JP2005298724A - 光学部材用粘着剤組成物および光学部材用粘着フィルム、ならびにこれらを用いた光学部材 - Google Patents

光学部材用粘着剤組成物および光学部材用粘着フィルム、ならびにこれらを用いた光学部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学用フィルムの貼り付けに使用され、過酷な使用条件においても耐久性と耐光漏れをバランスよく発現する、光学部材用の粘着剤組成物および粘着フィルムを提供すること。
【解決手段】 水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート(a1)と、アルキル(メタ)アクリレート(a1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(a2)とを共重合して得られるポリマー(A)と、水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート(b1)と、アルキル(メタ)アクリレート(b1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(b2)とを共重合して得られるポリマー(B)と、イソシアネート架橋剤(C)とを含有する光学部材用粘着剤組成物であって、アルキル(メタ)アクリレート(a1)のアルキレン基の主鎖の炭素数aと、アルキル(メタ)アクリレート(b1)中のアルキレン基の主鎖の炭素数bとがa+2≦bの関係を満たす光学部材用粘着剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、光学部材用粘着剤組成物、およびこの組成物からなる粘着フィルムに関する。より詳しくは、偏光フィルム等の光学フィルムの接着に用いられる粘着剤組成物および粘着フィルムに関する。
液晶表示装置の液晶セルには、一般的には、ポリビニールアルコール系の偏光子の両面にトリアセテート系保護フィルムを設けた3層構造を有する偏光フィルムが、粘着剤層を介して貼着されている。しかしながら、このような液晶セルは、熱または湿熱条件下における寸法安定性が乏しく、過酷な条件では偏光フィルムが伸縮し、発泡や剥がれ、亀裂が生じやすい。このような偏光フィルムの収縮に対して、粘着剤層の耐久性を上げるために粘着剤層の凝集力を向上させると、粘着剤層が偏光フィルムの収縮を妨げ、偏光フィルムに歪みが生じる。この歪みにより、特に黒の表示をした場合に、光が透過する「光漏れ」が発生する。
特許文献1には、(メタ)アクリル酸エステルと、カルボキシル基またはアミド基と不飽和二重結合とを有する単量体とから得られる、重量平均分子量が80万〜150万の、水酸基を有しないアクリル系共重合体(A)と、(メタ)アクリル酸エステルと、カルボキシル基またはアミド基と不飽和二重結合とを有する単量体と、水酸基および不飽和二重結合を有する単量体とから得られる、重量平均分子量が80万〜150万の、アクリル系共重合体(B)と、多官能イソシアネート化合物(C)とを含有するアクリル系粘着剤組成物が開示されている。この粘着剤組成物の架橋度をコントロールすることにより、上記のような発泡や剥離を抑制することができることが記載されている。
特許文献2には、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、カルボキシル基および/または水酸基を含有する不飽和単量体とから得られる、重量平均分子量が100万〜200万の共重合体(A)と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、カルボキシル基および/または水酸基を含有する不飽和単量体とから得られる、重量平均分子量が3万〜30万で、1分子当りカルボキシル基および/または水酸基の含有量が2個未満である(共)重合体(B)と、官能基を含有しない、重量平均分子量が1000〜20000の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体(C)と、架橋剤(D)とを含有する偏光板用粘着剤組成物が開示されている。この粘着剤組成物では、(共)重合体(B)が1分子当り官能基を2個未満しか有しないため、架橋剤による網目構造の形成に寄与しないことを利用して、柔軟性を向上させ、かつ色むらを防止している。
これらの粘着剤組成物は、架橋度をコントロールまたは網目構造の形成に寄与しない成分を含有することにより、偏光フィルムの収縮に対する追従性を向上させている。
しかしながら、カルボキシル基を多く含有する粘着剤組成物は、視野角拡大用フィルムなどの低極性基材に対しては接着性が低くなるという問題があった。また、近年、液晶表示装置はより過酷な条件で使用されることが多くなり、これに伴って、粘着剤組成物の耐久性と耐光漏れ性との相反する性能の向上がともに求められている。
さらに、近年の液晶ディスプレイの大型化に伴い、偏光フィルムも大きくなってきている。偏光フィルムは、その面積が大きくなるにつれて収縮が大きくなるため、より優れた追従性と耐久性を有する粘着剤組成物の開発が求められている。また、液晶ディスプレイの大型化により偏光フィルムの貼付における位置ズレの問題も多くなり、液晶パネル(液
晶セル)を再利用する際の粘着剤のリワーク性(再剥離性)の向上も求められている。
特開平9−113724号公報 特開2003−49141号公報
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、特に、偏光フィルムなどの貼り付け面積の大きい光学用フィルムの貼り付けに使用され、過酷な使用条件においても光学用フィルムの寸法変化に起因する応力を十分に吸収、緩和して、耐久性と耐光漏れをバランスよく発現する、光学部材用の粘着剤組成物および粘着フィルムを提供することを課題としている。
