JP2005282852A - エンジン騒音低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いったんプーリに取り付けた後の取り外しが容易で、かつ防音効果の高いエンジン騒音低減装置を提供する。
【解決手段】プーリ1の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー2を備え、この遮音カバー2は、外周端に、プーリ1におけるリム部113の正面側の内周面113cに形成された係止部113aに係止される被係止爪2eが形成され、内周側に、正面側へ突出した環状突部2cが形成されている。このため、環状突部2cの外周面を手指で掴んでつぶすように強制変形させることによって、被係止爪2eが、係止部113aから内周側へ変位して係止状態が解除されるので、プーリ1からの遮音カバー2の取り外しを容易に行うことができ、遮音カバー2をプーリ1のリム部113の内周へ押し込むだけで、被係止爪2eが、係止部113aへ嵌合するので容易に取り付けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンのクランクシャフト等の回転軸に取り付けられたプーリに設けられてエンジンの騒音を低減するものに関する。
自動車等のエンジンにおいては、クランクシャフトに生じる振動が、その軸端に取り付けられたクランクプーリ(トーショナルダンパとも言う)に伝達されることによって、このプーリから大きな騒音が放射される問題がある。そこでこの種のプーリには、騒音低減を目的として、遮音カバーあるいは吸音材等のエンジン騒音低減装置を取り付けることが行われており、その典型的な従来技術としては、例えば下記の特許文献1及び特許文献2に記載されたようなものが知られている。
特開2003−216160 特開2002−227930
図35は、特許文献1に記載された従来技術によるエンジン騒音低減装置を、軸心を通る平面で切断して示す断面図、図36は、特許文献2に記載された従来技術によるエンジン騒音低減装置を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。すなわち図中の参照符号aはクランクプーリで、エンジンのクランクシャフト(不図示)の軸端に取り付けられるハブbと、その外周側に同心的に配置されたプーリ本体cと、これらハブbとプーリ本体cとを弾性的に連結するゴム状弾性材料で成形された環状の弾性体dとからなる。
図35(特許文献1)のものは、ハブbの正面に、円盤状に成形されたゴム状弾性材料からなる遮音カバーeが配置され、その外周に形成された複数の係止突起fが、ハブbのリム部gの内周面に形成された円周溝hに嵌着されることによって、ハブbに係止されると共に、背面に突設された回り止め突起iが、ハブbに開設された穴jに挿入されることによって、ハブbに対して回り止めされている。また、図36(特許文献2)のものは、ハブbの正面側に配置された発泡ウレタン等からなる吸音材kが、その外周に一体化された金属スリーブmを介して、リム部gの内周に圧入嵌着されている。
ここで、点検やメンテナンス時において、クランクプーリaをクランクシャフトから取り外す場合、ハブbをクランクシャフトに固定しているボルトを取り外すためには、図35のものは、まず遮音カバーeをハブbから取り外す必要がある。しかしながら、上記従来のエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーeは外径が比較的大きい単純な円盤状であって、手指で容易に掴むことができず、しかも肉厚を大きくして所要の剛性を確保することによってハブbとの係止状態が維持されるようになっているため、いったん装着した後は、容易に取り外すことができなかった。
また、図36の吸音材kも、金属スリーブmによっていったん圧入嵌着した後は、容易に取り外すことができず、しかも環状であって内周が開放されているため、防音効果が低かった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、いったんプーリに取り付けた後の取り外しが容易で、かつ防音効果の高いエンジン騒音低減装置を提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、外周端に、前記プーリにおけるリム部の正面側の内周面に形成された係止部に係止される被係止爪が形成され、前記外周端より内周側に、正面側へ突出した環状突部が形成されたものである。この環状突部は、手指あるいは治具で掴みやすくするためのものである。
請求項2の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項1に記載された構成において、環状突部の内周側の内周円盤部が、それより外周側の部分に比較して薄肉に形成されたものである。このため、環状突部の外周面を手指あるいは治具で掴むことによって縮径方向へ容易に変形させることができる。
請求項3の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項1に記載された構成において、遮音カバーにおける外周寄りの位置に、相対的に薄肉の部分と相対的に厚肉の部分を円周方向交互に形成したものである。
請求項4の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、外周端に、前記プーリにおけるリム部の正面側の内周面に形成された係止部に係止される被係止爪が形成されると共に、任意の位置に、正面側へ突出した突部が形成されたものである。この突部は、遮音カバーの取り外しの際に、手指あるいは治具で摘むためのものである。
請求項5の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項1又は4に記載された構成において、被係止爪が円周方向一箇所以上で薄肉に形成されたもので、これによって、遮音カバーの取り外しの際に、被係止爪が容易に変形されるようにしたものである。
請求項6の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項4に記載の構成において、遮音カバーの外周部であって被係止爪の軸方向一側に、軸方向へ反転可能な皿ばねが一体的に設けられたものである。すなわち被係止爪は、その軸方向一側に一体的に設けられた皿ばねの反転方向によって僅かに縮径又は拡径し、係合力を増減する。
請求項7の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、外周端に、前記プーリにおけるリム部の正面側の内周面に形成された係止部に係止される被係止爪と、前記係止部の正面の相対的な突条部に沿って外周へ延びる耳部が形成され、この耳部と前記突条部との間に隙間が形成されたものである。前記耳部は、遮音カバーの取り外しの際に手指あるいは治具で摘むためのものであり、耳部とリム部の突条部との間の隙間は、耳部を摘みやすくしたり、エアブローによる遮音カバーの取り外しを容易にするためのものである。
請求項8の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、背面側に、前記プーリに形成された嵌合穴に所定の離脱抵抗で嵌合される嵌合突起が形成されると共に、任意の位置に正面側へ突出した突部が形成されたものである。すなわち遮音カバーは、その背面の嵌合突起と、プーリの嵌合穴との嵌合によってプーリに保持され、突部は、遮音カバーの取り外しの際に手指あるいは治具で摘むためのものである。
請求項9の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に係止状態に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーには基布が埋設され、この基布の一部が前記遮音カバーの正面側へ突出しているものである。突出した基布の一部は、遮音カバーの取り外しの際に手指あるいは治具で摘むためのものである。
請求項10の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、金属環が埋設された外周端が前記プーリにおけるリム部の正面側の内周面に圧入嵌着され、前記リム部の内周面には、その正面側の端部から前記遮音カバーの外周端との嵌着部へ延びる切欠が、円周方向一箇所以上に形成されたものである。前記金属環は、リム部の内周面に対する遮音カバーの嵌合力を補償するものであり、前記切欠は、遮音カバーの取り外しの際に引き抜き用の治具を挿入するためのものである。
請求項11の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、前記プーリにおけるリム部の正面側の内周面に形成された嵌合溝に嵌合される外周縁に、円周方向一箇所で切断された止め環が埋設され、この止め環の円周方向互いに近接対向する両端部に形成された治具係合部が、前記遮音カバーの外周縁の円周方向一箇所に形成された切欠部から露出しているものである。すなわち遮音カバーは、治具によって縮径可能な止め環の弾性によって、プーリ側の嵌合溝に対する嵌合力が確保されるものである。
請求項12の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、外周端に、前記プーリの正面鍔部に係止される被係止爪が形成されたものである。
請求項13の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、内周部に、前記プーリのボス部を回転軸に固定するボルトの座金に係止される被係止爪が形成されたものである。すなわち遮音カバーは、前記ボルトの座金と被係止爪を介してプーリの正面側に保持されるものである。
請求項14の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバーを備え、この遮音カバーは、外周端に、前記プーリにおけるリム部に磁気吸着される磁石が設けられたものである。すなわち遮音カバーは、磁石の磁気吸着力によって、プーリの正面側に保持されるものである。
請求項15の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項1,4,8,11又は12に記載の構成において、遮音カバーの背面に、多数のフィンが形成されたものである。このフィンは、プーリからの放射音を閉じ込める作用を有するものである。
請求項16の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項1,4,8,11又は12に記載の構成において、遮音カバーの正面に、円周方向に対して傾斜した多数のフィンが形成されたものである。このフィンは、回転時に、遮音カバーの正面側に空気流を惹起するポンプ作用を惹起するものである。
請求項17の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項1,4,8,11又は12に記載の構成において、遮音カバーの背面に、多孔質弾性体からなる吸音材が一体的に設けられたものである。多孔質弾性体は、音波に対する優れた減衰機能を有する。
請求項18の発明に係るエンジン騒音低減装置は、1,4,8,11又は14に記載の構成において、遮音カバーの内周部に、ゴム状弾性材料より比重の大きい材料からなる質量体が一体的に設けられたものである。ゴム状弾性材料からなる遮音カバーの本体部分のばね定数と、質量体の慣性質量によって、副振動系が構成され、所定の振動数域で、共振による動的吸振効果を発揮するする。
請求項19の発明に係るエンジン騒音低減装置は、請求項17に記載の構成において、吸音材の背面に、多数のフィンが形成されたものである。このフィンは、プーリからの放射音を閉じ込める作用を有するものである。
請求項20の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される多孔質弾性体からなる吸音材を備え、この吸音材は、内周部が円盤状に連続した形状であって、外周端に、前記プーリにおけるリム部の正面側の内周面に形成された係止部に係止される被係止部材が一体的に設けられたものである。
請求項21の発明に係るエンジン騒音低減装置は、プーリの正面側に配置される多孔質弾性体からなる吸音材を備え、この吸音材は、内周部が円盤状に連続した形状であって、外周端に、前記プーリにおけるリム部に磁気吸着される磁石が設けられたものである。すなわち吸音材は、磁石の磁気吸着力によって、プーリの正面側に保持されるものである。
請求項1の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、環状突部の外周面を手指で掴んで縮径方向へつぶすように強制変形させることによって、これに追随してその外周側も変形し、外周端に形成された被係止爪が、プーリのリム部内周面に形成された係止部から内周側へ変位して係止状態が解除されるので、従来困難であったプーリからの遮音カバーの取り外しを容易に行うことができ、取り付けは、遮音カバーをプーリのリム部内周へ押し込むだけで、容易に行うことができる。
請求項2の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、環状突部の内周側の内周円盤部が薄肉であるため、環状突部の強制変形を一層容易に行うことができ、このためプーリからの遮音カバーの取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。
請求項3の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーにおける外周部が、相対的に厚肉の部分によってハブへの係止状態を保持するのに必要な剛性を確保すると共に、相対的に薄肉の部分によって、取り外しの際の容易な変形性を得ることができる。
