JP2005288858A - テープカセット - Google Patents

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Abstract

【課題】インクリボンに無駄な無用部がほとんど生じることがなく、そのほぼ全幅部分を印字のために有効に活用して経済的な損失を最小限に抑えることができるテープカセットを提供する。
【解決手段】印字装置に着脱可能に装着されるテープカセットであって、インクリボン35と、長尺の台紙40上の長さ方向に沿って複数のラベル42が配置されてなるテープ部材34とがカセットケースの内部に収納され、このカセットケースの外方にインクリボン35及びテープ部材34が繰り出されて印字装置の印字機構に供給され、その印字機構によりインクリボン35を介して各ラベル42の有効印字領域内に印字が行なわれるテープカセットにおいて、インクリボン35の幅寸法Dを、台紙40の幅寸法より小さく、かつラベル42の有効印字領域の幅寸法Cと同等以上とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ラベルプリンタなどの印字装置に用いられるテープカセットに関する。
従来、長尺の台紙上の長手方向に沿って所定の間隔をあけて所定形状の複数のラベルが配置されたテープ部材をインクリボンとともにカセットケース内に収容してなるテープカセットを印字装置に装着し、その印字装置の印字機構によりインクリボンを介して前記ラベルの部分に所定の印字を行なうようにした印字装置及びこれに使用されるテープカセットが特開平11−78259号公報に開示されている。
前記ラベルは、台紙上に剥離可能に貼着された粘着剤付の印字用テープがそのテープ面内で所定形状に区画切断されることで前記台紙に対して剥離可能に設けられている。そしてこのようなラベルを有するテープ部材がインクリボンとともにカセットケース内に収容されてテープカセットとして構成され、このテープカセットが印字装置内に装着されて使用される。
印字時には、台紙の裏面に設けられているマークが印字装置のセンサにより検出され、この検出に基づいて印字が開始されて前記ラベルの領域内に収まるように所定の文字列等が印字される。
そして印字の終了後に、その印字済みのラベルとその上流側のラベルとの間においてテープ部材を切断し、さらに印字済みのラベルを台紙から剥し取って所定の対象物へ貼り付けて使用するようになっている。
カセットケース内にテープ部材とともに収容されているインクリボンは、その幅がテープ部材の台紙の幅と同等かそれより大きくなっている。
テープ部材のラベルは台紙上に貼着されているものであるから、その台紙より当然幅が小さい。ところが従来では、そのラベルへの印字に使用されるインクリボンの幅が台紙の幅と同等かそれより大きくなっており、したがってそのインクリボンには実際に印字に使用される領域の外側に、印字には使用されない比較的大きな幅の無用部が残り、その分が無駄となり、経済的な損失が生じるという問題がある。
本発明はこのような点に着目してなされたもので、インクリボンに無駄な無用部がほとんど生じることがなく、そのほぼ全幅部分を有効に活用して経済的な損失を最小限に抑えることができるテープカセットを提供することにある。
請求項1の発明は、印字装置に着脱可能に装着されるテープカセットであって、インクリボンと、長尺の台紙上の長さ方向に沿って台紙の幅内に所定形状の複数のラベルが配置されてなるテープ部材とがカセットケースの内部に収納され、このカセットケースの外方に前記インクリボン及び前記テープ部材が繰り出されて前記印字装置の印字機構に供給され、その印字機構により前記インクリボンを介して前記各ラベルの有効印字領域内に印字が行なわれるテープカセットにおいて、前記インクリボンの幅寸法を、前記台紙の幅寸法より小さく、かつ前記ラベルの有効印字領域の幅寸法と同等以上としたことを特徴としている。
