JP4363251B2 - 光ピックアップおよび光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクを読み書きする光ピックアップおよび光ディスク装置に関する。
光ディスクには、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、BD(Blu-ray Disk:ブルーレイディスク)等種々のフォーマット(種別)がある。
このような複数のフォーマットの光ディスクを同一の光ディスク装置で読み書きできると便宜であり、CDとDVDの双方を読み書き可能な光ディスク装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開9−161307号公報。
ところで、光ディスクのフォーマットが異なると対物レンズのNA(Numerical Aperture:開口数)が異なる場合が多い。このような場合に、同一の対物レンズを用いて複数のフォーマットの光ディスクへの記録、再生を行うと、次の(1)〜(3)のような不都合が生じる可能性がある。
(1)NAの相違によって、光源側での光結合効率の相違をもたらし、光ディスク上でのピークパワーが適切な範囲から外れる可能性がある。NAが小さくなることで、光結合効率が小さくなり、光ディスク上でのピークパワーが不足することが考えられる。
(2)受光素子上でのスポット径がNAに依存することから、NAの相違によって受光素子での検出が困難となる可能性がある。
(3)焦点深度、即ち、デフォーカスマージンがNAに依存する。この一方、フォーカスエラーでの引き込み範囲はほぼ一定である。このため、NAの相違がデフォーカスマージンと引き込み範囲のアンバランスの原因となる可能性がある。
なお、CD,DVD、BDそれぞれでのNAは、0.51,0.65,0.85であり、これら3者を読み書き可能とするためにはより広い範囲のNAに対応可能な光ディスク装置が必要になる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、対物レンズのNAの相違に容易に対応可能な光ピックアップおよび光ディスク装置を提供することにある。
A.本発明に係る光ピックアップは、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、前記レーザ光が前記光ディスクに集光されるときの結像倍率を変化させる結像倍率可変手段と、を具備することを特徴とする。
対物レンズでのNAの相違に対応して結像倍率を変化させることで、光結合効率の劣化等を防止できる。往路側の結像倍率を変化させることで光結合効率を調節できる。また、復路側の結像倍率を変化させることでフォーカスエラー引き込み範囲等を調節できる。
(1)光ピックアップが、前記レーザ光源と近接し、前記対物レンズで前記光ディスクに集光される第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源をさらに具備しても良い。
光ディスクに応じてレーザ光の波長が異なるような場合に対応容易である。
(2)前記結像倍率可変手段が、レンズおよび前記レンズを光軸方向に駆動する駆動手段を有してもよい。
レンズを光軸方向に駆動することで結像倍率を変化させることができる。
(3)前記結像倍率可変手段が、液晶素子を有してもよい。
液晶素子によって結像倍率を変化させることができる。
(4)光ピックアップが、前記レーザ光の球面収差を補正する球面収差補正手段、をさらに具備してもよい。
光ディスクの記録層の深さが異なる場合等に球面収差を補正し、記録層にビームスポットを形成できる。
この球面収差補正手段は、レンズおよび前記レンズを光軸方向に駆動する駆動手段、あるいは液晶素子によって構成できる。
(5)光ピックアップが、前記レーザ光の光軸を補正する光軸補正手段、をさらに具備してもよい。
レーザ光源から出射されるレーザ光の光軸と光ピックアップの光軸とが一致しないような場合に、レーザ光の光軸を調節することができる。
ここで、前記光軸補正手段が、レンズおよび前記レンズを光軸の垂直方向に駆動する駆動手段を有してもよく、この場合、前記結像倍率可変手段が、前記レンズを光軸方向に駆動する駆動手段を有ことができる。
即ち、結像倍率可変手段と光軸補正手段とが同一のレンズを共用することができる。このとき、レンズは光軸に対して斜めに移動することで、結像倍率の可変と光軸の補正とを同時に行うことができる。
B.本発明に係る光ディスク装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、前記レーザ光が前記光ディスクに集光されるときの結像倍率を変化させる結像倍率可変手段と、を具備することを特徴とする。
対物レンズでのNAの相違に対応して結像倍率を変化させることで、光結合効率の劣化等を防止できる。往路側の結像倍率を変化させることで光結合効率を調節できる。また、復路側の結像倍率を変化させることでフォーカスエラー引き込み範囲等を調節できる。
(1)光ディスク装置が、前記レーザ光源と近接し、前記対物レンズで前記光ディスクに集光される第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源をさらに具備しても良い。
光ディスクに応じてレーザ光の波長が異なるような場合に対応容易である。
(2)前記結像倍率可変手段が、レンズおよび前記レンズを光軸方向に駆動する駆動手段を有してもよい。
レンズを光軸方向に駆動することで結像倍率を変化させることができる。
