JP2007278220A - 内燃機関のピストン冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンを冷却するためのダブルクーリングチャネル構造を採用したものに対し、ピストン冷却効率の更なる向上を図ることができる内燃機関のピストン冷却構造を提供する。
【解決手段】ダブルクーリングチャネルで成るピストン冷却構造に対し、オイル導入口73を共通化する。オイル導入口73の上面に、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルを第1クーリングチャネル71に向けて案内する第1傾斜部77aと第2クーリングチャネル72に向けて案内する第2傾斜部77bとを有する断面山形形状の突起77を設け、ピストン2が上死点側にある場合には第1クーリングチャネル71のみに、下死点側にある場合には第2クーリングチャネル72のみにオイルを流通させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車用ディーゼルエンジン等に備えられるピストンを冷却するための構造に係る。特に、本発明は、ピストン冷却効率の向上を図るための対策に関する。
近年、自動車用エンジンの高性能化に伴い、ピストンに加えられる熱負荷が増大する傾向にある。特に燃焼室に臨むピストン頂面の熱負荷が大きくなっている。そして、ピストンの温度が極端に上昇すると、その構成材料の強度が低下してしまうことになる。
その対策として、例えば下記の特許文献1や特許文献2に開示されているように、ピストン内部にクーリングチャネル(冷却空洞またはオイルギャラリとも呼ばれる)を設け、このクーリングチャネルに冷却用のオイルを流通させることによってピストンを冷却することが行われている。
具体的に図9及び図10を用いて説明する。図9はクーリングチャネルbの形成箇所においてピストンaを水平方向に切断した平面図である。また、図10は図9におけるX−X線に対応する位置でのピストンaの断面図及びその下方に配設されたオイル噴射ノズルcを示す図である。
これら図に示すように、クーリングチャネルbは、ピストンaの頂面近傍の内部に形成された略環状のオイル通路で構成される。そして、上記オイル噴射ノズルcに対向する1箇所にはオイル導入口dが形成されている一方、このオイル導入口dに対してピストンaの半径方向で反対側の2箇所には、流通したオイルを導出(クーリングチャネルbから落下回収)するためのオイル導出口e,eが形成されている。このオイル導出口eは1箇所のみに形成される場合もある。
そして、エンジンの運転時には、オイルポンプから圧送されたオイルがオイル噴射ノズルcからオイル導入口dに向けて噴射され、このオイルがクーリングチャネルbの内部を流通する際にピストンaの熱を回収する(図9及び図10の矢印参照)。その後、このオイルはオイル導出口e,eから排出されて、例えばオイルパンに回収される。これによってピストンaの特に頂面近傍が冷却されることになる。
また、ピストンaを冷却するためのオイルの流量(オイル噴射ノズルcから噴射されるオイルの量)を増加することなしにピストン冷却効率をいっそう向上させるためにはクーリングチャネルb内でのオイルの流速を高めることが必要である。
この点に鑑みられたものとして、2系統の互いに独立したクーリングチャネルを有するダブルクーリングチャネル構造が知られている。このダブルクーリングチャネル構造について以下に説明する。図11はダブルクーリングチャネルの形成箇所においてピストンaを水平方向に切断した平面図である。また、図12及び図13は図11におけるXII−XII線に対応する位置でのピストンaの断面図及びその下方に配設されたオイル噴射ノズルcを示す図であり、図12はピストンaが上死点にある状態を、図13はピストンaが下死点にある状態をそれぞれ示している。
これら図に示すように、ピストンaの周方向の略半周に亘る2本の独立したクーリングチャネル(ダブルクーリングチャネル)b1,b2を備えさせ、個々のクーリングチャネルb1,b2にオイル導入口d1,d2及びオイル導出口e1,e2をそれぞれ形成した構成となっている。そして、オイル噴射ノズルcは傾斜配置され、図12に示すようにピストンaが上死点にある場合には一方のクーリングチャネルb1に向けてオイルが噴射される(図11に実線で示す矢印及び図12の矢印を参照)一方、図13に示すようにピストンaが下死点にある場合には他方のクーリングチャネルb2に向けてオイルが噴射されるようになっている(図11に破線で示す矢印及び図13の矢印を参照)。このようにダブルクーリングチャネル構造においては、オイル噴射ノズルcから噴射されたオイルが分流されることがないため、個々のクーリングチャネルb1,b2をオイルが流通する際の流速が高くなり(図9及び図10に示すシングルクーリングチャネルの場合にはオイル導入口dでオイルが分流されるためクーリングチャネルb内でのオイルの流速が低くなっていた)、ピストン冷却効率の向上を図ることが可能になる。
