JP2005290012A - ストレプトグラミン誘導体、その製造およびそれを含む製薬組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一般式(I)
一般式(I)のストレプトグラミン誘導体。
【選択図】 なし
Description
−基R1はメチルまたはエチル基を表し、
−基R2は、塩素もしくは臭素原子を表すか、またはもしR3およびR4がメチル基な らば3−5個の炭素原子を含有するアルケニル基を表し、そして
−記号R3およびR4は:一方が水素原子またはメチル基であり、そして他方がメチル 基である、
のストレプトグラミン誘導体に関する。
の4−N−アルケニルアンモニオ プリスチナマイシンIAから誘導された塩をわずかに塩基性の媒質中で転位により、一般式:
の誘導体を生成することにより得られる。
原子を表す、
のアルケニルハロゲン化物を、一般式:
のプリスチナマイシン誘導体に作用させることにより得られる。
8gのプリスチナマイシンIA(80cm3のアセトニトリル中)を、丸底フラスコに入れ、そして次に1.39gのN−クロロスクシンイミドを加える。この混合物を16時間30分間、加熱還流し、そして次に0.12gのN−クロロスクシンイミドを加え、そして還流を3時間続行する。反応混合物を減圧下(2.7kPa)、30℃で濃縮乾固する。得られた固体を、すでに塩化ナトリウムを加えた50cm3のジクロロメタンおよび60cm3の蒸留水に溶解し、水性相を分離し、そして次に有機相を塩化ナトリウムで飽和した50cm3の蒸留水で洗浄する。有機相を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過そして次に減圧下(2.7kPa)、30℃で濃縮乾固して黄色い固体を得、これを還流で100cm3の1−プロパノールから再結晶し、そして2回目に還流で50cm3の1−プロパノールから再結晶する。冷却した後、結晶を濾過し、そして減圧下(135Pa)、50℃で乾燥して、3gの4ε−クロロ プリスチナマイシンIAを、220℃で融解する明るいベージュ色の結晶状で得る。
30gのプリスチナマイシンIA(300cm3のジクロロメタン中)を、丸底フラスコに入れ、そして次に6.85gのN−ブロモスクシンイミドを加える。この混合物を周囲温度で29時間撹拌し、そして次に減圧下で濃縮乾固する。得られた固体を400cm3のジエチルエーテル中で撹拌し、濾過し、そして次に100cm3のジエチルエーテルで2回洗浄する。濾過後、固体を45分間、400cm3の蒸留水で磨砕し、濾過し、そして次に150cm3の水で2回洗浄する。得られた固体を乾燥し、そして次に還流で1600cm3のエタノールから再結晶する。結晶を冷却、濾過し、そして減圧下(135Pa)、50℃で乾燥した後、23.2gの4ε−ブロモ プリスチナマイシンIAを、220℃で融解する白色の結晶状で得る。
実施例1のように操作することにより、しかし1.7gのプリスチナマイシンIB、320mgのN−クロロスクシンイミド(17cm3のアセトニトリル中)から出発し、そして1時間30分間還流し、そして反応混合物を濃縮乾固した後、得られた1.8gのベージュ色の固体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(98/2のジクロロメタン/メタノール溶出)、1.2gの4ε−クロロ プリスチナマイシンIBを、198℃で融解する淡い黄色の固体状で得る。
実施例2のように操作することにより、しかし2gのプリスチナマイシンIB、420mgのN−ブロモスクシンイミド(30cm3のジクロロメタン中)から出発し、そして1時間30分間、周囲温度で撹拌し、そして次に反応混合物を濃縮乾固した後、得られた2.1gのベージュ色の固体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(98/2のジクロロメタン/メタノール溶出)、1.7gの4ε−ブロモ プリスチナマイシンIBを、220℃で融解する白色の固体状で得る。
7.07gの酢酸ナトリウム(100cm3の蒸留水中)を、窒素雰囲気下に維持した3首フラスコに入れる。溶液を還流し、そして15.5gの4−N−アリルアンモニオ プリスチナマイシンIAブロミド溶液(100cm3の蒸留水中)を滴下漏斗を通して加える。2時間反応した後、1gの酢酸ナトリウムを加え、そして混合物を22時間、撹拌還流する。新たに5gの酢酸ナトリウムを加え、そして反応を20時間続行する。生成した沈殿を熱いまま濾過し、50cm3の蒸留水で2回すすぎ、そして次に減圧下(2.75kPa)で乾燥して、7gの白色固体を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(70/30のトルエン/アセトン溶出)、4.6gの4ε−アリル プリスチナマイシンIAを160℃で融解する白色固体状で得る。
10gのプリスチナマイシンIA(25cm3の1,2−ジクロロエタン中)を、窒素雰囲気下に維持した3首フラスコに入れ、続いて2.5cm3のアリルブロミドを入れる。混合物を40℃で7時間加熱し、そして周囲温度で14時間撹拌する。次に200cm3のトルエンを撹拌しながら10分間にわたって加え、そして混合物を30分間撹拌する。生成した沈殿を濾過し、50cm3のトルエンですすぎ、そして次に減圧下(135Pa)、45℃で乾燥して、10.5gの固体を得、これを200cm3の酢酸エチルで40℃にて磨砕し、そして次に周囲温度で1時間磨砕する。固体を濾過し、そして次に減圧下(135Pa)、45℃で乾燥して、10gの4−N−アリルアンモニオ プリスチナマイシンIAブロミドを約210℃で融解する白色固体状で得る。
