囲において、円形の矢印により示したように円を描くように回転する流れが付与されるので、冷却剤はピストンストローク1回当たり複数回、ピストンクラウン12および燃焼キャビティ13の範囲においてクーリングチャンネルの壁と相互作用することができる。この場合、低い温度の冷却剤が絶え間なく狭隘部20によって加速されて後供給される。この効果を最適化するために、本実施形態では、ほぼドーム形のクーリングチャンネル天井部18の最も広幅の個所における半径方向の寸法Bが、少なくとも狭隘部20の半径方向の寸法bの2倍の寸法に等しくなるように、つまりB≧2×bとなるように設定されている。この場合には、高温の冷却剤はほとんど下方へ向かって流れることができないので、狭隘部20を通ってクーリングチャンネル天井部18の方向に向かう低温の冷却剤の流れが著しく妨げられることはない。
本発明によるピストン10もしくはピストン上側部分であるピストンヘッド11は、自体公知の形式で鋳造、鍛造、焼結等により製造されていてよい。図1に図示されているような一体型のピストン上側部分もしくはピストンヘッド11においては、本発明により形成されたクーリングチャンネルを自体公知の形式で、塩中子を用いた鋳造により製造することができる。
図2には、本発明によるピストン110の第2実施形態が示されている。ピストン110は単一部分から成る一体型のピストンであるか、または複数部分から成るピストンであってよい。ピストン110は鋼材料および/または軽金属材料から製造されていてよい。図2には、例示的に本発明によるピストン110の単一部分から成るピストンヘッド111が図示されている。ピストンヘッド111は、燃焼キャビティ113を有するピストンクラウン112と、環状のトップランド114と、ピストンリング(図示しない)を収容するためのリング部115とを有している。リング部115の高さには、環状のクーリングチャンネル116が設けられており、このクーリングチャンネル116はクーリングチャンネル底部117とクーリングチャンネル天井部118とを備えている。ピストン110はさらに自体公知の形式でピストンスカートを有する。ピストンスカートはピストンヘッド111とワンピースに(一体に)形成されているか、または別個の構成部分として形成されていてよい。その場合、この別個のピストンスカートはピストンヘッド111に自体公知の形式で固く結合されているか、またはたとえばアーティキュレートピストンの形式で結合されている(図示しない)。
本発明の図示の実施形態では、クーリングチャンネル116が、横断面を狭められた環状の狭隘部120を有する。狭隘部120は本実施形態では、燃焼キャビティ113もしくはリング部115に隣接した両クーリングチャンネル壁に設けられた、正確に2つの、互いに向かい合って位置する材料隆起部121によって形成されている。
クーリングチャンネル116のクーリングチャンネル天井部118は、本実施形態では、その天頂部に、流れを分割する分流器123を有する。この分流器123は狭隘部120に対して真ん中に配置されている。クーリングチャンネル底部117に対する狭隘部120の間隔は、本実施形態では、クーリングチャンネル天井部118に対する狭隘部120の間隔とほぼ同じ大きさを有している。その結果、狭隘部120によって加速されて流れる冷却剤には、クーリングチャンネル天井部118の範囲において、互いに逆向きに円を描いた矢印により示されているように互いに逆向きに回転する2つの流れが付与されるので、冷却剤はピストンストローク1回当たり複数回、ピストンクラウン112および燃焼キャビティ113の範囲においてクーリングチャンネル116の壁と相互作用することができる。この場合、低い温度の冷却剤が絶えず狭隘部120によって加速されて後供給される。この効果を最適化するために、本実施形態では、クーリングチャンネル天井部118の最も広幅の個所における半径方向の寸法Bが、少なくとも狭隘部120の半径方向の寸法bの2倍の寸法に等しくなるように、つまりB≧2×bとなるように設定されている。この場合には、高温の冷却剤はほとんど下方へ向かって流れることができないので、狭隘部120を通ってクーリングチャンネル天井部118の方向に向かう低温の冷却剤の流れが著しく妨げられることはない。
この効果を最適化するために、本実施形態では、クーリングチャンネル天井部118の、前記分流器123に続いている範囲118a,118bの横断面が、円弧形または円形に形成されており、分流器123の横断面はV字形に形成されている。
