JP6299949B2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関用ピストンに係り、特に燃焼圧により発生するスラスト力(横方向の力)を受ける内燃機関用ピストンに関する。
車両に搭載された内燃機関の構成部品の一つであるピストンは、シリンダ内に往復動(上下動)可能に設けられ、一般的に、アルミニウム製であって、鋳型を用いる鋳造法で製造される。この鋳型には、成型後に型が取り外し易いように、開口部側に向けて広がる勾配が付けられている。
このように成型されたピストンのピストンスカート部の側壁の肉厚は、ピストンスカート部の上端周辺では厚く形成されている一方、ピストンスカート部の下端周辺では薄く形成されている。
ピストンにおいて、燃焼圧によるスラスト力(横方向の力)で最も先に変形するのは、ピストンスカート部の下端である。このピストンスカート部の下端の肉厚が薄いと、排気側からスラスト力が負荷された際に、ピストンは、大きく変形して、下部が吸気側へ位置するとともに上部が排気側へ位置するように傾斜する。爆発初期におけるピストンの傾斜は、その後の膨張行程におけるピストンの姿勢を決定する。ピストンスカート部の下端の変形は、ピストンに傾斜を生み、ピストンスカート部の上端への集中的なスラスト力の負荷を助長する。このため、ピストンスカート部の上端の接触面圧はその周辺よりも高くなり、そして、高圧で潤滑油が追い出されると、潤滑状態が悪化して摩擦損失が増加する。
このような内燃機関のピストン構造としては、例えば、以下の先行技術文献がある。
特開平9−89106号公報
特許文献1に係る内燃機関のピストン構造は、ピストンヘッド部と、ピストンヘッド部の下部でシリンダに摺接するよう設けられたピストンスカート部と、ピストンスカート部の内部に設けられたピストンサイドウォールと、ピストンサイドウォールに形成されたピストンピン孔とを備え、ピストンスカート部の外周を、ピストンピン孔の軸線方向を短径とするとともにピストンピン孔の軸線方向に対して直交する方向を長径とする楕円形の一部としているピストンであって、ピストンスカート部の少なくともスラスト側内面にピストンの上下方向のスラスト軸線上に沿って厚肉のリブを設け、且つこのリブの上端側に位置するオイルリング溝の底壁にピストンスカート部の外周方向に沿ったスリットを形成した構造である。
ところで、従来、内燃機関用ピストンにあっては、ピストンスカート部の下端の肉厚を厚くした場合に、ピストンの傾斜を抑えることができるが、ピストンスカート部のシリンダに倣った変形が難しくなるため、ピストンが傾斜してシリンダに点接触して、シリンダへの接触面圧が高くなり、このため、ピストンの円滑な往復動が妨げられ、いわゆるコッキングと呼ばれる偏った衝接を伴う摺動状態になるおそれがあった。また、ピストンスカート部の下端の肉厚を一様に同じくして傾斜を抑えるようにしたピストンでは、偏った衝接がないものの、シリンダ内を円滑に摺動する性能を十分に満足させることが困難であった。
そこで、この発明は、スラスト力によるピストンスカー卜部のシリンダに倣った変形域をピストンスカート部全域に拡張して、ピストンスカー卜部をシリンダに面接触させ、ピストンスカー卜部のシリンダへの接触面積を増加し、ピストンスカート部とシリンダとの接触面圧を低くして、ピストンの傾斜量を抑え、直立に近い良好な姿勢で摩擦損失を低減して円滑な往復動を可能とする内燃機関用ピストンを提供することを目的とする。
この発明は、ピストンヘッド部と、前記ピストンヘッド部の下部でシリンダに摺接するように設けられたピストンスカート部と、前記ピストンスカート部の内部に設けられた一対のピストンサイドウォールと、前記一対のピストンサイドウォールに形成されたピストンピン孔とを備え、前記ピストンスカート部の外周を、前記ピストンピン孔の軸線方向を短径とするとともに前記ピストンピン孔の軸線方向に対して直交する方向を長径とする楕円形の一部とした内燃機関用ピストンにおいて、前記ピストンスカート部には、前記一対のピストンサイドウォールに繋がる両端で外周方向に沿った第1の薄肉部と、前記外周方向で前記一対のピストンサイドウォール間の中央部位に配置された第2の薄肉部とを設け、前記第1の薄肉部は、燃焼圧によるスラスト力を受けて前記ピストンスカート部が前記シリンダに倣って変形するように他の箇所よりも薄く且つ所定幅に形成され、前記ピストンスカート部の下端から上方に延びて且つ前記ピストンピン孔の軸線よりも下方に配設され、前記第2の薄肉部は、前記ピストンピン孔の軸線よりも上方に上端が位置し且つ前記ピストンピン孔の軸線よりも下方に延びて配設され、他の箇所よりも薄く且つ所定幅に形成されたことを特徴とする。