実開平7−10449号公報 特開平9−96248号公報
ところが、従来のダブルクーリングチャネル構造にあっては、図14に示すように、ピストンaが上死点位置と下死点位置との略中間位置付近(例えば、クランク角度で上死点後90°の位置や270°の位置)にある際には、オイル噴射ノズルcからのオイルは各オイル導入口d1,d2同士の間のピストン下面fに噴射されることになり(図14の矢印参照)、何れのクーリングチャネルb1,b2にもオイルが導入されない状態となる。つまり、このオイル噴射ノズルcから噴射されたオイルがピストンaの冷却(特に、ピストン頂面近傍の冷却)に殆ど寄与することなしに回収されてしまう状況を招いていた。このため、ピストン冷却効率をよりいっそう高めるためには更なる改良が必要であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ピストンを冷却するためのダブルクーリングチャネル構造を採用したものに対し、ピストン冷却効率の更なる向上を図ることができる内燃機関のピストン冷却構造を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、ダブルクーリングチャネル構造におけるオイル導入口を共通化すると共に、ピストンが上死点側にある場合と下死点側にある場合とでオイルが流れるクーリングチャネルを切り換えるようにしている。これにより、オイル噴射ノズルから噴射されたオイルが常に何れか一方のクーリングチャネルに流れ込むようにしながらも、一方のクーリングチャネルのみを使用することによるクーリングチャネル内でのオイル流速の高速度化が維持できるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、内燃機関のピストン内部にクーリングチャネルが形成され、噴射ノズルから噴射された冷却用流体をクーリングチャネル内部に流通させることによってピストンを冷却する内燃機関のピストン冷却構造を前提とする。このピストン冷却構造に対し、上記クーリングチャネルに、流体導入口を備えさせると共に、この流体導入口からピストン周方向の一方側に延びる第1クーリングチャネルと他方側に延びる第2クーリングチャネルとを備えさせる。また、上記クーリングチャネルの内部に、ピストンが上死点から下死点に向かって移動する途中及び下死点から上死点に向かって移動する途中のそれぞれにおいて、噴射ノズルから流体導入口に向けて噴射された冷却用流体の流れ方向を第1クーリングチャネル側と第2クーリングチャネル側とで交互に切り換える切り換え部を設ける。これにより、上記ピストンが上死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第1クーリングチャネルのみに流れ込む一方、ピストンが下死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第2クーリングチャネルのみに流れ込む構成としている。
この特定事項により、先ず、ピストンが上死点付近にある際、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第1クーリングチャネルのみに流れ込む状態となる。つまり、噴射ノズルから噴射された冷却用流体は第2クーリングチャネルには流通されないため、第1クーリングチャネル内での冷却用流体の流速が高く維持され高い冷却効率が得られる。そして、ピストンが上死点から下死点に向かって移動する途中で、切り換え部により、噴射ノズルから流体導入口に向けて噴射された冷却用流体の流れ方向が第1クーリングチャネル側から第2クーリングチャネル側に切り換えられる。例えば、ピストンが上死点と下死点の中間位置に達した時点から第2クーリングチャネルのみに冷却用流体が流れ込む状態となる。つまり、噴射ノズルから噴射された冷却用流体は第1クーリングチャネルには流通されないため、第2クーリングチャネル内での冷却用流体の流速が高く維持され高い冷却効率が得られる。逆に、ピストンが下死点から上死点に向かって移動する途中では、切り換え部により、噴射ノズルから流体導入口に向けて噴射された冷却用流体の流れ方向が第2クーリングチャネル側から第1クーリングチャネル側に切り換えられる。これにより、第1クーリングチャネルのみに冷却用流体が流れ込む状態となる。この場合にも、第1クーリングチャネル内での冷却用流体の流速が高く維持され高い冷却効率が得られる。
