JP2004046916A - 光記録媒体再生装置、および光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体再生装置、および光記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】記録層同士の間隔の低減が可能な光記録媒体再生装置および光記録媒体を提供する。
【解決手段】光記録媒体再生装置が、情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、記録層のトラックに沿って複数のピットが形成されたトラッキング層と、を有する光記録媒体を備える。
トラッキング層に形成されたピットによってトラッキングを行うことができるため、記録層にトラッキング用の機構を配置する必要性が低下し、記録層同士の間隔を適宜に薄くすることが可能となる。
さらに、第1、第2の発光部、第1、第2の受光部それぞれで、記録層からの情報の読み出し、トラッキング層からのトラッキングエラー信号の生成が行える。このように別途の発光部、受光部で、情報の読み出し、トラッキングエラー信号の生成をそれぞれ行えることから、光記録媒体再生装置の信頼性の向上が図られる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体および光記録媒体に記録された情報を再生する光記録媒体再生装置に関し、特に複数の記録層を有する光記録媒体および光記録媒体に記録された情報を再生する光記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光記録媒体に記録された情報を光学的手段で読み出す(再生する)光記録媒体再生装置が用いられている。光記録媒体の記録層に光を照射して、記録層から反射された光の強度等を検知することで、光記録媒体からの情報の読み取り(必要に応じて書き込み等も)を行う。
ここで、光記録媒体は、その大容量化のために、複数の記録層を有するようになってきている。例えば、CDでは記録層が単層であるが、DVDでは2層となっている。
光記録媒体の大容量化のために、今後もこのような記録層の層数増加が進められると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光記録媒体から情報の再生を行うには、トラッキングを行う必要があり、光記録媒体にトラッキング用のグルーブ等を設ける必要がある。
トラッキング用のグルーブは各記録層に設けることが好ましいが、例えばプッシュプル法ではλ/6程度、DPD(Differential Phase Detection)法ではλ/4程度とある程度の深さであることが要求される(λはいずれも光源の波長)。
このため各記録層同士の間隔をある程度厚くする必要があり、多層化を進める場合の障害になる可能性がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、記録層同士の間隔の低減が可能な光記録媒体再生装置および光記録媒体を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
A.上記目的を達成するために本発明に係る光記録媒体再生装置は、情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、該複数の記録層のトラックに沿って複数のピットが配置されたトラッキング層と、を有する光記録媒体と、第1の波長の光を発する第1の発光部と、前記第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、前記第1、第2の発光部それぞれから発せられた光を混合する光混合部と、前記光混合部で混合された光を前記光記録媒体に集束し、該光記録媒体から反射された光が入射される第1の光学部材と、前記光記録媒体から反射され、前記第1の光学部材を通過した光を集束する第2の光学部材と、前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第1の波長の光を受光する第1の受光部と、前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第2の波長の光を受光する第2の受光部と、を具備することを特徴とする。
【0005】
光記録媒体再生装置は、情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、該複数の記録層のトラックに沿って複数のピットが形成されたトラッキング層と、を有する光記録媒体を備える。
トラッキング層に形成されたピットによってトラッキングを行うことができるため、記録層にトラッキング用の機構を配置する必要性が低下する。このため、記録層同士の間隔を適宜に薄くすることが可能となる。
さらに、第1、第2の発光部、第1、第2の受光部それぞれで、記録層からの情報の読み出し、トラッキング層からのトラッキングエラー信号の生成が行える。このように別途の発光部、受光部で、情報の読み出し、トラッキングエラー信号の生成をそれぞれ行えることから、光記録媒体再生装置の信頼性の向上が図られる。
【0006】
(1)前記トラッキング層の隣接するトラック同士の最近接位置には前記ピットを配置しないこととしてもよい。
トラッキング層の隣接するトラック同士の最近接位置にピットを配置しないことで、隣接するピット間の間隔を大きくできる。このため、トラッキング層に集束する光のスポット内に隣接するトラックのピットが入らないようにして、複数のトラックのトラッキングエラー情報が混入することを防止している。この結果、トラック間隔の低減、即ち光記録媒体の記録密度の向上が容易になる。
【0007】
(2)前記光記録媒体再生装置が、前記光記録媒体のティルト状態を調節するティルト調節手段をさらに具備してもよい。
光記録媒体のティルト状態を調節することで、記録層とトラッキング層とのトラックのズレを解消することができる。
【0008】
(3)前記光記録媒体再生装置が、前記第2の光学部材と前記第1の受光器の間に配置されたピンホールをさらに具備してもよい。
ピンホールによって、読み出しを行っている記録層以外の記録層からの反射光(迷光)を除外して、情報読み出しの精度を向上することができる。
【0009】
ここで、前記発光部、前記ピンホール、前記受光部が同一の基板上に一体として形成されてもよい。
これら全てを一体的に形成することで、これらのアライメント、固定、その後の経時変化に起因する位置ずれ等の問題が軽減される。
【0010】
(4)前記第1の光学部材が、前記光記録媒体の面に前記第1,第2発光部の発光波長いずれよりも短い距離で近接する面を有してもよい。
第1の光学部材が光記録媒体の面に近接する面を有することで、これらの面間の光結合にエバネセント光を用いることが可能となる。その結果、第1の光学部材の開口数NAを向上させ、高分解能での情報の読み取り、即ち光記録媒体の記録密度の向上を図ることができる。
【0011】
(5)前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材の収差を補正する収差補正手段をさらに具備してもよい。
光記録媒体への光の集束性が向上し、光記録媒体からの高分解能での読み取りが可能となる。
【0012】
(6)前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材からの収束光の前記光記録媒体の厚み方向における収束位置を調節する収束位置調節手段を有してもよい。各記録層に対して適切な深さ(位置)に光を収束することが容易になる。
前記収束位置調節手段は、例えば、アフォーカル光学系、屈折率可変素子、楔型プリズムのいずれかを用いて構成できる。
【0013】