実施例5のように操作することにより、しかし4.31gの4N−(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル) アンモニオプリスチナマイシンIAクロライド、および1.64gの酢酸ナトリウム(40cm3の蒸留水中)から出発し、得られた2.45gの固体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(50/50のトルエン/アセトン溶出)、515mgの4ε−(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル) プリスチナマイシンIAを、260℃より高い温度で融解する白色の固体状で得る。
窒素雰囲気下に維持した3首フラスコに、8.66gのプリスチナマイシンIA(40cm3のジクロロメタンおよび20cm3のメタノール溶液中)を入れ、そして次に9.8cm3のβ−メチルラルクロライドを入れる。混合物を48時間、撹拌還流し、そして次に減圧下(2.7kPa)、30℃で濃縮する。得られた固体を30cm3のジクロロメタンに溶解し、そして300cm3のトルエンを撹拌しながら滴下する。1時間撹拌した後、得られた固体を濾過し、30cm3のトルエンで3回、そして次に50cm3のジエチルエーテルですすぐ。固体を濾過し、そして次に減圧下(135Pa)、45℃で乾燥して、4.34gの粗4N−(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル) アンモニオプリスチナマイシンIAクロライド黄色固体状で得、この状態で4ε−(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル) プリスチナマイシンIAの製造に使用する。
実施例5のように操作することにより、しかし4.8gの4−N−(ブテン−2−イル) アンモニオプリスチナマイシンIAブロミド、および3.69gの酢酸ナトリウム(100cm3の蒸留水中)から出発し、得られた2.37gの固体をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(55/45のトルエン/アセトン溶出)、254mgの4ε−[(2−RS)−ブタ−3−エン−2−イル) プリスチナマイシンIAを、260℃より高い温度で融解する白色の固体状で得る。
実施例6のように操作することにより、しかし8.66gのプリスチナマイシンIA、40cm3のジクロロメタン、20cm3のメタノールおよび10.3cm3のクロチルブロミドから出発し、そして周囲温度で8時間撹拌し、そしてその次に蒸発させた後、固体を得、これを40cm3のジクロロメタンに溶解する。400cm3のトルエンを撹拌しながらこの溶液に滴下する。1時間撹拌した後、得られた沈殿を濾過し、30cm3のトルエンで3回、そして次に50cm3のジエチルエーテルですすぐ。固体を濾過し、そしてこの状態で4ε−[(2−RS)−ブタ−3−エン−2−イル) プリスチナマイシンIAの製造に使用する10.7gの粗 4−N−(ブテン−2−イル) アンモニオプリスチナマイシンIAブロミドを明るいベージュ色の固体状で得る。
実施例
−4ε−アリル プリスチナマイシンIA 250mg
−プリスチナマイシンIIB 75mg
−賦形剤:澱粉、水和シリカ、
デキストリン、ゼラチン、
ステアリン酸マグネシウム:を加えて 500mg
以下に本発明の特徴及び態様を列挙する。
1.一般式:
−基R1はメチルまたはエチル基を表し、
−基R2は、塩素もしくは臭素原子を表すか、またはもしR3およびR4がメチル基な らば3−5個の炭素原子を含有するアルケニル基を表し、そして
−記号R3およびR4は:一方が水素原子またはメチル基であり、そして他方がメチル 基である、
のストレプトグラミン誘導体。
2.R2が塩素または臭素原子である第1項に記載のストレプトグラミンの製造法であって、対応するN−ハロスクシンイミド誘導体を、R2が水素原子であるプリスチナマイシンIに作用させることを特徴する上記方法。
3.R2が3−5個の炭素原子を含有するアルケニル基である第1項に記載のストレプトグラミン誘導体の製造法であって、一般式:
チル基であり、ただしそれらの中の少なくとも2つは水素原子であり、そして
の4−N−アルケニルアンモニオ プリスチナマイシンIAから誘導された塩を塩基性の媒質中で転位することを特徴とする、上記方法。
4.第1項に記載の少なくとも1つのストレプトグラミン誘導体を、純粋な状態で、あるいはプリスチナマイシンIIと組み合わせた状態で、および/または場合によっては、適合性があり且つ薬学的に許容できる1つ以上の希釈剤または賦形剤と組み合わせた状態で成ることを特徴とする、医薬組成物。
Claims (1)
- 一般式:
−基R1はメチルまたはエチル基を表し、
−基R2は、塩素もしくは臭素原子を表すか、またはもしR3およびR4がメチル基な らば3−5個の炭素原子を含有するアルケニル基を表し、そして
−記号R3およびR4は:一方が水素原子またはメチル基であり、そして他方がメチル 基である、
のストレプトグラミン誘導体の少なくとも1つを、純粋な状態で、あるいはプリスチナマイシンIIと組み合わせた状態で、および/または場合によっては適合性があり且つ薬学的に許容できる1つ以上の希釈剤または賦形剤と組み合わせた状態で成ることを特徴とする、医薬組成物。
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