請求項4の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーの外周端に正面側へ突出して形成された突部を、手指で摘んでこれを内周側へ引くようにすれば、遮音カバーの外周端の円周方向一部が内周側へ変形し、その外周に形成された被係止爪が、プーリのリム部内周面に形成された係止部から内周側へ変位して係止状態が解除されるので、従来困難であったプーリからの遮音カバーの取り外しを容易に行うことができ、取り付けは、遮音カバーをプーリのリム部内周へ押し込むだけで、容易に行うことができる。
請求項5の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、被係止爪が円周方向一箇所以上で薄肉に形成されているため、遮音カバーの取り外し及び取り付けを、一層容易に行うことができる。
請求項6の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、突起を手指で摘んで引っ張ることにより、皿ばねを反転させれば、これに伴って被係止爪が縮径し、係止力が減少するので、プーリのリム部内周面に形成された係止部からの遮音カバーの取り外しを容易に行うことができる。取り付けの際には、前記リム部の内周へ圧入して被係止爪を前記係止部に嵌め込んで、取り外しの時と逆方向へ皿ばねを反転させれば良い。
請求項7の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、係止部の正面の相対的な突条部に沿って外周へ延びる耳部を手指あるいは治具で摘んで、これを内周側へめくるようにすれば、遮音カバーの外周端の円周方向一部が変形して、これと共に被係止爪が係止部から外れて係止状態が解除されるので、遮音カバーを容易に取り外すことができる。しかも、耳部と突条部との間に隙間が形成されていることによって、手指あるいは治具で耳部を容易に摘むことができ、あるいは前記隙間にエアブロー等を行うことによって、遮音カバーを一層容易に取り外すことができる。
請求項8の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーの任意の位置に正面側へ突出して形成された突部を、手指で摘んでこれを正面側へ引くようにすれば、プーリに形成された嵌合穴に所定の離脱抵抗で嵌合された嵌合突起が、変形しながら抜け出すので、遮音カバーを容易に取り外すことができ、取り付けは、嵌合突起と嵌合穴の位置合わせをして遮音カバーをプーリのリム部内周へ押し込むだけで、容易に行うことができる。
請求項9の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーに埋設したこの基布の一部が正面側へ突出しているため、この突出した基布を引っ張るだけで、プーリに形成された係止部に対する被係止爪の係止状態を強制的に解除することができるので、プーリからの遮音カバーの取り外しを容易に行うことができる。
請求項10の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、プーリにおけるリム部の正面側の内周面に圧入嵌着される遮音カバーの外周端に金属環が埋設されているので、遮音カバーをしっかり取り付けることができ、しかも前記リム部の正面側の内周面に形成された切欠から、治具を挿入することによって、この治具で、圧入嵌着された遮音カバーの外周端を掴むことができるので、容易に引き抜くことができ、取り付けは、遮音カバーの外周端をプーリのリム部内周へ圧入するだけで、容易に行うことができる。
請求項11の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーの切欠部から露出している止め環の治具係合部に治具を係合し、止め環及びこれと一体の遮音カバーをその弾性に抗して縮径させることによって、プーリのリム部内周面に形成された係止部からの遮音カバーの取り外しを容易に行うことができる。取り付けも同様に、止め環の治具係合部に治具を係合し、止め環及びこれと一体の遮音カバーをその弾性に抗して縮径させることによって、プーリのリム部内周面に形成された係止部へ容易に係止することができる。
請求項12の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーの被係止爪の円周方向一部を摘んでめくるようにすれば、取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。また、遮音カバーの外周端に形成された前記被係止爪が、プーリの正面鍔部に係止されるようになっているので、遮音カバーは、プーリの正面全体を覆うものとなり、遮音効果が高いものとすることができる。
請求項13の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーは、その内周部に形成された被係止爪が、プーリのボス部を回転軸に固定するボルトの座金に係止されるものであるため、遮音カバーの取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。
請求項14の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、プーリへの遮音カバーの保持が、磁石の磁気吸着力によってなされるため、遮音カバーの取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。
請求項15の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーの背面に形成された多数のフィンが、音波を閉じ込めて減衰させる作用を有するので、優れた騒音低減機能を発揮することができる。
請求項16の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーの正面に形成された多数のフィンが、回転時に遮音カバーの正面側に空気流を惹起するため、プーリに発生する熱を有効に除去することができると共に、このフィンによって、遮音カバーの取り外しを容易に行うことができる。
請求項17の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、請求項1,4,8,11又は12に記載の遮音カバーの背面に、多孔質弾性体からなる吸音材が一体的に設けられたものであるため、取り外し及び取り付けが容易であるのに加え、遮音カバーの遮音機能と、吸音材の吸音機能によって、優れた騒音低減機能を発揮することができる。
請求項18の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、遮音カバーが、遮音カバー本体と質量体が副振動系を構成するので、所定の回転数域において、入力振動と逆の位相角をもって共振し、クランクシャフトの振動を有効に低減する作用を有するため、遮音効果と共に、優れた防振効果を奏することができる。
請求項19の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、吸音材の背面に形成された多数のフィンが、プーリからの放射音を閉じ込める作用を有し、閉じ込められた音波が吸音材の内部で減衰されるので、優れた騒音低減機能を発揮することができる。
請求項20の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、プーリの正面側を覆う吸音材によって、優れた騒音低減機能を発揮することができ、その外周端に一体的に設けた被係止部材を介して、プーリにおけるリム部の正面側の内周面に形成された係止部に係止されているため、取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。
請求項21の発明に係るエンジン騒音低減装置によれば、プーリへの吸音材の保持が、磁石の磁気吸着力によってなされるため、吸音材の取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。
以下、本発明に係るエンジン騒音低減装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明の第1の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図2は、図1におけるクランクプーリと遮音カバーの分離状態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す部分断面図である。なお、以下の説明において、「正面」とは図1等、軸心を通る平面で切断して示す断面図における左側、「背面」とは右側すなわちエンジン側のことである。
図1において、参照符号1はクランクプーリで、請求項1に記載されたプーリに相当するものであり、図示されていないエンジンのクランクシャフトの軸端に取り付けられるハブ11と、このハブ11の外周側に同心的に配置されたプーリ本体12と、ハブ11とプーリ本体12とを弾性的に連結する環状の弾性体13とからなる。
ハブ11は金属からなるものであって、内周にクランクシャフトの軸端への固定部である軸孔11aが開設されたボス部111と、このボス部111から外径側へ延在された中間部112と、この中間部112の外径端部から主に正面側へ延在されたリム部113を有する。中間部112には、複数の開口部112aが円周方向等間隔で開設されており、リム部113における正面端部付近の内周面には、図2に示されるように、円周方向に連続した溝状の係止部113aが形成されている。また、プーリ本体12も金属からなるものであって、その外周面にはポリV溝12aが形成されている。
弾性体13は、ゴム状弾性材料によって環状に成形され、ハブ11のリム部113の外周面と、これに径方向に対向するプーリ本体12の内周面との間に、軸方向一側から圧入され、所要の圧縮代をもって嵌着されたものである。また、互いに対向するリム部113の内周面及びプーリ本体12の内周面は、ハブ11、プーリ本体12及び弾性体13の軸方向に対する滑りによる脱落を防止するために、径方向へ互いに対応した波面状にうねった形状となっている。
図1における参照符号2は遮音カバーである。この遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、正面側を向いた外周突縁部2aと、その背面側から内周側へ延びる後退部2bと、その内周端から正面側へ突出した環状突部2cと、更にその内周に形成された内周円盤部2dからなる。
遮音カバー2における外周突縁部2aは、請求項1などに記載された外周端に相当するものであって、外径がハブ11のリム部113の内径よりも僅かに小さく、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されており、この被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに嵌合可能となっている。詳しくは、図2に示されるように、被係止爪2eは、正面側の立ち上がり面2eが軸心とほぼ垂直な面をなし、外周面2eが、背面2eにかけて漸次小径になる円錐面状を呈する。
一方、ハブ11のリム部113における正面端部の内周縁には面取り113bが形成されており、係止部113aは、正面側の内面113aが軸心とほぼ垂直な面をなしており、背面側の内面113aが円錐面状をなしている。このため、遮音カバー2の外周突縁部2aを、図2の状態からリム部113の内周へ押し込んで行くと、まず被係止爪2eの円錐面状の外周面2eがリム部113の面取り113bに乗り上がりながら外周突縁部2aと共に内周側へ変形し、その弾性的な復元力によって、被係止爪2eが係止部113aへ嵌まり込み、係止されるようになっている。
遮音カバー2における後退部2bの背面には、複数の回り止め突起2fが、円周方向等間隔で形成されている。この回り止め突起2fは、ハブ11の中間部112に開設された複数の開口部112aにそれぞれ遊嵌挿入され、クランクプーリ1(ハブ11)に対する遮音カバー2の相対回転を防止するものである。
遮音カバー2における環状突部2cは、その外径及び軸方向高さが、片手で掴むことができる程度の大きさとなっている。また、外周突縁部2a、後退部2b及び環状突部2cは、ハブ11への係止状態を保持するのに必要な剛性を確保するために比較的厚肉に形成されているのに対し、環状突部2cの内周に形成された内周円盤部2dは、これら外周突縁部2a、後退部2b及び環状突部2cに比較して薄肉に形成され、容易に変形可能となっている。
以上の構成において、クランクプーリ1は、プーリ本体12のポリV溝12aに図示されていないベルトを巻き掛けて不図示の補機へ回転力を伝達するものである。また、このクランクプーリ1は、プーリ本体12を質量体とし、弾性体13をばねとする副振動系によってトーショナルダンパを構成しており、その捩り方向固有振動数は、円周方向に対するプーリ本体12の慣性質量と弾性体13の剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩り振動の振幅が極大となる振動数域に設定されている。
すなわちこのクランクプーリ1は、回転に伴うクランクシャフトの捩り振動の振幅が極大となる振動数域では、プーリ本体12と弾性体13からなる副振動系が、入力振動と逆の位相角をもって共振し、その共振によるトルクが入力振動のトルクと逆方向に生じることによって、クランクシャフトの捩り振動のピークを有効に低減する作用を有する。
エンジンの駆動に伴う振動は、クランクシャフトからハブ11に伝達されるが、そのリム部113の内周空間11Sは、正面側から、ゴム状弾性材料からなる遮音カバー2で覆われているので、その遮蔽作用及びゴム状弾性材料の内部減衰作用によって、ハブ11からの騒音の放射を有効に低減することができる。
ここで、点検やメンテナンス時において、クランクプーリ1をクランクシャフトから取り外す場合は、ハブ11をクランクシャフトに固定している不図示のボルトを取り外すために、まず遮音カバー2をハブ11から取り外す必要がある。遮音カバー2の取り外しに際しては、その正面側から環状突部2cの外周面を手指で掴んで内周側へつぶすように強制変形させる。環状突部2cの内周側の内周円盤部2dは容易に変形可能なように薄肉に形成されているので、環状突部2cの強制変形を容易に行うことができる。