本発明者は、上記問題点を解決すべく鋭意研究し、アルキレン基の主鎖の長さが異なる2種類の水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステルをそれぞれ別個に共重合した2種類のポリマーを組み合わせて光学部材用粘着剤組成物に使用することによって、光学部材の耐久性と耐光漏れがバランスよく発現されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る光学部材用粘着剤組成物は、
下記式(1)
(式中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は、COO基に結合している炭素原子とOH基に結合している炭素原子とを含む最短の炭化水素鎖を主鎖とするときに、該主鎖の炭素数aが1〜3のアルキレン基であり、該R2は直鎖状アルキレン基であっても分岐
を有するアルキレン基であってもよい)
で表される水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)0.2〜5重量%と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(a2)95〜99.8重量%とを共重合して得られる、重量平均分子量が100万〜250万のポリマー(A)と、
下記式(2)
(式中、R3は水素原子またはメチル基であり、R4は、COO基に結合している炭素原子
とOH基に結合している炭素原子とを含む最短の炭化水素鎖を主鎖とするときに、該主鎖の炭素数bが3〜10のアルキレン基であり、該R4は直鎖状アルキレン基であっても分
岐を有するアルキレン基であってもよい)
で表される水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)0.3〜7.5重量%と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(b2)92.5〜99.7重量%とを共重合して得られる、重量平均分子量が100万〜250万のポリマー(B)と、
イソシアネート架橋剤(C)と
を含有する光学部材用粘着剤組成物であって、
前記炭素数aと炭素数bとが、a+2≦bの関係を満たし、
ポリマー(A)およびポリマー(B)を製造するに際しての(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、モノマー(a2)、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)およびモノマー(b2)の使用量が下記式(3)
(式中、a1、a2、b1およびb2はそれぞれ(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、モノマー(a2)、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)およびモノマー(b2)の使用量を示す。)
の関係を満たし、かつ
ポリマー(A)とポリマー(B)の合計100重量部に対して、ポリマー(A)が60〜90重量部の量で含まれることを特徴としている。
前記モノマー(a2)および/または(b2)は(メタ)アクリレートモノマーであることが好ましい。
本発明に係る光学部材用粘着フィルムは、前記光学部材用粘着剤組成物がフィルム状に賦形されていることを特徴としている。
本発明に係る光学部材は、前記光学部材用粘着剤組成物または光学部材用粘着フィルムからなる粘着剤層と光学フィルムとからなることを特徴としている。
本発明に係る光学部材用粘着剤組成物および粘着フィルムは、過酷な使用条件においても光学用フィルムの寸法変化に起因する応力を十分に吸収、緩和して、優れた耐久性と耐光漏れをバランスよく発現することができる。また、前記粘着剤組成物および粘着フィルムは、カルボキシル基を含有せず、低極性基材への密着性に優れている。この優れた密着性により、粘着フィルムを形成した後、裁断工程において、偏光フィルムなどの低極性基材との剥がれが生じにくい。さらに、液晶セルを再利用する際に必要とされる、リワーク性(再剥離性)にも優れている。
〔光学部材用粘着剤組成物〕
本発明に係る光学部材用粘着剤組成物(以下、「粘着剤組成物」ともいう。)は、
水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)(以下、「(メタ)アクリレー
ト(a1)」という)と、この(メタ)アクリレート(a1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(a2)とを共重合して得られるポリマー(A)と、
水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)(以下、「(メタ)アクリレート(b1)」という)と、この(メタ)アクリレート(b1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(b2)とを共重合して得られるポリマー(B)と、
イソシアネート架橋剤(C)とを含有する。ただし、ポリマー(A)とポリマー(B)とは異なるポリマーである。
<ポリマー(A)>
本発明に用いられるポリマー(A)は、(メタ)アクリレート(a1)とモノマー(a2)との合計量100重量%に対して、(メタ)アクリレート(a1)を0.2〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%と、モノマー(a2)を95〜99.8重量%、好ましくは98〜99.5重量%とを共重合することにより得られる。
