JP2003216160A - エンジンの騒音低減装置 - Google Patents

エンジンの騒音低減装置

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JP2003216160A
JP2003216160A JP2002014381A JP2002014381A JP2003216160A JP 2003216160 A JP2003216160 A JP 2003216160A JP 2002014381 A JP2002014381 A JP 2002014381A JP 2002014381 A JP2002014381 A JP 2002014381A JP 2003216160 A JP2003216160 A JP 2003216160A
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cover
engine
noise reduction
pulley
sound insulation
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JP2002014381A
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Makoto Mihara
誠 三原
Hiroshi Kodama
宏志 児玉
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加を招くことなく、遮音カバー
の装着作業も簡単で、また、特に手間の掛かるネジ加工
も不要で、容易に脱落することもなく、しかも騒音低減
効果の大きい、エンジンの騒音低減装置を提供する。 【解決手段】 クランク軸1の端末側に固定されるクラ
ンクプーリ10のリム部11の内側に当該プーリの中央
ボス部と上記リム部との間の空間部を覆う遮音カバー2
0が配設されてなるエンジンの騒音低減装置において、
リム部の内周壁部には全周にわたる溝部が設けられる一
方、遮音カバーの外周部には上記溝部に嵌合し得る複数
の係止部が設けられており、上記遮音カバーの外周部の
少なくとも上記各係止部以外の部分に、カバー装着状態
で上記溝部の壁面を含むリム部の内周壁面および外側面
12の少なくとも何れか一方に当接する当接部が設けら
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの騒音
低減装置、特に、クランク軸の端末側にプーリを備えた
エンジンの騒音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、クランク軸の端末側にボ
ルト部材等を用いてプーリ(クランクプーリ)が固定さ
れた構造のエンジンでは、クランク軸から伝達される振
動に起因して上記プーリ部分からの騒音が非常に大きい
ので、このクランクプーリに遮音カバーを装着して、外
部に洩れ伝わるエンジン騒音を低減することが、従来、
種々提案されている。特に、ディーゼルエンジンの場
合、その騒音レベルが比較的高いので、このような騒音
対策を施すことが強く望まれている。
【0003】例えば、特開平10−252866号公報
(以下、これを従来技術1と言う。)には、複数の取付
ボルトを用いてクランクプーリのリム部の外側面に遮音
カバーを装着するようにした構成が開示されている。ま
た、例えば、特開平10−252867号公報(以下、
これを従来技術2と言う。)には、遮音カバーの外周部
に雄ネジを設けると共に、クランクプーリのリム部の内
周壁部に上記雄ネジと螺合する雌ネジを設け、遮音カバ
ーをプーリの内周側にねじ込んで装着するようにした構
成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、従来技術1にあっては、遮音カバーの装
着に複数の取付ボルトを用いるので、部品点数がそれだ
け多くなり、しかも、装着作業にも手間が掛かるという
難点がある。また、従来技術2にあっては、エンジン運
転中に加わる振動等によって遮音カバーのネジ締結部に
緩みが生じ、該カバーの脱落をも招来することが懸念さ
れる上、遮音カバー外周部およびクランクプーリ内周壁
部に手間の掛かるネジ加工が必要とされるという難点が
あった。
【0005】そこで、この発明は、上記技術的課題に鑑
み、部品点数の増加を招くことなく、遮音カバーの装着
作業も簡単で、また、特に手間の掛かるネジ加工も不要
で、容易に脱落することもなく、しかも騒音低減効果の
大きい、エンジンの騒音低減装置を提供することを主要
な目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本願発明者は、鋭意研究開発を重ねた結果、以上
のような従来の手法に代えて、クランクプーリのリム部
の内周壁部にその全周にわたって延びる溝部を設けると
共に、ゴム或いは軟質樹脂製の弾性を有する遮音カバー
の外周部に上記溝部に嵌合し得る複数の係止部を周方向
に所定間隔を隔てて設け、これら複数の係止部を上記溝
部に嵌合させることにより、遮音カバーをクランクプー
リの内周側に装着する構成を発案した。
【0007】この構成によれば、部品点数を増加させる
ことなく、また、特に手間の掛かるネジ加工も必要とせ
ず、しかも、遮音カバーの装着作業も簡単で、容易に脱
落することもない。しかしながら、この構成では、図1
7に示すように、遮音カバー90の外周部に設けた各係
止部92がプーリのリム部81の内周壁部84に設けた
上記溝部85に嵌合したカバー装着状態では、上記溝部
85の壁面から受ける反力(図17における下向き矢印
参照)の作用によって、図18に示すように、遮音カバ
ー90の外周部の上記係止部92を除いた部分で、上記
リム部81の内周壁部84との間に隙間βが生じ、十分
な遮音効果を得ることが難しいという難点があることが
分かった。尚、上記図17及び18において、1点鎖線
表示は、上記反力の作用を受けない場合の遮音カバー9
0の外周形状を概略的に示している。
【0008】このため、本願請求項1の発明(以下、第
1の発明という)に係るエンジンの騒音低減装置は、ク
ランク軸端末側に固定部材を用いて固定されるプーリを
備え、該プーリは中央ボス部の外側面がリム部の外側面
よりもエンジン側に位置しており、上記プーリのリム部
の内側に、少なくとも上記中央ボス部と上記リム部との
間の空間部を覆うカバー体が配設されてなるエンジンの
騒音低減装置を前提としたもので、上記リム部の内周壁
部にはその全周にわたって溝部が設けられる一方、上記
カバー体の外周部には上記溝部に嵌合し得る複数の係止
部が周方向に所定間隔を隔てて設けられている。そし
て、カバー体の外周部の少なくとも上記各係止部以外の
部分に、上記複数の係止部が上記溝部に嵌合したカバー
装着状態で、溝部の壁面を含むリム部の内周壁面および
外側面の少なくとも何れか一方に当接する当接部が設け
られていることを特徴としたものである。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
固定部材は、少なくとも上記カバー体の組付時に該カバ
ー体の裏面側に当接するカバー体支持端面を備えている
ことを特徴としたものである。
【0010】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第1又は第2の発明におい
て、上記カバー体と上記プーリとの間の相対的な回転動
作を規制する回り止め機構が設けられていることを特徴
としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本
発明の第1の実施の形態について説明する。図1及び図
2は本実施の形態に係るエンジンの騒音低減装置を示す
側面説明図および断面説明図であって、図1はクランク
軸端末に固定されたプーリのリム部に遮音カバーが装着
された状態を示す側面説明図、また、図2は図1におけ
るY2−Y2線に沿ったクランク軸端末近傍の断面説明
図である。
【0012】これらの図に示すように、本実施の形態に
係るエンジン(不図示)のクランク軸1の端末部分テー
パ状に形成され、このテーパ状端末部には内周テーパ付
きの端末スリーブ2がテーパ嵌合されている。このスリ
ーブ2は、カラー4及びワッシャ4を介して、ボルト部
材5(センタボルト)によりクランク軸1に締結固定さ
れている。これにより、クランク軸1の端末近傍に歯車
部材9が固定されている。そして、上記スリーブ2の外
側面(図2における左側面)には、カバー体6を介して
クランクプーリ10が取り付けられている。これらスリ
