JP2009264145A - 内燃機関のピストン - Google Patents

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孝男 鈴木
Tsutomu Sakai
勉 酒井
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Abstract

【課題】 スカートの永久変形を抑制することができるとともに、摺動部の摩耗低減や耐焼付き性の向上のほか、軽量化やフリクションの低減や騒音の低減を図ることができ、またオイル消費量やブローバイガスの低減等も図ることが可能な内燃機関のピストンを提供する。
【解決手段】 ヘッド2と、ヘッド2の下部に設けられた一対の第1のピンボスおよび第2のピンボス3、4と、第1のピンボス3の側方に設けられた第1のサイドウォールと、第2のピンボス4の側方に設けられた第2のサイドウォール5とを備える内燃機関のピストン1Aであって、ヘッド2の周縁部から下方に延伸するスカート7Aが、ヘッド2の周縁部下方のうち、第1および第2のサイドウォール5A、6Aの端部に相当する部分に部分的に設けられた構成となっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は内燃機関のピストンに関する。
図16は従来の一般的なピストンの一例を模式的に示す図である。従来、内燃機関のピストンは部分円筒状のスカートをヘッドの周縁部下方に備えていることが一般的である。スカートは機関運転時に内燃機関のボアに摺接し、これによりシリンダ内を往復運動するピストンの姿勢が傾く(倒れる)ことが抑制される。
内燃機関のピストンにつき、本発明と関連性があると考えられる技術としてこのスカートに関連する技術が、例えば特許文献1から4までで提案されている。
特開2001−82246号公報 特開平6−53743号公報 特開2000−337212号公報 特開平9−317554号公報
図16に示すように、従来の一般的なピストンにおいては、スカートがピンボスの側方(通常、両側)に設けられたサイドウォールと繋がっている。このためスカートの剛性は、円周方向におけるその中央部と両端部とで大きく異なる。すなわち、スカートの両端部は直接サイドウォールに支持されるため非常に剛性が高いのに対して、中央部は逆に剛性が低くなる。図17はスカートの剛性分布の一例を示す図であり、図17からスカートの両端部のほうが中央部よりも剛性値が高くなっていることがわかる。そして、スカートの中央部には最も大きいスラスト力が作用するため、永久変形が生じ易い。
これに対して、かかる永久変形の発生を抑制すべくスカート中央部の剛性を高めるためには、例えばスカートの肉厚を厚くすることが考えられる。しかしながら、この場合にはピストンの重量増大を招くことから、ピストンの往復運動性能が低下し、内燃機関の出力性能に悪影響が及ぶ虞があるとともに、スカート両端部の剛性が益々高くなってしまうことから、今度は両端部がボアとの接触で焼付きを起こす虞がある。
またスカート中央部の剛性を高めるためには、例えばスカート幅を小さくすることも考えられるが、この場合にはスカートの摺動面積縮小に伴い面圧が増加し、この結果、摺動部(具体的にはスカートやボアやピストンに組み付けられるピストンリング等)の摩耗増大や、焼付きの発生や、騒音の増大等が発生し易くなる虞がある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、スカートの永久変形を抑制することができるとともに、摺動部の摩耗低減や耐焼付き性の向上のほか、軽量化やフリクションの低減や騒音の低減を図ることができ、またオイル消費量やブローバイガスの低減等も図ることが可能な内燃機関のピストンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、ヘッドと、該ヘッドの下部に設けられたピンボスと、該ピンボスの側方に設けられたサイドウォールとを備える内燃機関のピストンであって、前記ヘッドの周縁部から下方に延伸するスカートを、前記ヘッドの周縁部下方のうち、前記サイドウォールの端部に相当する部分に部分的に設けたことを特徴とする。
また本発明は前記スカートを上部と下部とに分離した構成であってもよい。
また本発明は前記サイドウォールが一対のサイドウォールであり、前記一対のサイドウォールのうち、前記スカートの下部を含む当該下部近傍の部分同士を前記ピンボスの側方同じ側において連結する連結部をさらに備えた構成であってもよい。
