JP2013202926A - テープカセットとテープ印字装置、及びテープカセット - Google Patents

テープカセットとテープ印字装置、及びテープカセット Download PDF

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Abstract

【課題】印字された熱収縮チューブが開口された状態で出されるテープカセットとテープ印字装置、及びテープカセットを提供すること。
【解決手段】テープ印字装置では、テープカセット101の排出口部113からカセットケース本体104外に、インクリボン106に沿って扁平状熱収縮チューブ102が搬送されると、扁平状熱収縮チューブ102には、インクリボン106の幅方向外延にインクリボン106から突出した帯状幅広部分121がインクリボン106の幅方向両側に形成される。サーマルヘッドは、インクリボン106への加熱により扁平状熱収縮チューブ102に印字を行い、さらに、扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121を加熱する。印字された扁平状熱収縮チューブ102は、サーマルヘッドの熱で帯状幅広部分121が収縮し、自動的に開口された状態で、テープ出口からテープ印字装置外に出される。
【選択図】図5

Description

本発明は、熱収縮チューブを印字媒体として使用したテープカセットとテープ印字装置、及びテープカセットに関するものである。
従来のテープ印字装置には、下記特許文献1に記載された技術のように、熱収縮チューブが印字媒体として収容されたテープカセットを使用するものがある。そのようなテープ印字装置で印字された熱収縮チューブは、ケーブル等に通された後、チューブの表面に工業用ドライヤー等で熱風があてられて収縮することにより、ケーブルのサイズにぴったりフィットし、接着剤を用いるのに比して不快な経時変化がなく、見栄えがよくなる。
特開平11−105352号公報
しかしながら、印字された熱収縮チューブは、扁平に押しつぶされたテープ状に形成されたものがテープ印字装置から排出される。そのため、印字された熱収縮チューブをケーブル等に通す際には、印字された熱収縮チューブをユーザーの手で開口させる手間がかかっていた。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、印字された熱収縮チューブが開口された状態で排出されるテープカセットとテープ印字装置、及びテープカセットを提供することを課題とする。
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、テープカセットとテープ印字装置であって、前記テープカセットは、排出口部が設けられたカセットケース本体と、前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に搬送されるインクリボンと、前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に前記インクリボンに沿って搬送され、前記インクリボンの幅方向外延に前記インクリボンから突出した帯状幅広部分を前記インクリボンの幅方向両側に形成させながら搬送される扁平状熱収縮チューブとを備えたこと、前記テープ印字装置は、前記テープカセットが装着されるカセット装着部と、前記カセット装着部内に設けられ、前記テープカセットの前記排出口部から前記カセットケース本体外に搬送された前記インクリボンに熱を加えることによって、前記テープカセットの前記排出口部から前記カセットケース本体外に前記インクリボンに沿って搬送された前記扁平状熱収縮チューブに印字を行うサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えさせる制御部とを備えたこと、を特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載するテープカセットとテープ印字装置であって、前記テープ印字装置の前記制御部は、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えさせる前に、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブに印字するための熱を前記インクリボンに加えさせること、を特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載するテープカセットとテープ印字装置であって、前記テープ印字装置の前記制御部は、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えさせながら、