JP5991833B2 - アクリル系粘着剤、光学部材用粘着剤、およびそれを用いてなる粘着剤層付き光学部材、画像表示装置、ならびにアクリル系粘着剤の製造方法、アクリル系粘着剤組成物 - Google Patents

アクリル系粘着剤、光学部材用粘着剤、およびそれを用いてなる粘着剤層付き光学部材、画像表示装置、ならびにアクリル系粘着剤の製造方法、アクリル系粘着剤組成物 Download PDF

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本発明は、アクリル系粘着剤に関するものであり、更に詳しくは、光学部材用粘着剤として用いた際に優れた耐久性、耐光漏れ性、リワーク性、および透明性を示すアクリル系粘着剤、およびそれを用いてなる粘着剤層付き光学部材、画像表示装置に関するものであり、更に、かかるアクリル系粘着剤の製造方法に関するものである。
従来より、偏光性が付与されたポリビニルアルコール系フィルム等(偏光子)の両面を三酢酸セルロースフィルム等で被覆したものである偏光板を、2枚のガラス板の間に配向した液晶成分を挟持させたものである液晶セルのガラス表面に積層し、液晶表示板とすることが行われており、かかる偏光板と液晶セルの積層には粘着剤が用いられている。
また、さらに液晶セルには、表示品位の向上のために、偏光板以外の光学部材(位相差板、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、視野角拡大フィルム等の光学フィルム)が積層されており、これらの光学部材同士の貼り合せにも粘着剤が用いられている。
一般的に、液晶ディスプレイの使用環境や長期間稼動時に生じる熱等により、構成する光学部材光学フィルムに寸法変化が生じることが知られている。例えば、偏光板は異種材料の多層構造であり、構成する材料の特性から寸法安定性が乏しく、特に高温、高湿熱の使用環境下においては、収縮や膨張による寸法変化が大きく、応力が集中する部分で色むらや光漏れが生じ、表示品位が低下する問題が生じてしまう。更に、液晶ディスプレイを高温、高湿熱環境下で使用する場合には、粘着剤とガラス基板との界面において、発泡や剥がれなどの不具合が生じやすいといった問題も生じてしまう。
また、近年では、光学部材用粘着剤の使用において、ガラス等の基板に貼り合わせた際、貼り合せミスなどにより、再度貼り直すことが必要になることがあるため、貼り直し性(リワーク性)に優れることも求められている。
このような問題を解決するために、耐久性、光学特性(耐光漏れ性能、透明性)リワーク性を向上させた種々の光学部材用粘着剤が開発されており、例えば、特許文献1では、カルボキシル基および水酸基を必須成分として含有するアクリル樹脂に対して、通常よりも多量のイソシアネート架橋剤を配合して得られる粘着剤であり、更にカルボキシル基と水酸基とイソシアネート基含有割合が特定割合に調整された粘着剤組成物からなる光学フィルム用粘着剤が提案されている。
特開2011−85887号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では、通常よりも多く含有するイソシアネート系架橋剤同士の反応が速やかに進行しにくく強固な網目構造をもった粘着剤が得られにくいために、高温条件下や高温高湿条件下での耐久性、耐光漏れ性、リワーク性が充分なものではなく、更には3種の官能基の量を調整しなければならず物性バランスの調整が難しく安定して粘着剤を製造することが難しく、また、大量のイソシアネート系架橋剤を含有すると、架橋反応が終了するまでに時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明ではこのような背景下において、耐久性(特には厳しい湿熱条件下での耐久性)に優れ、かつ耐光漏れ性や透明性等の光学特性とリワーク性にも優れた光学部材用粘着剤を得るためのアクリル系粘着剤の提供を目的とするものである。
しかるに本発明者等は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アクリル系樹脂とイソシアネート系架橋剤を用いて得られるアクリル系粘着剤において、アクリル系樹脂、イソシアネート系架橋剤に加えて更に多官能チオールを配合すると、イソシアネート系架橋剤と多官能チオールが反応し、その反応物とアクリル系樹脂が架橋することによって、耐久性、光学特性、リワーク性にバランスよく優れるアクリル系粘着剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の要旨は、アクリル系樹脂(A)が、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)との反応物で架橋されてなり、アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が20万〜500万であることを特徴とするアクリル系粘着剤である。
更には、本発明は、光学部材用粘着剤、およびそれを用いてなる粘着剤層付き光学部材、画像表示装置、ならびにアクリル系粘着剤の製造方法、アクリル系粘着剤組成物に関するものである。
本発明のアクリル系粘着剤は、耐久性(特には厳しい湿熱条件下での耐久性)に優れ、かつ耐光漏れ性や透明性等の光学特性とリワーク性にも優れた光学部材用粘着剤を得るために最適な粘着剤であり、特には、アクリル系樹脂と、イソシアネート化合物とチオール化合物の反応物が相溶性に優れるために非常に透明性が高く、更には架橋剤を通常よりも多く使用するにもかかわらず架橋反応が終了するまでに通常よりも多くの時間を要しないものである。
また、アクリル系樹脂(A)の存在下で、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)を反応させた場合には、粘着剤が相互侵入網目構造(IPN)構造を取ることができるため、粘着剤の弾性率が上昇し、偏光板の収縮を抑制することで、端部集中型の光漏れとなり、さらには、IPN構造はゆっくりと力を加えた場合にはずれることが可能であるために、高い応力緩和性を兼ね備えた粘着剤となる。その結果、アクリル粘着剤層及び光学フィルムの応力が緩和されることとなり、より光漏れが発生しにくくなるものである。
以下、本発明を詳細に説明するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものである。