このようにして、ピストンの往復移動に伴い、冷却用流体の流れ方向が第1クーリングチャネル側と第2クーリングチャネル側との間で交互に切り換えられる。そして、本解決手段では、各クーリングチャネルの流体導入口は共通化されているため、噴射ノズルから噴射された冷却用流体は常に何れか一方のクーリングチャネルに流れ込むことになり、噴射ノズルからの冷却用流体がピストン下面に噴射されてしまって何れのクーリングチャネルにも導入されなくなるといった状況は生じない。その結果、ダブルクーリングチャネル構造に伴う冷却用流体のクーリングチャネル内での流速を高めることによる冷却効率の向上を維持しながらも、噴射ノズルから噴射される冷却用流体の略全てをピストンの冷却に寄与させることができ、よりいっそうピストンの冷却効率を高めることができる。
上記目的を達成するための他の解決手段としては以下のものも挙げられる。内燃機関のピストン内部にクーリングチャネルが形成され、噴射ノズルから噴射された冷却用流体をクーリングチャネル内部に流通させることによってピストンを冷却する内燃機関のピストン冷却構造を前提とする。このピストン冷却構造に対し、上記クーリングチャネルに、流体導入口を備えさせると共に、この流体導入口からピストン周方向の一方側に延びる第1クーリングチャネルと他方側に延びる第2クーリングチャネルとを備えさせる。また、上記ピストンが上死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第1クーリングチャネルのみに流れ込む構成とする一方、ピストンが下死点に向かって移動する途中で、噴射ノズルから流体導入口に向けて噴射された冷却用流体の流れ方向を第2クーリングチャネル側に切り換える切り換え部を設けることにより、ピストンが下死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第2クーリングチャネルのみに流れ込む構成としている。
この特定事項によっても上述した解決手段の場合と同様に、ピストンの往復移動に伴い、冷却用流体の流れ方向が第1クーリングチャネル側と第2クーリングチャネル側との間で交互に切り換えられるため、ダブルクーリングチャネル構造に伴う冷却用流体のクーリングチャネル内での流速を高めることによる冷却効率の向上を維持しながらも、噴射ノズルから噴射される冷却用流体の略全てをピストンの冷却に寄与させることが可能になる。
上記噴射ノズルから流体導入口に向けて噴射された冷却用流体の流れ方向を第1クーリングチャネル側と第2クーリングチャネル側とで交互に切り換えるための具体的な構成としては以下のものが挙げられる。つまり、切り換え部を、クーリングチャネルの内部に形成され、且つ噴射ノズルから噴射された冷却用流体を第1クーリングチャネルに向けて案内する第1傾斜部と第2クーリングチャネルに向けて案内する第2傾斜部とを有する断面山形形状の突起として形成する。そして、上記ピストンが上死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が第1傾斜部によって第1クーリングチャネルに案内される一方、ピストンが下死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が第2傾斜部によって第2クーリングチャネルに案内されるように、噴射ノズルの冷却用流体噴射方向をピストンの軸心延長方向に対して傾斜させた構成としている。
この特定事項によれば、クーリングチャネルの内面形状及び噴射ノズルの噴射角度を改良するのみで、上述した各解決手段の作用を得ることが可能になり、新たな装置や特別な制御手段を必要とすることがない。このため、コストの高騰を招くことなく且つ簡素な構成で高いピストン冷却効率を実現することができる。
共通化された上記流体導入口から分岐される各クーリングチャネルの具体的な形状としては以下のものが挙げられる。つまり、第1クーリングチャネルの流路長さを第2クーリングチャネルの流路長さよりも長く形成したものである。
例えば、吸気弁と排気弁とがシリンダ中心を挟んで対向配置されるクロスフロータイプのエンジンの場合に、第1クーリングチャネルを排気弁側に配置し、第2クーリングチャネルを吸気弁側に配置した場合には、特に温度が高くなりやすい排気弁側の冷却性能を高めることができ、ピストン全体としての温度の均一化を図ることが可能になる。特に、ピストンが上死点付近にある際には筒内温度が高くなっているため、このピストンが上死点付近にある場合に、流路長さの長い第1クーリングチャネルに対して冷却用流体を流通させることが好ましい。