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブに印字するための熱を前記インクリボンに加えさせること、を特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するテープカセットとテープ印字装置であって、前記テープ印字装置は、前記扁平状熱収縮チューブを切断するカッタ機構を備え、前記テープ印字装置の前記制御部は、前記サーマルヘッドが前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えた箇所をもって前記カッタ機構に対して前記扁平状熱収縮チューブの切断を行わせること、を特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載するテープカセットとテープ印字装置であって、前記テープカセットの前記扁平状熱収縮チューブは、内層チューブと、前記内層チューブより熱収縮温度が低い外層チューブとを備え、前記外層チューブが前記内層チューブの外周に密着されたこと、を特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、テープカセットであって、排出口部が設けられたカセットケース本体と、前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に搬送されるインクリボンと、前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に前記インクリボンに沿って搬送され、前記インクリボンの幅方向外延に前記インクリボンから突出した帯状幅広部分を前記インクリボンの幅方向両側に形成させながら搬送される扁平状熱収縮チューブとを備えたこと、を特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載するテープカセットであって、前記扁平状熱収縮チューブは、内層チューブと、前記内層チューブより熱収縮温度が低い外層チューブとを備え、前記外層チューブが前記内層チューブの外周に密着されたこと、を特徴とする。
すなわち、本発明では、テープ印字装置のカセット装着部にテープカセットが装着される。印字を行おうとすると、テープカセットの排出口部からカセットケース本体外にインクリボンが搬送されるとともに、インクリボンに沿って扁平状熱収縮チューブが搬送される。このとき、扁平状熱収縮チューブには、インクリボンの幅方向外延にインクリボンから突出した帯状幅広部分がインクリボンの幅方向両側に形成される。テープ印字装置の制御部は、カセット装着部内に設けられたサーマルヘッドに対し、インクリボンに熱を加えさせることによって扁平状熱収縮チューブに印字を行う。さらに、テープ印字装置の制御部は、サーマルヘッドに対し、扁平状熱収縮チューブの帯状幅広部分に熱を加えさせる。これにより、印字された扁平状熱収縮チューブは、サーマルヘッドからの熱で帯状幅広部分が収縮するので、自動的に開口された状態になった後で出される。
本発明では、扁平状熱収縮チューブの帯状幅広部分に熱を加える一態様として、テープ印字装置の制御部が、サーマルヘッドに対して扁平状熱収縮チューブの帯状幅広部分に熱を加えさせる前に、サーマルヘッドに対して扁平状熱収縮チューブに印字するための熱をインクリボンに加えさせる。
あるいは、本発明では、扁平状熱収縮チューブの帯状幅広部分に熱を加える一態様として、テープ印字装置の制御部が、サーマルヘッドに対して扁平状熱収縮チューブの帯状幅広部分に熱を加えさせながら、サーマルヘッドに対して扁平状熱収縮チューブに印字するための熱をインクリボンに加えさせる。
また、本発明では、テープ印字装置の制御部は、サーマルヘッドが扁平状熱収縮チューブの帯状幅広部分に熱を加えた箇所をもってカッタ機構に対して扁平状熱収縮チューブの切断を行わせる。これにより、扁平状熱収縮チューブの切断端部は、常に、開口された状態にある。
また、本発明では、テープカセットの扁平状熱収縮チューブは、外層チューブが内層チューブの外周に密着されたものが使用される。内層チューブの熱収縮温度より外層チューブの熱収縮温度が低い。双方の熱収縮温度の差のため、テープカセットの扁平状熱収縮チューブは、熱が加えられると、開口された状態に一層なり易くなる。
本発明の一実施形態に係るテープ印字装置の平面図である。 同テープ印字装置の側面図である。 同テープ印字装置の制御系が表されたブロック図である。 同テープ印字装置のカセット装着部にテープカセットが装着された場合のテープカセットの上ケースを除いた要部を表した平面図である。 同テープ印字装置のカセット装着部に装着されるテープカセットの斜視図である。 同テープ印字装置で扁平状熱収縮チューブに印字する際の制御プログラムを表したフローチャート図である。 同テープ印字装置で印字・加熱・切断された後の扁平状熱収縮チューブの一部を表した図である。 同テープ印字装置で印字・加熱・切断された後の扁平状熱収縮チューブの一部を表した図であり、切断端部からケーブルが挿入された状態で扁平状熱収縮チューブの一部表面が加熱されたときの変化の様子を表した図である。