B.本発明に係る光記録媒体再生装置は、情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、該複数の記録層のトラックに沿って複数のピットが配置されたトラッキング層と、を有する光記録媒体を保持するステージと、第1の波長の光を発する第1の発光部と、前記第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、前記第1、第2の発光部それぞれから発せられた光を混合する光混合部と、前記光混合部で混合された光を前記光記録媒体に集束し、該光記録媒体から反射された光が入射される第1の光学部材と、前記光記録媒体から反射され、前記第1の光学部材を通過した光を集束する第2の光学部材と、前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第1の波長の光を受光する第1の受光部と、前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第2の波長の光を受光する第2の受光部と、を具備することを特徴とする。
光記録媒体はステージに適宜に設置される。即ち、この光記録媒体再生装置は光記録媒体を必須の要素とはせず、光記録媒体の着脱等が可能となる。
【0014】
(1)前記トラッキング層の隣接するトラック同士の最近接位置には前記ピットを配置しないこととしてもよい。
トラッキング層の隣接するトラック同士の最近接位置にピットを配置しないことで、隣接するピット間の間隔を大きくできる。このため、トラッキング層に集束する光のスポット内に隣接するトラックのピットが入らないようにして、複数のトラックのトラッキングエラー情報が混入することを防止している。この結果、トラック間隔の低減、即ち光記録媒体の記録密度の向上が容易になる。
【0015】
(2)前記光記録媒体再生装置が、前記光記録媒体のティルト状態を調節するティルト調節手段をさらに具備してもよい。
光記録媒体のティルト状態を調節することで、記録層とトラッキング層とのトラックのズレを解消することができる。
【0016】
(3)前記光記録媒体再生装置が、前記第2の光学部材と前記第1の受光器の間に配置されたピンホールをさらに具備してもよい。
ピンホールによって、読み出しを行っている記録層以外の記録層からの反射光(迷光)を除外して、情報読み出しの精度を向上することができる。
【0017】
ここで、前記発光部、前記ピンホール、前記受光部が同一の基板上に一体として形成されてもよい。
これら全てを一体的に形成することで、これらのアライメント、固定、その後の経時変化に起因する位置ずれ等の問題が軽減される。
【0018】
(4)前記第1の光学部材が、前記光記録媒体の面に前記第1,第2発光部の発光波長いずれよりも短い距離で近接する面を有してもよい。
第1の光学部材が光記録媒体の面に近接する面を有することで、これらの面間の光結合にエバネセント光を用いることが可能となる。その結果、第1の光学部材の開口数NAを向上させ、高分解能での情報の読み取り、即ち光記録媒体の記録密度の向上を図ることができる。
【0019】
(5)前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材の収差を補正する収差補正手段をさらに具備してもよい。
光記録媒体への光の集束性が向上し、光記録媒体からの高分解能での読み取りが可能となる。
【0020】
(6)前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材からの収束光の前記光記録媒体の厚み方向における収束位置を調節する収束位置調節手段を有してもよい。各記録層に対して適切な深さ(位置)に光を収束することが容易になる。
前記収束位置調節手段は、例えば、アフォーカル光学系、屈折率可変素子、楔型プリズムのいずれかを用いて構成できる。
【0021】
C.本発明に係る光記録媒体は、情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、前記複数の記録層のトラックに沿って複数のピットが形成され、かつ隣接するトラック同士の最近接位置には前記ピットを配置しないことを特徴とする。
トラッキング層に形成されたピットによってトラッキングを行うことができるため、記録層にトラッキング用の機構を配置する必要性が低下する。このため、記録層同士の間隔を適宜に薄くすることが可能となる。
さらに、トラッキング層の隣接するトラック同士の最近接位置にピットを配置しないことで、隣接するピット間の間隔を大きくしている。このため、トラッキング層に集束する光のスポット内に隣接するトラックのピットが入らないようにして、複数のトラックのトラッキングエラー情報が混入することを防止している。この結果、トラック間隔の低減、即ち光記録媒体の記録密度の向上が容易になる。
【0022】
ここで、前記トラッキング層の隣接するピット間の距離が最大になるように前記ピットを配置してもよい。
ピット間の間隔が最大になるようにすることで、隣接するトラックからのトラッキングエラー信号の混入をさらに低減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る光記録媒体再生装置100を表す模式図である。本図に示すように光記録媒体再生装置100は、光記録媒体10,半導体レーザ(LD:Laser Diode)121、偏光ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)122、コリメータ・フォーカスレンズ(Collimator Focusing Lens)123、1/4波長板(QWP:Quarter−Wavelength Plate)124,ダイクロイックコンバイナ(Dichroic Combiner)125,収差補正素子128、129対物レンズ20,受光ユニット30(ホログラム素子(HOE:Holographic Optical Element)31,ピンホール32,受光素子(PD:PhotoDiode)33〜35)、半導体レーザ(LD:Laser Diode)126,コリメータレンズ(Collimator Lens)127を有する。
【0024】
(光記録媒体10の構成の詳細)
光記録媒体10の構成につき説明する。
図2は、光記録媒体10を拡大して表した断面図である。
光記録媒体10は、複数の記録層11、および最下層のトラッキング層12を有する。記録層11には、光学的に読み出し可能な形で情報が記録される。具体的にはピット(あるいはマーク)によって情報が記録される。トラッキング層12は、記録層11に記録された情報を読み出す際のトラッキングを行う基準となるピットが形成された層である。
記録層11にはトラッキング用のピット、あるいはグルーブを有せず、トラッキングはトラッキング専用のトラッキング層12を用いて行われる。
【0025】
図3(A)、(B)はそれぞれ、記録層11、トラッキング層12の一部を上面から拡大してみた上面図である。
記録層11では、トラックTに沿って記録内容に応じてピットPが形成されている。即ち、トラックTにおいてピットPが形成させる箇所には大きな制限は加えられていない。
これに対して、トラッキング層12のトラックTにおいてピットPは分散して配置されている。ピットPがトラックTに沿った方向(周方向)またトラックTに垂直な方向(半径方向)のいずれにおいても互いに所定の間隔をおいて配置されている。即ち、あるトラックTにピットPがあればその近傍Vには、同一のトラックT、隣接するトラックTのいずれにもピットPは配置されていない。言い換えれば、隣接するトラックTにおいて互いに最短距離になる位置にはピットPが配置されない(この関係をピットP1と仮想的なピットP2で示す)。
このとき、近接するピットP同士の間隔が最大になるように、ピットPを配置するのが好ましい。なお、この理由は次に述べる。
【0026】
トラッキング層12におけるトラッキング用のピットの配置が分散されている理由を説明する。
図4は光記録媒体10に光が入射している状態を表す側面図である。
