JP6370394B2 - シリンダ毎に少なくとも1つの冷却オイルノズルを有する内燃機関用の、閉じられたクーリングチャンバなしのピストン、及び当該ピストンを冷却する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、独立請求項のそれぞれの上位概念部の特徴に則した、シリンダ毎に少なくとも1つの冷却オイルノズルを有する内燃機関用の、閉じられたクーリングチャンバなしのピストンと、このピストンを運転状態において冷却する方法とに関する。
ピストンを製造する方法は、公知である。ピストンは、例えば鍛造法、鋳造法又はその他相応の方法で製造される。
独国特許出願公開第10106435号明細書は、内燃機関用のピストンに関する。このピストンは、ピストンヘッドと、ピストンスカートとを備え、ピストンスカートは、一対のピストンピンボスを有し、ピストンピンボスの領域においてセットバックされて形成されており、その結果、ピストンヘッドは、セットバックされたピストンスカートからピストンピンボスの領域において半径方向で張り出しており、ピストンスカートとピストンヘッドとにより画定されるピストン内室内には、オイルジェット衝突域を取り囲むオイル案内壁が設けられている。少なくとも1つの通路が設けられており、この通路は、ピストン内室から、ピストンヘッドにより半径方向で張り出されたピストン外側領域へ延在し、通路を通して供給されるオイルがピストンヘッド突出部の領域においてピストンヘッドにより変向されるように方向付けられている。これにより、ピストンの、ピストンリング近傍の周縁領域を、略オープンなオイル流により冷却することが可能となる。オイル案内面は、ピストンヘッドの下面と協働してピストンスカートの内壁により形成され、好ましくは、ジェット衝突域から通路へと延在する溝域を有している。
独国特許出願公開第10106435号明細書では、ピストン内室へのオイルジェットの衝突がなされ、ピストン内室は、オイル衝突域を形成するオイル案内壁を有している。この場合、内室内における重点は、本形態の場合、冷却媒体へのできる限り最適な熱伝達ではなく、内部領域からのオイル流の最適化に置かれている。しかし、ピストントップ間のピストンの内室の領域又はしかしピストンピンの領域において、最大の発熱あるいは導出すべき最大の熱量が予測され得るので、この従来技術では、内部形状部内への冷却媒体の供給と、内部形状部の領域内での最適化された熱伝達とが重要視される。
従来、閉じられた又は少なくとも略閉じられたクーリングチャンバの製造は、高い材料使用量と切削加工手間とを伴ってフラップ技術(Klapptechnologie)により実施されていた。
本発明の課題は、ピストンの製造を簡単にし、ラジアルクーリングチャンバを備えるピストンにおける変形加工度あるいは接合度を下げ、冷却媒体への熱伝達を改善するとともに、ピストンを冷却する方法を提供することである。
上記課題は、独立請求項の特徴を有するピストン及び方法により解決される。
本発明により、クーリングチャンバがピンボス孔方向で開いて構成されており、つまり概してピストントップの下側で下向きに(スカート下縁方向で)開いている。
この構成により、閉じられたクーリングチャンネル及び/又はクーリングチャンバを形成する変形加工ステップは節減される。クーリングチャンバ全体の壁を冷却媒体、好ましくは冷却オイルで濡らすことで、熱は、ピストントップの領域、とりわけ燃焼室くぼみから逃がされる。クーリングチャンバは、燃焼室くぼみとはピンボス孔方向で反対側の面全体により形成される。この領域において、燃焼室くぼみをクーリングチャンバから仕切っている壁間で、冷却媒体への熱交換が実施される。この冷却媒体は、開いたクーリングチャンバから略障害なしにピストン下の領域内にピンボス孔方向で流出する。冷却オイルノズルあるいはオイル吹き付けノズルにより、内燃機関の運転中、連続的に冷却媒体、好ましくは冷却オイルの形態の冷却媒体が圧送され、クーリングチャンバの壁と接触させられる。この供給された冷却媒体は、クーリングチャンバの壁上をかすめるように流れた後の流出する冷却媒体と比較して明らかに低い温度を有しているので、燃焼プロセスからの熱を逃がすのに好適である。