そして、この環状突部2cの変形に伴って、後退部2bを介して連続した外周突縁部2aも内周側へ変形されるので、その外周に形成された被係止爪2eが、係止部113aから内周側へ変位して係止状態が解除される。したがって、環状突部2cの外周面を手指で掴むことによって、遮音カバー2を容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、回り止め突起2fを、ハブ11の中間部112に開設された開口部112aに対して円周方向の位置合わせをし、先に説明したように、ハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込むだけで、被係止爪2eがリム部113の面取り113bの内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
次に図3は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第2の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図4は、第2の形態における遮音カバー2を図3におけるIV方向(正面側)から見た図である。これら図3及び図4に示される第2の形態において、クランクプーリ1は、基本的には第1の形態(図1)と同様、ボス部111が図示されていないエンジンのクランクシャフトの軸端にセンターボルト14及び座金15を介して取り付けられるハブ11と、このハブ11の外周側に同心的に配置されたプーリ本体12と、ハブ11とプーリ本体12とを弾性的に連結する弾性体13とからなる。
なお、この形態におけるクランクプーリ1は、ボス部111は円筒状に形成されており、その外周面には鋼製のスリーブ114が嵌着されている点で、図1と異なる形状となっている。
遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で成形されたものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、正面側を向いた外周突縁部2aと、その背面側から内周側へ延びる後退部2bと、その内周端から正面側へ漸次小径になる円錐筒状に突出した円錐筒部2gと、更にその内周に形成された内周円盤部2dからなる。軸心に対する円錐筒部2gの傾斜角度αは、10度あるいはそれ以下の緩やかなものとなっている。
遮音カバー2における外周突縁部2aは、請求項1などに記載された外周端に相当するものであって、外径がハブ11のリム部113の内径よりも僅かに小さく、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されており、この被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに嵌合可能となっている。この係止部113aを含むハブ11のリム部113の正面端部及び被係止爪2eは、先に説明した図2と同様のものである。
遮音カバー2における外周寄りの位置には、相対的に薄肉の部分と相対的に厚肉の部分が円周方向交互に形成されている。詳しくは、外周突縁部2aには、径方向に対する肉厚が相対的に薄肉である薄肉部2a−1と、径方向に対する肉厚が相対的に厚肉である厚肉部2a−2が円周方向交互に形成されており、また、後退部2b及び円錐筒部2gには、薄肉部2b−1,2g−1と、厚肉部である互いに連続したリブ2b−2,2g−2が、円周方向交互に形成されている。薄肉部2a−1,2b−1,2g−1は、内周円盤部2dと同程度の厚さに形成され、容易に変形可能となっている。また、厚肉部2a−2及びリブ2b−2,2g−2は、被係止爪2eに、ハブ11への係止状態を保持するのに必要な剛性を確保するためのものである。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)と同様である。クランクプーリ1におけるハブ11の中間部112には、軽量化を図るための複数の開口部112aが円周方向等間隔で開設されているが、遮音カバー2は、ハブ11からの放射音のほか、回転時に開口部112aにおいて発生する風切り音なども有効に遮断することができる。
遮音カバー2の取り外しに際しては、その正面側から円錐筒部2gの外周面を手指で掴んで内周側へつぶすように強制変形させると、この円錐筒部2gは、薄肉部2g−1において内周側へ容易につぶれ、その変形が後退部2bを介して外周突縁部2aに伝達されることによって、この外周突縁部2aにおける薄肉部2a−1も内周側へ変形するので、その外周に形成された被係止爪2eが、係止部113aから内周側へ変位して係止状態が解除される。しかも、軸心に対する円錐筒部2gの傾斜角度αは、10度あるいはそれ以下の緩やかなものとなっているので手指で掴みやすく、したがって、環状突部2cの外周面を手指で掴むことによって、遮音カバー2を容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、ハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込むだけで良く、すなわち被係止爪2eがリム部113の面取り113bの内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
次に図5は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第3の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図6及び図7は、それぞれ第3の形態の形状変更例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。これら図5,図6及び図7に示される第3の形態において、クランクプーリ1は、基本的には第2の形態(図3)と同様の構成を有する。
遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で成形されたものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、正面側を向いた外周突縁部2aと、その背面側から内周側へ延びる後退部2bと、その内周端から正面側へ漸次小径になる円錐筒状に突出した円錐筒部2gと、更にその内周に形成された内周円盤部2dからなる。
遮音カバー2における外周突縁部2aは、請求項4などに記載された外周端に相当するものであって、外径がハブ11のリム部113の内径よりも僅かに小さく、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されており、この被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに嵌合可能となっている。この係止部113aを含むハブ11のリム部113の正面端部及び被係止爪2eは、先に説明した図2と同様に構成されるが、被係止爪2eが円周方向に連続したものである場合、この被係止爪2eは、図7に示されるように、円周方向一箇所以上で、背面側に円周方向に延びる切欠による薄肉部2eを形成することも好ましい。
遮音カバー2における外周突縁部2aの正面側の端部には、図5及び図7に示されるように、被係止爪2eの正面内周部に位置して円周方向へ連続した突部2h、あるいは図6に示されるように、円周方向所定間隔で複数の突部2hが形成されている。
遮音カバー2における外周突縁部2a、後退部2b及び円錐筒部2gは、ハブ11への係止状態を保持するのに必要な剛性を確保するために比較的厚肉に形成されているのに対し、円錐筒部2gの内周に形成された内周円盤部2dは、これら外周突縁部2a、後退部2b及び円錐筒部2gに比較して薄肉に形成され、容易に変形可能となっている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そして遮音カバー2の取り外しに際しては、図5及び図7のような、円周方向へ連続した突部2hの一部、あるいは図6に示されるような複数の突部2hのうちいずれかを手指で摘んで、これを内周側へ引くようにすれば、外周突縁部2aの円周方向一部が内周側へ変形し、その外周の被係止爪2eが、係止部113aから外れて係止状態が解除される。したがって、そのまま突部2hを正面側へ引くことによって、遮音カバー2を容易に取り外すことができる。
このとき、図7のものように、被係止爪2eに、円周方向一箇所以上で切欠による薄肉部2eを形成したものは、この薄肉部2eにおいて剛性が小さくなっているので、係止状態の解除を一層容易に行うことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、先に説明した第1あるいは第2の形態と同様、外周突縁部2aをリム部113の正面側からその内周へ押し込むようにすれば、被係止爪2eがリム部113の面取り113bの内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
次に図8は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第4の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図9は、図8の一部を拡大して示す断面図である。この第4の形態においても、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
図8に示されるように、遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、基本的には先の図5等に示される第3の形態と同様、正面側を向いた外周突縁部2aと、その背面側から内周側へ延びる後退部2bと、その内周端から正面側へ漸次小径になる円錐筒状に突出した円錐筒部2gと、更にその内周に形成された内周円盤部2dからなる。
遮音カバー2における外周突縁部2aは、請求項6などに記載された外周端に相当するものであって、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されており、この被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに嵌合可能となっている。図9に示されるように、被係止爪2eは、係止部113aに対する締め代が0又は隙間δ1をもって嵌合される。
遮音カバー2における外周突縁部2aの正面側の端部には、ハブ11のリム部113における溝状の係止部113aによる相対的な突条部115に沿って外周へ延びる耳部2nが形成されている。この耳部2nは、図9に示されるように、突条部11との対向面2naがテーパ状をなしており、このため、耳部2nと突条部11との間にクサビ状の隙間Gが形成されている。また、突条部115の内周端部115aは、遮音カバー2における被係止爪2eと耳部2nとの間の相対的な溝部の底面に対して僅かな締め代δ2を有する。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第4の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、耳部2nを手指で摘んで、これを内周側へめくるようにすることによって、遮音カバー2の外周突縁部2aの円周方向一部を内周側へ変形させることができる。このため、被係止爪2eが、係止部113aから外れて係止状態が解除されるので、その後は、そのまま耳部2nを正面側へ引くことによって、遮音カバー2を容易に取り外すことができる。
しかも、耳部2nと突条部11との間には、クサビ状の隙間Gが形成されているので、耳部2nを手指で容易につまむことができ、あるいは治具を用いて取り外す場合にも、クサビ状の隙間Gから治具を容易に挿入することができる。また、被係止爪2eは、係止部113aに対して締め代が0であるため、耳部2nを正面側へ引く時の引き抜き抵抗が小さいものとなっている。したがって、上述の取り外し作業を容易・迅速に行うことができる。
また、耳部2nを正面側へ引く時に、耳部2nと突条部11との間のクサビ状隙間Gに、エアガンなどを用いて圧縮空気を噴射すれば、突条部115の内周端部115aと、被係止爪2eと耳部2nの間の相対的な溝部との嵌合面に前記圧縮空気が侵入することによって、引き抜き抵抗が著しく減少するので、遮音カバー2を一層容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、先に説明した各形態と同様、外周突縁部2aをリム部113の正面側からその内周へ押し込むようにすれば、被係止爪2eがリム部113の突条部115の内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易に取り付けることができる。
次に図10は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第5の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図11は、第5の形態の形状変更例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この第5の形態において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第1の形態(図1)等と同様である。