光記録媒体10への入射光L1が情報の読み出しを行う記録層11に集束されている。このとき理想的には入射光L1は破線のL2のように一点に向かって集束するはずである。しかし、光が波動性を有するために入射光L1は一点に集束することはできず収束光L3のようにエアリー円板の大きさ(直径:1.22λ/NA(波長λ、開口数NA)に拡がる。
【0027】
トラッキング層12に入射する入射光L4に、記録層11に入射する入射光L3の波長と異なる波長を有する光源が用いられる。これは、トラッキング用の光源波長を記録再生用の光源波長と異なるものを用いることで、2つの光源の不要な干渉を防ぎ、良好な記録再生信号、トラッキング信号を得るためである。この場合、トラッキング信号用光源の波長は記録再生用の光源より長波長のものを用いる。
波長がより長波長に、開口数NAがより小さくなると、エアリー円板の面積(収束光の拡がる範囲)は大きくなる。しかし、トラッキング層12は線速度方向に必ずしも密にトラッキング用ピットを配列する必要はないため、ピットの配列が互いに隣接しないよう配置することで、より大きなスポット径であっても隣接ピット配置間で懸念されるクロストークを除去できる。
【0028】
トラッキング層12にトラッキング用の光が入射した場合に、そのスポット径内に異なるトラックのピットが同時に入るのは好ましくない。トラッキングエラー信号に異なるトラックの情報が混入するからである。なお、光記録媒体10の記録密度が増加し、トラック間の距離が短くなると、この可能性が増大する。
このため、上述のように隣接するトラックのさらに最近接する位置にはピットを配置しないようにして、トラッキングエラー信号への複数のトラックの情報の混入を防止している。
以上の理由から、トラッキング層12においてはピットPを分散して配置すると共に、隣接するトラックT同士ではピットPをずらして配置している。
【0029】
このようにトラッキング層12においてピットPを分散して配置すると、トラッキングエラー信号の出力も連続しては行われにくくなるが、トラッキングエラー信号の生成を必ずしも連続的に行う必要はないので、大きな問題とはならない。
以上のように光記録媒体10では、トラッキング層12に隣接するトラックTの最近接する位置にはピットPを配置しないようにして、トラッキング信号に隣接するトラックTに配置されたピットPからの信号の混入を防止している。
【0030】
以上を纏めると光記録媒体10は次のような特徴を有する。
(1)記録層11にはトラッキング用のパターン(ピット等)を配置しないので、記録層11の間隔を低減できる。
この層間隔の低減は記録層11の層数の増加による光記録媒体10の記憶容量の増大に結びつく。後述する球面収差を考慮すると、記録層11全体としての厚さ(層間隔と層数の積)が小さい方が好ましいからである。
(2)記録層11にトラッキング用のパターンを有しないことから、光記録媒体10の製作コストの低減が可能となる。
(3)トラッキング層12でのピットPの配置が分散的であることから、隣接するトラック同士のトラッキングエラー信号が互いに混入する可能性が低減する。これは光記録媒体10の高記録密度化(トラックの間隔の低減)を容易に行えることを意味する。
【0031】
(光記録媒体再生装置100の他の構成要素の詳細)
以下、光記録媒体再生装置100の他の構成要素の詳細を説明する。
光記録媒体再生装置100は、光記録媒体10の全面から情報を読み出すために、半導体レーザ121から出射した光ビームを光記録媒体10上で走査する走査手段(図示せず)を有している。例えば、光記録媒体10を回転し、かつ対物レンズ20を光記録媒体10の回転中心に対して半径方向に移動可能とすることで、対物レンズ20から出射された光により光記録媒体10のほぼ全面を走査することが可能となる。
【0032】
また、光記録媒体再生装置100は、光記録媒体10の記録層11それぞれに対物レンズ20から出射された光ビームを集束するための焦点調節手段(図示せず)を有している。焦点調節手段によって読み出しを行う記録層11を変更することができる。なお、焦点調節手段の具体的な構成は他の実施形態において後述する。
また、記録層11の移動によって生じる収差(主として、球面収差)を補正するために収差補正素子128を併用することで各記録層11に対して適切な集光性能を維持することが可能となる。
【0033】
半導体レーザ121は、光記録媒体10からの情報の読み出しを行うための光源であり、例えば波長658nmの半導体レーザを利用できる。
偏光ビームスプリッタ122は、所定の偏光成分の光を透過し、他の偏光成分の光を反射する光学素子である(例えば、P偏光を透過して、S偏光を反射する)。
コリメータ・フォーカスレンズ123(本発明の第2の光学部材に対応)は、半導体レーザ121から出射した光を平行光に変換すると共に、光記録媒体10から反射してきた戻り光を集束して受光素子33〜35に入射させる光学素子である。
1/4波長板124は、直交する偏光成分に互いに1/4波長の位相差を付与する光学素子である。
ダイクロイックコンバイナ125は、複数の波長の光を結合する光学素子であり、ここでは半導体レーザ121,126から出射した光を結合している。
【0034】
半導体レーザ126は、光記録媒体10に対するトラッキングを行うための光源であり、例えば波長780nmの半導体レーザを利用できる。
コリメータレンズ127は、半導体レーザ126から出射した光ビームを平行光に変換する光学素子である。
収差補正素子128、129は、レイヤー移動によって生じる収差を補正して光記録媒体10の記録層11への光の適切な収束を司るための光学素子であり、例えば液晶素子を用いて構成できる。なお、収差補正素子128、129による球面収差の補正による効果については第2の実施形態で詳述する。
【0035】
受光ユニット30は、ホログラム素子31,ピンホール32,受光素子33〜35より構成される。
ホログラム素子31は,ホログラムによって偏光ビームスプリッタ122から入射してきた光を回折して受光素子33〜35それぞれに入射させる光学素子である。
【0036】
ピンホール32は,ホログラム素子31から受光素子33に入射してきた光の焦点に対応して形成された穴を有し、入射光の焦点付近を通る光を通過しそれ以外の光の受光素子33への入射を阻止する。
光記録媒体10上の収束光と受光素子33の収束光は互いに対応する焦点を有する。このため、受光素子33に収束する光をピンホール32に通過させることで、光記録媒体10上における焦点、即ち読み出しを行っている記録層11以外からの迷光(特に、読み出しの対象としていない記録層からの反射光)を除外し、信号のS/N比を向上することができる。
【0037】
穴の直径φとして、例えばエアリー円板の直径(1.22λ/NA)程度の値を採用するのが有効であると考えられる。受光素子33側の集束光のエアリー円板と光記録媒体10の記録層11上の集束光のエアリー円板とが対応している。このため、受光素子33側の集束光のエアリー円板内の光のみを通過させることで受光素子33に入射する光から迷光を除去することができると考えられる。穴の直径φをエアリー円板の直径よりも大きくし過ぎると受光素子33への入射光に迷光が増大する。一方、穴の直径φをエアリー円板の直径よりも小さくし過ぎると受光素子33への入射光の強度が低下する。
仮に受光素子33への入射光(光記録媒体10からの戻り光)の開口数NA(コリメータ・フォーカスレンズ123の開口数)が0.1程度、半導体レーザ121の波長λを658nmとすると、穴の直径φは8μm程度になる。
【0038】
受光素子33は、光記録媒体10からの戻り光を受光し、光記録媒体10に記録された情報をRF信号として生成するための素子である。
受光素子34,35は、光記録媒体10からの戻り光を受光し、光記録媒体10に対するトラッキングを行うためのトラッキングエラー信号を生成するための素子である。
この受光素子33と受光素子34,35とは、半導体レーザ121,126それぞれに対応する受光素子であり、感受性の有する波長域を半導体レーザ121,126それぞれの発光波長に対応させることが好ましい。
【0039】
