JP4547976B2 - ウォータポンプ - Google Patents

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本発明は、エンジン冷却用等に用いるウォータポンプに関する。
従来のウォータポンプは、例えば特許文献1に記載されているように、プーリと、プーリと一体的に回転するシャフト部と、シャフト部と一体的に回転するインペラと、シャフトが挿通された略円筒状の支承部を有するボデーと、支承部の外周とプーリの内周との間に配設され、プーリを回転可能に支承するベアリングと、シャフト部の外周面と支承部の内周面との間に画成された空間の一端側を封止するメカニカルシールとを備え、蒸気化または微小水滴化してメカニカルシールから漏出した冷却液を大気側へ排出するドレン穴がプーリの前壁に穿設され、この前壁を覆う有底円筒形状のカバーがプーリの前面に固定されている。
このウォータポンプによれば、蒸気化または微小水滴化してメカニカルシールから漏出した冷却液がドレン穴を通ってカバー内に排出され、カバー内周面に凝結して付着するので、冷却液が外部に直接飛散することを防止できる。さらに、異物が外部から内部に侵入することをカバーにより防止することができる。
特開2003−314491号公報(第3,4頁、図1)
上記した従来技術のウォータポンプによれば、蒸気化または微小水滴化してメカニカルシールから漏出した冷却液をカバーで捕捉して内周面に付着させることはできるが、付着した冷却液をカバー内に保留させることはできなかった。このため、カバーから流出した冷却液中の不凍液に含まれる着色されたエチレングリコールがプーリに付着し、メカニカルシールの破損と誤認し、或いは見栄えが悪くなる不具合があった。
また、従来技術のウォータポンプでは、鉄板をプレス成形されたプーリに樹脂製のカバーが固定されているので、カバーの磨耗により固定部にガタが生じ、これによりカバーがプーリを叩くタタキ音が発生し、また、回転変動などによりプーリが膜振動して音が発生する懸念があった。
そこで本発明は、シール部材から漏出した液体がカバー外に流出しないようにすると共に、プーリの膜振動を防止できるようにしたウォータポンプを提供することを、その技術的課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、ポンプボデーの前方に突設された円筒状支持部にプーリがベアリングにより回転可能に支承され、該プーリのシャフト部が前記円筒状支持部の中心穴を通って前記ポンプボデーにて画成されるポンプ室まで延在し後端部にインペラが一体的に設けられ、前記円筒状支持部の前記ポンプ室側端部内周面と前記シャフト部の後端部外周面との間にシール部材が介在され、前記プーリの前記ベアリングの外輪と嵌合する円筒部と前記シャフト部の前端とを接続する前壁部に貫通穴が軸線方向に穿設され、有底円筒状のカバーが前記前壁部および円筒部を前側から覆うように前記プーリに固定されたウォータポンプにおいて、前記カバーの円筒部内周面に該内周面に対して段差を有する壁面が軸線方向に形成されたことである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記壁面が前記カバーの円筒部内周面に、前記貫通穴と該貫通穴に対して前記プーリの回転方向の後方に形成された切欠きとの間に形成されたことである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1または2において、弾性部材が前記前壁部の前面と前記カバーの底面ボス部との間に圧縮して介在されたことである。

請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、 請求項3において、前記カバーの底面ボス部に前記弾性部材と対向する位置に弾性部材確認用貫通穴が穿設されたことである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、シール部材から漏出してカバーの内周面に付着しゲル状になった液体はカバーの壁面に堆積してカバー内に保留される。これにより、液体がカバー外部に漏出し液体に含まれる成分がプーリの表面に付着することを確実に防止できる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、プーリの円筒部内周面に製造上の都合等で切欠き形成しても、請求項1に係る発明と同様の効果を奏することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、蒸気化または微小水滴化してシール部材から漏出した液体は、カバー内周面に付着するので、冷却液が外部に直接飛散することを防止できる。