なお、この第5の形態において、弾性体13は、ハブ11におけるリム部113の外周面に圧入嵌着された金属スリーブ16と、その外周側に配置されたプーリ本体12の内周面との間に加硫接着されている点で、第1の形態(図1)等と相違する。すなわち弾性体13は、所定のゴム加硫成形用金型内に、予め加硫接着剤を塗布した前記金属スリーブ16及びプーリ本体12を同心的にセットして型締めし、この金属スリーブ16とプーリ本体12の間に画成される環状のキャビティ内に未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、弾性体13の加硫成形と同時に金属スリーブ16及びプーリ本体12に加硫接着したもので、この加硫成形・接着後に、金属スリーブ16をハブ11におけるリム部113の外周面に圧入嵌着することによって、クランクプーリ1が組み立てられる。
遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、基本的には図5等に示される第3の形態と同様、正面側を向いた外周突縁部2aと、その背面側から内周側へ延びる後退部2bと、その内周端から正面側へ漸次小径になる円錐筒状に突出した円錐筒部2gと、更にその内周に形成された内周円盤部2dからなる。
外周突縁部2aは、請求項7などに記載された外周端に相当するものであって、外径がハブ11のリム部113の内径よりも僅かに小さく、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されている。この被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに係合されるものであり、図1、図3、図5あるいは図6等に示される形態のものに比較して薄肉に形成され、すなわち剛性が小さいものとなっている。
遮音カバー2における外周突縁部2aの正面側の端部には、円周方向へ連続した突部2hが形成されている。この突部2hは、先の図6に示されるような円周方向断続形状としても良い。
遮音カバー2における後退部2bの背面には、複数の嵌合突起2iが円周方向等間隔で形成されている。図10に示される形状例においては、この嵌合突起2iは、後退部2b側の首部2iが先端近傍より僅かに細い、くびれた形状に形成されている。一方、ハブ1における中間部112には、前記嵌合突起2iと対応する径方向位置及び円周方向間隔で、複数の嵌合穴112bが開設されている。この嵌合穴112bは、正面側の端部が嵌合突起2iの首部2iと嵌合可能な大きさであって、背面側へ向けて開いた形状となっており、すなわち正面側から挿入された嵌合突起2iと所定の離脱抵抗をもって嵌合可能となっている。
また、図11に示される形状例においては、ハブ1の中間部112に開設された嵌合穴112bの内周面が、単純な円筒面状に形成されている。一方、嵌合突起2iは、その軸方向突出長さが嵌合穴112bの長さ(中間部112の肉厚)よりも長く、この嵌合穴112bを貫通してハブ1の背面側へ突出する先端部の外周面には、嵌合穴112bよりも僅かに大径かつ容易に変形可能な頭部2iが形成され、この頭部2iによって、所定の離脱抵抗をもって嵌合穴112bと嵌合可能となっている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第5の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、突部2hの一部を手指で摘んで、これを引っ張れば、薄肉に形成された被係止爪2eが容易に変形して、ハブ1のリム部113に形成された係止部113aから外れる。そして更に突部2hを正面側へ引っ張ると、嵌合突起2iが変形しながら、ハブ1の中間部112に開設された嵌合穴112bから抜け出すので、遮音カバー2を容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、ハブ11の嵌合穴112bに対して嵌合突起2iの円周方向位置が合致するように位置合わせをしながら、後退部2b及び外周突縁部2aをリム部113の正面側からその内周へ押し込むようにすれば、嵌合突起2iが変形しながら嵌合穴112bに圧入されて、図10における首部2iが嵌合穴112bの小径端部に嵌まり込み、あるいは図11における頭部2iが嵌合穴112bを通過して抜け止め状態に嵌合する。一方、外周突縁部2aの外周に形成された薄肉の被係止爪2eが、容易に変形しながらリム部113の面取り113bの内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止される。このため、容易迅速に装着することができる。
次に図12は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第6の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この第6の形態においても、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、背面側を向いた外周突縁部2aと、その内周側の内周円盤部2dからなる。外周突縁部2aには、金属環21が一体的に埋設されており、この金属環21の外周側に形成されたゴム層が、所定の径方向圧縮状態で、ハブ11におけるリム部113の正面側の内周面113cに圧入嵌着されている。
一方、ハブ11におけるリム部113の内周面113cには、その正面側の端部から遮音カバー2の外周突縁部2aとの嵌着部へ延びる切欠113dが、円周方向一箇所以上に形成されている。この切欠113dは、前記外周突縁部2aを掴む不図示の引き抜き治具を挿入可能な大きさを有する。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第6の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、ハブ11のリム部113に形成した切欠113dに、その正面側から引き抜き治具を挿入して、遮音カバー2の外周突縁部2aを掴み、リム部113の内周から引き抜けば良い。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、外周突縁部2aを適当な治具によって圧入する。外周突縁部2aは金属環21の埋設によって補強されているので、ハブ11のリム部113の内周面113cに対する嵌合力が大きく、したがってその強度をゴムの肉厚に依存する必要がなく、かつ単純な円盤形状とすることができる。
次に図13は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第7の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図14は、図13におけるXIV方向の矢視図(すなわち正面図)である。図13において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第1の形態(図1)等と同様である。
遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、その外周縁2jが、ハブ11におけるリム部113の正面側の内周面113cに円周方向連続して形成された嵌合溝113eに嵌着されている。
遮音カバー2の外周縁2jには、止め環22が埋設されている。この止め環22は、図14に示されるように円周方向一箇所で切断された形状、すなわち略C字形に延びる形状とすることによって所要のばね性を有するもので、その拡径方向のばね性によって、遮音カバー2の外周縁2jをハブ11におけるリム部113の嵌合溝113eに対する弾性的な嵌合力を与えるものである。止め環22の円周方向互いに近接対向する両端部は、小孔を有する治具係合部22aとなっており、この治具係合部22aは、遮音カバー2の外周縁2jの円周方向一箇所に形成された切欠部2kから露出している。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第7の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、その切欠部2kから露出している止め環22の治具係合部22a,22aの小孔に、不図示の止め環用治具を係合し、弾性に抗して治具係合部22a,22aの間隔を狭めることによって、止め環22が縮径される。このとき、治具係合部22a,22aの間にはゴムが存在しないため、容易に縮径させることができる。したがって、この止め環22と一体の遮音カバー2の外周縁2jが縮径されるので、ハブ11におけるリム部113の嵌合溝113eから容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付ける場合も同様に、止め環22の治具係合部22a,22aの小孔に、不図示の止め環用治具を係合し、弾性に抗して治具係合部22a,22aの間隔を狭めることによって、止め環22及びこれと一体の遮音カバー2の外周縁2jを縮径させながら、この遮音カバー2をハブ11のリム部113の内周に正面側から挿入し、止め環22の弾性によって、遮音カバー2の外周縁2jを嵌合溝113eに嵌合させる。
次に図15は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第8の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図16は、図15における遮音カバーの動作を軸心を通る平面で切断して示す断面図である。図15において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第3の形態(図5)等と同様である。
遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、外周フランジ部2mと、その内周側の内周円盤部2dと、この内周円盤部2dの正面中央に突設された突部2h’と、外周フランジ部2mに形成された被係止爪2eからなる。外周フランジ部2mには、皿ばね23が一体的に埋設・接着されており、被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された円周方向に延びる溝状の係止部113aに嵌合可能であり、突部2h’は、手指で摘むことのできる大きさに形成されている。
皿ばね23は、金属板の打ち抜きプレス成形によって製作されたものであって、環状に連続しており、軸心と直交する平面に対して適当な傾斜角をなす円錐面状に形成されている。このため、内周端23aと外周端23bの間に軸方向の適当なモーメントを与えることによって、図16(A)に示されるように、内周端23aが正面側へ突き出た状態から、図16(B)に示されるように、内周端23aが背面側へ突き出た状態へ、あるいはその逆方向へ、瞬時に反転して安定するものである。
遮音カバー2における被係止爪2eは、皿ばね23の軸方向一側(背面側)に位置して、すなわち皿ばね23が埋設された外周フランジ部2mの背面に、この外周フランジ部2mの外周面より外周側へ突出した形状に形成されている。このため、図16(A)に示されるように、皿ばね23の内周端23aが正面側へ突き出た状態では、被係止爪2eは、内周側へ抱え込まれた形状となることによって僅かに縮径され、図16(B)に示されるように、皿ばね23の内周端23aが背面側へ突き出た状態では、被係止爪2eは、皿ばね23に背負われた形状となることによって僅かに拡径される(D<D)。
図15に示される遮音カバー2の装着状態では、皿ばね23は、内周端23aが背面側へ突き出た形状となっており、これによって拡径された被係止爪2eが、ハブ11のリム部113に形成された係止部113aに嵌合している。
この遮音カバー2は、所定のゴム加硫成形用金型内に、予め加硫接着剤を塗布した皿ばね23をセットして型締めし、この皿ばね23の周囲及び内周側に前記金型によって画成される環状のキャビティ内に未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、遮音カバー2の加硫成形と同時に皿ばね23を埋設状態に加硫接着したものである。
なお、図16(A)(B)のうちいずれの形状に成形しても良いが、図15に示される装着状態を安定させる観点からは、図16(B)の形状に成形することが好ましい。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第8の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、その正面中央に突設された突部2h’を手指で摘み、正面側へ引っ張れば、皿ばね23は、内周円盤部2dを介して正面側へ引っ張られる内周端23aと、被係止爪2eを介してハブ11のリム部113側に係止されている外周端23bとの間で与えられるモーメントが所定の大きさになった時点で、図16(A)に示される状態に瞬時に反転し、係止部113aの外径がDからDへ縮径して、係止部113aとの係止力が減少する。このため、突部2h’を手指で摘んで正面側へ引っ張るだけで、ハブ11のリム部113から容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、外周フランジ部2mをハブ11におけるリム部113の正面側からその内周へ圧入するようにすれば、その過程で、ゴム状弾性材料からなる被係止爪2eが変形しながらハブ11の係止部113aに嵌まり込み、係止される。このとき、予め皿ばね23を図16(B)の状態としてから圧入しても良いし、圧入過程で図16(A)の状態から(B)の状態(図15の状態)に反転させるようにしても良い。
なお、摘み用の突部2h’は必ずしも図示の例のように中央に円柱状に形成する必要はなく、引っ張ることによって皿ばね23を反転させることができる位置及び大きさであれば良い。
次に図17は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第9の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図18は、第9の形態の形状変更例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。図17及び図18において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第1の形態(図1)等と同様である。