(光記録媒体再生装置100の動作)
以下に光記録媒体再生装置100の動作について説明する。
半導体レーザ121から出射した情報読み取り用の直線偏光は偏光ビームスプリッタ122を通過し、コリメータ・フォーカスレンズ123によって略平行光に変換される。コリメータ・フォーカスレンズ123から出射した光は1/4波長板124によって円偏光とされ、ダイクロイックコンバイナ125によって光路を90°偏向される。ダイクロイックコンバイナ125によって偏向された光は、収差補正素子128を介して対物レンズ20に入射し、光記録媒体10上の記録層11に微少なスポットとして集光される。このとき集光する記録層11を選択することで、選択された記録層11からの情報の読み出し(再生)、記録、あるいは消去を行うことができる。
【0040】
光記録媒体10から反射した光は円偏光のまま、対物レンズ20により略平行光とされる。この略平行光は、収差補正素子128を経てダイクロイックコンバイナ125によって光路を90°偏向され、1/4波長板124を通過して往路と直交した直線偏光になり、コリメータ・フォーカスレンズ123によって受光素子33〜35上に収束する収束光に変換される。この収束光は偏光ビームスプリッタ122のPBS面で反射され、ホログラム素子31、さらに一部はピンホール32を通過し、受光素子33〜35上に収束し、RF信号の検出、フォーカスエラー信号の生成がそれぞれ適宜になされる。
このとき、受光素子33に入射する光がピンホール32を通過することで、迷光が除去される。その結果、受光素子33から出力されるRF信号のS/N比が向上する。
【0041】
半導体レーザ126から出射したトラッキング用の光はコリメータレンズ127によって略平行光に変換され、収差補正素子129を経てダイクロイックコンバイナ125を通過して対物レンズ20に入射する。対物レンズ20から出射した光は光記録媒体10のトラッキング層12上に微少なスポットとして集光される。
【0042】
光記録媒体10のトラッキング層12から反射した光は、対物レンズ20により略平行光とされ、ダイクロイックコンバイナ125によって光路を90°偏向され、1/4波長板124を通過し、コリメータ・フォーカスレンズ123によって受光素子33〜35上に収束する収束光に変換される。この収束光は偏光ビームスプリッタ122のPBS面で反射され、ホログラム素子31を通過し、受光素子34,35上に収束する。受光素子34,35からの出力を演算することでトラッキングエラー信号を生成することができる。
【0043】
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態に係る光記録媒体再生装置200を表す模式図である。本図に示すように光記録媒体再生装置200は、光記録媒体10,ピンホール付受発光素子221、無偏光ビームスプリッタ222、コリメータ・フォーカスレンズ223、ダイクロイックコンバイナ224,収差補正素子(Spherical aberration compensator)225,対物レンズ20,受光ユニット30A(ホログラム素子31A,受光素子(PD:Photo Diode)33A〜35A)、モニタPD(Front Monitor Photo Diode)226、ティルトサーボユニット227、を有する。
光記録媒体再生装置200は、さらにトラッキング用の半導体レーザ251,コリメータレンズ252,収差補正素子253を有している。
【0044】
ピンホール付受発光素子221から出射した出射光は、無偏光ビームスプリッタ222、コリメータ・フォーカスレンズ223、ダイクロイックコンバイナ224,収差補正素子225,対物レンズ20を経由して光記録媒体10に入射する。
光記録媒体10から反射された戻り光は、対物レンズ20、収差補正素子225、ダイクロイックコンバイナ224、コリメータ・フォーカスレンズ223、無偏光ビームスプリッタ222を経由して、ピンホール付受発光素子221および受光ユニット30Aに入射する。
【0045】
半導体レーザ251から出射した出射光は、コリメータレンズ252,収差補正素子253、ダイクロイックコンバイナ224,収差補正素子225,対物レンズ20を経由して光記録媒体10に入射する。光記録媒体10のトラッキング層12から反射された戻り光は、対物レンズ20、収差補正素子225、ダイクロイックコンバイナ224、コリメータ・フォーカスレンズ223、無偏光ビームスプリッタ222を経由して、受光ユニット30A上に入射する。
【0046】
即ち、ピンホール付受発光素子221からの出射光でRF信号の生成を、半導体レーザ251からの出射光でフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号の生成およびティルトの検出を行っている。ここで、ピンホール付受発光素子221と半導体レーザ251の波長は、一例として前者を658nm、後者を780nmに設定することができる。
【0047】
本実施形態では、半導体レーザ、ピンホール、および受光素子を一体化したピンホール付受発光素子221を用いる。第1の実施形態で述べたようにピンホールの穴の直径は例えば波長658nm、NA=0.1としたとき約8μmと微少である。このため、微細な穴を有するピンホールの形成、受光素子とのアセンブリ、固定を精度良く行うのは必ずしも容易ではない。また、経年変化によって位置精度が劣化する可能性もある。特に光記録媒体10上を光が走査する動的な光学系では、経年変化の問題が生じる可能性が高くなると考えられる。
本実施形態では、ピンホール付受発光素子221を用いることで、ピンホールの形成、受光素子等とのアセンブリ、経年変化等への対応を容易にしている。
【0048】
光記録媒体再生装置200は、第1の実施形態と同様に、光記録媒体10の全面から情報を読み出すための光の走査手段(図示せず)、および光記録媒体10の記録層11それぞれに対物レンズ20から出射された光を集束するための焦点調節手段(図示せず)を有している。
【0049】
光記録媒体10は、第1の実施形態で既述のように、記録層11、トラッキング層12を有する。
ピンホール付受発光素子221には、光記録媒体10からの情報の読み出しを行うための光源たる半導体レーザ(例えば波長658nm)、光記録媒体10からの戻り光を受光する受光素子、受光素子に入射される光から迷光を除去するためのピンホールが一体的に形成されている。なお、ピンホール付受発光素子221の構成の詳細は後述する。
【0050】
無偏光ビームスプリッタ222は、所定の分離比率を有し、透過光と90°反射光に、入射光を分離する光学素子である。
コリメータ・フォーカスレンズ223は、ピンホール付受発光素子221から出射した光を平行光に変換すると共に、光記録媒体10から反射してきた戻り光を集束してピンホール付受発光素子221および受光素子33A〜35Aに入射させる光学素子である。
対物レンズ20は、ピンホール付受発光素子221から出射した光を光記録媒体10の記録層11上に収束する光学素子であり、その開口数NAを第1の実施形態と同様の0.6程度とすることができる。
ダイクロイックコンバイナ224は、光の方向を変化(偏向)させるための反射素子である。
【0051】
収差補正素子225は、記録層11の移動によって生じる収差(主として、球面収差)を補正して光記録媒体10の記録層11への光の集束効率を向上するための光学素子であり、例えば液晶素子を用いて構成できる。
【0052】
球面収差は光軸上の1点から出た光線がレンズを通過後,軸上の1点に集まらないで前後にずれる現象をいい、球面収差の大きさはこのずれ量によって表される。
図6に球面収差の計算例を表したグラフを示す。
図6(A)は、光記録媒体10におけるデフォルト層を表した側面図である。このデフォルト層において、対物レンズ20の球面収差が最低になるように設定されている。
