JP6715614B2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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Description

本発明は、ピストン頂部の裏面に対してオイルジェット装置から冷却用オイルを噴射してピストンを効果的に冷却するようにした内燃機関用ピストンに関する。
従来、エンジン等の内燃機関のピストンは、燃焼ガスの爆発ガス圧を受ける頂部と周囲にピストンリング溝を設けたランド部から形成されたピストンクラウン部と、ピストンピンを介してコンロッドの小端部に連結された一対のピンボス部と、ピストンの上下往復動をガイドする一対のスカート部とが形成されたものが知られている。このピストンクラウン部の頂部は、高温の燃焼ガスに曝されることが避けられず、エンジンの高出力化に伴いピストン温度の高温化が問題となってきている。特に、ピストンのフロント、リア側のピン軸方向(ピストンクラウン部のピンボス部付近)が高温となり、ピストンリング溝にアルミ凝着等の不具合が発生するという問題があった。
そのため、例えば特許文献1においては、ピストンを冷却するために、ピストン内部に環状のオイル通路(以下、クーリングチャンネルと呼ぶ)が設けられたピストン構造が知られている。このクーリングチャンネルには、オイル導入口及びオイル排出口が設けられている。このオイル導入口からクーリングチャンネル内にオイルを供給することで、ピストンが内部から冷却される。しかし、ピンボス部にオイル通路と連通するボス冷却通路を設けるため、クーリングチャンネルを形成するための十分な肉厚が必要となる。このため、特許文献1のピストン構造はピストンの軽量化を同時に実現することが難しく、形状が複雑でコストもかかるという不都合を有するものであった。
また、例えば、特許文献2においては、ピストン頂部の裏面に一対のスカート部間に亘って延在するオイル案内路が形成され、オイルジェット装置からオイル案内路の一端側に向けて噴射されたオイルがオイル案内路の他端側に向けて案内されると共に、オイル案内路の両脇に沿って、一対のスカート部を相互に連結するサイドウォール部側に向かうオイルの流れを規制する肉盛り部が形成されたピストンが提案されている。しかし、そのようなピストンにおいては、噴射されたオイルの必要量を案内路によって冷却を必要とする箇所に確実に導くことが困難で、冷却効率は必ずしも満足のいくものではなかった。
特表2009−520901号公報 特開2009−191779号公報
そこで、本発明は冷却オイルの必要量を冷却の必要箇所に確実に導いてピストン冷却を効率的に行い、軽量化を図ることができるピストンを提供することを目的とする。
本発明の内燃機関用ピストンはかかる課題を解決するためになされたもので、頂部を有するピストンクラウン部と、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔をそれぞれ有する一対のピンボス部とを有し、ノズルを有するオイルジェット装置から前記頂部の裏面に向けて噴射された冷却用のオイルにより冷却されるピストンであって、前記頂部は、少なくとも一方の前記ピンボス部の近傍であって、前記頂部の内部に設けられた冷却空洞と、前記ノズルから噴射されるオイルを前記冷却空洞に導く前記頂部の裏面に設けられた入口開口部とを有し、前記頂部は、前記入口開口部より前記冷却空洞へ流入したオイルを前記ピンボス部または前記サイドウォール部の外側から排出させる側面開口部を前記裏面に有し、前記側面開口部は、前記入口開口部側の前記サイドウォール部近傍に設けられた第1側面開口部と、前記ピストンピンの軸方向に関して前記第1側面開口部に対称となる位置に設けられる第3側面開口部と、を有し、前記冷却空洞は、前記入口開口部から離れるにしたがって前記頂部の表面側に大きくなるように形成された内径を有することを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンにおいては、頂部を有するピストンクラウン部と、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔をそれぞれ有する一対のピンボス部とを有し、ノズルを有するオイルジェット装置から前記頂部の裏面に向けて噴射された冷却用のオイルにより冷却されるピストンであって、前記頂部は、少なくとも一方の前記ピンボス部の近傍であって、前記頂部の内部に設けられた冷却空洞と、前記ノズルから噴射されるオイルを前記冷却空洞に導く前記頂部の裏面に設けられた入口開口部とを有し、前記頂部は、前記入口開口部より前記冷却空洞へ流入したオイルを排出させる出口開口部を前記裏面に有し、前記出口開口部は、前記ピストンピンの軸方向に関して前記入口開口部に対称となる位置に設けられ、前記冷却空洞は、前記入口開口部から離れるにしたがって前記頂部の表面側に大きくなるように形成された内径を有することを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンにおいては、前記冷却空洞は、両方の前記ピンボス部の近傍に1個ずつ設けられたことを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンにおいては、前記頂部は、前記冷却空洞の一端に突き当り部を有し、前記入口開口部および前記突き当り部は、前記冷却空洞の端部にそれぞれ設けられたことを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンは、前記頂部は、前記ノズルから噴射されたオイルを前記入口開口部に案内する溝を前記裏面に有することを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンにおいては、前記頂部は、前記裏面において前記ノズルから噴射されるオイルが当る位置に突起を有し、前記突起は、当った前記オイルが前記冷却空洞に導かれるように、前記入口開口部に向かって低くなる傾斜面を有することを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンにおいては、前記傾斜面は、前記裏面のうち前記ピンボス部間にオイルが導かれるように傾斜していることを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンにおいては、前記ノズルは前記入口開口部の近傍に配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る内燃機関用ピストンにおいては、前記ピストンはガソリンエンジン用ピストンであることを特徴とする。
本発明によれば、効率的にピストンを冷却し、ピストンの熱負荷を低減することができ、ピストンの強度を保ちながら軽量化を図ることができる。
本発明によるピストンが適用される内燃機関の要部を示す断面図。 本発明の第1実施形態のピストンを裏面から見た斜視図。 図4のIII-III線に沿うピストンの横断面図。 ピストン孔の軸方向に直交する方向に沿うピストンの縦断面図。 図4のV-V線に沿うピストンの横断面を示す斜視図。 本発明の第2実施形態のピストンの横断面図。 変形例としてのピストンの横断面図。 ピストン孔の軸方向に直交する方向に沿う変形例としてのピストンの縦断面図。
以下、本発明の第1および第2実施形態を添付図面に沿って説明するが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明に係るピストンをガソリンエンジンに適用されるピストンに適用して説明するが、ディーゼルエンジン、LPGエンジン、メタノールエンジン、水素エンジンなどあらゆるエンジンに適用できる。
[第1実施形態]
図1は、本発明によるピストンが適用される内燃機関の要部を示す断面図である。このピストン3は、ガソリンエンジンに適用されるピストンである。この内燃機関では、シリンダブロック1に円筒状のシリンダボア2が形成され、このシリンダボア2の内側にピストン3が摺動可能に収容されている。ピストン3には、ピストンピン4を介してコネクティングロッド5の上端が連結されている。コネクティングロッド5の下端は、クランクピン6を介してクランクシャフト7に連結されている。
シリンダブロック1の図示下側に設けられたクランクケース8とシリンダブロック1の下部により、クランクシャフト7を収容するクランク室9が形成されている。クランク室9側に位置するシリンダボア2の下端近傍には、ピストン3を冷却するためのオイルを噴射するオイルジェット装置11が備えられている。このオイルジェット装置11は、先端を上方に向けたノズル12を備え、図示下方からピストン3に向けてオイルを噴射する。
図2は、本発明の第1実施形態のピストン3を裏面から見た斜視図である。
ピストン3は、ピストンクラウン部24と、一対のスカート部25a、25bと、一対のピンボス部26a、26bと、サイドウォール部28a、28bとを有している。
ピストンクラウン部24は、頂部21と、ピストンリング溝22を有するランド部23とを有している。また、ピストンクラウン部24は、後述する冷却空洞29(図3参照)を有している。スカート部25a、25b(以下、特に区別しない場合は、単にスカート部25という。以下同様。)は、ピストンクラウン部24の外周縁から立ち上がり延びている。ピンボス部26a、26b(ピンボス部26)は、面方向がスカート部25a、25bとほぼ直交するように頂部21の裏面側に設けられている。以後、スカート部25とサイドウォール部28とで形成される空間より内側に位置する頂部21の裏面を「裏面30a」とし、上記空間よりも外側に位置する頂部21の裏面を「裏面30b」とする。ピンボス部26a、26bは、ピストンピン4が挿入されるピストンピン孔27a、27b(ピストンピン孔27)を有している。サイドウォール部28a、28b(サイドウォール部28)は、ピストンピン孔27a、27b(ピストンピン4)の中心軸方向と交差する交差方向に延び、ピンボス部26a、26bとスカート部25a、25bの端部をそれぞれ連結する。