本発明によるピストン110もしくはピストンヘッド111は、自体公知の形式で鋳造、鍛造、焼結等により製造されていてよい。図2に図示されているような一体型のピストンヘッド111においては、本発明により形成されたクーリングチャンネル116を自体公知の形式で、塩中子を用いた鋳造により製造することができる。ピストン上側部分もしくはピストンヘッド111が2つの部分から形成されていて、両部分が摩擦溶接により互いに結合されている場合には、摩擦溶接シームがクーリングチャンネル116を通って設置され得るので、狭隘部120を生ぜしめる、互いに向かい合って位置する材料隆起部121は、自体公知の形式で摩擦溶接過程中に発生するような摩擦溶接ビードにより形成され得る。
図3には、本発明によるピストン210の第3実施形態が示されている。ピストン210は単一部分から成る一体型のピストンであるか、または複数部分から成るピストンであってよい。ピストン210は鋼材料および/または軽金属材料から製造されていてよい。図3には、例示的に本発明によるピストン210の単一部分から成るピストンヘッド211が図示されている。ピストンヘッド211は、燃焼キャビティ213を有するピストンクラウン212と、環状のトップランド214と、ピストンリング(図示しない)を収容するためのリング部215とを有している。リング部215の高さには、環状のクーリングチャンネル216が設けられており、このクーリングチャンネル216はクーリングチャンネル底部217とクーリングチャンネル天井部218とを備えている。ピストン210はさらに自体公知の形式でピストンスカートを有する。ピストンスカートはピストンヘッド211とワンピースに(一体に)形成されているか、または別個の構成部分として形成されていてよい。その場合、この別個のピストンスカートはピストンヘッド211に自体公知の形式で固く結合されているか、またはたとえばアーティキュレートピストンの形式で結合されている(図示しない)。
本発明の図示の実施形態では、クーリングチャンネル216が、横断面を狭められた環状の狭隘部220を有する。この狭隘部220は本実施形態では、燃焼キャビティ213もしくはリング部215に隣接した両クーリングチャンネル壁に設けられた、正確に2つの、軸方向で互いにずらされて配置された材料隆起部221a,221bにより形成されている。これにより、クーリングチャンネル底部217の範囲には、燃焼キャビティ213に向かって延びる内側の拡張部224が形成される。さらに、クーリングチャンネル天井部218の範囲には、リング部215の最上位のリング溝とトップランド214とに向かって延びる外側の拡張部225が形成される。このことは、エンジン運転中に、ピストンヘッド211の、熱的に特に高度に負荷されたこれらの範囲、つまりピストンクラウン212が、燃焼キャビティ213およびトップランド214の範囲において極めて有効に冷却されることをもたらす。この冷却作用には、本実施形態では、材料隆起部221aが、材料隆起部221bの厚さD2よりも大きく形成された厚さD1を有することによっても影響が与えられる。したがって、内側の拡張部224は、外側の拡張部225よりも大きな半径を有する。これにより、本実施形態では、エンジン運転中に燃焼キャビティの範囲が特に有効に冷却される。当然ながら、材料隆起部221bが材料隆起部221aよりも大きな厚さを有していてもよい。その場合には、外側の拡張部225が、内側の拡張部224よりも大きな半径を有し、したがってピストンクラウン212およびトップランド214の範囲が特に有効に冷却される(図示しない)。
両拡張部224,225は、構造的な手段の枠内において、図3に一点鎖線で示したように、半径方向内側もしくは半径方向外側に向かって任意の距離に延びていてよい。
クーリングチャンネル天井部216のクーリングチャンネル底部217とクーリングチャンネル天井部218とは、ほぼドーム形に形成されている。狭隘部220は本実施形態では、その最も狭い個所において、クーリングチャンネル底部217とクーリングチャンネル天井部218とからほぼ等しい間隔Aを有する。その結果、冷却剤にはクーリングチャンネル底部217の範囲と、クーリングチャンネル天井部218の範囲とにおいて、逆時計回りの方向で円を描くように回転する流れが付与される(円形の矢印参照)。したがって、冷却剤はピストンストローク1回当たり複数回、ピストンクラウン212および燃焼キャビティ213の範囲においてクーリングチャンネルの壁と相互作用することができる。このときに、低い温度の冷却剤は常時、狭隘部220によって加速されかつ後供給される。