また本発明は前記連結部を内燃機関のボアと摺接するように設けた構成であってもよい。
また本発明はさらに前記連結部のうち、円周方向中央付近の部分を前記ボアと摺接しないように形成した構成であってもよい。
また本発明は前記連結部をストレートに延伸するように設けた構成であってもよい。
本発明によれば、スカートの永久変形を抑制することができるとともに、摺動部の摩耗低減や耐焼付き性の向上のほか、軽量化やフリクションの低減や騒音の低減を図ることができ、またオイル消費量やブローバイガスの低減等も図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は本実施例に係る内燃機関のピストン(以下、単にピストンと称す)1Aの斜視図である。また、図2はピン穴の軸線方向に沿って見た場合のピストン1Aを模式的に示す図であり、図3はスラスト・反スラスト方向に沿って見た場合のピストン1Aを模式的に示す図である。
ピストン1Aはヘッド2と、ヘッド2の下部に設けられた一対の第1および第2のピンボス3、4と、第1のピンボスの両側に設けられた第1のサイドウォール5Aと、第2のピンボスの両側に設けられた第2のサイドウォール6Aと、スカート7Aとを有して構成されている。
ヘッド2は円盤状に形成されている部分であり、その外周にはピストンリングおよびオイルリング(図示省略)を装着するためのリング溝21が形成されている。なお、リング溝21の本数は図示の2本に限定されるものではなく、例えば一般に採用されることが多い3本であってもよい。
ヘッド2Aの下部には、第1および第2のピンボス3、4が設けられている。第1および第2のピンボス3、4にはピストンピン(図示省略)が装着される。
第1のピンボス3の両側に設けられた第1のサイドウォール5Aは、第1のピンボス3の側部とヘッド2の下部にそれぞれ繋がっている。
第2のピンボス4の両側に設けられた第2のサイドウォール6Aは、第2のピンボス4の側部とヘッド2の下部にそれぞれ繋がっている。
第1および第2のサイドウォール5A、6Aはピストン1Aの中心軸線を含み、第1のピンボス3(または第2のピンボス4)のピン穴の中心軸線と略直交する平面を間に挟むように形成された一対のサイドウォールとなっており、第1および第2のサイドウォール5A、6Aは当該平面で対称な形状となるように形成されている。第1および第2のサイドウォール5A、6Aは、その間隔が第1または第2のピンボス3、4側から周縁側に向かうに従って次第に広がるように設定されている。第1および第2のサイドウォール5A、6Aにはそれぞれ壁面を貫く貫通穴Hが形成されている。
スカート7Aは、ヘッド2の周縁部から下方に延伸して設けられている。さらにこのピストン1Aでは、スカート7Aは、ヘッド2の周縁部下方のうち、第1および第2のサイドウォール5A、6Aの端部に相当する部分のみに部分的に設けられている。スカート7Aはその表面がヘッド2の外径と略同一の径によって形成される円筒面からなり、機関運転時に内燃機関のボア(図示省略)と摺接する。
このようなスカート7Aを備えたピストン1Aは設計上、剛性分布の均一化を図り易い構造となるため、ボアとの接触面圧分布が均一になるように面圧分布の適正化を図ることができる。このためピストン1Aでは、スカート7Aの永久変形が抑制されるとともに、摺動部の摩耗が低減され、また耐焼付き性も向上する。
またこのようなスカート7Aを備えたピストン1Aには、前述した従来の一般的なピストンのスカート中央部に相当する部分が存在しないため、ピストン1Aの軽量化が図られるとともに、スカートの摺動面積低減による大幅なフリクション低減も実現することができる。またピストン1Aでは、貫通穴Hによる肉抜きによっても軽量化が図られる。
さらにピストン1Aでは、スカート中央部に相当する部分が存在しないため、ピストンリングで掻き落したオイルがそのまま下方へ戻されることとなり、これによりオイルの消費量も低減される。
また、機関運転時にボアはスラスト・反スラスト方向で大きく変形するため、前述した従来の一般的なピストンでは、スカート中央部とボアとのクリアランスが大きくなり、この結果、騒音(スラップ音)が増大する傾向があるところ、ピストン1Aでは、スカート部7Aが中央からずれた位置に形成されており、ボアの変形が比較的小さいところで摺動するため、このような騒音の増大も回避することができる。