ーブ2,カバー体6及びクランクプーリ10は、ピン部
材7(位置決めピン)によって、周方向について相互に
位置決めされている。
【0013】図3は上記クランクプーリ10の側面説明
図、また、図4は、図3におけるY4−Y4線に沿った
クランクプーリ10の断面説明図である。これらの図に
示すように、上記クランクプーリ10は、側面視におけ
る略中央部に設けられた所定厚さのボス部16と、外周
部分に設けられた所定厚さ(外側面12と内側面13と
の間隔で規定される厚さ)および所定幅のリム部11と
を備えており、上記ボス部16の内側面(図2及び図4
における右側面)部分が、カバー部材6を介して上記ス
リーブ2の外側面に組み付けられ、複数(例えば6本)
の固定ボルト8を用いてスリーブ2に(つまり、クラン
ク軸1の端末部に)固定されている。
【0014】クランクプーリ10の上記ボス部16とリ
ム部11の間には、上記固定ボルト8を挿通させる複数
(例えば6個)のボルト挿通孔18が円周方向へ等配状
に設けられると共に、上記位置決めピン7を嵌合させる
ピン孔19が形成されている。尚、上記固定ボルト8
が、本願請求項に記載した「(プーリを固定する)固定
部材」に相当している。
【0015】上記クランクプーリ10は、中央部分のボ
ス部16の外側面が外周部分のリム部11の外側面12
よりもエンジン側(図2及び図4における右側)に位置
しており、また、上記リム部11の内周壁部14にはそ
の全周にわたって溝部15が設けられている。本実施の
形態では、この溝部15を用いることにより、プーリ1
0のリム部11の内側に、少なくとも上記ボス部16と
リム部11との間の空間部を覆う遮音カバー20が配設
されている。
【0016】図5は本実施の形態に係る遮音カバー20
の正面説明図、図6は図5におけるY6−Y6線に沿っ
た遮音カバー20の断面説明図、図7は図6におけるY
7−Y7矢印方向からの矢視図、図8は図7におけるY
8−Y8線に沿った断面説明図、図9は図8におけるY
9詳細部を拡大して示した部分拡大断面図、また、図1
0は図6におけるY10詳細部を拡大して示した部分拡
大断面図である。
【0017】これらの図に示すように、上記遮音カバー
20の外周部には、クランクプーリ10の内周壁部14
に形成された上記溝部15に嵌合し得る複数(例えば4
つ)の係止部22が周方向に所定間隔を隔てて(つま
り、円周方向へ等配状に)設けられている。また、上記
遮音カバー20の外周部の少なくとも上記各係止部22
以外の部分に(本実施の形態では、より好ましくは、上
記各係止部22が設けられた部分にも)、上記複数の係
止部22が上記溝部15に嵌合したカバー装着状態で、
溝部15の壁面を含むリム部11の内周壁面14および
外側面12の少なくとも何れか一方に当接する当接部2
3が設けられている(詳しくは、図9及び図10参
照)。
【0018】上記遮音カバー20は、所定の弾性を有す
る材料として例えばゴムで製作されており、略平坦な本
体部21の外周部分に上記係止部22及び当接部23が
設けられている。尚、ゴムに代わりに、例えば軟質樹脂
など他の弾性材料を用いて遮音カバーを製作するように
しても良い。また、上記遮音カバー20には、クランク
プーリ10への装着状態でそのボス部16とリム部11
との間に相当する部位に一対の突起部24(回り止め突
起部)が裏面側に設けられている。尚、かかる回り止め
突起部24は、必ずしも複数設ける必要は無く、1箇所
のみに設けるようにしても良い。
【0019】一方、クランクプーリ10のボス部16と
リム部11との間には、図3及び図4に示されるよう
に、多数の穴部17(回り止め穴)が設けられている。
この回り止め穴17は、上記回り止め突起部24に対応
した個数(2個)だけあれば足りるのであるが、本実施
の形態では、プーリ10の重量低減のために、円周等配
状に6個設けられている。
【0020】そして、遮音カバー20裏面側の各回り止
め突起部24をクランクプーリ10の回り止め穴17に
嵌挿させながら、遮音カバー20のクランクプーリ10
への組付が行われる。図2に示されるように、上記回り
止め突起部24が回り止め穴17に嵌挿することによ
り、遮音カバー20とクランクプーリ10との間の相対
的な回転動作を規制する回り止め機構が形成される。
尚、図7及び図8に示されるように、遮音カバー20の