さらに本発明により、クーリングチャンバは、1つの内部形状部と、少なくとも1つのクーリングポケットとを有する。内部形状部は、ピストン行程軸線に関して中央に、燃焼室くぼみとはピンボス孔方向で反対側に構成されている。さらに内部形状部は、スカートの、ピストン下面に象られた輪郭により画定されている。このスカートは、ピストンをシリンダ内で案内するためと、ピンボス孔を受容するためとに用いられる。燃焼室くぼみとはピンボス孔方向で反対側の、スカートにより形成されるこの輪郭内と、スカートにより形成されるこの輪郭外とには、少なくとも1つのクーリングポケットが設けられている。この輪郭内では、少なくとも1つのクーリングポケットが、内部形状部と接触している。この輪郭外では、少なくとも1つのクーリングポケットが、スカートと、リング領域とは反対側の壁との間に存在する。スカートは、円筒状に構成されていても、セットバックされた結合壁(ピストンの外径に対してセットバックされた結合壁)により互いに結合されている(ボックス形)支持スカート壁区分を有していてもよい。
さらに本発明により、スカートの壁を通して冷却媒体を通過させる少なくとも1つの移送孔が設けられている。移送孔を設けたことで、燃焼室くぼみとはピンボス孔方向で反対側の面上で冷却媒体を均等に分配することが保証される。これにより、最大の熱交換をこの面と、この面を濡らす冷却媒体との間で達成するに至る。
さらに本発明により、少なくとも1つの移送孔は、少なくとも1つのクーリングポケットと内部形状部との間の接続を形成する、かつ/又は少なくとも1つの移送孔は、少なくとも1つのクーリングポケットと少なくとも1つの別のクーリングポケットとの間の接続を形成する。これにより移送孔は、内部形状部及び少なくとも1つのクーリングポケットへの冷却媒体の供給を可能にする。移送孔は、内燃機関あるいはエンジンの運転中、冷却媒体体積流量を均等に分配するのに用いられる。
さらに本発明により、移送孔及び/又はボス領域に少なくとも1つの冷却オイルノズルが向けられている。
冷却オイルの形態の冷却媒体を移送孔及び/又はボス領域内に狙いを定めて供給することにより、冷却性能に関して高い効率が達成される。
さらに本発明により、少なくとも1つの冷却オイルノズルは、ピストンの下死点(BDC)において少なくとも1つの移送孔に向けられている。これにより下死点において、略すべての冷却媒体体積流量が、少なくとも1つの移送孔内、ひいては、ピストンの、スカートにより画定される内側の領域内に到達する。
さらに本発明により、少なくとも1つの冷却オイルノズルは、ピストンの上死点(TDC)においてボス領域に向けられている。これにより上死点において、略すべての冷却媒体体積流量がボス領域内、ひいてはピストンの、スカートにより画定される外側の領域内に到達する。
開いたクーリングチャンバを有するピストンを冷却する方法に関して、本発明により以下のステップ:
‐冷却オイルを少なくとも1つの冷却オイルノズルを介してピストンの下側へ供給するステップと、
‐冷却オイルを少なくとも1つの移送孔内にピストンの上死点(TDC)において噴射するステップと、
‐冷却オイルを、ピストンの上死点における少なくとも1つの移送孔と、ピストンの下死点(BDC)における少なくとも1つのボス領域との間の領域に噴射するステップと、
‐冷却オイルを、ピストンのボス領域にある少なくとも1つのクーリングポケット内に噴射するステップと、
が予定されている。
上述の冷却法により、燃焼プロセスから最大で生じ得る熱量が、冷却オイルの形態の冷却媒体に伝えられ、逃がされる。