そのほかピストン1Aでは、ピストンの軽量化に伴い特に冷間始動時の機関始動性が向上し、また補機容量の低減により有害排気ガスの低減やコストの低減も可能になる。
図4は本実施例に係るピストン1Bの斜視図である。また、図5はスラスト・反スラスト方向に沿って見た場合のピストン1Bを模式的に示す図である。
本実施例に係るピストン1Bは、スカート7Aの代わりにスカート7Bを備えている点と、これに伴いサイドウォール5A、6Aの代わりに、端部に相当する部分にスカート7Bが設けられたサイドウォール5B、6Bを備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。
スカート7Bは、スカート7Aを上部と下部とに分離した構成となっている。具体的には、スカート7Bは分割部Bによって上部と下部とに分離されている。分割部Bはスカート7Bの上下方向中央の部分からスラスト・反スラスト方向に沿って第1および第2のサイドウォール5Bおよび6Bを切り欠くように形成されており、さらには貫通穴Hに連通している。
このようなスカート7Bを備えたピストン1Bでは、スカート7B下部への熱伝達が遮断されるため、その温度が低下する(ボア側の温度に近づく)。また熱の伝達は、貫通穴Hを備えるとともに、分割部Bを貫通穴Hに連通することで好適に遮断される。これにより、ボアとスカート7B下部とのクリアランスを極限まで小さくできるので、ピストン1Bでは、さらにピストン姿勢を良好にすることができる。
このためピストン1Bでは、更なる騒音の低減はもとより、更なるオイル消費量の低減やブローバイガスの低減を図ることができるほか、コンプハイト縮小による軽量化などを図ることも可能になる。
またピストン1Bでは、スカート7Bが受ける応力につき、ヘッド2からの応力と第1および第2のサイドウォール5B、6Bから受ける応力とを分離できるので、スカート7Bの上部下部各々について適正なプロフィルを設定することが可能になり、これにより更なる面圧分布の適正化を図ることができることから、極小のスカート摺動面積によるフリクションの低減が可能になる。
図6は本実施例に係るピストン1Cの斜視図である。また、図7はピン穴の軸線方向に沿って見た場合のピストン1Cを模式的に示す図である。
本実施例に係るピストン1Cは、貫通穴Hを備えていない点と、これに伴いサイドウォール5A、6Aの代わりに貫通穴Hが設けられていないサイドウォール5C、6Cを備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。
このピストン1Cによれば、極端に小さいスカート摺動面積でスカート7Aの上下方向での剛性分布を均一にすることが可能となり、これにより面圧分布が均一になるように面圧分布の適正化を好適に図ることができる。
またピストン1Cは貫通穴Hを備えていないことから、第1および第2のサイドウォール5C、6Cの剛性が向上し、これにより燃焼荷重に対する応力振幅が減少するので、ヘッド2の肉厚の薄肉化などによる軽量化も可能になる。
さらにピストン1Cでは貫通穴Hを形成する必要がないことから、型費や加工費などを低減することができ、これによりコストを低減することもできる。
図8は本実施例に係るピストン1Dの斜視図である。また、図9はスラスト・反スラスト方向に沿って見た場合のピストン1Dを模式的に示す図であり、図10はピストン1Dを下面視で模式的に示す図である。本実施例にかかるピストン1Dは、一対のサイドウォールである第1および第2のサイドウォール5A、6Aに係るスカート7Aの下部同士を第1および第2のピンボス3、4の側方同じ側において連結する連結部8Aをさらに備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。
ここで、前述のピストン1Aでは図11(a)に示すように、機関運転時にスカート7Aが燃焼の爆発直後に発生するスラスト力によって変形し、ピン穴の軸線方向(ピン軸方向)へ倒されてしまうという問題が懸念される。或いは図11(b)に示すように一対の第1および第2のサイドウォール5A、6Aの間隔を第1および第2のピンボス3、4側から周縁側に向かって次第に狭まるように設定した場合にあっては、スラスト・反スラスト方向に沿ったピストン中心軸線方向(スラスト方向)へ倒されてしまうという問題が懸念される。
そしてこの場合には、設定プロフィルに応じたボア、スカート7A間のクリアランスが変化し、偏摩耗や局部当たりによる応力集中で第1および第2サイドウォール5A、6Aに亀裂等が発生し易くなる虞がある。
