JP2005293775A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ピックアップ装置において、複数の波長を用いて複数の情報記録媒体に対応する場合に、特に保護基板の厚い媒体に対するトラッキング特性を向上させること。
【解決手段】二枚のレンズが各々光軸方向に移動可能である発散角変更素子を光路中に配置し、トラッキング手段により対物光学素子が移動した場合に発生するコマ収差を一方の前記レンズを移動させることにより解消してトラッキング特性を向上させ、また他方のレンズを移動させることによりディスク厚によって発生する球面収差を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置、及び光ピックアップ装置に用いられる光学素子に関するものであり、より詳しくは、複数の層を有する光ディスクへの情報の書き込みに適した光ピックアップ装置に関する。
従来から現在にかけて、CD(コンパクト・ディスク)、DVD(ディジタル・ビデオ・ディスク、あるいはディジタル・バーサタイル・ディスク)などの光情報記録媒体(光ディスク、あるいはメディアともいう)に対して情報の再生・記録を行うための光ピックアップ装置(光ヘッド、光ヘッド装置などともいわれる)が開発・製造され、一般に普及している。
また最近では、波長405nm程度の光源を用いた、より高密度の情報記録を可能とした光情報記録媒体の規格についても研究開発も行われている。
そしてこのような光ピックアップ装置は、光源(主にレーザーダイオードが用いられる)から出射された光束を、ビーム整形プリズム、コリメータ、ビームスプリッタ、対物光学素子等の光学素子からなる光学系を介して光ディスクの情報記録面に集光させてスポットを形成し、記録面上の情報記録孔(ピットともいう)からの反射光を、再度光学系を介して今度はセンサー上に集光させ、電気信号に変換することにより情報を再生する。この際、情報記録孔の形状によって反射光の光束も変化するため、これを利用して、「0」「1」の情報を区別する。なお、光ディスクの情報記録面の上には保護基板(プラスティック製の保護層。カバーガラス、あるいは単に基板ともいう)が設けられている。
またCD−R、CD−RW等の記録型メディアに情報の記録を行う場合、記録面上にレーザー光束によるスポットを形成し、記録面上の記録材に熱化学変化を生ぜしめる。これによってたとえばCD−Rの場合は熱拡散性色素が不可逆変化することにより、情報記録孔と同様の形状が形成される。CD−RWの場合は相変化型材料を用いているため、熱化学変化によって結晶状態と非晶質状態との間で可逆変化するので、情報の書き換えが可能である。
そしてCD規格の光ディスクから情報を再生するための光ピックアップ装置は、対物レンズのNAが0.45前後であり、用いられる光源の波長は785nm前後である。また記録用としては、0.50程度のものが用いられることが多い。なお、CD規格の光ディスクの保護基板厚さは1.2mmである。
さて光情報記録媒体としてCDが広く普及しているが、ここ数年、DVDが普及している。これはCDに比べて保護基板厚を薄くし、さらに情報記録孔を小さくすることにより、情報記録量を多くしたもので、CDが約600〜700MB(メガバイト)程度であるのに対し、約4.7GB(ギガバイト)という大容量の記録容量を有し、映画等の動画像を記録した頒布媒体として用いられることが多い。
またDVD規格の光ディスクから情報を再生するための光ピックアップ装置は、原理的にはCD用のそれと同じであるが、前述のように情報記録孔が小さくなっていること等から、対物レンズのNAが0.60前後であり、用いられる光源の波長は655nm前後のものが用いられている。また記録用としては、0.65程度のものが用いられることが多い。なお、DVD規格の光ディスクの保護基板厚さは0.6mmである。
またDVD規格の光ディスクについても記録型のものが既に実用化されており、DVD−RAM、DVD−RW/R、DVD+RW/Rなどの各規格がある。これらに関する技術的原理もまた、CD規格の場合と同じである。
また波長405nm程度の青紫色光源を用いた大容量の光ディスクについては2種類の規格が提案されている。一方はディスクの基板厚が0.1mmで、対物レンズのNAが0.85程度である、Blu−Ray Disc(BDともいう)であり、他方はディスクの基板厚が0.6mmで、対物レンズのNAが0.65程度である、HD−DVDである。いずれも容量は単層で約20GB(ギガバイト)程度である。これらの規格においても、信号の読み出し・記録については従来の規格と原理的には同じである。
さて、これらのような青紫色レーザー光源を用いた大容量の光ディスクと、既存のCD、DVDとの互換が求められており、特に同一の対物光学素子を介して、情報の再生および/または記録が行えることが要求されている。
この場合、各メディアの基板厚差にもとづく球面収差の補正および波長差に基づく収差の補正が必要であり、従来様々な方法が提案されているが、3つのメディアの互換を行うことは容易ではない。
基本的に、NAがもっとも大きいメディアを基準として対物光学素子を設計し、他のメディアに対して補正を行うようにせしめることが行なわれる。
特許文献1には、異なった保護基板厚の光ディスクに対応するために、光路差付与構造の一種である回折構造を用いることによって、保護基板厚の異なる光ディスクごとに、最適な集光スポットを形成する技術が開示されている(特許文献1参照)。
また特許文献2には、異なった保護基板厚の光ディスクに対応するために、コリメータなどを駆動することによって、対物レンズに入射する光束の倍率を変更することにより、保護基板厚の異なる光ディスクごとに、最適な集光スポットを形成する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2001−60336号公報
特開平9−17023号公報
一般に光ピックアップ装置においては、対物光学素子に入射する光束は、無限平行光であることがもっとも好ましく、一般には光源から出射された発散光束をコリメータレンズによって平行光とした後に、対物光学素子に入射させる構成をとっている。この場合、光路中に回折構造を有する素子を配置した場合、ケラレによる光量損失を防止することができるという利点がある。
しかし、特許文献1の技術のように、回折構造を用いて3種類の保護基板の厚さの差を解消しようとすると、異次回折光を用いることになり、回折効率が低下し、光量不足になり、集光スポット形成に問題が生じてしまう。
さらに、もっとも基板厚が厚く、かつもっともNAの小さいCDに対する補正量が大きくなるため、無限平行光を対物光学素子に入射させるとWDが短くなってしまうという問題がある(WD=ワーキングディスタンス、作動距離とも云う。対物光学素子のディスク側の最突出部位と、ディスクとの間隙)。WDが短いと、ディスクが対物光学素子と衝突してしまう可能性が高く、ピックアップの構造上好ましくない。
ところで、低コスト化、省スペース化のために、有限発散光を対物光学素子に入射させる構成がとられるようになってきているが、このような「有限化」は、単一のメディア(光情報記録媒体)のみについて記録/再生する場合は比較的問題が小さい。
そして特許文献2のように、対物レンズに入射する光束の倍率を変更することによって、球面収差を発生させ、基板厚差に基づく球面収差とキャンセルさせて、集光スポットを形成することも可能であり、この場合は特にCDを有限発散光とすることにより、WDを長く確保することができる。
しかし、有限発散光が対物レンズに入射する場合、対物レンズがトラッキングすると、光束が斜入射するため、コマ収差が発生する(無限平行光の場合は発生しない)。とくに複数規格の記録/再生に対応する互換対物光学素子の場合は、基準となっている対物レンズからの補正量が大きい程、トラッキング特性が悪化するという問題がある。
しかしながら上記の技術には、トラッキング特性が悪化することや、その改善についてはなんら示唆・開示がされていない。
そこで本発明においては、3種類のメディアに対して、単一の光学素子で互換を達成する光学系において、もっとも基板厚の厚いメディアに対するWDを確保しつつ、かつトラッキング特性の悪化が生じない光ピックアップ装置を実現することを目的とする。
本発明者らは検討の結果、トラッキングに応じて発生する収差を補正するために、光路中に配置される別の素子を必要に応じて移動させることにより、意図的に収差を生じせしめて、コマ収差と打ち消しあうように作用させて、良好な波面を形成する方法を知見した。
このような構成によると、微細な構造を有する回折素子を必須とせずに、単一の対物光学素子のみで複数の情報記録媒体に対応することができ、WDの確保および良好なトラッキング特性を実現することが可能である。
上記課題を解決するため、本発明に関する光ピックアップ装置では、波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更する第1発散角変更素子と、前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、移動量に応じて球面収差を発生する第2発散角変更素子とを備え、再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記第1発散角変更素子が光軸方向に移動し、かつ、前記トラッキング手段が前記対物光学素子を移動させた際に生じるコマ収差を解消するように、前記第2発散角変更素子が光軸方向に移動することを特徴とする。