次に、ピストンクラウン部24に設けられた冷却空洞29について説明する。
図3は、図4のIII-III線に沿うピストン3の横断面図である。図4は、ピストンピン孔27の軸方向に直交する方向に沿うピストン3の縦断面図である。図5は、図4のV-V線に沿うピストン3の横断面を示す斜視図である。
冷却空洞29a、29b(冷却空洞29)は、ピストンクラウン部24の外周縁に沿うように頂部21の内部に形成された円弧形状の空洞である。冷却空洞29は、両方のピンボス部26(およびサイドウォール部28)の近傍に設けられている。冷却空洞29は、各ピンボス部26の外周を囲うようにスカート部25間に(スカート部25a、25bが設けられていない位置に)形成されている。冷却空洞29は、塩中子を用いて形成されるのが好ましいが特に限定されない。
第1実施形態においては、冷却空洞29a、29bはピンボス部26a、2bに沿って2個設けられているが、一方のみ設けられてもよい。
ピストンクラウン部24(頂部21)は裏面30aに、入口開口部35a、35bと、突き当り部36a、36bと、第1〜第3側面開口部37a〜39a、37b〜39bと、溝40とを有する。
入口開口部35a、35b(入口開口部35)は、オイルジェット装置11のノズル12から噴射されるオイルを冷却空洞29に導き、流入させる。入口開口部35は、頂部21の裏面30aに設けられ、各冷却空洞29の一端であってサイドウォール部28の内側に設けられる。入口開口部35a、35bは、ノズル12から噴射されたオイルが当る位置を中心にして対称の位置に配置されるのが好ましい。突き当り部36a、36b(突き当り部36)は、冷却空洞29の他端であって、サイドウォール部28の内側に設けられる。
冷却空洞29の内径は、入口開口部35から突き当り部36に向けて大きくなるように形成されている。具体的には、頂部21の表面側に向って、径が大きくなる(表面側に向って傾斜する)ように形成されている。冷却空洞29の径を大きくすることにより、オイルが流れる面は勾配を有する。これにより、オイルは冷却空洞29全体にスムーズに流れる。また、なるべく多くのオイルが冷却空洞29内に流入され、ピストン3は効果的に冷却される。
第1〜第3側面開口部37a〜39a、37b〜39b(第1〜第3側面開口部37〜39)は、入口開口部35より各冷却空洞29へ流入したオイルをピンボス部26またはサイドウォール部28の外側から排出させる。第1〜第3側面開口部37〜39は、裏面30bに設けられる。
第1側面開口部37は、入口開口部35側のサイドウォール部28近傍に設けられる。第2側面開口部38は、ピンボス部26近傍に設けられる。第3側面開口部39は、突き当り部36側のサイドウォール部28近傍に設けられる。溝40は、裏面30aに設けられ、ノズル12から噴射されたオイルを各入口開口部35に案内する。溝40の両端部は、それぞれ入口開口部35aと入口開口部35bとに接続されている。
次に、第1実施形態におけるピストン3の作用について説明する。
オイルジェット装置11は、溝40の長さ方向ほぼ中央(頂部21の裏面30a)に向けて冷却用のオイルをノズル12より噴射する。なお、設計上は上記ほぼ中央に向けてオイルは噴射されるが、実際にはいずれかの入口開口部35側に偏って噴射される場合もある。溝40に当ったオイルは、溝40に案内され分岐し、各入口開口部35より冷却空洞29に流入する。また、溝40からあふれたオイルは、裏面30aを通ってスカート部25a側からスカート部25b側へ流れ、頂部21を冷却する。
冷却空洞29に流入したオイルは、ピストンの摺動に伴う慣性力を受けながら冷却空洞29を伝い、ピストンクラウン部24の内部からピンボス部26の周囲を効率的に冷却する。オイルの一部は、突き当り部36まで流れる。突き当り部36まで流れたオイルおよびオイルの他部は、第1〜第3側面開口部37〜39や入口開口部35より排出される。第1および第3側面開口部37、39から排出されたオイルは、サイドウォール部28や、ピンボス部26の側壁を流れ、これらを冷却する。また、第2側面開口部38から排出されたオイルは、ピストンピン孔27周縁近傍を流れ、これらを冷却する。