図6(B)は、対物レンズ20の焦点の位置を各記録層11に合わせたときの焦点の位置(デフォルト層からの距離)と球面収差の量との関係を表したグラフである。なお、このグラフで実線、破線、一点鎖線はそれぞれ、入射光の光軸に対する光記録媒体10の面の傾きθが0°、0.6°,1.2°の場合を示している。
【0053】
図6では、対物レンズ20の開口数NAが0.6の場合における一般的な収差を考慮している。デフォルト層から上下に±200μm程度焦点の位置をずらすことで±0.2λ[rms]程度の収差の増加が生じていることが判る。この±0.2λ程度の球面収差は、市販されているグラデーション型球面収差補正液晶素子による補正が可能な範囲である。
±200μmの距離は、記録層11の間隔を20〜25μmとすると±8層(全体で15層程度)に対応する。即ち、上述のグラデーション型球面収差補正液晶素子を用いることで15層程度の記録層11を有する光記録媒体10からの読み出し等が可能である。
球面収差補正液晶素子では、印加する電圧に応じて球面収差の補正量を変化させることができる。このため、対物レンズ20の焦点の位置に対応して、適切に球面収差を補正することが可能となる。
【0054】
ホログラム素子31Aは,ホログラムによって無偏光ビームスプリッタ222から入射してきた光をフォーカスサーボ、トラッキングサーボ、ティルトサーボそれぞれに必要な信号を生成するために適宜パターンを形成した回折素子である。ホログラム素子31Aを経た光は、受光素子33A〜35Aそれぞれに適切に入射される。
【0055】
光記録媒体10は多層なので入射光の光軸Aに対して光記録媒体10が傾くと、情報の読み出し位置が記録層11ごとにずれてくる。これを説明するのが図7である。ここで、図7(A)は入射光の光軸Aに対して光記録媒体10の面が垂直(傾きがない)の場合であり、図5(B)は入射光の光軸Aに対して光記録媒体10の面が角度θ傾いている場合を表している。
図7(A)では光軸Aの入射光で記録層11へ入射される記録再生光とトラッキング層12へ入射する光それぞれの光軸が一致し、適切にトラッキングサーボをかけた状態で信号の記録再生ができるのに対して、図7(B)では光記録媒体10の傾きθに応じて、トラック方向にオフセットが生じることが判る。この場合、適切な記録再生信号の生成は期待できない。
【0056】
このような光記録媒体10の傾きを修正するためにティルトサーボユニット227が用いられ、対物レンズ20の傾きの調節等を行う。
光記録媒体10の傾き(ティルト、スキュー)の検出には、例えば各記録層11上の同一の位置にティルトの基準となるピットを埋め込んでおく方法が考えられる(ASMOで提案されている埋め込みピット方式)。この基準ピットが同一光軸上に並ぶように(図7(A)参照)、光記録媒体10に対する入射光の光軸を調整する。
ティルトの検出には、この他に、光記録媒体10の傾きに応じて反射光の位置が変化することを用いた方式(反射光の位置の移動をティルトセンサで差動検出する方式)、DVD−RAMで用いられている方式、コマ収差を用いた方式等も考えられる。
【0057】
以上、ティルトサーボを使用することを考えたが、本実施形態においてティルトサーボを行わずティルトサーボユニット227を除外することも考えられる。本実施形態では、記録層11毎にトラッキング用のグルーブを有することから、記録層11毎にトラッキングサーボをかけることが可能なため、集光性能の劣化が著しくない範囲においてはティルトサーボは不要となる。
【0058】
図8は、ピンホール付受発光素子221の具体的な構成例である共焦点レーザカプラ(CLC:Confocal Laser Coupler)50を表す斜視図である。
共焦点レーザカプラ50は、半導体基板51上に発光部52,受光部53が形成されている。発光部52は、半導体基板51面に沿う方向に共振器長方向を有する半導体レーザLD(例えば、発光波長658nm)およびその出射端面に面して設けられた反射鏡Mから構成される。受光部53は、反射鏡Mを挟んで半導体レーザLDの形成部とは反対側に配置された受光素子(フォトダイオード)PDから構成される。
ここで、θ1は反射鏡の傾きであり、例えば半導体基板51をGaAsの[1,1,−1]面を利用し、反射鏡用の面として{1,1,1}B面を利用した場合、54.7°に設定できる。
【0059】
受光部53は、発光部52から出射し、光記録媒体10で反射された戻り光がコリメータ・フォーカスレンズ223で収束される位置(共焦点)に配置される。発光部52と受光部53が近接していることから、発光部52から出射した出射光がこれと逆の経路を辿って戻った場合に受光部53に入射することになる。発光部52と受光部53の間の距離は、例えば回折限界であるエアリー円板の直径(1.22λ/NA)程度とすることができる。
さらに、受光部53の受光面の大きさを小さくすることで、ピンホールを別個に付加したと実質的に同様に、迷光を除去することが可能となる。即ち、受光部53は、受光面を第1の実施形態で示したピンホールの大きさに設定することで(例えば、エアリー円板の直径程度)、ピンホールと実質的に一体化されている。
【0060】
上述のように共焦点レーザカプラ50では、発光部52(発光点)近傍にエアリー円板程度の大きさで空間的に帯域制限された受光部53(大きさがエアリー円板程度の受光部53)が形成されている。
従い、焦点の合った記録層11から反射された光が確実に受光部53に戻ることになる。このため共焦点レーザカプラ50から出射した光の焦点を所望の記録層11に合わせることで、この記録層11からの反射光を受光部53に入射することが可能となり、受光部53の位置の調節(アライメント)は必要がない。この結果、焦点が合った記録層11からの信号を確実に捕らえることができる。これは、対物レンズ20の視野が移動等した場合にその影響を受けにくいことにも繋がる。
【0061】
以上のことから、光記録媒体再生装置200を用いて光記録媒体10上を走査する動的な動作環境においても、所望の記録層11に対して焦点を維持するようフォーカスサーボを掛けた状態において共焦点系を維持することが可能となる(受光部53への入射光の確保が可能)。
さらに、受光部53は、半導体プロセス等でピンホールサイズの受光素子を形成することで構成され、ピンホールと一体となっている。このため、ピンホールと受光素子の位置ズレが発生することもなく、この点で経年変化は問題にならない。
【0062】
図9は、光記録媒体再生装置200を用いて光記録媒体10を再生したときの焦点の深さと出力されるRF信号(図9(A))、フォーカスエラー信号(FE信号)(図9(B))との関係を表すグラフである。焦点の深さを各層に合わせることで、RF信号が最大となる。また、焦点の深さを各層の中心からずれることで、FE信号が増減する。
【0063】
本実施形態では、共焦点レーザカプラ50ではRF信号の出力のみを行い、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号の生成には受光素子33A〜35Aの出力を用いている。これは、共焦点レーザカプラ50の構造を簡略化してその製造時の歩留まりの向上を図るため等の理由からである。
但し、後述するように共焦点レーザカプラの出力からフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が生成できるように構成することも可能である。
【0064】
(第3の実施形態)
本実施形態では、トラッキングエラーの生成が可能なピンホール付受発光素子を有する光記録媒体再生装置400を用いた場合を示す。このときの光記録媒体再生装置400の全体的な構成は第2の実施形態で既に示した構成を用いることができるので、全体的な構成については省略する。
本実施形態ではピンホール付受発光素子によってトラッキングエラーの生成が可能であるため、受光ユニット30Aを設ける必要性が低減する。
【0065】
図10は、ピンホール付受発光素子221の構成例である共焦点レーザカプラ70を表す斜視図である。