[1.テープ印字装置の概要]
図1や図2に示すように、本実施形態に係るテープ印字装置1には、蓋体2や、キーボード3、液晶ディスプレイ4、テープ出口5、カセット装着部6が設けられている。テープ印字装置1は、ラベル作成用のプリンタである。キーボード3には、カッタ駆動ボタン3A等が設けられている。テープ出口5からは、作成されたラベルが出される。カセット装着部6は、蓋体2が閉じられた状態では、蓋体2によって覆われる。但し、蓋体2は、開閉可能なように回動自在に設けられている。従って、蓋体2が開けられた状態では、カセット装着部6が露出する。
露出したカセット装着部6には、ユーザーは、本実施形態に係るテープカセット101を入れたり外したりすることができる。従って、ユーザーは、テープカセット101をカセット装着部6に入れ、蓋体2を閉じると、テープカセット101をテープ印字装置1のカセット装着部6に装着することができる。
次に、テープ印字装置1の制御構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3に表されたように、テープ印字装置1内には、制御基板(図示せず)が配設されており、この制御基板上には、制御部60、ヘッド駆動回路68、切断用モータ駆動回路69、搬送モータ駆動回路70が配設されている。
制御部60は、CPU61、CG−ROM62、EEPROM63、ROM64、RAM66により構成されている。制御部60は、ヘッド駆動回路68、切断用モータ駆動回路69、搬送モータ駆動回路70と接続されている。制御部60は、液晶ディスプレイ4、キーボード3、接続インターフェース71にも接続されている。CPU61は、テープ印字装置1における各種制御の中枢を担う中央演算処理装置である。CPU61は、キーボード3等からの入力信号及び制御プログラム等に基づいて、液晶ディスプレイ4等の各周辺装置を制御する。
CG−ROM62は、印字される文字や記号の画像データをコードデータと対応させてドットパターンで記憶するキャラクタージェネレータ用メモリである。EEPROM63は、記憶内容の書込・消去ができる不揮発性メモリであり、テープ印字装置1におけるユーザー設定等を示すデータを格納している。ROM64には、テープ印字装置1における各種制御プログラムやデータが格納されている。後述する制御プログラム等は、ROM64に格納されている。
RAM66は、CPU61での演算結果等を一時的に格納する記憶装置である。RAM66には、キーボード3の入力により生成された印字データや、外部機器78から接続インターフェース71を介して取り込まれた印字データも格納される。
ヘッド駆動回路68は、CPU61が実行する制御プログラムに基づいて、サーマルヘッド41に駆動信号を供給し、サーマルヘッド41の駆動状態を制御する回路である。切断用モータ駆動回路69は、CPU61からの制御信号に基づいて切断用モータ72に駆動信号を供給し、切断用モータ72の駆動制御を行う回路である。搬送モータ駆動回路70は、CPU61が実行する制御プログラムに基づいて、テープ搬送モータ73に駆動信号を供給し、テープ搬送モータ73の駆動制御を行う制御回路である。
[2.テープカセットの概要]
図4には、テープ印字装置1のカセット装着部6にレセプタータイプのテープカセット101が装着された場合において、テープカセット101の上ケースを除いたときに現れる要部が表されている。図4に表されたテープカセット101の構成では、扁平状熱収縮チューブ102が、テープスプール103に巻回されて、カセットケース本体104の底面に立設されるカセットボス105に回転可能に嵌挿して収納されている。また、扁平状熱収縮チューブ102に印字を施すためのインクリボン106が、リール107に巻回されてカセットケース本体104の底面に立設されるリールボス108に回転可能に嵌挿して収納されている。 更に、使用済みのインクリボン106を巻き取るインクリボン巻取リール109を備えている。更に、テープカセット101の片側下方部には、テープ搬送モータ73(上記図3参照)の駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ110が、回転自在に設けられている。
