JPH05280416A - 内燃機関のピストン - Google Patents

内燃機関のピストン

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Publication number
JPH05280416A
JPH05280416A JP11514992A JP11514992A JPH05280416A JP H05280416 A JPH05280416 A JP H05280416A JP 11514992 A JP11514992 A JP 11514992A JP 11514992 A JP11514992 A JP 11514992A JP H05280416 A JPH05280416 A JP H05280416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
rib
pin boss
combustion engine
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11514992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouichirou Kurata
効市朗 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH05280416A publication Critical patent/JPH05280416A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンヘッドとピンボスを連結していた従
来のリブを不要とし、このリブに発生していた応力集中
をなくして、ピストンの破損を防止し、長寿命化を図
る。 【構成】 ピンボス2の口元部とスカート3を壁7によ
り連結する。また、ピストンヘッド1とピンボス2の間
のくぼみ5を非常に浅く形成し、くぼみ5とその両側の
面を滑らかな曲面とする。こうして、従来のリブ4を不
要とし、リブ4に発生していた応力集中を、応力を横方
向に分散し、また、くぼみ5の中央部にも分散する。こ
れにより、ピストンの破損を防止し、長寿命化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に使用するピ
ストンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に使用されるピストンは、図3
及び図4に示すように、ピストンヘッド1の下方にピス
トンピンを支持する一対のピンボス2が配設されてい
る。ピンボス2は、ピストンヘッド1から下方に垂直に
延設されたスカート3に連結されると共にピストンヘッ
ド1から垂設された一対のリブ4,4により懸架されて
いる。これら一対のリブ4,4の間には外周方向に向け
てへこんだくぼみ5が形成されている。このようなピス
トンにおいて、内燃機関が運転されるとリブ4に応力集
中が発生し易く、長期間の使用により応力集中部分から
破損する可能性が生じる。
【0003】この応力集中を緩和するため、例えば、実
開昭56-39832号公報において、リブ4の外周を弧状に形
成することが開示されている。しかしながら、この対策
を施したとしても、応力集中が発生する個所がリブであ
り、換言すれば、リブがある以上そこに圧縮と引張の応
力が発生せざるを得ず、対策として不十分なものであっ
た。そこで材質あるいは肉厚等に配慮し、破損が生じな
いようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】したがって、本考案の
目的は、内燃機関の運転時にピストンのリブに発生する
応力集中をなくすことにより、材質や肉厚等を必要以上
のものにすることなく、ピストンの破損を防止し、長寿
命化を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、ピストンヘッドの下方に一対
のピンボスを有する内燃機関のピストンにおいて、前記
ピストンヘッドから下方に垂直に延設したスカートと前
記ピンボスの対向面の外周とを壁部材により連結すると
共に、前記ピストンヘッドと前記ピンボスとの間の凹曲
面を、該凹曲面とその両側の面とが滑らかな一曲面とな
るように形成したことを特徴とする構成としたものであ
る。
【0006】
【作用】以上のように構成することにより、従来のピス
トンが備えていたリブのない構成とすることができ、従
来、リブに発生していた応力集中が、応力が横方向に分
散することによりなくすることができる。また、シリン
ダヘッドとピンボスとの間の凹曲面の半径を大きくする
ことにより、従来のリブの荷重の分担を中央部にも分散
することができるので、応力集中をなくすことができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2にも
とづいて説明する。なお、前出の図と同一の部材につい
ては同一の符号を付すものとする。
【0008】ピストンヘッド1の外周から下方に垂直な
スカート3が延設されており、その上部にはピストンリ
ングを嵌装する複数のピストングルーブ6が形成されて
いる。また、ピストンヘッド1の下方にはピストンピン
を支持する一対のピンボス2,2が同一軸線上に配設さ
れている。さらに、ピンボス2,2とスカート3とは壁
7によりそれぞれ連結されている。このとき、図3にお
いて明らかなように、従来の壁7がピンボス2の中間部
で接続されているのに対して、本実施例の壁7はピンボ
ス2の対向面の外周で接続されている。
【0009】図2において一点鎖線により示す元のリブ
4と壁6とがつなげられ、ひとつの曲面が形成されてい
る。これによりリブ4と壁7とが一体となり、リブ4と
壁7の境がなくなる。また、2つの元のリブ4,4の間
のくぼみ5は非常に浅く、即ち、非常に大きな半径Rで
形成されている。したがって、ピンボス2の互いに対抗
する面を含むそれぞれの面は全体が非常に滑らかな曲面
として形成されることになる。
【0010】以上のような構成とすることにより、内燃
機関の運転時におけるピストンに対する圧縮荷重及び引
張荷重は元のリブ4のあった箇所に限らず横方向にも分
散される。したがって、従来、リブ4に発生していた応
力集中を解消することができる。また、壁7自体が補強
板の役割を果たし、ピンボス2が受け持つ圧縮荷重や引
張荷重を分担して、元のリブ4への負担を低減すること
ができる。さらに、ピンボス2のすぐ上のくぼみ5を大
きな半径Rの曲面とすることで、従来のリブ4の荷重の
分担を中央部にも分散して応力集中をなくすことができ
る。
【0011】
【発明の効果】本発明によるピストンを、スカートとピ
ンボスの対向面の外周とを壁部材により連結し、更に、
ピストンヘッドとピンボスとの間の凹曲面の半径を大き
く設定し、この凹曲面とこの両側の面とが滑らかな一曲
面となるように形成した。ピストンをこのように形成す
ることにより、従来のリブをなくすることができ、した
がって、応力が横方向に分散し、また、従来のリブの荷
重の分担を中央部にも分散することができ、応力集中を
なくすことができる。このため、ピストンの破損を防止
することができ、長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピストンの一実施例を示す説明図
である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】従来のピストンを示す説明図である。
【図4】図3に示すピストンの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンヘッド 2 ピンボス 3 スカート 5 くぼみ 7 壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンヘッドの下方に一対のピンボス
    を有する内燃機関のピストンにおいて、前記ピストンヘ
    ッドから下方に垂直に延設したスカートと前記ピンボス
    の対向面の外周とを壁部材により連結すると共に、前記
    ピストンヘッドと前記ピンボスとの間の凹曲面を、該凹
    曲面とその両側の面とが滑らかな一曲面となるように形
    成したことを特徴とする内燃機関のピストン。
JP11514992A 1992-03-27 1992-03-27 内燃機関のピストン Pending JPH05280416A (ja)

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JP11514992A JPH05280416A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 内燃機関のピストン

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JP11514992A JPH05280416A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 内燃機関のピストン

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JPH05280416A true JPH05280416A (ja) 1993-10-26

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248842A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関のピストン
JP2012031814A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Toyota Motor Corp 内燃機関のピストンおよびその製造方法

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