さらに本発明により、少なくとも1つの移送孔を通して冷却オイルを内部形状部及び/又はクーリングポケット内に導入する。少なくとも1つの移送孔に冷却オイルを送給することで、運転中、ピストンの、スカートの輪郭により画定される内側の領域への供給が保証される。
さらに本発明により、冷却オイルは、クーリングチャンバ全体からピストン下の領域に自由流出可能である。これにより、最大で可能な熱交換が、燃焼室くぼみ下の熱交換面と冷却オイルとの間で可能となる。冷却オイルは、初めて、例えばクーリングチャンネル内の規定された開口へ導かれる必要がなくなる。熱交換の直後、冷却オイルは、自由排出され、上述の方法に則して、低温の冷却オイルを熱交換面に寄せることを可能にする。
換言すれば、本発明により、閉じられたクーリングチャンネル(例えば、供給開口あるいは排出開口を除いて閉じられた環状のクーリングチャンネル)なしのピストンが設けられている。これにより、有利には一体型のピストンが、鍛造、焼結又は鋳造されたブランク部材から製造される。
移送穴は、穿孔可能であり、これに加えて、必要であれば、例えばECM(Elektrochemische Metallbearbeitung:電気化学的作用を利用した金属加工)法が、穿孔時に生じたエッジのバリ取りあるいは丸み付けに使用可能である。
ECM(英:Electro−Chemical Machining)は、電気化学的作用を利用した様々な加工法を包含する概念である。ECMの使用時、ワークピース、例えばピストンは、金属の電気分解により加工される。略すべての金属、高合金の素材、例えばニッケルベースの合金、チタン合金、又は焼き入れされた素材も、加工される。従来型の金属加工の欠点、例えば工具の摩耗、機械的な負荷、入熱による微細亀裂の形成、酸化層又は事後的なバリ取りの手間といった欠点は、この方法の場合、入熱なしの非接触式の加工法であるため、存在しない。すべての電気化学的作用を利用した加工法は、内部応力フリーの材料除去、滑らかな移行、バリ形成のない平滑な表面の点で優れている。それゆえ、この加工法は、理想的にピストンにおける孔の加工に適している。
本発明に係るピストンは、鋼、アルミニウム、その合金、合金又はこれに類するものから製造可能である。
本発明に係るピストンは、マルチピースに、つまり複数のパーツから構成されていてもよい。重要であるのは、ピストンが閉じられたクーリングチャンネルあるいはクーリングチャンバを有しないことである。
本発明の一実施の形態を図面に示し、以下に説明する。
図1A及び1Bは、閉じられたクーリングチャンバなしの本発明に係る一体型のピストンを示す図である。 図2A及び2Bは、図1A及び1Bに示した閉じられたクーリングチャンバなしの本発明に係る一体型のピストンを示す別の図である。 図3は、閉じられたクーリングチャンバなしの一体型のピストンを、斜めに噴射する冷却オイルノズルとともに示す図である。 図4A及び4Bは、閉じられたクーリングチャンバなしの一体型のピストンを、噴射している冷却オイルノズルとともに示す2つの図である。 図5A及び5Bは、閉じられたクーリングチャンバなしの本発明に係る一体型のピストンの別の実施の形態を示す図である。 図6は、図5A及び5Bに示した閉じられたクーリングチャンバなしの一体型のピストンを、斜めに噴射する冷却オイルノズルとともに示す図である。 図7A及び7Bは、図5A及び5Bに示した閉じられたクーリングチャンバなしの一体型のピストンを、噴射している冷却オイルノズルとともに示す2つの図である。
図1A、1B、2A、2B、3、4A及び4Bは、閉じられたクーリングチャンバなしの、つまり、図面で見て後向きに開いたクーリングチャンバを有する、本発明に係る一体型のピストン1の第1の実施の形態を示している。閉じられたクーリングチャンバなしの本発明に係る一体型のピストン100の第2の実施の形態は、図5A、5B、6、7A及び7Bに示してある。
同じ要素には、全図において同じ符号を付した。