この第9の形態において、遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1の正面側に配置されており、その外周端の背面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されており、この被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに嵌合可能となっている。
遮音カバー2には、基布24が埋設されている。基布24は、所要の引張強度を有する天然繊維又は合成繊維の織布又は編物からなり、ゴム状弾性材料による遮音カバー2の成形の際に、金型キャビティ内にセットすることによって埋設されたものであって、図17のものにおいては、この基布24の筒状(袖状)に形成された内周部24aが、遮音カバー2の内周部から正面側へ突出している。また、図18のものにおいては、基布24の外周部24bが、遮音カバー2の外周部から正面側へ突出している。なお、前記内周部24aあるいは外周部24bは、手指で摘むのに十分な大きさで露出している。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第9の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、図17のものにおいては、遮音カバー2の中央部正面に露出している基布24の内周部24aを手指で摘んで正面側へ強く引けば、遮音カバー2が全体的に正面へ膨らむように撓みながら、外周被係止爪2eが変形してハブ11のリム部113の溝状係止部113aから外れ、図18のものにおいては、遮音カバー2の外周部から正面側へ露出した基布24の外周部24bを手指で摘んで正面側へ強く引けば、外周被係止爪2eが変形してハブ11のリム部113の溝状係止部113aから外れるので、容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、遮音カバー2の被係止爪2eを、ハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込めば、その過程で、被係止爪2eがリム部113の内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
次に図19は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第10の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この図19において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第4の形態(図8)等と同様である。
遮音カバー2は、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置され、ゴム状弾性材料で円盤状に成形されたカバー本体25と、その内周部に一体的に埋設あるいは加硫接着され、前記ゴム状弾性材料よりも比重が十分に大きい材料、例えば鉄系金属で製作された質量体26とからなる。
カバー本体25の外周端には、被係止爪2eが形成されており、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された円周方向に延びる溝状の係止部113aに嵌合可能であると共に、被係止爪2eの正面側の相対的な溝部2e’が、前記係止部113aの正面側の相対的な突条部115に嵌合可能となっている。また、質量体26の中央部には、正面側へ突出した突起26aが、手指で摘むことのできる大きさに形成されている。
なお、この遮音カバー2は、所定のゴム加硫成形用金型内に、予め加硫接着剤を塗布した質量体26をセットして型締めし、この質量体26の周囲に前記金型によって画成される環状のキャビティ内に未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、カバー本体25の加硫成形と同時に質量体26を加硫接着して製作されたものである。
以上の構成において、クランクプーリ1の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。また、遮音カバー2は、第1の形態(図1)等と同様、ハブ11からの放射音を遮蔽し、低減するものであるのに加え、質量体26の径方向慣性質量と遮音カバー本体25の径方向ばね定数によって、所定の径方向共振周波数を有する副振動系を構成しているので、前記径方向共振周波数を、クランクシャフトの曲げ振動(軸心と直角な方向の振動)の振幅が極大となる振動数域に設定しておけば、ベンディングダンパとしての機能を奏することができる。
すなわち、エンジンのクランクシャフトは、回転に伴って、捩り振動ばかりでなく、曲げ振動をも生じるが、遮音カバー2は、そのカバー本体25と質量体26からなる副振動系が、クランクシャフトの曲げ振動の振幅が極大となる振動数域において、入力振動と逆の位相角をもって共振するので、クランクシャフトの曲げ振動のピークを有効に低減する作用を有する。このため、先に説明したように、クランクプーリ1のプーリ本体12と弾性体13からなる副振動系が、クランクシャフトの捩り振動を低減し、遮音カバー2が曲げ振動を低減するので、優れた防振効果を奏することができる。
そしてこの第10の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、質量体26の正面中央に突設された突起26aを手指で摘んで正面側へ引っ張れば、カバー本体25が正面側へ膨らむように曲げ変形されて、その外周端の被係止爪2e及び溝部2e’が、ハブ11のリム部113に形成された係止部113a及び突条部115から離脱するので、容易に取り外すことができる。また、遮音カバー2の取り付けに際しては、逆に、質量体26の突起26aを手指で摘んでハブ11のリム部113の内周へ押し込み、必要に応じてカバー本体25の外周部を押し込めば、被係止爪2e及び溝部2e’が、ハブ11の係止部113a及び突条部115に嵌め込まれて係止される。
また、カバー本体25における被係止爪2e及び溝部2e’と、ハブ11の係止部113a及び突条部115との間に、摩擦力等によって、相対回転を防止する回り止めが施されていれば、リム部113と質量体26との間で、円周方向に対するカバー本体25の剪断ばね作用によって、カバー本体25と質量体26が捩り方向への副振動系を構成することになる。したがって、クランクプーリ1のプーリ本体12と弾性体13からなる副振動系とは異なる振動数域で動的吸振効果を発揮するトーショナルダンパ機能を与えることも可能である。
次に図20は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第11の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この図20において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
この図20に示される第11の形態において、遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1の正面側に配置されており、その外周フランジ部2mには背面側で内周側へ折り返された形状の被係止爪2eが形成されており、この被係止爪2eが、クランクプーリ1におけるプーリ本体12の正面鍔部12bに係止されている。
遮音カバー2の背面には、ハブ11におけるリム部113の内周空間11Sへ突出した多数のフィン2oが形成されている。このフィン2oは、例えば互いに同心の円筒状に形成しても良いし、あるいは棒状に形成して突設密度の高いものとしても良い。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第7の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、その外周フランジ部2m及び被係止爪2eの円周方向一部を手指などで摘んでめくるようにすれば、容易に取り外すことができ、取り付けに際しても同様である。
また、この遮音カバー2は、ハブ11からプーリ本体12までのクランクプーリ1の正面全体を覆うものであるため、遮音効果が高いものとなっている。しかも、背面に形成された多数のフィン2oは、音波を閉じ込める作用を有する。すなわち、クランクシャフトに生じる振動が、クランクプーリ1のハブ11に伝達されることによってリム部113の内周空間11Sへ放射される音波は、多数のフィン2o間で繰り返し反射しながら、その都度吸収され、減衰される。したがって、一層優れた騒音低減機能を発揮することができる。
次に図21は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第12の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図22は、第12の形態における遮音カバー2を示すもので、(A)は側面図、(B)は背面図である。この第12の形態において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、基本的には先の図5と同様、正面側を向いた外周突縁部2aと、その背面側から内周側へ延びる後退部2bと、その内周端から正面側へ向けて漸次小径になる円錐筒状に突出した円錐筒部2gと、その内周に形成された内周円盤部2dからなる。外周突縁部2aは、請求項7などに記載された外周端に相当するものであって、外径がハブ11のリム部113の内径よりも僅かに小さく、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されている。この被係止爪2eは、先に説明した図2と同様のもので、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに係合される。
遮音カバー2における外周突縁部2aの外周面から後退部2b及び円錐筒部2gの背面にかけて、連続した多数の溝2pが円周方向等間隔で形成されている。この溝2pは、図22(B)に示されるように、背面側から見た形状が放射状をなしていて、各溝2pの間の相対的な突出部分がフィン2oとなっている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態と同様である。また、遮音カバー2の背面に形成された多数の溝2p(フィン2o)は、先の図20に示されるフィン2oと同様、音の閉じ込め効果を奏し、すなわちハブ11からその正面側の内周空間11Sへ放射される音波は、多数のフィン2o間で繰り返し反射しながらその都度吸収され、減衰されるので、優れた騒音低減機能を発揮することができる。
遮音カバー2の取り外しに際しては、その正面側から円錐筒部2gの外周面を手指で掴んで内周側へつぶすように強制変形させると、この円錐筒部2gは、背面に形成された多数の溝2pによって剛性が低くなっているので、内周側へ容易につぶれ、その変形が後退部2bを介して外周突縁部2aに伝達され、その外周に形成された被係止爪2eが、係止部113aから内周側へ変位して係止状態が解除される。また、図5あるいは図6のような突部2hを設けて、これを正面側へ引くことによって遮音カバー2を取り外すようにしても良い。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、先に説明した第1の形態(図1)等と同様、遮音カバー2の外周部をハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込むだけで良い。その過程で、被係止爪2eがリム部113の面取り113bの内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
次に図23は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第13の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この図23において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
この形態において、遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、円筒部2qと、その外周側へ展開する円盤状の外周フランジ部2mと、円筒部2qの内周を塞ぐように形成された内周円盤部2dからなる。
遮音カバー2における円筒部2qの背面端部には、内周面が背面側で小径になる円錐面状をなす被係止爪2eが形成されている。ここで、ハブ11のボス部111を不図示のクランクシャフトの軸端に固定するセンターボルト14の座金15の外周面15aは、背面側で小径になる円錐面状をなしており、遮音カバー2の被係止爪2eの内周面は、前記座金15の外周面15aに密接嵌合されることによって、遮音カバー2を適当な離脱抵抗をもって係止するものである。一方、遮音カバー2における外周フランジ部2mの外周縁の背面には、円周方向に連続した嵌合段差部2rが形成されており、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の正面端部と密接嵌合されている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第13の形態によれば、遮音カバー2の取り外しに際しては、その外周フランジ部2mの円周方向一部を手指などで摘んでめくり、座金15の外周面15aと被係止爪2eとの嵌合部による離脱抵抗に抗して正面側へ引けば、容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2の取り付けに際しては、この遮音カバー2を撓ませることによって、円筒部2q及び被係止爪2eを非円形に変形させ、この被係止爪2eの円周方向一部を先に座金15の外周面15aの円周方向一部に嵌合させてから、円筒部2qを正面側から押し込むようにすれば、被係止爪2eの全周が座金15の外周面15aに乗り上がって嵌合される。また、外周フランジ部2mの嵌合段差部2rも、ハブ11のリム部113の正面端部に容易に密接嵌合される。