(3)前記結像倍率可変手段が、液晶素子を有してもよい。
液晶素子によって結像倍率を変化させることができる。
(4)光ディスク装置が、前記レーザ光の球面収差を補正する球面収差補正手段、をさらに具備してもよい。
光ディスクの記録層の深さが異なる場合等に球面収差を補正し、記録層にビームスポットを形成できる。
この球面収差補正手段は、レンズおよび前記レンズを光軸方向に駆動する駆動手段、あるいは液晶素子によって構成できる。
(5)光ディスク装置が、前記レーザ光の光軸を補正する光軸補正手段、をさらに具備してもよい。
レーザ光源から出射されるレーザ光の光軸と光ピックアップの光軸とが一致しないような場合に、レーザ光の光軸を調節することができる。
ここで、前記光軸補正手段が、レンズおよび前記レンズを光軸の垂直方向に駆動する駆動手段を有してもよく、この場合、前記結像倍率可変手段が、前記レンズを光軸方向に駆動する駆動手段を有ことができる。
即ち、結像倍率可変手段と光軸補正手段とが同一のレンズを共用することができる。このとき、レンズは光軸に対して斜めに移動することで、結像倍率の可変と光軸の補正とを同時に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、対物レンズのNAの相違に容易に対応可能な光ピックアップおよび光ディスク装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る光ディスク装置の光ピックアップ20を示す模式図である。
光ピックアップ20は、規格の異なる複数の光ディスクD(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disk:ブルーレイディスク)等)からの情報の読み出しを行う。
光ピックアップ20は、レーザダイオードLD、グレーティングGR,偏光ビームスプリッタPBS、ズームレンズ群ZL(レンズL1〜L3、レンズ駆動部21〜23),1/4波長板QWP、対物レンズOL、対物レンズ駆動部24,マルチレンズML、ホログラム素子HOE、光軸合成プリズム25、フォトダイオードPDを有し、光ディスクDからの情報の読み出しを行う。なお、例えば、ズームレンズ群ZLと1/4波長板QWPとの間にミラーMを配置してレーザ光の方向を90°曲げても差し支えない。
第1、第2、第3のレーザ光源たるレーザダイオードLDは、第1の波長(λ1)の第1のレーザ光、第2の波長(λ2)の第2のレーザ光、および第3の波長(λ3)の第3のレーザ光を出射する。第1、第2、第3の波長の例として、BDの再生のための波長405nm、DVDの再生のための波長650nm、CDの再生のための波長780nmを挙げることができる。レーザダイオードLDは、例えば、第1のレーザ光を出射する第1の領域(第1の発光点)、第2のレーザ光を出射する第2の領域(第2の発光点)、第3のレーザ光を出射する第3の領域(第3の発光点)が近接して形成された半導体チップから構成される。
グレーティングGRは,第1、第2、第3の波長に応じて、入射した第1、第2、第3のレーザ光を異なった状態で回折する3波長の回折格子である。グレーティングGRによって第1、第2、第3のレーザ光それぞれを回折して、メインビームと2つのサブビームに分割し、トラッキングエラー信号(差動プッシュプル信号:DPP信号)の生成に利用できる。例えば、BD,DVD、CDではトラックピッチが異なるため、3つのビーム間の最適角度が異なる。このため、このビーム間の最適角度に対応するように、第1、第2、第3の波長それぞれでの回折状態が設定される。これはグレーティングGRの格子間隔(グレーティングのピッチ)等を適宜に設定することで行える。
偏光ビームスプリッタPBSは、所定の偏光方向の光を通過し、この偏光方向と直交する偏光方向の光を反射する偏光素子である。偏光ビームスプリッタPBSは1/4波長板QWPと組み合わされることで、レーザダイオードLDから入射する第1、第2、第3のレーザ光を反射し、光ディスクDで反射された第1、第2、第3のレーザ光を透過するように設定される。
ズームレンズ群ZLは、レンズL1,L2,L3、レンズ駆動部21〜23から構成される。ズームレンズ群ZLは、偏光ビームスプリッタPBSから出射された第1〜第3のレーザ光を平行光に変換し、光ディスクDから反射された第1〜第3のレーザ光を収束光に変換する光学素子である。また、ズームレンズ群ZLは、結像倍率の調節、球面収差の補正、光軸倒れの補正を行う。なお、ズームレンズ群ZLの詳細は後述する。
1/4波長板QWPは、透過する光に位相差を与えるものであり、直線偏光を円偏光に円偏光を直線偏光に変換する。偏光ビームスプリッタPBSを通過した所定の直線偏光は1/4波長板QWPによって円偏光になり、光ディスクDによって反射されて逆回りの円偏光になる。このため、光ディスクDで反射された円偏光は1/4波長板QWPを通過することで所定の直線偏光と直交する直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタPBSで反射されて、フォトダイオードPDに入射する。
対物レンズOLは、第1、第2、第3のレーザ光を光ディスクDに集光し、光ディスクDから反射されたレーザ光を平行光に変換するための光学素子である。
光ディスクD上で第1、第2、第3のレーザ光はそれぞれ、ビームスポットSP1、SP2、SP3を形成する。このとき、第1、第2、第3のレーザ光が光ディスクDに集光する際の開口数NA(NA:Numerical Aperture)はそれぞれNA1=0.85,NA2=0.65,NA3=0.51とする。即ち、第1、第2、第3のレーザ光それぞれの開口数NA1,NA2,NA3は順に小さくなっている(NA1>NA2>NA3)。