これに対してピストン1Dでは、ピストン1Aと一体的に形成された連結部8Aがボアと摺接するように設けられている。具体的には図10に示すように、連結部8Aはその表面がピストン1Dの外径と略同一の径によって形成される円筒面からなり、この円筒面が機関運転時にボアと摺接するようになっている。このため連結部8Aはスカートとしての機能も有する。
このピストン1Dよれば、図11に示すようにスカート7Aが変形し、倒されてしまうことを連結部8Aの連結によって抑制できる。
またピストン1Dでは、連結部8Aがスカートとしての機能も有することから、ピストン1Dの首振り(揺動)を抑制することもでき、さらに連結部8Aをスカート7Aの下部に設けたことで、その抑制効果を高めることができる。
このためピストン1Dは、ピストン1Aと比較して更なる摺動部の摩耗低減や耐焼付き性の向上や騒音低減を図ることができるほか、ブローバイガスの低減も図られ、また連結部8Aを含むスカート全体の面圧低下に伴う極小スカート摺動面積の成立が可能になる。
またピストン1Dでは、連結部8Aとヘッド2の周縁部との間にスカートが存在しないため、前述の従来の一般的なピストンと比較して軽量化やフリクションの低減を図ることもできる。
またピストン1Dでは、機関運転時に連結部8Aの上部にオイルが滞留するとともに、滞留したオイルが慣性力で上方に飛散し、結果として摺動部の潤滑が改善されることから、これによっても摺動部の摩耗低減が図られるとともに、ピストン1D全体の冷却効果も得ることができる。
図12はスラスト・反スラスト方向に沿って見た場合の本実施例に係るピストン1Eを模式的に示す図であり、図13はピストン1Eを下面視で模式的に示す図である。本実施例に係るピストン1Eは、連結部8Aの代わりに連結部8Bを備えている点以外、ピストン1Dと実質的に同一のものとなっている。また連結部8Bは、肉抜きを施すことによって円周方向中央付近の部分Cがボアと摺接しないように形成されたものとなっている点以外、連結部8Aと実質的に同一のものとなっている。
このピストン1Eによれば、ピストン1Dと比較してスカート摺動面積の低減によるフリクション低減を図ることができるほか、円周方向中央付近の部分Cにおいてボアとのクリアランスを得ることで、ピストンリングで掻き落したオイルを滞留させることなく下方へ落下させ、これによりオイル消費量の増大を抑制することができる。
また、円周方向中央付近の部分Cをボアと摺接しないように形成するとともに、残りの部分をボアと摺接するように残すことで、この分、面圧を分散させることが可能になり、これによりスカート7Aの摩耗を低く抑制することができる。
なお、ピストン1Eの変形例として、連結部8Aの円周方向中央付近の部分Cをボアと摺接するように残すとともに、残りの部分をボアと摺接しないように形成した連結部を連結部8Bの代わりに備えてもよい。
この場合には、ボアとの接触が連結部の両側にあるスカート7Aと連結部とによる3点支持になるため、ピストン揺動を大幅に低減でき、非常に大きな騒音低減効果を得ることができる。
またこの場合には、連結部のうち、最も剛性が高くなるスカート7A下部との結合部においてボアとの接触がなくなるため、焼付きの発生を回避することができる。
図14は本実施例に係るピストン1Fを下面視で模式的に示す図である。本実施例にかかるピストン1Fは、一対のサイドウォールである第1および第2のサイドウォール5A、6Aのうち、スカート7Aの下部近傍の部分同士を第1および第2のピンボス3、4の側方同じ側において連結する連結部8Cをさらに備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。
連結部8Cはストレートに延伸するように設けられており、このため連結部8Cはボアと摺接しないようになっている。また連結部8Cは第1および第2のサイドウォール5A、6Aと一体的に成型されている。
このピストン1Fによれば、連結部8Cがストレートに延伸するように設けられていることから、構造上、前述の図11に示すようにスカート7Aが変形により倒されることを好適に抑制することができ、このため例えば前述の連結部8Aと比較してその断面積の縮小化を図ることが可能となる。このためピストン1Fは、連結部8Aを備えるピストン1Dや連結部8Bを備えるピストン1Eと比較して、更なる軽量化を図ることが可能になる。