次に図24は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第14の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図25は、この第14の形態による遮音カバーを図24におけるXXV方向から見た図である。この第14の形態においても、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置されており、その外周端2a’には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されている。この被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面113cに形成された溝状の係止部113aに係合されている。
遮音カバー2における外周フランジ部2mの正面には、複数のフィン2sが、円周方向等間隔で突設されている。そしてこのフィン2sは、図25に示されるように半径方向に対して傾斜して形成されており、その傾斜方向は、クランクプーリ1と共に遮音カバー2が回転することによって、周囲の流体(空気)を外周側へポンピングする方向となっている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第14の形態によれば、クランクプーリ1と共に遮音カバー2が回転すると、これに伴い、遮音カバー2の正面側でフィン2sの内周側から外周側への空気の流れが惹起される。
ここで、クランクプーリ1は、プーリ本体12と弾性体13からなる副振動系が所定の振動数域で入力振動と逆の位相角をもって共振することによって、クランクシャフトの捩り振動のピークを低減する作用を有し、このため弾性体13は繰り返し捩り変形を受けて発熱する。また、プーリ本体12も、ポリV溝12aに巻き掛けられた不図示のベルトとの摩擦によって発熱する。そして、このような熱が蓄積されると、弾性体13が劣化するおそれがあるが、この第14の形態によれば、上述のように、フィン2sのポンピング作用によって惹起された空気流が、弾性体13及びプーリ本体12の正面側を通過するので、放熱が促され、熱による弾性体13の劣化を有効に防止することができる。
遮音カバー2の取り外しに際しては、フィン2sを手指などで摘んで強制的に正面側へ引っ張れば、遮音カバー2の外周端2a’に形成された被係止爪2eを、ハブ11のリム部113の係止部113aから強制的に外すことができ、このため容易に取り外すことができる。また、遮音カバー2の取り付けに際しては、遮音カバー2の外周部をハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込むことによって、被係止爪2eを係止部113aへ嵌め込み、容易迅速に装着することができる。
次に図26は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第15の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図27は、図26の一部の形状を変更した例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この第15の形態において、クランクプーリ1の基本的な構成は第2の形態(図3)等と同様である。
まず図26において、クランクプーリ1のハブ11の正面側には、吸音材3が一体化された遮音カバー2が配置されている。遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、正面側を向いた外周突縁部2aと、その背面側から内周側へ延びる後退部2bと、その内周端から正面側へ漸次小径になる円錐筒状に突出した円錐筒部2gと、更にその内周に形成された内周円盤部2dからなる。
遮音カバー2における外周突縁部2aの外径は、ハブ11のリム部113の内径よりも僅かに小さく、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されている。この被係止爪2eは、先に説明した図2と同様のものである。一方、ハブ11のリム部113における正面端部付近の内周面113cには、先に説明した図2と同様の溝状の係止部113aが形成され、正面端部の内周縁には面取り113bが形成され、前記被係止爪2eが、係止部113aに係止されている。
吸音材3は、発泡ウレタン等の多孔質弾性体で成形したものであって、遮音カバー2の背面に一体的に接着され、遮音カバー2とハブ11との間に介在している。そしてこの吸音材3の内周面3aは、ハブ11のボス部111を不図示のクランクシャフトの軸端に固定するセンターボルト14の頭部14a及び座金15に沿った形状に形成されており、背面3bには、ハブ11の中間部112に開設された複数の開口部112aにそれぞれ挿入される回り止め突起3cが形成され、クランクプーリ1(ハブ11)に対する吸音材3及び遮音カバー2の相対回転の防止が図られている。
また、図27のものは、遮音カバー2における後退部2bから円錐筒部2gにかけての部分に、円周方向所定の位相間隔で窓部2tが開設され、吸音材3の一部3dが、この窓部2t内を埋めるように成形されている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。また、遮音カバー2の背面に設けられた吸音材3は、内部に無数の気泡が存在する発泡ウレタン等の多孔質弾性体からなるものであるため、ハブ11から伝播される振動を、吸音材3の内部で著しく減衰させる機能を有する。したがって、この吸音材3による吸音機能と、その正面の遮音カバー2による遮音機能によって、放射音を著しく低減することができる。
また、図27のものは、吸音材3の一部3dが遮音カバー2の窓部2t内を埋めている分だけ、図26のものよりも吸音材3の体積が大きく、したがって吸音材3による吸音機能を高めることができる。
そしてこの第15の形態によれば、図26又は図27に示される装着状態から、手指で遮音カバー2の円錐筒部2gを掴むなどして、被係止爪2eと係止部113aの係止状態を解除することによって、遮音カバー2及びこれと一体の吸音材3を容易に取り外すことができる。また、取り外しを一層容易にするためには、遮音カバー2の外周突縁部2aに、先に説明した図5に示されるような突部2hあるいは図6に示されるような突部2hを設けたり、あるいは円錐筒部2gの外周面に、手指で掴みやすくするための突起やすべり止め手段(不図示)を形成することも好ましい。
また、取り付けに際しては、吸音材3の背面3bに形成された回り止め突起3cを、ハブ11の中間部112の開口部112aに対して円周方向の位置合わせをしながら、遮音カバー2をハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込むようにすれば、被係止爪2eがリム部113の面取り113bの内周側へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止状態となるので、容易迅速に装着することができる。
また、遮音カバー2への吸音材3の接着は、遮音カバー2をセットした金型内での吸音材3の発泡成形と同時に行うことができるので、安価に提供することができる。そしてこの場合、図27のように、遮音カバー2における後退部2bから円錐筒部2gにかけての部分に、円周方向所定の位相間隔で窓部2tを形成しておくことによって、吸音材3の成形の際に、その発泡ウレタンの一部3dが窓部2tを埋めるように充填されて接着されるので、遮音カバー2と吸音材3の接着強度を高めることができる。
次に図28は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第16の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この第16の形態において、クランクプーリ1の基本的な構成は第1の形態(図1)等と同様である。
この形態において、クランクプーリ1におけるハブ11のリム部113の内周空間11Sを正面側から覆うように配置された遮音カバー2は、ゴム状弾性材料からなる薄肉シート状のカバー本体25の背面に、発泡ウレタン等の多孔質弾性体からなる吸音層(吸音材)3’を一体的に接着した構成を備え、カバー本体25及び吸音層3’からなる全体として、円盤状に成形されている。カバー本体25は、先に説明した第15の形態(図26あるいは図27)の遮音カバー2に比較して著しく薄肉(例えば0.5mm〜数mm程度)に形成されている。
この遮音カバー2は、外周フランジ部2mと、その内周側にあって外周フランジ部2mよりも正面側へ突出した内周円盤部2dと、外周フランジ部2mの外周に形成された被係止爪2eを有し、これら全ての部分が、カバー本体25とその背面の吸音層3’からなる。遮音カバー2の正面部には、内周円盤部2dの外周端部に相当する円筒面状の環状突部2cが、手指で掴むことのできる程度の大きさに形成されており、被係止爪2eは、ハブ11のリム部113の正面側内周面に形成された円周方向に延びる溝状の係止部113aに嵌合可能となっている。また、吸音層3’の背面には、ハブ11の中間部112に開設された複数の開口部112aに遊嵌挿入されることによって、クランクプーリ1(ハブ11)に対する遮音カバー2の相対回転を防止するための複数の回り止め突起2fが、円周方向等間隔で形成されている。
以上の構成において、クランクプーリ1の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。また、遮音カバー2は、基本的には第15の形態(図26あるいは図27)と同様、ゴム状弾性材料からなるカバー本体25が遮音機能を有し、その背面に設けられた吸音層3’が、第15の形態における吸音材3と同様、音波を内部で著しく減衰させる吸音機能を有するものであり、したがって放射音を著しく低減することができる。
そしてこの第16の形態によれば、図28に示される装着状態から、遮音カバー2を取り外すには、その正面側から円筒面状の環状突部2cを掴めば、この遮音カバー2は、カバー本体25が薄肉シート状であること、及びその背面の吸音層3’が発泡ウレタン等の多孔質弾性体からなることによって柔軟に変形するため、ハブ11の係止部113aと被係止爪2eとの係止状態を容易に強制解除して取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、回り止め突起2fを、ハブ11の中間部112に開設された開口部112aに対して円周方向の位置合わせをしながら、ハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込めば、被係止爪2eが柔軟に変形しながら、係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
なお、上述のように、この第16の形態による遮音カバー2は、カバー本体25が薄肉シート状であること、及びその背面の吸音層3’が発泡ウレタン等の多孔質弾性体からなることによって容易に変形するものであるが、重量も小さいので、回転時に大きな離脱荷重が発生するようなことはなく、したがって、カバー本体25や吸音層3’の肉厚を適切に設定して、ハブ11への係止状態を維持するのに必要な剛性は、十分に確保することができる。
また、カバー本体25への吸音層3’の一体化(接着)は、カバー本体25をセットした金型内での吸音層3’の発泡成形と同時に行うことができるので、安価に提供することができる。
次に図29は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第17の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図、図30は、図29における遮音カバーと吸音材の一体物を示す背面図である。この第17の形態において、クランクプーリ1の基本的な構成は第2の形態(図3)等と同様である。
先に説明した第15の形態(図26あるいは図27)と同様、クランクプーリ1のハブ11の正面側には、遮音カバー2と、その背面に一体化された吸音材3が配置されている。遮音カバー2は、ゴム状弾性材料で成形したものであって、ハブ11のリム部113の内周に挿入される外周筒部2uと、その正面側の端部から外周側へテーパ状に張り出した耳部2nと、その内周に連続して形成された外周フランジ部2m及び内周円盤部2dからなる。
外周筒部2uにおける背面側の端部外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪2eが突出形成されている。この被係止爪2eは、先に説明した図2と同様のものであって、ハブ11のリム部113における径方向部112寄りの内周面に形成された溝状の係止部113aに係止されている。
吸音材3は、発泡ウレタン等の多孔質弾性体で成形したものであって、遮音カバー2における外周フランジ部2mの背面に一体的に接着され、遮音カバー2とハブ11との間に介在している。吸音材3の背面には、ハブ11の中間部112に開設された複数の開口部112aにそれぞれ挿入される回り止め突起3cが形成され、クランクプーリ1(ハブ11)に対する吸音材3及び遮音カバー2の相対回転の防止が図られている。