これは、例えば、対物レンズOLの直前に、第1、第2、第3のレーザ光によって開口が変化する絞りを配置することで行える(絞りの開口の大きさが、第1、第2、第3のレーザ光で順に小さくなる)。この絞りとして、機械的、あるいは光学的に絞りを調節する機構を用いることができる。光学的な絞りの調節機構として、波長依存性の光学材料をパターニングした3波長の絞りを用いることができる。具体的には、第1の波長の光を透過して、第2、第3の波長の光を透過しない(反射、または吸収する)光学材料、および第1、第2の波長の光を透過して、第3の波長の光を透過しない(反射、または吸収する)光学材料をパターニングすることで光学的な絞りの調節機構を構成できる。
対物レンズ駆動部24は、対物レンズOLを前後方向および光ディスクDの径方向RDに移動させるための機構である。即ち、対物レンズ駆動部24は、第1、第2、第3のレーザ光の焦点合わせ(フォーカシング)、およびスポット位置の調節(トラッキング)を行う。
マルチレンズMLは、第1、第2、第3のレーザ光に非点収差を付与する光学素子である。即ち、マルチレンズMLでレーザ光に非点収差を付与することで、フォトダイオードPDでの非点収差法によるフォーカスエラーの検出が可能となる。
また、マルチレンズMLは、光ディスクDからの反射光(戻り光)を検出する光路における戻り光の集光倍率の調節にも用いられる。即ち、マルチレンズMLによってフォトダイオードPDに集光する際の集光の調節が行われる。
ホログラム素子HOEは、光軸合成プリズム25と組み合わされて光軸合成手段として機能する。
光軸合成手段とは、レーザダイオードLDから出射された第1、第2、第3の波長のレーザ光の光路を光ピックアップ20の光学系の光軸に対して補正し、第1、第2、第3のレーザ光がフォトダイオードPDの略同一箇所に集光させるための光学素子である。第1、第2、第3のレーザ光の発光点にはズレがあることから、例えば第1のレーザ光の発光点を光軸と一致させたときは、第2、第3のレーザ光の発光点は光軸からずれる。従い、第1、第2、第3のレーザ光は、フォトダイオードPD上の異なった位置に集光される。このため、光軸合成手段によって第1、第2、第3の波長それぞれで出射光の光路を調節し、フォトダイオードPD上の略同一の位置に第1、第2、第3のレーザ光が集光するようにしている。
具体的には、次のように光軸を補正することができる。
第1のレーザ光(第1の波長)は、ホログラム素子HOEおよび光軸合成プリズム25の双方を直進して通過し、フォトダイオードPDに到達する。
第2のレーザ光(第2の波長)は、ホログラム素子HOEで回折され、光軸合成プリズム25で屈折されて、フォトダイオードPDに到達する(ホログラム素子HOEおよび光軸合成プリズム25の双方で方向が変化される)。
第3のレーザ光(第3の波長)は、ホログラム素子HOEを直進して通過し、光軸合成プリズム25で屈折されて、フォトダイオードPDに到達する(光軸合成プリズム25のみで方向が変化される)。
以上のようにして、第1、第2、第3のレーザ光がフォトダイオードPD上の略同一の位置に集光する。なお、ホログラム素子HOE、光軸合成プリズム25以外の組み合わせでも光軸合成手段を構成することが可能である。
ホログラム素子HOEは、第1、第3の波長のレーザ光を直進で通過させ、第2の波長のレーザ光を回折して、その方向を変化させる回折格子である。
光軸合成プリズム25は、第1の波長のレーザ光を直進で通過させ、第2、第3の波長のレーザ光を屈折(第3の波長のレーザ光をより大きく屈折)させる光学素子である。光軸合成プリズム25は、第1の波長で屈折率がほぼ同一で屈折率の分散が異なる2つのくさび形の光学ガラスを貼り合わせて構成できる。
受光素子たるフォトダイオードPDは、光ディスクDで反射された第1、第2、第3のレーザ光を検出し、光ディスクDからの情報の読み出しを行うための素子である。
フォトダイオードPDは、レーザ光がグレーティングGRによってメインビームと2つのサブビームに分割されていることに対応して、これら3つのビームそれぞれを独立に検出できるように検出領域が区分されている。3つのビームそれぞれを検出し、演算することで、差動プッシュプル法(DPP法)によるトラッキングエラー信号(差動プッシュプル信号:DPP信号)の生成がなされる。また、フォトダイオードPDは、非点収差法によるフォーカスエラー信号の生成を行う。
(光ピックアップ20の動作)
光ピックアップ20の動作を説明する。ここで、第1、第2、第3のレーザ光は、光ディスクDの種別等に応じてそのいずれかのみが出射されるのが通例であるが、判り易さのために第1、第2、第3のレーザ光を対比して説明する。
(1)レーザダイオードLDから出射された第1、第2、第3のレーザ光は、グレーティングGRによって3つのビームに分割された後、偏光ビームスプリッタPBSを通過し、ズームレンズ群ZLに入射して、平行光に変換される。
ここで、光ピックアップ20の光軸Aoに対して、第1のレーザ光の光束B1、第2のレーザ光の光束B2はレーザダイオードLDからの出射時には必ずしも一致しないが、ズームレンズ群ZLを通過することで、これらの光軸が一致される(光軸倒れの補正)。また、ズームレンズ群ZLを通過することで、光束B1,B2の径が対物レンズOLのNAと対応するようになる(結像倍率の調節による光結合の向上)。さらには、ズームレンズ群ZLによって球面収差の補正がなされる。なお、これらの詳細は後述する。