請求項2の発明は、前記複数のラベルが、前記台紙上に剥離可能に貼着された粘着剤付の印字用テープが所定形状に切断されることにより形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記複数のラベルが、所定の外形形状に形成されて前記台紙上に剥離可能に貼着された粘着剤付のラベル片によって構成されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、前記複数のラベルが、その中心位置が前記台紙の幅方向の中心に配置されており、前記カセットケースに、前記テープ部材と前記インクリボンとの各長手方向の中心線を合わせて前記印字装置の印字機構に繰り出す案内部が備えられていることを特徴としている。
請求項5の発明は、前記印字装置の印字機構により印字に使用された前記インクリボンを前記ケース内に回収するためのリボン戻し口を備え、このリボン戻し口の幅寸法を、前記インクリボンの幅寸法と同等以上で、かつ前記テープ部材の幅寸法より小さくしたことを特徴としている。
本発明によれば、インクリボンに無駄な無用部がほとんど生じることがなく、そのほぼ全幅部分を印字のために有効に活用して経済的な損失を最小限に抑えることができる。
そして、前記インクリボンを介してテープ部材の各ラベルの有効印字領域の範囲内に的確に所定の文字列を印字することができ、また使用済み部分のインクリボンを前記テープ部材から的確に分離してカセットケース内に回収することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るテープカセットが装着される印字装置の外観構成を示す斜視図である。
図1に示すように、印字装置1は、装置本体2の上面にキー入力部3、表示部4、及び開閉蓋5を備えている。キー入力部3は、印字する文字列のデータを入力する文字キー、印字開始を指示する印字キー、表示部4の表示画面上のカーソルを移動操作するカーソルキー、及び入力された文字列の編集処理、各種設定処理、印字処理等に必要な種々の制御キーを備えている。表示部4は液晶表示装置であり、入力されたデータや処理内容を表示する。
装置本体2は、テープカセットを装着するためのカセット収納部6を有し、このカセット収納部6の上面の開口が開閉蓋5により開閉される。開閉蓋5には、カセット収納部6を閉じたときにその内部の視認を可能にする視認窓5aが設けられている。
図2は印字装置1のカセット収納部6内に装着されるテープカセット21の外観構成を示す斜視図、図3はテープカセット21の内部構造を示す平面図、図4はテープカセット21の図3におけるI−I線に沿う断面図である。
テープカセット21は、上ケース22aと下ケース22bを組み合わせて構成したカセットケース22を備え、このカセットケース22の内部に、テープ部材34を巻回したテープコア23、未使用のインクリボン35を巻回したリボン供給コア24、印字に使用された使用済部分のインクリボン35を巻き取るリボン巻取りコア25がそれぞれ収容されている。
テープコア23は、カセットケース22の下ケース22bに一体に形成された起立軸23aに回転可能に嵌合され、リボン供給コア24は下ケース22bに一体に形成された起立軸24aに回転可能に嵌合され、またリボン巻取りコア25は上ケース22aと下ケース22bとの間に回転可能に支持されている。
図5はテープコア23及びこのテープコア23に巻回されたテープ部材34を示してあり、テープコア23の軸方向の長さの寸法はLで、このテープコア23に巻回されたテープ部材34の長さ方向に直交する幅の寸法はAであり、寸法Aが寸法Lよりやや大きい関係(A>L)にあり、テープコア23にテープ部材34が巻回された状態において、テープ部材34の幅方向の両側の小口面34aがテープコア23の両端から突出する状態にある。そしてテープ部材34の両小口面34aには例えばプラスチック材からなるフィルム状のカバー部材39がそれぞれ貼着されている。
各カバー部材39は内面に粘着剤を有し、その粘着剤を介してテープ部材34の小口面34aに貼り付けられている。各カバー部材39は図6に示すように、外径寸法がテープ部材34の外径寸法よりやや大きい円形の平面ドーナツ状をなし、小口面34aの全域を覆うように貼り付けられている。