本発明では、ダブルクーリングチャネル構造における流体導入口を共通化すると共に、ピストンが上死点側にある場合に冷却用流体が流れるクーリングチャネルと、下死点側にある場合に冷却用流体が流れるクーリングチャネルとを切り換えるようにしている。これにより、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が常に何れか一方のクーリングチャネルに流れ込むようにしながらも、一方のクーリングチャネルのみを使用することによるクーリングチャネル内での冷却用流体の流速の高速度化が維持でき、よりいっそうピストンの冷却効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、本発明を筒内直噴型のディーゼルエンジンに適用した場合について説明する。
(第1実施形態)
−エンジンの概略構成の説明−
図1は、本実施形態に係るディーゼルエンジンの燃焼室3及びその周辺部を示す断面図である。この図1に示すように、エンジン本体の一部を構成するシリンダブロック1には、各気筒(例えば4気筒)毎に円筒状のシリンダボア11が形成されており、各シリンダボア11の内部にはピストン2が上下方向に摺動可能に収容されている。
ピストン2の頂面21の上側には燃焼室3が形成されている。つまり、この燃焼室3は、シリンダブロック1の上部にガスケット45を介して取り付けられたシリンダヘッド4の下面と、シリンダボア11の内壁面と、ピストン2の頂面21とにより区画形成されている。そして、ピストン2の頂面21の略中央部には、キャビティ22が凹設されており、このキャビティ22も燃焼室3の一部を構成している。
このピストン2は、コネクティングロッド6の小端部61がピストンピン62により連結されており、このコネクティングロッド6の大端部はエンジン出力軸であるクランクシャフトに連結されている。これにより、シリンダボア11内でのピストン2の往復移動がコネクティングロッド6を介してクランクシャフトに伝達され、このクランクシャフトが回転することでエンジン出力が得られるようになっている。また、上記ピストン2はその外周面に形成された複数(本実施形態では3つ)のリング溝のそれぞれにピストンリング23,23,…が装着されている。
上記シリンダヘッド4には、燃焼室3へ空気を導入する吸気ポート41と、燃焼室3から排気ガスを排出する排気ポート42とがそれぞれ形成されていると共に、吸気ポート41を開閉する吸気バルブ43及び排気ポート42を開閉する排気バルブ44が配設されている。これら吸気バルブ43及び排気バルブ44はシリンダ中心線Pを挟んで対向配置されている。つまり、本エンジンはクロスフロータイプとして構成されている。また、シリンダヘッド4には、燃焼室3の内部へ直接的に燃料を噴射する燃料噴射弁(インジェクタ)5が取り付けられている。この燃料噴射弁5は、シリンダ中心線Pに沿う起立姿勢で燃焼室3の略中央上部に配設されており、燃料噴射ポンプから供給される燃料を燃焼室3に向けて所定のタイミングで噴射するようになっている。この燃料噴射ポンプの圧力の他、燃料噴射弁5の開弁タイミングや開弁期間等はエンジンコントローラからの制御信号によって制御される。
−ピストン2の冷却構造−
次に、本実施形態の特徴であるピストン2の冷却構造について説明する。この冷却構造は、ピストン2の内部に冷却用オイル流通路となるクーリングチャネル7を設け、このクーリングチャネル7にオイル(冷却用流体)を流通させるものである。そして、本実施形態では、第1及び第2の2系統のクーリングチャネル71,72を有するダブルクーリングチャネル構造によってピストン2の頂面21の周辺が冷却できるようになっている。以下、具体的に説明する。
図2は各クーリングチャネル7、(71,72)の形成箇所においてピストン2を水平方向に切断した平面図(図1においてII−II線に対応した位置での断面図)である。また、図3及び図4は図2におけるIII−III線に対応する位置でのピストン2の断面図及びその下方に配設されたオイル噴射ノズル8を示す図であり、図3はピストン2が上死点にある状態を、図4はピストン2が下死点にある状態をそれぞれ示している。
これら図に示すように、クーリングチャネル7は、第1クーリングチャネル71及び第2クーリングチャネル72を備えていると共に、これらクーリングチャネル71,72の一端(オイル流れ方向の上流側端)が連通する共通のオイル導入口(流体導入口)73を備えている。このオイル導入口73はピストン2の中心線Pに沿う鉛直方向に延びる通路であり、上端が各クーリングチャネル71,72に連通しており、下端がピストン2の下面に開放している。一方、各クーリングチャネル71,72の他端(オイル流れ方向の下流側端)はそれぞれ個別のオイル導出口74,75に連通している。これらオイル導出口74,75もピストン2の中心線Pに沿う鉛直方向に延びる通路であり、上端が各クーリングチャネル71,72に連通しており、下端がピストン2の下面に開放している。つまり、個々のクーリングチャネル71,72では、オイル導入口73から導入されたオイルをピストン2の周縁に沿う円弧状に流通させてピストン2の熱を回収した後、オイル導出口74,75からオイルパンに向けて落下させるようになっている(第1クーリングチャネル71と第2クーリングチャネル72との間でのオイル流通切り換え動作については後述する)。