表面(外面)側には、組付作業時の便宜のために、位置
合わせマーク25が付されている。
【0021】上記のように、遮音カバー20とプーリ1
0との間に両者の相対的な回転動作を規制する回り止め
機構が設けられていることにより、クランクプーリ10
の回転に伴って遮音カバー20とプーリ10との間に相
対的な回転動作が生じることを確実に防止できる。すな
わち、かかる相対回転動作により遮音カバー20の係止
部22や当接部23が損耗することを防止し、遮音カバ
ー20の長寿命化を図ることができるのである。
【0022】前述のように、クランクプーリ10は、複
数(例えば6本)の固定ボルト8を用いてクランク軸1
の端末部に(具体的には、クランク軸端末のスリーブ2
に)固定されているが、少なくともクランクプーリ10
に上記遮音カバー20を組付・装着する際には、図2に
示されるように、上記固定ボルト8の頭部8aの端面8
bが遮音カバー20の裏面側に当接してカバー20を支
持するように設定されている。尚、より好ましくは、遮
音カバー20は、組付・装着作業の後も、その装着状態
において、裏面側が上記固定ボルト8の頭部端面8bに
当接して支持されるようになっている。この固定ボルト
8の頭部8aの端面8bが、本願請求項に記載した「カ
バー体支持端面」に相当している。
【0023】このように、クランクプーリ10をクラン
ク軸端末側に固定する固定ボルト8は、少なくとも遮音
カバー20の組付時に該カバー20の裏面側に当接して
カバー20を支持する端面8bを備えていることになる
ので、遮音カバー20をクランクプーリ10の内周側に
組み付けて装着する際には、遮音カバー20の裏面側を
上記固定ボルト8の頭部端面8bに当て止めるようにし
て装着作業を容易に行うことができる。つまり、遮音カ
バー20の装着性を高めることができるのである。
【0024】以上の構成において、遮音カバー20の外
周部に設けられた各係止部22をクランクプーリ10の
リム部11の内周壁部14の全周にわたって設けられた
溝部15に嵌合させることにより、非常に簡単な装着作
業で、遮音カバー20をプーリ10の内周側に装着する
ことができる。すなわち、このようにしてクランクプー
リ10の内周側に遮音カバー20を装着した状態では、
図11に詳しく示すように、遮音カバー20の外周部に
設けた各係止部22がクランクプーリ10のリム部11
の内周壁部14に設けた溝部15に嵌合している。
【0025】この場合、従来技術1や従来技術2で開示
された従来構造のように、部品点数の増加を招くことは
なく、また、特に手間の掛かるネジ加工等も不要であ
る。更に、ネジ部材を用いて遮音カバーを取り付ける場
合のように、ネジの緩みによる脱落を心配する必要もな
い。
【0026】また、図12に詳しく示すように、遮音カ
バー20の外周部の上記各係止部22以外の部分では、
溝部15の壁面から受ける反力の作用で遮音カバー20
が変形(基本的は弾性変形)した状態でも、上記当接部
23が溝部15の壁面に当接している。尚、より好まし
くは、各係止部22が形成された部分にも、同様に溝部
15の壁面に当接する当接部23が設けられている。
【0027】従って、遮音カバー20の装着状態で、遮
音カバー20の外周部の上記係止部22を除いた部分
で、当該遮音カバー20の外周部とクランクプーリ10
のリム部11の内周壁部14との間に隙間が生じること
はない。尚、上記図12において、2点鎖線表示は、係
止部22の溝部15への嵌合状態を仮想的に示したもの
である。
【0028】すなわち、遮音カバー20の外周部の少な
くとも各係止部22以外の部分に、複数の係止部22が
上記溝部15に嵌合したカバー装着状態で、溝部15の
壁面に当接する当接部23が設けられていることによ
り、遮音カバー20のエンジン側を隙間無く確実に遮蔽
することができ、エンジン騒音の外部への洩れについて
十分に高い遮音効果を得ることができるのである。
【0029】上記第1の実施の形態は、カバー装着状態
で、当該遮音カバー20の当接部23が溝部15の壁面
に当接するようにしたものであったが、この代わりに、
リム部11の内周壁面14若しくはリム部11の外側面
12、又はこれら複数の面に当接するようにしても良
い。以下に、本発明の他の実施の形態について説明す
る。尚、以下の説明において、上記第1の実施の形態に