なお、本発明において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
本発明のアクリル系粘着剤は、アクリル系樹脂(A)が、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)との反応物で架橋されてなるアクリル系粘着剤である。
まず、本発明のアクリル系粘着剤を形成する、上記(A)〜(C)成分について説明する。
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a1)、官能基含有モノマー(a2)、芳香環含有モノマー(a3)、その他の共重合性モノマー(a4)から選ばれるモノマーを含有する重合成分[I]を単独重合又は共重合してなるものである。
かかる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a1)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、iso−オクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、iso−ステアリル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環族の(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの場合には、アルキル基の炭素数が、通常1〜20、特には1〜12、更には1〜8、殊には4〜8であることが好ましい。これらは1種を単独で又は2種以上を併せて用いることができる。
かかる(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)の中でも、共重合性、粘着物性、取り扱いやすさ及び原料入手しやすさの点で、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが好ましく用いられ、更に好ましくは耐久性に優れる点でn−ブチル(メタ)アクリレートが用いられる。
官能基含有モノマー(a2)(ただし、後述の(a3)を除く)としては、例えば、水酸基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、アセトアセチル基含有モノマー、イソシアネート基含有モノマー、カルボキシル基含有モノマー、グリシジル基含有モノマー等が挙げられ、これらの中でも、密着性に優れる点でカルボキシル基含有モノマーが好ましく用いられる。
上記水酸基含有モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート等のアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性モノマー、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のオキシアルキレン変性モノマー、その他、2−アクリロイロキシエチル2−ヒドロキシエチルフタル酸、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の1級水酸基含有モノマー;2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の2級水酸基含有モノマー;2,2−ジメチル2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の3級水酸基含有モノマーをあげることができる。これらは1種を単独で又は2種以上を併せて用いることができる。
上記水酸基含有モノマーの中でも、不純物であるジ(メタ)アクリレートの含有割合が、0.5%以下のものを用いることが好ましく、特に好ましくは0.2%以下、更に好ましくは0.1%以下のものを使用することが好ましい。具体的には、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートが好ましく、共重合性、粘着物性、取り扱い易さおよび原料入手のし易さの点で特に好ましくは2−ヒドロキシエチルアクリレートである。
上記カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、アクリル酸ダイマー、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、グルタコン酸、イタコン酸、アクリルアミドN−グリコール酸、ケイ皮酸等が挙げられ、中でも(メタ)アクリル酸が好ましく用いられる。
上記アミノ基含有モノマーとしては、例えば、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記アセトアセチル基含有モノマーとしては、例えば、2−(アセトアセトキシ)エチル(メタ)アクリレート、アリルアセトアセテート等が挙げられる。
上記イソシアネート基含有モノマーとしては、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートやそれらのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。
上記グリシジル基含有モノマーとしては、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸アリルグリシジル等が挙げられる。
これら官能基含有モノマー(a2)は、単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
上記芳香環含有モノマー(a3)としては、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシ化o−フェニル(メタ)アクリレート、フェニルジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン等が挙げられる。
上記芳香環含有モノマー(a3)は、粘着剤層の複屈折を調整するために使用することが好ましく、芳香環含有モノマーの含有量を調整することで、偏光板等のフィルムが収縮する際の粘着剤の複屈折の発生を防いだり、粘着剤の複屈折を調整することにより、結果としての光漏れをさらに抑制できるものである。