弾性部材がプーリの前壁部の前面とカバーの底面ボス部との間に圧縮して介在されているので、カバーがプーリへの固定部で磨耗しても固定部にガタが生じることがなく、カバーがプーリを叩くタタキ音の発生を防止できる。また、鉄板をプレス成形されたプーリの膜振動が弾性部材により抑制されるので、プーリの回転変動等に起因する膜振動による音の発生が減少する。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、カバーの底面ボス部に弾性部材と対向する位置に弾性部材確認用貫通穴を設けたので、この貫通穴を通して弾性部材を目視することにより、弾性部材の存在を確認でき、弾性部材の組付け忘れを防止できる。
本発明の第1の実施形態に係るウォータポンプをエンジン冷却用ウォータポンプに適用した例について、図1乃至図6に基づいて説明する。図1、図2及び図3において、ウォータポンプのボデー10は、ボルト等の締結手段により、エンジンボデーに設けられたポンプ本体90にシール部材80を介して固定される。
ポンプボデー10のほぼ中央部にはウォータポンプの前方(図示左方向)に突出した円筒状の第1支持部11と、第1支持部11より小径でさらに図示左方向に突出する円筒状の第2支持部12が形成されている。ポンプボデー10は、鋼板の板材を、第1支持部11及び第2支持部12が互いに同心となるようにプレス成形され、その後、メッキ又は塗装等により耐蝕処理される。
ポンプボデー10の第2支持部12の外周にはベアリング50を介してプーリ20が回転可能に支持されている。プーリ20は、ベルト掛け部21、ベアリング保持部22、シャフト部23からなっている。シャフト部23はプーリ20の中央部に設けられ、ポンプボデー10の第1支持部11および第2支持部12の中心穴を貫通して図示右方向に突出する有底円筒形状をなしている。シャフト部23の底部は後述するポンプ室まで延在されている。
シャフト部23の開口付近の外周には円筒形状のベアリング保持部22が形成され、ベアリング保持部22の前端とシャフト部23の前端とは前壁部24により接続されている。ベアリング保持部22の円筒面はシャフト部23の円筒面より大径であり、同心円状に配置されている。前壁部24には後述する圧入工具を挿入するための貫通穴24aが円周上等間隔に複数個、本実施の形態では3個設けられている。
ベアリング保持部22の外周にはベアリング保持部22の円筒面と同心円状に配置される大径の円筒面からなるベルト掛け部21が設けられている。ベルト掛け部21の後端は円盤状の後壁部25によりベアリング保持部22の円筒面の後端と接続されている。後壁部25はシャフト部23の突出方向に向かいながら拡径する円錐状をなし、後壁部25には後述するカバーの脚部を係合するための係合穴部25aが円周上等間隔に複数個、例えば3個設けられている。
ベルト掛け部21、後壁部25、ベアリング保持部22、前壁部24及びシャフト部23を一体化したプーリ20は、鋼板の板材を、ベルト掛け部21、ベアリング保持部22及びシャフト部23が互いに同心となるようにプレス成形され、その後、メッキ又は塗装等により耐蝕処理される。
シャフト部23の後端部には、インペラ30が一体回転可能に固定されている。インペラ30は基部30aと基部30aの後端面から突出した複数の羽根30b及び基部30aの中央部から右方向に突出する中空突起部30cが一体に形成されている。この中空突起部30cを中空のシャフト部23の後端部に外嵌することにより、シャフト部23の後端部にインペラ30が一体回転可能に固定される。なお、インペラ30は鋼板の板材をプレス成形した後、耐蝕処理してもよい。インペラ30は、ポンプ本体90の内部に形成され且つ開口部がポンプボデー10により閉塞して画成されたポンプ室95内に配設される。ポンプ室95は、図示されないエンジン冷却液回路の構成要素となっている。
ポンプボデー10の第1支持部11の内周面とシャフト部23の外周面との間にはシール部材であるメカニカルシール40が設けられている。メカニカルシール40は、シャフト部23の後端部外周面に液密的に固定された回転リング40aと、ポンプボデー10の第1支持部11の内周面に液密的に取り付けられ圧縮スプリングのバネ力により回転リング40aに押圧されて回転リング40aに対して相対回転可能且つ常時液密関係を確立すべく摺接する当接リング40bとから構成される。メカニカルシール40は、シャフト部23の回転時には、回転リング40aと当接リング40bとの摺接部に液膜を保持しながらシールする。