図15は本実施例に係るピストン1Gを下面視で模式的に示す図である。本実施例にかかるピストン1Gは、前述した連結部8Cと同様に一対のサイドウォールである第1および第2のサイドウォール5A、6Aのうち、スカート7Aの下部近傍の部分同士を第1および第2のピンボス3、4の側方同じ側において連結する連結部8Dをさらに備えている点以外、ピストン1Aと実質的に同一のものとなっている。また連結部8Dは、連結部8Cと同様にストレートに延伸するように設けられており、このため連結部8Dはボアと摺接しないようになっている。
一方、この連結部8Dはピストン1Gの材質(例えばアルミニウム合金)よりも軽量な弾性部材(例えば樹脂や硬質ゴムなど)からなり、ピストン本体とは別個のものとして形成されている。連結部8Dは第1および第2のサイドウォール5A、6Aに例えば圧入や接着や拡散接合などの方法により組付けられる。
このピストン1Gによれば、軽量な弾性部材からなる連結部8Dを備えることにより、連結部8Cを備えたピストン1Fと比較して更なる軽量化を図ることができる。また連結部8Dは弾性部材からなるため、第1および第2のサイドウォール5A、6Aやスカート7Aに作用する応力を吸収するようにして緩和することができ、これによってさらに亀裂の発生等を抑制することもできる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば上述した実施例ではヘッドの下部に一対のピンボスを備えたピストンの場合について説明したが、ピストンはヘッドの下部中央にピンボスを一体的に備えた所謂シングルピンボスタイプのピストンであってもよい。
ピストン1Aの斜視図である。 ピン穴の軸線方向に沿って見た場合のピストン1Aを模式的に示す図である。 スラスト・反スラスト方向に沿って見た場合のピストン1Aを模式的に示す図である。 ピストン1Bの斜視図である。 スラスト・反スラスト方向に沿って見た場合のピストン1Bを模式的に示す図である。 ピストン1Cの斜視図である。 ピン穴の軸線方向に沿って見た場合のピストン1Cを模式的に示す図である。 ピストン1Dの斜視図である。 スラスト・反スラスト方向に沿って見た場合のピストン1Dを模式的に示す図である。 ピストン1Dを下面視で模式的に示す図である。 ピストン1Aおよびピストン1Aの変形例において、機関運転時にスカート7Aが燃焼の爆発直後に発生するスラスト力によって変形する様子を模式的に示す図である。 スラスト・反スラスト方向に沿って見た場合の本実施例に係るピストン1Eを模式的に示す図である。 ピストン1Eを下面視で模式的に示す図である。 ピストン1Fを下面視で模式的に示す図である。 ピストン1Gを下面視で模式的に示す図である。 従来の一般的なピストンの一例を模式的に示す図である。 スカートの剛性分布の一例を示す図である。
符号の説明
1 ピストン
2 ヘッド
3 第1のピンボス
4 第2のピンボス
5 第1のサイドウォール
6 第2のサイドウォール
7 スカート
8 連結部

Claims (6)

  1. ヘッドと、該ヘッドの下部に設けられたピンボスと、該ピンボスの側方に設けられたサイドウォールとを備える内燃機関のピストンであって、
    前記ヘッドの周縁部から下方に延伸するスカートを、前記ヘッドの周縁部下方のうち、前記サイドウォールの端部に相当する部分に部分的に設けたことを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. 請求項1記載の内燃機関のピストンであって、
    前記スカートを上部と下部とに分離したことを特徴とする内燃機関のピストン。
  3. 請求項1記載の内燃機関のピストンであって、
    前記サイドウォールが一対のサイドウォールであり、
    前記一対のサイドウォールのうち、前記スカートの下部を含む当該下部近傍の部分同士を前記ピンボスの側方同じ側において連結する連結部をさらに備えたことを特徴とする内燃機関のピストン。
  4. 請求項3記載の内燃機関のピストンであって、
    前記連結部を内燃機関のボアと摺接するように設けたことを特徴とする内燃機関のピストン。
  5. 請求項4記載の内燃機関のピストンであって、
    さらに前記連結部のうち、円周方向中央付近の部分を前記ボアと摺接しないように形成したことを特徴とする内燃機関のピストン。
  6. 請求項3記載の内燃機関のピストンであって、
    前記連結部をストレートに延伸するように設けたことを特徴とする内燃機関のピストン。
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