この発明は、ピストンスカート部の内部の肉厚を適切に設定することで、スラスト力によるピストンスカー卜部のシリンダに倣った変形域をピストンスカート部全域に拡張して、ピストンスカー卜部をシリンダに面接触させ、ピストンスカー卜部のシリンダへの接触面積を増加し、ピストンスカート部とシリンダとの接触面圧を低くして、ピストンの傾斜量を抑え、直立に近い良好な姿勢で摩擦損失を低減して円滑なピストンの往復動を可能とする。
図1はピストンがシリンダ内に配置された内燃機関の断面図である。(実施例) 図2は図1のピストン周辺の平面図である。(実施例) 図3は図2のピストンのピストンスカート部周りの拡大図である。(実施例) 図4はピストンの正面図である。(実施例) 図5は吸気スカート部側からのピストンの側面図である。(実施例) 図6はピストンの平面図である。(実施例) 図7はピストンの底面図である。(実施例) 図8は図6のVIII−VIII線によるピストンの吸気スカート部側の断面図である。(実施例) 図9は図8のIX−IX線によるピストンの断面図である。(実施例) 図10は図8のX−X線によるピストンの断面図である。(実施例) 図11は図7のO−XI線によるピストンの第1の薄肉部周辺の断面図である。(実施例) 図12は図7のO−XII線によるピストンの第1の薄肉部と第2の薄肉部との間の断面図である。(実施例) 図13は図7のO−XIII線によるピストンの第2の薄肉部周辺の断面図である。(実施例) 図14はピストンの断面斜視図である。(実施例) 図15は膨張行程時にスラスト力によってピストンがシリンダ内で挙動した状態の内燃機関の断面図である。(実施例) 図16は図15のピストン周辺の平面図である。(実施例) 図17は図16のピストンのピストンスカート部の吸気側スカート部周辺の一部拡大断面図である。(実施例) 図18は膨張行程時にスラスト力によって変形したピストンスカート部の第1の薄肉部周辺の水平方向での断面図である。(実施例) 図19は膨張行程時にスラスト力によって変形したピストンスカート部の第1の薄肉部周辺の垂直方向での断面図である。(実施例) 図20は膨張行程時にスラスト力によって変形したピストンスカート部の第2の薄肉部周辺の水平方向での断面図である。(実施例) 図21は膨張行程時にスラスト力によって変形したピストンスカート部の第2の薄肉部周辺の垂直方向での断面図である。(実施例) 図22はピストンスカート部の下端の変形量抑制効果を示すグラフ図である。(実施例) 図23は従来品と本発明品との接触面積比を示すグラフ図である。(実施例) 図24は吸気側スカート部の応力分布図である。(実施例) 図25は従来における吸気側スカート部の応力分布図である。(従来例)
この発明は、スラスト力によるピストンスカー卜部のシリンダに倣った変形域をピストンスカート部全域に拡張して、ピストンスカー卜部をシリンダに面接触させ、ピストンスカー卜部のシリンダへの接触面積を増加し、ピストンスカート部とシリンダとの接触面圧を低くして、ピストンの傾斜量を抑え、直立に近い良好な姿勢で摩擦損失を低減して円滑なピストンの往復動を可能とする目的を、ピストンスカート部の内部の肉厚を適切に設定することによって実現するものである。
図1〜図24は、この発明の実施例を示すものである。
図1、図2に示すように、車両に搭載された内燃機関1は、シリンダ2を備えている。このシリンダ2は、上下方向に延びる円筒形であって、内部でシリンダ内周面3によって真円形のシリンダボア4を形成している。