図4では、テープスプール103から引き出された扁平状熱収縮チューブ102は、各ガイドピン111、112等を経由して、リール107から引き出された未使用のインクリボン106と重ね合わされ、排出口部113を介して、インクリボン106と共に開口部114に入り、サーマルヘッド41及びプラテンローラ115間を通過して文字等が印字される。サーマルヘッド41及びプラテンローラ115は、カセット装着部6(上記図2参照)に設けられている。ここに、プラテンローラ115は、印字時に扁平状熱収縮チューブ102とインクリボン106とを重ねた状態でサーマルヘッド41に押圧する作用を有する。その後、インクリボン106は、扁平状熱収縮チューブ102から引き離され、テープ搬送モータ73(上記図3参照)の駆動を受けてインクリボン巻取リール109に至り、インクリボン巻取リール109により巻き取られる。
サーマルヘッド41により印字された扁平状熱収縮チューブ102は、テープ駆動ローラ110と送りローラ117との間を通過する。ここに、送りローラ117は、扁平状熱収縮チューブ102の印字面をテープ駆動ローラ110に押圧し、矢印T方向にテープ送りする作用を有する。矢印T方向にテープ送りされた印字後の扁平状熱収縮チューブ102は、テープ出口5(上記図1参照)からテープ印字装置1(上記図1参照)の外に出される。
[3.帯状幅広部分の概要]
図5に示すように、テープカセット101の排出口部113からは、インクリボン106に沿って扁平状熱収縮チューブ102が引き出される。このとき、扁平状熱収縮チューブ102には、インクリボン106の幅方向外延にインクリボン106から突出した帯状幅広部分121がインクリボン106の幅方向両側に形成される。
[4.扁平状熱収縮チューブの印字制御]
次に、本実施の形態に係るテープ印字装置1で扁平状熱収縮チューブ102に印字する際の制御プログラムについて説明する。ユーザーによるキーボード3の操作等によって、扁平状熱収縮チューブ102に対する印字を始めようとすると、図6に表されたように、S101において、チューブ搬送開始の処理が行われる。この処理では、CPU61が搬送モータ駆動回路70を介してテープ搬送モータ73を駆動させることにより、テープカセット101の排出口部113から、インクリボン106と共に扁平状熱収縮チューブ102が引き出される。その後は、S102に進む。
S102では、所定量搬送されたか否かが判定される。この判定処理は、搬送モータ駆動回路70を介して検知されたテープ搬送モータ73の回転量等に基づいて、CPU61が扁平状熱収縮チューブ102の搬送量を求めることにより行われる。ここで、所定量搬送されていない場合には(S102:NO)、S102の判定処理が繰り返される。一方、所定量搬送された場合には(S102:YES)、S103に進む。
S103では、印字開始の処理が行われる。この処理では、CPU61がヘッド駆動回路68を介してサーマルヘッド41を駆動させることにより、インクリボン106を介して扁平状熱収縮チューブ102に印字する。その後は、S104に進む。
S104では、印字完了がなされたか否かを判定する。この判定処理は、RAM66に記憶された印字データ等に基づいてCPU61により行われる。ここで、印字完了がなされていない場合(S104:NO)には、S104の判定処理が繰り返される。一方、印字完了がなされた場合(S104:YES)には、S105に進む。
S105では、帯状幅広部分121に対する加熱開始の処理が行われる。この処理では、CPU61がヘッド駆動回路68を介してサーマルヘッド41を駆動させることにより、扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121を加熱する。このタイミングから下記S108まで加熱すると、図7に表されたように、扁平状熱収縮チューブ102の両帯状幅広部分121のうち、切断端部122である一端側に隣接した両帯状幅広部分121Aに対して加熱が行われる。尚、上述したように、扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121には、インクリボン106が重なり合っていないことから、この加熱による印字はなされない。その後はS106に進む。
S106では、所定量搬送されたか否かが判定される。この判定処理は、搬送モータ駆動回路70を介して検知されたテープ搬送モータ73の回転量等に基づいて、CPU61が扁平状熱収縮チューブ102の搬送量を求めることにより行われる。ここで、所定量搬送されていない場合には(S106:NO)、S106の判定処理が繰り返される。一方、所定量搬送された場合には(S106:YES)、S107に進む。
S107では、チューブ搬送停止の処理が行われる。この処理では、CPU61が搬送モータ駆動回路70を介してテープ搬送モータ73の駆動を停止させることにより、インクリボン106や扁平状熱収縮チューブ102がテープカセット101の排出口部113から引き出されることが停止される。その後は、S108に進む。