ポンプボデー10の第2支持部12の外周面とプーリ20のベアリング保持部22の内周面との間に配置されるベアリング50は、シールドベアリングからなっている。ベアリング50の内輪はポンプボデー10の第2支持部12の外周面に嵌着され、外輪はベアリング保持部22の内周面に嵌着される。ベアリング50はポンプボデー10とプーリ20との間に以下のように組付けられる。まず、プーリ20のベアリング保持部22の内周面にベアリング50が外輪を押して圧入される。次いで、プーリ20に圧入されたベアリング50の内輪がポンプボデー10の第2支持部12の外周面に圧入される。この際、プーリ20に形成された貫通穴24aを通って挿入された圧入工具により内輪が直接押され、ポンプボデー10の第2支持部12の外周面に圧入される。従って、ベアリング50を組付ける際、ボールには圧入の応力が加わらず、ベアリング50の寿命が低下するのを防止できる。
また、圧入工具を通す貫通穴24aとしては、ベアリング50の内輪に沿って屈曲した長穴が円周上3個設けられているので、例えば円形穴を4個設ける場合に比較して、総開口面積が同じでも、圧入工具と内輪との当接面積を広くとれると共に、圧入工具とベアリング内輪との面出しが確実にでき、ベアリング内輪を円周上均等な力で圧入できる。
プーリ20の前方には有底円筒形状を呈する樹脂製のカバー60が、プーリ20のベアリング保持部22及び前壁部24を覆うように配設されている。図4乃至図6に詳細に示すように、カバー60の外周部には後方に延びる円筒部60aが形成され、底部60bの中央部には後方に僅かに突出する底面ボス部61aが形成されている。
カバー60の円筒部60aの外方にはプーリ20の係合穴部25aに係合される第1取付け部としての取付け部63が設けられている。取付け部63は円筒部60aに結合される基部60cと、基部60cから円筒部60aと同じ方向に板状に延設される2列の脚部63aと、2列の脚部63aの先端部にカバー60の円周方向に突出して形成された係合部63bとから構成される。係合部63bはプーリ20の係合穴部25aに挿入され、脚部63aの弾性変形作用によりプーリ20の係合穴部25aに弾性係合される。取付け部63は円周方向等間隔に複数個所、例えば3個所でカバー60の円筒部60aの外方に設けられている。
カバー60の底面ボス部61aの中心部にはプーリ20のシャフト部23の開口端に係合される第2取付け部としての挿入部61bが後方に突出して形成されている。挿入部61bはその先端部から直径方向に切り欠きが形成されて半径方向に弾性変形可能となっている。挿入部61bの外径は自由状態においてシャフト部23の開口端の内径より僅かに大径となっており、シャフト部23の開口端に挿入されて弾性係合される。底面ボス部61aには中心部から半径方向に偏倚した位置にカバー60の外面側とカバー60の内面側とを貫通する小径の弾性部材確認用貫通穴60eが設けられている。
基部60cが設けられている部分には各基部60cの円周方向両側に円筒部60aから内方のボス部61aに向かって2列ずつのリブ60dが放射方向に形成されている。リブ60dはカバー60の底部60bの裏面から円筒部60aの裏側にかけて、一定の高さ突出して設けられ、段差を持つ壁面60hを軸線方向に形成している。カバー60の円筒部60aはプーリ20への組付け状態において、プーリ20の後壁部25に向かってほとんど隙間がなくなる位置まで延設されている。基部60cの両側に設けられた2列のリブ60dの間では円筒部60aが切り欠かれ、基部60cの内側に円筒部60aが存在しないようになっている。円筒部60aを切り欠くことにより、カバー60を樹脂で成形するための成形型において、円筒部60aの外周面と2列の脚部63aとの間の薄肉部をなくして型寿命を長くすることができる。このように、円筒部60aに取付け部63部分で切欠き60jを設けることは、プーリ20が小型化されるほど必要になる。
また、リブ60dはカバー60の強度を補強する機能を有し、これによってカバー60を薄くできるので、軽量化及び低コスト化を達成できる。カバー60を軽くすることによりプーリ20のイナーシャが小さくなり、回転変動に対して係合部63bの樹脂の摩耗を少なくできる。メカニカルシール40から蒸気または微小水滴となって漏出した冷却液に混入された不凍液に含まれるエチレングリコールがゲル状になってリブ60dの壁面60hに堆積し、冷却液がプーリ20の前面に流出することを防止できる。