シリンダ2のシリンダボア4には、内燃機関1の構成部品として、上下方向で往復動するピストン5がシリンダ内周面3に摺接するように配設される。
このピストン5は、コネクティングロッド6を介してクランク軸7に連結し、このクランク軸7の回転によってシリンダ2内で往復動する。クランク軸7は、図1に示すように、時計方向Rに回転するものである。
シリンダ2にあっては、シリンダ中心軸線(ピストンストローク軸中心線)Yを挟んで、図1に示すように、左側が吸気側となり、右側が排気側となる。
図4〜図7に示すように、ピストン5は、アルミニウム製で、鋳型によって製造されるものであって、上下方向において、ピストンヘッド部(ピストンクラウン)8と、このピストンヘッド部8の下部に連設したピストンスカート部9とから構成される。
ピストンヘッド部8は、円形状に形成され、上面でピストン頂面10を有するとともに、外周面で上下方向に三段になった第1〜第3ピストンリング溝11A〜11Cを有する。この第1〜第3リング溝11A〜11Cには、各種ピストンリングが嵌め込まれる。
図4〜図7に示すように、ピストンスカート部9は、筒状のスカート外周輪郭線12と、このスカート外周輪郭線12の内部で、ピストンサイドウォールとして、一側ピストンサイドウォール13A・他側ピストンサイドウォール13Bとを備えている。
この一側ピストンサイドウォール13A・他側ピストンサイドウォール13Bには、ピストンピン孔として、一側ピストンピン孔14A・他側ピストンピン孔14Bが形成される。
この一側ピストンピン孔14A・他側ピストンピン孔14Bの軸線Z方向は、図6、図7に示すように、吸気側・排気側方向に対して直交する方向に向いている。軸線Zは、ピストン中心Oを通るものである。また、このピストン中心Oは、シリンダ中心軸線Y上に位置するものである。
一側ピストンピン孔14A・他側ピストンピン孔14Bには、ピストンピン15が挿着される。このピストンピン15には、図1に示すように、コネクティングロッド6が連結される。
図6、図7に示すように、一側ピストンサイドウォール13Aと他側ピストンサイドウォール13Bとは、軸線Zに対して直交して且つピストン中心Oを通る水平方向の軸線Vを挟んで、一定の間隔で対称に配置されている。
ピストンスカート部9のスカート外周輪郭線12は、図3に示すように、軸線Z方向を短径D1とするとともに、軸線Z方向に対して直交する軸線V方向を長径D2とする楕円形の一部として形成される。
また、ピストンスカート部9は、図4に示すように、正面視において、排気側スカート部16と、吸気側スカート部17と、スカート部上端18と、スカート部下端19とを備える。
図6〜図14に示すように、ピストンスカート部9において、一側ピストンサイドウォール13Aの両端の一側接合部20A・20Aには、第1の一側薄肉部21A・21Aが設けられる。また、他側ピストンサイドウォール13Bの両端の他側接合部20B・20Bには、第1の他側薄肉部21B・21Bが設けられる。一側接合部20A・20A及び他側接合部20B・20Bは、スカート外周輪郭線12に接続している。また、第1の一側薄肉部21A・21A及び第1の他側薄肉部21B・21Bは、スカート外周輪郭線12の一部を構成するものである。
第1の一側薄肉部21A・21A及び第1の他側薄肉部21B・21Bは、図8、図9、図11、図14に示すように、それぞれ溝状であって、ピストンスカート部9のスカート部下端19から上方に高さH1だけ延びて、且つピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも下方に配設される。また、この第1の薄肉部21A・21Bは、図8に示すように、幅W1・W1で形成される。
また、図6、図7に示すように、ピストンスカート部9には、第2の一側薄肉部22A・第2の他側薄肉部22Bが設けられる。この第2の一側薄肉部22A・第2の他側薄肉部22Bは、図8に示すように、ピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも上方に上端23が位置し且つピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも下方に延びて配設される。なお、図8においては、第2の他側薄肉部22Bについてのみ説明しているが、第2の一側薄肉部22Aも同様である。