S108では、帯状幅広部分121に対する加熱終了の処理が行われる。この処理では、CPU61がヘッド駆動回路68を介してサーマルヘッド41の駆動を停止させることにより、扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121を加熱することを停止する。その後はS109に進む。
S109では、カッタ駆動ボタン3Aが押下されたか否かが判断される。この判断は、キーボード3からの入力信号に基づいてCPU61により行われる。ここで、カッタ駆動ボタン3Aが押下されていない場合には(S109:NO)、S109の判定処理が繰り返される。一方、カッタ駆動ボタン3Aが押下された場合には(S109:YES)、S110に進む。
S110では、チューブ切断の処理が行われる。この処理では、CPU61が切断用モータ駆動回路69を介して切断用モータ72を駆動させることより、不図示の切断用カッタで扁平状熱収縮チューブ102を切断する。つまり、切断用モータ駆動回路69や、切断用モータ72、不図示の切断用カッタは、「カッタ機構」を構成する。このとき、図5や図7に表されたように、扁平状熱収縮チューブ102の切断端部122は半径方向に縮んだ開口した状態にある。
尚、S109,S110の一連の処理は、「カッタ機構」として手動式カッタで行ってもよい。
[5.扁平状熱収縮チューブの構成]
印字された扁平状熱収縮チューブ102では、図7に表されたように、切断端部122は半径方向が縮んだ開口した状態にある。これは、印字後の両帯状幅広部分121Aを加熱する際(上記図6のS105〜S108)のエネルギーを、両帯状幅広部分121に挟まれた印字領域123に印字する際(上記図6のS103,S104)のエネルギーより大きくして、両帯状幅広部分121Aを扁平状熱収縮チューブ102の収縮温度まで上昇させているからである。そのため、印字後の扁平状熱収縮チューブ102の両帯状幅広部分121のうち、切断端部122に隣接した両帯状幅広部分121Aに対する加熱時に両帯状幅広部分121Aの収縮が起きるため、印字された扁平状熱収縮チューブ102の切断端部122が開口する。
扁平状熱収縮チューブ102は、図7に表されたように、外層チューブ131と内層チューブ132とで構成される。外層チューブ131と内層チューブ132との間には一般の接着剤133が介在する。これにより、扁平状熱収縮チューブ102では、外層チューブ131が内層チューブ132の外周に密着された状態にある。
外層チューブ131の材料には、例えば、HSTTのポリオレフィンが使用される。HSTTのポリオレフィンは、一般的な熱収縮チューブの材料として使用され、経済的且つ簡単にハーネスや電子部材の絶縁・保護が可能なものである。HSTTのポリオレフィンでは、使用温度範囲が−55℃〜135℃、熱収縮温度120℃以上、半径方向の収縮率が50%、長尺方向の収縮率が±5%である。
内層チューブ132の材料には、例えば、HSTTVのポリオレフィンが使用される。HSTTVのポリオレフィンは、UL規格におけるVW−1グレードの認定品であり、収縮開始温度が低いために熱に弱いワイヤー製品に使用でき、絶縁・保護・識別にかかる時間も短縮することが可能なものである。HSTTVのポリオレフィンでは、使用温度範囲が−55℃〜135℃、熱収縮温度85℃以上、半径方向の収縮率が50%、長尺方向の収縮率が+1%〜−10%である。
[6.まとめ]
すなわち、本実施形態に係るテープ印字装置1とテープカセット101では、当該テープ印字装置1のカセット装着部6に当該テープカセット101が装着される。印字を行おうとすると(S101〜S103)、当該テープカセット101の排出口部113からカセットケース本体104外の開口部114にインクリボン106が搬送されるとともに、インクリボン106に沿って扁平状熱収縮チューブ102が搬送される(上記図4参照)。
このとき、扁平状熱収縮チューブ102には、インクリボン106の幅方向外延にインクリボン106から突出した帯状幅広部分121がインクリボン106の幅方向両側に形成される(上記図5参照)。当該テープ印字装置1のCPU61は、カセット装着部6内に設けられたサーマルヘッド41に対し、インクリボン106に熱を加えさせることによって扁平状熱収縮チューブ102に印字を行う。さらに、当該テープ印字装置1のCPU61は、サーマルヘッド41に対し、扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121(のうち帯状幅広部分121A)に熱を加えさせる(S105〜S108)。これにより、印字された扁平状熱収縮チューブ102は、サーマルヘッド41からの熱で帯状幅広部分121Aが収縮するので、自動的に開口された状態になった後で(上記図5参照)、テープ出口5から当該テープ印字装置1の外に出される。