そして、上記各オイル導出口74,75同士は互いに近接した位置にある一方、オイル導入口73は、これらオイル導出口74,75に対してピストン半径方向の反対側の位置ではなく、第2クーリングチャネル72のオイル導出口75側に偏った位置に形成されている。このため、このオイル導入口73から第2クーリングチャネル72のオイル導出口75までの距離はクーリングチャネル7の全長の1/2の長さに比べて短くなり、逆に、オイル導入口73から第1クーリングチャネル71のオイル導出口74までの距離はクーリングチャネル7の全長の1/2の長さに比べて長くなる。その結果、排気ポート42及び排気バルブ44側寄りに位置している第1クーリングチャネル71の流路長さは、吸気ポート41及び吸気バルブ43側寄りに位置している第2クーリングチャネル72の流路長さに比べて長くなっている。
そして、上記各クーリングチャネル71,72の接続部分であって上記オイル導入口73に対向するクーリングチャネル分岐部76の上面には、オイル噴射ノズル8からオイル導入口73に向けて噴射されたオイルを第1クーリングチャネル71または第2クーリングチャネル72のうちの一方に案内するための突起(切り換え部)77が一体形成されている。この突起77の形状について以下に説明する。
図3及び図4に示すように、この突起77は、クーリングチャネル7の延長方向(ピストン2の周方向)に沿う断面形状が略山形形状となっており、上記オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルを第1クーリングチャネル71に向けて案内する第1傾斜部77aと第2クーリングチャネル72に向けて案内する第2傾斜部77bとを備えている。また、この第1傾斜部77aと第2傾斜部77bとの境界部分である突起77の先端部(峰部)77cは比較的鋭角な断面形状となっている。
一方、上記オイル噴射ノズル8は、シリンダブロック1におけるシリンダボア11の下部に設けられており、エンジン潤滑用のオイルが流れるオイル通路から分岐されている。このため、エンジンの運転に伴って駆動するオイルポンプから圧送されたオイルの一部がこのオイル噴射ノズル8に分流され、このオイル噴射ノズル8の噴射口から上記オイル導入口73に向けてオイルが噴射されるようになっている。このオイル噴射ノズル8の特徴として、オイルの噴射方向が斜め上方に設定されている。例えば鉛直上方に対して10°程度の傾斜角度をもって斜め上方にオイル導入口73に向けてオイルを噴射するようになっている。その結果、オイル噴射ノズル8の噴射口からオイル導入口73までの距離が長くなる場合、つまり、図3に示すようにピストン2が上死点付近にある場合と、オイル噴射ノズル8の噴射口からオイル導入口73までの距離が短くなる場合、つまり、図4に示すようにピストン2が下死点付近にある場合とでは、上記クーリングチャネル分岐部76の上面に形成されている上記突起77に対するオイルの噴射位置が異なることになる。詳しくは、オイル噴射ノズル8の噴射口からオイル導入口73までの距離が長くなる程、オイルの噴射位置は突起77の先端部77cよりも第1傾斜部77a側に移行することになる一方、オイル噴射ノズル8の噴射口からオイル導入口73までの距離が短くなる程、オイルの噴射位置は突起77の先端部77cよりも第2傾斜部77b側に移行することになる。従って、図3に示すようにピストン2が上死点付近にある場合には、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルは第1傾斜部77aによって第1クーリングチャネル71に向けて反射される一方、図4に示すようにピストン2が下死点付近にある場合には、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルは第2傾斜部77bによって第2クーリングチャネル72に向けて反射されることになる。
−ピストン2の冷却動作−
次に、上述の如く構成されたピストン2の冷却構造による冷却動作について説明する。
先ず、図3に示すようにピストン2が上死点付近にある際、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルがオイル導入口73を経て突起77の第1傾斜部77aに衝突する状態となる。このオイルは第1傾斜部77aによって第1クーリングチャネル71側に向けて反射され、この第1クーリングチャネル71のみに流れ込む。つまり、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルは第2クーリングチャネル72には流通されないため、第1クーリングチャネル71内でのオイルの流速が高く維持され高い冷却効率が得られる。