カセットケース22の下ケース22bの内面には、前記起立軸23aを中心として放射状に延びる複数のリブ20が一体に形成され、これらリブ20に前記テープ部材34の下側の小口面34aに貼り付けられたカバー部材39が滑動自在に接触している。なお、カセットケース22の上ケース22aの内面にも、同様の放射状のリブが形成されている。
テープカセット21の一側壁には、カセットケース22の一部を凹状に切欠してなる凹欠部26が形成され、この凹欠部26内にカセットケース22の内部からテープ部材34及びインクリボン35が繰り出されて露出する。そして印字装置1のカセット収納部6内にテープカセット21を収納したときに前記凹欠部26内に印字装置1の後述する印字機構が配置される。
前記凹欠部26の一側部には、テープ部材34及びインクリボン35をカセットケース22外に繰り出すための繰出し口28が形成され、カセットケース22内のテープ部材34及びインクリボン35がこの繰出し口28から凹欠部26内に繰り出される。
また、凹欠部26の他側部には、前記インクリボン35をカセットケース22内に還流させるためのリボン戻し口32が形成されている。そしてこのリボン戻し口32に連なるカセットケース22の側壁の外面が、前記テープ部材34を走行させるガイド面30となっており、このガイド面30に対向して一対の突片状のカイド部材31が設けられている。
前記繰出し口28の周縁部には、互に重なり合って繰り出されるテープ部材34とインクリボン35とをその各長手方向の中心線が互に一致するように位置を合わせて走行させる案内部29が設けられている。この案内部29は、繰出し口28の上下部に設けられ、繰出し口28から繰り出されるインクリボン35の上下縁と接触してインクリボン35の上下の移動を規制する一対の規制縁29a、及び繰出し口28から繰り出されるテープ部材34の上下縁と接触してテープ部材34の上下の移動を規制する一対の規制縁29bとで構成され、その各規制縁29a,29bによる規制でテープ部材34とインクリボン35とをその各長手方向の中心線が互に一致するように位置を合わせて走行させることができるようになっている。
そして前記繰出し口28に連なるようにカセットケース22の側壁に開口43が形成され、この開口43の近傍にテープ部材34の繰り出し位置を合わせるための位置合わせマーク19が施されている。
図1に示すように、印字装置1のカセット収納部6には、テープカセット21のテープ部材34を搬送するテープ搬送機構としてのプラテンローラ8と、テープ部材34にインクリボン35を介して熱転写印字を行なう印字機構としてのサーマルヘッド9と、使用済部分のインクリボン35を巻き取るリボン巻取機構としての巻取り軸10とを備える印字機構7が設けられている。
そして印字機構7の側方にはテープ部材34を排出するためのスリット状のテープ排出口17が設けられ、この排出口17の近傍にテープ部材34の先端側の印字済部分を切断するテープ切断機構としてのカッター18が設けられている。このカッター18はカッター操作ボタン18aにより操作することができる。なお、図示を省略しているが、プラテンローラ8及びサーマルヘッド9のテープ部材の搬送方向下流側には、テープ部材のラベル部分に位置合わせして印刷を行なうための光学式のセンサが設けられている。
テープ搬送機構としてのプラテンローラ8は、印字時に図示しない駆動機構によって回転駆動されてテープ部材34を搬送する。テープ印字機構としてのサーマルヘッド9には、テープ部材34の幅方向に対応して並ぶ複数個の発熱素子が1列に設けられ、印字データに基づいてその複数個の発熱素子が選択的に発熱駆動されてテープ部材34に対する印字が行なわれる。
このサーマルヘッド9は、図示しないヘッド移動機構により支持軸13を中心に開閉蓋5の開閉に連動して回動するものであり、印字時等の開閉蓋5が閉じられているときにはプラテンローラ8に対して圧接し、テープカセット21の交換時等に開閉蓋5が開かれるとプラテンローラ8から離間する。