本図に示すように、共焦点レーザカプラ70は、半導体基板71上の半導体レーザLDと、3つの反射面M11,M12,M13を有する三角錐状の半導体構造72と、2つの4分割フォトダイオードPDR(PDR1,PDR2,PDR3,PDR4)及びPDL(PDL1,PDL2,PDL3,PDL4)からなる受光部73から構成される。
2つの4分割フォトダイオードPDR,PDLは、共に互いに交わる2本の分割線により略田の字状に4分割されている。
【0066】
反射面M11は、半導体レーザLDの一方の発射端面に面して設けられ半導体レーザLDからの出射光を反射する。
反射面M11により反射された発射光は、対物レンズ20により光記録媒体10に収束照射され、光記録媒体10から反射された戻り光はコリメータ・フォーカスレンズ223によって収束され共焦点レーザカプラ70に戻される。
この戻り光は、反射面M12,M13によって反射され、それぞれ4分割フォトダイオードPDR,ドPDLに照射される。
【0067】
各4分割フォトダイオードPDR1〜PDR4,PDL1〜PDL4から得られる信号に対して、演算を行うことでフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号等を生成することができる。また、4分割フォトダイオードPDR1〜PDR4,PDL1〜PDL4全体からの出力全体の総和によって、RF信号の生成を行うことができる。
半導体構造72の底面積の大きさを例えば、エアリー円板(直径:1.22λ/NA)程度に制限することで、ピンホール付受発光素子221を構成できる。
【0068】
(第4の実施形態)
本実施形態では、対物レンズ20に代えて、浮上型光学ヘッド80を用いた光記録媒体再生装置500を表す。このときの光記録媒体再生装置500の全体的な構成は第2の実施形態で既に示した構成を用いることができるので、全体的な構成については省略する。
図11は、浮上型光学ヘッド80の構成を表す模式図である。
浮上型光学ヘッド80は、近接場光学を利用して光記録媒体10に対する信号の記録及び/又は再生を行うものであり、本図に示すように、スライダー部材81と、2群レンズ82,サスペンション83、焦点調節機構84とを備えている。
【0069】
スライダー部材81は、ハードディスク装置等で用いられるヘッドスライダーと同様に、サスペンション83によって光記録媒体10と相対向するように支持される。これにより、光記録媒体10に対する信号の書き込みや読み出しの際、光記録媒体10の回転等により光記録媒体10との間に生じる空気流を受けて、光記録媒体10上を100nm程度以下の浮上量(距離d)で浮上しながら走行することができる。
スライダー部材81には、所定の箇所にその厚み方向に貫通する貫通孔81aが設けられている。この貫通孔81aには、2群レンズ82が配置されている。
【0070】
2群レンズ82は、対物レンズ85および固体イマージョンレンズ(SIL:Solid Immersion Lens)86から構成され、1以上の開口数NAを実現することができる。
対物レンズ85は、片面が球面又は非球面の凸面である第1の面85aと、他方の面が球面又は非球面とされた第2の面85bとを有し、光源側のレンズである。
固体イマージョンレンズ86は、対物レンズ85に対向される面が球面又は非球面の凸面とされた第3の面86aと、他方の面が略平面とされた第4の面86bとを有し、光記録媒体10に対向される側のレンズである。
【0071】
固体イマージョンレンズ86は、第4の面86bと光記録媒体10とを近接させることで、第4の面86bと光記録媒体10での近接場光学によるエバネッセンス光の滲み出しを利用している。固体イマージョンレンズ86の第4の面86bと光ディスクとの間の距離dを100nm程度以下とすることで、1以上の開口数NAを実現して光記録媒体10の高分解能での読み出し等を可能とする。
【0072】
第4の面86bと光記録媒体10との間を近接させると、第4の面86bと光記録媒体10との間での光の流入、流出がエバネセント光の滲み出しにより行われるようになる。この結果、第4の面86bと光記録媒体10との間の空気層の屈折率がこの空気層を通過する光に影響を及ぼさないようになり、光を通過させる媒質は実質的に固体イマージョンレンズ86のみとになる。開口数NAは媒質の屈折率nに比例し、かつ空気層の屈折率(n0=1)よりも固体イマージョンレンズ86の屈折率nが大きいことから、開口数NAが大きくなる。
【0073】
サスペンション83は、それ自体の弾性またはスライダー部材81との間に弾性を有するサスペンションスプリングを設けることで、スライダー部材81の浮上量を適宜に保つことができる。
焦点調節機構84は、例えば電圧等の印加によって屈折率が変化する屈折率可変素子を用いることができる。屈折率可変素子は、光学結晶あるいは液晶素子を用いて構成できる。屈折率を変化することで、光路長が変化して焦点の位置を調節することができる。この結果、光が集光する記録層11を適宜に選択することができる。
また、フォーカスエラー信号に基づいて、焦点の位置を制御することで、記録層11それぞれに対して最適な位置に焦点を合わせることが可能となる。
【0074】
対物レンズ85側から入射した入射光は対物レンズ85,焦点調節機構84、固体イマージョンレンズ86、浮上型光学ヘッド80と光記録媒体10との間の空気層(距離d)を介して、光記録媒体10の記録層11に入射する。記録層11で反射された光はこの逆の経路を通って対物レンズ85から戻り光として出射する。
なお、各記録層11を移動することで発生する収差(主として、球面収差)は前述の収差補正素子225によって適宜に補正される。
【0075】
以上のような焦点位置の調節および収差の補正により、所望の記録層11への適切な集光、即ち情報の読み出し、書き込み等が可能となる。
本実施形態においては、近接場光学を用いて1以上の開口数NAを実現し、光記録媒体10への高分解能の読み出し、書き込み、即ち光記録媒体10の大容量化を図ることが可能となる。
【0076】
焦点調節機構84は、屈折率可変素子以外の手段によって実現することも可能である。
図12は、1対のウエッジプリズム87a,87bによって焦点調節機構を実現した浮上型光学ヘッド80Aの構成を表す模式図である。
ウエッジ(楔型)プリズム87a,87bの楔型の部分が上下に重なり合って、全体として板状部材87を構成している。ウエッジプリズム87a,87bの相対的位置を調節することで、この板状部材87の厚みを可変することができる。この厚みの変化はこの板状部材87中を通過する光の光路長の変化をもたらす。この結果、ウエッジプリズム87a,87bのいずれかまたは双方を動かすことで、焦点位置を調節できる。
【0077】
焦点調節機構84を浮上型光学ヘッド80とは別個に設けることもできる。
図13は、1対のレンズ91,92から構成されるアフォーカル光学系93を用いて焦点位置の調節を行う例を表す模式図である。浮上型光学ヘッド80Bには焦点調節機構が設けられていない。これに代えて、アフォーカル光学系93を光記録媒体再生装置500の光学系中に組み込むことで光記録媒体10への焦点位置の調節を実現している。1対のレンズ91,92の距離を可変することで、対物レンズ85に入射する入射光の角度を微妙に変化させ、焦点位置の調節が可能となる。
【0078】
(第5の実施形態)
図14は本発明の第5の実施形態に係る光記録媒体再生装置600を表す模式図である。本図に示すように光記録媒体再生装置600は、光記録媒体10,光源(Light Source)621、コリメータレンズ(Collimator Lens)622,アナモルフィックプリズム(Anamorphic Prism)623,624、無偏光ビームスプリッタ(NPBS:Non−Polarization Beam Splitter)625、収差補正素子(Spherical aberration compensator)626,偏光ビームスプリッタ(PBS:Polarization Beam Splitter)627,1/4波長板(QWP:Quarter−Wavelength Plate)628、アフォーカル光学系629,ダイクロイックコンバイナ(Dichroic Combiner)631、浮上型光学ヘッド80を有する。