本発明の具体的な態様では、前記第1素子は、光軸方向に移動することにより、光源から出射される光束の発散角を変更して出射することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1素子は、光軸方向に移動することにより、光源から出射される光束の発散角を変更せずに出射することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、少なくとも、前記第3情報記録媒体に対して、情報の再生および/または記録を行う際に、前記トラッキング手段によって前記対物光学素子を移動させた際に生じるコマ収差が、前記対物光学素子に球面波の光束を入射させた場合よりも小さいことを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第2発散角変更素子が光軸方向に移動することによって発生する球面収差は、補正過剰方向の球面収差であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第2発散角変更素子は、少なくとも1つの非球面を有し、当該非球面は、4次の非球面係数が0でないことを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、6次、8次、10次の非球面係数のうち、少なくとも1つが0ではないことを特徴とする。
また本発明に関する光ピックアップ装置では、波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、屈折力を有し、光軸方向に移動することにより、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更可能な第1発散角変更素子と、前記第1発散角変更素子と前記対物光学素子との間に配置され、光軸方向に移動することにより、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更可能な第2発散角変更素子とを備え、前記第1発散角変更素子が取りうる前記2つの位置と、前記第2発散角変更素子が取りうる前記2つの位置との組合せのうち、少なくとも3通りの組合せが、前記第1乃至第3情報記録媒体の保護基板厚の差によって生じる球面収差を解消する光学系を構成することを特徴とする。
本発明の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子の少なくとも一方は、光源側端と対物素子側端の間の、複数の所定位置で停止しうることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子の他方は、光源側と対物素子側の2つの位置を取りうることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子は、互いに正の屈折力を有することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子は、互いに符号の異なる屈折力を有することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子または前記第2発散角変更素子の一方が取りうる2つの位置が、前記第1情報記録媒体の第1記録層と第2層との厚さの差によって生じる球面収差を解消し、他方が取りうる2つの位置が、前記第1情報記録媒体と前記第3情報記録媒体の保護基板厚の差によって生じる球面収差を解消することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子のうちの一方が、カップリングレンズであり、他方がビームエキスパンダーを構成する素子のひとつであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記カップリングレンズがコリメータであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子とが、互いに等しい屈折力を有することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子とが、符号の異なる屈折力を有することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子がビームエキスパンダーを構成する素子の一方であり、前記第2発散角変更素子が前記ビームエキスパンダーを構成する素子の他方であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子とが、符号の異なる屈折力を有することを特徴とする。
また本発明に関する光ピックアップ装置では、波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更する第1発散角変更素子と、前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、電気的信号の印加量に応じて球面収差を発生する収差補正手段とを備え、再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記第1発散角変更素子が光軸方向に移動し、かつ、前記トラッキング手段が前記対物光学素子をトラッキングさせた際に生じるコマ収差を解消するように、前記収差補正手段に印加する電気的信号を変更することを特徴とする。
本発明の具体的な態様では、前記収差補正手段が液晶によって構成されていることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記収差補正手段は、前記トラッキング方向に少なくとも2つの領域を有し、該領域毎に異なった収差補正が可能であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子と前記収差補正手段とが一体に構成されてなり、前記収差補正手段から出射される光束が、トラッキングによって生じるコマ収差と逆位相のコマ収差を有することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子と前記収差補正手段とが別体に構成されてなり、前記収差補正手段から出射される光束は、補正過剰方向の球面収差を有することを特徴とする。
また本発明に関する光ピックアップ装置では、λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、前記光源側の第1素子、前記情報記録媒体側の第2素子の、2つの光学素子から構成され、該第1素子と該第2素子の相対位置を変化させることが可能であるとともに、前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更する発散角変更素子と、再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記発散角変更素子が光軸方向に移動し、かつ、前記トラッキング手段が前記対物光学素子をトラッキングさせた際に生じるコマ収差を解消するように、前記第1素子と前記第2素子の相対位置が変化することを特徴とする。
本発明の具体的な態様では、前記対物光学素子において、前記第1素子のみが移動可能であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子において、前記第2素子のみが移動可能であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子において、前記第1素子と前記第2素子の両方が移動可能であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子において、前記第1素子と前記第2素子の光軸を前記トラッキング方向に移動せしめることが可能であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子において、前記第1素子と前記第2素子の光軸を傾けることが可能であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子がカップリングレンズであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記カップリングレンズがコリメータであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1発散角変更素子がビームエキスパンダーを構成する素子の1つであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1光源に対する前記対物光学素子の倍率m1、前記第2光源に対する前記対物光学素子の倍率m2、前記第3光源に対する前記対物光学素子の倍率m3のうち、少なくとも1つが0でないことを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子は、前記第1情報記録媒体の情報再生および/または記録に最適化されていることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子は単玉であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子は、2枚玉であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子は、前記第1情報記録媒体の情報再生および/または記録と、前記第2情報記録媒体の情報再生および/または記録が可能であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1情報記録媒体と前記第2情報記録媒体の互換が波長選択回折素子によって達成されることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1情報記録媒体と前記第2情報記録媒体との互換が光束の波長毎に異なった次数の回折光を出射する回折素子によって達成されることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1情報記録媒体と前記第2情報記録媒体との互換が光束の波長毎に異なった位相差を付与する位相差付与構造によって達成されることを特徴とする。