この効果を最適化するために本実施形態では、内側の拡張部224もしくは外側の拡張部225のそれぞれ最も広幅の個所における半径方向の寸法Bが、少なくとも狭隘部220の半径方向の寸法bの2倍に等しくなるように、つまりB≧2×bとなるように形成されている(図3に外側の拡張部225の例につき示す)。この場合には、高温の冷却剤はほとんど下方へ向かって流れることができないので、狭隘部220を通ってクーリングチャンネル天井部218の方向に向かう低い温度の冷却剤の流れが著しく妨げられることはない。ピストンクラウン212の範囲は有効に冷却される。それと同時に、低い温度の新しい冷却剤の一部が、狭隘部220を通って上方へ向かって流れる代わりに、クーリングチャンネル底部の範囲において円形の流れを成して循環し、この場合、この冷却剤は、クーリングチャンネル天井部218の範囲からの逆流する高温の冷却剤によって過剰に加熱されることはないので、燃焼キャビティ218の範囲も有効に冷却される。
本発明によるピストン210もしくはピストンヘッド211は、自体公知の形式で鋳造、鍛造、焼結等によって製造されていてよい。図3に図示されているような一体型のピストンヘッド211には、本発明において形成されたクーリングチャンネル216を、自体公知の形式で塩中子を用いて鋳造により製造することができる。

Claims (8)

  1. 内燃機関用のピストン(110)であって、
    ピストンヘッド(111)とピストンスカートとを備え、
    ピストンヘッド(111)は、燃焼キャビティ(113)を有するピストンクラウン(112)と、環状のリング部(115)と、該リング部(115)の範囲に、環状のクーリングチャンネル(116)と、を有し、
    該クーリングチャンネル(116)は、クーリングチャンネル底部(117)とクーリングチャンネル天井部(118)とを備えている、内燃機関用のピストン(110)において、
    前記クーリングチャンネル(116)が、
    横断面を狭められたチャンネル部分である狭隘部(120)と、
    前記クーリングチャンネル底部(117)を有する、前記狭隘部(120)に連通して設けられた第1の拡張部であって、該第1の拡張部の最も広幅の個所において、前記狭隘部(120)の半径方向寸法(b)よりも大きな半径方向寸法を有する第1の拡張部と、
    前記クーリングチャンネル天井部(118)を有する、前記狭隘部(120)に連通して設けられた第2の拡張部であって、該第2の拡張部の最も広幅の個所において、前記狭隘部(120)の半径方向寸法(b)よりも大きな半径方向寸法(B)を有する第2の拡張部と、を有しており、
    前記狭隘部(120)は、2つのクーリングチャンネル壁に設けられた、互いに向かい合って位置する2つの材料隆起部(121)により形成されており、前記クーリングチャンネル天井部(118)の天頂部が分流器(123)を有し、該分流器(123)は前記狭隘部(120)に対して真ん中に配置されていることを特徴とする、内燃機関用のピストン。
  2. 前記クーリングチャンネル天井部(118)の、前記分流器(123)に続いている範囲(118a,118b)の横断面が、円弧形に形成されている、請求項記載のピストン。
  3. 前記分流器(123)の横断面が、V字形に形成されている、請求項又は記載のピストン。
  4. 前記第1の拡張部及び/又は前記第2の拡張部の最も広幅の個所における半径方向寸法(B)が、少なくとも前記狭隘部(120)の半径方向寸法(b)の2倍に等しい、請求項1から3までのいずれか1項記載のピストン。
  5. 前記狭隘部(20,120,220)は、前記クーリングチャンネル底部(17,117,217)から、ピストンの軸方向で見て、前記クーリングチャンネル(16,116,216)の高さの少なくとも1/3に相当する間隔を有する、請求項1からまでのいずれか1項記載のピストン。
  6. 前記狭隘部(20,120,220)は、前記クーリングチャンネル底部(17,117,217)から、ピストンの軸方向で見て、前記クーリングチャンネル(16,116,216)の高さの最大でも2/3に相当する間隔を有する、請求項1からまでのいずれか1項記載のピストン。
  7. 前記狭隘部(20,120,220)は、前記クーリングチャンネル底部(17,117,217)と前記クーリングチャンネル天井部(18,118,218)とからほぼ等しい間隔(A)を有する、請求項1からまでのいずれか1項記載のピストン。
  8. 前記狭隘部(20,120,220)は、環状の狭隘部(20,120,220)として形成されている、請求項1からまでのいずれか1項記載のピストン。
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