その他の共重合性モノマー(a4)としては、例えば、(2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコール-モノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のエーテル鎖含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アルキルビニルエーテル、ビニルトルエン、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、イタコン酸ジアルキルエステル、フマル酸ジアルキルエステル、アリルアルコール、アクリルクロライド、メチルビニルケトン、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルビニルケトン、(メタ)アクリロイルモルホリン等を用いることができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a1)の含有割合は、重合成分[I]全体に対して、通常50〜100重量%、好ましくは75〜99重量%、特に好ましくは80〜97重量%、更に好ましくは90〜95重量%である。
かかる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a1)の含有量が少なすぎると、粘着剤として使用した場合に粘着力が低下する傾向にある。
上記官能基含有モノマー(a2)の含有割合は、重合成分[I]全体に対して、通常0〜50重量%、好ましくは1〜25重量%、特に好ましくは3〜20重量%、更に好ましくは5〜10重量%である。
かかる官能基含有モノマー(a2)が多すぎると粘度が高くなったり、樹脂の安定性が低下する傾向がある。
上記芳香環含有モノマー(a3)の含割合は、重合成分[I]全体に対して、1〜80重量%であることが好ましく、特に好ましくは5〜60重量%、更に好ましくは10〜50重量%、殊に好ましくは15〜40重量%である。
かかる芳香環含有モノマー(a3)が多すぎると、粘着特性が低下する傾向があり、少なすぎると、耐光漏れ性を発揮しにくい傾向がある。
上記その他の共重合性モノマー(a4)の含有量は、重合成分[I]全体に対して、好ましくは0〜50重量%、特に好ましくは0.5〜20重量%、更に好ましくは1〜10重量%である。
かかるその他の共重合性モノマー(a4)の含有量が多すぎると、発明の効果が得難くなる傾向にある。
本発明においては、上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a1)、官能基含有モノマー(a2)、芳香環含有モノマー(a3)、その他の共重合性モノマー(a4)から選ばれるモノマーを含有する重合成分[I]を単独重合又は共重合することによりアクリル系樹脂(A)を製造する。かかる重合にあたっては、溶液ラジカル重合、懸濁重合、塊状重合、乳化重合などの従来公知の方法により行なうことができるが、安全に、安定的に、任意のモノマー組成でアクリル系樹脂(A)を製造できる点で溶液ラジカル重合が好ましい。
かかる溶液重合では、例えば、有機溶媒中に、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系モノマー(a1)、官能基含有モノマー(a2)、芳香環含有モノマー(a3)、その他の共重合性モノマー(a4)等のモノマー成分、重合開始剤を混合あるいは滴下し、還流状態あるいは50〜98℃で0.1〜20時間重合すればよい。
かかる重合に用いられる有機溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の脂肪族アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げられる。
また、かかるラジカル重合に用いられる重合開始剤としては、例えば、通常のラジカル重合開始剤である2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(メチルプロピオン酸)等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロリルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸
化物等が挙げられ、使用するモノマーに合わせて適宜選択して用いることができる。これらの重合開始剤は、単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量については、20万〜500万であることが必要であり、好ましくは20万〜250万、特に好ましくは60万〜200万、殊に好ましくは100万〜180万である。重量平均分子量が小さすぎると、耐久性能が低下する傾向があり、大きすぎると希釈溶剤を大量に必要とし、塗工性やコストの面で好ましくない傾向となる。
また、アクリル系樹脂(A)の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は、通常50以下であり、好ましくは20以下であり、特に好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、殊に好ましくは5以下である。
かかる分散度が高すぎると粘着剤層の耐久性能が低下し、発泡等が発生しやすくなる傾向にある。なお、分散度の下限は、製造の限界の点から、通常1.1、好ましくは1.5、更に好ましくは2である。
更に、アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度は、−80〜−10℃、特には−65〜−30℃、更には−55〜−45℃であることが好ましく、ガラス転移温度が高すぎると粘着力が上がりすぎる傾向があり、低すぎると耐熱性が低下する傾向がある。
尚、上記の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフィー(日本Waters社製、「Waters 2695(本体)」と「Waters 2414(検出器)」)に、カラム:Shodex GPC KF−806L(排除限界分子量:2×107、分離範囲:100〜2×107、理論段数:10,000段/本、充填剤材質:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:10μm)の3本直列を用いることにより測定されるものであり、数平均分子量も同様の方法を用いることができる。また分散度は重量平均分子量と数平均分子量より求められる。またガラス転移温度は下記のFoxの式より算出されるものである。