また本発明に関する光ピックアップ装置では、波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、前記光源側の第1素子、前記情報記録媒体側の第2素子の、2つの光学素子から構成され、かつ該2つの光学素子の光軸方向距離を変化せしめることが可能であるとともに、前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段とを備え、再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記対物光学素子を構成する前記第1素子と前記第2素子との距離を変化させることを特徴とする。
本発明の具体的な態様では、前記第1素子と前記第2素子との距離が、次の関係を満たすことを特徴とする。
D3 > D2 > D1
ただし、D1:前記第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う際の前記第1素子と前記第2素子との距離
D2:前記第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う際の前記第1素子と前記第2素子との距離
D3:前記第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う際の前記第1素子と前記第2素子との距離
本発明の別の具体的な態様では、前記第1素子が光軸方向に移動することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第2素子が光軸方向に移動することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1素子および前記第2素子ともに光軸方向に移動することを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第2素子が正レンズであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1素子が正レンズであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1素子が負レンズであることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1光源に対する前記対物光学素子の倍率m1、前記第2光源に対する前記対物光学素子の倍率m2、前記第3光源に対する前記対物光学素子の倍率m3が共に等しいことを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、m1=m2=m3=0であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子に入射する光束が、前記第1光源および前記第2光源は無限平行光であり、前記第3光源は有限発散光であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子に入射する光束が、前記第1光源は無限平行光であり、前記第2光源および前記第3光源は有限発散光であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記対物光学素子に入射する光束が、前記第1光源は有限収束光であり、前記第3光源は有限発散光であることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、前記各光源から出射される光束の発散角を所定の発散角に変更せしめて出射する発散角変更素子を備えることを特徴とする。
本発明の別の具体的な態様では、前記第1光源ないし前記第3光源が、単一のパッケージに収納された光源ユニットであることを特徴とする。
本発明によれば、複数の情報記録媒体に対して互換を達成する光ピックアップ装置において、微細な構造を有する回折素子を必ずしも必要とすることなく、WDの確保および良好なトラッキング特性を実現する光ピックアップ装置を得ることができる。
以下図面に基づいて本発明の内容を詳細に説明するが、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。
〔第1実施形態〕
請求項1ないし7の発明について説明する。
図1を用いて、本発明に関する基本的な光ピックアップの構成について説明する。
本実施例では、使用波長が405nmのいわゆる青紫色レーザー光源を用いた「高密度な光ディスク」、DVD、CDの3フォーマット互換の光ピックアップ装置をターゲットとしており、第1情報記録媒体として保護基板厚t1が0.1mmの「高密度な光ディスク」、第2情報記録媒体として保護基板厚t2が0.6mmのDVD、第3情報記録媒体として保護基板厚t3が1.2mmのCDを想定している。それぞれD1、D2、D3が情報記録面を示している。なおD0は保護基板の表面を示す。
図1は、本発明に関わる光ピックアップ装置を示す模式図である。
レーザーダイオードLD1は、第1光源であり、波長λ1が407nmの青紫色レーザーが用いられるが、波長が390nm〜420nmである範囲のものを適宜採用することができる。レーザーダイオードLD2は、第2の光源(DVD用の光源)、第3の光源(CD用の光源)の、2つの発光点を同一のパッケージに収めた、いわゆる2レーザー1パッケージの光源ユニットである。第2光源は波長λ2が655nmの赤色レーザーが用いられるが、波長が630nm〜680nmである範囲のものを適宜採用することができる。第3光源は、波長λ3が785nmの赤外レーザーが用いられるが、波長が750nm〜800nmである範囲のものを適宜採用することができる。
このパッケージのうち、一方の光源を光軸上に位置するように調整するので、他方の光源については光軸上からやや離れた処に位置するため、像高が生じてしまうが、この特性を改善するための技術も既に知られており、それらの技術を必要に応じて適用できる。ここでは補正板DPを用いることによりその補正を行っている。補正板DPにはグレーティングが形成されており、それによって光軸からのズレを補正すると共に、センサーS2への集光にも寄与する。
ビームスプリッタBS1はLD1およびLD2から入射する光源光束を対物光学素子であるOBLの方向へ透過させる。
LD1から投光された光束は、ビーム品位向上のため、ビームシェイパーBSLに入射してから上述のBS1を経て、コリメータCLに入射し、これによって無限平行光にコリメートされたのち、偏光ビームスプリッタBS3、さらに凹レンズと凸レンズとから構成されるビームエキスパンダーBEを経て対物光学素子(光ディスクに最も近い光学素子)であるガラス製の単玉対物光学素子OBLに入射する。OBLは「高密度な光ディスク」に最適化されたレンズである。そして第1光情報記録媒体の保護基板を介して情報記録面上に集光スポットを形成し、情報記録面上で反射したのち、同じ経路をたどって、BS3によってセンサーレンズSL1を経てセンサーS1に集光する。このセンサーによって光電変換され、電気的な信号となる。
なおビームエキスパンダーBEとOBLとの間には図示しないλ/4(四分の一波長)板が配置されており、行きと帰りとで丁度半波長分位相がずれて偏光方向が変わる。このため復路の光束はBS3によって進行方向が変わる。
ビームエキスパンダーBEを構成する凹レンズと凸レンズは、個別に光軸方向に進退できるように、アクチュエータAC2とAC3とを備えている。つまり、これらのうち一つを進退させることにより、OBLに入射する光束の発散角度を有限発散光に変更し、情報記録媒体の種類毎に異なる基板厚の差によって生じる球面収差あるいは加えて使用波長の差に基づいて生じる球面収差を打ち消すことができ、互換が達成できる。この際に進退する素子が、第1発散角変更素子に相当する。
ビームシェイパーBSLは、光軸に対して垂直なある方向と、この方向に対して垂直な方向の、2つの方向に対してそれぞれ異なった曲率を有している(光軸について、回転非対象な曲率を有している)。
光源から出射された光束は、半導体光源の構造上、光軸に対して垂直なある方向と、この方向に対して垂直な方向の、2つの方向に対してそれぞれ発散角が異なっており、光軸方向から見て楕円状のビームとなっているが、このままでは光ディスク用の光源光束として好ましくないため、ビームシェイパーBSLによって各々の方向に異なった屈折作用を与えることにより、出射光束が略円形断面のビームとなるようにしている。
またここではLD1の光路中にビームシェイパーBSLを配置しているが、LD2の光路に配置することも当然可能である。
LD2から投光された光束も、LD1の場合と同様に、光ディスク(第2光情報記録媒体、第3光情報記録媒体)に集光スポットを形成し、反射して最終的にセンサーS2に集光する。BS2によって光路が一致するようにせしめられているだけであって、LD1の場合と変わりはない。
なお対物光学素子OBLは、この図では単一のガラス製レンズであるが、必要に応じて複数の光学素子から構成されるようにしてもよい。例えばプラスティック製レンズとガラス製レンズとを組み合わせた2枚玉構成でも良いし、プラスティック製レンズを2枚組み合わせた構成でも良い。この場合、基本的な軸外特性が向上するという利点がある。
また各LDから投光された光束が光ディスクの保護基板を介して情報記録面に集光する状態が描かれているが、再生/記録する記録媒体の規格ごとに、光源と保護基板表面との距離は変わらないが、対物光学素子の基本的な位置(基準位置)がアクチュエータAC1によって切り替わり、その基準位置から光軸方向Fに進退して、ピント合わせ(フォーカシング)を行う。AC1は2軸アクチュエータであり、必要に応じて光軸と垂直方向TRに揺動して、トラッキングを行うトラッキング手段としても機能する。