インクリボン巻取り軸10は、カセット収納部6内へのテープカセット21の装着に応じてそのテープカセット21のリボン巻取りコア25に嵌合し、印字に使用された使用済部分のインクリボン35を巻き取る。11は、カセット収納部6内へのテープカセット21の装着に応じてそのテープカセット21に係合して位置決めをする位置決め台である。
さらに、カセット収納部6には、テープカセット21に設けられた識別部27を介してテープカセット21に収容されているテープ部材34やインクリボン35の種類を検出するためのセンサ14が設けられている。このセンサ14は複数個のマイクロスイッチで構成されている。
テープコア23に巻回されたテープ部材34は、図7及び図8に示すように、長尺な台紙40、及びこの台紙40の表面上に粘着剤を介して剥離可能に貼着された印字用テープ41を備え、前記印字用テープ41に切込み線42aを介して所定形状に型取りされて区画されてなるラベル42が印字用テープ41の長手方向に沿って所定の間隔をあけて並ぶように複数形成されている。
ラベル42は例えば帳票等に貼り付けて使用するインデックスラベルであり、その表面には印字すべき領域となる矩形の囲み枠45が一対並列して印刷されている。台紙40の裏面には、各ラベル42と所定の位置関係をもつマーク44が各ラベル42に対応して施されている。このマーク44は、前記不図示のセンサによって検知されることによりサーマルヘッド9による印刷を開始して各ラベル42内に収まるように印刷を行なうための位置合わせ用の制御指標として使用される。また、このマーク44は、印刷装置にテープカセット21を装着する場合にテープカセット21から繰り出すテープ部材34の繰り出し量を決める目安としている。なお、台紙40は例えばグラシン紙であり、印字用テープ41は上質紙である。
台紙40と印字用テープ41の幅(テープ部材34の幅)はA寸法であり、各ラベル42は印字用テープ41の幅内に形成され、その各ラベル42の幅はB寸法で、各ラベル42の中心位置が台紙40の幅方向の中心に一致するように配置されている。各ラベル42の表面に印刷された並列する一対の囲み枠45の両側の枠線45a,45bの内側相互間の幅が有効印字領域の幅Cである。なお、テープ部材34はその各ラベル42が内側となるように前記テープコア23に巻かれている。
一方、前記インクリボン35の幅寸法はDであり、この幅寸法Dはテープ部材34の台紙40(印字用テープ41)の幅寸法Aより小さく、かつラベル42の有効印字領域幅Cと同等かそれ以上の幅となっている(A>D≧C)。好ましくは、幅寸法Dはラベル42の幅寸法Bと有効印字領域幅Cとの間の寸法(B≧D≧C)とする。
前記サーマルヘッド9の幅(発熱素子が並ぶ列の長さ)はインクリボン35の幅寸法Dとほぼ同じであり、また図2に示すように、カセットケース22におけるリボン戻し口32の幅寸法はEであり、この幅寸法Eはテープ部材34の台紙40の幅寸法Aより小さく、インクリボン35の幅寸法Dと同等かそれ以上の大きさとなっている(A>E≧D)。
このような構成において、テープカセット21が印字装置1のカセット収納部6内に装着されると、サーマルヘッド9がテープカセット21の凹欠部26内に相対的に配置されるとともにインクリボン巻取り軸10がリボン巻取りコア25に嵌入する。
テープカセット21の凹欠部26には、カセットケース22から繰り出されたテープ部材34とインクリボン35とが互いに重なり合って露出しており、この重なり部分のテープ部材34とインクリボン35がサーマルヘッド9とプラテンローラ8との間に挟まれる。
カセットケース22の側壁に形成された開口43にはテープ部材34の台紙40の裏面が露出する。テープカセット21をカセット収納部6内に装着する前には、開口43に露出しているテープ部材34に指先を押し当ててテープ部材34を長手方向に移動し、その裏面のマーク44をカセットケース22の位置合わせマーク19に合わせる。これによりテープ部材34のカセットケース22からの繰り出し量を設定する。この状態では、マーク44の下流側に1枚のラベル42がサーマルヘッド9に供給するべく位置しており、さらにそのラベル42の下流側のテープ部材34の先端側には1個のマーク44が位置している。