【0079】
また、光源(Light Source)641、コリメータレンズ(Collimator Lens)642,アナモルフィックプリズム(Anamorphic Prism)643,644、コンデンサーレンズ(Condenser Lenz)651〜653,受光ユニット30,モニタPD(Front monitor Photo Diode)671,672を有する。
【0080】
光源621は、RF信号およびフォーカスエラー信号の生成に用いる光源であり、波長λが例えば400nmである。波長を短くした方が光記録媒体10からの読み出しを高分解能で行える。
コリメータレンズ622は,光源621から出射された光を略平行光に変換する。
アナモルフィックプリズム623,624は、アナモルフィック光学系を構成し、コリメータレンズ622から出射した光を無偏光ビームスプリッタ625に対応する形状に変換する。
無偏光ビームスプリッタ625は、入射光の一部を反射し、他を透過するものであり、この反射量と透過量の比が例えば1:9に設定されている。
収差補正素子626は、各記録層11の異動によって生じる収差(主として、球面収差)を補正して光記録媒体10への光の集束効率を向上するための光学素子であり、例えば液晶素子を用いて構成できる。
【0081】
偏光ビームスプリッタ627は、所定の偏光成分の光を透過し、他の偏光成分の光を反射する光学素子である。
1/4波長板628は、直交する偏光成分に互いに1/4波長の位相差を付与する光学素子である。
アフォーカル光学系629は、一対のレンズから構成され、このレンズ間の距離を変化することで、光源621から出射した光が光記録媒体10上に集光する集光位置を調節し、読み取り等を行う記録層11の選択等を可能とする。
ダイクロイックコンバイナ631は、複数の波長の光を結合する光学素子であり、ここでは光源621,641から出射した光を結合している。
【0082】
光源641は、トラッキングエラー信号の生成に用いる光源である。
コリメータレンズ642は,光源641から出射された光を略平行光に変換する。
アナモルフィックプリズム643,644は、アナモルフィック光学系を構成し、コリメータレンズ642から出射した光をダイクロイックコンバイナ631に対応する形状に変換する。
コンデンサーレンズ651〜653は,受光ユニット30,モニタPD671,672に光を集束する。
【0083】
受光ユニット30は、ホログラム素子31,ピンホール32,受光素子33〜35と、第1の実施形態と実質的に同様の構成からなる。
モニタPD671,672は、光源621,641それぞれの出力をモニタする。
【0084】
光源621から発した光は、コリメータレンズ622で略平行光に変換され、アナモルフィックプリズム623,624で整形され、無偏光ビームスプリッタ625に入射する。無偏光ビームスプリッタ625に入射した光の一部は、コンデンサーレンズ652を経由して、モニタPD671に入射し出力がモニタされる。
【0085】
無偏光ビームスプリッタ625に入射した光の多くは、収差補正素子626に入射し、その後偏光ビームスプリッタ627を経て、1/4波長板628で円偏光になり、アフォーカル光学系629,ダイクロイックコンバイナ631、浮上型光学ヘッド80を経由して、光記録媒体10に入射する。
光記録媒体10に入射した光は記録層11で反射され戻り光となる。この戻り光は、浮上型光学ヘッド80、ダイクロイックコンバイナ631、アフォーカル光学系629を経由し、1/4波長板628で往路とは直交した直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ627で反射され、コンデンサーレンズ651により受光ユニット30に収束され、RF信号、フォーカスエラー信号が生成される。
【0086】
光源641から発せられた光は、コリメータレンズ642で略平行光に変換され、アナモルフィックプリズム643,644で整形され、ダイクロイックコンバイナ631に入射する。ダイクロイックコンバイナ631に入射した光の一部は、コンデンサーレンズ653を経由して、モニタPD672に入射し、光源641の出力がモニタされる。
【0087】
ダイクロイックコンバイナ631に入射した光の多くは、浮上型光学ヘッド80を経由して、光記録媒体10に入射する。光記録媒体10に入射した光は記録層11で反射され戻り光となる。この戻り光は、浮上型光学ヘッド80、ダイクロイックコンバイナ631、アフォーカル光学系629を経由し1/4波長板628で直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ627で反射され、コンデンサーレンズ651により受光ユニット30に収束され、トラッキングエラー信号が生成される。
【0088】
本実施形態に係る光記録媒体再生装置600は、以下のような特徴を有する。受光ユニット30がピンホール32を有することから、読み出し等を行いたい記録層11以外の記録層11からの迷光を除外して、RF信号のS/N比を向上することができる。
光記録媒体10に近接した浮上型光学ヘッド80を用いることで、開口数NAを大きくして、高分解能での光記録媒体10の読み取り(場合により書き込み等も)が可能となる。
アナモルフィックプリズムによる光の整形、および収差補正素子による球面収差の補正によって、光記録媒体10の記録層11への光の収束性を向上できる。これは、高分解能での光記録媒体10の読み取り、あるいは迷光の低減等に寄与する。
アフォーカル光学系629を用いることで、光記録媒体10に対する焦点位置の調節を行っている。このため、浮上型光学ヘッド80に焦点位置の調節手段を設ける必要がなく、その構成の簡略化が図れる。
【0089】
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記実施形態には限られず拡張、変更できる。拡張、変更された実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)例えば、光記録媒体再生装置は、光記録媒体が定常的に設置される固定方式と光記録媒体が着脱自在に設置されるリムーバブル(着脱可能)方式のいずれであってもよい。リムーバブル方式の場合には、光記録媒体再生装置にステージ(台)等光記録媒体保持手段を設け、この光記録媒体保持手段に光記録媒体を保持することになる。
【0090】
(2)光記録媒体の形状には、円板状その他の適宜な形状を採用することができる。
また、光記録媒体への情報の記録は、種々の手段によって行える。即ち、ここでいう光記録媒体は情報の読み出しが光学的手段で行えればよく、書き込み手段は限定されない。
【0091】
(3)上記実施形態では、光記録媒体に記録された情報の再生(読み出し)に光記録媒体再生装置を用いる場合を主として説明しているが、光記録媒体再生装置によって光記録媒体への情報の書き込み、消去等を行っても差し支えない。例えば、光磁気ディスクのように情報の書き込みを光学的に行う手段を光記録媒体再生装置に付与することができる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録層同士の間隔の低減が可能な光記録媒体再生装置および光記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光記録媒体再生装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】光記録媒体の構成例を拡大して表した断面図である。
【図3】光記録媒体の記録層11、トラッキング層12の一部を上面から拡大してみた上面図である。
【図4】光記録媒体に光が入射している状態を表す側面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る光記録媒体再生装置の全体構成を示す模式図である。