以下の図面の説明中、上、下、左、右、前、後等の概念は、専ら、装置その他要素の、それぞれの図面において選択された例示的な図示及び位置に関する。これらの概念は、限定的に解すべきではない。すなわち、異なる位置及び/又は鏡面対称の設計等により、この関係は変化し得る。
図1A、1B、2A、2B、3、4A及び4Bは、一体型のピストン1を示している。このピストン1は、例えば鋼から製造されている。このピストン1は、開いたクーリングチャンネルを備えて構成されている。ピストン1は、クーリングチャンバ8を備えている。クーリングチャンバ8は、ピストン1の以下の領域あるいは要素:
‐リング領域3とは反対側の、ピストン1の内周に形成されるクーリングポケット7、
‐ピンボス孔5方向で燃焼室くぼみ8とは反対側の内部形状部、
から形成される。
クーリングポケット7は、スカート4により2つの領域に分割される。外側に位置する領域は、ボス領域12という。内側に位置する領域は、リング領域3方向で内部形状部6に接続する。冷却媒体、例えば冷却オイル11が、スカート4を通過することができるように、これらの領域間には、移送孔9が配置されている。冷却オイルノズル10を介して交互に、図示しないシリンダ内でのピストン1の位置に応じて、冷却オイル11が、移送孔9の流入開口内と、ボス領域12内とに噴射される。図4Aは、下死点(BDC)、つまりピストンの下降運動が上昇運動に転じる点において、内部形状部6に通じる移送孔9内に冷却オイル11が噴射されている最中のピストン1を示している。図4Bは、上死点(TDC)、つまりピストン1の上昇運動が下降運動に転じる点において、ボス領域12にあるクーリングポケット7内に冷却オイル11が噴射されている最中のピストン1を示している。ピストン1の下降運動中、ますます多くの冷却オイル体積流量が、移送孔9に流入する。これにより、ますます多くの冷却媒体が、内部形状部6内と、この内部形状部6に配設されたクーリングポケット7内とに到達する。ピストン1の上昇運動時は、ますます多くの冷却オイル体積流量が、ボス領域12内に、ひいては、ボス領域12に存在するクーリングポケット7内に到達する。ピストン1の図2A及び2Bには、明りょうに移送孔9が看取可能である。図3は、特に明りょうに、斜めに噴射する冷却オイルノズル10を示している。
図5A、5B、6、7A及び7Bは、本発明に係る一体型のピストン100の第2の実施の形態を示している。明りょうに看取可能であるのは、本実施の形態では、スカート4の幾何学的構成に変更が加えられていることである。ピストン1の第1の実施の形態では、下から見たときの形状は、ボックス形となっている。第2の実施の形態では、ピストン100を下から見たとき、スカート4の弧状の区分が看取可能である。図5A及び5Bは、ピストン100における移送孔9の配置を示している。図6は、ピストン100において斜めに噴射する冷却オイルノズル10を示している。図7Aは、下死点(BDC)において、内部形状部6に通じる移送孔9内に冷却オイル11が噴射されている際のピストン100を示している。図7Bは、他方、上死点(TDC)において、ボス領域12にあるクーリングポケット7内に冷却オイル11が噴射されている際のピストン100を示している。
上述の、特許請求の範囲にも記載のピストン(全般的なピストン又は第1あるいは第2の実施の形態に係るピストン)は、自体公知の形式で内燃機関において使用される。内燃機関は、少なくとも1つのシリンダ室を有している。ピストンは、シリンダ室内に配置されており、公知の形式で昇降(往復動)可能である。内燃機関のクランクケース内には、少なくとも1つのオイル吹き付けノズル(冷却オイルノズルともいう)が存在しており、オイル吹き付けノズルを介して、オイルジェットが、ピストントップ方向で、つまり、下向きに開いたクーリングチャンバ方向で流出し、これにより、下向きに開いたクーリングチャンバに冷却媒体を供給することができる。冷却媒体は、下向きに開いたクーリングチャンバの壁に沿って、ひいては壁上をかすめ流れ、そこから熱を奪い、その後、再びピストンの内部領域内、ひいてはクランクケースの内部領域内にも戻され、これにより、燃焼に基づいてピストントップの領域において生じた熱を逃がすことができる。その後、クランクケース内に戻された冷却媒体は、冷却回路に戻され、改めて吹き付けノズルによりオイルジェットとして放出され得る。