そして、ピストン2が上死点から下死点に向かって移動する途中で、オイル噴射ノズル8からオイル導入口73を経てクーリングチャネル分岐部76に向けて噴射されるオイルの噴射位置は、突起77の先端部77cを越えて第2傾斜部77bに移行する。つまり、図4に示すように、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルがオイル導入口73を経て第2傾斜部77bに衝突する状態となる。このオイルは第2傾斜部77bによって第2クーリングチャネル72側に向けて反射され、この第2クーリングチャネル72のみに流れ込む。つまり、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルは第1クーリングチャネル71には流通されないため、第2クーリングチャネル72内でのオイルの流速が高く維持され高い冷却効率が得られる。
その後、ピストン2が下死点から上死点に向かって移動する途中では、オイル噴射ノズル8からオイル導入口73を経てクーリングチャネル分岐部76に向けて噴射されるオイルの噴射位置は、突起77の先端部77cを越えて第1傾斜部77aに移行する。つまり、再び図3に示すように、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルがオイル導入口73を経て第1傾斜部77aに衝突する状態となる。このオイルは第1傾斜部77aによって第1クーリングチャネル71側に向けて反射され、この第1クーリングチャネル71のみに流れ込む。つまり、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルは第2クーリングチャネル72には流通されないため、第1クーリングチャネル71内でのオイルの流速が高く維持され高い冷却効率が得られる。
このようにして、ピストン2の往復移動に伴い、オイルの流れ方向が第1クーリングチャネル71側と第2クーリングチャネル72側との間で交互に切り換えられていく。そして、本実施形態では、各クーリングチャネル71,72のオイル導入口73は共通化されているため、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルは常に何れか一方のクーリングチャネル71(72)に流れ込むことになり、オイル噴射ノズル8からのオイルがピストン下面に噴射されてしまって何れのクーリングチャネルにも導入されなくなる(図14参照)といった状況は生じない。その結果、ダブルクーリングチャネル構造に伴うオイルのクーリングチャネル71(72)内での流速を高めることによる冷却効率の向上を維持しながらも、オイル噴射ノズル8から噴射されるオイルの略全てをピストン2の冷却に寄与させることができ、高いピストン冷却効率を得ることができる。
また、本実施形態では、ダブルクーリングチャネル構造において各クーリングチャネル71,72のオイル導入口73を共通化しているので、コネクティングロッド6の小端部61とピストンピン62との間を潤滑するためのオイルを供給するための給油孔の設置スペースを十分に確保することができ、このコネクティングロッド6の小端部61の潤滑性を十分に得ることが可能になる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態はクーリングチャネル分岐部76の形状が上述した第1実施形態のものと異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様である。従って、ここではクーリングチャネル分岐部76の形状についてのみ説明する。
図5は本実施形態における図3に相当する図である。
上記第1実施形態では、クーリングチャネル分岐部76の上面に形成されている突起77の先端部77cの位置がオイル導入口73の略中央位置(オイル導入口73におけるピストン周方向の略中央位置)に設定されていた。また、突起77の第1傾斜部77aの傾斜角度と第2傾斜部77bの傾斜角度とは略等しかった。
それに代えて、本実施形態における突起77は、その先端部77cの位置がオイル導入口73の略中央位置よりも僅かに第2クーリングチャネル72側に位置している。また、突起77の第2傾斜部77bの傾斜角度は上述した第1実施形態のものと同様に比較的大きな傾斜角度を有しているのに対し、第1傾斜部77aの傾斜角度は第2傾斜部77bの傾斜角度よりも小さく設定されている。