本発明に用いられる(メタ)アクリレート(a1)は、下記式(1)
(式中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は、COO基に結合している炭素原子とOH基に結合している炭素原子とを含む最短の炭化水素鎖を主鎖とするときに、該主鎖の炭素数aが1〜3のアルキレン基であり、該R2は直鎖状アルキレン基であっても分岐
を有するアルキレン基であってもよい)
で表され、分子中に少なくとも1つの水酸基を有する。(メタ)アクリレート(a1)は、その構造中に、カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有しないことが好ましい。カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有するモノマーを使用すると、ポリマー(A)中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基が存在し、ポリマー(A)中の水酸基とイソシアネート架橋剤(C)との反応を促進する。その結果、ポリマー(A)の架橋が過度となり、光学フィルムなどの基材の収縮に対する追従性が低下し、耐光漏れ性が悪くなることがある。また、カルボキシル基、アミノ基、アミド基がポリマー(A)中に多量に存在すると、これらの官能基自身がイソシアネート架橋剤(C)と反応して架橋構造を形成するため、上記と同様に耐光漏れ性が悪くなることがある。
(メタ)アクリレート(a1)としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの水酸基含有(メタ)アクリレートは、1種単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
本発明に用いられるモノマー(a2)は、上記(メタ)アクリレート(a1)と共重合可能なモノマーであって、水酸基を含有せず、(メタ)アクリレート(a1)中の重合性不飽和結合と反応可能な官能基を有する化合物である。前記官能基としては、アクリロイル基、ビニル基などが挙げられ、これらのうち、アクリロイル基が好ましい。また、モノマー(a2)は、その構造中に、カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有しないことが好ましい。カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有するモノマーを使用すると、ポリマー(A)中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基が存在し、ポリマー(A)中の水
酸基とイソシアネート架橋剤(C)との反応を促進する。その結果、ポリマー(A)の架橋が過度となり、基材の収縮に対する追従性が低下し、耐光漏れ性が悪くなることがある。また、カルボキシル基、アミノ基、アミド基がポリマー(A)中に多量に存在すると、これらの官能基自身がイソシアネート架橋剤(C)と反応して架橋構造を形成するため、上記と同様に耐光漏れ性が悪くなることがある。モノマー(a2)としては、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン系モノマーおよびビニル系モノマーが挙げられ、これらのうち、(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、より好ましくは(メタ)アクリル酸アルキルエステルが用いられる。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、およびグリシジル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
スチレン系モノマーとしては、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチルスチレン等のアルキルスチレン;フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレンおよびヨードスチレンなどのハロゲン化スチレン;ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチレンなどが挙げられる。
ビニル系モノマーとしては、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルカルバゾール、ジビニルベンゼン、酢酸ビニルおよびアクリロニトリル;ブタジエン、イソプレンおよびクロロプレン等の共役ジエンモノマー;塩化ビニルおよび臭化ビニル等のハロゲン化ビニル;塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデンなどが挙げられる。
これらのモノマーは1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。特に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルはモノマー(a2)中に80重量%以上、好ましくは90重量%以上の量で含まれることが望ましい。
ポリマー(A)は、上記のような(メタ)アクリレート(a1)とモノマー(a2)とを、従来公知の方法で共重合させることにより得ることができる。たとえば上記モノマーを有機溶剤に溶解または分散させ、この溶液または分散液を窒素ガスなどの不活性ガスで置換された反応器中で反応させることにより製造することができる。