吸音材3の外周面には、遮音カバー2における外周筒部2uの内周面に密接した軸方向突条部3eと、前記外周筒部2uの内周面に対して非接触の凹部3fとが、円周方向交互に形成されている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。また、遮音カバー2の背面に設けられた吸音材3は、基本的には第15の形態(図26あるいは図27)と同様、ハブ11からの放射音を内部で著しく減衰させる吸音機能を有するものである。したがって、この吸音材3による吸音機能と、遮音カバー2による遮音機能によって、放射音を著しく低減することができる。
また、遮音カバー2の外周筒部2uと吸音材3との間には、この吸音材3の外周面に形成された凹部3fによって、複数のスリット3Sが存在する。そして、このスリット3Sは、音の閉じ込め効果を有するので、吸音材3が発泡ウレタン等の多孔質弾性体からなることによる減衰作用との協働によって、優れた騒音低減機能を発揮することができる。すなわちスリット3Sへ入射された音波は、このスリット3S内で繰り返し乱反射しながらその都度干渉し、吸収され、多孔質弾性体の内部で減衰される。
そしてこの第17の形態によれば、図29に示される装着状態から、遮音カバー2を取り外すには、手指で耳部2nの円周方向一部を摘み、内周側へ引けば、遮音カバー2の外周筒部2uが被係止爪2eと共に変形して、この被係止爪2eがハブ11の係止部113aから外れる。そして、遮音カバー2の外周筒部2uの内周側には複数のスリット3Sが形成されているので、この外周筒部2uを容易に変形させることができ、このため容易に取り外すことができる。
また、クランクプーリ1(ハブ11)への取り付けに際しては、吸音材3の背面の回り止め突起3cを、ハブ11の中間部112に開設された開口部112aに対して円周方向の位置合わせをしながら、遮音カバー2の外周筒部2uを、ハブ11の正面から押し込めば良い。その過程で、外周筒部2u及び被係止爪2eが内周側へ変形しながらリム部113の内周へ挿入され、その弾性的な復元力によって被係止爪2eが係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
なお、遮音カバー2の外周筒部2uは被係止爪2eと共に円周方向に断続した形状としても良く、このようにすれば外周筒部2uが一層変形しやすくなって、取り外しや装着を容易にすることができる。そして、外周筒部2uを断続形状にしても、回転中には遠心力が被係止爪2eの係合力を増加するように作用するので、係合状態が確実に維持される。また、耳部2nも、円周方向へ断続した形状としても良い。
次に図31は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第18の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この形態において、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
クランクプーリ1におけるハブ11の正面側には、吸音材3が配置されている。この吸音材3は、第15の形態(図26,図27)と同様、発泡ウレタン等の多孔質弾性体で成形したものであって、ハブ11におけるリム部113の内周側の全域を、正面側から覆う形状に形成され、背面3bには、ハブ11の中間部112に開設された複数の開口部112aにそれぞれ挿入される回り止め突起3cが形成され、クランクプーリ1(ハブ11)に対する遮音カバー2の相対回転の防止が図られている。
吸音材3の外周かつ正面側の端部には、環状の被係止部材4が一体的に設けられている。被係止部材4は適当な可撓性を有する合成樹脂材又はゴム状弾性材料で成形されており、ハブ11のリム部113に挿入可能な大きさを有し、その外周面には、円周方向へ連続又は断続した被係止爪4aが突出形成されている。この被係止爪4aは、先に図2で説明した遮音カバー2の被係止爪2eと同様の形状を有し、一方、ハブ11のリム部113における正面端部付近の内周面113cには、先に説明した図2と同様の溝状の係止部113aが形成され、リム部113の正面端部の内周縁には面取り113bが形成されており、前記被係止爪4aは、係止部113aに係止されている。
以上の構成において、クランクプーリ1の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様であり、吸音材3の機能は、先に説明した第15の形態(図26,図27)と同様である。しかも、先に説明した図26あるいは図27のような遮音カバー2を設けていない分、吸音材3の体積を大きくすることができるので、その吸音性が高まり、ハブ11からの放射音を著しく低減することができる。
そしてこの形態によれば、被係止部材4は、可撓性を有する合成樹脂材又はゴム状弾性材料で環状に成形されたものであるため、図31に示される装着状態から、手指で被係止部材4の一部を非円形に変形させるなどして、その被係止爪4aと係止部113aの係止状態を解除すれば、遮音カバー2及びこれと一体の吸音材3を容易に取り外すことができる。また、取り外しを一層容易にするためには、被係止部材4の正面部に、手で摘むための突部(不図示)を形成することが好ましい。
また、取り付けに際しては、吸音材3の背面3bに形成された回り止め突起3cを、ハブ11の中間部112の開口部112aに対して円周方向の位置合わせをしながら、この吸音材3をハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込むようにすれば、被係止爪4aがリム部113の面取り113bの内周側へ乗り上がることによる被係止部材4の変形を伴いながら、その弾性的な復元力によって被係止爪4aが係止部113aへ嵌まり込み、係止状態となるので、容易迅速に装着することができる。
また、吸音材3への被係止部材4の接着は、予め成形した被係止部材4をセットした金型内で吸音材3の発泡成形によって、吸音材3の成形と同時に行うことができるので、安価に提供することができる。
次に図32は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第19の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この第19の形態においても、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
クランクプーリ1のハブ11の正面側には、吸音材3が一体化された遮音カバー2が配置されている。遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、外周フランジ部2mと、その内周端から正面側へ漸次小径になる円錐筒状に突出した円錐筒部2gと、更にその内周に形成された内周円盤部2dからなる。そして、遮音カバー2における外周フランジ部2mの外周縁が、ハブ11のリム部113における正面端部付近の内周面113cに形成された溝状の係止部113aに係止されている。また、遮音カバー2における円錐筒部2gの正面を向いた面には、半径方向に延びる多数の溝2g−3が等位相間隔で形成されており、各溝2g−3の間は、係止部113aに対する外周フランジ部2mの係止力を保持するのに必要な所要の剛性を確保するためのリブ2g−2となっている。
一方、吸音材3は、発泡ウレタン等の多孔質弾性体で成形したものであって、遮音カバー2の背面に一体的に接着されている。この吸音材3の背面には、互いに同心の円周状に延び、又は半径方向へ放射状に延びる多数のフィン3gが形成されている。図32には、円周状に延びるフィン3gを形成したものが例示されている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。また、吸音材3は、発泡ウレタン等の多孔質弾性体からなることによる優れた振動減衰と、背面に形成したフィン3gによる音の閉じ込め効果の協働によって、優れた騒音低減機能を発揮するものである。すなわちハブ11からその正面側の空間11Sへ放射される音波は、フィン3g間で繰り返し反射しながらその都度吸収され、多孔質弾性体の内部で減衰される。
遮音カバー2の背面に接着された吸音材3は、発泡ウレタン等の多孔質弾性体からなるものであると共に、多数のフィン3gを有することによって、容易に変形させることができ、遮音カバー2の円錐筒部2gも、半径方向に延びる多数の溝2g−3によって容易に変形させることができる。このため、図32に示される装着状態から、例えば手指で遮音カバー2の円錐筒部2gをその正面側から押せば、吸音材3(フィン3g)の柔軟な変形を伴いながら、前記円錐筒部2gと共に外周フランジ部2mが背面側へ変位して、ハブ11側の溝状係止部113aから外れるので、遮音カバー2及びこれと一体の吸音材3を容易に取り外すことができる。
また、遮音カバー2をクランクプーリ1(ハブ11)に取り付けるには、遮音カバー2の外周フランジ部2mをハブ11の正面からリム部113の内周へ押し込むだけで良い。その過程で、外周フランジ部2mの外周縁がリム部113の内周へ乗り上がって係止部113aへ嵌まり込み、係止されるので、容易迅速に装着することができる。
次に図33は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第20の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この第20の形態においても、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
クランクプーリ1のハブ11の正面側には、吸音材3が一体化された遮音カバー2が配置されている。遮音カバー2は、全体をゴム状弾性材料で円盤状に成形したものであって、外周突縁部2aと、その正面端部から内周へ延びる外周フランジ部2mと、更にその内周側に段付き形成された内周円盤部2dからなる。そして前記外周突縁部2aは、ハブ11のリム部113における正面端部内周に形成された環状段差部113fに挿入され嵌合されている。
遮音カバー2の外周突縁部2aは、請求項13などに記載された外周端に相当するものであって、その背面部には、磁石(永久磁石)27が円周方向所定間隔で複数配置され、一体的に接着されている。そしてこの磁石27は、鋼材などの磁性体金属からなるハブ11のリム部113における環状段差部113fに、磁力によって吸着されている。
以上の構成において、クランクプーリ1及び遮音カバー2の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様である。そしてこの第20の形態によれば、遮音カバー2は磁石27の磁気吸着力によってハブ11のリム部113に保持されるものであって、ハブ11への保持力を、遮音カバー2の剛性に依存する必要がないため、比較的薄肉に形成することができる。したがって、その取り外しに際しては、外周フランジ部2mをその正面側から例えば手指で押すなどすれば、外周突縁部2aの変形に伴って磁石27がハブ11のリム部113の環状段差部113fから外れるので、遮音カバー2を容易に取り外すことができる。
なお、取り外しを一層容易にするためには、遮音カバー2の外周突縁部2aに、先に説明した図5あるいは図6に示されるような突部2hを設けることも好ましい。
また、ハブ11への遮音カバー2の取り付けに際しては、この遮音カバー2の外周突縁部2aを、ハブ11のリム部113の環状段差部113fに正面側から挿入すれば、磁石27が前記環状段差部113fに吸着されるので、圧入のための荷重を加える必要がなく、容易に取り付けることができる。
次に図34は、本発明に係るエンジン騒音低減装置の第21の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。この第21の形態においても、クランクプーリ1の基本的な構成は、第2の形態(図3)等と同様である。
クランクプーリ1におけるハブ11の正面側には、吸音材3が配置されている。この吸音材3は、発泡ウレタン等の多孔質弾性体で成形したものであって、先に説明した第18の形態(図31)と同様、ハブ11におけるリム部113の内周側の全域を、正面側から覆う形状に形成され、背面3bの内周部は、ハブ11のボス部111を不図示のクランクシャフトの軸端に固定するセンターボルト14の頭部14a及び座金15に沿った形状に形成され、背面3bの外周部には、ハブ11の中間部112に開設された複数の開口部112aにそれぞれ挿入される回り止め突起3cが形成され、クランクプーリ1(ハブ11)に対する遮音カバー2の相対回転の防止が図られている。また、吸音材3の外周鍔部3hは、ハブ11のリム部113における正面端部内周に形成された環状段差部113fに挿入され嵌合されている。
吸音材3の外周鍔部3hには、磁石(永久磁石)27が円周方向所定間隔で複数配置され、一体的に接着されている。そしてこの磁石27は、鋼材などの磁性体金属からなるハブ11のリム部113における環状段差部113fに、磁力によって吸着されている。
以上の構成において、クランクプーリ1の機能は、先に説明した第1の形態(図1)等と同様であり、吸音材3の機能は、先に説明した第18の形態(図31)等と同様である。そしてこの第21の形態によれば、吸音材3は磁石27の磁気吸着力によってハブ11のリム部113に保持されているため、その取り外しに際しては、吸音材3の一部をその正面側から例えば手指で掴むなどして強制的に変形させれば、その外周鍔部3hの変形に伴って磁石27がハブ11のリム部113の環状段差部113fから外れるので、容易に取り外すことができる。
また、ハブ11への吸音材3の取り付けに際しては、この吸音材3の背面3bに形成された回り止め突起3cを、ハブ11の中間部112の開口部112aに対して円周方向の位置合わせをしながら、外周鍔部3hを、ハブ11のリム部113の環状段差部113fに正面側から挿入すれば、磁石27が前記環状段差部113fに吸着されるので、圧入のための荷重を加える必要がなく、容易に取り付けることができる。