尚、当該テープ印字装置1では、当該テープ印字装置1のCPU61が、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121Aに熱を加えさせる前に(S105〜S108)、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102に印字するための熱をインクリボン106に加えさせる(S103,S104)。
また、当該テープ印字装置1では、当該テープ印字装置1のCPU61が、インクリボン106と扁平状熱収縮チューブ102を搬送中に(S101〜S107)、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102に印字するための熱をインクリボン106に加えさせた処理(S103,S104)を行い、その直後において、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121Aに熱を加えさせている(S105〜S108)。さらに、当該テープ印字装置1のCPU61が、インクリボン106と扁平状熱収縮チューブ102の搬送を停止させた処理(S107)を行い、その直後において、扁平状熱収縮チューブ102を切断する処理(S110)を行っている。これにより、当該テープ印字装置1のCPU61は、サーマルヘッド41が扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121に熱を加えた箇所である帯状幅広部分121Aをもって、扁平状熱収縮チューブ102の切断を行わせるので(S110)、扁平状熱収縮チューブ102の両切断端部122は、常に、開口された状態にある。
但し、この場合には、当該テープ印字装置1のカセット装着部6に新しい当該テープカセット101が装着されたときには、テープ出口5から当該テープ印字装置1の外に一番最初に出された扁平状熱収縮チューブ102については、テープ出口5から当該テープ印字装置1の外に後に出された扁平状熱収縮チューブ102の切断端部122のみが開口された状態となる。
また、当該テープ印字装置1では、当該テープカセット101の扁平状熱収縮チューブ102として、外層チューブ131が内層チューブ132の外周に密着されたものが使用される(上記図7参照)。内層チューブ132の熱収縮の開始温度(120℃)より外層チューブ131の熱収縮の開始温度(85℃)が低い。双方の熱収縮の開始温度の差(120℃−85℃=35℃)のため、当該テープカセット101の扁平状熱収縮チューブ102は、サーマルヘッド41により熱が加えられると(S105〜S108)、開口された状態に一層なり易くなる。
以上より、テープ出口5から当該テープ印字装置1の外に出された扁平状熱収縮チューブ102は、切断端部122は既に開口された状態にあるので、図8に表されたように、開口された状態の切断端部122からケーブルCを挿入しやすい。ケーブルCが挿入された扁平状熱収縮チューブ102は、その表面に工業用ドライヤーの熱風等で熱Fが加えられると、その熱Fがあてられた表面部分はケーブルCのサイズに収縮してぴったりフィットする。従って、ケーブルCが挿入された扁平状熱収縮チューブ102は、その表面全体を工業用ドライヤーの熱風等で熱Fが加えられると、ケーブルCにぴったりフィットし、見栄えもよくなる。
[7.その他]
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、扁平状熱収縮チューブ102の両帯状幅広部分121に熱を加える一態様として、当該テープ印字装置1のCPU61は、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102の両帯状幅広部分121に熱を加えさせながら、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102に印字するための熱をインクリボン106に加えさせてもよい。この場合には、扁平状熱収縮チューブ102において、熱が加えられた両帯状幅広部分121の長尺方向の長さが印字領域123の長尺方向の長さ以上になるので、当該テープカセット101の扁平状熱収縮チューブ102は、開口された状態に一層なり易くなる。
また、扁平状熱収縮チューブ102の両帯状幅広部分121に熱を加える一態様として、当該テープ印字装置1のCPU61は、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102の帯状幅広部分121に熱を加えさせた後に、サーマルヘッド41に対して扁平状熱収縮チューブ102に印字するための熱をインクリボン106に加えさせてもよい。この場合には、テープ出口5から当該テープ印字装置1の外に先に出された扁平状熱収縮チューブ102の切断端部122のみが開口された状態となる。