なお、プーリ20は一方向にしか回転しないため、リブ60dは必ずしも基部60cに対して2列ずつ設ける必要はなく、少なくとも貫通穴24aと貫通穴24aに対してプーリ20の回転方向の後方に形成された切欠き60jとの間に形成すればよい。しかし、基部60cの円周方向両側に円筒部60aから内方のボス部61aに向かって2列ずつのリブ60dを放射方向に形成すると、貫通穴24aの両側にリブ60dが延在するので、貫通穴24aから蒸気または微小水滴となって流出する冷却液を良好に捕捉することができる。
各基部60cの脚部63aと反対側にはカバー60の組付け時に押圧工具が当接する補強リブ60fが形成されている。これにより、カバー60の組付け時に押圧工具が補強リブ60fを押圧して円周上複数の脚部63aに均等な力が作用する。
カバー60は、プーリ20の係合穴部25aに脚部63aの係合部63bが挿入されて弾性係合され、外周部を円周上複数個所で固定される。さらにカバー60は、挿入部61bがシャフト部23の開口部に挿入されて弾性係合され、中心部を嵌合支持される。シャフト部23の開口部は挿入部61bにより閉塞されて外部からの異物の侵入を防止できるため、シャフト部23の底部にメッキ又は塗装等による耐蝕処理がうまく施せなかった場合でも、シャフト部23の底部を錆び等から防ぐことができる。
カバー60の底面ボス部61aとこれに対向するプーリ20の前壁部24との間には弾性部材としての円盤状のゴムシート70が配置されている。ゴムシート70は底面ボス部61aの後面とプーリ20の前壁部24との間に圧縮して介在されている。ゴムシート70の組付けにより小径の貫通穴60eがゴムシート70によって閉塞され、貫通穴60eをプーリ20の外部から目視することにより、ゴムシート70の存在を確認でき、ゴムシート70の組付け忘れを容易に防止できる。
次に本第1の実施形態の作用について説明する。プーリ20のベルト掛け部21に係合されたベルト85を介して、図示しないエンジンの出力軸から伝達される回転力によりプーリ20が回転され、プーリ20の回転に伴って、プーリ20と一体成形されたシャフト部23が同一方向に回転される。そして、シャフト部23と一体となったインペラ30が、ポンプボデー10により閉塞されたポンプ室95内で回転される。
いま、ポンプ室95内には冷却液が満たされているので、インペラ30は回転による遠心力によってポンプ室95の中心付近にある冷却液を、インペラ30の外周方向へと運ぶ。このポンプ作用によりポンプ室95内におけるインペラ30の回転中心付近とその外周側との間に圧力差が生じ、冷却液がポンプ本体90にインペラ30の回転軸線上に設けられた吸込ポート95aからポンプ室95内へと吸い込まれる。そして、インペラ30のポンプ作用により外周側へ圧送され、外周側に設けられた図示しない吐出ポートからエンジンの被冷却各部へと供給され、冷却液が循環される。
このようなポンプ作用において、メカニカルシール50は当接リング40bと回転リング40aとの摺接部に液膜を保持しながらシールしているので、長時間の運転により冷却液が蒸発または微小水滴となってメカニカルシール50から漏出し、この蒸気化または微小水滴化した冷却液がシャフト部23とポンプボデー10の第2突出部12との隙間を通って貫通穴24aよりプーリ20と一体に回転しているカバー60内に排出される。蒸気化または微小水滴化してカバー60内に排出された冷却液は、遠心力により円筒部60a内周面に凝結して付着し、ゲル状になった冷却液はリブ60dの壁面60hに流れを阻止されて堆積し、やがては乾燥してカバー60内に保留される。従って、冷却液がカバー60の外部に流出することを防止でき、冷却液に混入された不凍液に含まれる着色されたエチレングリコールがプーリ20の前面に付着することがなく、見栄えがよくなり、商品性が高められる。
また、カバー60は圧縮されたゴムシート70を介在してプーリ20の前壁部24に接合されているので、プーリの回転変動により樹脂製のカバー60の係合部63bが係合穴部25aと擦れて磨耗しても、係合部63bと係合穴部25aとの間にガタが生じることがなく、カバー60がプーリ20を叩くタタキ音の発生が防止される。そして、鉄板をプレス成形されたプーリ20はゴムシート70が圧着されて振動を抑制されるので、プーリ20の回転変動等に起因する膜振動が効果的に低減される。