Figure 0005991833
Tg:共重合体のガラス転移温度(K)
Tga:モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wa:モノマーAの重量分率
Tgb:モノマーBのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wb:モノマーBの重量分率
Tgn:モノマーNのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wn:モノマーNの重量分率
(Wa+Wb+・・・+Wn=1)
上記多官能イソシアネート系化合物(B)は、2個以上のイソシアネート基を含有する化合物であればよく、通常イソシアネート系架橋剤として使用されるものを用いればよい。
かかるイソシアネート基の含有個数は、通常2〜10個、好ましくは2〜5個であり、特に好ましくは2.5〜3.5個であることが好ましい。
上記多官能イソシアネート系化合物(B)としては、例えば、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート等のトリレンジイソシアネート系化合物、1,3−キシリレンジイソシアネート等のキシリレンジイソシアネート系化合物、ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート等のジフェニルメタンジイソシアネート系化合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート等のナフタレンジイソシアネート系化合物
等の芳香族系多官能イソシアネート系化合物;
イソホロンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4’−ジイソシアネート、1,3−ジイソシアナトメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジイソシアネート
等の脂環族系多官能イソシアネート系化合物;
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート
等の脂肪族系多官能イソシアネート系化合物;
および上記多官能イソシアネート系化合物のアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、芳香族系多官能イソシアネート系化合物が好ましく、粘着剤層の屈折率を調整しやすい点でトリレンジイソシアネート系化合物が特に好ましく、更に好ましくはトリレンジイソシアネート系化合物のアダクト体であり、殊に好ましくはトリレンジイソシアネート系化合物のトリメチロールプロパンアダクト体である。
上記多官能チオール(C)は、2個以上のチオール基を含有する化合物であればよく、チオール基の含有個数は、通常2〜10個、好ましくは2〜6個、特に好ましくは3〜4個である。
上記多官能チオール(C)としては、例えば、
テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)等の2官能チオール;
トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリス−[(3−メルカプトプロピオニルオキシ)−エチル]−イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−メルカプトピロピオネート)等の3官能以上のチオールが挙げられる。
これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、3官能以上のチオールが好ましく、架橋後に耐久性の良好な塗膜が得られるの点で、特に好ましくはトリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリス−[(3−メルカプトプロピオニルオキシ)−エチル]−イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、更に好ましくはトリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)である。
本発明のアクリル系粘着剤は、上記(A)〜(C)成分を用い、アクリル系樹脂(A)が多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)との反応物で架橋されたアクリル系粘着剤である。
多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)を反応させるにあたり、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)の配合割合(重量比)としては、好ましくは(B):(C)=90:10〜20:80、特に好ましくは(B):(C)=80:20〜50:50、更に好ましくは(B):(C)=70:30〜60:40であり、また、多官能イソシアネート系化合物(B)の含有するイソシアネート基と多官能チオール(C)の含有するメルカプト基の配合割合(モル比)としては、イソシアネート基:メルカプト基=70:30〜30:70であることが必要であり、特に好ましくはイソシアネート基:メルカプト基=60:40〜40:60、更に好ましくはイソシアネート基:メルカプト基=55:45〜45:55であり、両者が等モル程度で使用することが好ましいものである。
多官能イソシアネート系化合物(B)に対すると多官能チオール(C)の配合量が多すぎるとメルカプト基(チオール基)が残りやすくなり物性安定までのエージング期間が長くなる傾向があり、少なすぎてもその逆にイソシアネート基が残りやすくなり物性安定までのエージング期間が長くなる傾向がある。
多官能イソシアネート系化合物(B)の配合量は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、0.3〜200重量部であることが好ましく、特に好ましくは3〜100重量部、更に好ましくは10〜50重量部、殊に好ましくは15〜25重量部である。
多官能イソシアネート系化合物(B)の配合量が多すぎると、粘着層が固くなりすぎて、粘着特性が出にくくなる傾向があり、少なすぎると、弾性率が下がり耐久性が低下する傾向がある。