(2)その後、第1、第2、第3のレーザ光は、対物レンズOLに入射し、光ディスクD上に集光される。例えば、第1のレーザ光はBDに、第2のレーザ光はDVDに、第3のレーザ光はCDに集光され、ビームスポットSP1,SP2、SP3をそれぞれ形成する。
(3)光ディスクDで反射された第1、第2、第3のレーザ光は対物レンズOLズームレンズ群ZLを経て、偏光ビームスプリッタPBSで反射され、マルチレンズMLを通過し、非点収差が付与される。
(4)マルチレンズMLを通過した第1、第2、第3のレーザ光はホログラム素子HOE、光軸合成プリズム25を通過することで光軸が補正されて、フォトダイオードPDに入射する。第1、第2、第3のレーザ光は、ホログラム素子HOE、光軸合成プリズム25によって、フォトダイオードPD上の同じ位置に集光される。
フォトダイオードPDから3つのビームに対応する信号が出力され、この3つの出力を演算することでトラッキングエラー信号(DPP信号)が生成され、光ピックアップ20のトラッキング制御を行える。また、フォトダイオードPDからの出力の演算により非点収差法によるフォーカスエラー信号の生成が行われる。
(ズームレンズ群ZLの詳細)
ズームレンズ群ZLの詳細につき説明する。ズームレンズ群ZLは、結像倍率の調節、球面収差の補正、および光軸倒れの調節等を可能とする。
A.結像倍率の調節
まず結像倍率の調節の必要性につき説明する。即ち、ズームレンズ群ZLに代えて通常のコリメータレンズを用い、レーザダイオードLD(光源)と光ディスクDの記録面上での結像倍率がほぼ固定される場合を考える。
この場合、光ディスクDの種別によって対物レンズOLのNAが異なることで次の(1)〜(3)のような不都合が生じる可能性がある。
(1)レーザダイオードLDと光ディスクD間での光結合効率がNAに依存する。NAが小さいときに光結合効率が劣化し、光ディスクD上でのレーザ光のパワーが不足する可能性がある。
(2)フォトダイオードPD上でのスポット径がNAに依存する。NAが小さいときにスポット径が小さくなりすぎる可能性がある。
(3)焦点深度、即ち、デフォーカスマージンがNAに依存する。NAが小さいときにデフォーカスマージンは広くなる。一方、フォーカスエラーの引き込み範囲はほぼ一定のため、マージンとのアンバランスが生じる可能性がある。
焦点深度DfはNAの2乗に反比例し波長λに比例する(焦点深度Df〜λ/NA)。BD、DVD、CDでは、NAが小さいと波長λが長くなっていることから、焦点深度DfはNAのみでよりも大きく変化することになる。
以下(1)〜(3)につき、具体的に説明する。
a)(1)について
光結合効率Rpは、レーザダイオードLDから出射される第1、第2、第3のレーザ光それぞれの発散角にも依存するが、概ね、光結合効率は光源側でのNAの2乗に比例する(光結合効率Rp〜NA)。なお、光源側のNAと対物側のNAの比がほぼ一定なのが通例である。
このため、BD,DVD、CDそれぞれの光結合効率Rp1,Rp2,Rp3の比(Rp1:Rp2:Rp3)は1.0:0.6:0.35となり、光結合効率Rp1,Rp2,Rp3が大きく相違する。
光ディスクD上への記録を行う場合、記録速度が2倍になると、光ディスクD上でのピークパワーを√2倍にすることが必要とされている。このため、光結合効率の低下は記録速度の低下と結びつく。
光結合効率を向上するために、レーザダイオードLDから対物レンズOLまでの光路をBD,DVD、CDで独立とすることも考えられるが、部品点数およびサイズの増加を招くことになる。
b)(2)について
BD、DVD、CDそれぞれでのスポット径Rs1,Rs2,Rs3の比(Rs1:Rs2:Rs3)は、フォトダイオードPD側のNAの比から、1.7:1.3:1となる。このスポット径Rsの相違はフォトダイオードPDの設計上問題となり得る。
c)(3)について
BD、DVD、CDそれぞれでの焦点深度Df1,Df2,Df3を「Df〜λ/NA^2」で算出すると、Df1〜0.56μm、Df2〜1.5μm、Df3〜3.1μmとなる(Df1:Df2:Df3〜1:3:6)。即ち、BD、DVD、CDそれぞれでのデフォーカスマージンM1,M2,M3の比(M1:M2:M3)は、大体1:3:6となる。
このデフォーカスマージンの差は光ディスク装置10全体で吸収することを考慮しても、許容しがたい範囲となっている。
以上のように、結像倍率が固定されていると光ディスクDでのNAの相違によって、光結合効率の低下等を招く可能性がある。
本実施形態では、レーザダイオードLD(光源)と光ディスクD(記録媒体)の間にズームレンズ群ZLを配置して、光ディスクDでのNAに対応して結像倍率を変化可能とすることで、光結合効率の低下等を防止している。
基本的には、ズームレンズ群ZLによってレーザダイオードLD側(往路)での結像倍率を変化させることで、結合効率の調節が可能である。また、ズームレンズ群ZLによってフォトダイオードPD側(復路)での結像倍率を変化させることで、フォーカスエラー引き込み範囲の調節等が可能である。これらの詳細は後述する。
光ピックアップ20のズームレンズ群ZLは、3つのレンズL1,L2,L3から構成されている。レンズL1をレンズ駆動部21で光軸方向に移動させることで結像倍率を変化させることができる。レンズL3をレンズ駆動部22で光軸方向に移動させることで球面収差を補正することができる。レンズL1をレンズ駆動部23で光軸方向と垂直に移動させることで光軸倒れを補正することができる。