このように突起77の先端部77cの位置及び各傾斜部77a,77bの傾斜角度が設定されているため、本実施形態では、先ず、図5に示すようにピストン2が上死点付近にある際には、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルが第1傾斜部77aによって反射されて第1クーリングチャネル71に流れ込む状態となる。そして、この状態からピストン2が下死点に向かって移動し、図6に示すように上死点と下死点との略中間位置に達した場合であっても、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルは依然として第1傾斜部77aに向けて噴射される状態となり、このオイルは第1傾斜部77aよって反射されて第1クーリングチャネル71に流れ込む状態が継続される。
そして、図7に示すようにピストン2が更に移動して下死点近傍に達した時点で(例えば、クランク角度で上死点後150°の位置に達した時点で)、オイル噴射ノズル8から噴射されるオイルの噴射位置は突起77の先端部77cを越えて第2傾斜部77bに移行する。つまり、図7に示すように、オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルがオイル導入口73を経て第2傾斜部77bに衝突する状態となる。これにより、オイルは第2傾斜部77bによって第2クーリングチャネル72側に向けて反射され、この第2クーリングチャネル72のみに流れ込むことになる。つまり、ピストン2が下死点近傍に達した時点で、オイルが流通するチャネルが第1クーリングチャネル71から第2クーリングチャネル7に切り換えられることになる。
以上のように本実施形態では、ピストン2が下死点近傍に位置している場合にのみ第2クーリングチャネル72にオイルが流通し、それ以外の位置では第1クーリングチャネル71にオイルが流通する状態となる。このため、第2クーリングチャネル72のみにオイルが流通している期間よりも第1クーリングチャネル71のみにオイルが流通している期間の方が長くなり、この第1クーリングチャネル71側の領域、つまり、特に温度が高くなりやすい排気バルブ44側の冷却性能を高めることができ、ピストン2全体としての温度の均一化をより確実に行うことが可能になる。
また、上述した如く、第1傾斜部77aの傾斜角度は比較的小さく設定されているため、この第1傾斜部77aのピストン周方向の長さ寸法(オイル噴射ノズル8から噴射されたオイルを第1クーリングチャネル71に向けて反射させることが可能な領域のピストン周方向の長さ寸法)が大きく確保されることになり、この第1クーリングチャネル71へのオイルの導入を確実に行うことが可能である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態は第1クーリングチャネル71の構成が上述した第1実施形態のものと異なっており、その他の構成は第1実施形態と同様である。従って、ここでは第1クーリングチャネル71の構成についてのみ説明する。
図8は本実施形態における図2に相当する図である。この図に示すように、本実施形態における第1クーリングチャネル71は、その内径寸法が第2クーリングチャネル72の内径寸法よりも小さく設定されている。つまり、第1クーリングチャネル71の通路断面積が第2クーリングチャネル72の通路断面積よりも小さくなっている。その結果、第1クーリングチャネル71をオイルが流通する際の流速をよりいっそ高めることができ、この第1クーリングチャネル71側の領域、つまり、特に温度が高くなりやすい排気バルブ44側の冷却性能を特に高めることが可能になる。
−その他の実施形態−
以上説明した各実施形態は本発明を筒内直噴型のディーゼルエンジンに適用した場合について説明した。本発明はこれに限らずガソリンエンジンにも適用可能であり、また、燃料の噴射方式(筒内直噴式及びポート噴射式)も限定されるものではない。
また、上述した各実施形態では、第1クーリングチャネル71の流路長さを第2クーリングチャネル72の流路長さに比べて長く設定していた。本発明はこれに限らず、両チャネル71,72を同一長さに設定してもよいし、第2クーリングチャネル72の流路長さを第1クーリングチャネル71の流路長さに比べて長く設定するようにしてもよい。また、各クーリングチャネル71,72の断面形状も円形に限るものではなく楕円形や矩形であってもよい。
実施形態に係るディーゼルエンジンの燃焼室及びその周辺部を示す断面図である。 第1実施形態における各クーリングチャネルの形成箇所においてピストンを水平方向に切断した平面図である。 ピストンが上死点にある状態であって、図2におけるIII−III線に対応する位置でのピストンの断面図及びその下方に配設されたオイル噴射ノズルを示す図である。 ピストンが下死点にある状態における図3に相当する図である。 第2実施形態における図3に相当する図である。 第2実施形態においてピストンが上死点と下死点との略中間位置に達した場合における図3に相当する図である。 第2実施形態における図4に相当する図である。 第3実施形態における図2に相当する図である。 従来のシングルクーリングチャネル構造における図2に相当する図である。 従来のシングルクーリングチャネル構造における図4に相当する図である。 従来のダブルクーリングチャネル構造における図2に相当する図である。 従来のダブルクーリングチャネル構造における図3に相当する図である。 従来のダブルクーリングチャネル構造における図4に相当する図である。 従来のダブルクーリングチャネル構造においてピストンが上死点と下死点との略中間位置に達した場合における図3に相当する図である。