多官能チオール(C)の配合量は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、0.5〜100重量部であることが好ましく、特に好ましくは1.5〜50重量部、更に好ましくは5〜25重量部、殊に好ましくは7〜13重量部である。
多官能チオールの配合量が多すぎると、粘着特性が出にくくなる傾向があり、少なすぎると、弾性率が下がり耐久性が低下する傾向がある。
アクリル系樹脂(A)と、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)の反応物との含有割合(重量比)は、アクリル系樹脂100重量部に対して、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)の反応物が1〜300重量部であることが好ましく、特に好ましくは5〜150重量部、更に好ましくは15〜75重量部、殊に好ましくは20〜40重量部である。
ここで、本発明のアクリル系粘着剤は、アクリル系樹脂(A)が、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)との反応物で架橋された構造を有したものであればよいが、アクリル系粘着剤中には、アクリル系樹脂(A)と多官能イソシアネート系化合物(B)の反応物、アクリル系樹脂(A)と多官能チオール(C)の反応物、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)の反応物が含まれていてもよい。
また、本発明のアクリル系粘着剤は、光学部材用粘着剤として好適なものとするために、更にシランカップリング剤(D)を含有したものであることが、光学部材に対する密着性が向上する点で好ましい。
かかるシランカップリング剤(D)としては、例えば、エポキシ基含有シランカップリング剤、(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤、メルカプト基含有シランカップリング剤、水酸基含有シランカップリング剤、カルボキシル基含有シランカップリング剤、アミノ基含有シランカップリング剤、アミド基含有シランカップリング剤、イソシアネート基含有シランカップリング剤等をあげることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、エポキシ基含有シランカップリング剤が好ましく用いられる。
上記エポキシ基含有シランカップリング剤の具体例としては、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリ(グリシジル)シラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、エポキシ基含有シリコーンアルコキシオリゴマー(エポキシ基変性エチル/メチルシリケート低縮合物)等があげられるが、中でも好ましいのはγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、エポキシ基含有シリコーンアルコキシオリゴマー(エポキシ基変性エチル/メチルシリケート低縮合物)である。
上記メルカプト基含有シランカップリング剤の具体例としては、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、SH基含有シリコーンアルコキシオリゴマー(メルカプト基変性エチル/メチルシリケート低縮合物)等があげられる。
シランカップリング剤(D)の含有量としては、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部であり、特に好ましくは0.02〜1重量部、更に好ましくは0.03〜0.5重量部である。
かかるシランカップリング剤(D)の含有量が少なすぎると、添加効果が得られない傾向があり、多すぎるとアクリル系樹脂(A)との相溶性が低下し接着力や凝集力が得られなくなる傾向がある。
また、本発明のアクリル系粘着剤には、本発明の効果を損なわない範囲において、さらに帯電防止剤、その他のアクリル系粘着剤、その他の粘着剤、ウレタン樹脂、ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル、フェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂等の粘着付与剤、着色剤、充填剤、老化防止剤、の紫外線吸収剤、機能性色素等の従来公知の添加剤や、紫外線あるいは放射線照射により呈色あるいは変色を起こすような化合物を配合することができる。また、上記添加剤の他にも、粘着剤組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等が少量含有されたものであっても良い。
なお、上記帯電防止剤としては、アルカリ金属塩や窒素含有有機カチオンを含有することが好ましい。
なお、一般に多官能アクリレート化合物と多官能チオール化合物を混合し、UV照射することによるエン・チオール反応が知られている。本発明では、多官能チオール化合物(C)は多官能アクリレートとではなく、多官能イソシアネート化合物(B)と反応することにより、本発明の効果を発揮するものである。従って、本発明の粘着剤組成物には、多官能アクリレート化合物が含まれないことが好ましいが、本発明の効果を阻害しない程度には含まれてもよく、多官能アクリレート化合物の粘着剤組成物中の含有量としては、通常10%以下、好ましくは5%以下、更に好ましくは1%以下である。
なお、本発明のアクリル系粘着剤を、ITOフィルム、ITOガラス等の透明電極膜や、電磁波シールド等のメッシュ等の耐腐食性が必要な用途に使用する場合は、アクリル系粘着剤が実質的に酸性基を含まないことが好ましい。
実質的に酸性基を含まないとは、アクリル系樹脂(A)の共重合成分として酸性基を有するモノマーを使用せず、粘着剤組成物全体の酸価が好ましくは10mgKOH/g以下、特に好ましくは1mgKOH/g以下であることを意味する。
次に、本発明のアクリル系粘着剤の製造方法について説明する。
本発明のアクリル系粘着剤は、アクリル系樹脂(A)が、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)との反応物で架橋されたものであれば、種々の方法で製造されたものであってもよいが、耐久性に優れる点で、アクリル系樹脂(A)の存在下で、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)とを反応させる方法が好ましい。