そして各々の光情報記録媒体の保護基板厚、さらにピットの大きさにより、対物光学素子OBLに要求される開口数も異なる。ここでは、CD用の開口数は0.45、DVDおよび「高密度な光ディスク」の開口数は0.85としている。ただし、CDについては0.43〜0.50、DVDについては0.58〜0.68の範囲で適宜選択可能である。
なおIRは不要光をカットするための絞りである。
さて上述の通り、たとえばAC2を駆動し、第1発散角変更素子としてBEのうち凸レンズを進退させて、対物光学素子OBLに入射する光束の発散角を変更して、基板厚差に基づく球面収差を補正する。ここでは凸レンズから出射する光束の発散角じたいが変化する(請求項2)。
この場合、OBLがトラッキングすると、球面収差を有する発散光束がOBLに斜入射するため、コマ収差が発生する。したがって基板厚が厚くなるにしたがい、トラッキング特性が悪化する。
そこでこれを解消するため、AC3を駆動して、第2発散角変更素子としてBEのうち凹レンズを進退させ、さらに球面収差を生ぜしめることにより、結果的にコマ収差を解消する。ここで生ぜしめる球面収差は、当然ながら、OBLに球面波の光束を入射させた場合よりも小さくなっている(請求項4)。
また、球面収差によってコマ収差を補正することから、補正過剰方向(オーバー)の球面収差であることが必要である(請求項5)。
そして、このような球面収差を生じるためには、第2発散角変更素子は、非球面を有することが望ましく、特に4次の非球面係数が0でない非球面である(請求項6)。
また、その他の収差補正の点から、6次、8次、10次の非球面係数のうち、少なくとも1つが0ではないことが好ましい(請求項7)。
さてここでは第1発散角変更素子、第2発散角変更素子を、それぞれBEを構成する素子に担わせているが、役割を逆転させることも、また他の素子を採用することも可能である。
たとえば、第1発散角変更素子としてビームエキスパンダーBEのうち、凹レンズを採用すれば、出射する光束の発散角を変えないままで出射することができるので調整しやすいという利点がある(請求項3)。この場合は結果的にOBLに入射する光束の発散角変わるので、互換が達成できる。
そして図2に示すように、第1光源、第2光源、第3光源を1つのユニットとした、いわゆる3レーザー1パッケージの光源ユニットを採用することも可能である(請求項56)。この場合の光学的作用は図1の場合とほぼ同じであり、特に光学素子の点数を減らすことができ、シンプルな光学系を得ることが出来る。
なお、とくに第3情報記録媒体に対して、対物光学素子の正弦条件違反量を低減させるといった改良も可能である。
〔第2実施形態〕
図3を用いて、請求項8ないし19の発明について説明する。
図3は、第1実施形態においてアクチュエータAC2、AC3としてリニア駆動のものを採用し、駆動構造を工夫した場合の一例であり、図1においてビームエキスパンダーBEを突き当て式の構造にしている。
この形態は、保護基板の厚さの差に基づいて生じる球面収差、あるいは加えて使用波長の差に基づいて生じる球面収差の補正のために、負レンズ(凹レンズ)BEaと正レンズ(凸レンズ)BEbとから構成されるビームエキスパンダーBEを用いる。負レンズBEaと正レンズBEbとは光源側から順に、光軸方向に互いに独立に移動可能である。
この保護基板の厚さの差に基づいて生じる球面収差の補正について、基本的な構成と動作は第1実施形態と同じである。
使用する光情報記録媒体は、第1実施形態と同様、「高密度な光ディスク」、DVD、CDである。それぞれの記録/再生に使用する光源の波長は、同じく407nm、655nm、785nmである。またBDは2層タイプを想定しており、2層の情報記録面をそれぞれ、L0、L1とし、ディスク表面からそれぞれの情報記録面までの深さを0.100mmおよび0.075mmとする。
対物光学素子OBLは、波長407nmの無限光が入射した時、保護層厚が0.100mmである「高密度な光ディスク」のL0に対して球面収差が補正されている。またこの対物光学素子は、図示しない波長選択回折構造が設けられており、波長655nmの無限光が入射した時、DVDに対しても球面収差が補正されている、互換対物素子である。
対物光学素子は、BDのL1に対しては、発散度の弱い発散光束が入射した時球面収差が補正され、CDに対しては発散度の強い発散光束が入射した時球面収差が補正される。
またビームエキスパンダーBEの負レンズBEaおよび正レンズBEbは、光軸方向に移動することにより、それぞれ光源側、対物光学素子側の、すくなくとも2つの位置を取ることができる(請求項10)。またここではそれぞれに位置規制部材Ga、Gbを有しており、突き当てによる位置規制が可能である。また別途エンコーダを設けるなどして、
任意あるいは所定の位置で停止できるように位置制御を行うこともできる(請求項9)。
負レンズBEaが光源側の位置にあり、正レンズBEbが対物光学素子側の位置にあるときは、正レンズBEbからは無限光が出射され、対物光学素子を通った波長407nmの光束は、保護層厚0.100mmのBDに対して球面収差が補正される。またこのとき対物光学素子を通った波長655nmの光束は、保護層厚0.6mmのDVDに対して球面収差が補正される。
また負レンズBEaが対物光学素子側の位置にあり、正レンズBEbが対物光学素子側の位置にあるときは、正レンズBEbからは発散度の弱い発散光が出射され、対物光学素子を通った光束は、保護層厚0.075mmのBDに対して球面収差が補正されている。
また負レンズBEaが光源側の位置にあり、正レンズBEbが光源側の位置にあるときは、正レンズBEbからは発散度の強い発散光が出射され、対物光学素子を通った光束は、保護層厚1.2mmのCDに対して球面収差が補正されている。
このように本実施形態では、二つの移動可能な光学素子の位置を、それぞれ2点切り替え方式で定めるので、アクチュエータを位置決め部材に突き当てることで位置を定めることができる。したがって位置センサーが不要であり、また制御回路も簡単である。
さらに2層タイプのDVDに対しても、負レンズBEaの位置をそれぞれの層に応じて切り替えることにより、DVDの2層間の保護層厚によって生じる球面収差の差を低減することができる。
また上記の実施形態では、2層間の保護層厚によって生じる球面収差を補正するために、負レンズBEaを移動し、BDとCDとの保護層厚差によって生じる球面収差を補正するために正レンズBEbを移動しているが、この役割が逆となるように負レンズBEaと正レンズBEbとを設計しても良い。
また対物光学素子は波長407nmの無限光が入射した時、BDの2つの層の中間の保護層厚に相当する0.0875mmの保護層厚に対して球面収差が補正されているレンズであっても良い。この場合は、正レンズBEbを射出した光束は、BDの保護層厚の薄い層に対しては、収束の弱い収束光束であり、BDの保護層厚の厚い層に対しては、発散度の弱い発散光束となるように、負レンズBEaと正レンズBEbとを設計すれば良い。
またビームエキスパンダーBEに入射する光束は無限光であってもよいし、有限光であっても良い。
以上説明してきた通り、ここでは第1発散角変更素子がBEa、第2発散角変更素子がBEbである。
またビームエキスパンダーBEについて、正レンズと負レンズとからなる系を例としてあげているが(請求項12)、共に正の屈折力を有する系であってもよい(請求項11)。
そして上述のように、2層の記録層を有する情報記録媒体に対して、ビームエキスパンダーBEの駆動を利用することもできる(請求項13)。
そして、BE以外に、光路中に存在するカップリングレンズ、あるいはコリメータレンズを、第1発散角変更素子、あるいは第2発散角変更素子のいずれかとして採用することができる(請求項14)。
この場合、屈折力の組合せによって、様々なバリエーションが考えられ、たとえば請求項15ないし19のような組合せによって光学系を構成できる。
〔第3実施形態〕
図4を用いて請求項20ないし24の発明について説明する。
第1実施形態と同じ構成については同符号を付してある。またそれらの機能や作用も同じである。
ここでは、第1発散角変更手段として、ビームエキスパンダーBEの凹レンズを採用し、光軸方向に進退可能な構成としている。この凹レンズが進退することにより、保護基板の厚さの差に基づいて生じる球面収差の補正、あるいは加えて使用波長の差に基づいて生じる球面収差の補正を行う点は、第1実施形態と同じである。
そのため、異なった情報記録媒体ごとの互換は可能であるが、トラッキングによるコマ収差の発生を解消する必要がある。
ここでは、第1実施形態と同様に、対物光学素子OBLに入射する光束に球面収差を持たせることによって、コマ収差と打ち消し合わせる点は同じであるが、その機能を電気的信号の印加によって発生する収差量が変化する、収差補正手段に担わせている(請求項20)。
この例では、対物光学素子OBLよりも光源側に、収差補正手段として液晶素子LCDを備えている(請求項21)。
図4の例では、OBLと、液晶素子LCDとが一体化されており、2軸アクチュエータAC1によって、一体にフォーカシング・トラッキングする。液晶素子LCDは図示しない電源部および制御部に接続されており、印加電圧・電流に応じて、主としてトラッキング方向に異なった収差を生ぜしめることが可能である。
また、液晶素子LCDは、トラッキング方向にコマ収差を生じる作用を与えるため、トラッキング方向に少なくとも2つの複数の領域を形成されている(請求項22)。
そして、対物光学素子OBLと収差補正手段LCDとが一体に構成されている場合、LCDから出射される光束が、トラッキングによって生じるコマ収差と逆位相のコマ収差を有するようにせしめられる(請求項23)。
これに対して、図5のように、対物光学素子OBLと、収差補正手段である液晶素子LCDとを別体に構成することもできる。このようにすると、ボビンを小型化できる。この場合、アクチュエータAC1によって対物光学素子OBLがフォーカシング・トラッキングした際、LCDから出射される光束は、対物光学素子OBLに斜入射することになる。