本発明に係るエンジン騒音低減装置の第1の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図1におけるクランクプーリと遮音カバーの分離状態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す部分断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第2の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 第2の形態による遮音カバーを図3におけるIV方向から見た図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第3の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 第3の形態の形状変更例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 第3の形態の形状変更例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第4の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図8の一部を拡大して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第5の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 第5の形態の形状変更例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第6の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第7の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図13におけるXIV方向の矢視図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第8の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図15における遮音カバーの動作を軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第9の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 第9の形態の形状変更例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第10の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第11の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第12の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 第12の形態における遮音カバー2を示すもので、(A)は側面図、(B)は背面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第13の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第14の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 第14の形態による遮音カバーを図24におけるXXV方向から見た図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第15の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図26の一部の形状を変更した例を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第16の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第17の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図29における遮音カバーと吸音材の一体物を示す背面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第18の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第19の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第20の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るエンジン騒音低減装置の第21の形態を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 従来技術によるエンジン騒音低減装置を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 従来技術による他のエンジン騒音低減装置を、クランクプーリの軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
符号の説明
1 クランクプーリ(プーリ)
11 ハブ
11S 内周空間
112a 開口部
112b 嵌合穴
113 リム部
113a 係止部
113b 面取り
113c 内周面
113d 切欠
113e 嵌合溝
114 スリーブ
115 突条部
12 プーリ本体
13 弾性体
14 センターボルト
15 座金
16 金属スリーブ
2 遮音カバー
2a 外周突縁部(外周端)
2a’ 外周端
2a−1,2b−1,2g−1 薄肉部
2a−2 厚肉部
2b−2,2g−2 リブ
2c 環状突部
2d 内周円盤部
2e,4a 被係止爪
2e 薄肉部
2f,3c 回り止め突起
2g 円錐筒部
2h,2h’ 突部
2i 嵌合突起
2j 外周縁
2k 切欠部
2m 外周フランジ部(外周端)
2n 耳部
2o,2s,3g フィン
2p 溝
2q 円筒部
2r 嵌合段差部
2t 窓部
2u 外周筒部
21 金属環
22 止め環
22a 治具係合部
23 皿ばね
24 基布
24a 内周部
24b 外周部
25 カバー本体
26 質量体
26a 突起
27 磁石
3 吸音材
3’ 吸音層(吸音材)
3b 背面
3e 軸方向突条部
3f 凹部
3h 外周鍔部
3S スリット
4 被係止部材
G 隙間

Claims (21)

  1. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、外周端に、前記プーリ(1)におけるリム部(113)の正面側の内周面に形成された係止部(113a)に係止される被係止爪(2e)が形成され、内周側に、正面側へ突出した環状突部(2c)が形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  2. 環状突部(2c)の内周側の内周円盤部(2d)が、それより外周側の部分に比較して薄肉であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン騒音低減装置。
  3. 遮音カバー(2)における外周寄りの位置に、相対的に薄肉の部分(2a−1,2b−1,2g−1)と相対的に厚肉の部分(2a−2,2b−2,2g−2)を円周方向交互に形成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン騒音低減装置。
  4. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、外周端に、前記プーリ(1)におけるリム部(113)の正面側の内周面に形成された係止部(113a)に係止される被係止爪(2e)が形成されると共に、任意の位置に、正面側へ突出した突部(2h,2h’)が形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  5. 被係止爪(2e)が円周方向一箇所以上で薄肉に形成されたことを特徴とする請求項1又は4に記載のエンジン騒音低減装置。
  6. 遮音カバー(2)の外周部であって被係止爪(2e)の軸方向一側に、軸方向へ反転可能な皿ばね(23)が一体的に設けられたことを特徴とする請求項4に記載のエンジン騒音低減装置。
  7. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、外周端に、前記プーリ(1)におけるリム部(113)の正面側の内周面に形成された係止部(113a)に係止される被係止爪(2e)と、前記係止部(113a)の正面の相対的な突条部(115)に沿って外周へ延びる耳部(2n)が形成され、この耳部(2n)と前記突条部(115)との間に隙間(G)が形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  8. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、背面側に、前記プーリ(1)に形成された嵌合穴(112b)に所要の離脱抵抗で嵌合される嵌合突起(2i)が形成されると共に、任意の位置に、正面側へ突出した突部(2h,2h’)が形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  9. プーリ(1)の正面側に係止状態に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)には基布(24)が埋設され、この基布(24)の一部(24a,24b)が前記遮音カバー(2)の正面側へ突出したことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  10. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、金属環(21)が埋設された外周端が前記プーリ(1)におけるリム部(113)の正面側の内周面(113c)に圧入嵌着され、前記リム部(113)の内周面(113b)には、その正面側の端部から前記遮音カバー(2)の外周端との嵌着部へ延びる切欠(113d)が、円周方向一箇所以上に形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  11. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、前記プーリ(1)におけるリム部(113)の正面側の内周面に形成された嵌合溝(113e)に嵌合される外周縁(2j)に、円周方向一箇所で切断された止め環(22)が埋設され、この止め環(22)の円周方向互いに近接対向する両端部に形成された治具係合部(22a,22a)が、前記遮音カバー(2)の外周縁(2j)の円周方向一箇所に形成された切欠部(2k)から露出していることを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  12. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、外周端に、前記プーリ(1)の正面鍔部(12b)に係止される被係止爪(2e)が形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  13. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、内周部に、前記プーリ(1)のボス部(111)を回転軸に固定するボルト(14)の座金(15)に係止される被係止爪(2e)が形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  14. プーリ(1)の正面側に配置される円盤状のゴム状弾性材料からなる遮音カバー(2)を備え、この遮音カバー(2)は、外周端に、前記プーリ(1)におけるリム部(113)に磁気吸着される磁石(27)が設けられたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  15. 遮音カバー(2)の背面に、多数のフィン(2o)が形成されたことを特徴とする請求項1,4,8,11又は12に記載のエンジン騒音低減装置。
  16. 遮音カバー(2)の正面に、円周方向に対して傾斜した多数のフィン(2s)が形成されたことを特徴とする請求項1,4,8,11又は12に記載のエンジン騒音低減装置。
  17. 遮音カバー(2)の背面に、多孔質弾性体からなる吸音材(3)が一体的に設けられたことを特徴とする請求項1,4,8,11又は12に記載のエンジン騒音低減装置。
  18. 遮音カバー(2)の内周部に、ゴム状弾性材料より比重の大きい材料からなる質量体(26)が一体的に設けられたことを特徴とする請求項1,4,8,11又は14に記載のエンジン騒音低減装置。
  19. 請求項17に記載の構成において、吸音材(3)の背面に、多数のフィン(3g)が形成されたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  20. プーリ(1)の正面側に配置される多孔質弾性体からなる吸音材(3)を備え、この吸音材(3)は、内周部が円盤状に連続した形状であって、外周に、前記プーリ(1)におけるリム部(113)の正面側の内周面に形成された係止部(113a)に係止される被係止部材(4)が一体的に設けられたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
  21. プーリ(1)の正面側に配置される多孔質弾性体からなる吸音材(3)を備え、この吸音材(3)は、内周部が円盤状に連続した形状であって、外周端に、前記プーリ(1)におけるリム部(113)に磁気吸着される磁石(27)が設けられたことを特徴とするエンジン騒音低減装置。
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