次に、第2の実施形態に係るウォータポンプに用いられるカバーを図7,8に基づいて説明する。この第2実施形態では、カバー60の形状を変更し、前記リブ60dに代えて扇形状の拡径部60gを設けて段差を有する壁面60hを形成したことが主に異なるだけであるので、第1実施形態と同一の構成については同一の番号符号を付し、説明を省略する。すなわち、第2の実施形態においては、カバー60の円筒部60aには脚部63aの各間において所定の角度範囲で扇形状に拡径された拡径部60gが設けられている。円筒部60aと拡径部60gとの境界段部には壁面60hが軸線方向に形成され、この壁面60hは、リブ60dの壁面60hと同様に、蒸気化または微小水滴化してメカニカルシール40より漏出し、貫通穴24aから排出されて拡径部60gの内周面にゲル状になって付着した冷却液を堆積させ、カバー60の外部に流出することを防止する。
次に、第3の実施形態に係るウォータポンプに用いるカバーを図9,10に基づいて説明する。第1の実施形態では、カバー60の取付け部63に2列の脚部63aが設けられ、各脚部63aの先端部に係合部63bがカバー60の円周方向に突出して形成されているのに対し、第3の実施形態では、カバー60の取付け部64に1本の脚部64aが設けられ、脚部64aの先端部にゴム製の係合部64bが固着され、係合部64bの先端に係合爪部が半径方向内側に突出されている。係合部64bはプーリ20の係合穴部25aに弾性的に伸びた状態で挿入され、係合爪部がプーリ20の係合穴部25aに係合される。これにより、カバー60は、底面ボス部61aの後面をプーリ20の前壁部24の前面にガタを生じることなく弾性的に圧着されるので、カバー60がプーリ20を叩くタタキ音の発生が防止される。そして、鉄板をプレス成形されたプーリ20はゴム製の係合部64bの弾性力で振動を抑制されるので、プーリ20の回転変動等に起因する膜振動が効果的に低減される。
本発明の第1の実施形態に係るウォータポンプの縦断面図。 図1に示すウォータポンプの正面図。 図1に示すウォータポンプの背面図。 図1におけるカバーを示す断面図。 図4に示すカバーの正面図。 図4に示すカバーの背面図。 第2の実施形態に係るカバーの断面図。 図7に示すカバーの背面図。 第3の実施形態に係るカバーの断面図。 図9に示すカバーの背面図。
符号の説明
10・・・ポンプボデー、11・・・第1支持部、12・・・第2支持部、20・・・プーリ、21・・・ベルト掛け部、22・・・ベアリング保持部、23・・・シャフト部、24・・・前壁部、24a・・・貫通穴、25・・・後壁部、30・・・インペラ、40・・・メカニカルシール、50・・・ベアリング、60・・・カバー、60a・・・円筒部、60b・・・底部、60c・・・基部、60d・・・リブ、60e・・・確認用貫通穴、60h・・・壁面、60j・・・切欠き、61a・・・底面ボス部、61b・・・挿入部、63,64・・・取付け部、63b,64b・・・係合部、70・・・ゴムシート(弾性部材)、95・・・ポンプ室。

Claims (4)

  1. ポンプボデーの前方に突設された円筒状支持部にプーリがベアリングにより回転可能に支承され、該プーリのシャフト部が前記円筒状支持部の中心穴を通って前記ポンプボデーにて画成されるポンプ室まで延在し後端部にインペラが一体的に設けられ、前記円筒状支持部の前記ポンプ室側端部内周面と前記シャフト部の後端部外周面との間にシール部材が介在され、前記プーリの前記ベアリングの外輪と嵌合する円筒部と前記シャフト部の前端とを接続する前壁部に貫通穴が軸線方向に穿設され、有底円筒状のカバーが前記前壁部および円筒部を前側から覆うように前記プーリに固定されたウォータポンプにおいて、
    前記カバーの円筒部内周面に該内周面に対して段差を有する壁面が軸線方向に形成されたことを特徴とするウォータポンプ。
  2. 請求項1において、前記壁面が前記カバーの円筒部内周面に、前記貫通穴と該貫通穴に対して前記プーリの回転方向の後方に形成された切欠きとの間に形成されたことを特徴とするウォータポンプ。
  3. 請求項1又は2において、
    弾性部材が前記前壁部の前面と前記カバーの底面ボス部との間に圧縮して介在されたことを特徴とするウォータポンプ。
  4. 請求項3において、前記カバーの底面ボス部に前記弾性部材と対向する位置に弾性部材確認用貫通穴が穿設されたことを特徴とするウォータポンプ。
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