そこでこのような場合は、液晶素子LCDから出射される光束を補正過剰方向の球面収差を有するようにせしめることにより、コマ収差の発生を解消できる(請求項24)。
〔第4実施形態〕
図6を用いて、請求項25ないし30の発明について説明する。
第1実施形態と同じ構成については同符号を付してある。またそれらの機能や作用も同じである。
ここでは、第1発散角変更手段として、ビームエキスパンダーBEの凸レンズを採用し、光軸方向に進退可能な構成としている。この凸レンズが進退することにより、保護基板の厚さの差に基づいて生じる球面収差の補正、あるいは加えて使用波長の差に基づいて生じる球面収差の補正を行う点は、作用的には第1実施形態と同じである。もちろん、凹レンズを進退させる構成であってもよい。
そのため、異なった情報記録媒体ごとの互換は可能であるが、トラッキングによるコマ収差の発生を解消する必要がある。
ここでは、対物光学素子OBLを2つの光学素子から構成し、互いの相対的な位置を変更することによって、対物光学素子としてコマ収差を発生させ、このコマ収差と、トラッキングによるコマ収差とを打ち消しあうようにさせている(請求項25)。
図6の例では、対物光学素子OBLは、凸レンズである第1素子L1と、同じく凸レンズであるL2とから構成されているユニットである。ここでL1は凸レンズであるが、光学設計によっては凹レンズとすることも可能である。
そして、対物光学素子を構成するユニットは一体に保持されて、アクチュエータAC1によってフォーカシング・トラッキングを行うようになっているが、L2はユニット内で別途アクチュエータAC3によってトラッキング方向へシフトすることが可能な構成となっている(請求項27、29)。
これにより、対物光学素子全体がトラッキングした際に、斜入射となる光束によって生じるコマ収差に対して、対物光学素子内で第2素子であるL2が適宜シフトすることにより、意図的に逆符号のコマ収差を発生させて、打ち消し合わせるようにしている。たとえば、第2素子L2が、トラッキング手段であるAC1が対物光学素子OBL全体を移動させた方向と逆方向に移動させる。
これ以外にも、たとえば第1素子であるL1をトラッキング方向にシフトさせる構成でもよいし、L1、L2の両方をシフト可能とする構成でも良い(請求項26、28)。
また図7に示す構成のように、アクチュエータAC4によって、第2光学素子L2の光軸を傾けることが可能な構成にしても良い(請求項30)。また、シフトさせる構成と、光軸を傾ける構成とを組み合わせてもよい。
上述してきたとおり、基板厚差に基づく球面収差を補正するのは、第1発散角補正手段である。これまでの例では主にビームエキスパンダーを構成する光学素子の一方にその役割りを担わせているが、これはもちろんカップリングレンズや、コリメータレンズであってもかまわない(請求項31、32)。とくに3光源を一体化した光源ユニットを用いる場合は、共通の光路に配置したカップリングレンズを進退させることで、各波長に最適な発散角の出射光を形成できる。そして、上述してきたとおり、ビームエキスパンダーを構成する光学素子の一つに、この役割を担わせてもよい(請求項33)。またビームエキスパンダーは、上述の各例では凹レンズと凸レンズとの組合せタイプであるが、凸レンズと凸レンズとを組合せるタイプでも良い。
ここで第1実施形態から第4実施形態に共通に採用可能な構成について説明する。
上述してきた通り、保護基板の厚さが厚くなるに応じて、球面収差が大きくなるので、これを補正するためにカップリングレンズ、あるいはビームエキスパンダーなどを光軸方向に進退させて、対物光学素子に入射する光束の発散角を変えて、その収差を打ち消すようにしている。そしてこのために、ワーキングディスタンスも確保できる。この際、対物光学素子OBLを第1情報記録媒体に最適化しておき(請求項35)、かつもっとも開口が大きく、光量を取り込む必要がある第1情報記録媒体に対しては、無限平行光を入射させることが好ましい。そしてその他の情報記録媒体に対しては、球面収差を補正するため、発散光束を入射させる。したがって、第1光源に対する対物光学素子OBLの倍率m1、第2光源に対する対物光学素子OBLの倍率m2、第3光源に対する前記対物光学素子OBLの倍率m3のうち、少なくとも1つは0でない(請求項34)。
そして、対物光学素子OBLを単玉から構成すると、簡単な構造となり、組立て誤差を低減できるので好ましい(請求項36)。
また対物光学素子OBLを、それぞれ屈折力を有する2枚の光学素子を組み合わせた構造にしてもよい(請求項37)。この場合、単玉の場合に比べてそれぞれの対物光学素子の見込角を小さくすることができ、レンズの製造上有利である。さらに基本的な軸外特性を良好にできるという利点もある。
この場合、光源側の光学素子をプラスティック製、情報記録媒体側の光学素子をガラス製としても良いし、2枚ともプラスティック製としても良いが、情報記録媒体側の光学素子は温度変化による屈折率変化の小さい素材で構成されることが好ましい。また情報記録媒体側の光学素子の、情報記録媒体に対向する面は、光線が集中することから、当然にエネルギーが集中し、光学素子の素材がダメージを受け易い。したがって、反射防止コート、プラスティック素材などについて、ダメージを受け難い素材や構成を選択することが好ましい。
さらに、対物光学素子OBLは、第1情報記録媒体専用ではなく、対物光学素子OBL単体で、第1情報記録媒体と、第2情報記録媒体との互換が可能な対物光学素子であっても良い(請求項38)。この場合は、使用する波長が異なることから、波長の差に基づいて光路差を付与するような構造にしておけば良い。そして光量を十分に使い、かつトラッキングよるコマ収差を低減することが必要なことから、第1情報記録媒体と、第2情報記録媒体の両方に対して、無限平行光を入射するようにしておくことが好ましい。
波長差によって光路差を付与する構造の例としては、波長選択回折素子や、光束の波長毎に異なった次数の回折光を出射する回折素子や、光束の波長毎に異なった位相差を付与する位相差付与構造素子があげられる(請求項39、請求項40、請求項41)。
光路差付与構造の代表的なものは、請求項40にあげるような鋸歯状の回折構造である。
これは光軸を中心として、同心円状に細かい段差を設けたものであり、隣り合う輪帯を通過した光束は、所定の光路差を与えられる。
そしてこの鋸歯のピッチ(回折パワー)や深さ(ブレイズド化波長)を設定することにより、たとえば第1情報記録媒体に対しては、特定のNA内の第1光源からの光束が8次回折光による集光スポットとして形成され、第2情報記録媒体に対しては、同じNA内の第2光源からの光束が5次回折光による集光スポットとして形成されるようになっている。しかしその外側の領域(特定のNA以上の領域)からの光束については、DVDの場合は集光スポット形成に寄与するし、CDの場合はフレア光となって集光スポット形成には寄与しない。
このように、特に回折次数が異なる光を利用することにより、各々の場合における回折効率を高くすることができ、光量を確保することができる。
このような回折構造は、光路差付与構造の一例であるが、他に公知の「位相差付与構造」や「波長選択回折素子(マルチレベル構造ともいう)」も採用することができる。
位相差付与構造は、輪帯位相補正対物レンズ方式が、例えば特開平11−2759号や特開平11−16190号にその実施例が記載されている。
特開平11−2759号に記載されているのは、上述の通り基本的な対物レンズの面形状をDVDの記録再生において最適となるように設定し、CDの記録再生のために位相補正方式による補正を行う場合である。つまりDVD系で波面収差が最小となるように設計された対物レンズの表面に輪帯状に段差を形成し、DVD系での波面収差増大を抑制しつつCD系での波面収差を減少させるものである。
この技術ではDVD波長に対して位相制御素子は位相分布をほとんど変化させないため、RMS波面収差はDVD系に最適設計された対物レンズの値を維持し、CD系のRMS波面収差を低減するように作用するため、記録再生性能が波面収差に敏感なDVD系に対して有効である。
またこれとは逆に基本的な対物レンズの光学性能を、CDの記録再生において最適となるように設定し、DVDの記録再生のために位相補正方式による補正を行う場合が特開平10−334504号に記載されている。
これらは何れも、DVDの記録再生、CDの記録再生共に、そのRMS(Root Mean Square)波面収差は改善されている。
輪帯位相補正対物レンズの場合、例えば特開平11−16190号には、CDとDVDとの中間の基板厚の光ディスクを想定して、このような光ディスクの記録再生に最適となるように基本的な対物レンズの面形状を設定し、さらに位相補正方式によりDVDとCDの両方のRMS(Root Mean Square)波面収差補正を行う場合について記載されている。
また特開2001−51192号では、各輪帯の段差量と面形状とを変えることで、RMS(Root Mean Square)波面収差を小さくし、光線の集光位置を一点にする技術が開示されている。
また、「波長選択回折素子(マルチレベル構造ともいう)」とは、所定の段数を有する階段状の形状を、周期的に繰り返した形状であることから、重畳型回折構造ともいう。この階段の段数や、段の高さ、幅(ピッチ)は適宜設定でき、たとえば特開平9−54973号に記載されている。このような階段構造により、複数の波長に対して選択的に回折作用を生ぜしめることが可能になっている。そして他の波長に対しては回折せず、素通しとなって、光学的作用を生じない。
またここでは、光ディスクフォーマットの基盤厚差にもとづく球面収差を補正する目的で光路差付与構造が採用されているが、それだけでなく、使用温度による屈折率変化によって生じる収差の補正、使用波長の波長差や、使用波長の変動(モードホップ)に基づいて生じる収差の補正にも、もちろん使用可能である。特に波長差による収差の場合、前者の場合は50ナノメートル以上の波長差に基づいて生じる球面色収差の補正であり、後者の場合は5nm以内の微小な波長変動を補正する。