具体的には、アクリル系樹脂(A)、多官能イソシアネート系化合物(B)、多官能チオール(C)を含有するアクリル系粘着剤組成物を、基材上に、塗工、乾燥し、エージングすることにより製造する方法が好ましい。
上記アクリル系粘着剤の塗工に際しては、この粘着剤組成物を溶剤に希釈して塗工することが好ましく、希釈濃度としては、好ましくは5〜80重量%、特に好ましくは10〜50重量%、殊に好ましくは15〜30重量%である。また、かかる溶剤としては、アクリル系粘着剤を溶解させるものであれば特に限定されることなく、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、メタノール、エタノール、プロピルアルコール等のアルコール系溶剤を用いることができる。これらの中でも、溶解性、乾燥性、価格等の点から酢酸エチル、メチルエチルケトンが好適に用いられる。
上記乾燥の条件としては、通常60〜130℃(好ましくは70℃〜110℃)で、通常5秒〜30分(好ましくは30秒〜3分)乾燥させればよい。
上記エージング処理は、粘着物性のバランスをとるために行なうものであり、エージングの条件としては、温度は通常室温〜70℃、時間は通常1日〜30日であり、具体的には、例えば23℃で1日〜30日間、23℃で3〜10日間、40℃で1日〜7日間等の条件で行なえばよい。
また、上記粘着剤組成物の塗工に関しては、ロールコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング、コンマコーティング、スクリーン印刷等の慣用の方法により行なうことができる。
なお、本発明のアクリル系粘着剤を光学部材用粘着剤として使用する場合は、上記基材として光学部材(光学積層体)を使用すればよく、かかる光学部材用粘着剤からなる粘着剤層を光学部材(例えば、光学積層体)上に積層形成することにより、粘着剤層付き光学部材を得ることができる。
上記粘着剤層付き光学部材には、粘着剤層の光学部材面とは逆の面に、さらに離型シートを設けることが好ましく、また、粘着剤層付き光学部材を実用に供する際には、上記離型シートを剥離して用いられる。そして、上記離型シートとしては、シリコン系の離型シートを用いることが好ましい。
粘着剤層付き光学部材を作製するに際して、上記の光学部材用の粘着剤組成物を架橋させる方法については、〔1〕光学部材上に、光学部材用粘着剤組成物を塗布、乾燥した後、離型シートを貼合し、エージング処理を行なう方法、〔2〕離型シート上に、光学部材用粘着剤組成物を塗布し、乾燥した後、光学部材を貼合し、エージング処理を行なう方法により行なうことできる。これらの中でも、〔2〕の方法が基材を痛めない点、作業性や安定製造の点で好ましい。
また、得られる粘着剤層付き光学部材における粘着剤層の厚みは、通常5〜300μmが好ましく、特には5〜50μmが好ましく、更には10〜30μmが好ましい。この粘着剤層の厚みが薄すぎると粘着物性が安定しにくい傾向があり、厚すぎると光学部材全体の厚みが厚すぎてしまう傾向がある。
本発明の粘着剤層付き光学部材は、離型シートを有するものは離型シートを剥がした後、粘着剤層面をガラス基板に貼合して、例えば液晶表示装置に供されるのである。
本発明における光学部材としては、特に限定されることなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、PDP等の画像表示装置に好適に用いられる光学フィルム、例えば、偏光板や位相差板、楕円偏光板、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、さらにはこれらが積層されているもの等があげられる。中でも特に偏光板であることが本発明では有効である。
本発明で用いられる偏光板は、通常、偏光フィルムの両面に三酢酸セルロース系フィルムを保護フィルムとして積層したものであり、上記偏光フィルムとしては、平均重合度が1,500〜10,000、ケン化度が85〜100モル%のポリビニルアルコール系樹脂からなるフィルムを原反フィルムとして、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液あるいは二色性染料により染色された一軸延伸フィルム(通常、2〜10倍、好ましくは3〜7倍程度の延伸倍率)が用いられる。
上記ポリビニルアルコール系樹脂としては、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造されるが、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合可能な成分を含有していても良い。また、ポリビニルアルコールを酸の存在下でアルデヒド類と反応させた、例えば、ポリブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂等のいわゆるポリビニルアセタール樹脂およびポリビニルアルコール誘導体もあげられる。
また、本発明の粘着剤は、ワープロ、コンピュータ、携帯電話、テレビ等の各種ディスプレイ、偏光板やそれに準ずる積層体等の光学部品、電子基板等の一時表面保護用粘着剤、両面テープ用粘着剤、メディカル用粘着剤、表面保護用粘着剤、一般ラベル用粘着剤、玩具向けシール用粘着剤、装飾シール用粘着剤、凹凸追従性粘着剤として用いることも可能である。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、重量基準を意味する。
まず、下記のようにして各種アクリル系樹脂を調製した。なお、アクリル系樹脂の重量平均分子量、分散度、ガラス転移温度の測定に関しては、前述の方法にしたがって測定した。
なお、粘度の測定に関しては、JIS K5400(1990)の4.5.3回転粘度計法に準じて測定した。
〔アクリル樹脂(A)の調製〕(表1参照。)
[アクリル系樹脂(A−1)]
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、アクリル酸(a2)5部、ブチルアクリレート(a1)95部、及び酢酸エチル100部、アセトン45部を仕込み、加熱還流開始後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03部を加え、酢酸エチル還流温度で3時間反応後、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A−1)溶液(重量平均分子量(Mw)152万、分散度(Mw/Mn)3.4、ガラス転移温度−51℃、固形分23%、粘度8,000mPa・s(25℃))を得た。