前記有機溶剤としては、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、酢酸エチルおよび酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンおよびシクロヘキサノン等のケトン類を挙げることができる。上記反応において有機溶媒は原料モノマー合計100重量部に対して通常50〜200重量部の量で使用される。
また、上記反応は、通常、重合開始剤の存在下で加熱することにより行われる。重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイドおよびクメンハイドロパーオキサイド等を挙げることができる。この重合開始剤は、原料モノマー合計100重量部に対して通常0.01〜3重量部の量で使用される。
上記反応は、有機溶剤中、反応温度が通常50〜90℃、反応時間が通常2〜20時間
、好ましくは4〜12時間で行なわれる。このようにして製造されたポリマー(A)(アクリル樹脂)は、反応溶剤から分離して使用することもできるが、生成した樹脂を有機溶剤に溶解または分散させた状態で使用することが好ましい。
このようにして調製されたポリマー(A)は、水酸基を含有し、その重量平均分子量は、GPC法(カラム:G7000HXL、GMHXL、G2500HXL(以上、商品名、東ソー(株)製)、検出器:示差屈折計、溶媒:テトラヒドロフラン)により測定すると、標準ポリスチレン換算で100万〜250万、好ましくは120万〜180万である。重量平均分子量が上記範囲にあると、本発明に係る粘着剤組成物を使用した光学部材の耐久性が向上する。
<ポリマー(B)>
本発明に用いられるポリマー(B)は、(メタ)アクリレート(b1)とモノマー(b2)との合計量100重量%に対して、(メタ)アクリレート(b1)を0.3〜7.5重量%、好ましくは1〜4重量%と、モノマー(b2)を92.5〜99.7重量%、好ましくは96〜99重量%とを共重合することにより得られる。
本発明に用いられる(メタ)アクリレート(b1)は、下記式(2)
(式中、R3は水素原子またはメチル基であり、R4は、COO基に結合している炭素原子とOH基に結合している炭素原子とを含む最短の炭化水素鎖を主鎖とするときに、該主鎖の炭素数bが3〜10のアルキレン基であり、該R4は直鎖状アルキレン基であっても分
岐を有するアルキレン基であってもよい)
で表され、分子中に少なくとも1つの水酸基を有する。(メタ)アクリレート(b1)は、その構造中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有しないことが好ましいが、(メタ)アクリレート(b1)がカルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有する場合にはその使用量が少ないことが好ましい。カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有するモノマーを多量に使用すると、ポリマー(B)中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基が多量に存在し、ポリマー(B)中の水酸基とイソシアネート架橋剤(C)との反応を過剰に促進する。その結果、ポリマー(B)の架橋が過度となり、光学フィルムなどの基材の収縮に対する追従性が低下し、耐光漏れ性が悪くなることがある。また、これらの官能基自身がイソシアネート架橋剤(C)と反応して架橋構造を形成するため、上記と同様に耐光漏れ性が悪くなることがある。一方、構造中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有する(メタ)アクリレートを使用しなければ、上記のような過度の架橋は起こらず、また、カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有する(メタ)アクリレート(b1)を少量使用すると、好適に架橋を促進することがある。
(メタ)アクリレート(b1)としては、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの水酸基含有(メタ)アクリレート
は、1種単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
モノマー(b2)は、(メタ)アクリレート(b1)と共重合可能なモノマーであって、水酸基を含有せず、(メタ)アクリレート(b1)中の重合性不飽和結合と反応可能な官能基を有する化合物である。前記官能基としては、アクリロイル基、ビニル基などが挙げられ、これらのうち、アクリロイル基が好ましい。また、モノマー(b2)は、その構造中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有しないことが好ましいが、モノマー(b2)がカルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有する場合にはその使用量が少ないことが好ましい。カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有するモノマーを多量に使用すると、ポリマー(B)中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基が多量に存在し、ポリマー(B)中の水酸基とイソシアネート架橋剤(C)との反応を過剰に促進する。その結果、ポリマー(B)の架橋が過度となり、光学フィルムなどの基材の収縮に対する追従性が低下し、耐光漏れ性が悪くなることがある。また、これらの官能基自身がイソシアネート架橋剤(C)と反応して架橋構造を形成するため、上記と同様に耐光漏れ性が悪くなることがある。一方、構造中にカルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有するモノマーを使用しなければ、上記のような過度の架橋は起こらず、また、カルボキシル基、アミノ基、アミド基を含有するモノマー(b2)を少量使用すると、好適に架橋を促進することがある。