このような第1実施形態におけるピストン3は、ピストンクラウン部24内に冷却空洞29を設けることにより、ピンボス部26の周囲を効率的に冷却することができる。また、冷却空洞29は、ピストンリング溝22近傍を効率的に冷却するため、ピストンリング溝22に対するアルミ凝着を抑制することもできる。このような第1実施形態におけるピストン3は、冷却効率の向上に伴いピストン3に発生する不具合を防止することができ、ひいてはエンジン性能を向上させることができる。
また、通常、ディーゼルエンジン用ピストンと比べて、ピストンクラウン部24(ランド部23)の肉厚が大きくはないガソリンエンジン用ピストンであっても、冷却空洞29が空間効率よく配置されたことで、使用時における所要の強度を確保したまま、軽量化を実現することができる。また、ピストン3は3個の第1〜第3側面開口部37〜39を有するため、大幅な軽量化が達成できる。
なお、ピストンクラウン部24は、1個、2個、または3個より多い側面開口部を有していてもよい。また、ピストンクラウン部24は、側面開口部37〜39を有していなくてもよい。この場合、入口開口部35より流入したオイルは、冷却空洞29内で冷却した後、入口開口部35より排出されるが、オイルの冷却効果を考慮すると側面開口部または後述する出口開口部61を設けるのが好ましい。
[第2実施形態]
本発明の内燃機関用ピストンの第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態のピストン50の横断面図であり、図3に対応する図である。第2実施形態におけるピストン50が第1実施形態のピストン3と異なる点は、頂部21の裏面30aに、溝40に代えて突起51が設けられた点である。ピストン50のその他の構成については、第1実施形態のピストン3とほぼ同一であるため、第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
ピストンクラウン部24の頂部21は、裏面30aにおいてオイルジェット装置11のノズル12から噴射されるオイルが当る位置に突起51を有する。突起51は、当ったオイルが冷却空洞29に導かれるように、各入口開口部35a、35bに対するほぼ中心が最も高く、各入口開口部35a、35bに向かって低くなるように傾斜面52a、52b(傾斜面52)を有している。また、この傾斜面52は、裏面30aのうちピンボス部26間にオイルが導かれるように、スカート部25a側からスカート部25b側に向かって低くなるように傾斜している。
次に、第2実施形態におけるピストン50の作用について説明する。なお、第1実施形態と異なる点のみ説明し、重複する説明を省略する。
オイルジェット装置11は、突起51に向けてオイルをノズル12より噴射する。オイルは、突起51の傾斜面52に案内されて分岐し、各入口開口部35より各冷却空洞29に流入する。流入したオイルは、ピストンの摺動に伴う慣性力を受けながら冷却空洞29を伝い、ピストンクラウン部24の内部からピンボス部26の周囲を効率的に冷却する。また、オイルは、傾斜面52に案内されてピンボス部26間の裏面30aに向って流れることにより、頂部21の全体を冷却する。
このような第2実施形態におけるピストン50は、突起51の傾斜面52により冷却空洞29に好適にオイルを導くことができる。また、傾斜面52はスカート部25bに向けてさらに傾斜しているため、ピンボス部26間の裏面30aの冷却も確実に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第1および第2実施形態のピストン3、50は、冷却空洞29の突き当り部36に代えて、出口開口部61a、61bを有してもよい。
図7は、変形例としてのピストン60の横断面図であり、図3、図6に対応する図である。図8は、ピストンピン孔27の軸方向に直交する方向に沿うピストン60の縦断面図である。
このピストン60は、一例として第2実施形態のピストン50の変形例として説明する。第1および第2実施形態のピストン3、50と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
出口開口部61a、61b(出口開口部61)は、入口開口部35から冷却空洞29へ流入したオイルを排出させる。出口開口部61は、ピストンピン4の軸方向に関して入口開口部35に対称となる位置に設けられる。すなわち、出口開口部61は、冷却空洞29の他端であって、サイドウォール部28の内側に設けられる。出口開口部61を設けた場合、第1〜第3側面開口部37〜39は省略してもよい。
また、冷却空洞29の形状は円弧形状に限定されるものではなく、ピンボス部26を中心にピストンを効果的に冷却できる形状であれば特に限定されるものではない。
さらに、入口開口部35は、スラスト側または反スラスト側のいずれに設けられていてもよい。
1 シリンダブロック
2 シリンダボア
3、50、60 ピストン
4 ピストンピン
5 コネクティングロッド
6 クランクピン
7 クランクシャフト