この印刷装置に対して印刷開始を指示すると、まず、テープ部材34の搬送が行われ、前記不図示のセンサによってテープ部材34の先端側にある前記マーク44が検知されると、その検知信号に基づいて前記サーマルヘッド9による印字が開始される。
前記サーマルヘッド9は、キー入力部3から入力された印字情報に基づいて発熱してテープ部材34のラベル42に形成された一対の各囲み枠45内の2箇所にインクリボン35のインクを熱転写して印字する。サーマルヘッド9により1ラインが印字されると、プラテンローラ8が回転駆動されてテープ部材34及びインクリボン35がテープカセット21から繰り出されて所定の距離だけ搬送され、これらの印字動作の繰り返しにより入力された所定の文字列がラベル42の2つの囲み枠45内にそれぞれ印字される。
熱転写に使用された使用済のインクリボン35は、リボン巻取り軸10が回転駆動されることで、凹欠部26の下流側のリボン戻し口32を通してリボン巻取りコア25に巻き取られてカセットケース22内に回収される。
一方、印字が完了したテープ部材34は、プラテンローラ8によって搬送されてテープカセット21の凹欠部26の下流側のガイド面30の上を通過し、印字装置1のテープ排出口17から外部に排出される。テープ排出口17の近傍には、カッター18が設けられているから、このカッター18を用いテープ部材34の先端側の印字済のラベル42と上流側の未印字のラベル42との間を切断する。この切断では、次のラベル42の印字の際の位置合わせのため、テープカセット21の未印字のラベル42の先端側にマーク44を残すようにして切断する。そして、切断したテープ部材34の印字済のラベル42を台紙40から剥し取り、そのラベル42を一対の囲み枠45の中央から折畳んで所要の対象物に貼り付けて使用する。
テープ部材34の幅寸法Aは、このテープ部材34と重なって凹欠部26内を走行するインクリボン35の幅寸法Cより大きく(A>D)、またインクリボン35を還流させるリボン戻し口32の幅寸法Eは、インクリボン35の幅寸法C以上で、テープ部材34の幅寸法A未満(A>E≧C)となっており、このためテープ部材34及びインクリボン35が互いに重なって下流側に走行するときに、インクリボン35はリボン戻し口32内に円滑に進入するとともに、テープ部材34はリボン戻し口32への進入が阻止され、これによりテープ部材34とインクリボン35とが的確に分離し、テープ部材34がテープ排出口17を通して印字装置1の外部に円滑に排出されるとともに、インクリボン35がリボン巻取りコア25に円滑に巻き取られる。
インクリボン35の幅寸法Dは、テープ部材34の印字用テープ41の幅寸法Aより小さく、かつラベル42の有効印字領域幅C以上の関係(A>D≧C)にあり、かつテープ部材34とインクリボン35とがその各長手方向の中心線が互に一致するように繰出し口28の案内部29により規制されながら繰り出され、このため前記インクリボン35を用いてラベル42の有効印字領域の範囲内に所定の文字列を的確に印字することができるとともに、有効印字領域の外側の実際の印字には使用されないインクリボン35の無用部の幅を最小限とすることができる。つまり、インクリボン35が必要最小限の幅を有するだけで、無駄な余白がほとんど生じることがなく、したがってインクリボン35の材料費を節減して経済的な損失を抑えることができる。
テープコア23に巻回されたテープ部材34は、その小口面34aにフィルム状のカバー部材39が粘着剤を介して貼り付けられており、このためカセットケース22内でテープ部材34がばらけるようなことがなく、したがってカセットケース22の繰出し口28から突出する部分のテープ部材34がそのばらけで不用意にカセットケース22内に引き戻されて引き出しが困難となるような不都合が防止される。
テープ部材34の幅寸法Aは、テープコア23の軸方向の長さの寸法Lより大きい関係にあり、小口面34aに貼り付けられたカバー部材39はその小口面34aに接触するのみで、テープコア23の端面に接触するようなことがない。