モノマー(b2)としては、モノマー(a2)で例示した、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン系モノマーおよびビニル系モノマーが挙げられ、これらのうち、(メタ)アクリル酸エステルが好ましく用いられる。また、これらのモノマーは1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリマー(B)は、上記のような(メタ)アクリレート(b1)とモノマー(b2)とを、ポリマー(A)と同様の方法により共重合させることにより得ることができる。有機溶剤および重合開始剤もポリマー(A)の製造に使用できるものを用いることができる。このポリマー(B)も、反応溶剤から分離して使用することもできるが、生成した樹脂を有機溶剤に溶解または分散させた状態で使用することが好ましい。
このようにして調製されたポリマー(B)水酸基を含有し、その重量平均分子量は、GPC法(カラム:G7000HXL、GMHXL、G2500HXL(以上、商品名、東ソー(株)製)、検出器:示差屈折計、溶媒:テトラヒドロフラン)により測定すると、標準ポリスチレン換算で100万〜250万、好ましくは120万〜180万である。重量平均分子量が上記範囲にあると、本発明に係る粘着剤組成物を使用した光学部材の耐久性が向上する。
<イソシアネート架橋剤(C)>
本発明に用いられるイソシアネート架橋剤(C)は、分子内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物である。具体的には、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、クロルフェニレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)、テトラメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水添されたジフェニルメタンジイソシアネートなどのジイソシアネート化合物、およびこれらのジイソシアネート化合物にトリメチロールプロパンなどを付加したイソシアネート化合物、イソシアヌレート変性体、ビュレット変性体などを挙げることができる。さらには上記ジイソシアネート化合物に公知のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオールなどを付加反応させたウレタン変性イソシアネート化合物などを挙げることができる。これらのイソシアネート架橋剤は1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
<粘着剤組成物>
本発明に係る粘着剤組成物は、攪拌などにより、上記ポリマー(A)とポリマー(B)とイソシアネート架橋剤(C)とを十分に混合することによって得ることができる。このとき、ポリマー(A)およびポリマー(B)を構成するモノマー(a2)とモノマー(b2)は同じであっても異なっていてもよい。
前記粘着剤組成物は、上記ポリマー(A)とポリマー(B)の合計100重量部に対してポリマー(A)を60〜90重量部、好ましくは75〜85重量部の量で含有する。このとき、(メタ)アクリレート(a1)のアルキレン基の主鎖の炭素数aと(メタ)アクリレート(b1)のアルキレン基の主鎖の炭素数bとはa+2≦bの関係を満たす。炭素数aと炭素数bとが前記関係式を満たすと、本発明に係る粘着剤組成物を使用した光学部材の耐久性、耐光漏れ性が向上する。これは、前記ポリマーとイソシアネート架橋剤との反応性がアルキレン基の主鎖の長さが長い(炭素数が多い)ほど高いため、アルキレン鎖の主鎖の長さが異なる2種類のモノマーを用いることにより、ポリマー(A)およびポリマー(B)と、イソシアネート架橋剤(C)との反応性がそれぞれ異なり、架橋度の異なるポリマーが形成されるためであると考えられる。すなわち、ポリマー(B)の方がポリマー(A)よりも反応性が高く、架橋密度が高くなり、しかも高架橋密度部分と低架橋密度部分が均一に存在し、全体的には応力緩和性を有しながら、局所的な凝集力も兼ね備えているため、耐久性、耐光漏れ性を高度に両立することができる。また、水酸基含有率の大きいポリマー(B)の側鎖が、水酸基含有率の小さいポリマー(A)の側鎖よりも長いため、架橋反応により網目構造を形成した際にポリマーの主鎖間隔が広くなり、粘着剤層が優れた応力緩和性を示すという作用効果も有する。
また、ポリマー(A)およびポリマー(B)を製造するに際しての、(メタ)アクリレート(a1)、モノマー(a2)、(メタ)アクリレート(b1)およびモノマー(b2)の使用量は、下記式(3)の関係、好ましくは下記式(4)の関係を満たす。
式中、a1、a2、b1およびb2はそれぞれ(メタ)アクリレート(a1)、モノマー(a2)、(メタ)アクリレート(b1)およびモノマー(b2)の使用量を示す。
ポリマー(B)の製造におけるモノマー(b1)の使用率〔b1/(b1+b2)〕とポ
リマー(A)の製造におけるモノマー(a1)の使用率〔a1/(a1+a2)〕との比が
上記下限以上になると、光学部材の耐久性が向上し、上記上限以下になると光学部材の光漏れを抑制することができる。