符号の説明
2 ピストン
7 クーリングチャネル
71 第1クーリングチャネル
72 第2クーリングチャネル
73 オイル導入口(流体導入口)
77 突起
77a 第1傾斜部
77b 第2傾斜部
8 オイル噴射ノズル

Claims (5)

  1. 内燃機関のピストン内部にクーリングチャネルが形成され、噴射ノズルから噴射された冷却用流体をクーリングチャネル内部に流通させることによってピストンを冷却する内燃機関のピストン冷却構造において、
    上記クーリングチャネルは、流体導入口を備えていると共に、この流体導入口からピストン周方向の一方側に延びる第1クーリングチャネルと他方側に延びる第2クーリングチャネルとを備えており、
    上記クーリングチャネルの内部には、ピストンが上死点から下死点に向かって移動する途中及び下死点から上死点に向かって移動する途中のそれぞれにおいて、噴射ノズルから流体導入口に向けて噴射された冷却用流体の流れ方向を第1クーリングチャネル側と第2クーリングチャネル側とで交互に切り換える切り換え部が設けられており、
    上記ピストンが上死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第1クーリングチャネルのみに流れ込む一方、ピストンが下死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第2クーリングチャネルのみに流れ込む構成となっていることを特徴とする内燃機関のピストン冷却構造。
  2. 内燃機関のピストン内部にクーリングチャネルが形成され、噴射ノズルから噴射された冷却用流体をクーリングチャネル内部に流通させることによってピストンを冷却する内燃機関のピストン冷却構造において、
    上記クーリングチャネルは、流体導入口を備えていると共に、この流体導入口からピストン周方向の一方側に延びる第1クーリングチャネルと他方側に延びる第2クーリングチャネルとを備えており、
    上記ピストンが上死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第1クーリングチャネルのみに流れ込む一方、ピストンが下死点に向かって移動する途中で、噴射ノズルから流体導入口に向けて噴射された冷却用流体の流れ方向を第2クーリングチャネル側に切り換える切り換え部が設けられていることにより、ピストンが下死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が流体導入口を経て第2クーリングチャネルのみに流れ込むよう構成されていることを特徴とする内燃機関のピストン冷却構造。
  3. 上記請求項1または2記載の内燃機関のピストン冷却構造において、
    切り換え部は、クーリングチャネルの内部に形成され、且つ噴射ノズルから噴射された冷却用流体を第1クーリングチャネルに向けて案内する第1傾斜部と第2クーリングチャネルに向けて案内する第2傾斜部とを有する断面山形形状の突起であって、
    上記ピストンが上死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が第1傾斜部によって第1クーリングチャネルに案内される一方、ピストンが下死点付近にある際には、噴射ノズルから噴射された冷却用流体が第2傾斜部によって第2クーリングチャネルに案内されるように、噴射ノズルの冷却用流体噴射方向はピストンの軸心延長方向に対して傾斜していることを特徴とする内燃機関のピストン冷却構造。
  4. 上記請求項1、2または3記載の内燃機関のピストン冷却構造において、
    第1クーリングチャネルの流路長さは第2クーリングチャネルの流路長さよりも長く形成されていることを特徴とする内燃機関のピストン冷却構造。
  5. 上記請求項4記載の内燃機関のピストン冷却構造において、
    内燃機関は、吸気弁と排気弁とがシリンダ中心を挟んで対向配置されるクロスフロータイプのものであって、第1クーリングチャネルは排気弁側に、第2クーリングチャネルは吸気弁側にそれぞれ配設されていることを特徴とする内燃機関のピストン冷却構造。
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