JP2008248842A - 内燃機関のピストン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピストン(1)をピストン本体(10)と一対のピストンブラケット(14)とにより構成し、当該ピストン本体のサイドウォール部(26)をスラスト方向中央部(42)においてリングランド部(22)近傍から下方に向け拡大しつつ開口した形状とする。
【選択図】図11
Description
当該フリクションの低減には、シリンダ壁面と接触するピストンのスラスト側のスカート部の接触面圧を低減させることが有効である。
そして、当該スカート部は、周方向両端がサイドウォール部と連接していることから当該周方向両端部分の剛性が比較的高く、自由端である下死点側部分の剛性が比較的低いという構成をなしている。このため、当該スカート部とシリンダ壁面との接触面圧は高剛性側に集中し接触面圧が偏り、接触面積も減少するため、フリクションが増加しやすい。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ピストンピン支持の強度を低下させることなく、スカート部における接触面積を増加させ且つ接触面圧を均一化させることができ、シリンダ壁面とのフリクションを低減させることのできる内燃機関のピストンを提供することにある。
請求項3の内燃機関のピストンでは、請求項1または2において、少なくとも前記スラスト側のスカート部には、ストローク方向下死点側部分の内周面に周方向に延びたリブが形成されていること特徴としている。
そして、当該サイドウォール部のスラスト方向中央部をリングランド部の下死点側端縁からまたは当該下死点側端縁の近傍から下死点側に開口させた形状とすることで、ピストン本体を軽量化することができるとともに、当該サイドウォール部と連接されたスカート部の周方向両端部分の剛性を低下させることができ、当該スカート部の剛性の偏りを低減させることができる。
請求項2の内燃機関のピストンによれば、サイドウォール部のスラスト方向中央部の下死点側端縁を少なくともピストンピンの軸中心よりもストローク方向上死点側に位置させることで、スカート部の周方向両端部分の剛性を大幅に低下させることができ、より確実にスカート部とシリンダ壁面とのフリクションを低減させることができる。
特に、従来はピストン本体を平面視でスラスト方向に3分割し中央部分をさらに3分割した計5分割の型で成形していたのに対し、サイドウォール部のスラスト方向中央部が下死点側に開口したピストン本体とすることで、少なくとも平面視においてスラスト方向に3分割した型でピストン本体を成形可能であり、当該3分割した型であってもスカート部の内周面にリブを容易に形成することができる。
図1乃至図8を参照すると、図1には本発明に係る内燃機関のピストンの分解斜視図が、図2乃至図5にはピストン本体の斜視図、正面図、下面図、断面図が、図6乃至図8にはピストンブラケットの斜視図、下面図、正面図がそれぞれ示されている。以下、これらの図に基づき説明する。
当該ピストン1は、ピストン本体10と、ピストンピン12を軸支する一対のピストンブラケット14、14(ピン支持部材)とが別体に形成されている。そして、各ピストンブラケット14、14は、それぞれシム16、16を介装させつつ、ボルト18、18、18、18によりピストン本体10内に締結されることで固定される。以下、当該ピストン1のストローク方向における上死点側を上側、下死点側を下側とし、当該上下方向に直交するピストンピン12の軸方向をピン方向、さらに上下方向且つピン方向に直行する方向をスラスト方向として説明する。なお、当該スラスト方向において、膨張行程時においてコンロッドとの角度に応じて生じるサイドフォースを受けてピストン本体10がシリンダ壁面に押圧される側をスラスト側とし、逆側を反スラスト側とする。
クラウン部20は平面視円形状をなしており、当該クラウン部20の周縁から下方に向け円筒状にリングランド部22が延びている。
当該トップリング溝30、セカンドリング溝32、及びオイル溝34には図示しないトップコンプレッションリング、セカンドコンプレッションリング、及びオイルリングが配設される。また、オイル溝34にはピストン本体10の内側まで貫通したオイル孔36が複数穿設されている。
また、各スカート部24a、24bの下部の内周面にはピストン1の内側に膨出し周方向に延びたリブ部25、25がそれぞれ形成されている。