また、上記関係式を満たす組み合わせのポリマー(A)と(B)とを、ポリマー(A)が上記下限以上の量で用いると、光学部材の光漏れを抑制することができ、上記上限以下
の量で用いると光学部材の耐久性が向上する。
本発明に係る粘着剤組成物は、イソシアネート架橋剤(C)を、ポリマー(A)とポリマー(B)の合計100重量部に対して0.03〜0.20重量部、好ましくは0.05〜0.12重量部含有する。イソシアネート架橋剤(C)が上記範囲にあると光学部材の光漏れを抑制することができる。
また、本発明に係る粘着剤組成物は、透明性、視認性及び本発明の効果を損なわない範囲で有れば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、粘着付与樹脂、可塑剤、消泡剤及び濡れ性調製剤等を配合してもよい。
このような光学部材用粘着剤組成物を、光学フィルムの片面あるいは両面に直接塗布して粘着剤層を形成して光学部材を製造してもよいが、通常、後述するように、剥離フィルム上に光学部材用粘着フィルムを予め形成し、これを光学フィルムの片面あるいは両面に転写して光学部材を製造することが好ましい。
〔光学部材用粘着フィルム〕
本発明に係る光学部材用粘着フィルムは上記光学部材用粘着剤組成物をフィルム状に成形したものである。上記光学部材用粘着剤組成物を剥離フィルム上に塗工した後、通常70〜100℃の温度で乾燥して熟成することにより、粘着フィルム/剥離フィルムからなるシートを製造することができる。この粘着フィルムの厚さは通常10〜30μm、好ましくは20〜25μmである。
剥離フィルムとしては、ポリエステルフィルムが好ましく用いられる。また、剥離フィルムはその表面が剥離処理されていることが好ましい。予め剥離処理が施された剥離フィルムを使用することによって、後述する光学部材を使用する場合に光学部材から剥離フィルムを剥がした際、粘着剤が剥離フィルムに残存することが少ない。
〔光学部材〕
本発明に係る光学部材は、粘着剤組成物または粘着フィルムを用いて光学フィルムの片面または両面に粘着剤層を形成したものである。前記光学フィルムとしては、偏光フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルム、輝度向上フィルムなどが挙げられる。これらのうち、偏光フィルムが、応力緩和性がより発揮できる点で、特に好ましい。
光学部材用粘着フィルムを光学フィルムの片面あるいは両面に貼り合わせた後、これを、通常、温度20〜40℃、湿度30〜70%の条件下で静置することにより、光学部材が得られる。
このような光学部材は、たとえば、液晶セルに貼着して使用される。具体的には、光学部材を液晶セルなどの被着体に貼り付けた後、温度40〜50℃、圧力3〜6気圧で熱圧着させることにより、光学フィルムと被着体とを粘着剤を介して接着する。
また、本発明に係る光学部材は、粘着剤の粘着力が、ガラス板に対して、好ましくは400〜600g/25mmの範囲にあり、リワーク性(再剥離性)に優れている。このため、上記接着工程において光学フィルムと被着体との位置ズレが発生したとしても、被着体に粘着剤が残存することなく光学フィルムを剥離することができる。
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、この実施例により何ら限定されるものではない。以下に、実施例および比較例で使用したアクリルポリマー溶液の調製方法
および得られた光学部材の評価方法を示す。
〔アクリルポリマー溶液の調製〕
<調製例1>
n−ブチルアクリレート(n−BA)99.5重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2−HEA)0.5重量部、酢酸エチル100重量部、およびアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2重量部を反応容器に仕込み、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。次いで、窒素雰囲気下で攪拌しながら反応容器を60℃に昇温した後、6時間反応させた。反応終了後、酢酸エチルで希釈し、アクリルポリマー溶液(1)を得た。このアクリル樹脂の重量平均分子量は、GPC法(カラム:G7000HXL、GMHXL、G2500HXL(以上、商品名、東ソー(株)製)、検出器:示差屈折計、溶媒:テトラヒドロフラン)により測定したところ、標準ポリスチレン換算で160万であった。
<調製例2>
n−BAを99.5重量部から99重量部に、2−HEAを0.5重量部から1重量部に変更した以外は調製例1と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(2)を得た。
<調製例3>
n−BAを99.5重量部から98重量部に、2−HEAを0.5重量部から2重量部に変更した以外は調製例1と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(3)を得た。
<調製例4>
2−HEAの代わりに、3−ヒドロキシプロピルアクリレート(3−HPA)を2重量部使用した以外は調製例3と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(4)を得た。
<調製例5>
2−HEAの代わりに、4−ヒドロキシブチルアクリレート(4−HBA)を0.5重量部使用した以外は調製例1と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(5)を得た。
<調製例6>
2−HEAの代わりに、3−HBAを1重量部使用した以外は調製例2と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(6)を得た。