また、第2の他側薄肉部22Bについてのみ説明すると、第2の他側薄肉部22Bは、溝状であり、図14に示すように、ピストンスカート部9の外周方向で一側ピストンサイドウォール13Aと他側ピストンサイドウォール13Bとの間の中央部位に配置される。また、第2の他側薄肉部22Bの下端24は、図8に示すように、軸線Zよりも下方に位置して、スカート部上端18から下方へ高さH2で配設される。更に、第2の他側薄肉部22Bは、図8に示すように、幅W2で形成される。
このような構造により、図8に示すように、第1の一側薄肉部21A・第1の他側薄肉部21Bとは、ピストンスカート部9の外周方向に沿った面上で一部が高さH3で重なるように配設される。
また、図6、図7に示すように、ピストンスカート部9には、スカート部下端19の周辺で、肉厚部として、一側肉厚部25A・他側肉厚部25Bが設けられる。この一側肉厚部25A・他側肉厚部25Bは、帯状で、軸線Zに対して対称であって、一側ピストンサイドウォール13A・他側ピストンサイドウォール13Bの接合部20A・20Bに連結するように向かって配設される。
図8に示すように、一側肉厚部25A・他側肉厚部25Bは、第1の一側薄肉部21A・21A及び第1の他側薄肉部21B・21Bと同じ高さH1に形成されている。また、一側肉厚部25A・他側肉厚部25Bは、図5〜図7に示すように、ピストン中心軸線P上のスカート部下端19の一側中央部26A・他側中央部26Bから一側ピストンサイドウォール13A・他側ピストンサイドウォール13Bに向かって配設されている。ピストン中心軸線Pは、ピストン中心Oを通るものであり、且つシリンダ中心軸線Yと重なるものである。
なお、図6において、符号27は、フロントマークである。
以下に、この実施例に係るピストン5について、より詳細に説明する。
一般的に、図15、図16に示すように、運転中のピストン5が膨張行程において、燃焼圧で発生する排気側(右側)からのスラスト力(横方向の力)Fを受けながらシリンダ中心軸線Yに沿って下降する際に、ピストン5が傾斜しつつシリンダ2に摺接することから、シリンダ2とピストンスカート部9との間に摩擦が発生する。このため、ピストンスカート部9が変形し、このピストンスカート部9の変形量が、ピストンスカート部9とシリンダ2との接触面積の大小に影響してしまい、接触面積が小さい場合には、接触面圧が高くなることから、摩擦損失の増加とピストンスカート部9の摩耗促進とを招くことが懸念される。
ピストンスカート部9とシリンダ2との接触面積を大きく採るには、できるだけピストン5を傾斜させることなく、ピストンスカート部9をシリンダ2に摺接させることが有効である。
内燃機関1が4サイクル内燃機関の場合に、ピストン5は、吸気行程−圧縮行程−膨張行程−排気行程の4つ行程を吸気側・排気側に傾斜しながら摺動する。そして、特に、膨張行程におけるスラスト力Fでは、ピストン5の傾斜量は、最大となる。
この運転中のピストン5において、スラスト力Fは、図15、図16に示すように、排気側(右側)から吸気側(左側)の方向で発生する。
また、ピストン5の傾斜が最大となるに伴い、膨張行程における摩擦損失は、上記の4つ行程中でも最も大きいものである。
接触面積と摩擦損失とは、強い関係がある。スラスト力Fが負荷されることで発生するピストンスカート部9のスカート部下端19の変形は、スカート部下端19の他側中央部26Bから始まる。この際、変形部位の剛性が低い箇所がスカート部下端19の他側中央部26Bに存在し、シリンダ2との接触面圧は、その他側中央部26Bに集中する。ここで、接触面圧=スラスト荷重(スラスト力)/接触面積であるため、同じスラスト荷重が負荷された場合、接触面圧は、接触面積が小さい程、高くなる。