[アクリル系樹脂(A−2)]
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、アクリル酸(a2)5部、ブチルアクリレート(a1)75部、及びフェノキシエチルアクリレート(a3)20部、酢酸エチル100部、アセトン45部を仕込み、加熱還流開始後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.03部を加え、酢酸エチル還流温度で3時間反応後、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A−2)溶液(重量平均分子量(Mw)145万、分散度(Mw/Mn)3.5、ガラス転移温度−45℃、固形分22%、粘度8,000mPa・s(25℃))を得た。
〔実施例1〕
アクリル系樹脂(A−1)100部に、多官能イソシアネート系化合物(B−1)(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体;日本ポリウレタン社製;商品名「コロネートL」)20部、多官能チオール(C−1)(トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート);SC有機化学社製;商品名「TMMP」)10.6部を配合し、アクリル系粘着剤組成物を作製した。
〔実施例2〕
アクリル系樹脂(A−2)100部に、多官能イソシアネート系化合物(B−1)(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体;日本ポリウレタン社製;商品名「コロネートL」)20部、多官能チオール(C−1)(トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート);SC有機化学社製;商品名「TMMP」)10.6部を配合し、アクリル系粘着剤組成物を作製した。
〔実施例3〕
アクリル系樹脂(A−1)100部に、多官能イソシアネート系化合物(B−1)(トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体;日本ポリウレタン社製;商品名「コロネートL」)20部、多官能チオール(C−2)(ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート));SC有機化学社製;商品名「PEMP」)9.8部を配合し、アクリル系粘着剤組成物を作製した。
〔比較例1〕
実施例1において多官能チオール(C−1)を配合しなかった以外は実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物溶液を作製した。
〔比較例2〕
実施例1において、多官能イソシアネート系化合物(B−1)の配合量を8部に変更し、多官能チオール(C−1)を配合しなかった以外は実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物溶液を作製した。
〔比較例3〕
実施例1において、多官能イソシアネート系化合物(B−1)の配合量を1.5部に変更し、多官能チオール(C−1)を配合しなかった以外は実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物溶液を作製した。
〔粘着剤層付きPETフィルムの作製〕
上記実施例1〜3、比較例1〜3の粘着剤組成物溶液を、ポリエステル系離型シートに、乾燥後の厚みが25μmとなるように塗布し、90℃で3分間乾燥した後、形成された粘着剤組成物層側をポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み38μm)上に転写し、その後23℃×65%R.H.の条件下で10日間エージングさせて粘着剤層付きPETフィルムを得た。
このようにして得られた粘着剤層付きPETフィルムを用いて、以下の項目について、下記に示す各方法に従ってゲル分率を測定・評価した。これらの結果を下記の表1に併せて示した。
〔ゲル分率〕
得られた粘着剤層付きPETフィルムを40×40mmに切断した後、離型シートを剥がし粘着剤層側を50×100mmのSUSメッシュシート(200メッシュ)に貼合してから、SUSメッシュシートの長手方向に対して中央部より折り返してサンプルを包み込んだ後、トルエン250gの入った密封容器にて浸漬した際の重量変化にてゲル分率の測定を行なった。
〔粘着剤層付き偏光板の作製〕
上記実施例1〜3、比較例1〜3の粘着剤組成物溶液を、ポリエステル系離型シートに、乾燥後の厚みが25μmとなるように塗布し、90℃で3分間乾燥した後、形成された粘着剤組成物層を偏光板(厚み190μm)上に転写し、その後23℃×65%R.H.の条件下で10日間エージングさせて粘着剤層付き偏光板を得た。
なお、上記偏光板には、美舘イメージング社製「MLP38U」を延伸軸に対して45℃になるようにカットして使用した。
このようにして得られた粘着剤層付き偏光板を用いて、耐久性(耐湿熱試験、ヒートサイクル試験、耐熱試験)、粘着力を下記に示す各方法に従って測定・評価した。これらの結果を後記の表2に併せて示す。
〔耐久性〕
得られた粘着剤層付き偏光板の離型シートを剥離して、粘着剤層側を無アルカリガラス板(コーニング社製、イーグルXG)に押圧して、偏光板とガラス板とを貼合した後、オートクレーブ処理(50℃、0.5MPa、20分)を行ない、その後、下記(1)〜(3)の耐久試験(耐湿熱試験、耐熱試験)において剥離、発泡の評価を行なった。
更に、下記(3)の耐熱試験においては、上記発泡、剥離の評価に加えて、偏光板がクロスニコルになるように表と裏の両面に同じサンプルを貼合した光漏れ観察用サンプルを作製し、光漏れ現象の評価も行なった。
なお、使用した試験片サイズは、20cm×15cmのものを使用した。
〔耐久試験〕
(1)耐湿熱試験
60℃、90%R.H.150時間の耐久試験
(2)冷熱衝撃試験
−30℃と70℃ 30minサイクル 150時間
(3)耐熱試験
80℃、150時間の耐久試験および光漏れ
〔評価基準〕
(剥離)
○・・・0.5mm未満の剥がれ、もしくは浮き跡の発生