この例では、回折構造を対物光学素子に設けた例を説明したが、コリメータやカップリングレンズなどの他の素子に設けることはもちろん可能である。
また屈折面、非球面を有する光学素子に、このような素材を用いることが、もっとも好ましい。
〔第5実施形態〕
図8を用いて請求項42ないし55の発明について説明する。
第1実施形態と同じ構成については同符号を付してある。またそれらの機能や作用も同じである。
ここでは、対物光学素子OBLを、各々屈折力を有する2枚の光学素子、第1素子L1、第2素子L2から構成し、それらの群間距離を変更することが可能な構成となっている。そしてこれらL1、L2は図示しないボビンに一体に保持されており、フォーカシング・トラッキングにあたっては、群間距離の関係は変わらないようになっている。
さて、これまでの実施形態では、保護基板厚の差によって生じる球面収差の補正、あるいは加えて使用波長の差に基づいて生じる球面収差の補正のために、対物光学素子に入射する光束の発散度合いを変化させて対応させていたが、この形態では、対物光学素子自身の屈折力を変化させることにより、各情報記録媒体ごとに最適な集光スポットの形成を行う。そして一体のままトラッキングするので、対物光学素子OBL総体に対する入射光束の発散角変化を低減することが可能となる。したがってトラッキングに伴うコマ収差の発生も微小になり、好ましい。
第1素子L1と第2素子L2との距離は、対応する情報記録媒体によって変化するが、保護基板の厚さが厚い情報記録媒体ほど、群間距離を長くし、保護基板の厚さが薄い情報記録媒体ほど、群間距離を短くする(請求項43)。このように群間距離を設定することにより、屈折力を弱める、あるいは強めることによって、各情報記録媒体ごとに最適な集光スポット形成を行うことができる。
また、この例では、第2素子L2のみが光軸方向に進退する構成である(請求項45)、第1素子L1が光軸方向に進退する構成であってもよいし(請求項44)、第1素子L1、第2素子L2の両方が進退する構成であってもよい(請求項46)。
また、第2素子は正レンズであることが好ましい(請求項47)。とくに、光源側を屈折面、情報記録媒体側を平面に近い面とすることにより、集光スポットの波面を良好にすることができる。また第1素子は正レンズであってもよいし(請求項48)、負レンズであってもよい(請求項49)。なお、図9は第2素子を負レンズ(凹レンズ)とし、かつ第2素子が光軸方向に進退する例を示した図である。
そして、この発明の場合は、対物光学素子OBLに入射する光束の倍率を全て等しい構成とすることができる(請求項50)。こうすると、光学系全体をシンプルな構成とすることができる。とくに、すべて無限平行光とすることにより、光量損失を低減させることができる(請求項51)。
対物光学素子OBLに入射する光束の倍率としては、第1光源および第2光源を無限平行光とし、第3光源は有限発散光とする構成でもよい(請求項52)。この場合、光量の損失や集光スポット性能に精度が要求される第1情報記録媒体および第2情報記録媒体に対しては光量の損失を低減でき、第3情報記録媒体に対してはワーキングディスタンスを確保することができる。
また、第1光源を無限平行光とし、第2光源および第3光源は有限発散光とする構成でもよい(請求項53)。この場合でも、対物光学素子の群間距離を適宜設定することにより、良好な集光スポットを形成することができる。
さらに、第1光源を有限収束光とし、第3光源を有限発散光とする構成でもよい(請求項54)。この場合、第2光源の倍率は有限収束、無限平行、有限発散のいずれでもよい。
さらにまた、発散角変更素子を光源と対物光学素子との間に配置して、必要に応じて発散角を調整することもできる。そしてすべての光源を無限平行光として出射することもできる(請求項55)。
また先に説明した、各種の光路差付与構造を本実施の形態に適用して、様々な要因に基づいて生じる収差補正を行うことができる。
ここまで、各実施形態について、主に光源ユニットが2つに分かれている例について説明してきたが、第1実施形態で図2を用いて説明した通り、全ての発明について、第1光源ないし第3光源が、単一のパッケージに収納された光源ユニットを用いた光学系とすることができる(請求項56)。
さらに、上述の各例ではビームシェイパーBSLを採用しているが、入射光束の強度分布を変化させる光強度分布変換素子も光源の近傍に採用することができる。光強度分布変換素子は、おもにガウシアン分布の入射光束を、異なった光強度分布の光束として出射する光学素子である。これは目的に応じて、出射光束の光強度分布が略均一となるようにせしめたり、出射光束の最辺縁部の光強度が、光軸近傍の光強度の45〜90%となるようにせしめることが可能である。
〔実施例〕
次に、上述した実施形態のうち、対物光学素子で2つの情報記録媒体の互換を行い、ビームエキスパンダーの一部を光軸方向に進退させてもう一つの情報記録媒体と互換する光学系の数値例について説明する。
本実施例における非球面は、その面の頂点に接する平面からの変形量をX(mm)、光軸に垂直な方向の高さをh(mm)、曲率半径をr(mm)とするとき、次の数1に表1中の非球面係数A2iを代入した数式で表される。但し、κを円錐係数とする。
Figure 2005293775
また、本実施例においては波長選択回折構造である重畳型回折構造を用いている。これは、透過波面に付加される光路差で表される。かかる光路差は、λを入射光束の波長、λを製造波長、光軸に垂直な方向の高さをh(mm)、B2jを光路差関数係数、nを回折次数とするとき次の数2で定義される光路差関数Φ(mm)で表される。
Figure 2005293775
表1において、NA1、f1、λ1、m1、t1は、それぞれ、「高密度な光ディスク」使用時の対物光学系OBJの開口数、対物光学系OBJの焦点距離、対物光学系OBJの波長、対物光学系OBJの倍率、保護基板の厚さであり、NA2、f2、λ2、m2、t2は、DVD使用時の同様の値であり、NA3、f3、λ3、m3、t3は、CD使用時の同様の値である。
また、r(mm)は曲率半径、d1(mm)、d2(mm)、d3(mm)は、それぞれ、「高密度な光ディスク」使用時、DVD使用時、CD使用時のレンズ間隔、Nλ1、Nλ2、Nλ3は、それぞれ、波長λ1、波長λ2、波長λ3に対するレンズの屈折率、νdはd線のレンズのアッベ数である。
また、n1、n2、n3は、それぞれ、重畳型回折構造で発生する第1光束、第2光束、第3光束の回折光の回折次数である。
〔実施例1〕
実施例1の光学系は、ともにプラスチックレンズである負レンズと正レンズとから構成されたエキスパンダーレンズと、ともにプラスチックレンズである収差補正素子と集光素子とから構成された対物光学系とから構成される光学系である。その具体的な数値データを表1に示す。
Figure 2005293775
Figure 2005293775
対物光学系は、収差補正素子の光源側の光学面(表1において第5面)に形成した重畳型回折構造の作用により、「高密度な光ディスク」とDVDとの保護基板の厚さの違いによる球面収差を補正したHD/DVD互換レンズである。尚、集光素子は、「高密度な光ディスク」に対して球面収差補正が最適化されたレンズである。
この重畳型回折構造は複数の輪帯から構成されており、各輪帯は階段状に5分割されている。各輪帯内の階段構造の段差Δは、Δ=2・λ1/(Nλ1−1)を満たす高さに設定されている。ここで、Nλ1は波長λ1における収差補正素子L1の屈折率である。この階段構造により第1光束に付加される光路差は2λ1であるので、第1光束は重畳型回折構造により何ら作用を受けずにそのまま透過する。また、この階段構造により第3光束に付加される光路差は1λ3であるので、第3光束も重畳型回折構造により何ら作用を受けずにそのまま透過する。一方、この階段構造により第2光束に付加される光路差は約0.2λ2であり、5分割された輪帯1つ分ではちょうど1λ2の光路差が付加されることになり、1次回折光が発生する。このように、第2光束のみを選択的に回折させることにより、t1とt2の差に起因する球面収差を補正している。
尚、重畳型回折構造で発生する第1光束の0次回折光(透過光)の回折効率は100%、第2光束の1次回折光の回折効率は87%、第3光束の0次回折光(透過光)の回折効率は100%であり、何れの光束に対しても高い回折効率を得ている。
また、「高密度な光ディスク」とCDとの保護基板の厚さの違いによる球面収差は、エキスパンダーレンズの負レンズと正レンズとの間隔が「高密度な光ディスク」の場合よりも広くなるように負レンズを動かして、対物光学系の倍率を変化させることで補正している。
また、入射光束の波長が変わると、色収差の影響で、エキスパンダーレンズから射出される光束の発散度が変化する。そこで、DVDに対する記録/再生時には、エキスパンダーレンズから射出される第2光束が平行光束となるように、負レンズと正レンズとの間隔が「高密度な光ディスク」の場合よりも広くなるように負レンズを動かしている。
第1実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 別の第1実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 第2実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 第3実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 別の第3実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 第4実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 別の第4実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 第5実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。 別の第5実施形態に関わる光ピックアップの模式図である。