さらに、一般的に、油膜の厚さは、接触面圧の影響を受ける。油膜は、厚い程、磨耗や摩擦損失低減に有利とされ、周辺の接触面圧が高い程、薄くなる。また、摺速(ピストンがシリンダを摺動する速度)が遅い程、油膜形成が難くなるため、最大のスラスト力Fが負荷される上死点付近の低摺速域では、油膜形成が非常に困難となり、油膜は、薄くなる。このため、従来のピストンの傾斜抑制方法(ピストンスカート部のスカート外周輪郭線の下端の肉厚を一様に同じくする方法)を用いると、その接触面積が小さいことから、高いスラスト力が負荷された際、接触面圧の上昇とそれに伴う摩擦損失の増加が危惧される。
一方で、スカート部下端19において、広い範囲(面接触)でスラスト力Fを受けるこの実施例に係る接触面圧は、従来のピストンに比べて低い。また、同じ運転条件下では、従来のピストンと比較して、本発明のピストン5は、潤滑境界の油膜形成としては有利になる。これにより、この実施例では、従来における摩擦損失の増加による燃費の悪化等の不具合を、回避させることができる。
また、摩擦損失は、ピストンスカート部9の変形の影響を受ける。スラスト力Fを受けたピストン5は、スカート部下端19からシリンダ2に接触する。このとき、スカート部下端19の変形量が大きい程、ピストン5が傾斜し、ピストン5の摺動は、スカート部上端18の肉厚が存在して変形し難い部位で行われる。
ピストン5の傾斜では、スラスト力Fを受ける範囲をスカート部上端18に限定し、スカート部上端18の接触面圧が高くなる。このスカート部上端18の高い接触面圧は、摩擦損失の増加と、ピストン5自体の摩耗と、焼付きとを招くおそれがある。
そこで、この実施例では、膨張行程におけるピストン5の傾斜をピストンスカート部9の内部の肉厚の変更によって抑制させ、ピストンスカート部9で発生する接触面圧を低下させ、摩擦力を低減させる。
このための構造として、この実施例では、先ず、図7、図9、図11に示すように、ピストンスカート部9には、一対のピストンサイドウォール13A・13Bに繋がる両端に第1の薄肉部21A・21Bを設ける。また、この第1の薄肉部21A・21Bは、溝状であって、スカート部下端19から上方に延びて、且つピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも下方に配設される。
また、スカート部下端19の周辺には、図6、図7に示すように、肉厚部25A・25Bが、軸線Zに対して対称で且つピストンサイドウォール13A・13Bに向かって配設される。
これにより、この実施例に係るピストン5にあっては、スカート部下端19の肉厚を肉厚部25A・25Bによって部分的に増やし、スカート部下端19の他側中央部26Bのみが変形せず、スカート部下端19全体が変形する。さらに、スカート部下端19の肉厚部25A・25Bと接合部20A・20B付近の肉厚を溝状の第1の薄肉部21A・21Bによって減らし、一方で、極端に剛性が低い箇所では、スラスト力Fをピストンスカート部9に伝える役割を果たすピストンサイドウォール13A・13Bの接合部20A・20B付近で、肉厚部25A・25Bを配設する。
これにより、スカート下端部19全体が変形するため、結果的に、ピストンスカート部9とシリンダ2との接触面積を増やす効果が生まれ、できるだけピストン5を傾斜させることなく、ピストン5をシリンダ2に摺接させることができる。
また、膨張行程におけるピストン5において、スカート部下端19は、スラスト力Fが負荷された後のピストン5がシリンダ2と最初に接触する部位である。ピストンスカート部9においては、スラスト力Fによって上部位が排気側に傾斜し、このため、スカート部下端19からシリンダ2のシリンダ内周面3の吸気側内面部位と接触する。そして、この接触により、スカート部下端19は、図17に示すように、シリンダ中心軸線Y方向に変形する。
この変形を抑えるために、この実施例では、第1の薄肉部21A・21Bを設けて、ピストンサイドウォール13A・13Bが突っ張らないようにし、ピストンスカート部9がシリンダ2に倣って変形し易くなるような構造としている。
即ち、この実施例においては、ピストンスカート部9の内部の肉厚形状を、以下のような第1〜第3の特徴的な構造に変更している。
先ず、第1の特徴的な構造について述べる。