カバー部材39がテープコア23の端面に接触して粘着していると、その部分を基点にしてカバー部材39が反り返るように変形して小口面34aから剥がれ易くなるが、カバー部材39はテープコア23の端面とは粘着せず、小口面34aに粘着するのみであり、したがってカバー部材39が反り返るようなことがなく、小口面34aに常時安定して粘着し、これによりテープ部材34のばらけ防止機能を安定して維持することができる。
また、テープ部材34の幅寸法Aがテープコア23の軸方向の長さの寸法Lより小さいとすると、テープコア23の端面とテープ部材34の小口面34aとに貼着されたカバー部材39がそのテープコア23とテープ部材34との境の部分で段差状に屈曲し、その屈曲の反力でカバー部材39がテープ部材34の小口面34aから剥がれ易くなるが、本実施形態ではテープ部材34の幅寸法Aがテープコア23の軸方向の長さの寸法Lより大きく、カバー部材39がテープ部材34の小口面34aに接触するのみであるから上述のような屈曲が生じることがなく、したがってその反力でカバー部材39が小口面34aから剥がれるというようなこともなく、テープ部材34のばらけ防止機能を安定して維持することができる。
ところで、一般に使用されるテープカセット21としては、テープ部材34に設けられるラベル42の大きさが異なる幾種類かのものがある。図9には大、中、小のラベル42をもつ3種類のテープ部材34A,34B,34Cを示してある。この場合、各テープ部材34A,34B,34Cはその台紙40及び印字用テープ41の幅寸法が共にAであり、また各テープ部材34A,34B,34Cに使用されるインクリボン35の幅寸法も共通のDとなっている。
そしてテープ部材34Aには大型のインデックス用のラベル42Aが、テープ部材34Bには中型のインデックス用のラベル42Bが、テープ部材34Cには小型のインデックス用のラベル42Cがそれぞれ形成されている。
各ラベル42A,42B,42Cの表面には、その各ラベル42A,42B,42Cの大きさに応じる大きさの矩形の囲み枠45A,45B,45Cがそれぞれ一対ずつ並列して印刷されている。そして各ラベル42A,42B,42Cの並列する各囲み枠45A,45B,45Cの両側の枠線の内側相互間の幅内が有効印字領域で、その各幅がC1,C2,C3となっており、C1>C2>C3の関係にある。
前記共通に使用されるインクリボン35の幅寸法Dは、各テープ部材34A,34B,34Cの幅寸法Aよりも小さく、かつ各テープ部材34A,34B,34Cにおける有効印字領域の幅C1,C2,C3のうちの最も大きい幅C1と同等かそれ以上の大きさとなっている。
このような構成においては、種類の異なるテープ部材34A,34B,34Cに対して、幅が同じインクリボン35を共通に用いてその各ラベル42A,42B,42Cの有効印字領域内にそれぞれ所定の文字列を印字することができる。そしてそのインクリボン35の幅寸法Dが各テープ部材34A,34B,34Cの幅寸法Aより小さいから、実際の印字には使用されない無用部を最小限の幅にとどめてその材料費を節減し、経済的な損失を抑えることができる。
なお、種類の異なるテープカセット21ごとに、インクリボン35の幅を変えるような場合であってもよい。すなわち、各テープ部材34A,34B,34Cにおいて、インクリボン35の幅を、各ラベル42A,42B,42Cの有効印字領域の幅寸法と同等以上とするものである。
また、ラベル42の囲み枠45内には、テープ部材34の長手方向に沿う縦書きの文字列を印字する場合に限らず、図10に示すように、横書きの文字列を印字することも可能である。この場合、その一方の囲み枠45内の文字列と他方の囲み枠45内の文字列とが内向きに向い合せで印字する。この場合には一方の文字列を正立した文字パターンで印刷データを展開し、他方の文字列を180°回転して倒立した文字パターンで印刷データを展開し、それらの印刷パターンデータを並行して印字する。この印字の処理は、印字装置1のキー入力部3で入力する印字書式の設定により可能である。このように印字することにより、ラベル42を台紙40から剥し取り、二つ折りにして帳票等の縁に貼り付けたときに前記文字列が共に帳票等の縁から外側に向けて正立する状態となる。