符号の説明
LD1 光源
LD2 光源
S1 受光センサー
S2 受光センサー
SL1 センサーレンズ
SL2 センサーレンズ
BS1 プリズム(ビームスプリッタ)
BS2 プリズム(ビームスプリッタ)
BS3 プリズム(ビームスプリッタ)
CL コリメータ
OBL 対物光学素子
DP 回折板
BE ビームエキスパンダー
AC1 アクチュエータ
AC2 アクチュエータ
AC3 アクチュエータ
AC4 アクチュエータ
AC5 アクチュエータ
AC6 アクチュエータ
AC7 アクチュエータ
D0 保護基板表面
D1 第1情報記録媒体の情報記録面
D2 第2情報記録媒体の情報記録面
D3 第3情報記録媒体の情報記録面
Ga 位置規制部材
Gb 位置規制部材

Claims (56)

  1. 波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、
    前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、
    前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更する第1発散角変更素子と、
    前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、移動量に応じて球面収差を発生する第2発散角変更素子とを備え、
    再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記第1発散角変更素子が光軸方向に移動し、
    かつ、前記トラッキング手段が前記対物光学素子を移動させた際に生じるコマ収差を解消するように、前記第2発散角変更素子が光軸方向に移動することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記第1素子は、光軸方向に移動することにより、光源から出射される光束の発散角を変更して出射することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第1素子は、光軸方向に移動することにより、光源から出射される光束の発散角を変更せずに出射することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 少なくとも、前記第3情報記録媒体に対して、情報の再生および/または記録を行う際に、前記トラッキング手段によって前記対物光学素子を移動させた際に生じるコマ収差が、前記対物光学素子に球面波の光束を入射させた場合よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第2発散角変更素子が光軸方向に移動することによって発生する球面収差は、補正過剰方向の球面収差であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第2発散角変更素子は、少なくとも1つの非球面を有し、当該非球面は、4次の非球面係数が0でないことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  7. 6次、8次、10次の非球面係数のうち、少なくとも1つが0ではないことを特徴とする請求項6記載の光ピックアップ装置。
  8. 波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、
    前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、
    前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、屈折力を有し、光軸方向に移動することにより、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更可能な第1発散角変更素子と、
    前記第1発散角変更素子と前記対物光学素子との間に配置され、光軸方向に移動することにより、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更可能な第2発散角変更素子とを備え、
    前記第1発散角変更素子が取りうる前記2つの位置と、前記第2発散角変更素子が取りうる前記2つの位置との組合せのうち、少なくとも3通りの組合せが、前記第1乃至第3情報記録媒体の保護基板厚の差によって生じる球面収差を解消する光学系を構成することを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子の少なくとも一方は、光源側端と対物素子側端の間の、複数の所定位置で停止しうることを特徴とする請求項8記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子の他方は、光源側と対物素子側の2つの位置を取りうることを特徴とする請求項8又は9記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子は、互いに正の屈折力を有することを特徴とする請求項8ないし10の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記第1発散角変更素子および前記第2発散角変更素子は、互いに符号の異なる屈折力を有することを特徴とする請求項8ないし10の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  13. 前記第1発散角変更素子または前記第2発散角変更素子の一方が取りうる2つの位置が、前記第1情報記録媒体の第1記録層と第2層との厚さの差によって生じる球面収差を解消し、
    他方が取りうる2つの位置が、前記第1情報記録媒体と前記第3情報記録媒体の保護基板厚の差によって生じる球面収差を解消することを特徴とする請求項8ないし12の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  14. 前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子のうちの一方が、カップリングレンズであり、他方がビームエキスパンダーを構成する素子のひとつであることを特徴とする請求項1ないし13の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  15. 前記カップリングレンズがコリメータであることを特徴とする請求項14記載の光ピックアップ装置。
  16. 前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子とが、互いに等しい屈折力を有することを特徴とする請求項1ないし15記載の光ピックアップ装置。
  17. 前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子とが、符号の異なる屈折力を有することを特徴とする請求項1ないし15の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  18. 前記第1発散角変更素子がビームエキスパンダーを構成する素子の一方であり、前記第2発散角変更素子が前記ビームエキスパンダーを構成する素子の他方であることを特徴とする請求項1ないし13の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  19. 前記第1発散角変更素子と、前記第2発散角変更素子とが、符号の異なる屈折力を有することを特徴とする請求項18記載の光ピックアップ装置。
  20. 波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、
    前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、
    前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更する第1発散角変更素子と、
    前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、電気的信号の印加量に応じて球面収差を発生する収差補正手段とを備え、
    再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記第1発散角変更素子が光軸方向に移動し、
    かつ、前記トラッキング手段が前記対物光学素子をトラッキングさせた際に生じるコマ収差を解消するように、前記収差補正手段に印加する電気的信号を変更することを特徴とする光ピックアップ装置。
  21. 前記収差補正手段が液晶によって構成されていることを特徴とする請求項20記載の光ピックアップ装置。
  22. 前記収差補正手段は、前記トラッキング方向に少なくとも2つの領域を有し、該領域毎に異なった収差補正が可能であることを特徴とする請求項20又は21記載の光ピックアップ装置。
  23. 前記対物光学素子と前記収差補正手段とが一体に構成されてなり、前記収差補正手段から出射される光束が、トラッキングによって生じるコマ収差と逆位相のコマ収差を有することを特徴とする請求項20ないし22の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  24. 前記対物光学素子と前記収差補正手段とが別体に構成されてなり、前記収差補正手段から出射される光束は、補正過剰方向の球面収差を有することを特徴とする請求項20ないし22の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  25. 波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記光源側の第1素子、前記情報記録媒体側の第2素子の、2つの光学素子から構成され、該第1素子と該第2素子の相対位置を変化させることが可能であるとともに、前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、