<調製例7>
2−HEAの代わりに、4−HBAを2重量部使用した以外は調製例3と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(7)を得た。
<調製例8>
n−BAを99.5重量部から97重量部に、4−HBAを0.5重量部から3重量部に変更した以外は調製例5と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(8)を得た。
<調製例9>
n−BAを99.5重量部から96重量部に、4−HBAを0.5重量部から4重量部に変更した以外は調製例5と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(9)を得た。
<調製例10>
2−HEAの代わりに、6−ヒドロキシヘキシルアクリレート(6−HHA)を2重量部使用した以外は調製例3と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(10)を得た。
<調製例11>
n−BAを99.5重量部から98.5重量部に変更し、2−HEAの代わりにアクリル酸を1.5重量部使用した以外は調製例1と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(11)を得た。
<調製例12>
4−HEAの代わりに、2−カルボキシエチルアクリレート(β−CEA)を4重量部使用した以外は調製例9と同様にして重量平均分子量160万のアクリル樹脂を含むアクリルポリマー溶液(12)を得た。
〔評価方法〕
光学部材(140mm×240mmのシート)からポリエステル製剥離フィルムを剥がし、直交ニコルとなるように、ラミネーターロールを用いて無アルカリガラス板(コーニング(株)、商品名:1737)の両面に粘着フィルムを介して偏光フィルムを粘着した後、温度50℃、5気圧のオートクレーブに20分間保持して、偏光フィルムとガラス板とを接着して試験片を得た。
<耐久性試験>
上記方法により2つの試験片を作製し、一方を温度100℃の条件下で、他方を温度60℃かつ湿度95%の条件下で、それぞれ500時間静置した後、試験片の外観(発泡、剥離、亀裂の有無)を目視により観察し、下記基準で評価した。
A:発泡、剥離、亀裂等の外観変化が全く見られない。
B:発泡、剥離、亀裂等の外観変化が少しまたは明らかに見られる。
<耐光漏れ試験>
耐久性試験において温度100℃で500時間静置した後の試験片を目視により観察した。
A:試験片の中心部と周辺部との間で透過光ムラが全く見られない。
B:試験片の中心部と周辺部との間で透過光ムラが少しまたは明らかに見られる。
<基材接着性試験>
試験片の表面を手で擦り、偏光フィルムの剥離の有無を目視により確認した。
A:強く擦っても剥離は見られなかった。
B:軽く擦るだけで剥離が見られた。
<リワーク性試験>
光学部材を25mm幅に裁断した後、ポリエステル製剥離フィルムを剥がしてガラス板に粘着フィルムを介して偏光フィルムを粘着した。これを温度50℃、圧力5気圧に調整されたオートクレーブに20分間保持して、偏光フィルムとガラス板とを接着して試験片を得た。
この試験片を温度70℃で6時間静置した後、23℃まで放冷した。その後、粘着フィルムの粘着力を光学部材とガラス板との180度剥離試験により測定した。さらに、剥離試験後のガラス板表面を目視により観察した。
A:ガラス板表面に粘着剤の残存は見られなかった。
B:ガラス板表面に粘着剤の残存が見られた。
アクリルポリマー溶液(2)を樹脂固形分で80重量部と、アクリルポリマー溶液(7)を樹脂固形分で20重量部と、キシリレンジイソシアネート(XDI)を0.06重量部とを混合し、十分に攪拌して粘着剤組成物を得た。これを、表面を剥離処理したポリエステル製フィルム上に塗工して乾燥し、厚さが25μmの粘着剤層(粘着フィルム)を有するシートを形成した。このシートを偏光フィルムの片面に、粘着フィルムと偏光フィルムとが当接するように貼り合わせた後、温度23℃、湿度65%の条件下で7日間静置して、剥離フィルム/粘着フィルム/偏光フィルムからなる光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
アクリルポリマー溶液(2)の代わりにアクリルポリマー溶液(3)を樹脂固形分で80重量部と、アクリルポリマー溶液(7)の代わりにアクリルポリマー溶液(9)を樹脂固形分で20重量部とを使用し、XDIを0.06重量部から0.05重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
アクリルポリマー溶液(7)の代わりにアクリルポリマー溶液(10)を樹脂固形分で20重量部使用した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
アクリルポリマー溶液(2)の代わりにアクリルポリマー溶液(6)を樹脂固形分で80重量部使用し、XDIを0.06重量部から0.05重量部に変更した以外は、実施例3と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
[比較例1]
アクリルポリマー溶液(7)の代わりにアクリルポリマー溶液(4)を樹脂固形分で20重量部使用した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
[比較例2]
アクリルポリマー溶液(2)の代わりにアクリルポリマー溶液(1)を樹脂固形分で80重量部と、アクリルポリマー溶液(7)の代わりにアクリルポリマー溶液(5)を樹脂固形分で20重量部とを使用し、XDIを0.06重量部から0.08重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