△・・・0.5mm以上10mm未満の剥がれ、もしくは浮き跡の発生
×・・・10mm以上の剥がれ、もしくは10mm以上の浮き跡の発生
(発泡)
○・・・発泡がほとんど見られない
△・・・発泡がわずかに見られる
×・・・発泡が多く見られる
(光漏れ)
◎・・・光漏れが非常に優れる
○・・・光漏れがほとんど見られない
△・・・光漏れが僅かに発生
×・・・4辺に光漏れが大きく発生
[粘着力]
粘着剤層付き偏光板について、幅25mm幅に裁断し、離型フィルムを剥離して、粘着剤層側を無アルカリガラス板(コーニング社製、「コーニング1737」)に押圧して、偏光板とガラス板とを貼合した。その後、オートクレーブ処理(50℃、0.5MPa、20分)を行った後、粘着力(1)として23℃・50%R.H.で7日間放置後の粘着力を180℃剥離試験にて測定し、粘着力(2)として、更に40℃・50%R.H.で7日間放置後の粘着力を180℃剥離試験にて測定した。
[粘着剤層付き無アルカリガラス板の作製]
上記実施例1〜3、比較例1〜3の粘着剤組成物溶液を、軽剥離ポリエステル系離型シートに、乾燥後の厚みが25μmとなるように塗布し、90℃で3分間乾燥した後、形成された粘着剤組成物層側を重剥離ポリエステル系離型シート上に転写し、その後23℃×65%R.H.の条件下で10日間エージングさせて、基材レス両面粘着シートを得た。
かかる基材レス両面粘着シートを3cm×4cmに切り抜き、軽剥離離型シートを剥離して、粘着剤層側を無アルカリガラス板(コーニング社製、イーグルXG)に押圧して、さらに重剥離離型シートを剥離して、粘着剤層付き無アルカリガラス板を得た。
[ヘイズ]
上記粘着剤層付き無アルカリガラス板の拡散透過率及び全光線透過率を、HAZE MATER NDH2000(日本電色工業社製)を用いて測定した。なお、本機はJIS K7361−1に準拠している。
得られた拡散透過率と全光線透過率の値を下記式に代入して、ヘイズを算出した。
ヘイズ(%)=(拡散透過率/全光線透過率)×100
Figure 0005991833
※)表中( )内の数字は重量部を表す。
実施例1〜3のアクリル系樹脂(A)、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)から得られるアクリル系粘着剤は、耐久性、耐光漏れ、透明性に優れ、かつ、エージングも1週間程度で安定(粘着力(1)(2)の差が20%以内)する粘着剤であることがわかる。
一方、多官能チオール(C)を含まず、多官能イソシアネート系化合物(B)を一般的な架橋剤としての配合量で使用した比較例3のアクリル系粘着剤は、耐久性や透明性に優れ、エージングも1週間程度で安定したが、耐光漏れ性に劣るものであった。
また、多官能チオール(C)を含まず、多官能イソシアネート系化合物(B)を一般的な架橋剤としての配合量よりも多く使用した比較例1,2のアクリル系粘着剤では、耐光漏れには優れるものの、耐久性に劣るものであった。更に、多量のイソシアネート基を反応させるためには時間がかかるため、1週間ではエージングが完了しておらず、、さらにエージングを追加すると著しく粘着力低下(架橋進行)することも確認された。
[比較例4]
更に、比較例4として、実施例1において、多官能チオール(C−1)の代わりにトリメチロールプロパン3.6部を配合した以外は実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物溶液を作製した。
比較例4は、ポリイソシアネートと一般的に反応させることができる多官能アルコールを配合したものであるが、相溶性に非常に劣るため得られた粘着剤組成物溶液について上記と同じ方法でヘイズを測定したところヘイズ値は24と透明性に劣るものであり、光学部材用粘着剤としては使用できないものであった。
本発明のアクリル系粘着剤は、耐久性(特には厳しい湿熱条件下での耐久性)に優れ、かつ耐光漏れ性や透明性等の光学特性とリワーク性にも優れるため、とりわけ光学部材用粘着剤として有用であり、更には、それらを用いて得られる粘着剤層付き光学部材ならびに画像表示装置を得るための粘着剤として非常に有用なものである。

Claims (10)

  1. アクリル系樹脂(A)が、多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)との反応物で架橋されてなり、アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が20万〜500万であることを特徴とするアクリル系粘着剤。
  2. 多官能イソシアネート系化合物(B)が、トリレンジイソシアネート系化合物であることを特徴とする請求項1記載のアクリル系粘着剤。
  3. 多官能チオール(C)のチオール基含有数が、2〜10個であることを特徴とする請求項1または2記載のアクリル系粘着剤。
  4. 多官能イソシアネート系化合物(B)と多官能チオール(C)との反応物の含有量が、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して5〜100重量部であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のアクリル系粘着剤。
  5. 請求項1〜4いずれか記載のアクリル系粘着剤を用いてなることを特徴とする光学部材用粘着剤。
  6. 光学部材が、偏光板であることを特徴とする請求項5記載の光学部材用粘着剤。
  7. 請求項5または6記載の光学部材用粘着剤を含む粘着剤層および光学部材の積層構造を含む粘着剤層付き光学部材。
  8. 請求項7記載の粘着剤層付き光学部材を有することを特徴とする画像表示装置。
  9. アクリル系樹脂(A)、多官能イソシアネート系化合物(B)、多官能チオール(C)を含有する粘着剤組成物を、塗工、乾燥することを特徴とする請求1〜4いずれか記載のアクリル系粘着剤の製造方法。
  10. アクリル系樹脂(A)、多官能イソシアネート系化合物(B)、多官能チオール(C)を含有してなり、多官能イソシアネート系化合物(B)の含有するイソシアネート基と多官能チオール(C)の含有するメルカプト基の配合割合(モル比)が、イソシアネート基:メルカプト基=70:30〜30:70であることを特徴とするアクリル系粘着剤組成物。
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