ピストンスカート部9の内部のピストンサイドウォール13A・13Bの接合部20A・20Bには、第1の薄肉部21A、21Bを連結する。つまり、最初にスラスト力を受けるピストン5のピストンスカート部9のスカート部下端19付近に存在するピストンサイドウォール13A・13Bの接合部20A・20Bに隣接する位置に、第1の薄肉部21A・21Bを配設する。
スカート部下端19から始まる第1の薄肉部21A・21Bのシリンダ中心軸線Y方向の高さと肉厚部25A・25Bの高さとは、図8に示すように、同じ高さH1に設定することが望ましい。
第1の薄肉部21A・21Bの配設箇所は、ピストンスカート部9の応力分布により決定される。
図25には、ピストンスカート部9の肉厚部25A・25Bにより接触面圧を調整しない従来のピストンスカート部(吸気側スカート部)の応力分布を示し、ピストン応力分布測定装置で測定した結果である。
この図25において、ピストンサイドウォールの接合部の位置で周辺よりも応力が高い箇所は、軸線Zよりも下方でスカート部下端19までの高さH4に該当する部位である。
そこで、この実施例では、図24に示すように、その部位のシリンダ中心軸線Y側の隣で、内側に溝状の第1の薄肉部20A・20Bを配設すると、図22に示すように、スラスト力Fによってスカート部下端19の他側中央部26B付近のみが大きく変形することを抑制することができる。図22では、従来品のピストンの変形量を破線で示し、本発明品のピストン5の変形量を実線で示している。
つまり、従来品のピストンでは、スカート部下端19の他側中央部26Bにスラスト力Fが集中していた。しかし、この実施例に係るピストン5の構造では、スラスト力Fを、スカート部下端19で最も薄い溝状の第1の薄肉部21A・21Bに分散させることができる。これにより、スカート部下端19の他側中央部26Bのシリンダ中心軸線Y方向に向かう変形量は、小さくなる。ピストンスカート部9においては、スラスト力Fの負荷後、シリンダ2との接触によりスカート部下端19の他側中央部26Bから弾性変形が始まる。
次に、第2の特徴的な構造について述べる。
スカート部下端19周辺には、帯状の肉厚部25A・25Bが、軸線Zに対して対称にピストンサイドウォール13A・13Bに向かって配設される。
肉厚部25A・25Bは、図5〜図7に示すように、スカート部下端19の他側中央部26Bから始まり、ピストンサイドウォール13A・13Bに向かって延びる。肉厚部25A・25Bの高さは、ピストンスカート部9の応力分布を考慮して、接合部20A・20Bの周辺の応力集中の箇所の高さ、つまり、第1の薄肉部21A・21Bと同じ高さH1にする。これにより、ピストン5は、良好に機能する。
また、応力集中によるピストンスカート部9の損傷を回避するため、肉厚部25A・25Bの変化点の端部は、曲面形状にするなどして、急激な肉厚の変化を避けることが望ましい。
従って、この実施例では、ピストンスカート部9の開放端であるスカート部下端19に剛性を付与し、スラスト力Fによるスカート部下端19の応力を溝状の第1の薄肉部21A・21Bに効率よく伝播させることができる。
この結果、従来ではスカート部下端19の他側中央部26B周辺のみだった変形領域が、この実施例では、肉厚部25A・25Bの存在により、第1の薄肉部21A・21Bまで軸線Z方向へ拡張することができる。
また、上記の第1の特徴的な構造と第2の特徴的な構造とを組み合わせることで、以下のような効果を奏する。
従来では、スカート部下端19の他側中央部26Bだけが大きく変形していたが、この実施例では、肉厚部25A・25Bによりスカート部下端19での変形をピストンサイドウォール13A・13B付近の第1の薄肉部21A・21Bまで拡張したことにより、肉厚部25A・25Bの存在と、剛性の低い第1の薄肉部21A・21Bとによってスカート部下端19全体が変形領域となる。これにより、シリンダ中央軸線Yへ向かうピストンスカート部9の変形量の絶対量は、小さくなる。
この結果、図22に示すように、上記の第1の特徴的な構造と第2の特徴的な構造とを組み合わせることにより、変形量抑制効果が得られる。つまり、ピストンスカート部9の面剛性を確保しつつ、ピストンスカート部9の面全体を内側へ倒れやすくすることができる。