[比較例3]
アクリルポリマー溶液(2)の代わりにアクリルポリマー溶液(1)を樹脂固形分で80重量部と、アクリルポリマー溶液(7)の代わりにアクリルポリマー溶液(8)を樹脂固形分で20重量部とを使用した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
[比較例4]
アクリルポリマー溶液(2)を樹脂固形分で80重量部から40重量部に、アクリルポ
リマー溶液(7)を樹脂固形分で20重量部から60重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
[比較例5]
アクリルポリマー溶液(2)を樹脂固形分で80重量部から95重量部に、アクリルポリマー溶液(7)を樹脂固形分で20重量部から5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
[比較例6]
アクリルポリマー溶液(2)の代わりにアクリルポリマー溶液(11)を樹脂固形分で80重量部、アクリルポリマー溶液(7)の代わりにアクリルポリマー溶液(12)を樹脂固形分で20重量部、XDIの代わりにエポキシ硬化剤(三菱瓦斯化学(株)製、商品名:テトラッドX)0.01重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして光学部材を得た。この光学部材について評価した結果を表1に示す。
本発明に係る光学部材用粘着剤組成物および粘着フィルムは、優れた耐久性と耐光漏れ
をバランスよく発現することから、偏光フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルム、輝度向上フィルムなどの光学フィルムの接着に使用することができる。このような粘着剤組成物または粘着フィルムからなる粘着剤層を有する光学部材は、過酷な条件においても、優れた耐久性と耐光漏れをバランスよく発現し、液晶表示装置などに使用することができる。

Claims (4)

  1. 下記式(1)
    (式中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は、COO基に結合している炭素原子とOH基に結合している炭素原子とを含む最短の炭化水素鎖を主鎖とするときに、該主鎖の炭素数aが1〜3のアルキレン基であり、該R2は直鎖状アルキレン基であっても分岐
    を有するアルキレン基であってもよい)
    で表される水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)0.2〜5重量%と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(a2)95〜99.8重量%とを共重合して得られる、重量平均分子量が100万〜250万のポリマー(A)と、
    下記式(2)
    (式中、R3は水素原子またはメチル基であり、R4は、COO基に結合している炭素原子とOH基に結合している炭素原子とを含む最短の炭化水素鎖を主鎖とするときに、該主鎖の炭素数bが3〜10のアルキレン基であり、該R4は直鎖状アルキレン基であっても分
    岐を有するアルキレン基であってもよい)
    で表される水酸基含有(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)0.3〜7.5重量%と、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)と共重合可能であって水酸基を含有しないモノマー(b2)92.5〜99.7重量%とを共重合して得られる、重量平均分子量が100万〜250万のポリマー(B)(ただし、ポリマー(A)とポリマー(B)とは異なるポリマーである)と、
    イソシアネート架橋剤(C)と
    を含有する光学部材用粘着剤組成物であって、
    前記炭素数aと炭素数bとがa+2≦bの関係を満たし、
    ポリマー(A)およびポリマー(B)を製造するに際しての(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、モノマー(a2)、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)およびモノマー(b2)の使用量が下記式(3)
    (式中、a1、a2、b1およびb2はそれぞれ(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)、モノマー(a2)、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(b1)およびモノマー(
    b2)の使用量を示す。)
    の関係を満たし、かつ
    ポリマー(A)とポリマー(B)の合計100重量部に対して、ポリマー(A)が60〜90重量部の量で含まれる光学部材用粘着剤組成物。
  2. モノマー(a2)および/または(b2)が(メタ)アクリレートモノマーであることを特徴とする請求項1に記載の光学部材用粘着剤組成物。
  3. 請求項1または2に記載の光学部材用粘着剤組成物がフィルム状に賦形されていることを特徴とする光学部材用粘着フィルム。
  4. 請求項1または2に記載の光学部材用粘着剤組成物あるいは請求項3に記載の光学部材用粘着フィルムからなる粘着剤層と光学フィルムとからなる光学部材。
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