なお、ズームレンズ群ZLに凸レンズと凹レンズの双方が含まれていることから、色収差補正の設計が容易となっている。
図1の実線、破線それぞれでは、光ディスクDとしてBD,DVDを設置し、これに伴ってレーザダイオードLDから出射されるレーザ光、ズームレンズ群ZLおよび対物レンズOLの配置を調節している。具体的には、図1の実線、破線それぞれには次のような相違がある。
1)図1の実線ではレーザダイオードLDから波長λ1の第1のレーザ光が出射されるのに対して、図1の破線ではレーザダイオードLDから波長λ2の第2のレーザ光が出射される。光ディスクDでの記録再生に用いる波長の関係である。
なお、この第1、第2のレーザ光はレーザダイオードLDからの発散角度が相違し(第1のレーザ光が第2のレーザ光よりも発散角度が狭い)、光結合効率に影響を与える。この影響は本質的なものではないが、結像倍率の調整時にこの発散角度の相違を考慮することが好ましい。
2)図1の実線ではズームレンズ群ZLのレンズ1が高倍率側に位置するのに対して、図1の破線ではレンズ1が低倍率側に位置する。
図1の実線、破線それぞれで、レンズL1からの出射光が発散光および収束光である。レンズL1からの出射光はレンズL2,L3を通過することで平行光に変換される。この結果、図1の実線、破線それぞれで、レンズL3からの出射光は光束の幅の広狭が相違し(実線では広く、破線では狭い)、対物レンズOLでのNAの広狭と対応することから、光結合効率の向上と結びつく。
ズームレンズ群ZLによる結像倍率Mpの変化は次のように行われる。
・NAが大きいときには結像倍率Mpを大きくし、NAが小さいときには結像倍率Mpを小さくする。
BD,DVD,CDの場合それぞれのNAの逆数の比(1/NA1:1/NA2:1/NA3)、即ち、1.3:1.0:0.78(1/0.85:1/0.65:1/0.51)に対応することが望ましい
さらにそれぞれのNAの2乗の逆数の比(1/NA1:1/NA2:1/NA3)、即ち、1.7:1.0:0.62(1/0.85:1/0.65:1/0.51)に対応することが望ましい
・レーザ光の波長λが短いときには結像倍率Mpを大きくし、波長λが長いときには結像倍率Mpを小さくする。
以上のように、光ディスクDに応じて、ズームレンズ群ZLで光源側のNAを変化させることで、光結合効率を適宜に調節することができる。
・即ち、光ディスクDの切り替え時に、レーザ光の切り替えおよび結像倍率の変更が行われる。この変更は、フォーカス動作を停止したオフ状態で行われる。
・光ディスクDを交換しない場合でも、結像倍率を変化させて、光結合効率を変化させることが考えられる。
例えば、光ディスクDの再生時に光結合効率を小さくする(結像倍率を大きくする)ことによって、レーザダイオードLDのノイズを良好とすることができる。これは、反射率の低い光ディスクDにおいて特に有効である。
レーザダイオードLDからのレーザ光の出力を大きくするとレーザ光のSN比が向上する傾向がある(レーザ光のノイズが相対的に低減)。このため、光ディスクDの再生時にレーザダイオードLDからのレーザ光の出力を大きくすることで、フォトダイオードPDから出力される再生信号のS/N比を向上することができる。このとき、レーザダイオードLDからのレーザ光の出力の増大に対応して光結合効率を小さくすることで、フォトダイオードPDでの受光量を適切な範囲とすることができる。
また、光結合効率を小さくする(結像倍率を大きくする)ことによって、レーザ光の縁/中心強度比(RimIntensity)を大きくすることができる。これは、記録密度の高い光ディスクDにおいて特に有効である。
縁/中心強度比は、レーザ光の光束の中心(光軸付近、アパーチャ(開口)中心)と光束の縁(アパーチャ(開口)端)でのレーザ光の強度比を表す。レーザダイオードLDから出力するレーザ光の強度はその径方向にガウス分布をなしていることから、レーザダイオードLD側でのNAを小さくすると縁/中心強度比が大きくなる。即ち、レーザ光の強度分布が均一化され、記録密度の高い光ディスクDでの読み取りの確実性が向上する。
さらに、記録と再生との切り替え時には結像倍率を小さくし、高速連続再生動作に入る際には結像倍率を大きくして、高いSN比が確保されるようにすることも可能である。
B.フォーカスの引き込み範囲、フォトダイオードPDでのスポット径の調節
また、ズームレンズ群ZLの駆動はフォトダイオードPD側のNAを変化させることにも繋がり。フォーカスの引き込み範囲、フォトダイオードPDでのスポット径が調節可能となる。
前ピンと後ピン間の距離をLとし、フォトダイオードPD側のNAをNApとする。
引き込み範囲Spp、スポット径φは次の式(1)、(2)により表される。
Spp〜(L/2)*(NAp/NA) …式(1)
φ〜NAp*L …式(2)
・同一の光ディスクDにおいても、結像倍率Mpを変化することで、引き込み範囲の異なるフォーカスエラーを生成できる
結像倍率Mpを小さくすると、引き込み範囲が広くなる。その結果、球面収差の変化等があったときのフォーカスエラー信号の劣化を小さくすることができる。
これを光ディスクDが多層記録媒体における層間ジャンプ動作の際に利用し、層間ジャンプ動作を安定化させることができる。具体的には、層間ジャンプの際に次のような動作を行う。
1)光ピックアップ20のトラッキング動作を停止する。
2)ズームレンズ群ZLのレンズL1を低倍率側に移動させ、結像倍率を小さくする。