1 ピストン
100 ピストン
2 燃焼室くぼみ
3 リング領域
4 スカート
5 ピンボス孔
6 内部形状部
7 クーリングポケット
8 クーリングチャンバ
9 移送孔
10 冷却オイルノズル
11 冷却オイル
12 ボス領域

Claims (4)

  1. リング領域(3)と、スカート(4)と、ピンボス孔(5)と、クーリングチャンバ(8)と、前記スカート(4)の壁を通して冷却媒体を通過させる少なくとも1つの移送孔(9)とを備える内燃機関用のピストン(1,100)であって、
    前記クーリングチャンバ(8)は、前記ピンボス孔(5)方向で開いて構成されており、かつ、1つの内部形状部(6)と、少なくとも1つのクーリングポケット(7)とを有しており、
    前記少なくとも1つの移送孔(9)は、少なくとも1つのクーリングポケット(7)と前記内部形状部(6)との間の接続を形成し、かつ/又は、前記少なくとも1つの移送孔(9)は、少なくとも1つのクーリングポケット(7)と少なくとも1つの別のクーリングポケット(7)との間の接続を形成し、
    少なくとも1つの冷却オイルノズル(10)をさらに備え、該少なくとも1つの冷却オイルノズル(10)から噴射される冷却オイルが、前記ピストン(1,100)の下死点において前記少なくとも1つの移送孔(9)に到達し、前記ピストン(1,100)の上死点においてボス領域(12)に到達するように、前記冷却オイルノズル(10)、前記移送孔(9)及び前記ボス領域(12)が配置付けられており、
    前記冷却オイルノズル(10)の自由なオイルジェットが、前記下死点において、当該ピストン(1,100)の内側形状の第1領域上に噴射される一方、前記上死点において、当該ピストンの内側形状の別の領域上に噴射され、前記下死点において、前記移送孔(9)を通って、前記第1領域上に噴射されたオイルが当該ピストン(1,100)の前記内側形状部(6)内に導かれることを特徴とするピストン(1,100)。
  2. 請求項1に記載されたピストン(1,100)を冷却する方法であって、
    )冷却オイル(11)を少なくとも1つの冷却オイルノズル(10)を介して前記ピストン(1,100)の下側へ供給するステップと、
    )前記冷却オイル(11)を少なくとも1つの移送孔(9)内に前記ピストン(1,100)の上死点において噴射するステップと、
    )前記冷却オイル(11)を、前記ピストン(1,100)の上死点における前記少なくとも1つの移送孔(9)と、前記ピストン(1,100)の下死点における前記少なくとも1つのボス領域(12)との間の領域に噴射するステップと、
    )前記冷却オイル(11)を、前記ピストン(1,100)の前記ボス領域(12)にある少なくとも1つのクーリングポケット(7)内に噴射するステップと、
    )内燃機関の運転中、前記ステップa)乃至d)を繰り返すステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  3. 前記少なくとも1つの移送孔(9)を通して冷却オイル(11)を前記内部形状部(6)及び/又はクーリングポケット(7)内に導入する、請求項に記載の方法。
  4. 前記冷却オイル(11)は、前記クーリングチャンバ(8)全体から前記ピストン(1,100)下の領域に自由流出可能である、請求項又はに記載の方法。
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