    前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段と、
    前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、光軸方向に移動可能であって、前記対物光学素子に入射する光束の発散角を変更する発散角変更素子と、
    再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記発散角変更素子が光軸方向に移動し、
    かつ、前記トラッキング手段が前記対物光学素子をトラッキングさせた際に生じるコマ収差を解消するように、前記第1素子と前記第2素子の相対位置が変化することを特徴とする光ピックアップ装置。
  26. 前記対物光学素子において、前記第1素子のみが移動可能であることを特徴とする請求項25記載の光ピックアップ装置。
  27. 前記対物光学素子において、前記第2素子のみが移動可能であることを特徴とする請求項25記載の光ピックアップ装置。
  28. 前記対物光学素子において、前記第1素子と前記第2素子の両方が移動可能であることを特徴とする請求項25記載の光ピックアップ装置。
  29. 前記対物光学素子において、前記第1素子と前記第2素子の光軸を前記トラッキング方向に移動せしめることが可能であることを特徴とする請求項25ないし28の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  30. 前記対物光学素子において、前記第1素子と前記第2素子の光軸を傾けることが可能であることを特徴とする請求項25ないし29の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  31. 前記第1発散角変更素子がカップリングレンズであることを特徴とする請求項20ないし30の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  32. 前記カップリングレンズがコリメータであることを特徴とする請求項31記載の光ピックアップ装置。
  33. 前記第1発散角変更素子がビームエキスパンダーを構成する素子の1つであることを特徴とする請求項20ないし30の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  34. 前記第1光源に対する前記対物光学素子の倍率m1、前記第2光源に対する前記対物光学素子の倍率m2、前記第3光源に対する前記対物光学素子の倍率m3のうち、少なくとも1つが0でないことを特徴とする請求項1ないし33の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  35. 前記対物光学素子は、前記第1情報記録媒体の情報再生および/または記録に最適化されていることを特徴とする請求項1ないし34の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  36. 前記対物光学素子は単玉であることを特徴とする請求項1ないし35の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  37. 前記対物光学素子は、2枚玉であることを特徴とする請求項1ないし35の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  38. 前記対物光学素子は、前記第1情報記録媒体の情報再生および/または記録と、前記第2情報記録媒体の情報再生および/または記録が可能であることを特徴とする請求項1ないし37の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  39. 前記第1情報記録媒体と前記第2情報記録媒体の互換が波長選択回折素子によって達成されることを特徴とする請求項38記載の光ピックアップ装置。
  40. 前記第1情報記録媒体と前記第2情報記録媒体との互換が光束の波長毎に異なった次数の回折光を出射する回折素子によって達成されることを特徴とする請求項38記載の光ピックアップ装置。
  41. 前記第1情報記録媒体と前記第2情報記録媒体との互換が光束の波長毎に異なった位相差を付与する位相差付与構造によって達成されることを特徴とする請求項38記載の光ピックアップ装置。
  42. 波長λ1の第1光源から出射される光束を用いて保護基板厚t1の第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ2(λ1<λ2)の第2光源から出射される光束を用いて保護基板厚t2(t1≦t2)の第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行ない、
    波長λ3(λ2<λ3)の第3光源から出射される光束を用いて保護基板厚t3(t2<t3)の第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う光ピックアップ装置であって、
    前記光源側の第1素子、前記情報記録媒体側の第2素子の、2つの光学素子から構成され、かつ該2つの光学素子の光軸方向距離を変化せしめることが可能であるとともに、前記各光源が出射した光束を、前記各情報記録媒体の情報記録面に集光させるために、共通に用いられる対物光学素子と、
    前記対物光学素子を、光軸と垂直なトラッキング方向に移動可能なトラッキング手段とを備え、
    再生および/または記録する対象の情報記録媒体に応じて、前記保護基板の厚さの差に応じて発生する球面収差を解消するように、前記対物光学素子を構成する前記第1素子と前記第2素子との距離を変化させることを特徴とする光ピックアップ装置。
  43. 前記第1素子と前記第2素子との距離が、次の関係を満たすことを特徴とする請求項42記載の光ピックアップ装置。
    D3 > D2 > D1
    ただし、D1:前記第1情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う際の前記第1素子と前記第2素子との距離
    D2:前記第2情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う際の前記第1素子と前記第2素子との距離
    D3:前記第3情報記録媒体に対して情報の再生および/または記録を行う際の前記第1素子と前記第2素子との距離
  44. 前記第1素子が光軸方向に移動することを特徴とする請求項42又は43記載の光ピックアップ装置。
  45. 前記第2素子が光軸方向に移動することを特徴とする請求項42又は43記載の光ピックアップ装置。
  46. 前記第1素子および前記第2素子ともに光軸方向に移動することを特徴とする請求項42又は43記載の光ピックアップ装置。
  47. 前記第2素子が正レンズであることを特徴とする請求項42ないし46の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  48. 前記第1素子が正レンズであることを特徴とする請求項42ないし47の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  49. 前記第1素子が負レンズであることを特徴とする請求項42ないし47の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  50. 前記第1光源に対する前記対物光学素子の倍率m1、前記第2光源に対する前記対物光学素子の倍率m2、前記第3光源に対する前記対物光学素子の倍率m3が共に等しいことを特徴とする請求項42ないし49の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  51. m1=m2=m3=0であることを特徴とする請求項50記載の光ピックアップ装置。
  52. 前記対物光学素子に入射する光束が、前記第1光源および前記第2光源は無限平行光であり、前記第3光源は有限発散光であることを特徴とする請求項42ないし49の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  53. 前記対物光学素子に入射する光束が、前記第1光源は無限平行光であり、前記第2光源および前記第3光源は有限発散光であることを特徴とする請求項42ないし49の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  54. 前記対物光学素子に入射する光束が、前記第1光源は有限収束光であり、前記第3光源は有限発散光であることを特徴とする請求項42ないし49の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  55. 前記第1ないし第3光源から前記対物光学素子に至る光路との間に配置され、前記各光源から出射される光束の発散角を所定の発散角に変更せしめて出射する発散角変更素子を備えることを特徴とする請求項42ないし54の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
  56. 前記第1光源ないし前記第3光源が、単一のパッケージに収納された光源ユニットであることを特徴とする請求項1ないし55の何れか一項に記載の光ピックアップ装置。
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