図22においては、シリンダ中央軸線Yへ向かう変形量が小さくなることは、ピストン5の傾斜が小さくなることを意味しており、これにより、従来と比べて、スカート部下端19が大きく変形することによって、ピストンスカート部9をシリンダ2へ面接触させ、これにより、スラスト力を集中的に受けるスカート部上端18近傍の接触面圧を低下させることができる。
次いで、第3の特徴的な構造について述べる。
ピストンスカート部9の内部のピストンサイドウォール13A・13B間の中央部位には、溝状の第2の薄肉部22A・22Bを配設する。
スカート部上端18近傍の接触面圧は、第2の薄肉部22A・22Bによっても低減される。スカート部上端18の内側に位置する部位の肉厚を薄くすることによって、スラスト力の負荷によって変形する範囲を軸線Z方向へ拡張させることができる。これにより、スカート部上端18近傍の接触面圧は、低下する。
つまり、スカート部上端18から軸線Zまでの箇所の接触面圧は、ピストンスカート部9で最も高くなる。この部位の内面のシリンダ中心軸線Yの投影線に沿った箇所に第2の薄肉部22A・22Bを配設する。
この第2の薄肉部22A・22Bの寸法は、応力分布から決定される。
図23には、ピストン5の応力分布を示す。この図23では、図25の従来のピストンと比較して、平均応力の低下と応力分担領域の拡大が確認でき、また、ピストン応力分布測定装置を用いてスラスト力の負荷時のピストンスカート部9とシリンダ2との接触面積を計測した結果から、接触面積が増加していることが確認された。
この発明の実施例によれば、先ず、ピストン5のピストンスカート部9には、ピストンサイドウォール13A・13Bに繋がる両端で外周方向沿った第1の薄肉部21A・21Bが設けられる。この第1の薄肉部21A・21Bは、燃焼圧によるスラスト力を受けてピストンスカート部9がシリンダ2に倣って変形するように他の箇所よりも薄く且つ所定幅W1に形成され、ピストンスカート部9の下部から上方に延びて且つピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも下方に配設される。
このような構造により、ピストンスカート部9全体の面剛性を確保しつつ、ピストンサイドウォール13A・13Bの接合部20A・20Bの剛性を下げることで、ピストンスカート部9全体が内側に倒れやすくなり、弾性変形する。これにより、ピストンスカート部9の接触面積を増加することができ、ピストン5の傾斜量を抑制することができる。
また、ピストンスカート部9が内側に倒れることによって、図17〜図19に示すように、ピストンスカート部9が、楕円形からシリンダ2の真円形に倣うように広がって弾性変形し、これにより、ピストンスカート部9のシリンダ2への接触面積を増加し、ピストンスカート部9とシリンダ2との接触面圧を低減することができ、ピストン5の傾斜量を抑え、直立に近い良好な姿勢で摩擦損失を低減して円滑なピストン5の往復動を可能とする。この場合、暖機時には、熱膨張によりピストンスカート部9は真円形に近くなるので、特に効果が大きいのは、内燃機関1の始動時である。
更に、ピストンスカート部9には、ピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも上方に上端23が位置して且つピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも下方に延びる第2の薄肉部22A・22Bが設けられる。
つまり、ピストンピン孔14A・14Bの軸線Zよりも上方では、ピストンサイドウォール13A・13Bの剛性が効くため、変形し難い。そのため、上記のように、第2の薄肉部22A・22Bを設けることにより、ピストンスカート部9の変形を容易とし、図17〜図19に示すように、ピストンスカート部9を、さらにシリンダ2の真円形に近づけることができる。
更にまた、第2の薄肉部22A・22Bは、ピストンスカート部9の外周方向で一対のピストンサイドウォール13A・13B間の中央部位に配設される。