つまり、当該サイドウォール部26、26は、スカート部24a、24bの周方向側端部分との連接部分からスラスト方向中央側に向かい上方に傾斜した連接部40a、40a、40b、40b及びスラスト方向中央部分において上下方向に所定の厚みを有してリングランド部22の下端と平行をなす中央部42、42から形成されている。なお、スラスト側の連接部40a、40aは反スラスト側の連接部40b、40bよりも表面積が大となるよう形成されている。
なお、当該ピストン本体10については、上記構造により、従来平面視5分割の型で成形していたのに対し、リブ部25、25を含め、平面視においてスラスト方向に3分割した型で成形されている。
主体部62は、上面が水平面をなしており、下面はピン孔60の形状に沿い滑らかに湾曲した形状をなしている。なお、当該主体部62のスラスト方向長さは、上記ピストン本体内側上面50のスラスト側の支持台部52、52と反スラスト側の支持台部52、52との間の間隔よりも小である。
以下、上記のように構成されたピストン本体10及びピストンブラケット14、14を組み付けた状態におけるピストン1の構成を説明する。
ピストン組付状態においては、円筒状のピストンピン12の端部がそれぞれピストンブラケット14、14のピン孔60、60に挿入されて軸支されている。なお、当該ピストンピン12の中央部分はコンロッド2の一端部に軸支されており、当該コンロッド2を挟み込むようにピストンブラケット14、14は配設される。
また、当該組付状態において、ピストンピン12の軸中心はピストン1頂面の径中心よりスラスト方向にて僅かにスラスト側にオフセットされている。これにより、膨張行程時のピストン1に反スラスト側の力を発生させ、サイドフォースを低減させることができる。
以上のように、ピストン本体10とピストンブラケット14、14とを別体とすることで、ピストンピン12位置をピストン頂面側に近接させることができる上、ピストンピン12を支持する強度を低下させることなくサイドウォール部26、26の形状の自由度を拡大させることができる。
これらのことから、特に膨張行程時におけるシリンダ壁面とスラスト側のスカート部との接触面積を増加させ且つ当該接触面圧を均一化させることができ、当該シリンダ壁面とスラスト側のスカート部24aとのフリクションを低下させることができる。
例えば、上記実施形態では、サイドウォール部26、26の中央部42、42は上下方向に所定の厚みを有しておりその下端縁から開口しているが、サイドウォール26、26部の中央部42、42をリングランド部下端から開口させ、連接部が完全に分割されたような構成としても構わない。
また、上記実施形態では、ピストン本体10の支持台部52、52、52、52を4箇所に形成しているが、支持台部はこのような構成に限られるものではなく、例えば、上記スラスト側の支持台部間及び反スラスト側の支持台部間をピン方向に連結し一対の支持台部とした構成としても構わない。
10 ピストン本体
12 ピストンピン
14 ピストンブラケット(ピン支持部材)
16 シム
18 ボルト
20 クラウン部
22 リングランド部
24a、24b スカート部
25 リブ部
26 サイドウォール部
40a、40b 連接部
42 中央部
Claims (4)
- 内燃機関のシリンダ内をストロークするピストンであって、
頂面の周縁から円筒状にストローク方向下死点側に延びたリングランド部、該リングランド部のスラスト側及び反スラスト側から下死点側に延びた一対のスカート部、及び、前記リングランド部から下死点側且つスラスト方向に該スカート部の周方向側端部と連接するよう延び、スラスト方向中央部が前記リングランド部の下死点側端縁または該下死点側端縁の近傍から下死点側に開口した形状をなすサイドウォール部を有するピストン本体と、
ピストンピンの端部を軸支するピン孔を有し、前記ピストン本体内に締結手段により締結されたピン支持部材とを備えたことを特徴とする内燃機関のピストン。 - 前記サイドウォール部のスラスト方向中央部の下死点側端縁は少なくともピストンピンの軸中心位置よりもストローク方向上死点側に位置していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のピストン。
- 少なくとも前記スラスト側のスカート部には、ストローク方向下死点側部分の内周面に周方向に延びたリブが形成されていること特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のピストン。
- 前記スラスト側のスカート部の外周面積は前記反スラスト側のスカート部の外周面積より大であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の内燃機関のピストン。
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