3)層間ジャンプ及び球面収差補正を行う。即ち、対物レンズOLを駆動し、光ディスクD上でのレーザ光の焦点(ビームスポット)の深さを変化させる。なお、この焦点の深さの変化に伴って、レンズL3を駆動し球面収差を補正することが好ましい。なお、球面収差の補正については後述する。
対物レンズOLを駆動するときに結像倍率が小さい。このため、対物レンズOLの駆動時に球面収差が補正されていなかっとしても、球面収差に起因するフォーカスエラー信号の劣化が小さい。この結果、光ディスクDの記録層への焦点合わせ(フォーカシング)が速やかに行われる。
4)ズームレンズ群ZLのレンズL1を高倍率側に移動させ、結像倍率を大きくする。
5)光ピックアップ20のトラッキング動作を再開する。
以上のように層間ジャンプ時に結像倍率を小さくすることで、層間ジャンプが速やかに行える。これは特に、NAが大きい場合に有効である。
なお、レーザダイオードLDから対物レンズOL中の光路中に絞りを設けてもよい。絞りによって、低倍率時の収差を抑制することができる。
C.球面収差の補正
ズームレンズ群ZLのレンズL3を移動することで、球面収差を補正することができる。光ディスクDを変更すると球面収差が問題となる可能性がある。例えば、記録層の深さの相違に対応して対物レンズOLを駆動して記録層にビームスポットを形成しようとしたときに、球面収差によってビームスポットが広がってしまう可能性がある。この場合に、レンズL3を駆動して、収差成分を発生させ、球面収差を打ち消すことで、ビームスポットを絞り込むことができる。
D.光軸倒れの補正
レンズL1を光軸と垂直方向に移動する(偏芯させる)ことで、レーザ光の光軸倒れを補正することができる。
レーザダイオードLDから出射される第1、第2、第3のレーザ光は発光点が近接しているものの完全に一致している訳ではない。このために、第1、第2、第3のレーザ光の光軸は完全には位置しない。第1、第2、第3のレーザ光それぞれに対応して、レンズL1を偏芯させることによって、第1、第2、第3のレーザ光の光軸を一致させることができる(対物レンズ側の光軸倒れの補正)。
このとき、結像倍率の変更と光軸倒れの補正とを同時に行うことができる。このときには、レンズL1が光軸の斜方向に移動することになる。
なお、光軸倒れの補正はレンズL1ではなく、レンズL2,L3のいずれかを光軸と垂直な(あるいは斜めの)方向に移動することでも行える。また、レンズL1,L2,L3の内2つ、あるいは全部を移動することでも光軸倒れを補正できる。
図1では、レーザダイオードLDからの出射時には第1、第2、第3のレーザ光の光束Bの光軸が光ピックアップ20の光軸Aoと一致していないが、ズームレンズ群ZD、特に、レンズL1を通過することで光束と光学系の光軸が一致していることが判る。
E.ズームレンズZLの仕様例
ズームレンズZLの仕様例につき説明する。
先に、ズームレンズLZの前提となる対物レンズOLにつき述べる。対物レンズOLの仕様を以下のように定める。
第1、第2、第3のレーザ光それぞれについて、対物レンズOLのNAを0.85,0.65,0.51,焦点距離f[mm]を1.765,有効半径φ[mm](φ=f×2×NA)を3.00,2.29,1.79とする。


ズームレンズLZの仕様例につき説明する。
BDでは、往路倍率10.3倍、復路倍率16.3倍で光束の直径φ80μmとし、DVDおよびCDでは、往路倍率5.9倍とする。
レンズL1のレンズシフト(移動量)を3.42mmとする。また、レンズL1を60μm程度偏芯することで発光点での距離の相違110μm分を補正できる。
レンズL3のストローク(移動距離)を±1.5mm程度とする。このとき、BDではCG±約27μm/駆動±1mm、DVDではCG±約20μm/駆動±1mmである。
ここで、CGは光ディスクDのカバー層厚み(光ディスクDの表面から記録層に至る距離)を意味する。球面収差の補正にカバー層厚みに対応してレンズL3を移動させる必要がある。
F.変形例
ズームレンズ群ZLと対物レンズOLとの間に光の分岐手段(例えば、ビームスプリッタ)を配置し、分岐した光をモニタ用受光素子(例えば、フォトダイオードPD)で受光し、レーザダイオードLDからの出射光をモニタし、出射光の出力を制御することができる(APC:Automatic Power Control)。
このとき、モニタ用受光素子に入射する光束のアパーチャ(開口)を、対物レンズOLのアパーチャ(開口)と等価としてもよい。これは対物レンズOLにより光ディスクD上に集光されるレーザ光のビームスポットの光量とモニタ用受光素子での光量とを対応させ、ビームスポットの光量のモニタの確実性の向上に寄与する。
これは次のように説明される。
ズームレンズ群ZLによる結像倍率の変更がない場合には、モニタ用受光素子と対物レンズOLとでアパーチャの径が異なっていても、モニタ用受光素子に入射する光量と対物レンズOLで光ディスクD上に集光されるスポットの光量との比率は一定となる。このため、モニタ用受光素子によって光ディスクD上に集光されるスポットの光量をモニタできる。
ここで、モニタ用受光素子と対物レンズOLとでアパーチャの径が異なる場合に、ズームレンズ群ZLによって結像倍率を変化させることを考える。この場合には、レーザダイオードLDからの出射光量が一定であったとしても、光ディスクD上に集光されるビームスポットの光量は結像倍率に応じて変化し、一方、モニタ用受光素子での入射光量はほとんど変化しないことが考えられる。このため、モニタ用受光素子によって対物レンズOLにより光ディスクD上に集光されるスポットの光量をモニタするのが困難となる。