おける場合と、同様の構成を備え同様の作用をなすもの
については、同一の符号を付し、それ以上の説明は省略
する。
【0030】図13〜図16は、本発明の第2〜第5の
実施の形態に係る遮音カバーについて、その係止部以外
の部分での上記溝部壁面への当接部の当接状態をそれぞ
れ拡大して示す断面説明図であり、何れも第1の実施の
形態における図12に相当している。
【0031】図13に示される第2の実施の形態では、
遮音カバー30は、その係止部32が設けられた箇所お
よび係止部以外の箇所に、カバー装着状態でリム部11
の内周壁面14(特に、溝部15よりも外側の内周壁
面)に当接する当接部33を備えている。
【0032】また、図14に示される第3の実施の形態
では、遮音カバー40は、その係止部42が設けられた
箇所および係止部以外の箇所に、カバー装着状態でリム
部11の外側面12に当接する当接部43を備えてい
る。
【0033】更に、図15に示される第4の実施の形態
では、遮音カバー50は、その係止部52が設けられた
箇所および係止部以外の箇所に、カバー装着状態で溝部
15の壁面に当接する第1当接部53aと、リム部11
の内周壁面14(特に、溝部15よりも外側の内周壁
面)に当接する第2当接部53bとで構成された当接部
53を備えておりいる。
【0034】また更に、図16に示される第5の実施の
形態では、遮音カバー60は、その係止部62が設けら
れた箇所および係止部以外の箇所に、カバー装着状態で
溝部15の壁面に当接する第1当接部63aと、リム部
11の内周壁面14(特に、溝部15よりも外側の内周
壁面)に当接する第2当接部63bと、リム部11の外
側面12に当接する当接部63cとで構成された当接部
63を備えておりいる。
【0035】第4或いは第5の実施の形態のように、複
数箇所で当接し得る当接部53,63を備えることによ
り、遮音カバー50,60のエンジン側を隙間無くより
確実に遮蔽することができ、エンジン騒音の外部への洩
れについて、より一層高い遮音効果を得ることができる
のである。
【0036】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0037】
【発明の効果】本願の第1の発明に係るエンジンの騒音
低減装置によれば、カバー体の外周部に設けられた係止
部をプーリのリム部の内周壁部の全周にわたって設けら
れた溝部に嵌合させることにより、簡単な装着作業で遮
音カバーをプーリの内周側に装着することができる。こ
の場合、部品点数の増加を招くことはなく、また、特に
手間の掛かるネジ加工等も不要である。更に、ネジ部材
を用いて遮音カバーを取り付ける場合のように、ネジの
緩みによる脱落を心配する必要もない。しかも、上記カ
バー体の外周部の少なくとも各係止部以外の部分に、上
記複数の係止部が上記溝部に嵌合したカバー装着状態
で、溝部の壁面を含むリム部内周壁面および外側面の少
なくとも何れか一方に当接する当接部が設けられている
ので、遮音カバーのエンジン側を隙間無く確実に遮蔽す
ることができ、エンジン騒音の外部への洩れについて十
分に高い遮音効果を得ることができる。
【0038】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記プーリをクランク軸端末側に固定する固
定部材は、少なくともカバー体の組付時に該カバー体の
裏面側に当接するカバー体支持端面を備えているので、
カバー体をプーリの内周側に組み付けて装着する際に
は、カバー体の裏面側を上記固定部材のカバー体支持端
面に当て止めるようにして装着作業を容易に行うことが
できる。つまり、カバー体の装着性を高めることができ
る。
【0039】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第1又は第2の発明と同様の効果を奏するこ
とができる。特に、カバー体とプーリとの間の相対的な
回転動作を規制する回り止め機構が設けられているの
で、プーリの回転に伴ってカバー体とプーリとの間に相
対的な回転動作が生じることを確実に防止し、かかる相
対回転動作によりカバー体の係止部や当接部が損耗する
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るクランク軸