このような構造により、第2の薄肉部22A・22Bをピストンサイドウォール13A・13B間で同じ距離とすることで、ピストンスカート部9の内側への変形量を大きくすることができる。
また、図8に示すように、第1の薄肉部21A・21Bと第2の薄肉部22A・22Bとは、ピストンスカート部9の外周方向に沿った面上で一部が重なるように配置される。
このような構造により、第1の薄肉部21A・21Bと第2の薄肉部22A・22Bとを長く確保することができ、さらに剛性を下げることができる。
なお、この発明においては、ピストンのピストンスカート部の内部に各種特徴的な肉厚分布を持たせることで、従来よりもピストンとシリンダとの摩擦力を低くすることを達成できる。また、ここでは、薄肉部と表記している部位は、相対的なものであり、薄肉部を、従来と同様、周辺を厚肉化する方策でも、同様の応力分布の達成と摩擦力の低減の達成とを果たすことが可能である。
この発明に係るピストンを、各種内燃機関に適用可能である。
1 内燃機関
2 シリンダ
3 シリンダ内周面
4 シリンダボア
5 ピストン
6 コネクティングロッド
7 クランク軸
8 ピストンヘッド部
9 ピストンスカート部
10 ピストン頂面
11A〜11C 第1〜第3リング溝
12 ピストンスカート部のスカート外周輪郭線
13A 一側ピストンサイドウォール
13B 他側ピストンサイドウォール
14A 一側ピストンピン孔
14B 他側ピストンピン孔
15 ピストンピン
16 排気側スカート部
17 吸気側スカート部
18 スカート部上端
19 スカート部下端
20A 一側ピストンサイドウォールの一側接合部
20B 他側ピストンサイドウォールの他側接合部
21A 第1の一側薄肉部
21B 第1の他側薄肉部
22A 第2の一側薄肉部
22B 第2の他側薄肉部
23 第2の薄肉部の上端
24 第2の薄肉部の下端
25A 一側肉厚部
25B 他側肉厚部
26A スカート部下端の一側中央部
26B スカート部下端の他側中央部
27 フロントマーク
H1 第1の薄肉部の高さ
H2 第2の薄肉部の高さ
H3 第1の薄肉部と第2の薄肉部とがピストンスカート部の外周方向に沿った面上で重なる高さ
P ピストン中心軸線
V ピストンピン孔の軸線に対して直交する方向の軸線
Y シリンダ中心軸線
Z ピストンピン孔の軸線

Claims (2)

  1. ピストンヘッド部と、
    前記ピストンヘッド部の下部でシリンダに摺接するように設けられたピストンスカート部と、
    前記ピストンスカート部の内部に設けられた一対のピストンサイドウォールと、
    前記一対のピストンサイドウォールに形成されたピストンピン孔とを備え、
    前記ピストンスカート部の外周を、前記ピストンピン孔の軸線方向を短径とするとともに前記ピストンピン孔の軸線方向に対して直交する方向を長径とする楕円形の一部とした内燃機関用ピストンにおいて、
    前記ピストンスカート部には、前記一対のピストンサイドウォールに繋がる両端で外周方向に沿った第1の薄肉部と、前記外周方向で前記一対のピストンサイドウォール間の中央部位に配置された第2の薄肉部とを設け、
    前記第1の薄肉部は、燃焼圧によるスラスト力を受けて前記ピストンスカート部が前記シリンダに倣って変形するように他の箇所よりも薄く且つ所定幅に形成され、前記ピストンスカート部の下端から上方に延びて且つ前記ピストンピン孔の軸線よりも下方に配設され
    前記第2の薄肉部は、前記ピストンピン孔の軸線よりも上方に上端が位置し且つ前記ピストンピン孔の軸線よりも下方に延びて配設され、他の箇所よりも薄く且つ所定幅に形成されたことを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. 前記第1の薄肉部と前記第2の薄肉部とは、前記ピストンスカート部の前記外周方向に沿った面上で一部が重なるように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
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