JPS5943481Y2 - 内燃機関のピストン冠 - Google Patents

内燃機関のピストン冠

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JPS5943481Y2
JPS5943481Y2 JP16490479U JP16490479U JPS5943481Y2 JP S5943481 Y2 JPS5943481 Y2 JP S5943481Y2 JP 16490479 U JP16490479 U JP 16490479U JP 16490479 U JP16490479 U JP 16490479U JP S5943481 Y2 JPS5943481 Y2 JP S5943481Y2
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JP
Japan
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piston
piston crown
support surface
crown
ribs
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JP16490479U
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JPS5683649U (ja
Inventor
博志 力丸
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は往復動内燃機関のピストン冠の改善に関する。
第1図は従来形のピストン組立の第1例を示し第2図は
第1図のピストン冠の下面図である。
図において、1はピストン冠、2はピストンスカート、
3はピストン棒、4はピストン冠頂部、5はピストン冠
外筒部、6は放射状リプ、8は冷却液出口、9は冷却液
、入口、11はピストン冠締付ボルト、19はピストン
リング、20はノズル、21は内部金物である。
第5図は上記第1例のピストン冠1の運転中の熱変形の
様子を破線αで示す。
ピストン冠は内面を冷却され頂面並びに外周上部は燃焼
ガスで加熱されるため、同図の破線のように熱変形αす
る。
このため、放射状リブ6のB−B断面ではピストン冠頂
部4の上方向への変位による引張、ピストン冠外筒部5
の傾きによる曲げ応力が重なり、大きな熱応力(引張)
が生じる。
一方、ガス力F。
はサイクル毎にB−8M面に圧縮応力を発生させる。
運転中は熱応力とガス応力とが合成されるが、熱応力が
太きいため引張側の繰返し応力となり、B−B断面より
破損することがある。
なお、7は支持面である。第3図に従来形のピストン組
立の第2例を、第4図にその下面図を示す。
この場合の熱変形を第3図の破線αで示すような状態で
あり、第1例の場合と同様な応力が発生し破損すること
がある。
第1例、第2例共ガスカF。
はピストン冠外筒を伝わってピストン棒傘部外周部に加
わり、ピストン棒に伝達される。
必然的にピストン棒傘部の厚さtlは厚くなり、1寸法
は大きくなる。
第9図(機関シリンダブロック断面)に見られる如く、
1寸法が大きくなれば、それだけ機関全高が高くなり、
単にピストンのみに止まらず機関本体のコストまで上げ
る。
また、ピストン外筒はガス力を伝達するため厚肉となり
、ピストンリングの冷却を阻ばている。
なお、図中01はシリンダジャケット、02はシリンダ
ライナ、03は掃気室、04はクランク室、05はピス
トン棒、06はピストン棒パツキン、07はストローク
である。
第8図は従来形ピストン組立の第3例を示す。
この構造は中支えピストンと呼ばれ、前記第1、第2の
例のような欠点はない。
然し、ピストン頂部4の熱膨張に起因する熱変形が大き
く、第8図に破線αで示す如く傾き、支持面Iの内側に
は隙間が生じる。
これに上からガス力F。が加わるため支持面7にバラツ
キが生じると共にピストン冠締付ボルト11に大きな繰
返し応力が発生し、この応力の緩和のため特殊な皿ばね
座金を用いる等の対策が必要である。
第10図に従来形のピストン組立の第4例を示す。
この構造は上記第1、第2、第3の例の欠点が解消され
ているが、孔加工費が高くつき、また大きな素材から削
り出す必要があり材料費が高い。
冷却液孔20は放射線状に、冷却液孔21は冷却液孔2
0に連絡するように上下方向に孔あけされており、触火
面22及びピストンリング19を充分冷却するように、
多数孔あけされている。
本考案の目的は上記従来形のものの欠点を排除したピス
トン冠を提供することであり、その特徴とするところは
、ピストン冠の冷却面側の中央部に突設された円環状の
リブ、上記ピストン冠の冷却面側に上記円環状のリブの
外周から外筒部へ放射状に延設された複数のリブ、該放
射状のリブに設けられて締付ボルト孔が開口されピスト
ン棒の上端締付面と当接する支持面、上記放射状のリブ
内に穿設され該リブの間に形成される冷却用空間内に開
口して該空間内に冷却液を噴出するノズルを備えたこと
である。
以下図面を参照して本考案による実施例につき説明する
第6図aは本考案による一実施例のピストン組立を示す
断面図、第6図すは第6図aのE−E矢視図、第6図C
は第6図すのF−F矢視断面図である。
図において、6は放射状リブで、ピストン冠頂部4の裏
側、即ち冷却面側の中央部に設げられた円環状リブ14
よりピストン冠外筒部5へ周方向に間隔をとり放射状に
伸びて複数個形成されている。
Tは支持面で、リブ6のピストン冠外筒部5の内側に設
けられ、ピストン棒3の上面への当接面を形成している
13はピストン冠締付ボスで、上記支持面7に開口する
ピストン冠締付ボルト11が嵌着されるボルト孔を設け
ている。
18はブリッジで、リブ6をブリッジ状につないで、支
持面Tを円環状面に形成していて、ピストン冠頂部4の
裏面との間は冷却液の流過スペースである。
冷起液の通路はピストン棒3の上端及びピストン冠締付
ボス13に孔あけされている。