前記実施形態においては、台紙に粘着剤付の印字用テープを貼着し、その印字用テープに切込み線を施すことにより所定形状のラベルを区画形成してラベルをもつテープ部材としたが、予め所定形状に型抜きして形成した複数のラベル片を台紙の上に所定間隔をあけてそれぞれ粘着剤により貼り付けてテープ部材とするような場合であってもよい。さらに、そのラベルとしては、インデックス用として使用されるラベルに限らず、他の用途や目的に使用されるラベルであっても何ら差し支えない。
本発明の一実施形態に係るテープカセットが装着される印字装置の外観構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係るテープカセットの斜視図。 そのテープカセットの内部構造を示す平面図。 そのテープカセットの図3中のI−I線に沿う断面図。 そのテープカセットにおけるテープコアとそのテープコアに巻回されたテープ部材の断面図。 そのテープ部材の小口面に貼着されるカバー部材の斜視図。 そのテープカセットにおけるテープ部材及び印字に使用するインクリボンの各一部を示す平面図。 そのテープ部材の断面図。 種類の異なるテープ部材のラベルに共通のインクリボンを用いて印字する場合の例を説明するための平面図。 テープ部材のラベルに印字する形態の変形例を示す平面図。
符号の説明
1…印字装置、2…装置本体、3…キー入力部、4…表示部、5…開閉蓋、6…カセット収納部、7…印字機構、8…プラテンローラ、9…サーマルヘッド、10…巻取り軸、17…排出口、18…カッター、19…位置合わせマーク、21…テープカセット、22…カセットケース、23…テープコア、24…リボン供給コア、25…リボン巻取りコア、26…凹欠部、28…繰出し口、29…案内部、29a,29b…規制縁、32…戻し口、34…テープ部材、34a…小口面、35…インクリボン、39…カバー部材、40…台紙、41…印字用テープ、42…ラベル、42a…切込み線、43…開口、44…マーク、45…囲み枠、45a,45b…枠線。

Claims (5)

  1. 印字装置に着脱可能に装着されるテープカセットであって、インクリボンと、長尺の台紙上の長さ方向に沿って台紙の幅内に所定形状の複数のラベルが配置されてなるテープ部材とがカセットケースの内部に収納され、このカセットケースの外方に前記インクリボン及び前記テープ部材が繰り出されて前記印字装置の印字機構に供給され、その印字機構により前記インクリボンを介して前記各ラベルの有効印字領域内に印字が行なわれるテープカセットにおいて、前記インクリボンの幅寸法を、前記台紙の幅寸法より小さく、かつ前記ラベルの有効印字領域の幅寸法と同等以上としたことを特徴とするテープカセット。
  2. 前記複数のラベルは、前記台紙上に剥離可能に貼着された粘着剤付の印字用テープが所定形状に切断されることにより形成されていることを特徴する請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記複数のラベルは、所定の外形形状に形成されて前記台紙上に剥離可能に貼着された粘着剤付のラベル片によって構成されていることを特徴する請求項1に記載のテープカセット。
  4. 前記複数のラベルは、その中心位置が前記台紙の幅方向の中心に配置されており、前記カセットケースには、前記テープ部材と前記インクリボンとの各長手方向の中心線を合わせて前記印字装置の印字機構に繰り出す案内部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  5. 前記印字装置の印字機構により印字に使用された前記インクリボンを前記ケース内に回収するためのリボン戻し口を備え、このリボン戻し口の幅寸法を、前記インクリボンの幅寸法と同等以上で、かつ前記テープ部材の幅寸法より小さくしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテープカセット。
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