モニタ用受光素子と対物レンズOLとでアパーチャを等価とする(径を等しくする)ことによって、光ディスクD上に集光するスポットの光量とレーザダイオードLDからの出射光量が倍率とともに変化するのと同じ比率で、モニタ用受光素子での入射光量とレーザダイオードLDからの出射光量が変化することになる。この結果、対物レンズOLにより光ディスクD上に集光されるスポットの光量を確実にモニタし、制御することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る光ディスク装置につき、説明する。
図2は、光ディスク装置のズームレンズ群ZL1を表す模式図である。なお、ズームレンズ群ZL1以外は第1の実施形態と同様なので光ディスク装置10a全体の構成の図示を省略する。
ズームレンズ群ZL1は、2群系であり、レンズL11,L12から構成される。レンズL11は凸レンズであり、レンズL12は凹レンズである。レンズL11,L12の双方を移動させて、結像倍率を変化させており、それぞれ実線が高倍率時、破線が低倍率時に対応する。
ズームレンズ群ZL1はレンズL11の移動量がそれほど大きくなくても結像倍率の変化量を確保できることから、設計上、レンズL11と偏光ビームスプリッタPBS間の距離の確保が容易である。即ち、結像倍率を変化させるときにレンズL11と偏光ビームスプリッタPBSとが接触するおそれがない。
(第2の実施形態の変形例1)
本発明の第2の実施形態の変形例1につき、説明する。ここではズームレンズ群ZL1に換えて、ズームレンズ群ZL2を用いる。
図3は、ズームレンズ群ZL2を表す模式図である。
ズームレンズ群ZL2は、2群系であり、レンズL21,L22から構成される。レンズL21、L22はいずれも凸レンズである。レンズL21,L22の双方を移動させて、結像倍率を変化させており、それぞれ実線が高倍率時、破線が低倍率時に対応する。
ズームレンズ群ZL2は低倍率時にレンズL21とL22の距離を確保できるので、球面収差の補正時に有利である。
(第2の実施形態の変形例2)
本発明の第2の実施形態の変形例2につき、説明する。ここではズームレンズ群ZL1に換えて、ズームレンズ群ZL3を用いる。
図4は、ズームレンズ群ZL3を表す模式図である。
ズームレンズ群ZL3は、2群系であり、レンズL31,L32から構成される。レンズL31は凹レンズであり、レンズL32は凸レンズである。レンズL31,L32の双方を移動させて、結像倍率を変化させており、それぞれ実線が高倍率時、破線が低倍率時に対応する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る光ディスク装置10bにつき、説明する。
図5は、光ディスク装置10bのズームレンズ群ZL4を表す模式図である。図5(a)、(b)それぞれが、高倍率時、低倍率時に対応する。なお、ズームレンズ群ZL4以外は第1の実施形態と同様なので光ディスク装置10b全体の構成の図示を省略する。
ズームレンズ群ZL4は、4群系であり、レンズL41〜L44から構成される。レンズL41、L42,L44は凸レンズであり、レンズL43は凹レンズである。
レーザダイオードLD側から出射されたレーザ光がコリメータ用のレンズL41で平行光に変換され、アフォーカル系のレンズL42〜L44によって有効径の違う平行光に変換される。
結像倍率の変化はレンズL43を光軸方向に移動することで行う。
球面収差の補正はレンズL44を光軸方向に移動するか、あるいはレンズL52,L53の双方を光軸方向に互いに反対方向に移動することで行える。前者は第1の実施形態でのレンズL3による球面収差の補正と同様の原理に基づく。後者は、ビームエキスパンダでの球面収差の補正と同様の原理に基づく。
本実施形態では、偏光ビームスプリッタPBSが平行光中に配置されている。このため、偏光ビームスプリッタPBSの設計が容易となる。これは次のように説明できる。
第1の実施形態では、発散収束光中に偏光ビームスプリッタPBSが配置されている。このような発散収束光する複数波長に対応した偏光ビームスプリッタPBSの設計は容易ではなく、角度依存性等、特性劣化が生じる可能性がある。
これに対して平行光中に偏光ビームスプリッタPBSを配置すれば、偏光ビームスプリッタPBSの特性の角度依存性をほとんど考慮する必要がないため、設計・製造がより容易になる。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記実施形態に限らず拡張、変更することができ、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、レンズに換えて液晶素子で光の収束、発散を行わせることが可能である。液晶素子をレンズとして用いると、電気的に光の収束、発散を制御することができ、レンズの移動は不要となる。
本発明の第1の実施形態に係る光ディスク装置の光ピックアップ20を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るズームレンズ群を表す模式図である。 本発明の第2の実施形態の変形例1に係るズームレンズ群を表す模式図である。 本発明の第2の実施形態の変形例2に係るズームレンズ群を表す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るズームレンズ群を表す模式図である。
符号の説明
20 光ピックアップ
LD レーザダイオード
GR グレーティング
PBS 偏光ビームスプリッタ
ZL ズームレンズ群