8 クランクケース
9 クランク室
11 オイルジェット装置
12 ノズル
21 頂部
22 ピストンリング溝
23 ランド部
24 ピストンクラウン部
25a、25b(25) スカート部
26a、26b(26) ピンボス部
27a、27b(27) ピストンピン孔
28a、28b(28) サイドウォール部
29a、29b(29) 冷却空洞
30a、30b 裏面
35a、35b(35) 入口開口部
36a、36b(36) 突き当り部
37a〜39a、37b〜39b(37〜39) 第1〜第3側面開口部
40 溝
51 突起
52a、52b(52) 傾斜面
61a、61b(61) 出口開口部

Claims (9)

  1. 頂部を有するピストンクラウン部と、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔をそれぞれ有する一対のピンボス部とを有し、ノズルを有するオイルジェット装置から前記頂部の裏面に向けて噴射された冷却用のオイルにより冷却されるピストンであって、
    前記頂部は、少なくとも一方の前記ピンボス部の近傍であって、前記頂部の内部に設けられた冷却空洞と、前記ノズルから噴射されるオイルを前記冷却空洞に導く前記頂部の裏面に設けられた入口開口部とを有し、
    前記頂部は、前記入口開口部より前記冷却空洞へ流入したオイルを前記ピンボス部または前記サイドウォール部の外側から排出させる側面開口部を前記裏面に有し、
    前記側面開口部は、前記入口開口部側の前記サイドウォール部近傍に設けられた第1側面開口部と、前記ピストンピンの軸方向に関して前記第1側面開口部に対称となる位置に設けられる第3側面開口部と、を有し、
    前記冷却空洞は、前記入口開口部から離れるにしたがって前記頂部の表面側に大きくなるように形成された内径を有することを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. 頂部を有するピストンクラウン部と、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔をそれぞれ有する一対のピンボス部とを有し、ノズルを有するオイルジェット装置から前記頂部の裏面に向けて噴射された冷却用のオイルにより冷却されるピストンであって、
    前記頂部は、少なくとも一方の前記ピンボス部の近傍であって、前記頂部の内部に設けられた冷却空洞と、前記ノズルから噴射されるオイルを前記冷却空洞に導く前記頂部の裏面に設けられた入口開口部とを有し、
    前記頂部は、前記入口開口部より前記冷却空洞へ流入したオイルを排出させる出口開口部を前記裏面に有し、前記出口開口部は、前記ピストンピンの軸方向に関して前記入口開口部に対称となる位置に設けられ、
    前記冷却空洞は、前記入口開口部から離れるにしたがって前記頂部の表面側に大きくなるように形成された内径を有することを特徴とする内燃機関用ピストン。
  3. 前記冷却空洞は、両方の前記ピンボス部の近傍に1個ずつ設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用ピストン。
  4. 前記頂部は、前記冷却空洞の一端に突き当り部を有し、
    前記入口開口部および前記突き当り部は、前記冷却空洞の端部にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の内燃機関用ピストン。
  5. 前記頂部は、前記ノズルから噴射されたオイルを前記入口開口部に案内する溝を前記裏面に有することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項記載の内燃機関用ピストン。
  6. 前記頂部は、前記裏面において前記ノズルから噴射されるオイルが当る位置に突起を有し、
    前記突起は、当った前記オイルが前記冷却空洞に導かれるように、前記入口開口部に向かって低くなる傾斜面を有することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の内燃機関用ピストン。
  7. 前記傾斜面は、前記裏面のうち前記ピンボス部間にオイルが導かれるように傾斜していることを特徴とする請求項に記載の内燃機関用ピストン。
  8. 前記ノズルは前記入口開口部の近傍に配置されたことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の内燃機関用ピストン。
  9. 前記ピストンはガソリンエンジン用ピストンであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の内燃機関用ピストン。
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