1 テープ印字装置
6 カセット装着部
41 サーマルヘッド
60 制御部
69 切断用モータ駆動回路
72 切断用モータ
101 テープカセット
102 扁平状熱収縮チューブ
104 カセットケース本体
106 インクリボン
113 排出口部
121 帯状幅広部分
131 外層チューブ
132 内層チューブ

Claims (7)

  1. テープカセットとテープ印字装置であって、
    前記テープカセットは、
    排出口部が設けられたカセットケース本体と、
    前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に搬送されるインクリボンと、
    前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に前記インクリボンに沿って搬送され、前記インクリボンの幅方向外延に前記インクリボンから突出した帯状幅広部分を前記インクリボンの幅方向両側に形成させながら搬送される扁平状熱収縮チューブとを備えたこと、
    前記テープ印字装置は、
    前記テープカセットが装着されるカセット装着部と、
    前記カセット装着部内に設けられ、前記テープカセットの前記排出口部から前記カセットケース本体外に搬送された前記インクリボンに熱を加えることによって、前記テープカセットの前記排出口部から前記カセットケース本体外に前記インクリボンに沿って搬送された前記扁平状熱収縮チューブに印字を行うサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えさせる制御部とを備えたこと、を特徴とするテープカセットとテープ印字装置。
  2. 請求項1に記載するテープカセットとテープ印字装置であって、
    前記テープ印字装置の前記制御部は、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えさせる前に、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブに印字するための熱を前記インクリボンに加えさせること、を特徴とするテープカセットとテープ印字装置。
  3. 請求項1に記載するテープカセットとテープ印字装置であって、
    前記テープ印字装置の前記制御部は、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えさせながら、前記サーマルヘッドに対して前記扁平状熱収縮チューブに印字するための熱を前記インクリボンに加えさせること、を特徴とするテープカセットとテープ印字装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するテープカセットとテープ印字装置であって、
    前記テープ印字装置は、
    前記扁平状熱収縮チューブを切断するカッタ機構を備え、
    前記テープ印字装置の前記制御部は、前記サーマルヘッドが前記扁平状熱収縮チューブの前記帯状幅広部分に熱を加えた箇所をもって前記カッタ機構に対して前記扁平状熱収縮チューブの切断を行わせること、を特徴とするテープカセットとテープ印字装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載するテープカセットとテープ印字装置であって、
    前記テープカセットの前記扁平状熱収縮チューブは、
    内層チューブと、
    前記内層チューブより熱収縮温度が低い外層チューブとを備え、
    前記外層チューブが前記内層チューブの外周に密着されたこと、を特徴とするテープカセットとテープ印字装置。
  6. テープカセットであって、
    排出口部が設けられたカセットケース本体と、
    前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に搬送されるインクリボンと、
    前記カセットケース本体内に巻回されるとともに前記排出口部から前記カセットケース本体外に前記インクリボンに沿って搬送され、前記インクリボンの幅方向外延に前記インクリボンから突出した帯状幅広部分を前記インクリボンの幅方向両側に形成させながら搬送される扁平状熱収縮チューブとを備えたこと、を特徴とするテープカセット。
  7. 請求項6に記載するテープカセットであって、
    前記扁平状熱収縮チューブは、
    内層チューブと、
    前記内層チューブより熱収縮温度が低い外層チューブとを備え、
    前記外層チューブが前記内層チューブの外周に密着されたこと、を特徴とするテープカセット。
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