L1,L2,L3 レンズ
21〜23 レンズ駆動部
QWP 1/4波長板
OL 対物レンズ
24 対物レンズ駆動部
ML マルチレンズ
HOE ホログラム素子
25 光軸合成プリズム
PD フォトダイオード

Claims (4)

  1. 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光源から出射された第1のレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、
    前記第1のレーザ光が前記光ディスクに集光されるときの結像倍率を変化させる結像倍率可変手段と、
    前記第1のレーザ光源と近接し、前記対物レンズで前記光ディスクに集光される前記第1のレーザ光とは波長の異なる第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光および前記第2のレーザ光のうち入射した一方のレーザ光の球面収差を補正する球面収差補正手段と、
    前記一方のレーザ光の光軸を補正する光軸補正手段と
    を具備し、
    前記結像倍率可変手段が、第1のレンズ、前記第1のレンズに対して光軸の方向に離間して設けられた第2のレンズおよび前記第1のレンズを光軸方向に駆動する第1の駆動手段を有し、
    前記球面収差補正手段が、前記光軸上に設けられた第3のレンズおよび前記第3のレンズを光軸方向に駆動する第2の駆動手段を有し、
    前記光軸補正手段が、前記第1のレンズを光軸の方向に対して垂直の方向に駆動する第3の駆動手段を有する
    光ピックアップ。
  2. 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光源から出射された第1のレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、
    前記第1のレーザ光が前記光ディスクに集光されるときの結像倍率を変化させる結像倍率可変手段と、
    前記第1のレーザ光源と近接し、前記対物レンズで前記光ディスクに集光される前記第1のレーザ光とは波長の異なる第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光および前記第2のレーザ光のうち入射した一方のレーザ光の球面収差を補正する球面収差補正手段と、
    前記一方のレーザ光の光軸を補正する光軸補正手段と
    を具備し、
    前記結像倍率可変手段が、前記レーザ光源の光軸上に設けられた第1の液晶素子を有し、
    前記球面収差補正手段が、前記光軸上に設けられた第2の液晶素子を有し、
    前記光軸補正手段が、前記第1の液晶素子を光軸の方向に対して垂直の方向に駆動する第3の駆動手段を有する
    光ピックアップ。
  3. 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光源から出射された第1のレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、
    前記第1のレーザ光が前記光ディスクに集光されるときの結像倍率を変化させる結像倍率可変手段と、
    前記第1のレーザ光源と近接し、前記対物レンズで前記光ディスクに集光される前記第1のレーザ光とは波長の異なる第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光および前記第2のレーザ光のうち入射した一方のレーザ光の球面収差を補正する球面収差補正手段と、
    前記一方のレーザ光の光軸を補正する光軸補正手段と
    を具備し、
    前記結像倍率可変手段が、第1のレンズ、前記第1のレンズに対して光軸の方向に離間して設けられた第2のレンズおよび前記第1のレンズを光軸方向に駆動する第1の駆動手段を有し、
    前記球面収差補正手段が、前記光軸上に設けられた第3のレンズおよび前記第3のレンズを光軸方向に駆動する第2の駆動手段を有し、
    前記光軸補正手段が、前記第1のレンズを光軸の方向に対して垂直の方向に駆動する第3の駆動手段を有する
    光ディスク装置。
  4. 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光源から出射された第1のレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、
    前記第1のレーザ光が前記光ディスクに集光されるときの結像倍率を変化させる結像倍率可変手段と、
    前記第1のレーザ光源と近接し、前記対物レンズで前記光ディスクに集光される前記第1のレーザ光とは波長の異なる第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光および前記第2のレーザ光のうち入射した一方のレーザ光の球面収差を補正する球面収差補正手段と、
    前記一方のレーザ光の光軸を補正する光軸補正手段と
    を具備し、
    前記結像倍率可変手段が、前記レーザ光源の光軸上に設けられた第1の液晶素子を有し、
    前記球面収差補正手段が、前記光軸上に設けられた第2の液晶素子を有し、
    前記光軸補正手段が、前記第1の液晶素子を光軸の方向に対して垂直の方向に駆動する第3の駆動手段を有する
    光ピックアップ装置。
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