【図6】球面収差を表したグラフである。
【図7】入射光の光軸に対して光記録媒体が傾くと、情報の読み出し位置が記録層ごとにずれることを説明する図である。
【図8】ピンホール付受発光素子の具体的な構成例である共焦点レーザカプラを表す斜視図である。
【図9】光記録媒体再生装置を用いて光記録媒体を再生したときの焦点の深さと出力されるRF信号およびフォーカスエラー信号との関係を表すグラフである。
【図10】共焦点レーザカプラの構成例を表す斜視図である。
【図11】浮上型光学ヘッドの1構成例を表す斜視図である。
【図12】浮上型光学ヘッドの1構成例を表す斜視図である。
【図13】アフォーカル光学系を用いて焦点位置の調節を行う例を表す模式図である。
【図14】本発明の第5実施形態に係る光記録媒体再生装置の全体構成を示す模式図である。
【符号の説明】
10 光記録媒体
11 記録層
12 トラッキング層
20 対物レンズ
30 受光ユニット
31 ホログラム素子
32 ピンホール
33〜35 受光素子
50 共焦点レーザカプラ
51 半導体基板
52 発光部
53 受光部
80 浮上型光学ヘッド
81 スライダー部材
82 2群レンズ
83 サスペンション
84 焦点調節機構
85 対物レンズ
86 固体イマージョンレンズ
100 光記録媒体再生装置
121 半導体レーザ
122 偏光ビームスプリッタ
123 コリメータ・フォーカスレンズ
124 波長板
125 ダイクロイックコンバイナ
126 半導体レーザ
127 コリメータレンズ

Claims (18)

  1. 情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、該複数の記録層のトラックに沿って複数のピットが配置されたトラッキング層と、を有する光記録媒体と、
    第1の波長の光を発する第1の発光部と、
    前記第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、
    前記第1、第2の発光部それぞれから発せられた光を混合する光混合部と、
    前記光混合部で混合された光を前記光記録媒体に集束し、該光記録媒体から反射された光が入射される第1の光学部材と、
    前記光記録媒体から反射され、前記第1の光学部材を通過した光を集束する第2の光学部材と、
    前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第1の波長の光を受光する第1の受光部と、
    前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第2の波長の光を受光する第2の受光部と、
    を具備することを特徴とする光記録媒体再生装置。
  2. 前記トラッキング層の隣接するトラック同士の最近接位置には前記ピットを配置しないことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体再生装置。
  3. 前記光記録媒体再生装置が、前記光記録媒体のティルト状態を調節するティルト調節手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体再生装置。
  4. 前記光記録媒体再生装置が、前記第2の光学部材と前記第1の受光器の間に配置されたピンホール
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の光記録媒体再生装置。
  5. 前記第1の発光部、前記ピンホール、前記第1の受光部が同一の基板上に一体として形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の光記録媒体再生装置。
  6. 前記第1の光学部材が、前記光記録媒体の面に前記第1、第2の発光部の発光波長いずれよりも短い距離で近接する面を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体再生装置。
  7. 前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材の収差を補正する収差補正手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体再生装置。
  8. 前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材からの収束光の前記光記録媒体の厚み方向における収束位置を調節する収束位置調節手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体再生装置。
  9. 情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、該複数の記録層のトラックに沿って複数のピットが配置されたトラッキング層と、を有する光記録媒体を保持するステージと、
    第1の波長の光を発する第1の発光部と、
    前記第1の波長と異なる第2の波長の光を発する第2の発光部と、
    前記第1、第2の発光部それぞれから発せられた光を混合する光混合部と、
    前記光混合部で混合された光を前記光記録媒体に集束し、該光記録媒体から反射された光が入射される第1の光学部材と、
    前記光記録媒体から反射され、前記第1の光学部材を通過した光を集束する第2の光学部材と、
    前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第1の波長の光を受光する第1の受光部と、
    前記第2の光学部材が収束した光のうち、前記第2の波長の光を受光する第2の受光部と、
    を具備することを特徴とする光記録媒体再生装置。
  10. 前記トラッキング層の隣接するトラック同士の最近接位置には前記ピットを配置しないことを特徴とする請求項9記載の光記録媒体再生装置。
  11. 前記光記録媒体再生装置が、前記光記録媒体のティルト状態を調節するティルト調節手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項9記載の光記録媒体再生装置。
  12. 前記光記録媒体再生装置が、前記第2の光学部材と前記第1の受光器の間に配置されたピンホール
    をさらに具備することを特徴とする請求項9記載の光記録媒体再生装置。
  13. 前記第1の発光部、前記ピンホール、前記第1の受光部が同一の基板上に一体として形成されている
    ことを特徴とする請求項12記載の光記録媒体再生装置。
  14. 前記第1の光学部材が、前記光記録媒体の面に前記第1、第2の発光部の発光波長いずれよりも短い距離で近接する面を有する
    ことを特徴とする請求項9記載の光記録媒体再生装置。
  15. 前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材の収差を補正する収差補正手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項9記載の光記録媒体再生装置。
  16. 前記光記録媒体再生装置が、前記第1の光学部材からの収束光の前記光記録媒体の厚み方向における収束位置を調節する収束位置調節手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項9記載の光記録媒体再生装置。
  17. 情報を光学的に読み出し可能な複数の記録層と、
    前記複数の記録層のトラックに沿って複数のピットが形成され、かつ隣接するトラック同士の最近接位置には前記ピットを配置しないことを特徴とする光記録媒体。
  18. 前記トラッキング層の隣接するピット間の距離が最大になるように前記ピットを配置することを特徴とする請求項17記載の光記録媒体。
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