端末に固定されたプーリのリム部に遮音カバーが装着さ
れた状態を示すクランク軸端末部の側面説明図である。
【図2】 図1におけるY2−Y2線に沿ったクランク
軸端末近傍の断面説明図である。
【図3】 上記クランクプーリの側面説明図である。
【図4】 図3におけるY4−Y4線に沿ったクランク
プーリの断面説明図である。
【図5】 第1の実施の形態に係る遮音カバーの正面説
明図である。
【図6】 図5におけるY6−Y6線に沿った上記遮音
カバーの断面説明図である。
【図7】 図6におけるY7−Y7矢印方向からの上記
遮音カバーの矢視図である。
【図8】 図7におけるY8−Y8線に沿った上記遮音
カバーの断面説明図である。
【図9】 図8におけるY9詳細部を拡大して示した上
記遮音カバーの部分拡大断面図である。
【図10】 図6におけるY10詳細部を拡大して示し
た上記遮音カバーの部分拡大断面図である。
【図11】 上記遮音カバーの係止部のクランクプーリ
内周壁部の溝部への嵌合状態を拡大して示す断面説明図
である。
【図12】 上記遮音カバーの係止部以外の部分での上
記溝部壁面への当接部の当接状態を拡大して示す断面説
明図である。
【図13】 本発明の第2の実施の形態に係る遮音カバ
ーの係止部以外の部分での溝部壁面への当接部の当接状
態を拡大して示す断面説明図である。
【図14】 本発明の第3の実施の形態に係る遮音カバ
ーの係止部以外の部分での溝部壁面への当接部の当接状
態を拡大して示す断面説明図である。
【図15】 本発明の第4の実施の形態に係る遮音カバ
ーの係止部以外の部分での溝部壁面への当接部の当接状
態を拡大して示す断面説明図である。
【図16】 本発明の第5の実施の形態に係る遮音カバ
ーの係止部以外の部分での溝部壁面への当接部の当接状
態を拡大して示す断面説明図である。
【図17】 当接部を備えていない遮音カバーの係止部
がクランクプーリ内周壁部の溝部に嵌合した状態を拡大
して示す断面説明図である。
【図18】 上記当接部を備えていない遮音カバーの係
止部以外の部分で隙間が生じた状態を拡大して示す断面
説明図である。
【符号の説明】
1…クランク軸 8…固定ボルト 8b…固定ボルトの頭部端面 10…クランクプーリ 11…クランクプーリのリム部 12…リム部の外側面 14…リム部の内周壁部 15…溝部 16…ボス部 17…回り止め穴 20,30,40,50,60…遮音カバー 22,32,42,52,62…遮音カバーの係止部 23,33,43,53,63…遮音カバーの当接部 24…回り止め突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸端末側に固定部材を用いて固
    定されるプーリを備え、該プーリは中央ボス部の外側面
    がリム部の外側面よりもエンジン側に位置しており、上
    記プーリのリム部の内側に、少なくとも上記中央ボス部
    と上記リム部との間の空間部を覆うカバー体が配設され
    てなるエンジンの騒音低減装置であって、 上記リム部の内周壁部にはその全周にわたって溝部が設
    けられる一方、上記カバー体の外周部には上記溝部に嵌
    合し得る複数の係止部が周方向に所定間隔を隔てて設け
    られており、 上記カバー体の外周部の少なくとも上記各係止部以外の
    部分に、上記複数の係止部が上記溝部に嵌合したカバー
    装着状態で、上記溝部の壁面を含む上記リム部の内周壁
    面および外側面の少なくとも何れか一方に当接する当接
    部が設けられていることを特徴とするエンジンの騒音低
    減装置。
  2. 【請求項2】 上記固定部材は、少なくとも上記カバー
    体の組付時に該カバー体の裏面側に当接するカバー体支
    持端面を備えていることを特徴とする請求項1記載のエ
    ンジンの騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 上記カバー体と上記プーリとの間の相対
    的な回転動作を規制する回り止め機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジ
    ンの騒音低減装置。
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