また、支持面Tは、ブリッジ18を設けず、ピストン冠
締付ボス13のみで構成することもあり、さらに小径の
ボルト孔の場合は同ボスを設けず、リブにボルト孔を設
けて支持面としてもよい。
なお、2はピストンスカート、8は冷起液出口、9は冷
却液入口、10は0リング、12はボルト、15は上記
リブ6の間に形成される冷却用空間と上記冷却液出口と
を接続する冷却液出口孔、17はチューブ、aybはノ
ズルである。
上記構成の場合の作用、効果について述べる。
(1)従来例の中支えピストン(第8図参照)は従来例
のリプ付きピストン(第1図参照)と比較すると明らか
なように次の利点がある。
(イ)第1図のt2を小さくできる(ピストンリングと
無関係に支持面の位置を決めることができるため)。
(ロ)ピストン棒傘部の外径が小さい。
←→ ピストン棒傘部のt□寸法を小さくしても充分な
剛性が得られる。
に) ピストン冠外筒部5を薄く出来る(ガス力Foを
受げ々いので)ため、ピストンリング部が充分冷却され
る。
一反面、従来のものの欠点の第3例で述べた如く、熱変
形による支持面の傾きが問題である。
これに対し、本考案による場合は、リブ付きとしている
ため、ピストン頂部4の肉厚を薄くできるため、ピスト
ン頂部4の温度が低く熱変形量が小さいのみ々らず、薄
肉であるため変形を拘束する力が小さくてすむ。
さらに、リブが熱変形を強く拘束するため、中支えピス
トンの欠点である支持面7の傾きを大巾に減らすことが
できる。
また、従来例の第8図において、寸法t2を小さくする
と、支持面7の傾きが大きくなるが、本考案による場合
は寸法t2を充分小さくすることができる。
寸法z1t 12 t Lの削減は該部の重量、コスト
を低減させると共に、機関全高を低くできることは第1
図、第6図、第9図を見れば明らかである。
(2)放射状リブの一部をブリッジ状につないで、支持
面としたので、該部のピストン頂部背面の冷却ができる
(3)放射状リブなピストン中央部まで設はピストン冠
頂部板の熱変形を拘束する曲げ剛さを強くしたので、前
記したように頂部板を薄くでき、支持面の傾きを小さく
することができる。
(4)放射状リブが中央に集中して団子になる部分は円
環状リブな組合せたので、過肉による鋳造性低下の防止
と応力の分散ができる。
(5) ピストン冠のリブまたはリブに付着している
ボス等は冷却液用ノズルを設け、在来のノズル付き内部
金物を廃止している。
第7図は本考案による他の実施例のピストン組立を示す
断面図である。
第6図のピストン組立において、ピストン冠外筒部をピ
ストン棒との支持面1と同じ位置またはその近くで輪切
り状に分割し、さらに分割した下部16はピストンスカ
ート(第6図の符号2)と一体に形成し、ボルト30に
よりピストン冠1に締付けている。
この場合は、上記した実施例と同じ作用、効果があると
共に、コストの高いピストン冠1の大きさ及び重量が削
減されると共に、ピストンリング溝を構成する部分を耐
摩耗、耐なじみ性のよい鋳鉄を使用できる。
第7図では、ピストンリング溝の一部はピストン冠1に
設けられているが、リング溝は全てピストン冠外筒下部
16に設げることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来形のピストン組立の第1例を示す断面図、
第2図は第1図のピストン冠の下面図、第3図は従来型
のピストン組立の第2例を示す断面図、第4図は第3図
のピストン冠の下面図、第5図は第1図のピストン冠の
熱変形を示す断面図、第6図aは本考案による一実施例
のピストン組立を示す断面図、第6図すは第6図aのE
−E矢視図、第6図Cは第6図すのF−F矢視断面図、
第1図は本考案による他の実施例のピストン組立を示す
断面図、第8図は従来形のピストン組立の第3例を示す
断面図、第9図は機関のシリンダブロックを示す断面図
、第10図は従来形のピストン組立の第4例を示す断面
図である。 1・・・・・・ピストン冠、2・・・・・・ピストンス
カート、3・・・・・・ピストン棒、4・・・・・・ピ
ストン冠頂部、5・・・・・・ピストン冠外筒部、6・
・・・・・放射状リブ、7・・・・・・支持面、8・・
・・・・冷却液出口、9・・・・・・冷却液入口、11
・・・・・・ピストン冠締吋ボルト、13・・・・・・
ピストン冠締付ボス、14・・・・・・円環状リブ、1
5・・・・・・冷却液出口孔、18・・・・・・ブリッ
ジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 往復動内燃機関のピストンにおいて、ピストン冠の冷却
    面側の中央部に突設された円環状のリプ上記ピストン冠
    の冷却面側に上記円環状のリプの外周から外筒部へ放射
    状に延設された複数のリブ該放射状のリプに設けられて
    締付ボルト孔が開口されピストン棒の上端締付面と当接
    する支持面、上記放射状のリプ内に穿設され該リプの間
    に形成される冷却用空間内に開口して該空間内に冷却液
    を噴出するノズルを備えたことを特徴とする内燃機関の
    ピストン冠。
JP16490479U 1979-11-30 1979-11-30 内燃機関のピストン冠 Expired JPS5943481Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16490479U JPS5943481Y2 (ja) 1979-11-30 1979-11-30 内燃機関のピストン冠

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Publication Number Publication Date
JPS5683649U JPS5683649U (ja) 1981-07-06
JPS5943481Y2 true JPS5943481Y2 (ja) 1984-12-24

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